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「歳末たすけあい」 年末だというのに、ここ何年も第九をナマで聴いてません。オケで弾く機会もないし。 日本人として、それってヤバいことだったりして。 そーいえば何年か前の年末に無性に第九を弾きたくなったことがありました。で、衝動的に第九のバイオリン譜を楽譜棚から取り出し、全楽章弾き切ったのでありました。ひとり寂しく、しかもセカンドパートを。 今年はファーストのパート譜を発掘して、(やはりひとり寂しく)弾いてみることにしました。 ま、かつて何度も弾いたことがあるので指や弓づかいを身体が自然と覚えてます。やっぱ名曲だし、弾くと元気が出る。ファーストは旋律も多く、ひとりでも充分に楽しめます。←強がってるし ふと思い出しました。第九のファーストって、かつては指揮者やコンマスの指示で、いくつかの箇所をオクターブ上げて演奏するオケが多かったように思います。近年は原曲どおり弾くのが主流? 1楽章 2楽章 ベートーベンは、ほかの作品ではこの程度の高い音域をバイオリンに要求することは頻繁にあります。これらの音符をわざわざオクターブ下げて書いたのは、別に「当時としては高音すぎた」ということではないはず。彼はそんな気配りをしながら作曲してくれる人ぢゃないし。 そもそも、ベト氏の曲って、弦楽四重奏のファーストにはあんなにバシバシ高音が出てくるくせに、交響曲のファーストには、ほとんど(超)高音が出てきません。オケの最高音はむしろフルートに任せてあるから、バイオリンは無理してヒーヒー超音波を弾かなくていいということなのでしょう。 彼のピアノ三重奏曲におけるバイオリンの位置づけもまた全然違います(=音域は低めで、装飾系)。 細かいことだし、どーでもいいことかもしれないけれど、やっぱりベートーベンのこうゆう書き分けテクは天才的だなーと思うわけで。
Dec 30, 2009
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「欲しがりません勝つまでは」 あんまり評価されてない映画らしいけれども、プチ法廷ものということで期待してDVDを借りた。 日本でもDVD化される(された)らしい<内容> 自分が発明し特許を持っていたはずの部品を大手自動車メーカーに盗用されたため、ついに訴訟に踏み切る男の物語(実話)。 高額の和解金を用意し、示談で決着をつけようとするメーカー側に対し、男はあくまで、自分の発明品であることを公認し謝罪してもらうまで妥協しない。 家族や友人の賛同もなかなか得られないまま、男はとことん裁判で闘おうとする。<感想> 示談金というかたちで安易に決着をつけることを頑なに拒否する男を、どこまで客観的に観てられるか、あるいは感情移入できるかにかかってる作品。 登場人物のなかには敵なのか味方なのかはっきりしないキャラもあって、それも裏を返せば、映画を観てる我々もまた混乱せざるを得ないということであり。世の中の理想と現実、主張と妥協、真実と虚構のあいだでどこに自分を置くべきか。 原題はFlash of Genius。なんともわかりづらい題名だけど、邦題「幸せのきずな」はもっとわかんない。この映画は、あんまり家族愛とか友情とかに焦点を当てすぎずに、裁判の展開を適宜じっくりと見せていく。お涙ちょうだい系の演出にこだわりすぎてない。そのあたりの均衡はとれていたと思う。 それに、主役を大物俳優に熱演させるのではなく、どちらかというと助演系の役者(グレッグ・キニア)を起用したこともなんとなくうなづける。今までこつこつ働いてきたフツーの男が、自分の仕事への誇りだけを胸に大企業を相手に孤軍奮闘する話なわけだし。 アラン・アルダが弁護士役で怪演。出演場面こそ少ないものの、この人すんごい役者。 ちなみに、訴えられる大手の自動車メーカーも実名のまま出てくる。デトロイトからの圧力はなかったのかとマジで気になった。
Dec 29, 2009
