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よみうり文芸 入選歌 信長の弟というその名前有楽町に有楽椿に 下田市 後藤瑞義 (読売新聞静岡版 よみうり文芸 七月三十一日 入選 渡 英子 選)わが家の天使 歌集 [ 後藤瑞義 ]
2019.07.31
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7月31日(水) 万葉秀歌(上巻)(128) 斎藤茂吉著 巻第五 (1) 世(よ)の中(なか)は空(むな)しきものと知(し)る時(とき)しいよよますます悲(かな)しかりけり (巻四・七九三)大伴家持 大伴旅人は、太宰府に於いて、妻大伴郎女を亡くした。その時京都から弔問が来たのにこたえた歌。 茂吉:一首の意は、「世の中が皆空・無常のものだということを、現実に知ったので、今迄よりもますます悲しい、」というのである。万葉秀歌(上巻)改版 (岩波新書) [ 斎藤茂吉 ]
2019.07.31
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渡辺幸一氏の短歌(121) (注)著者はイギリス在住、第41回角川短歌賞を受賞しています。 掲載につきましては、許可を受けました。渡辺幸一氏は、郷隼人氏をはじめ海外在住の歌人をご自身の短歌誌「世界樹」(自費出版)で紹介したり、海外歌人のまとめ役としまして精力的にご活躍しております。(ブログ作者) 酒(1) (2015年8月31日発行;世界樹 32号より) ふるさとの友は嬉しゑロンドンに清酒一本抱(いだ)きて来たり 香露とふ酒を詰めたる形よき琥珀の色の瓶を愛しむ たまかぎるほのかに酒の香は立ちて心華やぐ異国春宵(しゆんせう) 日本人たること嬉しとくとくと酒を湯呑に満たしゆくとき よき米と水より生(あ)れし吟醸の酒に酔ひけり心解(ほど)きて (つづく)【中古】英国のバランス日本の傾斜 / 渡辺幸一
2019.07.31
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7月31日(水) 北原白秋歌集(127) 中公文庫:日本の詩歌9(北原白秋)より 昭和49年十一月十日初版 歌集「白南風」(14) 砧村雑唱(1) 若葉樫(わかばかし)しきりかがよひ午(ひる)ちかし明治神宮の春蝉のこゑ 白南風(しらはえ)の光葉(てりは)の野薔薇(のばら)過ぎにけりかはづのこゑも田にしめりつつ 梅雨(つゆ)過ぎてなほも降りつぐ日癖雨(にちぐせあめ)このごろ見ねば庭も荒れたり 外(と)に出して昼は果敢(はか)なき鉢(はち)ながら瓢箪(へうたん)の花の夜は咲きにけり 日ざかりの田中の黝(くろ)きひとつ松夏はけはひに闌(た)けにつつあり (つづく)『北原白秋作品集・37作品(詩歌650篇以上)⇒1冊』【関連作品・さし絵71枚つき】【電子書籍】[ 北原白秋 ]
2019.07.31
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7月31日(水) 「内村鑑三書簡集」(岩波文庫)より (注)文語を口語に、わたしの意訳箇所もあります。 明治38年より 現世の価値 現世は、手段(たとえば天国に至るための)としては大変な価値があります。しかし、目的(たとえばこの世を安住の地とする)としては塵埃ほどの価値もないでしょう。つまり、現世は最良の学校になるでしょう、あるいは最善の修練場となるでしょう。しかし、永住の地には適しません、静かな休息所にもなりません。現世に苦痛が多いのはわたしたちがこの世に安堵しないためです。神様はわたしたちを愛するあまり、わたしたちに多くの苦痛を与えてこの地に執着しないようにしているのです。天国に素晴らしい永住の場所が待っているという希望がなければこの地はまさに地獄で耐えることが出来ないでしょう。代表的日本人【電子書籍】[ 内村鑑三 ]
2019.07.31
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7月31日(水) 後藤早苗遺歌集「野菜とわたし」(仮称)下書き(28) (順不同) 順調に芽を出す野菜ナスキュウリ実りのころが目に浮びくる ナストマト異常気象のこの春に芽を出しくれる有り難きかな つくね芋小松菜葱を植え終えて予報通りの雨降るを待つ ひとまずは里芋植えてあせらずに春の畑を作りてゆこうわが家の天使 歌集 [ 後藤瑞義 ] 明日雨の天気予報に里芋を今日は植えると夫(つま)と精出す
2019.07.31
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「身の潔白」(宮迫氏の場合は)下書き 後藤瑞義 七月二十九日(月)、読売新聞読売歌壇の小池 光選の三席に次の歌が選ばれました。 天に向き身の潔白を晴らさんと泰山木は大輪開く 下田市 後藤瑞義 (評)タイザンボクの大きな真っ白い花。あたかも身の潔白を晴らすごとくである。この比喩が大胆で気持ちが良い。 テレビで連日、吉本興業の話題でにぎわっています。上記歌は六月中旬に投稿したもので、吉本興業の騒動より以前の作品です。しかし、これを読み直したときにある思いが湧いたのでした。 「潔白」ということばが強く響きました。泰山木の花の純白さは、小池氏も指摘しています。「泰山木は」の「は」は、強調の助詞であるとともに他と区別する助詞として使いました。「泰山木は」潔白を晴らすために大きな純白の花を咲かせる、それでは、「自分は」どうするか、という含みを込めたつもりです。同様な理由で「宮迫氏は、どうするか」という読みもできるなあと思ったのです。お笑い芸人である宮迫氏であるから、大きなお笑いの花を咲かせたらいいのではないか。そんな思いがしたのです。 天に向き身の潔白を晴らさんと泰山木は大輪開くわが家の天使 歌集 [ 後藤瑞義 ]
