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~次第に明らかになりつつある戦争の実態~ 木曜日の早朝に起床以来、40時間ほど眠れていません。10分ほど転寝しただけ。木曜の夕食後に食べたのは、バナナ1本、オレンジ半分、ミニチーズ2片。レーズン少々。飲み物は水、コーヒー、ココアなどを飲んでいます。薬も飲んでいるので、血圧も正常と言えるでしょう。そんな状態で30日分のブログの原稿を書こうとしています。前書きはこれくらいにして早速本題に入りましょう。 モスクワではプーチンの「詭弁」を聞くだけで終わった、グテレス国連事務総長が28日にウクライナを訪問。早速キーウ郊外のブチャで起きたロシア軍の残虐行為の痕跡を視察しました。そして感想を漏らします。「戦争こそ最大の犯罪だ」と。ウクライナが置かれた現実を知っての実感だったのでしょう。ニューヨークにいては分からなかった戦争の実態が、ようやく現地で理解出来たのです。 この後、キーウの大統領府でゼレンスキー大統領に対面します。これは公式の明るい場所でのこと。大統領は南部の都市マリウポリで耐え忍んでいる市民と、2か月以上も製鉄所の地下シェルター内に避難している市民と兵士の救出に国連が尽力して欲しいと訴え、事務総長は「必ず救出します」と明言。私は夢に終わると、その時感じていました。ところが「奇跡」が起きそうなのです。 海岸部にある製鉄所は、周囲をロシア軍に包囲されています。ロシア軍による昼夜にまたがる攻撃で、いつ陥落してもおかしくないと言われて2か月経ちました。それでも頑張っています。水も食べ物も薬もなく、傷ついた兵士や高齢の市民、幼い子供たちが亡くなっています。洗濯しても1週間乾かないそうです。製鉄所への攻撃をプーチンが中止させたことがありました。その夜ウクライナ軍のヘリコプターが密かに近寄り、敷地内に食べ物、飲み物、若干の薬を投下出来、命が少しだけ延びたのです。 侵攻当初のキーフ攻略ではロシア軍が大敗しました。大量の飛行機、ヘリコプター、戦車、装甲車などを失い、大勢のロシア軍兵士が戦死しました。その腹いせに残虐行為をしてベラルーシに逃げ帰ったのです。そして隊列を編成し直して東部のルハンシク、ドネツクに向かわせました。ロシア国内から新たな兵力も追加したと言われています。南部ではクルミア半島から侵攻したロシア軍が優勢で、マリウポリはその典型でした。 ところがロシア軍の内情が分かって来ました。戦車部隊を先頭に、歩兵、砲兵が後に続きます。そして将校や将軍も同行します。第二次世界大戦の戦法を未だに採っているです。ところがウクライナ軍は最新の情報を欧米から得て、部隊の場所を特定し待ち伏せ攻撃。ロシアの通信機能は破壊され、総司令官もプーチンもモスクワにいて、最前線の状況を知らずに突撃命令を出すだけ。 完全制覇を目指した東部の2州も、ロシア軍の勢いが出ません。理由は簡単。モスクワが戦況を正しく把握していないためです。もう兵器や弾薬が底を尽いているのです。ロシア国内での通信をウクライナが傍受したところ、ロシア軍の戦死者が25900人に及ぶことが判明。負傷者はその3倍にはなるでしょう。そして一度恐怖を味わった兵士を戦場に送っても士気が上がりません。おまけにロシアは地方から訓練期間の短い若者を招集したり、旅団同士の連絡が全くない状態。 一方ウクライナ軍は士気が高く、欧米から支援用の兵器が続々届くようになりました。中にはウクライナの戦況に合わせた新兵器も含まれています。ロシア軍の装備は初期の敗北で極めて貧弱。最初にミサイルを使い過ぎて、不正確な攻撃しか出来ません。そしてウクライナには米英の特殊部隊が指導し、人工衛星からの情報と合わせて、確実に敵を追い込んでいます。最近ロシア国内の軍施設や補給所などで火災が相次いでいるのも、これまで防衛に徹していたウクライナが反撃に出たようです。 ドネツクのロシア軍幹部は5月9日の「戦勝記念日」の式典を現地で行うのは無理と表明しました。また南部のマリウポリを包囲していたロシア軍は西北方向のサポリージア方面に転戦し始めたようです。その隙にウクライナ軍が製鉄所の避難民や、市内の地下シェルターで暮らしている市民を救済出来る可能性が高まりました。南部での戦闘も、多様で潤沢な武器を要するウクライナ軍が制圧しそうな気配です。 この人はヴォロブエムさん。ロシアのガスプロム銀行の副総裁でした。だが、前任者が家族共々暗殺されたことや、彼がウクライナ出身であることからロシアを捨て、このほどウクライナの国土防衛隊への入隊を決めた由。祖国の現状をモスクワから悲痛な思いで見ていた由。そして彼のような「オルガルヒ関係者」がプーチンによって次々に粛清されて行くのをみて決断した模様。 それも欧米の策略みたいです。オルガルヒ関係者でも制裁の対象にする人と彼のようにしない人がいると、疑い深いプーチンはこれは裏切り者かと疑心暗鬼になって抹殺するのです。怖いですなあ全く。 そんな訳で、5月9日の戦勝記念日に、独裁者が「勝利宣言」をするでしょう。だが戦争の実態を知らない多くの国民は、何の疑いもなく祖国の「勝利」を信じるでしょう。 怒った独裁者は「核の使用」をチラつかせていますが、今ではNATOもその脅しに乗らなくなりました。国連のグテレス事務総長は6月には食糧援助を開始したいと表明。バイデン大統領はウクライナへのさらなる支援のための追加予算の編成を表明しました。それらの状況を今中国はどんな思いで見つめているのでしょう。下手に領土的野心を出せば、世界からどんな仕打ちを受けるか、ロシアの現状を見て思い知ったはずです。さて、文章はちゃんと書けたかな。ではまた。
2022.04.30
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~プーチンの虚勢~ 水曜日の夕方、あることに気づいて焦りました。午前中は穏やかだったお天気が、午後から強烈な西風。あっ、これは大変。そう思って和室の窓に近づいてビックリ。網戸を開けていたことをすっかり忘れていました。窓の溝を触ってみるとやっぱり。黄砂です。確かにテレビで黄砂のことを話していました。だが午前中の穏やかな天気に喜び、通風のため3か所の窓を開けていたのです。 慌てて閉めてももう遅い。黄砂はともかくとして、怖いのは黄砂に引っ付いて飛んで来たPM2.5。とても微細な粒子で、人間にとっては猛毒。それが肺の奥まで入ったら最悪の場合、炎症を引き起こすでしょう。それで木曜日は朝食後から大掃除に取り掛かりました。先ずは2つの和室に掃除機をかけ、ついで2階の3部屋と書斎コーナーに掃除機。階段とフローリング部分はレンタルのモップ掛け。 それが終了後、ようやく布団と洗濯物を干し、1階の廊下、洗面所、クローゼット、キッチンをモップ掛け。全てのマット類は外へ出し部屋帚の柄で叩いて埃を落とし、トイレとキッチンの床を雑巾で水拭き。それが終わってからようやく居間を掃除機で掃除。全ての部屋とコーナーはマスクをしながら「はたき」で埃落し。最後に掃除機のゴミを捨て、掃除機とモップのゴミと埃掃除。全部で6時間ほど。他にもやることがあるのですが、翌日やることにして終了。良く頑張り、掃除機のゴミの量は新記録でした。 しかし酷かったですねえ。グテレス国連事務総長とプーチン氏の会談。言葉は慇懃無礼でも威圧感溢れる表情。今回の侵攻は「国連憲章」に従ってのことと詭弁の連続。グテレス氏の停戦調停など馬耳東風。別の場では核兵器の使用をちらつかせ、マリウポリの人道回廊設置は、ロシアが設置してもウクライナが守らないと、いつもの論調。北京冬季五輪出場の少女たちに見せた表情とは大違いでしたね。 そのマリウポリ市でロシア兵が行った残虐行為が次々に明らかになって来ました。滅茶苦茶な空爆で亡くなった大勢の市民を大型車で郊外の村3か所に移動させ、予め掘っていた巨大な穴に隠したことが判明。それらの殺され方が残虐過ぎて、とても書くことが出来ません。また証拠隠滅のため、移動式の焼却車で遺体を焼いた形跡もあるよし。女性や子供をロシアに拉致。男性は識別の上、ロシアに無害な者はロシア国内各所に移送。中には極東に送られたウクライナ市民もいます。 ロシア軍に抵抗する市民は東部の2州に兵士として送り、ウクライナ人同士を戦わせるなど、悪魔の所業です。南部の他のロシア占拠地では傀儡自治体を作って人民のロシア化を進め、これに対して必死に抵抗するウクライナ人もいて、混とん状態が続いています。 一説によれば、ロシア軍は2月24日の侵攻以来、既に戦力の4分の1を失ったと言われています。これは少ないようですが、大変な数。ロシアがウクライナ国内に放った傭兵(軍事会社ワグネル、チェチェンやシリアの過激派など)の4割が既に戦死したとも言われています。東部2州での激戦が始まりロシアが優勢にあるようですが、欧米からの大量の兵器が到着すると、戦況は大きく変化するでしょう。 アメリカの国務長官と国防長官がキーウを電撃訪問してゼレンスキー大統領と会談し、ポーランド国内で記者会見。その場所はNATOの米軍基地の倉庫内。絶対安全な場所で、背後には米国からウクライナに供与される大型で大量の「物品」が「包装」されたままの状態で写っていました。ゼレンスキー大統領は、ウクライナにはケーキやスイーツは不要。もし土産をくれるなら兵器が欲しいと断言していました。きっとそれを守ったのでしょう。2人の長官が乗った特別車両も見ましたが、なかなか豪華な内装。激しい戦時下の中、ロシアの攻撃も予想される中、あの豪華な客車で無事往復したのです。 アメリカの国防長官がドイツでNATO加盟国の首脳と会談しました。そこで長官が言いました。「ウクライナは必ず勝てる」と。それを聞いたドイツの女性防衛相は早速戦車の供与を決めたようです。それまではビビった首相がドイツへの影響を心配して何の反応もしなかったのです。そのためゼレンスキー大統領はドイツの首相のキーウ訪問を断った経緯があります。 EUの女性は強いですね。事務局長も女性。スエーデン、フィンランド、モルドバの首相も女性。特にモルドバの首相は「鉄の女」と呼ばれ、国内にあるロシアの傀儡政権「沿ドニエステル共和国」の「偽旗作戦」にも不動の姿勢。EU内の最貧国と言われるモルドバが、大勢のウクライナ難民を快く迎えたのです。その難民が少しずつウクライナに帰国しているみたいです。 今ロシア国内で幾つかの異変が起きています。軍の施設や研究所、空港、ガスタンクなどで次々と火災が発生しているのです。ウクライナの工作ではなく、ロシア国内の反プーチン派の仕業でしょうか。ロシアと軍事協定を結んでいる旧ソ連時代からの友邦5か国が、どこもプーチンのウクライナ派兵の要請を無視しているのです。プーチンの恐怖政治が通じないのです。きっと自由主義陣営の対ロシア経済制裁の本気度を見たせいでしょうね。ロシア国債のデフォルトが近づきつつあります。 ロシア国内では猛烈なインフレと物価高が続き、失業率が高まっています。ロシアはポーランドとブルガリアへの天然ガス供与停止を宣告して脅かしましたが、両国はその脅しに乗らず、逆にロシアからの供与を拒否しました。それを知ったEUは別ルートでの両国へのガス供与を検討する由。大統領がプーチンと仲良しのベラルーシでは、ウクライナ侵攻に反対する有志が、ある作戦を決行中です。それは人を殺さず、両国の列車運行システムに侵入して、邪魔をすることです。それで両国の物流の停滞を起こすのです。 今回のロシアの気違いじみた侵略に対して、様々な形で反対運動と抵抗が続いています。思うように作戦が進まないことに苛立ったプーチンは、中でも日米政府の行動に激怒し、両国への破壊工作実施を明言しています。怖いですねえ。自らの暴走が招いた結果であることを、全く認識していないのです。そんな為政者を戴く国民も、同時代に生きる我々も大迷惑。この記事は全て自分の記憶だけで書きました。もしも事実誤認がありましたらお詫びします。同時にご自分でも「一体何が真実か」をご確認ください。<続く予定>
2022.04.29
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~舞台裏では(1)~ *写真は文章と無関係です トルコと言う国は誰でも知ってるだろう。2つの海峡を隔ててアジアとヨーロッパに跨る国家。アジアで唯一NATO加盟国でもある。エルドアン大統領は時の人。ウクライナに武器供与をする一方、ロシアとウクライナの停戦の仲介をするなど大忙しなのだ。そのトルコの空港に中国の空軍機が立ち寄って何度も給油を受けた由。それが1度に6機で、4回ほど往復したとの情報がある。 行き先はセルビア。解体した旧ユーゴスラビアの一国で、国名が示す通りスラブ系民族。NATOには加盟しないと断言している。さて中国空軍機は一体何を運んで来たのか。どうも大量の兵器のようだ。恐らくはロシアに運ばれるはず。中国から直接ロシアへの武器提供は出来ないが、秘密裡に迂回しての協力。中国はばれないと考えているのだろうが、欧米の情報機関はほぼ正確に事態を把握している。 さてトルコは今注目される立場にあるが、良い恰好をしてるその陰で同時にトンデモナイことをしている。クルド人への攻撃だ。クルド人はトルコ、イラン、シリア、イラクの山岳地帯に住む少数民族。それでも2千万人ほどの人口があるだろうか。第二次世界大戦後、勝利した列強が勝手に国境を定めたため、4つの国の山奥で暮らし、それぞれの国家から迫害を受けている気の毒な民族だ。 ウクライナの悲劇については何度も書いたので、詳しくは書かないが旧ソ連に組み込まれたり、独立した後もロシアから強い圧迫を受けるなど苦難の道を歩んで来た。特に東部の2州においては親ロシア派の一部住民がロシアの後ろ盾を受けて、長く内戦状態にあった。あれは何年前になるか、オランダからマレーシアに向かうマレーシア機が撃墜された事件があった。機はこの地区の危険性を認識してなかった。 乗客は休暇を楽しむためマレーシアに向かったオランダ人がほとんど。墜落の原因は不明だが、親ロシア派が撃ったミサイルだろうと推察されている。今回の侵攻で東部2州の一部はを、ロシアは勝手に2つの独立国として承認した。その前にはクリミア半島を不法に占拠し、自国の領土にしている。プーチンの頭の中には「停戦」の2文字はなく、あるのはただ「領土拡張」の4文字だけだ。 今回国連のグテレス事務総長がロシアを訪問した。ラブロフ外相はにこやかに対応したようだが、それ以前に彼はトンデモナイことを口にしていた。「第3次世界大戦はあり得る。核戦争回避がロシアの基本的な立場だが、ウクライナに武器を提供し続ける欧米を暗に批判。外相の彼にさ大きな権限はない。プーチンの代弁者として記者会見に臨んだだけの話。 その後グテレス氏はプーチン大統領とも会談し、ウクライナとの停戦を切り出したようだが、プーチンの反応は鈍かったようだ。マスコミの報道によれば、マリウポリの製鉄所に避難している市民の救出を図るため一時的に停戦する「人道回廊」の設置をプーチンが了承したと聞いて驚いた。あの残酷無比な彼がねえ。でも私は全く信用していない。5,6度予告された人道回廊が成立したためしがないためだ。 それどころかロシアが占拠中の南部の幾つかの都市では、ロシアが任命した傀儡の市長が、既に学校でのロシア化を実行している。また相当数のウクライナ国民をロシア国内に移住させ、遠くは樺太(サハリン)に送ったり戦争孤児をロシア人の養子にする計画を進めている。また一部の男性を選別して東部戦線に駆り出し、ウクライナ人同士での戦闘を企図するなどまるで鬼のような所業だ。 ただしゼレンスキー大統領やウクライナ政府の認識に首を傾げる事態も幾つか起きている。大統領が米国議会においてリモートで行った演説では「真珠湾攻撃」の話が出たり、先日更新された政府の公式アカウントで、昭和天皇の肖像をヒトラーやムソリーニの肖像と一緒に並べた。つまり戦争犯罪人と言う見解。ただちに外務省が抗議して肖像を削除させたが、事程左様に日本に対する評価が低いのが現実。 2月24日の夜に始まった「ウクライナ戦争」。EUにとっては遠い国の出来事だったのが、数日後にはその認識が激変する。ゼレンスキー大統領が「私はヨーロッパのために死ぬ」と言い切ったためだ。ウクライナはヨーロッパの身代わりになるとの宣言だ。そしてそれから数十日後には「ロシアの侵攻はウクライナだけに終わらない」とも断言した。自らの死を覚悟した元喜劇俳優が、一世一代の芝居を打った。 その後ヨーロッパはどう変わっただろう。ゼレンスキーが断言したように、狂気じみたロシアの戦争犯罪が、世界の人々の心を凍り付かせた。国外に逃れたウクライナ国民は650万人。わずか2か月間で国民の約6分の1が消えた。それは戦争を仕掛けたロシアも同様。祖国の残虐な行為を知った30万人もの人々が国を捨てた。良く知られた事実だが、改めてブログに記した。<続く>