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自分の過去の日記を眺めてて、「あぢゃー、やっぱりなー」って思った。今年もいろんな曲に挑戦したつもりでいたのに、ドボルザークの曲に限って一回も弾かなかった……。去年も弾いてないし。 ってゆーか、ドボルザークは、実は自分にとって「嫌いな作曲家三人組」のひとり。ほかはシューベルトとチャイコ。(ブルックナーも嫌い)註)このブログにはあんまり否定的なことは書かないように心がけてるものの、今日は本音で書かせていただきたく。「音楽を愛好する善良な市民」という、ブログ用の偽りキャラ?を演じるのも疲れてきたとこだし(笑)。 ドボさんって、どうも好きになれない。旋律にクセがありすぎて抵抗感があるってゆーか。周りの友だちが絶賛すればするほど、否定したくなる。あまのじゃく。 そもそも、彼の曲はとぉーっても難しい。 オケや室内楽で、(第1)バイオリンにとんでもない高音を強要する。 チェロのパートを、オクターブ上げてト音記号で書いたりして煩わしい。 ビオラにはおいしい旋律がいっぱい回ってくると過大評価されてるようだけど、期待してたほどでもなかったり。単に楽章の冒頭をビオラで始めることが多いだけ。 あと、シャープやフラットがいっぱいついてる曲が多い。すぐに思い浮かぶのは新世界の2楽章。 ピアノ四重奏曲2番(Es dur、Op87)もチョー名曲だけれど、確かフラット6つとシャープ5つを往き来する楽章がある。 僕の大好きなビオラ二つの弦楽五重奏(Es、Op97)も、3楽章はフラット7つ! 編者がわざわざシャープ5つに書き直してくれてるけど、それでも弾けない……。 ま、文句ばっか言ってないで、来年はドボルザークとかボヘミア系作曲家たちの音楽に挑戦してみようと企ててるところ。にわかドボヲタに転身するつもり。 ってゆーか、実は来年、某アマオケの欧州演奏旅行(プラハほか)にちゃっかり便乗することになってて、かなり楽しみ。名前忘れたけど、のだめカンタービレのロケで使われた何とかホールでも演奏予定!
Dec 28, 2009
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しばらく南部ジョージア州に滞在しておりました。 フロリダとかには及ばないものの、やっぱり暖かく、しばし氷点下の日々から解放されただけで至福でありました。 今もまだ頭の中で、ターラ~タラ~、と「風と共に去りぬ/タラのテーマ」が鳴り響いてます。 ってゆーか、まだ紅葉が終わってませんでした。枯れ葉の舞う街をサンタの格好をしたおじさんが闊歩してるのはなかなか新鮮な光景。南部だけあってサンタ役も黒人さんだし。 南は年に二、三回訪ねますが、地元の人の陽気で親しげなとこにはほんとに癒されます。話好きで親しみやすい。 さて、ジョージアを舞台にした映画は「風と共に去りぬ」以外にもなんかあったよーな。 「ドライビング・ミス・デイジー」とか「真夜中のサバナ Midnight in the Garden of Good and Evil」とか。
Dec 27, 2009
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世の中はクリスマス気分の真っ只中。 先週、友人の呼びかけでクリスマス音楽会なるものを開催したら好評でした。今度どこどこの高齢者用施設で再演してほしいとかのご依頼も複数あったし、「貴方がソプラノ歌手と共演したO Holy Night(さやかに星はきらめき )を聴いて涙が出ましたわ」みたいなメールもいただいてしまいました。おぉっ、オレってば、また女を泣かせてしまった。 でも、もうクリスマス音楽にはうんざり。今年はこれ以上聴きたくないので、テレビもラジオも一切つけないようにしてます(笑)。 ってゆーか、今回は選曲から参画したのでぐったり疲れました。選曲にあたり100曲近く譜面に目を通したり曲を聴いたかも。世の中にはこんなにクリスマスの曲があるんだと知り、感動したり唖然としたり。 編曲もさまざま。キャロルについては、やっぱり一般的に教会で使われている混声四部の版が無難かと。バイオリンとかで下手にピーヒャラ「合いの手」、オブリガートを入れようとすると失敗する可能性大。どうしても参加したい場合は、テノールのパートを2オクターブ上げてそのまま弾くと、お手軽にかっこよく決まることを発見しました。 今回演奏する予定だったのに準備が間に合わず泣く泣く断念した曲もいくつかあります。Christmas Eve/Sarajevo 12/24(トランスシベリアン・オーケストラ)、「そりすべり」(アンダーソン)、Little Drummer Boyなど。Happy Christamas/War Is Over(ジョン・レノン)は、児童合唱の部分も含め、声域が特殊。難曲であります。 来年は早めに準備を始めないと。既に内輪で盛り上がってます。←鬼が笑うって