2019.07.30
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7月30日(火) 万葉秀歌(上巻)(127) 斎藤茂吉著 巻第四 (12) ひさかたの雨(あめ)の降(ふ)る日(ひ)をただ独(ひと)り山辺(やまべ)に居(を)れば鬱(いぶ)せかりけり (巻四・七六九)大伴家持 大伴家持が紀女郎(きのいらつめ)に贈ったもの。 茂吉:歌調が伸々として極めて順直なもの。家持の歌の優れた一面を代表する一つであろう。万葉秀歌(上巻)改版 (岩波新書) [ 斎藤茂吉 ]
2019.07.30
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渡辺幸一氏の短歌(120) (注)渡辺幸一氏はイギリス在住、第41回角川短歌賞を受賞しています。 掲載につきましては、許可を受けました。 渡辺幸一氏は、郷隼人氏をはじめ海外在住の歌人をご自身の短歌誌「世界樹」(自費出版)で紹介したり、海外歌人のまとめ役としまして精力的にご活躍しております。(ブログ作成者) 夏の黄昏(2) (2014年11月30日発行;世界樹 30号より) イギリスの硬き水にて磨る墨の香りしばし心を鎮む 暮れなづむ異国の空を移りゐる孤高の雲の位置美しき イギリスに帰化せしわれは白人に混じり選挙の投票にゆく 国民におもねるごとくどの党も移民規制を公約とせり アジア系移民の顔を曝しつつ痛き日射しのなかを歩めり (つづく)【中古】英国のバランス日本の傾斜 / 渡辺幸一
2019.07.30
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7月30日(火) 北原白秋歌集(131) 中公文庫:日本の9(北原白秋)より 昭和49年十一月詩歌十日初版 歌集「白南風」(13) 世田ケ谷風塵抄(4) つくばひの日あたりに見て春あさき土賊(とくさ)は硬(かた)し叢立(むらだ)ちにけり 月のごと白き夕日や霾(つちふ)らし澱(おど)む真西の朱(あけ)のしづけさ 風隠(かざかけ)のぬくき垣内(かきつ)の高野(こうや)槙(まき)これの一木(ひとき)の春のしづけさ 庭土に花びらしろき春真昼まつぶさに観ればあるかなき風 起床喇叭(ラッパ)吹き習(なら)しゆく木の芽どき月夜にはよき夏向ふなり わが庭の薔薇(うばら)のとぼそ春過ぎてくれなゐ久し夏はくるしき (つづく)『北原白秋作品集・37作品(詩歌650篇以上)⇒1冊』【関連作品・さし絵71枚つき】【電子書籍】[ 北原白秋 ]
2019.07.30
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7月30日(火) 「内村鑑三書簡集」(岩波文庫)より (注)文語を口語に、わたしの意訳箇所もあります。 明治38年より キリストと聖書 キリストが存在して聖書があるのです。聖書があってキリストがあるのではありません。もし、キリストが実在しないのであれば、聖書を何百万回読んでもキリストは現れません。キリストは想像によって造り上げたものではありません、実在者なのです。ですから、キリストは聖書を離れても実在します。わたしたちは聖書を重視するあまり、活きている救い主を旧い書物、つまり聖書の中でしか見つけることが出来ないという錯覚をしないようにしなければならないでしょう。代表的日本人【電子書籍】[ 内村鑑三 ]
2019.07.30
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7月30日(火) 後藤早苗遺歌集「野菜とわたし」(仮称)下書き(27) (順不同) 一匹の夜盗虫(よとう)を取るとまとまりし白菜一つほどけてしまう 気兼ねしつつ掘り損ないの芋選(え)ればこれもと言いて妹持ち行く 寒気という予報に山芋さつま芋あわてて囲い今年も暮れる 用意した肥料を全部使い切り夏の野菜の植えつけ終る 初成りの苺を夫が食べているそれはわたしがねらっていたものわが家の天使 歌集 [ 後藤瑞義 ]
2019.07.30
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後藤瑞義 入選歌 読売歌壇 三席 天に向き身の潔白を晴らさんと泰山木は大輪開く 下田市 後藤瑞義 (読売新聞 読売歌壇 七月二十九日 三席 小池 光 選) (選評)タイザンボクの大きな真っ白い花。あたかも身の潔白を晴らすごとくである。この比喩が大胆で気持ちが良い。わが家の天使 歌集 [ 後藤瑞義 ]
2019.07.29
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7月29日(月) 万葉秀歌(上巻)(126) 斎藤茂吉著 巻第四 (11) 夕闇(ゆうやみ)は路(みち)たづたづし月待(つきま)ちて行(ゆ)かせ吾背子(わがせこ)その間(ま)にも見(み)む (巻四・七○九)大 宅 女 豊前国の娘子大宅女(おおやけめ)の歌。「道たづたづし」は、不安心だという意。 子の歌に、影響された良寛の歌。 月読の光を待ちて帰りませ山路は栗のいがの多きに万葉秀歌(上巻)改版 (岩波新書) [ 斎藤茂吉 ]