2022.04.28
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~プロローグ・序章~ 爆裂キャベツ 私のブログは当日の午前0時に公開するよう予約しています。でも昨日は公開後3回ほど書き加えました。一度に書けなかったためだし、体調の都合もありました。じれったいでしょうが、一度に読みたい方は夜訪れると良いでしょう。今回もそんな方式で編集する積もりです。それでも膨大な時間を要します。書きたいことはたくさんありますが、時間と体調が許すかどうかが問題です。 昨日は久しぶりに畑仕事をやりました。ほんの少しだけ草を抜いて泥ネギを植え、爆裂キャベツを2個収穫しました。雨が降る前にちょうど良いと思ってのことです。午後はネットで検索後、料理を作りました。写真は撮ってませんが、久しぶりのカレーです。他にもおかずがあるので、暫くは飢えずに済むでしょう。でも気温が上がるこれからは、食品が傷みやすくなるので要注意。勿体ないですからねえ。 このシリーズでは「ウクライナ戦争」(仮称)のことを主なテーマにします。それに日常のこともアクセント代わりに添えるかも知れません。プーチンの妄想から始まった今回の戦争。大変なことになっていますね。世界の経済活動、社会活動にも大きな影響を及ぼしています。戦争の行方は見えませんが、私はウクライナが勝利すると確信しています。ロシアの内情はガタガタなのが実際の姿です。 そのことについて実例を上げて記そうと思います。なお添付する写真は内容と無関係のものも登場します。写真を選んでいる暇もないのです。私が撮った自宅や近所の風景などが出て来ますが、気にしないで流してください。大切なのはウクライナの平和と安定です。そしてロシアにも正常な日々が戻って欲しいと願います。プーチン=ロシアではないからです。第1回はこれで終わるかも知れません。ではまた。<続く>
2022.04.27
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~もしも元気であったなら~ ツリガネスイセンのつぼみ 昨日の月曜日。便利屋さんに来てもらいました。庭の除草作業がいくらくらいかかるのか見積もりを取るためでした。結果は9万7千円。振込手数料を入れたおおよそ10万円になるでしょう。昨年までは自分でしてましたからただ。それが10万円とはねえ。それも年1度で済めば良いのですが多分済まないはず。馬鹿らしいと思いましたが依頼することにしました。 モミジの若葉 昨年は窓ガラス、網戸、風呂場、駐車場、ベランダ、キッチンの清掃を専門業者に依頼しました。こちらは17万5千円くらいかかりました。キッチンや風呂場やベランダは自分でもやれたと思うのですが、専門業者がやればどうなるか確認したかったのと、面倒になったのです。便利屋さんが帰った後、近所を散歩してみました。わずか1kmほどでしたが、やはり運動の必要性を感じた次第です。 私はいつも前日に翌日分のブログを予約しています。今回はこれくらいで止め、元気が回復したら続きを書く予定でいます。ではまた。 知床観光の遊覧船会社。全くのブラック企業でしたね。社長は全く海や船についての知識がなく、2年ほど前にベテランの船長全員を辞めさせて、経験の乏しい船長に代えた由。理由は人件費の節減。沈没した船を操縦していた船長は、湖の遊覧船しか操縦した経験がなかったそうですね。そして甲板員も素人。当日出ていた風波の注意報を社長が無視して出航させたと言うから、人迷惑な殺人事件でした。 宇登呂漁港とオロンコ岩(左) 私は27年前にこの港を見ています。北海道一周の旅の途中。ウトロ温泉に泊まり、翌日は知床半島方面にジョギングしました。前方に動物が固まっているのを見て引き返しました。熊ではなくエゾシカだったのでしょうが用心のため。港の端にある台形の島が印象的で、私はきっと「チャシ」だろうと思っていました。アイヌ語で砦や見張りや柵囲いを意味します。ウトロもオロンコもアイヌ語が語源のはずです。 ユネスコ世界遺産に登録されて以来、知床の人気は高まりました。遊覧船からヒグマが見えたり、滝が見えたり、クジラとで出会うこともあるからです。だが、現場は岩礁地帯で、特に西風と波が高くなると危険性が増す由。海水温は3度ほど。15分間浸かれば意識を失うそうです。22歳と21歳の恋人同士も乗船し、サプライズのプロポーズをする予定だったとか。防げた事故を欲張りな社長が強行しました。 元大関把瑠都 元大関の把瑠都が引退して故郷のエストニアに帰り、国会議員になったそうです。四股名は「バルト海」から取ったのでしょうね。今彼はエストニアと日本との懸け橋になるべく頑張っているようです。ロシアのバルチック艦隊を日本の太平洋艦隊を破るなどした日露戦争。今ロシアはウクライナのみならずバルト三国はじめ、バルト海沿岸の諸国に圧力をかけています。バルト三国はじめフィンランドやスェーデンがNATO加盟を急ぐ理由も分かりますね。それもこれも、ロシアの恐怖政治が招いた結果です。 北欧地図 バルト海周辺はロシアと接した国家が多いのです。リトアニアに南にはロシアの飛び地があり、ロシア軍の基地と軍港があります。第二次世界大戦中にフィンランドはロシアと戦って敗れ、領土の一部を割譲しました。今回の戦争でフィンランドはヘルシンキからロシアのサンクトペテルブルクに繋がる鉄道を閉鎖しました。ロシアは北極海の島ノバヤゼムリャで核実験を行っています。ロシアは戦争大国です。 アメリカの2人の長官 アメリカのブリンケン国務長官とオースティン国防長官がそろってウクライナを訪れ、キエフでゼレンスキー大統領と会談しました。主目的は戦況と援助物資の確認でしょう。追って国連の事務総長がロシアとウクライナを訪問予定ですが、頼りにならない国連よりアメリカやNATO加盟国の応援が一番の便りです。ゼレンスキー氏は2人の長官に対して、無事ポーランドに入国した後にポーランドに到着したことを発表して欲しいと釘を刺し、アメリカは約束を守ったようです。全ては安全のためです。 一方ロシアの暴君は、撃沈したミサイル巡洋艦の艦長(司令官)を逮捕した由。黒海艦隊の旗艦を失った責任を取らせたのでしょう。元はと言えば自分の作戦ミスが原因なのに。そしてキーウ近郊のブチャで大勢のウクライナ市民を虐殺した将官に勲章と特別の称号を与えた由。だが再開した東部戦線での旗色は必ずしもロシアに有利とは限りません。独裁者の目には、きっと「真実の姿」が見えてないのでしょう。 左上の地図で赤い色がついた島国がソロモン諸島です。場所はパプアニューギニアの東側でオーストラリアの北東に位置します。この島嶼国家が最近中国と安全保障協定を結んだみたいです。別にソロモン諸島に危機が迫っている訳ではなく、中国が南太平洋にまで強い影響を及ぼそうとした結果。中国は他にも3つの島嶼国家と外交関係を結んだようで、自治領がある米国やフランスが警戒しています。 右上の地図は沖縄本島から東の海上にある大東島です。上から北大東島、南大東島、沖大東島の3つがあります。最近中国の艦船が我が国の領海付近に盛んに進出するようになりました。これに危機感を抱いた政府が、南大東島に自衛隊のレーダー基地を設けることを決めたようです。もしそれが実現すれば、膨大な空白域をカバー出来ることになります。海洋国家日本にも様々な脅威が迫っているのです。
2022.04.26
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こころにさざ波が立っている どうやら微弱な不整脈が起きているようだ でも短い詩ならなんとか書けると思う それにあの国の苦しみに比べたら 私の苦しみなど無いにひとしい 正気を失った男が仕掛けた戦争が始まって もう二か月が過ぎた 世界の誰しもがあっさり敗れると思った あの小さくて貧しい国が 長く悲惨な戦いに耐え いまだに戦い続ける闘志を失っていない その勇気はどこから来るんだろうね ウクライナ ひたすら祖国を思うその強さはどこから来るんだろうね ウクライナ 愛の深さと人々の連帯心はどこから来るんだろうね ウクライナ 建国の歴史の中で味わって来た数々の苦難 それでも決して諦めなかった汝の名は ウクライナ そのウクライナが建国以来の最大の危機にさらされている そのウクライナをこの男が背負っている たった一人で 男は元喜劇俳優にして脚本家にして演出家 しかも政治には全くのド素人 その男が極めて狡猾で狂暴な大国を相手に 二か月間戦い続けて来た 何と無鉄砲な男なのだろう 何と不器用な男なのだろう だがこの男の闘志は本物 この男の正義感は本物 この男の愛国心は本物 この男の創造力は一流 この男の発信力は一流 この男の統率力は一流 この男は何度も暗殺されかかった だが不思議なことに戦争を仕掛けた国にも彼を助けた人がいたのだ 不正を憎み独裁と権力と謀略を憎む人がいたのだ そして一人の男のせいで 世界の人々が隣国の独裁者の真の姿を知ってしまった この戦争が独裁者の妄想から始まったことを知ってしまった だが自分が裸の王様であることに気づかないのは独裁者だけ 英雄の名はウォディミル・ゼレンスキー いみじくも隣国の独裁者のファーストネーム ウラジミールとは恐らく一緒なのだろう それはロシア語とウクライナ語が親戚であることの証 だが狂った独裁者にとっては隣国の何もかもが気に入らない 言語も宗教も国民性も自国から遠ざかり ヨーロッパに近づくことも 欧米から様々な援助を受けることや さらに自国内にも自分の方針に反対する人がいることも 苛立つ独裁者は反対者を暗殺するだけでなく 部下や自国の兵士の命すら虫けらのように殺す きっと殺すのが大好きな人間なのだろう 野の花よお前は美しい 青い空を背にしたお前は まるでウクライナ国旗みたいだ だから野の花よ お前もウクライナの平和と安寧を 祈ってはくれまいか 心ならずも祖国を離れた 650万人を超える避難民に代わって わたしは恐れるあの美しいウクライナの山野 美しい大河と平原 破壊された学校や病院や教会や集合住宅や工場 そして傷ついたウクライナの人々の心が 復活する時がいつ訪れるのかと その前にこの長い戦争がいつ終わるのかと 一日も早く ウクライナに平和と安寧を ウクライナに栄光を 世界とウクライナに静謐な日が戻ることを願って この貧しく拙い詩を奉げます
2022.04.25
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~花曇りの土曜日 土曜日は曇天だったが朝から洗濯気を回した。布団カバーや、掛け布団に縫い付けたバスタオルなどを洗う気になったのだ。風もあって気温も高く、洗濯物はきれいに乾いた。だが一人で布団カバーに布団を突っ込むのが大変。 わが東北楽天は西武ライオンズとのデーゲーム。見事逆転勝ちして首位を守ったが、県内の新型コロナの感染者数が増えているのが気がかりだ。用心しないとね。 プーチンさんがショイグ防衛相と対談してる姿を見た。右手はテーブルを掴んだまま。そして体は硬直してるように見える。一方のショイグ氏は心臓病と伝えられていたが、どうやら毒を盛られたようだ。戦況が思わしくない責任を取らされたのだろう。プーチン氏を見限って外国に逃亡したオルガルヒ関係者が逃亡先で家族ごと死んだ。他にも彼から離れた関係者が何人も消されている。 情報機関出身の大統領は、相手を威嚇し、攻撃し、徹底的に追い込む。割と仲良しだったドイツのメルケル前首相がモスクワを訪ねた際は、会見場に大きな犬を入れたようだ。メルケルさんが大の犬嫌いと知ってのこと。相手の弱点を突き、ビビらせてコントロールする極悪人。 そのプーチン氏を国連のグテレス事務総長が26日に面会し、停戦と和平を勧めるようだ。28日にはウクライナのゼレンスキー大統領を訪問して、会談の予定。他にトルコのエルドアン大統領もプーチン大統領とゼレンスキー氏をトルコに招いて停戦協議を仲介する意向を示した。フランスの大統領選は、マカロン氏が決選投票で野党党首を下しそうだ。女性の野党党首はロシアとの外交を復活すると宣言していたが、国民の支持は得られなかったようだ。 撃沈された「モスクワ」 ロシアの発表で知る限り、戦況はロシア有利に聞こえるが、実際はそうでもないみたいだ。ミサイル巡洋艦「モスクワ」の撃沈や航空機、ヘリコプター、戦車、軍用車両などの損害は著しく、ついうっかり政府系の通信社がロシア兵13414名が戦死と伝え、後日慌てて記事を削除した模様。だが軍事評論家の見立てでは、出兵した19万人のうち6万人ぐらいが「損耗」したと推測される旨。だから東部戦線や南部戦線でも今後ウクライナの猛反撃が在り得る由。 20人いるロシアの将軍のうち、7,8名が戦死し、下士官クラスも40名が戦死していると言われる。また南部のマリウポリ市で虐殺したウクライナ国民の遺体を大型軍用車でマリウポリ郊外の村に穴を掘って埋めたことが米国の衛星写真で確認されている。約9千人と言われるが、瓦礫の下には2万人ぐらいが閉じ込められ、まだ10万人近い市民がロシア軍の監視下で暮らしているのだ。 上念司氏 私のウクライナ関係の情報はテレビの報道番組に出演する専門家の意見に拠っている。またyoutubeでは経済評論家である上念司氏のチャンネルを参考にしている。氏のチャンネルは原則毎日更新され、最新かつ正確な情報が得られる。彼が各種のニュースソースを確認するのみならず、原稿は各分野の専門家のチェックを受けている由。他にも極力その道の専門家の分析を参考にして、ウクライナの戦況と世界の反応に留意している積もり。普段はそれらの細部については書かない。疲労が激しいためだ。 陸揚げされた漁船 ウクライナ戦争勃発のために遅れていたロシアとの今年の「サケマス漁業協定」が、先日リモート方式で妥結した。出漁は5月1日に解禁。漁獲量は昨年より少なめで、ロシアへ支払う「協力金」も2億円前後。最近は海水温が高く、北の海でも異常が起きている。青森県八戸港の「スルメイカ」などは全くの不漁で、代わって太刀魚など南方の魚が増えたそうだ。これで地震が起きたらもっと大変だね。