Dec 22, 2009
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「胸さわぎの放課後」 地味ぃーな映画なのに、しぶとく上映が続いてて、いつのまにか各映画賞の候補に次々とノミネートされちゃってる作品。やっと観る機会があった。日本公開はたぶん未定。 <内容> 1961年のロンドン。受験勉強中の女子高生が、年上の男と出会う。夜な夜な上流社会の社交場に繰り出し、パリにまで出かけて華やかなオトナの世界にのめりこんでいくにつれ、オクスフォード大学進学という目標に疑問を持ち始める。<感想> そんなにみんなが絶賛するほど凄い作品なんだろか。単なるメロドラマのような気もしたし、少女マンガ的な幻想趣味はあんまり好きになれなかった。 こうゆう内容のない作品は、脚本と演出と演技に全てがかかってるわけで、そうゆう意味ではお見事。脚本家のニック・ホーンビーという名前はおそらく覚えておいたほうがいいかも。 主演の女優さんも好感度大。チョイ役でエマ・トンプソン氏もご出演。 女子高生を誘惑する役を演じたピーター・サースガードは、いつもどおり助演役者としてはなかなか渋い役どころをこなしてたし、頑張ってイギリス英語で演じていたものの、わざわざアメリカ人の彼が演らなくちゃいけない役でもないよーな。 主人公がチェロを弾くという設定なのだけど(←またチェロかいな)、彼女の所属する高校オケが演奏する曲がエルガーってのもいい伏線になってて、全てが伝統的な英国色に染まってる彼女の高校生活を象徴していた。彼女は後に男に誘われるままラヴェルの室内楽の演奏会を聴きに行くのだけれど、つまり、この映画では全体において「イギリス=保守」「フランス=自由」みたいな印象を漂わせている。 ちなみに、映画の最初のほうの場面、雨の中、男が帰宅途中の女子高生を見初め、誘い出すときのセリフ、「チェロが濡れちゃうから、俺の車に乗らないかい」には唸った……。
Dec 20, 2009
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昨日と今日、クリスマス関連の本番がありました。 近所のいろんな教会の有志らから成る即席聖歌隊とともに、企業や施設に出向いてキャロルを歌うという特別企画。寒くて暗いこの時期を少しでも明るく盛り上げようと立ち上がった期間限定ユニット。 ピアノ弾きとして参加することに以前から決まってたのですが、僕はいつのまにかバンマスまで務めることになってしまいました。ギター、ベース、キーボード、リュート(!)という構成の寄せ集めバンドが結成されました。 なにはともあれ盛況に終わりホッとしてるところです。 聖歌だけでなく独唱の伴奏にも挑戦。White Christmas(バリトン独唱)、シューベルトのAve Maria(ソプラノ)、O Holy Night(ソプラノ)など。どれも名曲! ほかにもジョーナス兄弟の曲をゴスペル風の大合唱にしてみたり。 ちなみに、リハーサルはタイヘンでした……。 バンドのみんなは面白い人たちばかりで、クラシックの弦楽アンサンブルとかでは絶対に体験できない新鮮な音楽づくりができたものの、聖歌隊の隊員さんたちはクセモノぞろい。特にSプラノ(笑)。 例えば「きよしこの夜」ひとつ歌うにしても、それぞれが「この箇所は、うちの教会ではこう歌うのが100年来の伝統なんざますわよ」とか言い出し、互いに譲らない。教会間の対立が勃発! 収拾つかなくなってきて、僕もキれる寸前。バンマスの権限を行使して、「お前ら、もう本番まで時間ないんだし、つべこべ言わず楽譜どおり歌えーっ!」とか発狂しながらリハーサルしたのでありました(笑)。
Dec 15, 2009