2019.07.29
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渡辺幸一氏の短歌(119) (注)渡辺幸一氏はイギリス在住、第41回角川短歌賞を受賞しています。 掲載につきましては、許可を受けました。 渡辺幸一氏は、郷隼人氏をはじめ海外在住の歌人をご自身の短歌誌「世界樹」(自費出版)で紹介したり、海外歌人のまとめ役としまして精力的にご活躍しております。(ブログ作成者) 夏の黄昏(1)(「現代短歌」九月号より一部転載) (2014年11月30日発行;世界樹 30号より) さまざまにわれは試されイギリスに両眼を病みて夏越えむとす 眼を病めばやや近寄りてマロニエの木に咲く白き花を確かむ 群るるなく生き来しわれが老いそめて人を恋ほしむ夏の黄昏 気を張りてロンドン金融街(シテイ)に生き抜きし日々も静かに過去となりゆ く 或る時はかつて勤めし街に来て激しき人の流れ見てゐつ (つづく)『中古』通じる英語通じない英語—日本の英語教育では絶対に教えてくれない実践会話術
2019.07.29
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7月29日(月) 北原白秋歌集(120) 中公文庫:日本の詩歌9(北原白秋)より 昭和49年十一月十日初版 歌集「白南風」(12) 世田ケ谷風塵抄(3) オスラム電球ひたと見つめてゐたりけり何ぞ夜風の息のみじかさ ぬか星の光が磨くかぐろ葉は椎(しひ)の葉ならし小夜(さよ)ふけにけり 耳いたむ妻とこもりて夜はふかし物のこまかにはじく雨あり 風道(かざみち)にひかりてしろき花ひと木しきりにさびし何の花ぞも 春まさにねぶたの芽ぶきいちじるしちよろろながるる水もおもしろ (つづく)『北原白秋作品集・37作品(詩歌650篇以上)⇒1冊』【関連作品・さし絵71枚つき】【電子書籍】[ 北原白秋 ]
2019.07.29
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7月29日(月) 「内村鑑三書簡集」(岩波文庫)より (注)文語を口語に、わたしの意訳箇所もあります。 明治37年より 玄妙ならざる宗教 「キリストは神なり」というのは、人なりというよりはキリスト教の精神に近いとわたしは思います。「肉体の復活あり」というのは、復活などありえないというよりキリスト教の精神に近いとわたしは思います。ですから、キリスト教は外見上はむしろ迷信に近くかもしれません。しかし、キリスト教はすべてのことにおいて、実験、実証に基づくことを一番大事にしていますから迷信ではありません。わたしは宗教には、あるいは、不思議であったり、あるいは神秘的であったりする要素が必要であると考えます。こういう要素を排除するかのようなこのごろの、いわゆる「新キリスト教」をわたしはあまり信じないのです。道をひらく 内村鑑三のことば【電子書籍】[ 鈴木範久 ]
2019.07.29
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7月29日(月) 後藤早苗遺歌集「野菜とわたし」(仮称)下書き(26) (順不同) ナストマトカボチャにスイカいろいろと花を咲かせて収穫まじか 雨の日は部屋にこもりて秋蒔きの種のカタログくりかえし読む イノシシの足跡くっきり農道にありてわが家の畑に続く 降り続く雨に籠れば植え時の種ジャガイモに芽が出てきたり ジャガイモの植え時のがし降り続く雨うらめしく畑ながめるわが家の天使 歌集 [ 後藤瑞義 ]
2019.07.29
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後藤瑞義入選歌(賀茂短歌令和元年7月号より) 生みたてのたまごをにぎり思ひ出づ死にしばかりの吾子の温もり (NHK短歌大会 於:伊香保 六月二十五日(題詠 温) 特選 沖 ななも 選) (評)生みたてのたまごと死にゆく吾子。命というものには温みがある。悲しい歌だが、吾子の命がたしかにあったという実感んが甦ったのだろう。温かさとは生命につながってゆくものなのである。 機関銃撃つごと草を刈りてゆくカエル、バッタの逃げまどうなか (読売新聞静岡版 よみうり文芸 六月二十六日 入選 渡 英子 選) 落ち水がとくとくとくと音たてて月の光に響く早苗田 (読売新聞静岡版 よみうり文芸 七月 三日 佳作 渡 英子 選) (評)稲の苗を植え終ってみずみずしい緑がそよぐ水田。「落ち水」は水路から田に注ぐ水だろうか。それとも水田から落ちる水かもしれない。第二句の擬音語が月明りに響く初夏の早苗田。 朝なさな泡白くぬり髭を剃る職退きてはや十年経つも (読売新聞静岡版 よみうり文芸 七月 十日 入選 渡 英子 選) 二時間に一本通るバス停に雨に打たるる時刻表あり (読売新聞静岡版 よみうり文芸 七月二十四日 佳作 渡 英子 選) (評)マイカーを持つ人が増え、過疎化が進む時代を反映した「二時間に一本」のバス。住民の生活を支えるバスの時刻表を打つ雨に作者の深い思いが籠もる印象深い一首となった。わが家の天使 歌集 [ 後藤瑞義 ]
2019.07.28
