海外旅行紀行・戯言日記

海外旅行紀行・戯言日記

2022.08.22
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カテゴリ: Politics
第2次岸田改造内閣が8月10日に発足しましたが、「何の為の内閣改造か?」との声があちこちから聞かれる。その所為か、岸田内閣の支持率は芳しくありません。
讀賣新聞の世論調査では、内閣支持率は岸田内閣成立以来最低の51%を記録、毎日新聞の世論調査でも内閣支持率は36%となり、不支持率は17ポイント増の54%と、厳しい結果となっていますが、岸田文雄首相は余裕の構えの様に見えるのです。

何故余裕があるのかを、講談社「現代ビジネス」は分析し、今マスコミを賑わせている韓国由来のカルト集団「旧統一教会」が、最大派閥安倍派が政教癒着しているとして、追い落としを図っていると言うのです。
将に、政治の世界は闇の世界でもあり、権力闘争の世界でもあります。

しかし岸田首相は余裕の構えだ。
旧統一教会の問題は岸田首相にとって重要ではないのかもしれない。だからこそ十分な身体検査の期間をとらず、予定を1ヶ月も早めて内閣改造を実施したのだろう。さらに窺えるのは、自分にとって替わるライバルの芽を潰そうという意図だ。

たとえば高市経済安全保障担当大臣がそれにあたる。中国による水源地買収問題やサイバーセキュリティ問題に取り組んできた高市氏が同大臣に就任するのは、まさに適材適所に違いない。だが改造当日に高市氏の顔は非常に暗かった。理由は、高市氏は2001年に旧統一教会の関連メディアである世界日報社が発行する「ビューポイント」で対談しており、その旨を岸田首相に伝えて入閣を辞退していた。
それにも拘わらず、岸田首相は高市氏を入閣させて、メディアと世論から集中砲火を浴びせるままにした。経済産業大臣から党三役入りとなった萩生田光一政調会長も同じだ。重職に残った萩生田氏は清和研の窓口となり、次期会長の座をほぼ確実にしたと見られていた。
だが党内の立場を固めた一方で、落選時に強めた旧統一教会との関係に拠り、激しい批判にさらされている。7月に初当選した生稲晃子参議院議員も、選挙戦で萩生田氏に連れられて関連施設を訪問したことがメディアに大きく取り上げられた。清和研に入ることが決まっていた生稲氏には、6月27日に安倍元首相が応援に駆け付けてもいる。

安倍派への「意趣返し」
岸田首相が早期に行った内閣改造は、旧統一教会問題を払しょくするためと思われていたが、実は問題を浮き上がらせるためではなかったか。すなわち旧統一教会に最も関係が深かった安倍元首相の影を自民党から一掃すべく、行われたのではなかったかという疑問だ。

萩生田氏は初当選以来、安倍元首相の側近として知られており、昨年の総裁選に出馬した高市氏は安倍元首相の全面的な支援を受けた。この時、安倍元首相は自民党所属の国会議員に直接電話をかけ、岸田首相の票をもはぎ取ろうとした事実もある。

そもそも岸田首相には、安倍元首相に対する恨みもあるはずだ。「私の次は岸田さん」と言いながら、2020年の総裁選で安倍首相は菅義偉元官房長官を推した。

コロナ対策としての現金給付についても、安倍元首相に恥をかかされた。減収世帯に対する30万円給付案が安倍・岸田間で合意され、同給付を含む補正予算案が2020年4月7日に閣議決定されている。しかし14日に二階幹事長(当時)から速やかな10万円給付が提案され、翌15日には公明党の山口代表から同じ趣旨の要請があって、安倍元首相は4月16日に10万円一律給付を決定し、閣議決定した減収世帯に30万円支給する岸田案を葬った。

安倍氏の国葬に何を思うのか
岸田首相は9月27日に安倍元首相の国葬儀を開催する。国家に功績があった者に対しては国葬とできるとされた国葬令は1947年末に廃止され、戦後で国葬が行われた民間人は吉田茂元首相ひとりだけだ。
造船疑獄事件に巻き込まれ、危うく政治生命を失う処を、指揮権発動という非常手段で救ってくれたのも吉田元首相であった。同じ門下生の池田前首相から政権を引き継ぐにあたっても、親身になって努力してくれたのもまた吉田元首相であった。
佐藤首相にとって故人は、名実ともに恩師であったし、又良き門下生であった。誠心誠意思い残すことなく恩師に仕えた。
死後11日目に国葬が行われた吉田元首相の例とは異なり、安倍元首相の国葬儀は死後81日目に開催と、ゆとりのあるスケジュールが組まれている。

しかも早々と内閣を改造しながら、しばらくは新任大臣の所信演説の予定もない。
それは恰も安倍元首相の影が永田町から消えていくのを静かに見守ろうという意思のようにも思える。





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Last updated  2022.08.22 16:59:16
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