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「装飾系男子」 どうしても年内にカルテットを練習しておきたくて、強引に集結。Vn1 僕、Vn2 ピーター、Va ジューディー、Vc ジャン。 カルテットを弾くこと自体が半年ぶりぐらい、さらにはモーツァルトのそれのファーストを弾くのは何年ぶりだろ。 そんなに室内楽ばっかし弾いて、よく飽きないねー、っていつも周りの人に言われるけど、飽きかかったときにモーツァルトのこうゆう曲弾くと、やっぱ止められない。彼のカルテットは基本中の基本。ハズレがないし、全てにおいて非の打ちどころがない。 もう鳥肌もの。1楽章の大きく跳躍したかと思ったら半音でチビチビ動くとことか、2楽章でベートーベンみたいな荘厳さを見せるところとか。一方、4楽章は難易度高し。楽しむためにはとりあえず猛練習が必要。 あまりに完ペキすぎて、思わず人間臭さを加味したくなる曲。テンポを揺らしたり「こぶし」を鳴らしたり。 今日の練習では3楽章でちょっともめた。自分としては落ち着いたテンポを維持したかったけど、あまりに遅すぎたみたい。ピーターとジューディーは激しくご不満のようだった。 あと、次から次へと出てくる装飾音符(って呼んでいいのかどうか知らんけど)の弾きかたがうまく定まらず、かっこがつかなかった。こうゆう音符を軽すぎず重すぎず鳴らすのは意外に難しい。ってゆーか、モーツァルトの装飾音符って、弾く人の感性が一瞬でアラワになるから怖い。 今年もいろんな楽曲や作曲家と出会って、幸せだった。そして、それでもやっぱりモーツァルトが一番、と今日は再認識したわけで。
Dec 13, 2009
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「失恋レストラン」 現在NYリンカーンセンターで催されているスペイン映画祭から、Mediterranean Food とかいう題名の喜劇を鑑賞した。ホアキン・オリストレル監督。 劇場は満員御礼、スペイン人らしい観客も多数。 海辺の小さな町で生まれ育ったお転婆娘(←死語?)の話。二人の男を悩殺/翻弄しながら、料理人としての頭角を現していく。 快活なテンポでどんどん話が先に進むのは小気味いい。みんな自己チューなんだけれども、さすがは南欧、ほんとに陽気だし、人生を楽しむのが上手い。失恋してもただでは起きない。仕事でも遊びでも失敗を笑い飛ばして前に進む。面倒なことはマニャ~ナ~(=明日)。常に右手には煙草、左手には葡萄酒。 海鮮料理の映像も次々と出てきて、観ててヨダレ大放出。 興味深い台詞もあった。食材を活かしつつ味付けにもこだわることはもちろんだが、その瞬間の即興性も大切、とか、心の乱れが料理に出てしまう、とか。楽器の演奏などあらゆる芸術表現と共通するものがある。 この映画、今まで自分が観たスペイン映画で最も気に入った。←あんましスペイン映画観たことないけど かなり客ウケしてたので、今回の映画祭での上映だけにとどまらず、近い将来、正式に米国内で劇場公開されそうな予感。もしかして日本でも配給されるかも。 ところで、女性の料理人を描いた近年の映画といえば、「マーサの幸せレシピ Bella Martha/Mostly Martha」(2001年ドイツ)と「幸せのレシピ No Reservations」(2007年アメリカ)あたりか。 いかに料理が美味しそうに撮られてるかも大切。 ↑リンカンセンター付近の今年のクリスマス装飾はこんな感じ
Dec 12, 2009
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今日は久しぶりに(15年ぶりぐらい)シェークスピアを観劇した。 今秋は英国の芝居小屋が次々とニューヨークにやってきてて、一部で盛り上がっており。 この「恋の骨折り損 Love's Labour's Lost」はケネス・ブラナーだったかが映画化してたような気もする。同じシェークスピアの喜劇では「恋のから騒ぎ Much Ado About Nothing」とごっちゃになってしまうけれども、いずれも主役級の登場人物がやたらと多い。 で、今日の芝居、正直言って英語が理解できなくて辛かった。ってゆーか、それって15年前にシェークスピアを観た当時と比べて自分の英語力が全く上達してないことを意味するわけで、密かに凹んでしまった。 ま、芝居自体は演出が派手で、英語がわかんなくても観ていて爽快。