2022.04.24
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~嬉しい知らせ~ ハナズオウ 木曜日の夜、弟から電話があった。ブログを毎日読んでくれており、私の体調を気遣ってくれていたのだ。本当は子供たちに親父が元気かを確認するため読んで欲しいのだが、ブログどころか電話もない。きっと元気で暮らしていると何の心配もしてないのだろう。ところで弟が驚くべきことを話した。何と今月中に九州から関東地区に転居する由。それは奥さんの希望でもあり、今後のことを考えての決断とのこと。 それはわたしにとっても朗報。関東ならいつでも仙台に来れるだろうし、何かと相談にも乗ってもらえると思う。老化は誰にでも必ず訪れ、いずれ決断を迫られる。普段はあまり焦らないが体調が悪い時は正直苦しいのが実情。弟が関東に来ると思ったら、何だか少し安心した。お互いに転勤族で、顔を合わす機会は限られていた。老人にとって、肉親の存在はとてもありがたいものだ。 金曜日の朝ドラ。暢子の東京行きが決まって、家族は最後の別れをする。暢子が弾く三線(さんしん)に合わせて、唱歌「椰子の実」を歌う兄妹たち。これは本物のではなく、「カンカラ三線」。カンカラとは「空き缶」の意味。米軍お下がりの空き缶を三味線の胴にした粗末な楽器。豆腐屋の息子は暢子に「ゆし豆腐」をご馳走する。にがりの代わりに海水を入れる、とても柔らかくて美味しい豆腐だ。 しかし「パスポート」まで作って東京へ出発した日。暢子はバスから降りて家族の許へ。やはり別れが辛くなったのだ。皆で抱き合う一家。バスは名護行きになっていた。名護市で那覇行きに乗り換えるのだろう。だが行き先表示が現在の「電子表示」になっていたのが可笑しい。昔は行き先表示は布製で、ハンドルでぐるぐる回して所定の行き先で止める。 それに当時は車体の前が飛び出た「ボンネットバス」が普通。もうそんなバスは残ってないのだろう。ただしナンバープレートだけは当時のアルファベットと数字の組み合わせで、沖縄ならではのもの。きっとどこからか探して来たのだろう。昭和46年暢子は高校生になった。相変わらず食いしん坊の暢子。ヤンバルの西海岸で県立高校があるのは、国頭村の辺士名集落だけだと思うが、ドラマは架空の話。 ハクモクレン 郵便局へ歩いて行った。途中で交通事故があったようで、パトカーと救急車が来ていた。傍には自転車と白髪のお爺さん。そして一台の乗用車。乗用車にには誰も乗っておらず、バンパーなどに傷もない。郵便局で生活費を下ろし、再び事故現場へ行くと救急車が病院に向かうみたい。老人はおらず、乗用車はそのまま。腰も痛まずに良く歩けた。一旦帰宅し、今度はリュックを背負って自転車で出かけた。 ところが道を間違えて、別の道路に出た。最近あまり外へ出ずその道も通らない。さてどこで迷ったのだろう。リカーショップで超安物の焼酎を買って帰宅。別の道を通って間違えた場所を確認すると。曲がりべき角を真っすぐ行ったことが判明。帰宅して直ぐ上着を脱いだ。23度ほどの暑い日。まあ自分が事故に遭わないで良かった。目が悪いため段差が良く見えなかったりするのだ。 夕方、便利屋さんに電話した。庭の草刈りを依頼しようと思ったのだ。だが、いつまで経っても連絡が来ない。先方の都合もあるのだろうが、折角やる気になったのになあ。ニッサンの元社長、カルロス・ゴーンにフランス検察が国際逮捕状を発令した。フランスで犯した罪のためだ。彼はレバノンに逃亡中で、パスポートはレバノン政府に取り上げられている。彼が逮捕されて裁かれる日が来るかは不明。 一番の心配はウクライナの人々の命。プーチンは嘘をついて世界を騙した積もりだろうが。騙されているのはロシアのお年寄りだけかも。いや、ロシアにもプーチンの行動を批判する勇気ある国民もいる。彼はいずれ権力の座から引きずり降ろされるだろう。そして戦争犯罪人として世界史に残るのではないか。
2022.04.23
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~わたしとニュースと日常と~ 疲れて帰宅した。どうも調子が悪い。そう感じて血圧を測ると、高い数値が表示された。なるほどこれが不調の原因だったか。その日は昼食もそこそこに自転車で出かけた。何とか出かけられる体調は保っていた。だがどこかで意識し、自然に緊張していたのだろう。それが終わってから自転車屋に寄った。後ろのタイヤの空気が減った感じがしていた。パンクかと思ったら、バルブが悪くなっていたようだ。 その日は2か月ぶりの俳句教室。3月は講師の体調が悪くて休会だった。講師はがんが肺に転移して抗がん剤で治療中。いつ辞めてもおかしくない体調だが、開講式には間に合わせて来られた。机の上に会場のセンターからの「お知らせ」。受講生は原則3年で区切りをつけるとのこと。基準となる昨年。つまり最大令和5年の3月までの期間限定だが、仲間でクラブを結成することは可能とのこと。やれやれ。 定員20名で、この日の出席者は20名。うち7名が新人。さっぱり上達しないので辞めると言っていたK氏も来た。開講式の後、講師が俳句教室の約束事や俳句の基本について話した。その後、昨年度から継続の受講生が提出した作品の講評に移った。講師が一人一人の俳号を告げると、呼ばれた人が自分の作品を読み上げ、講師が一句ごとの是非と手直しを行う。受講生も意見や疑問をぶつける。 最後から2番目に私の俳号「真楠」(マックス)が呼ばれ、私は提出句の狙いを説明。それに対する講師の評価は書かないでおくが、講師は私が苦労した箇所を、ズバリと指摘した。さすがは俳句塾を25年やってることはある。この日遅れて来たSさんは入院していたとのことで、「死にかけていたの」と笑った。終了後Tさんが私を廊下に呼び出した。声を潜めて彼女が言う。「もし先生が倒れたらどうすると」。 その時は「真楠さんがリーダーになって」と彼女。私も俳句は続けたいが、体調があまり良くないこと。独り暮らしで苦労してることを話すと。「この教室に来てる人は、年齢が年齢だからみな似たような状況だよ」と。人間いつどうなるかは分からない。ともかく2か月ぶりの俳句教室へは何とか行けた。来月の兼題(宿題)は「新緑や」。5月だがこれは夏の季語。俳句は旧暦の季節感が支配しているのだ。 帰途、自転車屋に寄った後、スーパーで買い物をした。そろそろ乏しくなった食料を補充するためだ。重い荷物を積んで坂道を登って来ると、電動アシスト付き自転車でも結構疲れる。きっとそれで血圧が上がったのだろう。その1時間後に再度測定すると、今度は血圧も脈拍数も正常値になっていた。 「ちむどんどん」は暢子が自分で東京に行くと宣言した。東京の親戚が子供4人のうちの1人を引き取ると言ってくれたようだ。一人減ればその分家計が助かる。母の苦労を知ってるだけに何とかしたいし、東京で自分の夢が叶えられるかも知れない。まだ幼い小学生の決意だが、米軍統治下にある当時の沖縄では「本土」へ行くにもパスポートが必要だった。さて暢子と一家の運命はどうなる。 ロシアはウクライナ南部の都市マリウポリ市の制圧を完了したと発表。すると前日成立したと聞いた「人道回廊」はダメだったのか。これに反してウクライナ側は、マリウポリはまだ陥落しておらず、抵抗を続けていると主張。果たしてどちらが真実を語っているのだろう。だが他の都市を含めて、既に学校でのロシア化が粛々と進んでいるとロシア側の報道。 東部のドネツク州などでもロシアの攻撃が開始されたようだ。だが、ウクライナも激しく抵抗し、中にはロシアから奪回した地域もあるようだ。そして欧米からの武器提供が急速に進んでいるとも聞く。私は信用出来るyoutubeから情報を得ているが、ニュースは迅速でかつ正確。彼は色んな情報源をチェックし、分析力にも優れている。さて、5月9日にはロシアが一方的に「勝利宣言する」との説もあるが、果たしてどうなるか。 お待たせしました。エンジェルスの大谷選手が初勝利を上げました。この日は1番DH兼投手として出場。打者としては4打数2安打2打点で、アウエーだったため1回表に打順が2回回ると言う、1900年以来初めての珍記録も達成したのです。この分じゃ週間MBPは確実かな。
2022.04.22
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~物憂げな日々の中で~ 朝ドラ「ちむどんどん」開始11回目で、お父さんが亡くなった。沖縄弁だと「あきさみよ~」。と言った感じ。あれまあ、一体どうしたのかなくらいの意味。そのためお母さんは日雇いの工事現場で働き、末娘は熱を出した。最後に「ハブに注意」の看板。まさに「あきさみよ~」の展開だ。しかし昭和30年代末の沖縄の農村で、子供たちがあれほど意地悪をするとは思えない。当時のヤンバルでは現金収入の道は限られ、きっとどの家も貧しかったと思うのだが。 北方領土の択捉島や国後島でロシア軍が軍事演習をしてるようだ。照明弾で空が光り、時々砲弾の音が根室辺りで確認出来たとのこと。ロシアに拉致されたウクライナ人が樺太に送還されたり、大勢の子供たちをロシア人の養子にするための規則改正を急いでいるようだ。まさにロシアは国際法を無視した犯罪国家。ロシア下院の議長が「北海道の北半分はロシアに全権がある」と言い出したそうだ。 ある人が言っていた。「ロシアは資源と武器しかない国だ」と。だがその武器も、ロシアだけでは製造出来ない。半導体やベアリングの部品や精密機械などかなちの部分が外国からの輸入品。それが経済制裁でストップすれば、影響は間もなく現れるだろう。津軽海峡を通過したロシアの艦船は、かなりの旧式でオンボロだったと聞いた。戦車も保有数はかなりだが、部品がないため動かないものも多いとか。 有能な人物の才能を生かさないのも昔から。そして独裁者に都合の良い意見しか伝えず、賄賂や不正がはびこるのも専制主義国家の特徴だ。中国然り。北朝鮮然り。情報機関出身のプーチンは、謀略で不都合な国家を攻め、不都合な人物を毒物などで抹殺して来た。恩義を着せたチェチェンのならず者や、軍事会社のゲリラ兵や金で雇われたシリアのゲリラ兵が今ウクライナで戦っている。 ウクライナ南部で捕縛したウクライナ人を東部戦線に兵士として使う卑怯な実態も明らかになっている。ウクライナ人同士を戦わせる気だ。東部、南部のウクライナ人はロシア語が母語の人が多い。マリウポリの製鉄所に避難した市民を避難させる「人道回廊」が成立したようだが、ロシアはこれまで何度も約束を破った。なお立て籠もるウクライナ兵に対しては化学兵器や核兵器使用の可能性がある。 国連では近々安保理事会におけるロシアの「拒否権」行使を禁止する法案が共同提案される予定。常任理事国が国連の規則を守らないのでは、国際秩序が保てる訳がない。対応が遅すぎたくらい。ウクライナの犠牲によって、世界は大国のわがままを許していたら平和が守れないことをようやく知った。ウクライナ自身があくまで不正義と戦う姿勢を示したことが、世界中の共感を生んだのだ。 「平和ボケ」の日本人もようやく気付き始めたのではないか。理不尽な侵略者に対しては戦う姿勢を示さなければ、領土が乗っ取られると。「憲法9条があるから平和」など成り立たない。国民の安全を守るために防衛を警固にするのは国家としての当然の任務。政府にあれこれ難癖つけていた「日本学術会議」もようやく体制改革に乗り出した。国内にはロシアや中国のスパイや協力者が相当いるみたいだ。 この人の妄想から始まった大戦争で、美しかったウクライナの国土は無残に破壊され、正義を信じる善良な国民の血が流れた。家を失い、家族を失い、帰る国家さえ失った人々の苦しみを、私たちは連日流されるニュースや映像で知った。この戦争はまだ続きそうだ。ウクライナにはなんとか頑張って欲しい。そしてこの人の政権が一日も早く倒れることを願っている。
2022.04.21
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~くたびれ果てて~ 暖かくなったせいか、庭の雑草がすごい。裏のSさん夫婦は庭に出てせっせと草取りをし、畑を耕しているが、私はまったく動こうとする気が起きない。こんな庭や畑にも色んな鳥が来るようになった。スズメ、山鳩などだが、名前を知らない鳥がボケの花に首を突っ込んで蜜を吸っていた。なるべく早く「便利屋さん」に草抜きを依頼するか。さて、見積したら一体どんな金額になるのかが怖い。 フキノトウのなれの果て 意を決して内科へ行った。前回行った血液検査の結果を知りたかったのと、催眠導入剤を処方してもらおうと思ったのだ。だが「ガチョーン」である。「院長が新型コロナに感染して休診中」の張り紙。でも開いているようなので中に入って受付の女性に用件を伝えた。奥に入ってドクターに電話してくれたみたい。検査結果は全く問題なしと返事。ドクターの了解で処方もOK。助かった。 ボケの花 隣の薬局で薬を受け取り、帰途に就く。それにしてもドクターが新型コロナとはなあ。診察を受けに来た患者からの感染だろうか。28日までが休診で、その後は大型連休で休診みたい。帰宅して、他の薬のの残量をチェックすると、大型連休を過ぎてもなお余裕があった。「検査項目」も確認し、一安心して渋茶で草餅を食べた。甘味が乏しいのでさほどカロリーオーバーにならないはず。 昼は「ニラ卵とじうどん」を作った。ニラは先日裏の畑で切った新鮮なもの。卵はスーパーで米10kgを買った時に「おまけ」でもらったもの。自分で作れば手間はかかるが、年金の減額と物価の上昇を考えれば、節約するに越したことはない。生協の「夕食配達サービス」のパンフを見たが、結構な料金だ。 押し麦 先だってまで、米を研ぐ際に「もち米」も混ぜていた。炊き上がると「もっちり」として実に旨い。さすがはもち米なのだが、結構な値段だった。それで今回は健康を考え、一握りの押し麦を加えることにした。「ビタバレー」でない普通の押し麦。これでも案外役に立つだろうと。 収穫物 以前収穫した白菜は刻んで他の野菜と一緒に「塩もみ」にした。白菜の蕾菜(右)はその後も大量に獲れ、茹でてお浸しにした。キャベツは刻んで生野菜のサラダに。自分が作った野菜はたとえ見かけは悪くても一入美味しく感じるもの。今年も早く畑を耕して、「畝」を作りたいのだが。 ウルイ(左上)は「ギボウシ」を野菜にしたもので、山形勤務の時に初めて食べたら美味しかった。先日スーパーに売っていたのを2把買い、今回茹でて酢味噌和え(右上)にした。独特の食感と野草の香りが美味しい。 蕾菜(右上)は、多分からし菜の蕾菜だろう。これも2把買ったうちの1把を茹でて出汁醤油と洋辛子の和え物にし、ごま油を少量垂らした。(左上)。ウルイとは違った食感と独特の苦みがあり、食欲を誘う。 左上は私が作ったピクルス。聞こえは良いが、要は半端な野菜を千切りにして穀物酢、ポン酢、レモン果汁に漬けただけ。大根は昨年収穫したのを畑に埋めていたもので、残りは後少々。右上は先日丸ごと買ったイナダ(ブリの若いの)を2枚に下し、醤油、出汁醤油、味噌、味醂を混ぜた中に漬けておいたのを焼いたもの。骨付きのままのを8切れ焼いたが、味がしみ込んでとても美味しく出来上がった。 ある日のご飯 そんな調子で、私の手料理はとても安上がりなのが特徴。キッチンが汚れるとの面倒なので、揚げ物はせず、コロッケ、アジフライ、カキフライ、イカのリング揚げ、あんかけハンバーグなどを適宜購入して、自分では出せない味を楽しみ、かつ栄養のバランスを取っている。安物の果物も良く食べ、食物繊維は案外多いかも知れない。エネルギーの源は食事。出来るだけ頑張ろうと思っている。
