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2004.07.13

あるモーツアルト・ベスト・テン（演奏あり）

テーマ：好きなクラシック(2328)

カテゴリ： Classic Music

文芸評論家の高橋英夫氏がモーツアルト・ベスト・テンとして次の様にリスト・アップしています。

1. モテット「アヴェ・ヴェルム・コルプス」（K. 618）
　　死の直前のモーツアルト－私はこの曲だけによって思い浮かべたい。
2. 歌曲「子供の遊び」（K. 598）
　　晩年の作、言い様もなく愛らしい。
3. 交響曲25番　ト短調（K. 183）
　　青春のト短調、色褪せない青春が此処に鳴っている。
4. ピアノ協奏曲20番　ニ短調（K. 466）
　　激しく燃える短調の艶美。瑞々しい豊かさ、迅さ。
5. コンチェルト・ロンド　ニ長調（K. 382）
　　愉悦の小曲として、五本の指に入る。
6. 「デュポールの主題による変奏曲」（K. 573）
　　アインシュタインは無視しているが、味わいに富んだ変奏曲。
7. バイオリン・ソナタ　ト長調（K. 379）
　　導入部の気宇壮大、宇宙志向的音楽。
8. ピアノ・ソナタ　ニ長調（K. 311）
　　アインシュタインが「女性の肖像画」と言う「優しさ」を聴く。
9. ピアノ4重奏曲　ト短調（K. 478）
　　デモーニッシュな室内楽。荒々しくしかも透徹している。
10. ピアノ5重奏曲　変ホ長調（K. 452）
　　最上のピアノ協奏曲の感じ、軽やかに音も身も心も羽ばたく。

疾走するモーツアルト－講談社学術文庫（高橋英夫著）
以上が1999年現在、私のベスト・テンである。将来また挙げるとすれば、違った曲になることは間違い無い。これは何を意味するかと訊かれれば、モーツアルトの限りない豊かさ、変幻する多様性を認めると言うことだ、と答えよう。

某氏の言う如く「人生いろいろ、人いろいろ」ですから、ベスト・テンと銘打って選曲するのは個人の勝手ですが、大いに異論の残る選択です。
決して良い選択基準とは思われませんが、一つの参考にはなるでしょうか？

私のサイトには次の曲がアップしてありますので、お聴き下さい。