駄洒落もいっぱい出てきて、(どこがどう可笑しいのかわかんなかったけど)みんなと一緒にゲラゲラ笑いながら観た。 シェークスピアは、ハムレットとかロメジュリのような悲劇作家という印象を勝手に抱いていたけれど、やっぱり喜劇は面白い。 役者さんが劇場内を縦横無尽に駆け回ってて、まるでサーカスを観てるような臨場感、躍動感があった。 ところで、最近はどこの劇団も予算が激減してるらしく、よってそれが演目や演出にも影響してるに違いなく。喜劇よりは悲劇、歴史劇よりは現代劇、舞台装飾も地味なものになってるんだろーな、とふと思った次第。(於: ニューヨーク、ペース大学構内ワンペースプラザ)
Dec 12, 2009
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「Fワード」 今年もいくつかバイオリンソナタに挑戦してみたけれど、このフォーレ1番とめぐりあえたことが最大の収穫だった。フランスものというだけで毛嫌いしてきた過去の自分が悔やまれる。 ピアノ合わせは今日が二回め。夏に合わせたときと同様、今回も3楽章は泣く泣く割愛させてもらった。ピアノのセスさんは全楽章せっせと練習してきたみたいで頭が上がらなかったけれど、自分にはやっぱりこの楽章に挑む時間も実力も気力もなかった。 この曲、とにかく臨時記号や半音階が多い。オクターブ奏法も随所に出没。すごくいい訓練になるし、時間をかけて遅めのテンポでじっくり取り組めば、絶対にいつかは弾けるようになるはずの曲。ブラームスのバイオリンソナタに出てくるような、「強引な重音攻撃」とか「強拍のない三連符攻撃」とかがないぶん、報われる。 2楽章は、ふわふわした感じの浮遊層系おフランス音楽。譜面はすごく簡単なのだけれど、ピアノとのアンサンブルを上品にまとめるのが難しい。 来年はこの曲の3楽章に挑戦してみたいのと、4楽章をもっと脱力してさりげなく弾きこなせるようになりたい。***** ラヴェルやドビュッシーをとっくに諦めてる僕としては、フォーレの作品がフランス音楽とお近づきになるための唯一の手段? 最近強く思う。自分の大好きな作曲家(=モーツァルト、ベートーベン、ブラームス)だけの曲だけをひたすら練習してても充分楽しいし、どーせ一生かかっても終わんないだろうけど、オレってばいつのまにかアラフォー、人生折り返してるわけで。全然弾けなくて構わないから、苦手な曲や難曲にも果敢に片っ端から取り組むようにし始めたほうがいいのかも。←つまりフランスもの
Dec 11, 2009
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「WAになって踊ろう」 最近ピアノの練習に忙しくてほとんどバイオリンをさらっておらず、今日のバイオリン/ピアノ合わせの練習は不完全燃焼だった。ピアニストのセスさんには申し訳ない。次回敗者復活戦を挑まねば。 前半はモーツァルトのソナタK302を合わせてみる。やや遅めのテンポで。 例によってたった二楽章しかなく、ともにEs dur。バイオリンもピアノも(譜面づらは)とっても簡単。おいしい。 モーツァルトの数あるバイオリンソナタのなかで、特に飛び抜けて優れてるとまでは絶賛しないけれども、一度聴いたら絶対忘れない、覚えやすく親しみの持てる音楽。そもそもモーツァルトのこの頃のバイオリンソナタは、同じ主題をバイオリンとピアノで形を変えて交互に何度も弾くから、いつのまにか覚えてしまうわけで。 ちなみに2楽章は2拍子のロンド。 モーツァルト(の終楽章)って、ロンドと名のつく作品が多いような気がする。この楽章、Andante graziosoではあるけれども、ロンドと呼ばれるからにはもっと快活に弾くべきか。いや、モーツァルトの意味したロンドって、ほかの作曲家の意味するそれとちょっと異なってるかもしれず。 ってゆーか、ロンドって何だっけ? 過去に何度か事典で調べてみたことがあるはずなのに、すぐに忘れてしまう。大和言葉でいうところの輪舞曲? ←意味わかったよーなわかんないよーな追記: 今ふと気づきましたが、もしかして思いっきり勘違いしてたかも。ロンド(Rondo)とロンドー(Rondeau)は別モノ? 前者が「輪舞曲」で、後者は……(あとで調べときます)。モーツァルトのこのソナタはロンドーRondeauのほうでした!