2022.04.20
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~身勝手な言い分~ この人がかなり怒っているみたいだ。理由は簡単。自分が起こした「特別軍事作戦」が思うように行かないからだ。あのねえプーチンさん。自分が戦争を仕掛けておいて、旗色が悪くなったから怒るのは、なんか違うんじゃないの。って、そう思うよねフツーの人なら。でも情報が完全に統制されているあの国や、C国、北の将軍様の国じゃ、客観的な見方は出来ないんだろうねえ。 最近怒りの度が増した原因は明白。首都の名を冠したミサイル巡洋艦が、なんと警戒もしてなかったウクライナが開発した対艦ミサイル2発に撃沈されたため。それを火災が起きただの、曳航中の悪天候で難破したが、乗員は全員退避させたとか弁解していた。だが隠し切れなくなり、ようやく撃沈されたことを認めた。「モスクワ」はロシア海軍でわずか3隻しかないミサイル巡洋艦の1隻。 しかもウクライナを封じ込めて黒海からの通運を遮断。だが950億円以上の価値がある艦が海の藻屑と消えた。同艦は2基のレーダーでウクライナ南部および東部の制空権を保持し、長距離ミサイルでウクライナの都市を破壊していた。それが轟沈で戦況が一変し、今後の作戦に大きく影響しそう。激オコのプーチン氏は、ドボルニコフ総司令官にウクライナせん滅を命じた由。 アントノフ124輸送機 今回のウクライナ侵攻でのロシアの作戦は2通りあり、A案では4時間でキーウを陥落させてゼレンスキー大統領を退陣に追い込むと言うもの。B案はAが不可能になった場合3日間で実行するもの。結果的には3日どころか50日経ってもウクライナは降伏しない。ロシア軍はキーウから撤退する際、報復に世界最大の輸送機を破壊し、大勢の住民を虐殺して逃げた。ジェノサイドと言われる所以だ。 記念切手 これはロシアの黒海艦隊旗艦「モスクワ」撃沈を記念してウクライナ政府が発行した「記念切手」。なんとウクライナ兵が沖の「モスクワ」に向かって中指を立てた勝利のポーズ。まさかこの切手を貼った郵便物がプーチン氏に届いたわけではないだろうが、彼の怒りは絶頂に達した。一方、ゼレンスキー大統領は冷静だ。ロシアの残虐行為に対して、もう停戦交渉はなくなったと明言。戦争続行の意思を表した。 戦域図 プーチン氏から発破をかけられた総司令官は、最後の猛攻撃に出た。マリウポリ市は陥落寸前。第2の都市ハルキウ、首都オデーサ、そして比較的安全と思われていた西部の都市リビウなどに300発のミサイルを発射。プーチン氏が焦るのは5月9日の「対独戦勝記念日」が近づいているため。情報統制して国民に「特別軍事作戦」の成功を喧伝していたのに、それが嘘だとバレたら大変なことになる。 さて、ウクライナ軍の砲弾は尽きかけていると言われる。一方のロシア軍は破損した戦車、装甲車両数が多く、戦死した兵士の数も膨大。20名いる将軍のうち8名は戦死したようだが、そのことをロシア国民は何も知らず知らされてもいない。だが全世界の人々は、ロシアが仕掛けた戦争の実態と、不条理を知ってしまった。合わせてプーチンの異常な性格とその残忍さも。 ロシア連邦はヨーロッパから極東に至る世界一大きい国。旧ソ連邦時代はさらに多くの国家を含んでおり、ウクライナもその一つだった。右側は現在のロシア連邦で「地方」、「連邦市」、「共和国」、「自治州」、「自治管区」など83の行政区域がある。当然ながら民族、言語、文化、宗教も異なる。それなのに、独立国家であるウクライナの政治体制や宗教や言語をロシアに従わせようとするのは理不尽。 これはロシアのウラジオストック市周辺。不思議な話を聞いた。ロシアと北朝鮮は国境を接している。実はその地下に長いトンネルがある由。建造したのはロシアの土木会社で、目的は「北の将軍様」がいざという時の避難用。だが、逆もあり得る。ロシアの政治体制や経済が崩壊した際は、逆に逃げ込む大物がいるかも。 これほど無慈悲で理不尽な戦争を私は知らなかった。かつて兄弟国と呼んだ隣国を、果たしてここまで破壊し続けられるものだろうか。どうやらゼレンスキー大統領は長期戦になることを覚悟したようだ。戦況が思わしくない場合、血迷ったプーチンは5月9日に「宣戦布告」する可能性もある。この戦争で、化学兵器や核兵器が使用されないとは限らない。21世紀の地球と人類に危機が迫っている。
2022.04.19
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~たまにはのんびりと~ 日曜日。お天気は良いみたい。朝食後、洗濯物と布団を干し。風呂を沸かした。なんだか加齢臭が気になっていたのだ。だが油断は禁物。この日の最低気温は2度だったみたいで、浮かれていたら風邪を引いたろう。気温が上がったのを見て自転車で買い物へ。だが風が冷たい。手袋をしていて良かった。国道から雪を頂いた奥羽山脈が見えた。きっと冷えて空気が澄んでいたからだろう。 この日もたくさんの食料品を買った。野菜、果物、鮮魚、肉、総菜、パン、牛乳などなど。背中に大きなリュックを背負い、前の籠には軽いものを入れ、後ろの荷台には重たいものをロープで括りつける。国道や旧国道を横切るので、運転は慎重に。帰宅すると直ぐ、食品を仕分けし、魚を捌く。イナダ(左上)は二枚に下して、醤油に漬けた。イワシ(左下)は頭と内臓を取る。目刺しも内臓を取った。冷凍したものなので、焼く時にグリルを汚すため。 夕方近くなって布団と洗濯物を取り込み、ベランダに干していたイワシの丸干しも引き上げる。半日風に当てただけなのに、美味しそうな干物になった。イナダもイワシも「刺身用」となっていたが、捌いているうちに肉が柔らかいことに気づいた。それでイナダは漬け焼きにし、イワシは丸干しにすることにしたのだ。「目刺し」からもかなり内臓が出た。それらは二重のビニール袋に入れ、血で汚れた水は裏庭の草木を積んである場所に撒いた。腐葉土作りにちょうど良い。 大谷翔平選手(左)はこの日もホームランを放ち、2日で3本の固め打ちとなった。指名打者としての調子が出て来たようで嬉しい。後は投手としての初勝利を願っている。将棋の藤井五冠(右)は、この日山形県天童市で行われた「人間将棋」に初めて参加し、武者姿で佐々木大地六段と対局。駒に扮した人間が巨大な将棋盤の上で動くのだ。天童市は将棋の駒の生産日本一。コロナで3年ぶりの開催だった由。 わが東北楽天ゴールデンイーグルスは、鹿児島市で対ホークス戦。デーゲームで放送はラジオのみ。ラジオを聴きながらPCの「一球ごとの中継」も確認する。なんとこの日はホームラン4本を含む17安打の猛攻で、14-4で快勝し、首位に躍り出た。ロッテの佐々木朗希選手がこの日も8回まで完全試合ペースの快投。9回にリリーフを送られたが、見事な快進撃だった。 買って来たホタルイカを茹で、刺身などの夕食を摂りながら、大河ドラマ「鎌倉殿の13人」を観る。三谷幸喜脚本によるこのドラマはテンポが速いので油断が出来ない。歴史上重要な出来事が次々に画面に現れるので、うっかりすると見逃してしまう。まるで「歴史の早分かり」みたいな面白さ。そしてそれぞれの武将の胸の内とその行動がとても良く理解出来る。今回は「絵」はほとんど借り物で、楽が出来た。たまにはこんな内容とゆっくりペースも良いものだ。
2022.04.18
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~俳句教室に向けて~ 我が家のシンビジューム 「ウクライナ戦争」が始まって50日が過ぎた。どれだけ心を傷めて不眠の夜を過ごしたことだろう。その間に季節は移ろい、咲く花も姿を変えた。3か月以上目を楽しませてくれた我が家のシンビジュームもいよいよ枯れ始めた。戦争の行方が気がかりで、新聞の俳句欄も読まずに積んでいただけ。だが4月の俳句教室が来週に迫った。これは始動する必要がある。そう感じて俳句をテーマに選んだ。 休会となった3月の俳句教室の兼題(宿題)は「紅梅や」だった。先ずはこれから行こう。 紅梅や戦火止まざる国在りて 紅梅や戦火に喘ぐ遠き国 *あえぐ 重要文化財「黒川能」 紅梅や黒川能の「大地踏」 *だいちふみ 「黒川能」は山形県鶴岡市の集落で数百年間継承されている農民が演じる能楽で、国の重要文化財。2月初旬のある日、一晩かけて演じられる伝統芸能。かつては屋外の能舞台で舞われていたが、今は地元の公民館の中に舞台が設置され、そこで集落の人々によって演じられる。「大地踏」は演目の一つ。 「紅梅」と「戦火」や「黒川能」は無関係だが異なる内容を一つの句に詠む作法を「取り合わせ」または「二句一章」と言って、わが講師はその作法を推奨している。一つの内容を最初(上五)から最後(下五)まで詠む技法を「一句仕立て」と言う。ホトトギス派はその典型。 天に星地には戦ぞ春憂ひ *いくさ *はるうれい 春寒や朽ち始めたるもやい舟 *しゅんかん(はるざむ) 花冷へや戦乱既に五十日 花冷へや「ちむどんどん」と朝ドラマ 物言はず去り行く女や初桜 *ひと 初孫や庭に一本藪椿 *ひともと *やぶつばき 韮切りし鋏の匂ひ嗅ぎにけり *にら 菜の花や男やもめの夕支度 不器用に生きし男や犬ふぐり 笑ふなら笑へと俺も犬ふぐり 「紅梅」、「春憂」、「花冷え」、「初桜」、「藪椿」、「韮」、「菜の花」、「犬ふぐり」が春の季語。俳句の上での「春」は立春から晩春までで、あくまでも「旧暦」の頃の季節感に拠っている。それは「万葉集」成立以来の日本人の感覚とも言える。「犬ふぐり」は生物学上の正式名は「オオイヌノフグリ」だが、俳句の世界では片仮名表記はしないで良い。 また俳句は基本的に「古語」であり、「や」や「かな」、「けり」などの「切れ字」も古語。「旧仮名遣い」である必要はないが、私は難しいと思いつつも挑戦している。 イチローが始球式する佳き日かな イチローがシアトルマリナーズの本拠地での初戦。始球式の投手を依頼され、球速151kmの剛速球を投げたそうだ。季語がないため川柳と言えようか。 背番号みな同じ日の大リーグ 4月15日は黒人初のメジャーリーガーとなった選手を記念しての「ジャッキー・ロビンソンデー」。この日は全チームの全選手が彼がかつてつけた「42」の背番号が付いたユニフォームを着る習わしがある。イチローは現役でないし、試合に出場しないため現役中の「51」で始球式を行った。川柳は原則的に現代語で新仮名遣いと聞いている。 記念日にHR2本ショウタイム もちろんエンジェルスの大谷翔平選手も背番号42をつけたユニフォームで試合に臨み、見事2本のホームランをかっ飛ばしたショータイムならぬ「ショウタイム」になった。ゲームも勝った。アッパレ さて我が東北楽天は、昨日北九州市でソフトバンクとのデーゲーム。この日が誕生日の西川選手が9回表に逆転となるバースデーアーチを掲げた。勝利した楽天は首位ホークスに0.5ゲーム差と迫り、今日(17日)に鹿児島で連勝した場合は、首位に躍り出る。(これは予約原稿) 春愁を癒す殊勲のホームラン *しゅんしゅう *いやす 「春愁」が季語の俳句。なお、野球は季語にない。お粗末様でした。
2022.04.17