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7月28日(日) 万葉秀歌(上巻)(125) 斎藤茂吉著 巻第四 (10) 月(つき)読(よ)みの光(ひかり)に来(き)ませあしひきの山(やま)を隔(へだ)てて遠(とほ)からなくに (巻四・六七○)湯 原 王 茂吉:湯原王(ゆはらのおおきみ)の歌。娘子(おとめ)が湯原王に贈った歌とする説がある。女にむかってやさしく云ってやったということができるだろう。これにこたえて次の歌がある。 月(つき)読(よ)みの光(ひかり)は清(きよ)く照(てら)らせれどまどへる心堪(た)へず念(おも)ほゆ (巻四・六七一)万葉秀歌(上巻)改版 (岩波新書) [ 斎藤茂吉 ]
2019.07.28
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渡辺幸一氏の短歌(118) (注)渡辺幸一氏はイギリス在住、第41回角川短歌賞を受賞しています。 掲載につきましては、許可を受けました。 渡辺幸一氏は、郷隼人氏をはじめ海外在住の歌人をご自身の短歌誌「世 界樹」(自費出版)で紹介したり、海外歌人のまとめ役としまして精力 的にご活躍しております。 美しき雲(2)(角川「短歌」7月号より転載) (2014年11月30日発行;世界樹 30号より) 透きとほる時間のなかで亡き人を思へば風にさやぐ葉桜 孤立せし位置にておのが生きざまの真実(まこと)を詠めと言ふ声のする 障害児のわが子を街に見失ひ取り乱す夢を昨夜(きぞ)も見たりき 在りふれば病ひに関はる語彙増えてvaricosevein(静脈瑠)なる言葉も知りぬ 喧噪の一日(ひとひ)は終はり揺らぎつつ夜のテムズに映る街の灯 (つづく)
2019.07.28
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7月28日(日) 北原白秋歌集(124) 中公文庫:日本の詩歌9(北原白秋)より 昭和49年十一月初版 歌集「白南風」(11) 世田ケ谷風塵抄(2) 冬の蠅そこら遊びし小夜(さよ)ふけて居るものは無し凍(し)みて来らしも 遊行(ゆぎやう)して障(さや)り無してふ日はあらずただになづみぬうちこもりつつ この月を小竹(ささ)の葉叢(はむら)に影さして飛びちらふ見れば雪はおもしろ 目にしげき風の戯(そば)へは寒ければ美篶(みすず)が原よ春は来にけり しばしばも息吹きやすむ風(かざ)息(いき)のこのけぶかさは冱(さ)えかへるなり (つづく)『北原白秋作品集・37作品(詩歌650篇以上)⇒1冊』【関連作品・さし絵71枚つき】【電子書籍】[ 北原白秋 ]
2019.07.28
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7月28日(日) 「内村鑑三書簡集」(岩波文庫)より (注)文語を口語に、わたしの意訳箇所もあります。 明治37年より 聖書と活けるきりすと 聖書は大きな力があります、しかし今も活きておられるキリストは聖書より偉大な力があります。わたしが聖書を学んでキリストに接しているように感じないのであれば、わたしの目的は達せられたことになりません。聖書は過去における活きたキリストの行動の記録です。そして、わたしは今聖書においてキリストの霊を受け今活きているキリストの行動を聖書に追加しなければなりません。旧い聖書を読んで新しい聖書を作れない人は、聖書を正当に解釈出来た人とは言えないでしょう。聖書は永遠に未完の書です、ですからわたしたちは、常に聖書に新しい章を付け加えなければななりません。代表的日本人【電子書籍】[ 内村鑑三 ]
2019.07.28
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7月28日(日) 後藤早苗遺歌集「野菜とわたし」(仮称)下書き(25) (順不同) たくさんの蜂が飛んでるたくさんの雌花咲いてるスイカ畑に ミツバチにおまかせしますスイカ畑上手く受粉をしてねと願う カボチャには大きな蜂がスイカには小さな蜂が飛んでる畑 透析に命ながらうわれなれど秋蒔き野菜の種を買いたり 蜜蜂が飛んでいるのがうれしくて何度もスイカの畑見に行く
2019.07.28
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後藤瑞義入選歌(賀茂短歌令和元年6月号より) 菜の花に紋白蝶が触れており二歳に逝きし子が遊ぶごと (読売新聞静岡版 よみうり文芸 五月二十九日 入選 渡 英子 選) うぐいすとなりてわたしを慰めんと鳴いてくれるや亡き妻の来て (読売新聞静岡版 よみうり文芸 六月 五日 佳作 渡 英子 選) (評)春告鳥、歌詠み鳥、なつかし鳥などの異名を持つ鶯の啼き声はのびやかに春を知らせてくれる。甘美な鶯の声がふと亡き妻の声を引き寄せる。鶯は妻の魂を運んでくれたのだろう。 今宵無事夜警の仕事なし終えてまぶしみ仰ぐ朝の光を (佐佐木信綱祭短歌大会 題詠「朝」 六月 八日 静岡県歌人協会賞 ) 妻在りし日は気付かずに過ごしたりわが家の庭の蛇イチゴなど (読売新聞 読売歌壇 六月十一日 入選 小池 光 選) やわらかき若葉おおえる山々に吐息の如き霧のかかれり (読売新聞静岡版 よみうり文芸 六月十二日 入選 渡 英子 選) 機械にて植えたる苗は小さくて皆水中に沈み揺れおり (読売新聞静岡版 よみうり文芸 六月十九日 入選 渡 英子 選)わが家の天使 歌集 [ 後藤瑞義 ]