Dec 11, 2009
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今日はピアノのレッスン日。小雪の舞うなか、師匠のスタジオへと向かう。 稽古部屋には巨大なツリーが出現してた。 まず、宿題として与えられてた和音進行II→V→Iの練習。 全12調でと言われてたのでヒィヒィー言いながらさらっていったのに、結局最初の三、四調で既に不合格。「もっと流れるように」だの「耳を使って異音を聞き取れ」だの。 つづいて、チャーリー・パーカー「ブルース・フォー・アリス」の譜面をいきなり渡されて、この曲の和音進行について口頭で解説しなさい、とのたまうデイビッド先生。呆気にとられてオロオロしてる僕を尻目に、彼は実際にピアノを弾きながら解析しはじめる。おぉーっ、この曲かっこよい! あと、今後ジャズの勉強を進めていくうえで、現実的にはどのような知識が必要となるのかいろいろと紹介いただいた。コードの鳴らしかたは、ほんとはもっと奥深く、A形式とB形式がある、とか。 ひとくちにジャズピアノと言っても、ダブルベース弾きが共演してくれる場合は役割が大きく変わるらしい。つまり「根音担当」をダブルベースに委ねることができるため、なにもいちいちルート音を弾かなくてもよく、むしろルートは弾かない(=rootless)演奏が上級者流? んでもって、演奏にあたっては上記のようにいろんな知識が必要ではあるけれども、即興で弾くときには、これら和声の掟を「半分守って半分無視する」ぐらいがちょうどいいのだとか(笑)。<次回までの宿題> 今後しばらくお互いの予定が全く合わず、次回の稽古はずっと先になりそうなので、大量の宿題を出された。All Blues: ジョー・ウィリアムズ版とマイルス・デイビス/ビル・エバンス版の両方を聴き比べつつ、ひたすら音源に合わせて共演ごっこしてみることBlues for Alice: 和音進行をいちいち気にしながら練習してみることBluesette(ブルーゼット by トゥーツ・シールマンス): 練習に疲れたら、たまにはワルツなぞいかが?
Dec 9, 2009
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雑感。先日、プロオケの練習風景を見学する機会があった。 庶民ののぞき願望ってゆうか、やっぱりゲーヂュツが作られる過程というのは素人的には目からウロコ。そもそも僕は「禁断の舞台ウラもの」ドキュメンタリーを観たり、モノづくりの現場とか見るの好きだし。 プロオケの公開リハと言ってもいろいろあるらしい。本番に向けて何回かリハーサルをするとして、その最後の練習を公開するのが普通かと思われる。こないだのNYフィルの公開リハも、基本的に本番直前の通し稽古だったので、既にほとんど音楽が完成してた状態だった。 正直言って、ダメ出しの連続する生々しい稽古現場を見られるのかと思って期待してたのに。 例えば、練習中に、音楽の解釈をめぐって指揮者と団員がいきなり対立、大声で口論が始まる。コンマスが仲裁に入るも、火に油を注いでしまう。 んでもって、事態を聞きつけて後援会長のご夫人が慌ててタクシーで稽古場にやってくる。当事者たちを叱責。「とにかく本番は穏便に終えるざますわよっ」と釘を指す……。 でも実際そんな炎上リハーサルは見られなくて残念。(妄想しすぎ?) 練習を公開するのは、演奏者側にはいい迷惑かもしれない。見せても減るもんぢゃぁないけど、とにかく聴衆の私語が多いのには閉口してるはず。指揮者やコンマスが、我々客席に向かって「シーッ、物音を立てないで」という仕草をすることもある。 それに、観客が名演のあとにいちいち拍手するもんだから、そのつど練習が中断。会場がふたたびシーンとなるまで、指揮者は指示を出せない。 そのへんの客側の作法も確立してないように思う。「練習の邪魔はしませんので、こっそり見せていただきます」という低姿勢の客は(アメリカには)あんましいない。 考えかたにもよるけど、聴衆へのサービスであるばかりか、貴重な収入源のひとつというのも事実。NYフィルの場合もいちおう「催しもの」扱いで、有料(約1500円)。 同じニューヨークでも、オルフェウス室内管弦楽団の場合は確か無料で、一般公開というより、後援会員とかに直前に場所と時間が発表される。追記: そーいえば大昔(高校生の頃)、コネをつかって東京のN交響楽団の練習を特別に見せてもらったのを思い出した。指揮は忘れもしないブロムシュテットおじさん。氏ってば、今も現役で振りまくってるらしい。82歳?