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~ロシアの焦り~ 4月15日(金)。仙台はこの日も雨で朝から寒い。暖房を点けないと確実に風邪をひく。朝食を摂りながら朝ドラ「ちむどんどん」を観る。ドラマでの沖縄は晴れ。先日「あべべ」を殺してご馳走したお返しに、一家は那覇のレストランで初めて洋食を食べた。感激し、興奮する暢子。だがヤンバルに帰って、父と母は畑でサトウキビの手入れ。その最中に突然父が倒れた。これは思いがけない展開。 父親役の大森南明 と思ったら、何とその彼が次の番組「あさイチ」のゲスト。なかなかウチナンチュ(沖縄人)の雰囲気を出せる内地人は少ない。彼は良くその役にはまっていた。雰囲気も沖縄人になり切り、三線片手に沖縄民謡まで歌った。あれは相当稽古をしたはず。初めて名前を聞く俳優だったが、独特の雰囲気がある俳優、舞踏家で演出家麿赤児の次男と知って納得。しかし父親はなぜ畑で倒れたのだろう。あの若さで。 謎が一つ解けた。ロシアの黒海艦隊の旗艦で巡洋艦の「モスクワ」(上)が撃沈したこと。当初ロシアは火災が発生したと発表。対してウクライナは対艦ミサイル「ネプチューン」2発で攻撃と発表。当時は夜で雲もあり、衛星からの確認が出来なかった。「ネプチューン」の飛行距離は300km。「モスクワ」が停泊していたのは280km先の港。攻撃型ドローンでかく乱させた上での攻撃だった由。 ウクライナの完全な作戦勝ちで、第二次世界大戦後に戦争で沈没した最大級の艦船だった由。ロシアが受けた痛手は大きく。今後の作戦にも影響しそうだ。以前にはアゾフ海に停泊中のロシアの揚陸艇3隻を沈没や大破の損害を与え、ロシアは最新式の戦車40台を失っていたようだ。これでオデッサ(オデーサ)への上陸作戦はかなり困難になったはず。ウクライナにはまだ未使用の対艦ミサイルが2種ある。 ウクライナ南部の港湾都市マリウポリで、ウクライナ海軍の兵士や将校1200人が投降したとロシアが発表した。ウクライナ側は投降した兵士も確かにいるが、負傷兵と公表。米国の見方では、確かに周囲はロシア軍に包囲されているが、まだ潜んでいるウクライナ兵が2千人ほど確認される由。情報戦ではウクライナ側が完全に勝利。ロシアの電子戦システム「クラナハ」が解読された可能性もある。 これはキエフ近郊から東部戦線に向かうロシアの戦車や装甲車のようだ。だが16kmの車列が、カナダの義勇軍やウクライナ軍による対戦車砲でまたもや餌食になっている。おまけにウクライナは先回りして東部に向かう橋を爆破している。ロシアは再び首都や欧米からの武器輸送路を攻撃する可能性について表明し、フィンランド国境にミサイルを配備したようだ。 これはロシアの軍事組織図で、ある報道番組から借用した。正規軍の他にFSB(情報機関)の特殊部隊や、国家防衛隊、民間軍事組織「ワグネル」などが絡んでいる。またプーチンに協力的なチェチェン共和国の軍隊が加わっているようだ。ただし軍事の専門家は「組織が複雑過ぎて、統制は取れないはず」と言う。またキーフ陥落作戦で失敗した部隊を東部戦線に配置しても、士気は上がらないとも。 果たしてプーチンは戦況をどう分析しているのか。情報機関出身の彼は、軍事活動の本質を理解していないとも言われる。その大統領からウクライナ戦争の全面を委託されたドボルニコフ司令官は、かなり疲弊し、軍事作戦に綻びが出ているロシア軍を果たして勝利に導くことが出来るのか。長らく姿を消していたショイグ防衛相は、北朝鮮に行っていたようだ。北朝鮮の参戦や支援が果たしてあるのか不気味だ。 この女性は元ロシアの国営TV局員で、放送中のアナウンサーの背後から「戦争反対」のプラカードを差し出した勇気ある人。あの後彼女は自ら辞職し、裁判所で3万円余りの罰金を支払って祖国から脱出し、現在はドイツでフリーのジャーナリストとして活動している由。勇気ある人だ。ロシアからは有能な人材がどんどん離れて行く。ウクライナでは、祖国防衛のため身を奉げる国民が多く、士気も高い。神はどちらに味方するのだろうか。
2022.04.16
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~ニュースから見えて来るもの~ レンギョウ 4月14日の木曜日。仙台は朝から小雨。気温は前日より17度以上も下がり、風邪を引かぬよう厚着し、ストーブも点けた。東北新幹線がこの日から復活とのニュース。早朝にテレビを点けて発見した。何とBSで6時29分から「一足早くちむどんどん」と言うのをやっていた。新年度から番組の編成を見直した一環なのだろう。2回ほどそれを観た。 タイトルを観て気づいた。遠景に本部半島の山々が見える。やはり西海岸で、大宜味村付近からの景色。暢子のガチマヤーぶりは相変わらず。ウチナーグチで「ガチ」は餓鬼のこと。マヤーは猫。直訳すると腹ペコネコだが、食いしん坊の意味。東京から転校して来た中学生が徐々に沖縄に馴染んでゆく。かつて私も経験したことだ。だが昭和30年代のヤンバルはさぞかし不便だったに違いない。 シークワーサーの実 だからこそ人情味があり、ヤマトンチューにとっては異次元の世界と感じたことだろう。民俗学者の父親は、糸芭蕉や、お墓や、食べ物や民謡に強い興味を示す。私も同様だった。しかしヤンバルの自然の美しさはどうだろう。しかしヤンバルはハブが多い。夜行性だが昼でも湿った場所など彼らの棲み処に不用心に近づいたら危険。噛まれたら命を落とす。30分以内に血清を打つ必要があるが、近くに病院があるようには見えないからだ。沖縄で暮らした私だからこその老婆心。でもそんな場面は出て来ないはず。 ドニエプル川 今回の戦争で知った事実。小麦、大麦、トウモロコシ、ヒマワリ油の生産は、ロシアとウクライナがかなりの比重を占めている。黒海を封鎖されたことでウクライナの農作物は輸出が厳しくなった。また肥料のうち窒素肥料はロシアの、リン酸肥料はベラルーシの比率がかなり高い由。 食料と肥料の両面で、今後世界のかなりの国が大きな影響を受けるみたいだ。物価高も加わり、この戦争は決して他人事ではないのだ。世界的に見れば今回の戦争で死ぬ人よりは、今後飢餓で死ぬ人の方が断然増加すると識者は見ているようだ。世界を大混乱に陥れたことに、プーチンはまだ気づいていない。 キリル総主教 この人はロシア正教の最高権威者。「キリル」は古代の聖人の名前であり、ロシア語の「文字」の意味でもある。ロシアの中でも地方の人、教育程度の低い人、年齢の高い人、そして旧ソ連時代に過ごした人にとっては絶対的な存在で。プーチンもかつては熱心な信者だった。 キリル総主教の考え方 これはある報道番組から借りた図表。恐ろしいことに彼はウクライナへの侵攻を是認している。単なる聖職者と言うよりは、外交官であり、政治家でもある存在。ロシア軍の兵士に対しては「ウクライナ兵はネオナチなので殺して良い」と語ったそうだ。そのために世界の正教関係者や、ローマ教皇からも非難を浴びていると聞く。ある意味、今回の戦争をプーチンと共に推進した立役者なのだ。 これがプーチンの主張。と言うよりは一方的な思い込み。ソ連から解放されてウクライナが建国されてから30年が経つが、その間も両国の間には激しい確執があった。ロシアが常にウクライナを服属させ、ウクライナ側にもロシアに迎合する政治家がいたからだ。だが、ゼレンスキーはそれまでとは全く異なるタイプの大統領だった。さらにプーチンは武力でクリミア半島を奪った。 モスクワ赤の広場 プーチンには独特の歴史観と宗教観があった。それが今回の戦争の引き金になった原因だと思う。精神病ではないとしても、最近とみに偏執狂的な性格が表れ出したように見える。少し前までロシア側の停戦協議の責任者だった大統領補佐官は文官で、プーチンと共通の歴史観を保有していたようだ。今回の戦争はプーチンの妄想から始まったとしか思えないし、ウクライナにとっては悲劇で迷惑としか言えない。 戦域図(13日:日経) 今回の戦争に関して、様々な情報が飛び交っている。ロシア軍が「化学兵器」を使用したとのニュース。ウクライナ軍の海兵隊員1200名ほどがロシアに投降したとのニュース。ロシアの黒海艦隊の旗艦である「モスクワ」が火災を発生し、乗組員全員が艦を離れたとのニュース。いずれもその詳細は不明。両国は目下激戦のさ中。戦いは行く着くところまで行くと観るべきだろう。ウクライナに平和を。
2022.04.15
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~いのちはただ一つ~ テイカカズラの花 何かで知ったニュース。ある殺人事件の裁判があったと。殺されたのは母と子供。求刑されたのは懲役刑だったはず。残された夫が言う。「犯人が処刑されても妻と幼い娘が帰って来るわけではない」。悲しみを堪えながら、絞り出すように出した声に打たれた。40歳だった妻は何と「エンディングノート」を記していたそうだ。その若さで一体何のために。まるで予期してかのように。一人残された夫の気持ちを思う。私など80近くなってもまだエンディングノートを書けないでいる。机の上に出してはいるのだが。 倒されて笑う村田選手 ボクシングの世界バンタム級統一チャンピオン戦で敗れた村田諒太選手は、2月ごろからNHK「クローズアップ現代」の取材を受けていた由。「負けても引退だが、勝っても引退になるかも」と事前に話していたそうだ。新型コロナのため2年以上も試合から遠ざかっていた村田。その間、どんな風に闘争心を保っていたのだろう。「自分は強くないし、人生はボクシングだけでもない。強いとは一体何だろう」。 ゴロフキン選手が村田にくれたガウン 何年か前、村田はゴロフキン選手の試合をアメリカまで見に行ったそうだ。試合後彼は村田を控室に呼んで談笑した。その数年後二人は一緒にトレーニングもしたそうだ。世界王者の強さと人間性を知った村田は、もう勝ち負けが問題ではなくなった。だからKO負けしてリングで倒れても、ニヤッと笑ったのだ。 下世話な話だが勝ったゴロフキン選手のファイトマネーは15億円で村田は5億円だった由。試合後ゴロフキン選手はカザフスタンの民族衣装のガウンを村田に着せた。それは彼が村田に示した最大の敬意。世界王者とは互いにリスペクトする存在。プロ選手としての経歴は遥かに及ばない村田はロンドン五輪の金メダリスト。アマチュア出身の彼が最後の試合に敗れ、一人の人間としての道を歩み始める。 プーチンが初めてのインタビューに答えて言ったそうだ。「ウクライナのことは悲劇だった。だが、あれしか選択肢はなかった。ロシア、ベラルーシ、ウクライナは兄弟だ」。あれだけ残虐非道なことをしておいて、兄弟国はないだろう。果たして彼は狂っているのだろうか。だが我が国の精神科医は言う。「彼は精神病ではない。理由は話す内容がずっと変わらないから」と。 コミュニケーション能力不足が疑われる「アスペルガー障害」とも言われるが、それも性格みたいなもので、現在では治療は要しないとされる由。パーキンソン病は確実で、高齢化に伴って認知症になる可能性はある。甲状腺がんの手術が彼の寿命や人格にどう影響するかは不明。私はそんな風に理解した。 しかし自分の妄想で始めた戦争を「ウクライナで起きた悲劇」として片付けるのは異常だと思う。南部の都市マリウポリでは2万人もの市民が犠牲になり、まだ10万人が破壊された建物に身を潜めている。だが周囲はロシア軍に包囲されて逃げられない。ウクライナ兵は港の製鋼工場の地下に3千~4千人が隠れているが、ロシアは「化学兵器」で炙り出すと言っている。サリンや塩素ガスが比重が重いため、地下に浸透しやすい。ウクライナ兵も捕虜になり処刑されるのを覚悟している由。まさに生き地獄だ。 ウクライナ国旗 キーウ近郊でのロシア軍による残虐行為が、日を追うごとに明らかになる。目を背けたくなる光景だ。だがさらなる犯罪が明らかになった。キーウ市の北方50kmの農村地帯は新たな湖が出来たかのように水浸しと言う。ダム湖の土手を破壊したのだ。水は広大な麦畑に流れ込んだ。また別の地区では実った小麦畑に火をつけ、一面が真っ黒焦げになった由。ウクライナの重要な作物の麦が台無しにされた。 国外に脱出したウクライナ人のうち80万人以上が帰国し始めた由。親切に対応してもらっても、言葉の不自由さ、衣食住の不自由さ、お金の持ち合わせもない日常。おまけに人身売買を狙う悪人が若い女性に付きまとう。ポーランドの慈善団体が見回りして犯罪を防ぎ、彼女らをウクライナ国境まで車で運んでくれているそう。東部2州の激戦が迫っている。 最後の戦いは戦車での消耗戦になるとのこと。不利と見られているウクライナ軍だが、戦車の数は結構残っているようだ。ただし装備が古いのと、弾薬の残量が問題。ロシアはシリア内戦時に活躍した司令官が作戦全体の指揮を執る。防衛するウクライナ軍の士気は高いはず。何とかウクライナ軍が持ち堪えて、無法なロシア軍を破って欲しいと願う。世界がウクライナに注目し、私は当分寝不足になるだろう。
2022.04.14
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~尽きない思い出の島々~ 「ちむどんどん」のタイトル NHKの朝どら「ちむどんどん」が始まった。主な舞台が沖縄で、食べ物やご馳走にまつわる話のようだ。これは沖縄の本土復帰50年を記念しての番組。今から50年前と言えば1972年(昭和47年)で、私は3番目の職場である東京に勤務していた。そこの外郭団体に日本最西端の与那国島出身の2人の女性がいた。でも航空券が高くて、親戚の葬式に帰れないと彼女が嘆いていたのを覚えている。 話の舞台は沖縄本島の北部にある通称ヤンバルの山原村と言う設定になっている。多分西海岸のはず。東海岸は地形が険しくて不便なので。そして話は昭和39年(1964年)に東京から転校生がやって来ることから始まる。まだ本土復帰前だから国道もなく、米軍に合わせた右側通行。支払いはドル。村には共同売店が1軒あるだけ。その当時は那覇とどんな手段で往復したのだろう。当時長距離バスはないはず。 貧しい村では、皆が助け合って生きるしかない。腹を空かした子供らが食べるのは、島豆腐にサツマイモ。それが当たり前の暮らしだった。だが自然が豊かで人情も豊か。ちらっとシークワーサーの木が写った。柚子に似てるが完熟すると甘い。皮が薄くて簡単に剥ける。とても小さくて、ミカンの原型のような果物。私はシークワーサージュースが大好きで、島を走った時に家人から直接もらったこともある。 母親役の仲間由紀恵はウチナンチュ(沖縄人)で、ドラマでは那覇からこの村にやって来たとの設定になっている。恐らく戦災に遭いヤンバルに来たのだろう。「糸芭蕉」が籠に入っていたので、大宜味村(おおぎみそん)の喜如嘉(きじょか)集落をモデルにしたのかも。私はその集落内を走ったこともある。当然現地でのロケもしたろうが、ドラマのため精巧な沖縄の家屋をセットで造ったとも聞いた。 「ちゅらさん」の一場面 沖縄を舞台にした朝ドラの第1作目は「ちゅらさん」。沖縄の方言で「清らさ」が訛ったもの。美しいや清純の意味。ヒロインの「えみー」を演じたのが一般公募で選ばれた沖縄出身の国仲涼子。実に初々しくて可愛かった。放送は平成12年(2001年)で私は仙台の自宅から職場のある山形に長距離通勤していた。沖縄勤務の経験があったため、とても懐かしい場面ばかりだった。 「民宿」になった民家 家族は父がマチャアキでウチナーグチ(沖縄弁)が下手くそ。逆に上手だった母親役の田中好子はその後若くして死んだ。古波蔵(こはぐら)家は八重山の小浜島出身と言う設定だが、私は石垣島と西表島の中間にあるその島へも旅し、かつ走った。やがて那覇市首里に出て来て民宿を始めるとの話。オバー役の平良とみが懐かしい。えみーの純愛と小浜島での最後のシーンが忘れられない。 すっかり忘れていたが沖縄が舞台の朝ドラの第2弾が「愛と純」。主演の夏菜のことは良く覚えている。宮古島のホテルの娘で、修行のため大阪のホテルに勤務する話。意地悪なフロント係の女性役の黒木華よりもフロント主任役の吉田羊の印象が強烈。私が彼女の名を知った初めての作品だった。しかしあのドラマの中での宮古島の風景を思い出せない。 写真左は宮古島の最西端の「池間大橋」で、前方に見えるのが池間島。まだ橋がなかった大昔、引き潮の時は「竹馬」で行き来していた由。右は島の最東端の東平安名崎。私は100kmの「宮古島わいどーマラソン」でどちらも走った。島を一周するコースなのだ。また出張で宮古島に行った際も島の中を走ったので、むしろその時の風景が心に残っている。 沖縄には3年間勤務し、転勤後も良く沖縄へ行った。飛行機には往復で60回以上乗っただろう。機内からエメラルドグリーンの海が見え出すと、心がときめいたものだ。「ちむどんどん」=ドキドキしながら、今回の朝ドラを楽しみたいと思う。
2022.04.13