2019.07.27
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7月27日(土) 万葉秀歌(上巻)(124) 斎藤茂吉著 (9) 沖(おき)へ行(ゆ)き辺(へ)に行(ゆ)き今(いま)や妹(いも)がためわが漁(すなど)れる藻臥束鮒(もふしつかふな) (巻四・六二五)高 安 王 高安王(たかやすのおおきみ)が鮒の土産(みやげ)を娘子(おとめ)に呉れたときの歌。 茂吉:一首の意は、「この鮒は、深いところから岸の浅いところ方々歩いて、つかまえた藻の中にいた大きな鮒だが、おまえに持ってきた、」というぐらいの意味である。「藻臥」は、藻のなかに潜む意味。「束鮒」は、ひと束、つまり、一握り、一寸ぐらいの長さをいう。万葉秀歌(上巻)改版 (岩波新書) [ 斎藤茂吉 ]
2019.07.27
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渡辺幸一氏の短歌(117) (注)渡辺幸一氏はイギリス在住、第41回角川短歌賞を受賞しています。 掲載につきましては、許可を受けました。 渡辺幸一氏は、郷隼人氏をはじめ海外在住の歌人をご自身の短歌誌「世界樹」(自費出版)で紹介したり、海外歌人のまとめ役としまして精力的にご活躍しております。 美しき雲(1)(角川「短歌」7月号より転載) (2014年11月30日発行;世界樹 30号より) 蜜蜂の鋭き羽音(はおと)聞くこともなくイギリスの春逝かむとす 日本より買ひ来し鯨の缶詰を開けてひとりの酒宴を始む ひそかなる愉悦は湧きぬスコッチを呷り鯨の肉啖(く)らふとき 永遠(とこしへ)に浮浪(はぐれ)の旅をゆくごとき五月の空の美しき雲 雲になり空を移ろふ死者たちのやさしき影が丘よぎる見ゆ (つづく)『中古』通じる英語通じない英語—日本の英語教育では絶対に教えてくれない実践会話術
2019.07.27
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7月27日(土) 北原白秋歌集(123) 中公文庫:日本の詩歌9(北原白秋)より 昭和49年十一月十日初版 歌集「白南風」(10) 世田ケ谷風塵抄(1) 石庭(せきてい)に冬の日のさしあらはなりまだ凍みきらぬ青苔(あをごけ)のいろ 高々とのうぜんかづら咲きにけりただにあはれと観(み)つつ籠らむ 颱風(たいふう)の逸(そ)れつつしげきあふり雨白萩の花のしとど濡れたる 多摩川に砂利あぐる音の風向(かざむき)をひと日きこえて寒あけずいまだ (つづく)『北原白秋作品集・37作品(詩歌650篇以上)⇒1冊』【関連作品・さし絵71枚つき】【電子書籍】[ 北原白秋 ]
2019.07.27
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7月27日(土) 「内村鑑三書簡集」(岩波文庫)より (注)文語を口語に、わたしの意訳箇所もあります。 明治37年より 歳を忘れる法 宴会を催し歳をわすれようとする人が多いですが、これでは真に歳をわすれることは出来ないでしょう。歳を忘れる最善の方法は、善行です、金のある人は、その金を貧しい人に分け与えなさい、知恵ある人はその知恵を人のために活用しなさい、力ある人はその力で弱い人を助けなさい、そうすれば、一年の憂鬱や苦悩は消え去るでしょう。憂鬱や苦悩を酒でまぎらわすことは出来ません。善行によってのみ憂鬱や苦悩は真に消え去るのです。年末になると自然と人は善行をしたくなるものです。道をひらく 内村鑑三のことば【電子書籍】[ 鈴木範久 ]
2019.07.27
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7月27日(土) 後藤早苗遺歌集「野菜とわたし」(仮称)下書き(24)(順不同) 作りたる苗を喜ぶ友がいてそれが励みに今年も作る 子供らに野菜を送ると言いたれどこの強風に足がすくめり あとはもう玉葱植えるばかりなり今年の畑もこれでお仕舞い 蒔き終えし野菜も全て芽を出して今年の冬も無事に越せそう 雨降るの予報に蒔きし小松菜が期待通りに芽を出しているわが家の天使 歌集 [ 後藤瑞義 ]
2019.07.27
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後藤瑞義入選歌(賀茂短歌令和元年5月号)一休みして万歩計のぞきたり四千五百七十一歩 (読売新聞静岡版 よみうり文芸 五月 一日 入選 渡 英子 選) 今日ひと日歌を作らず過ぎにけり死(しに)びとのごとく布団に入りぬ (読売新聞 読売歌壇 五月 六日 一席 小池 光 選) (評)すごい歌。この方は毎日歌を作ると決めて、たゆまず実行している。今日は遺憾ながら一首もできなかった。まるで死びとのように寝る、まさに頭が下がる思いだ。 廃校となりたる庭に子等おらずつくしん坊が列を作れり (読売新聞静岡版 よみうり文芸 五月 八日 入選 渡 英子 選) 毛衣(けころも)を脱ぎ一斉に喜びの声あげるごと木蓮の花 (読売新聞静岡版 よみうり文芸 五月十五日 入選 渡 英子 選) やわらかき葉をまといたる山々のおおきなあくび赤子のあくび (読売新聞静岡版 よみうり文芸 五月二十二日 入選 渡 英子 選) (評)冬の季語の「山眠る」を重ねて読ませて頂いた。春の訪れに若葉が萌え出した山々が眠りから覚めてもらす大あくび。無心な赤子のあくびへの連想も楽しい春の讃歌である。わが家の天使 歌集 [ 後藤瑞義 ]
