とまれ、二部のオパバが一部のチームを押しのけて準々決勝にまで進出して、ブルノをホームに迎えうったのが、この試合だった。以前、三部のクロムニェジーシュにあるハナーツカー・スラビアというチームが準決勝まで進出したこともあるし、一部リーグの上位チームが順当に勝ちあがるとは限らない。今年もスパルタとプルゼニュはすでに敗退している。そして、下部のチームが勝ちあがるとテレビで中継されることが多くなるような気がする。
試合は、ブルノが先制したのだが、オパバが後半二点とって逆転勝ち、準決勝に進出した。これで多分準決勝のオパバの試合も中継されることだろう。ブルノもオパバも特に応援しているチームではないので、試合はちゃんと見ていなかったのだが、オパバのチームのファン連中がたち悪そうに見えたのは、こっちの偏見だろうか。
放送するコンテンツが足りないのなら、ハンドボールをよろしくと言いたいのだけど、協会に金がねえからなあ。下部リーグの試合の中継なんて、協会か、協会に依頼されたスポンサーがお金出しているに違いないから、やっぱり金持ち中国企業と手を結んだサッカー協会には勝てそうもない。アラブ諸国のハンドボール大好き王子が、チェコのハンドボール協会のスポンサーになってくれたりはしないものだろうか。そうしたら中東の笛なんか許しちゃうんだけどなあ。
さて、予選の試合である。苦戦するかなと心配しながら見ていたら、後半ちょっとだれた部分はあったけれども、問題なく圧勝した。このままなら、ドイツには負けるにしても、直接二位を争う北アイルランドとアゼルバイジャンとの試合に勝てれば、グループ二位の座は確保できそうである。二位がそのままワールドカップにつながるのか、プレーオフがあるのか覚えていないけど、去年の予選が始まったばかりのころには、二位すらも遠いと思ったからなあ。
試合では、特にすでにイタリアのウディネで活躍している本来U21の選手であるヤンクトと、夏から同じチームに入ることが決まっているスラビアの、こちらも本来はU21世代のバラークの二人が大活躍だった。サンマリノってほとんどイタリアのようなものだし、地元で、もしくは将来の地元で大活躍というところである。怪我で欠場のシクも含めて生きのいい若手が出てきたことで、ここ何年か続いている停滞感が払拭されてきた。
他にも秋の予選の試合は怪我で一試合しか出ていないダリダが完全復活の二ゴールを上げたし、カデジャーベクが怪我で欠場した代わりに先発したゲブレセラシエも大活躍した。一時期調子を落としていたドイツリーグのチェコ人選手が、カデジャーベクも含めて好調なのは今後に期待が持てる。ドイツでプレーする選手の調子がいいときは、チェコ代表も強いような印象がある。ロシツキー、コレル、ウイファルシ、ハインツ、ロクベンツ、2004年の代表だとこれぐらいかな。
期待が持てるといえば、バツェクもフシュバウエルも戦力になれなかったイタリアリーグで、移籍したばかりのシクがチームの主力として活躍し、インテルだったかどこだったかの大きなクラブに大金で買い取られそうだといううわさが流れているのも、若くしてイタリアに渡ったヤンクトが、成長して活躍し始めたのも、一年前には考えられなかったことである。クレイチーもそこそこ頑張っているみたいだし、すぐに出戻りということにはならなそうである。
あとは、アヤックスで育ててもらっているチェルニーが、U21を飛び越してA代表レベルに成長してくれれば、ロシアのワールドカップでも結構いいところまでいけそうな気がしてきた。後は、期待の若手たちが怪我でシーズンを棒に振るなんてことがないように祈るだけだ。ネツィットもコザークも、怪我さえなければ、今頃代表の主力になっていたはずなのだから。
3月27日22時。
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