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~ウクライナの勇気ある人々に花を捧げる~ 1匹の秋田犬がいる。名前はキーウ州「ロカリウのハチ公」と呼ばれている。彼の女主人はロシア兵にレイプされた上殺害された。ロカリウのハチ公はそれ以来1か月も女主人の帰りを待っている。ボランティアの人が引っ張って行こうとするが、動かないそうだ。仕方なく餌と水を与えている由。ご主人様の帰りを今か今かと待っている忠犬。可哀想な話だ。 2歳の一人娘の背中に、その子の名前、生年月日、連絡先の電話番号を書き込んだ母親がいる。自分が殺害された場合のためのもの。無論夫は兵士として戦っている最中。ウクライナ政府の調査によれば、激戦地マリウポリや東部一帯から65万人以上がロシアに拉致され、うち12万人が子供。筑波大学の中村教授によれば、恐らくは封印列車で極東へ運ばれたのではとのこと。「シベリア抑留」を思い出す。 <ロシアによる侵攻の翌日の大統領と夫人の言葉> ゼレンスキー大統領「敵は私を1番目、家族を2番目の標的にしている」。夫人「パニックにならない。家も潰さない。堂々と振る舞う。子どもたちが私を見ている。子どもに寄り添い夫やウクライナの人々のそばにいよう」。26日の夫人の言葉。「お願いです戦争に慣れないでください。ウクライナ戦争はあなたの玄関先の戦争なのです。平和と人道の傍にいてください。そうすればウクライナの勝利はあなたの勝利になる」。 ボケ 大統領は元喜劇俳優で、夫人は脚本家。ロシアもアメリカも、大統領は直ぐに外国へ亡命すると見ていた。だがキーウに残ると宣言し、夫人も子供たちもその傍から離れない道を選択した。大統領が各国議会で演説した原稿は、ひょっとしたら夫人が書いたのかも知れない。彼女は政府の一員として閣僚やスタッフをコーディネートする役割を果たしていると聞く。ウクライナでは女性も最前線に立っているのだ。 ウクライナの女性検事長が、キーウ近郊でロシア兵に殺害された民間人は1222名だったことと、殺害の命令者と直接手を下した兵士500名を特定した旨公表した。キエフ近郊から去ったロシア軍の戦車はベラルーシなどで給油後、ウクライナ東部に向かって16kmの車列を組んでいることが、米国の衛星で確認されている。 ハナニラ 「死の司令官」が今後の東部戦線の指揮を執るよう、プーチンが命令した。先日起きた鉄道駅舎付近のミサイル攻撃などは、間違いなくその一環だろう。ロシアの弾薬は残り少ないと伝えられている。黒海の戦艦からのミサイル攻撃もそのため。キエフ近郊から配置換えされた戦車が到着してからのここ2週間は阿鼻叫喚の激戦となろう。化学兵器の出番があるかも知れない。ウクライナも国土の防衛に必死だ。改めて大統領夫人の言葉が思い出される。 アケビの花 オーストリアの首相がロシアのプーチン大統領を訪ねるそうだ。オーストリアは永世中立国で、NATOにも加盟していない。訪問の目的はプーチン大統領に停戦を勧めることのようだ。彼はロシアのウクライナ侵攻に反対する立場。しかしこんな危険極まりない状態の中、狂暴なプーチンに対して停戦を勧める勇気があるものだ。ここは自分が行くしかないとの侠気(おとこぎ)の発露だろう。偉いものだ。 月曜日の仙台は最高気温が23度になる予報。これは外へは出られないと思って一日中家の中にいた。ただ折角の好天なので洗濯物と布団だけは干した。夕方4時過ぎの室温が26度もあった。それじゃ今のうちに風呂に入ろうと、残り湯で体を洗った。すっかり水になっていたが、何とか大丈夫。だが薄着のままいたらさすがに体が冷えて来た。夕食前、久しぶりに戦争の話をブログに書いて予約した。疲れた。
2022.04.12
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~なんでもありのせかい~ ゴルフのマスターズ選手権(米)で、松山選手が出場選手全員にご馳走をふるまった。シェフは日本の三ツ星で当然和食。恐らく和食が初めての選手も多かったことだろうが、全員満足して舌鼓を打ったようだ。これは前年の優勝者が翌年の大会の際には、全員におごると言う約束事のため。大金がかかっただろうが、もらった懸賞金に比べたら微々たるものだろう。 ボクシングWBAミドル級世界チャンピオンの村田選手が統一世界チャンピオンマッチで敗れた。相手は確かカザフスタンの強豪。試合を観たいと思ったがAmazonの独占中継だったようだ。しかし世界チャンピオンの統一戦ともなれば大変な金額だろう。9回相手の強打を受けてセコンドがタオルを投げ入れてのTKO負け。2年半のブランクと36歳の年齢が敗因と思ったが、相手は40歳。確かに凄い選手だ。 千葉ロッテの佐々木朗希投手が快挙を達成した。私は楽天対日ハムの試合を見ていたのだが、ゲームが終わる間際に、佐々木投手が完全試合達成の「スーパー」が出た。巨人の槇原以来28年ぶり16人目とのことだが、その内容が凄まじい。13連続奪三振は新記録で、19奪三振は日本タイ記録。そしてキャッチャーが高卒のルーキーと驚きの連続だ。それに比してわが楽天はサヨナラ負けを喫したのだ。 そんな健康的なニュースに比べると、ロシアの戦争犯罪は恐ろしいほどだ。連日のニュースを見聞きすれば、私がブログに書かなくても分かるはず。キーウ近郊での残虐な行為。ベラルーシ経由で自宅へ運送依頼したロシア兵の略奪品は4トンに及んだ由。殺人、レイプ、略奪となんでもあり。それが21世紀の現実なのだ。あまりにも悲惨過ぎて、映像などをとても載せる気にならない。 急いで避難しようと集まった鉄道の駅に向けて発射されたクラスター爆弾搭載の短距離ミサイル。駅に集合した人は4千人。急いで駅舎に逃げたが、たくさんの人と列車が被害を受けた。ミサイルにはロシア語で「子供たちのために」とペンキで書かれていたそうだ。それでもロシアはウクライナの自作自演と主張。流ちょうな日本語を話す駐日ロシア大使も、インタビューには全く同様に答えていた。 酸鼻極まりない話はまだ続く。ロシアは東部の激戦地に、シリア内戦の際に指揮したドボルニコフ司令官を投入する由。彼はシリアでサリンや塩素ガスなどを使った張本人。ロシアが何としてもウクライナ東部を手中にしようとする強い意志が垣間見える。米軍のミリー統合参謀本部議長が言う。「この戦争は長引く」と。ゼレンスキー大統領は言う。「ロシアの狙いはEUに及ぶ。ウクライナは絶対勝つと」。 日曜日の定番は大河ドラマ「鎌倉殿の13人」。ドラマではあるが誰もが知ってる史実もある。いわば事実と虚構の競り合いだ。へえ~っ。そんなことがあったのかと驚くこともしばしば。脚本家の三谷幸喜氏は4月からある番組のキャスターをしながら脚本と格闘中みたいだ。先日は「コマーシャルタイム」の間もメモしたいので、小さなデスクを用意してください」と言っていた。どうやら本気みたいだ。 今日から新しい朝ドラ「ちむどんどん」が始まるが、このブログは前日に書いているので、まだ観てはいない。だが物語の舞台は「ヤンバル」と言うので、「多分あのへ辺だろう」と想像している。私は何度もヤンバルを旅し、自分の足でも歩き走った。きっと明るく楽しい話だろう。暗くて残酷な現実を見ていると、たとえ虚構であっても人はそれらとは反対の世界に逃避したくなるのだ。
2022.04.11
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~春うらら~ ヒメオドリコソウ 土曜日の朝。いつもの癖で朝ドラの「一週間まとめ」を観る。あれれ。これはまとめじゃないね。多分木曜日放送分だが、私は観てない部分があったので良かった。とてもすっきりして、素晴らしいエンディング。最後に<終>の文字が出たので、あれが最終回だった訳だ。となると金曜日の放送分は「おまけ」の種明かしだったのだろう。これでようやく長い物語が完結した。ビリーとの将来が見えそうだ。 オオイヌノフグリ この日は20度になるとの予報で、朝一で洗濯機を回した。もちろん布団も干そう。ほかにやることはコメと水出しのウーロン茶を買うこと。ついでにトレーや牛乳パックなどを近くのスーパーに持参。回収ボックスがあるのだ。前日に仙台でもソメイヨシノの開花宣言が出ていた。桜を観たいが一番近くの古木は、咲いてる様子はない。でもほかの桜なら咲いてるはず。 近所で一番早く咲く桜がこれ。恐らくは彼岸桜の系統のように思う。10kgの米を買ったら卵1パックがおまけだった。私は「ちらし」は見てないので得した気分。リュックに背負った米が重たい。首には卵が入ったナップザックをぶら下げている。そんな危険極まりない恰好で自転車に乗れるのも、後数年だろう。帰宅してからデジカメを持って近所の花壇やよそのお宅の花を撮った。 それから畑仕事を少々。収穫したのは一番立派に育ったキャベツ1個。最後まで残った貧弱な白菜1株。そして白菜の蕾菜6本。さらに地中から大根3本を掘り出し、ネギを1本抜いた。大根は昨年の12月に抜いて畑に埋めたもの。お陰でこの冬は1本も買わずに済んだ。昼食後はキッチンに立ち、何種類かのおかずを作った。と言ってもいつも通りごく簡単なもの。 ラジオで中継放送を聞きながらの作業。洗濯物を取り込み、布団を取り込み、洗濯物を仕分けしながら収容し、資源ごみ用の古新聞をビニール紐で縛り、野菜の煮物作り。それを終えて窓辺のデスクに落ち着くと、野球中継が競馬の中継に変わった。仕方なくパソコンの画面で試合の経過に注目する。この日も楽天は勝って8勝2敗。コロナで大量の抹消選手が出た割には健闘しているのが嬉しい。 これはわが町内会の集会所の庭にあるソメイヨシノの木。見上げると開いていたのはわずか5輪ほどだが、暖かい日が続くと直ぐに満開になるだろう。だがその後ろから台風1号が追いかけて来るみたいだ。あまりにも疲れて今日は戦争のことは書かなかった。確か47日ぶりのはず。ゆっくり体と頭を休めてぐっすり眠ろうと思う。
2022.04.10
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~くたびれたじじいの話~ 朝ドラ「カムカム」が昨日で放送を終えた。しかしまたなんと最終回の忙しかったこと。ドラマに出て来た人のその後を、息せき切ったように短時間で並べて見せてくれた。それを「走馬灯のように」と評すべきかは知らないが、もっと余韻を持たせても良いのでは。むしろ木曜日で終わったままで十分。しかし少し気だるいようなあの冒頭のテーマ曲が、もう聞けなくなると思うと寂しい。「カムカムロス」か。 昨日からメジャーが開幕し、いきなりこの人が登場した。ご存じエンジェルスの大谷翔平選手。もちろん先発投手で1番バッター。二刀流の彼のために、リーグは規則を改正して降板しても指名打者として試合に出られることになった。結果は敗戦投手で無安打。でも人気が凄い。なんと重さ15kgのボブヘッド(首振り人形)がグッズとして制作された由。そんな重たいのをどうやって家まで運ぶんだろうね この姉妹も今回アメリカは経済制裁の対象にしたようだ。プーチン大統領のお嬢さんで左が長女のマリアさんで、右が次女のカテリーナさん。どちらも研究者で政府系ファンドの責任者。父は11兆円の大金持ちだが、資産隠しに彼女らの名義も使われていると見ての措置。合わせて彼女らが勤務するファンドも資産凍結される由。姉妹は父を支持してなかったようだが、「親の因果が子に報い」と言うヤツか。 橋下徹氏が大阪維新の会の顧問弁護士を辞任した。理由は知らないが、恐らく自由な立場で話したかったのだろう。先日は「ウクライナは早く降参すべき」との彼の発言が問題視されたようだ。その彼が4月からある局の情報番組に出演してるのをたまたま観た。発言は自由だが、歴史的事実や今回の戦争で被ったウクライナの被害の大きさ、国を守ろうとする国民の心情などを十分に認識して欲しいものだ。 先日ブリュッセルで開催されたNATOとG7の外相会議に出席した林外相が帰国し、駐日ロシア大使館の外交官を国外追放することを決めたようだ。欧米では既に300名ものロシアの外交官が国外追放となった。ウクライナでの残虐行為の責任を問うためだ。ロシアのIT企業カスペルスキー社との商取引を米国が禁止した。これを受けてかNTTも同社のウイルス駆除ソフトの使用禁止に転じたようだ。 今月の5日だったか、広島原爆ドームの対岸太田川の岸壁に、国の天然記念物のオオサンショウウオがいるのを花見客が発見して大騒動。「彼」はやがてゆっくり歩いて川の中へ入り、深みに消えた。とても可愛かったとの評判。生息地は川の上流域で水が清らかな場所。大雨の時などに流されることはあるが、海に近い汽水域まで来るのは珍しいそうだ。歯が鋭いので触れてはダメと安佐動物園の話。 連日戦争の話ばかり書いていると、とても疲れる。長時間デスクに向かうと姿勢も、血行も悪くなるのだろう。そして心もボロボロに。それだけ今回ロシアが隣国に仕掛けた戦争は惨い。コロナも不景気も、値上げも気になるが、やはり一番の心配は戦争だ。ウクライナの人々。そして大量の難民を受け入れた近隣諸国の人々。情報を閉ざされたロシア国民も含めて、人々の平安を心から願う。
2022.04.09