2019.07.26
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渡辺幸一氏の短歌(116) (注)著者はイギリス在住、第41回角川短歌賞を受賞しています。 掲載につきましては、許可を受けました。渡辺幸一氏は、郷隼人氏をはじめ海外在住の歌人をご自身の短歌誌「世界樹」(自費出版)で紹介したり、海外歌人のまとめ役としまして精力的にご活躍しております。(ブログ作者) 虹(4) (2015年3月31日発行;世界樹 31号より) 西洋の論理に立ちて異教徒を揶揄す「私はシャルリ」と言ひて 狙はるる立場を強く意識してテロリストひそむ街に出でゆく ゆくりなく低き声にて耳元で誰か囁く「今は戦時」と 叛乱の企ていまだ収まらず連合王国薄寒き春 独立は成らざりしかど南北に消えぬ増悪の暗き火の色 (つづく)『中古』通じる英語通じない英語—日本の英語教育では絶対に教えてくれない実践会話術
2019.07.26
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7月26日(金) 万葉秀歌(上巻)(123)斎藤茂吉著巻第四(8)相念(あひおも)はぬ人(ひと)を思(おも)ふは大寺(おほてら)の餓鬼(がき)の後(しりへ)にぬかづく如(ごと)し(巻四・六○八)笠 女 郎笠女郎が家持に贈った歌。茂吉:一首の意は、「あなたのように幾ら思っても甲斐ない方は、伽藍(がらん)の中にいる餓鬼像を後ろから拝むようなものではありませんか、」というのである。万葉秀歌(上巻)改版 (岩波新書) [ 斎藤茂吉 ]
2019.07.26
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7月26日(金) 北原白秋歌集(122) 中公文庫:日本の詩歌9(北原白秋)より 昭和49年十一月十日初版 歌集「白南風」(9) 緑ケ丘新唱(4) さびさびて今は光らぬ野稗(のびえ)の穂親しかりにし人も死にせり 草の穂に移ろひはやき日のあたりこのごろはわれも病みやすくして 菊の花酢にひたしつつうらさぶしかくしつつこそ秋も過ぎなむ 濃き霜の凍(し)みてさやけき冬菜畑に朝の響の来つつしづけさ 霜いたる冬の玉菜は稾(わら)しべにきびしく結(ゆ)ひぬその株ごとに (つづく)『北原白秋作品集・37作品(詩歌650篇以上)⇒1冊』【関連作品・さし絵71枚つき】【電子書籍】[ 北原白秋 ]
2019.07.26
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7月26日(金) 「内村鑑三書簡集」(岩波文庫)より (注)文語を口語に、わたしの意訳箇所もあります。 明治37年より 恩恵と責任 神様の恩恵は必ず責任が伴います。重き責任に大きな恩恵がもたらされます、軽い責任には小さな恩恵しかもたらされません。ですから、大きな恩恵を得たいと思えば、大きな席にを負う必要があります。責任をまぬがれて恩恵を受けようとするのは神様をあざむくことです。「思い違いをしてはいけません、神はひとびとから侮られることはありません。人は、自分の蒔いたものを、また刈り取ることになるのです。」(ガラテヤの信徒への手紙第6章七節)どのような知恵ある人であっても、責任をなさずして神様より恩恵を得ることは出来ないのです。代表的日本人 (岩波文庫) [ 内村鑑三 ]
2019.07.26
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7月26日(金) 後藤早苗遺歌集「野菜とわたし」(仮称)下書き(23) (順不同) ブロッコリーの花に群がる蜜蜂よ集める蜜はいかほどならん 朝なさな眺め収穫待ちおりしジャガイモ今朝の霜にやられる 三月に季節はずれの大寒波ジャガイモ凍り梅の実こおる 地を割りてジャガイモの芽が伸び来るを春の日差しがやさしくそそぐ 新年になったばかりの十五日もうジャガイモの種届きたりわが家の天使 歌集 [ 後藤瑞義 ]
2019.07.26
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後藤瑞義入選歌(賀茂短歌平成31年4月号より)紅梅の花ほの白き霜置けり少女のごとくかすかにゆれて (読売新聞静岡版 よみうり文芸 三月二十七日 入選 渡 英子 選) 柚子の実のあまた浮かべる湯のなかにゆっくり心温まりゆく (読売新聞静岡版 よみうり文芸 四月 三日 入選 渡 英子 選) 温泉の捨て湯のけむり早咲きの三分咲きなる桜をおおう (読売新聞静岡版 よみうり文芸 四月 十日 入選 渡 英子 選) 暗闇にけもののごとく膨れるいる放置されたるゴミの袋が (読売新聞静岡版 よみうり文芸 四月十七日 入選 渡 英子 選) たましいがあこがれ出づるごとくして立ち昇りゆき山覆う霧 (読売新聞静岡版 よみうり文芸 四月二十四日 入選 渡 英子 選) わが家の天使 歌集 [ 後藤瑞義 ]
2019.07.25
