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2021.10.18

柳家小三治の追悼番組を観る

テーマ：どんなテレビを見ました？(79792)

カテゴリ： TV

2012年放映の柳家小三治師匠の追悼番組を拝見しました。演目はお馴染みの「千早振る」でしたが、本題に入る前のマクラには、”近頃感激したのは「なでしこジャパン」の世界制覇“を軽妙に披露する話法は、流石噺の導入部である「マクラ」が抜群に面白いことでも知られ、「マクラの小三治」との異名も持っているに相応しい限りでした。

近年の落語家と言えば、夭折してしまった古今亭志ん朝師匠が喋り口も滑らかで、話し方に艶があり、人情話、艶話、笑い話等の全て演目で才能が突出していました。
しかしながら、柳家小三治師匠は、通常の自然な話し方ではありますが、処々に聞き手を惹きつける表情豊かな話し方を工夫して、聞き手を引き込む話法は、人間国宝とされたことに納得が行きました。
享年81才でしたので、未だ々聴衆を楽しませてくれた筈と思いつつ、甚だ残念な気持ちとなりました。

十代目柳家小三治（1939年12月17日 - 2021年10月7日）は、東京都新宿区出身の落語家。出囃子は『二上りかっこ』。定紋は『変わり羽団扇』。本名∶郡山剛藏。「高田馬場の師匠」とも呼ばれた。
芸風は、面白くも何ともなさそうな顔のまま、面白いことを話す。
飄々とした表情のまま、ぶっきら棒に喋り、「あざとい形では笑わせない芸」を目標として、落語は本来が面白いものなのできちんとやれば笑う筈であり、本来の芸とは無理に笑わせるものではなく「客が思わず笑ってしまうもの」との信念を抱いているらしい。

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