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~虚構と真実/戦争と人生~ カムカムの一場面 祖母の安子がひなたを自分の血縁だと感じたきっかけは、多分小豆を煮る際の「おまじない」だったのではと思っている。ジョーとるいがアメリカに渡ったり、安子がアニー・ヒラカワと言う名で日本に来たりと、話が飛び過ぎの感もあるが、100年物語と言う時代設定では止むを得ないとも思う。 回転焼き屋のオバサンが記念リサイタルでジャズを歌う不思議。玩具のピアノを弾いていたジョーが本格的なジャズピアニストに変身してしまう不思議。戦後間もない時期のクリスマス、浮浪児のジョーが楽器代わりのビンを吹いていた不思議な縁。るいはルイ・アームストロングの「サニーサイド・ストリート」を歌うのだが、日本語に訳すと「ひなたの道」になると言う「おち」。 最後に母と娘は抱き合う。別れて以降、きっと80年以上の歳月が流れたはずだ。母は娘に「アイラブユー」と言い、娘は母に「憎しみも愛す」と母に詫びる。追想場面では学徒出陣前の夫「ミノル」まで出て来た。出征前にミノルが名付けた子供の名前が「るい」。その名こそが物語の全てを繋ぐキーワードになった。桃太郎が「雉眞」の野球部員とのおまけまでついて。昔ラジオで聞いた「カムカム」の歌が、今も私の耳に残っている。 ドニエプル川と流域 今回の戦争で何度かウクライナの地図を見た。最初にドニエプル川を見た印象がその「不思議な形」。中流域から下流域にかけて沼のようなものが見える。調べると6つほどのダム湖と判明。そして支流も入れるとこの川はロシア、ベラルーシ、ウクライナとこの戦争に関わった3つの国家すべてを流れる大河だった。この川のお陰で文化が栄え、豊饒な穀倉地帯になった。そして土地を奪う戦争の原因にも。 ドニエプル川 私は最初、ドニエプル川とドナウ川(ダニューブ川)が同一の河川だと勘違いしていた。言葉の響きが似てると感じたのだ。ドナウ川はドイツ南部の森林地帯を水源とし、8ケ国ほどを流域としてドニエプル川同様に黒海に注ぐ。長さはヨーロッパで2位の大河だ。これとは別にドン川がある本流はロシアで河口はアゾフ海だが、支流がウクライナを流れている。今回の戦争で何度も聞いた「ドネツク」州だ。 キーウ市内のドニエプル川 ウィキペディアで調べて知った。ドニエプルの「ドニ」、ドナウの「ドナ」、そして「ドン」とそれに因むドネツクの「ドネ」も発音こそ異なるが全て「川」の意味とのこと。つまりそれぞれの流域や民族は異なっても、言語としては親戚関係にあり、同じ語源なのだろう。ワルツの「ドナウ川のさざなみ」や小説「静かなるドン」の名が思い出される。 今回の戦争を通じて、私はウクライナの国歌を知った。国歌の名は「ウクライナは滅びず」。豊かなこの国はこれまで何度も戦争を体験して来たのだ。そしてウクライナの国花はヒマワリ。青い空と小麦やヒマワリの黄色はウクライナの国旗の色だ。そして一面に続くヒマワリ畑の地下には、多くの死体が埋まっている。ロシアの若い兵士のポケットにヒマワリの種を入れたお婆さんが兵士に言った。あんたが死んだらきれいなヒマワリが咲くんだよと。そんなエピソードを実際に見聞きした。 映画のポスター 今回の戦争をきっかけにして1本の映画を知った。52年前に制作上映された「ひまわり」。第二次世界大戦時、ソ連(現在のウクライナ)に派遣された1人のイタリア兵とその妻の話。ネタバレになるので詳しくは書かないが、妻役の女優はソフィア・ローレン。52年前と言えば私が結婚した年。映画のことは知らなかったが、世界的に有名な女優は名前も顔も知っている。戦争にまつわる悲劇みたいだ。 夕暮れのキーウ 今回の戦争でこの作品がクローズアップされ、リバイバル上映の動きがあると聞く。私はyoutubeでPR用の短編を観たが、時代をほうふつとさせるモノクロで、悲しい場面だった。戦争は国家や民族を狂わせるばかりでなく、人間の運命を大きく左右する。私の父も戦地で負傷し、傷痍軍人として帰国した。遠い昔の話。現在の平和なわが国では、飢餓を経験した人もごくわずかだと思う。
2022.04.08
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~病める巨頭~ 水曜日も遅い起床。連日ロシアによるウクライナ侵攻をテーマにしたブログを書き続けていることによる「共感疲労」と「天候病」の連動による激しい疲労感。それでも大至急で片付け。布団を干すため2階に運び。洗濯物を片付け、新聞と郵便物を取りに行き、朝食の準備。慌ただしいことこの上もない。そして7時半から「カムカム」をBSで観る。そして8時から朝食を摂りながら、地デジでもう一度観る。 しかし安子はなんでまたあんなに走ったのだろう。役の上では80歳を超えた彼女がそんなに速くかつ長く走れるれる訳がないのに。演出にしてもあれだけの運動をすれば脚の筋肉も心臓も持たないだろう。無謀な設定も劇的なエンディングのための伏線なのだろう。木、金の残り2回を味わおう。そして来週からは沖縄が舞台の「ちむどんどん」。直訳すると心臓ドキドキで、「わくわく」の意味。楽しみだ。 国連の安保理事会で、ウクライナのゼレンスキー大統領がリモートで演説した。ロシアによるウクライナ国民への残虐行為を戦争犯罪と断罪し、ロシアなどの常任理事国に拒否権を与える、国連のシステムを改革すべきと表明した。当然の主張だ。ロシア軍による残虐行為が世界中に実証されたのだから。欧米から追放されたロシアの大使館員は300名に達した由。 ゼレンスキー大統領の抗議に対して、ロシアの国連大使は「ウクライナの主張はフェイク」との一点張り。ラブロフ外相もウクライナ市民の死体はロシア軍の撤退後にウクライナ側が工作したものと主張。アメリカの民間衛星写真を分析した結果、死体はロシア軍がウクライナに侵攻後、3週間近く道路に放置されたままであることが分かった。 残虐行為が行われた場所では、ウクライナ政府はもとより世界的な人権団体が既に調査を始めており、一般市民が撮影したたくさんの画像やロシア兵が投稿した画像と音声も残されている。EUはウクライナと共同でロシアの戦争犯罪を追及するための調査団結成を表明した。 ところがロシア軍の内部からは今回の軍事作戦はネオナチのウクライナを罰するためで、ウクライナはロシアに統合されるべき存在として「ジェノサイドは当然の行為」と反駁する動きもあるようで驚く。第二次世界大戦でナチスドイツに侵攻されたロシアが、兄弟国である隣国をナチス呼ばわりをして残虐行為を正当化する矛盾。ロシア軍が残虐行為を行った地区は他にもあるだろうし、マリウポリ市は好例だ。 病気が影響したかは断定出来ないが、この人の妄想によって始まった戦争は、かつてのシリアやチェチェン紛争と同様に非人道的だが、今回はその規模が桁外れだ。郊外に脱出したウクライナ人は420万人を超えた。その一方でウクライナ侵攻後に外国へ脱出したロシア人も多い由。ビザ発給が不要のトルコヘは1万4千人、同じ理由でジョージアやアルメニアに出た人も多く、フィンランドへも列車で逃れた。 ただこの人も問題発言が多く、認知症の悪化が心配される。先日ポーランドへ出向いた際の記者会見では、1)ロシアが生物化学兵器を使用した際は、NATOも使用する可能性。2)米兵をウクライナに派兵する可能性。3)プーチンを権力の座に留めておけない。旨の発言をしたが、即座にホワイトハウスによって否定さ入れた。「アンチョコ」の読み間違えとも言われるが、先日も最高裁判事の交代に関する公聴会の翌日にそのことを記者に質問され、出席してないと答えた由。前日のことも忘れてしまうようだ。 報道番組やyoutubeを丹念にチェックすると、様々なことが明らかになる。ロシアは今回2つの作戦を立てていた。1つ目は4時間でキーウを制圧するもの。これは事前に作戦を知ったウクライナ軍に待ち伏せされて壊滅。2つ目の3日間でキーウを包囲する作戦。これも作戦がばれて装甲車を破壊され、逆に空港を包囲されて失敗した。周到な準備でウクライナはキーウを守り、一方ロシアは情報戦で大敗した。 新型コロナ感染症のため2年連続で、紙上開催となった町内会総会が今年も書面上での開催となった。基礎疾患を持った老人会員が多い現状では、会議資料を見ることで合意するのも止むを得ないだろう。私は来年班長の順番だが、果たして無事務め仰せるかどうか。
2022.04.07
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~運命の分岐点~ しかし驚いたね。アニー・ヒラカワがあの安子だったなんて。アメリカに渡った彼女がその後、どのような人生を過ごしたのかは知らされてないが、きっと大変な苦労があったことだろう。しかし作家の構成力や、脚本家のイメージの膨らませ方には驚くばかり。無論俳優も然り。この壮大なドラマを朝ドラで扱ったことに敬意を表したい。「鎌倉殿の13人」もそうだが、意表を突かれる展開の連続だった。 ロシアの戦争犯罪がICC(国際刑事裁判所)によって調査され、断罪される可能性が出て来た。ただし兵士に蛮行を命じた者が特定され、逮捕されるかどうか。ロシアはこの制度を受け入れていないためだ。一方ウクライナのゼレンスキー大統領が国連の安保理事会で演説を行う公算が高い由。ロシアが今回の戦争で行った残虐行為は、世界に良く知られている。 それもゼレンスキー大統領と彼を補佐する若い副総理兼デジタルIT相(31歳)が、昨年の秋以降アメリカのIT企業に協力を申し入れていたお陰。ロシアの侵攻開始直後、副総理はアメリカ企業に通信衛星「スターリンク」を使用させて欲しい旨ツイッターで依頼。同社のCOEは快諾し衛星との通信機器をウクライナに送り無償でシステムを提供した由。スターリンクと連携したドローンの攻撃で、ロシア軍の戦車は侵攻早々壊滅に追い込まれたのだ。 3月下旬。ロシアの情報機関(FSB)から極秘リストが欧米各国に流失。各地で活動するスパイ約600人分の氏名、生年月日、電話番号、コードネームなどが記載されていた。各国は直ちに合計100名のロシア外交官を追放。これによってロシアの欧米におけるスパイ網は壊滅した。 リストを流出させたのはFSB内の反プーチン一派でクーデターの一環と認識される。彼らはプーチンを裏切ってゼレンスキー氏暗殺も阻止した。原因は3月上旬にFSB外交謀略部門トップのセルゲイ・ベセダ氏と副官が拘束され、20人以上の幹部が侵攻失敗の見せしめに逮捕されたこと。これに対してFSB部内では、「最大の戦犯はロシアを潰す無謀な戦争を始めたプーチン」と怒りが爆発。 これが「プーチン暗殺部隊結成」の動きに繋がったとの情報が浮上。この陰にはセルゲイ・ショイグ国防相がいるとされ、それらを契機にプーチンの周囲から多くの側近が離反したようだ。暗殺に怯えたプーチンはウクライナをせん滅させると激怒し、退役軍人6万人の投入、化学兵器使用の示唆、北朝鮮と連動して、欧米・自由主義陣営を恐喝。大規模な戦争犯罪は、その一環として行われた可能性が高いようだ。 それらの状況に鑑みアメリカはウクライナに対して、猛毒の神経ガス「サリン」対応の防護服、ガスマスク、解毒剤などを提供済み。Xデーは4月中旬との情報があるが、4月15日は北朝鮮の「革命の父」金日成生誕110年記念日に当たる。北はロシアと連携して1)核実験2)韓国への軍事行動3)日本列島を飛び超えるICBM(大陸間弾道ミサイル)の発射などを行う可能性がある。 隣国ウクライナへのロシア軍侵攻を目の当たりにしたヨーロッパ最貧国と称されるモルドバは、NATOへの加盟希望を表明した。ロシアが起こした無謀で残虐な戦争は、東ヨーロッパばかりでなく全世界を恐怖のどん底に陥れた。常軌を逸したプーチンの歴史観、宗教観、民族観が引き起こした悲劇で、一体どれだけの人が犠牲になり、世界の富が損失したのだろう。まさに第三次世界大戦勃発の瀬戸際なのだ。
2022.04.06
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~ロシアの蛮行とプーチンの持病~ 日曜日。「鎌倉殿の13人」を観る。頼朝の想い人で頼朝の子を生した八重(左=新垣結衣)と頼朝の家人である北条義時(右=小栗旬)は幼馴染で姻戚。初恋の人である八重を想いながらも、言い出せなかった義時だったが、頼朝の許しを得て八重を娶る。その日信濃の国から帰った義時を、八重は初めて夫として迎えた。悲恋が実った瞬間だった。頼朝亡き後、義時は執権として鎌倉幕府を担う運命だ。 月曜日。朝ドラ「カムカム」を観て、おや?と思う。アメリカ人のディレクターのアニー・ヒラカワ役の女優が森山良子であることに気づいた。そしてひょっとして彼女はるいの妹ではないかと疑う。アニーは安子と米兵との間に生まれた子で、ひなたにとっては叔母に当たるはず。半年に亘って放送された100年物語の終結が近い。放送は残り4回。戦争、野球、映画、ジャズ、英語。みんな繋がると私は思う。 ムスカリが咲き始めた。朝食後重たい雨雲の中、自転車で郵便局へ出かけ、家計費を引き落とした。帰宅して間もなくチャイムが鳴る。玄関の扉を開けると民生委員のHさんが笑顔で立っていた。先日の地震で被害がなかったを確認に来てくれたのだ。彼女の話によればかなりの被害を受けたお宅もあった由。幸いにして我が家は小物が棚から落ちた程度で済んだ。そう伝えると彼女は次のお宅に向かった。 ロシアがウクライナ国内で行った残虐行為の生々しい映像に愕然とする。400人ほどが惨殺された地区。ナイフで耳をそがれ、無理に歯を抜かれ、後ろ手に縛られての銃殺、下水に投げ込まれた人などなど。11人の村長が拉致され、抵抗した1人は殺された。ロシア兵が奪った家電製品は、ベラルーシの闇市に出された模様。欧米各国はロシアのジェノサイドを非難し、さらに制裁を強める。また国際刑事裁判所(ICC)の検察部門は、既にロシアの戦争犯罪について捜査を開始している。 南オセチアから派兵された兵士300名が脱走して徒歩で帰国した由。彼らはロシアによって最前線に出されて弾除け」代わりにされたことを知ってのこと。ロシア東部のブリヤート州から招致された兵士も激戦地の最前線に送り込まれた。彼らはモンゴル系の民族。ロシアはウクライナ東部でウクライナ人同士を戦わせたり、自国民すら「道具」としか見ていないようだ。 ビッグニュースが飛び込んで来た。プーチン氏の重病説だ。手足が震える「パーキンソン病」の疑いがあることは以前から伝えられていたが、甲状腺がんで昨年手術を受け、最近は治療に当たる医師の数が増えている由。致死率がどれほどかは不明だが、独裁体制に陰りが生じたことは事実。彼が人を遠ざけていた理由も頷ける。もしもそれほどの重病ならば、コロナ感染を恐れるのも当然だろう。 こうなるとロシアは必死だ。5月9日の「対ナチスドイツ戦勝記念日」に向けて、さらにピッチを上げるだろう。一方アメリカによる「ロシア製戦車」をウクライナへ提供するなどの支援が激化するはず。ウクライナ兵が操縦に慣れている武器なのだ。そして残虐行為に抗議するため、ロシアへの制裁をさらに強化するだろう。この戦火でウクライナは小麦の作付けが出来ないでいる。後1か月、ウクライナ軍には何とか持ちこたえて欲しいと祈る。 プーチンではないが、私の孤独なる戦いも続いている。ロシアによるウクライナ侵攻以来、40日間私がブログにその話題を記さない日はなかった。不眠と疲労。それに耐え抜くためには、出来るだけ食事に留意することに努めた。悲惨な目に遭っているウクライナの人々や、たくさんの難民を受け入れて疲弊している隣国の人々に比べたら、天国と地獄ほどの差になるだろう。さて、わが戦争はどこまで続くか。
2022.04.05