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7月25日(木) 万葉秀歌(上巻)(122) 斎藤茂吉著 君(きみ)に恋(こ)ひいたも術(すべ)なみ平山(ならやま)の小松(こまつ)が下(した)に立(た)ち嘆(なげ)くかも (巻四・五九三)笠 女 郎 笠女郎(かさのいらつめ)が大伴家持に贈った二十四首の一つ。これは家持に向って愬(うった)えているので、分かりよい、調子のなだらかな歌。この歌の次に、 わが屋戸(やど)の夕影草(ゆうかげくさ)の白露の消えぬがにもとな念(おも)ほゆるかも がある。【中古】 万葉秀歌(上巻) 岩波新書/斎藤茂吉(著者) 【中古】afb【中古】 万葉秀歌(下巻) 岩波新書/斎藤茂吉(著者) 【中古】afb
2019.07.25
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渡辺幸一氏の短歌(115) (注)渡辺幸一氏はイギリス在住、第41回角川短歌賞を受賞しています。 掲載につきましては、許可を受けました。 渡辺幸一氏は、郷隼人氏をはじめ海外在住の歌人をご自身の短歌誌「世界樹」(自費出版)で紹介したり、海外歌人のまとめ役としまして精力的にご活躍しております。(ブログ作成者) 虹(3) (2015年3月31日発行;世界樹 31号より) たまゆらの驟雨は去りてなかぞらに儚き色の虹架かる見ゆ おぎろなき水沼(みぬま)のごとく翳らひてイングランドの空暮れてゆく 離れ住み思ふのみなる故郷(ふるさと)は鋭き棘のなかに咲く花 老いてなほ飢えたる光瞳(め)に宿す鏡のなかのわれに戦(をのの)く 寂しければ丘に登りて赤き日が地平に沈むまでを見てゐつ (つづく)【中古】通じる英語通じない英語 / 渡辺幸一 / 飛鳥新社
2019.07.25
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7月25日(木) 北原白秋歌集(126) 中公文庫:日本の9(北原白秋)より 昭和49年十一月詩歌十日初版 歌集「白南風」(8) 緑ケ丘新唱(2) かくしつつ人の命は過ぎなむやちかぢかと眼を寄せて見むとす 下(した)冷(ひ)えて額(ひたひ)ににじむ薄ら汗おもほえばしじに君も生きにき わが門はヒマラヤ杉の朝月夜影がそよげり鋪石(しきいし)のうへに 秋ふけぬ物の葉ずゑに立つ蟆子(ぶよ)のかそけき光ただに思はむ 稗(ひえ)草(くさ)の穂(ほ)向(むき)にちらふ蟆子のかげ驚きて思ふうらさびにけり (つづく)『北原白秋作品集・37作品(詩歌650篇以上)⇒1冊』【関連作品・さし絵71枚つき】【電子書籍】[ 北原白秋 ]
2019.07.25
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7月25日(木) 「内村鑑三書簡集」(岩波文庫)より (注)文語を口語に、わたしの意訳箇所もあります。 明治37年より 宇宙の清算 宇宙は正義活動のための精密機関です。ですから、宇宙において善行の報いを受けられないことはありません。同時に、悪行における刑罰を逃れることも出来ません。宇宙は広大ですので、善悪の反応が直ちになされないかもしれません。方向におきましても、東に向いて行った善が西より報いられ、北に向かって行った悪が南より罰せられるようなことがあるでしょう。ですから、わたしは安心して惜しむことなく、全身全霊で善を行いたいと思うのです。内村鑑三全集 9作品(後世への最大遺物、聖書の読方 ほか)【電子書籍】[ 内村鑑三(Uchimura Kanz?) ]
2019.07.25
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7月25日(木) 後藤早苗遺歌集「野菜とわたし」(仮称)下書き(23) (順不同) ナスの実もキュウリもトマトももう少し食べるまでにはもう少し待つ 朝毎に青いトマトを見回ればキジの親子が今朝も来ている けだものの棲みかとなれる休耕田キジやたぬきが見え隠れする 日に十本キュウリが成りて食べ切れずあちらこちらにおすそ分けする 手をかけて作りし野菜をイノシシに取られる悔しさ初めて知りぬわが家の天使 歌集 [ 後藤瑞義 ]
2019.07.25
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よみうり文芸 入選歌 二時間に一本通るバス停に雨に打たるる時刻表あり 下田市 後藤瑞義 (読売新聞静岡版 よみうり文芸 七月二十四日 佳作 渡 英子 選) (評)マイカーを持つ人が増え、過疎化が進む時代を反映した「二時間に一本」のバス。住民の生活を支えるバスの時刻表を打つ雨に作者の深い思いが籠もる印象深い一首となった。 わが家の天使 歌集 [ 後藤瑞義 ]
2019.07.24
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7月24日(水) 万葉秀歌(上巻)(121) 斎藤茂吉著 巻第四(6) ここにありて筑紫(つくし)やいづく白雲(しらくも)の棚引(たなび)く山(やま)の方(かた)にしあるらし (巻四・五二一)大伴旅人 大伴旅人が大納言になって帰京。太宰府に残って、観世音寺造営に従っていた沙弥満誓(さみのまんぜい)から「真十鏡見飽(まそかがみみあか)かぬ君に後(おく)れてや旦夕(あしたゆうべ)にさびつつ居らむ」(巻四・五七二)等の歌に、和(こた)えた歌。【中古】 万葉秀歌(上巻) 岩波新書/斎藤茂吉(著者) 【中古】afb【中古】 万葉秀歌(下巻) 岩波新書/斎藤茂吉(著者) 【中古】afb