Dec 6, 2009
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今日はNYフィルのリハーサルを見学した(有料)。本番と同じリンカーンセンターの会場にて。指揮は客演エサペッカ・サロネン。 ま、公開練習ってゆーか、二時間ちょっとかけて今夜の定期に備えて最後の通し稽古、ステリハ。実際、どの曲も既に準備万端って感じだった。 客席はけっこう埋まっていて、500人以上は入ってたかも。バルトーク: 弦楽器と打楽器とチェレスタのための音楽 サロネンさんの棒って、テキパキしてるのに、なんか複雑でわかりづらそうだなーと思った。そしたらこの曲、激しく変拍子らしい。しかも弦が10部ぐらいに分かれてる。一度じっくりスコアを見ながら聴いてみたい。いずれにせよ、難曲と感じさせない流れるような音楽づくり。ラヴェル: ピアノ協奏曲(独奏David Fray) 主に欧州で活躍するロン毛の若者Davidという意味で、David Garrettとかいうバイオリン弾きとごっちゃになってたけど、このFrayさんはフランス人。ゆえにダヴィッドと読むらしく。 なんとも落ち着きのないお子ちゃまだなーというのが第一印象。世のピアノのお教室の先生方が顔をしかめそうなやんちゃ坊主。弾くときの姿勢があんまりよろしくないし、何より長髪を邪魔そうにかき上げながらお弾きになる。邪魔なら切りゃいーのに。 ま、この少年もまた、のだめ系、戯れ系の天才肌。即興でグリッサンドとかガンガンいれちゃって楽しそうに弾いてた。←もともとそうゆう曲なのかもしれないけど(笑)ドビュッシー: ラ・メール(海) 大編成になっても、しっとり緻密な演奏。もう少しフワフワした感じに仕上げることもできただろうに、彼らはむしろメリハリと重量感のあるドビュッシーとして完成させた。 コンマスのグレンおじさん(グレン・ディクテロウ)は、かすかにテンポを煽りながらも、オケの重鎮らしく地に足のついた演奏でご引率。歯切れのいい指揮との相乗効果で、ドビュッシーが苦手な僕でもすんなりと曲の良さを堪能できた。****** それにしてもサロネンさん、たぶん50代のはずなのに、風貌はそのへんにいるフツーのお兄ちゃん。Tシャツにジーンズ。北欧人のくせして長身じゃないし、はっきり言って全く貫禄なし。練習の進めかたも穏やかで、良くも悪くもカリスマ性を感じさせない。ほんとは自分にも他人にもすごく厳しい人に違いなく、勝手な推測ながら性格も細かそう。追記: この二時間後、会場からちょっと北上したウェストサイド地区で偶然サロネン氏を目撃。某フランス料理屋へ入っていかれるとこだった。この店、音楽家さんたちが好んで打ち上げたりしてることでちょっと有名。僕にはちょっと手が出ない高級店だけど……。
Dec 3, 2009
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「ビリー、The Kid」 晩秋のニューヨークの街を歩いててふと思った。どんより曇り空、枯葉の舞うセントラルパーク。この場面、なんかの映画で見たことある……。 ニューヨークを舞台にした映画は無数にあるけれども、自分にとっての上位三作に確実に入る作品「クレイマー・クレイマー」。 原題どおり、ミスターKramerとミセスKramerの話(クレームつける人claimerぢゃなく)。離婚にあたり一人息子の養育権をめぐって裁判でご対決。 夫婦(めおと)を演じたダスティン・ホフマンとメリル・ストリープは超名演なのだけども、なんといっても息子のビリー少年を演じた子役が上手かった。 この子のおかげで、この映画が封切られた後しばらくは、産まれた男の子に「ビリー」と名づける親がプチ続出したのだとか。 今年はこの映画が公開されて30周年だそうで、ネットで久しぶりにチラッと鑑賞してみたけれど、軽いデジャブ。懐かしいどころか、今の映画として観てもあまり違和感ない。 まずニューヨークの街並みが全然変わってない。建物もそうだし、郵便ポストの色も形も。通りを走る黄色のタクシーもほとんど同じ。 そして人びとの服装や髪型もいい感じ。流行は30年で一周したかも。 仕事と育児の両立、女性の自立、育児放棄。人間同士のかなり複雑な心理戦が繰り広げられてる都会の喧騒を背景に、ビバルディのマンドリン協奏曲がノーテンキにちゃかちゃかと流れるのもいい。 この映画、お見事すぎる。 ちなみに、フレンチトーストを作る場面が出てくる。ニューヨークらしい狭い台所。 映画の最初のほう、妻が家出した後の父子だけでの初めての朝食。そして映画の最後、父子での最後の朝食。たぶん映画史に残る名場面かも。 ってゆーか、フレンチトーストを作るたびにこの映画を思い出すって人は絶対に多いはず。
Dec 1, 2009
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