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~レ・ミゼラブル~ レンギョウのつぼみ 今月に入ってからTV番組に変化が見られる。担当のアナウンサーが変わったり、構成を変えたり、時間帯が変わったりとなかなか新鮮だ。ある局のアナウンサーがトヨタに転職したみたい。日曜日の午前中は布団を干し大掃除をした。掃除機をかけたのは10日ぶりくらいか。市の健康診断の受診希望項目をチェックしてハガキを投函した。W杯の抽選で日本はE組。いわゆる「死の組。初戦の相手はドイツだ。 あの国がロシアに食料や通信機器を送ったそうだ。それは良しとしても、ロシアの侵攻直前に、なんと中国のサイバー部隊がウクライナに猛攻撃を仕掛けていたことを米英の情報機関が明らかにした。呆れた話だ。重要な貿易相手国を、ロシアと一緒になって攻撃していたとは。そしてぬけぬけと中立を保つような態度をとっていたあの国のあの人。 ロシア軍の残虐さにも驚く。キエフ近郊からは去ったが、夫を銃殺して妻をレイプしたり、食料を奪い、死体や家屋にも地雷を仕掛け、マリウポリ市では建物の9割をミサイルで破壊するなど残虐の限りを尽くした。ロシアにおけるプーチンの支持率の異常な高さ。ただ気配を察した「母の会」が真実を求めて動き始めた模様。ゼレンスキー大統領は停戦に前向きだが、プーチンは5月9日の「勝利記念日」に勝利宣言するため、最後まで攻撃するようだ。 国外に脱出したウクライナ難民は410万人に達した模様。人口の1割以上だ。ヨーロッパ最貧国と言われるモルドバでは国家予算を圧迫しているようで、各国からの支援も盛んだ。ポーランドでは236万人を受け入れて、もう余裕がない状態。 そんな苦しみにつけ込む、人身売買の犯罪も出始めたと聞く。ウクライナからの脱出者の大半は女性と子供たち。混乱に乗じて国際的な「人さらい」が出没。世界の中には結婚相手がいない国や、人口が減少して困ったいる国もある。ロシアはウクライナ東部の人々を脅かしてバスに乗せ、かなりの人数を拉致したようだ。まさに「レ・ミゼラブル状態」。あまりにも気の毒だ。 政府専用機でポーランドに到着した林外相は、早速動き出した。ポーランド政府関係者や、ウクライナの要人、国際機関やNPOの代表、日本の大使館と善後策を打ち合わせ、帰国の際は日本への渡航を希望するウクライナ難民20名を政府専用機に同乗させる由。 ロシアによるウクライナ侵攻のさ中、ロシアの軍用機がスェーデンの領空に侵入した。直ちにスクランブル発進したスェーデン機が接近して領空外に出るよう警告し、観察するとロシア機は4機で、うち2機は核ミサイルを搭載したスホーイ24であることが確認出来た由。ロシアはNATO加盟を表明したスェーデンを脅かした積もりだろうが、危険で野蛮な行為で非難されて当然だ。 SNSを駆使して生の情報を世界に発信し続けるゼレンスキー大統領に対して、プーチン氏は全くインターネットに馴染みがない。方や姿を現して国民を鼓舞し続け、もう一方は密室に潜んで限られた情報しか耳にしない裸の王様。ロシア軍の被害の大きさと、経済制裁による自国の破綻した財政を知った時、独裁者は果たしてどんな反応を示すのだろう。想像するだけでも恐ろしい。
2022.04.04
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~苦戦続く~ 冬の間放置していた白菜に花が咲き始めた。蕾菜状態だ。無論観賞用に飾ると言う選択肢はなく、後はどうやって食べようかと言うだけ。お浸しも良いし、油炒めも美味しい。だが他の野菜と一緒に煮物にすることにした。作り置きおかずが乏しくなっていたためだ。そこでありったけの野菜を取り出した。堅いニンジンは千切りにして予め圧力鍋で煮た。小さなジャガイモは少し厚めに皮を剥いた。 芽が出始めていたのと、表面が緑だったため。スーパーの外で売られていた安物。芽も緑の皮にも有害物質が含まれている。他にはタマネギ、キャベツ、シイタケ。蕾菜の茎も硬くなっていたが、刻んで大鍋で煮た。肉が切れていたためベーコンを大量に。味付けはいつもながら適当だが、案外美味しく出来、その日の夕食の一品となった。3食とも家で摂ると、たちまち冷蔵庫の中身が寂しくなる。 さて好調のわが東北楽天が目下絶好調のソフトバンクと対戦。ところが楽天に問題発生。先発予定の則本ら主力選手6名が新型コロナに感染とのニュース。急遽2軍から上がった涌井が則本に代わっての登板。だが柳田の芸術的なホームランで0-1の惜敗。翌日のデーゲームは、さらに楽天の感染者が増えて土日とも中止になった。折角の地元開催でTVでの中継放送が楽しみだったのだが。 <ウクライナ関係の写真は時事通信社から借用=文章と直接的な関係はありません(以下同様)> ウクライナ側の発表によれば、南部マリウポリ市から避難出来た市民は3071人だった由。ロシアが用意したと言う「人道回廊」は赤十字国際委員会が避難民に付き添ったが、安全確認が出来ず引き返した模様。やはり見せかけだった。ロシアに拉致された市民は4万5千人に達し、16万人が餓死寸前と言われるが、ロシアは攻撃の手を緩めない。全くのジェノサイド状態だ。 ロシア軍に占拠されたチェルノブイリ原発だが、放射能に汚染された「赤い森」と呼ばれる地区に塹壕を掘って立て籠もっていたロシア兵がどうやら放射線を被爆したようだ。危険な場所を攻撃したばかりか、無知で無謀な行動が自らを苦しめることになった。 3月30日。イタリアのドラギ首相との電話会談で、プーチン大統領は「停戦の条件はまだ整っていない」と返答したそうだ。ロシアにはもう武器を製造するお金も素材もないのだ。理由は欧米の制裁が原因。考えたくもないがロシアに残った手段は「化学兵器」か「核兵器」しかない。追い詰められ、自らのロジックしか信じないプーチンは勝たないと停戦には応じないような気もする。 習近平氏が初めてEU側とウクライナ情勢についてネットで意見交換した模様。中国の「やる気」を見せた積もりだろうが、EU側の首脳からは決してロシアを支援するなと釘を刺されたようだ。ベラルーシ軍が軍事演習を開始したとの情報あり。ジョージアから「独立」した南オセチアが正式にロシア連邦の一員となる意思を示したとする情報あり。 ウクライナのゼレンスキー大統領が日本の国会で演説をしたい旨申し出ていたのになかなか実現しなかったのは、どうやら親ロ勢力が妨害していたとの情報をかなり前に入手した。それに関連して面白い話を聞いた。3月29日に開催された参議院の外交防衛委員会に参考人として招致されたのが、日本で研究しているウクライナ人で国際政治学が専門のグレンコ・アンドリーさん。 キーウ市内 日本維新の党の音喜多議員に「あなたがご存じの日本で諜報活動をしている人は誰ですか」と聞かれたグレンコさん曰く。「残念ながらあなたの党に、ロシアの侵攻を明らかに弁明してる人がいるので、そろそろ考えた方が良いと言うのが私の個人的な意見です」。それを聞いた某氏が慌てて事務方と何かを掛け合っていた由。そう言えば昔樺太に「ムネオハウス」なるものを持っていたロシア通がいましたなあ。 キーウ市内 自民党から確か日本維新の会に変わったあの人。娘さんは自民党の外交部副部長でしたっけ?。それに「ムネオハウス」に連座して外務省分析官を辞職したロシア通も居ましたなあ。モスクワ大学で宗教学を学んだと言う独特の風貌をしたあのご仁。彼らならきっとロシアを擁護するでしょうなあ。でも今回は庇い切れないんじゃないのかなあ。 トルコのエルドアン大統領は、ロシアのプーチン大統領とウクライナのゼレンスキー大統領にそれぞれ「二人が直接会って停戦に関して会談すること」を勧めているみたいです。今やロシアとウクライナ両国だけの問題に留まらず、全世界の問題になっていますので。こんな時、中国はアフガニスタンのイスラム過激派政権に対する援助を申し入れたそうです。きっと自国の国益追及しか考えてないのでしょう。
2022.04.03
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~裸の王様が怒ったら~ 甲子園のセンバツは大阪桐蔭が圧倒的な力を発揮して優勝した。準々決勝、準決勝、そして決勝と、いずれも10点以上の大差をつけての勝利。情報によれば大阪市内出身の選手は少数で、広く関西圏内や中には東海や関東地方出身の選手もいるとのこと。スカウト担当の教師がいて、いずれはスカウトの手が東北地方にも及ぶだろうと。小学生時代から目をつける子もいる由。並みの高校ではないのだ。 庭の梅がようやく咲いた。昨年秋にかなり思い切った剪定をした。そのため残った枝は少なく、蕾もほんのわずかしか確認出来なかった。ひょっとして今年は咲かないかもと思ったのだが、雨が降り気温が上がったせいか、ごくわずかだが咲いてくれた。花のある枝はとても少なくて、これでは恒例の「梅干し」作りは無理かも知れない。畑作業も無理で梅干しもダメとなったら楽しみがなくなるが。 ウクライナとロシアの停戦交渉はかなり長引きそうな気配だ。4月以降もリモートで停戦のための交渉が続くと報道されているのに何故と思うだろうが。それはうわべだけのことで、ロシア側の最終決定者つまりプーチン大統領に問題があるためだ。彼の独断性に関しては、これまで何度も報じられて来たので驚かないだろう。だが、彼が置かれた現状が異常とのこと。 ロシアのウクライナ侵攻開始から5週間が経った。だが最初の1か月もの間、プーチンは戦況も、その後に受けた欧米などからの経済制裁の実態も、全く聞かされてなかったと言うのだ。広い会議室内の長いテーブルの遥か彼方に座る防衛大臣と参謀長。それを無言で眺めるプーチン。そんな映像を何度か見たが、あれすらもう1か月も前の話らしい。果たしてロシアに何が起きているのか。 ワイノ大統領府長官 最近私が知ったのがこの男。プーチンのお気に入りで彼より10歳も若い。ここ1か月もの間、ほとんどの情報は彼の口からしか聞いてない由。彼が冷酷で残虐な上司に真実を話すはずがない。米国の情報機関が、ロシア政権内部で異常事態が生じている可能性があると報じたのもそれを裏付ける。これまでプーチンを取り巻いていた「シロビキ」の首脳陣が、更迭されたか追放されたのかは不明。 ラブロフ外相 しかしそんな状況下でラブロフ外相は、果たしてどんな心境で任務を遂行していたのだろう。中国を訪れ王毅外相と両国の協力関係について協議した。だが中国の立場は微妙で、軍事的な応援は出来ず表立った経済援助も出来ないはず。後は石油や天然ガスを廉価で購入することか。次いで赴いたインドでも同じように依頼したはずだ。ロシアとは昔から深いつながりがあるインド。だが「クワッド」の一員としては、廉価でエネルギー資源を購入する程度だろう。 ロシア兵がウクライナの市民権と1万ドルの報奨金を得る代わりに、自分が乗った戦車をウクライナに引き渡したと言うエピソード。ウクライナ戦線に駆り出された「南オセチア」の兵士が、ロシア軍の統制のなさとウクライナ軍の士気の高さに恐れをなして、戦線を離脱して帰国したエピソード。リシア軍が誤って自軍の戦闘機を撃ち落としたエピソード。それらは一体何を物語るのだろう。 ロシア経済は4月いっぱいしか持たないとの説がある。5月9日の「戦勝記念日」までは、何とかロシアが優勢であることを示すだろうとの説も。市内の建物の9割がロシア軍の攻撃で破壊されたマリウポリ市で、「人道回廊」が設けられた。16万人の市民は餓死寸前のはずだが、果たしてどれだけの市民が脱出出来たのだろう。 戦っている最中の停戦交渉は矛盾に満ちている。私たちは多くの「見える」情報を得ているが、「見えてない」人が出す結論はどんなものなのだろう。「妥協的な和平」はどこかで折り合いをつけるもので、交渉が長引く可能性がある。一方「根本的解決」は、最後まで戦って白黒をつける選択で、多大の犠牲を伴う。だがプーチンの首に鈴をつける人がいないと、ことは運ばない。さて歴史はどう転ぶのか。
2022.04.02
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~春雨降る日~ 私は予約システムを使ってブログを書いている。書いているのは3月31日の木曜日。外は雨。暖かかった前日と一変して気温は10度ほど下がった。ブログが公開されるのは翌日で、新年度の4月1日になっている。生活の話だとタイムラグがあっても支障はないが、ニュースの場合は多少の齟齬が生じるのは止むを得ない。私はニュースキャスターではないし、自分が気になったことを書くだけの話。 先日の地震で脱線した東北新幹線だが、脱線した車両はレールに戻って現場から引率された。今後は曲がったレールの取り換えや、折れた電柱の取り換えや電線の張替え、そしてひびが入った橋脚などの補強工事が行われるようだ。全線復旧は4月20日ころとされているが、その間に極力不通区間を減らすため臨時便を増発するようだ。ただし速度は通常の半分ほどで。 仙台城(青葉城)の石垣が崩れたことは知っていたが、地元紙のオンライン版をチェックすると、崩落の規模の大きさに驚いた。修復には3年を要し、工事費は7億円かかる由。そして傾いた「政宗の騎馬像」(右)は前足にひびが入り、どう修復すべきか調査中とか。東日本大震災当時の被害も大きかったが、今回の被害もかなりのものと改めて感じた次第。今もまだ余震が残って、時々揺れる。 ウクライナとロシアとの間で開催された停戦協議は、今日からオンライン方式に変えたようだ。ロシアが表明していた「キエフからの撤退」はデマで、移動した車両はほんの一部。それも一旦ベラルーシ国内で給油などした後、ドンバスなどの激戦地に向かうとウクライナ側は警戒している。そして以前から噂されていたことだが、今回の戦争に関して正確な情報が全くプーチンに伝わっていないようだと。 イギリスのコンサルティング会社の試算によると、今回の戦争でロシアが使った戦費は少なく見ても1日当たり2兆4700億円。侵攻開始から数えるとまる5週間では87.5兆円。ところがロシア連邦上院が昨年末に可決した連邦予算案によれば、今年の歳出経費は約35兆円。既に国家予算の2.5倍に達していると言うのだ。それすらも知らないプーチン。国立銀行の女性頭取が辞意を表明したが、プーチンが慰留したそうだ。軍部も経済界も怖くてプーチンに本当のことを言えないのだ。 ロシアのラブロフ外相がこのたび中国を訪問した。当然軍事と経済両面の支援を依頼したのだろうが、中国に対してはバイデン大統領がロシアへの支援しないよう強くけん制をして来た。「両国の良好な関係に変化はない」。表立って軍事的な支援が出来ない中国は、そんな話でお茶を濁したのではないだろうか。 国債のドル建てによる最初の利払いは何とかクリヤーしたロシアだが、4月4日には利息と元本のドルでの支払い20億円が待っている。さてどうなるか。ロシアの弾薬はほぼ尽きて、残った中距離ミサイルで盲滅法ウクライナの都市部を攻撃している状況。 先日のブログで書いたロシア軍が残していった軍事通信システム「クラスハ4A」は、その後陸路でドイツのNATO基地へ輸送され、そこから空路でアメリカに渡ったと聞いた。優秀なアメリカの宇宙軍と情報機関は、ロシアの軍事システムを解読することだろう。今後ロシアへの経済制裁はますます厳しくなる。停戦協議が現実味を帯び出したのもそれらのせいだろうが、油断は出来ない。 国外へ脱出したウクライナ人は401万人。そのうち200万人が子供だと言われる。そしてウクライナ国内で避難出来ずにいる子供も約200万人。停戦が長引けば長引くほど犠牲者の数は増えるだろう。そして今回の戦争の真相を知ったプーチンが、今後どんな手段を使うかは誰も予測出来ない。暫く姿を見せなかったショイグ国防相が久々にTVの画面に映った。だがプーチンの近況は誰も知らない。
2022.04.01
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