2019.07.24
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渡辺幸一氏の短歌(114) (注)渡辺幸一氏はイギリス在住、第41回角川短歌賞を受賞しています。 掲載につきましては、許可を受けました。 渡辺幸一氏は、郷隼人氏をはじめ海外在住の歌人をご自身の短歌誌「世界樹」(自費出版)で紹介したり、海外歌人のまとめ役としまして精力的にご活躍しております。(ブログ作成者) 虹(2) (2015年3月31日発行;世界樹 31号より) 三月の楢の樹幹はやはらかく濡れて命の匂ひを放つ 寒き野に灯るごと咲く花びらの小(ち)さき異国の桜を愛す 一夜置きてまろみ帯たるイギリスの水を用ひて墨磨らむとす われの死の百年のちも青空を映さむ森の池に来て立つ 憎しみと嘆き満つれどこれの世に春来れば咲く菫たんぽぽ (つづく)【中古】英国のバランス日本の傾斜 / 渡辺幸一
2019.07.24
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7月24日(水) 北原白秋歌集(115) 中公文庫:日本の詩歌9(北原白秋)より 昭和49年十一月十日初版 歌集「白南風」(7) 緑ケ丘新唱(1) 大き鳶(とび)たわたわと来て過ぎるとき穂にあざやけき丹波(たんば)栗(くり)の花 断層の青萱(あをかや)見れば吹きなびく風(かぜ)並(なみ)しるしかがやきにけり 憤怒(いきどほり)堪へつつのぼる我が歩み陸橋にかかり夏の富士見ゆ 日は暑しのぼり険(けは)しき坂なかば築石垣(つきいしがき)のこほろぎのこゑ 末つひに人の命は長からじ眼には笑(え)みつつ肩喘(あへ)ぎけり (つづく)北原白秋詩集改版 (新潮文庫) [ 北原白秋 ]
2019.07.24
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7月24日(水) 「内村鑑三書簡集」(岩波文庫)より (注)文語を口語に、わたしの意訳箇所もあります。 明治37年より 平和の基 平和のために戦うのだと言う人がおります。しかし、誰が潤すために火をもちいるでしょうか。もし火でもって潤すことが出来るのであれば、戦いによって平和をもたらすことが出来るでしょう。しかしながら、西が東から遠ざかっているように、氷と炭とが相いれない間は、戦いにて平和を得ることは出来ないでしょう。つまり、平和は戦争からはもたらされないということです。平和は平和によるしかもたらされないのです。人類の全ての罪を自ら負ったイエス・キリストの生き方は、世界平和の基を築きました。ですから、平和を祈り求める人は全て、このイエス・キリストの生き方を見倣うべきなのです。内村鑑三所感集 【岩波文庫 青477】 / 鈴木俊郎 【中古】
2019.07.24
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7月24日(水) 後藤早苗遺歌集「野菜とわたし」(仮称)下書き(22) (順不同) 八月のお盆のころが採り時と蒔きたるモロコシ野鳥のえさに 百姓は我慢の生き物荒らされた畑の前でじっと耐えてる 朝ごとになすが育ちて食べきれず猛暑といえど野菜は育つ 里芋にたっぷり水やりこの秋の大豊作を目に浮べおり 続きたる猛暑も秋は来ていると赤じその花ひっそりと咲くわが家の天使 歌集 [ 後藤瑞義 ]
2019.07.24
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後藤瑞義入選歌(賀茂短歌平成31年3月号より) 霜置ける水仙千両庭隅に朝の日差しを黙して待てり (読売新聞静岡版 よみうり文芸 三月 六日 入選 渡 英子 選) 便利なるレンジエヤコン冷蔵庫にそれぞれ寿命のあればいとおし (読売新聞静岡版 よみうり文芸 三月十三日 佳作 渡 英子 選) (評)同送のハガキに「エアコンで快適生活送りいてわが感覚はにぶりゆくらし」があり、読み比べると面白い。便利さを危ぶみつつ電化製品の「寿命」をいとおしむ歌に滋味が漂う。 孫たちがみな帰りゆき広々と静かになりし部屋に息吸う (読売新聞静岡版 よみうり文芸 三月二十日 入選 渡 英子 選)わが家の天使 歌集 [ 後藤瑞義 ]
2019.07.23
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7月23日(火) 万葉秀歌(上巻)(120) 斎藤茂吉著 巻第四(5) 庭(にわ)に立(た)つ麻(あさ)手刈(てか)り干(ほ)ししき慕(しぬ)ぶ東女(あづまをみな)を忘(わす)れたまふな (巻四・五二一)常陸娘子 茂吉:藤原宇合(うまい)(藤原不比等第三子)が常陸守になって任地に数年いて、任果てて京に帰る時、常陸娘子が贈った歌。「庭に立つ」は、庭に植えたの意。「麻手」は、麻のこと。地方にいる遊行女婦が、官人をもてなし優遇し、別れるにのぞんでは連綿たる情味を与えたものであろう。農家のおとめのような風にして詠んでいるが、軽い諧謔もあって、女らしい親しみのある歌。「東女」と自ら 云ったのも棄てがたい。【中古】 万葉秀歌(上巻) 岩波新書/斎藤茂吉(著者) 【中古】afb【中古】 万葉秀歌(下巻) 岩波新書/斎藤茂吉(著者) 【中古】afb
2019.07.23
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