軽自動車や小型乗用車タイヤ程度なら自分で交換も可能ですが、ことタイヤ交換と言っても、きちんとセットしなければ、事故になることも考えられます。
車の免許を取ってから、40年余りずっと自分でタイヤ交換をしてきました。
実はつい先日すり減ったタイヤを履き替え時も自前でタイヤ交換をしました。
ところが先日、高速道路上で異音が発生しJAFのお世話になってしまいました。
原因は、右前のホイールナットの増し締め不足で、緩み始め異音が発生したものでした。
事故にはなりませんでしたが、暗い高速道路上でJAFを呼んで待つこともとても怖かったです。
そこで、冬前のスタッドレスタイヤへの交換のため「トルクレンチ」を購入しました。
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トルクレンチってどんな物?!
トルクレンチは、規定の力でネジやボルトが締め付けられているかどうか、数値表示のあるレンチです。
トルクレンチには主に「シグナル式トルクレンチ」と「直読式トルクレンチ」の2種に分かれます。
「シグナル式トルクレンチ」は主に締め付け作業に使います。
作業前にトルクレンチのメモリで締め付けトルクを設定しボルト等の締めこんでいき、規定値に達すると「カチン」と締め付け完了を知らせます。
「直読式トルクレンチ」は、主に測定・検査作業に使用するタイプで、液晶やアナログのメーターか取り付けてあります。
ボルト等の締め付け作業後、トルクレンチをセットし締め付けられた数値を表示します。
車のホイールナットの締め付けトルク
DIYでのタイヤ交換となれぱ、トラックや、大きなタイヤのSUVはしないでしょうから、ここでは軽自動車や小型乗用車の締め付けトルクはどれくらいなのか調べてみました。
締め付けトルクは、自動車メーカー、車種により異なりますがおおよそ、
軽自動車・・・約100Nm
小・中型乗用車・・約110Nm の締め付けトルクのようです。
トルクレンチは戻して保管
普通の工具なら、工具箱に外の工具といっしょに入れておいてもいいのでしょうが、トルクレンチは工具というより、機械・電子機器として扱ったほうが良いようです。
したがって、トルクレンチの保管時は設定トルク値を測定範囲の最低値にセットして付属のケースに入れて保管することが必要です。
KTC HPより
車のホイールナットを締めこむために使う「シグナル式トルクレンチ」の内部には、スプリングに力をかけて締め付けトルクを調整する構造のため、設定したまま保管すると、スプリングが早くへたってくるそうです。
タイヤ交換後はエアゲージで必ずチェック。
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保管しておいたタイヤは、パンクしていなくとも徐々に空気がゴムを通して漏れます。
よってタイヤ交換後は、必ず空気を再充填して空気圧のチェックが必要です。
空気圧の単位には二つあり、1 kgf/cm2は約100kPaです。
自分の場合、フロントタイヤは、2.3kgf/cm2前後、リアタイヤは2.1kgf/cm2前後にセットしています。
最後に気にしてほしいのは、ガソリンスタンドのエアゲージをあまり信用しないほうがいいと思います。
整備工場やディーラーのエアゲージは、定期的に点検していて比較的正確と思われますが、ガソリンスタンドのエアゲージは酷使されメンテナンスされていないようで、2割以上、空気圧が低いのもあるようです。
2,3と2.1kgf/cm2では、跳ね具合がまったく違います。2.1と1.9kgf/cm2では腰砕け具合が雲泥の差です。
自分は格安のペンシルタイプを使用していますが、比較的正確なようです。