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大野隆之

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 10月に入ってもう5日か・・・。
 新学期にはいろいろあって、しかも一回目のゼミが、かなりの長編ということもあり・・・まあ、いいわけはいいか。

(1)今のところわかったこと。
 『ウルトラマン対仮面ライダー』p.38では、誤植説の出典を「怪獣図鑑のスタッフこぼれ話で読んだ」としているが、どの怪獣図鑑なのか、スタッフとは誰なのか、一切明示していない。おそらくこの系統のライターとしては、竹内博氏に続くNO.2ぐらいの池田憲賞氏がこうなのだから、なかなか特定は難しそうである。

 『ハヤタとして父として』p.87
「実在の星の名を利用して、もしその星の人から「どうしてうちの星の名前を無断で使用するのですか?」と文句をつけられ、知的所有権を要求されると困るということで、脚本家金城氏が「M87星雲」と書いておいたのに、印刷所に出した際、ミスプリントで「M78星雲」に戻ってしまったという(後略)」

 これは同じミスプリント説でもだいぶ感じが違う。そもそも金城の設定が「M78星雲」だったということになるからだ。ちなみに実在の問題というのは、M87は銀河であって星雲ではない、ということだと思うのだが、両者ははっきり区別されない場合も多く、プレウルトラマンで2回使用されている「M87星雲」は明らかに乙女座のM87 (NGC4486)だし、この分野には全く門外漢で何がなにやらわからないのだが、M87を「系外星雲」と表記するケースもある。「タイプE+0-1」だということだが、当然ながら全く意味不明である。
 宇宙人の知的所有権を心配するというエピソードは金城の伝記から、一定の説得力はある。

 この問題をはっきりさせるためには、池田氏のいう「怪獣図鑑」を特定し、その説得力を吟味するか、もっといいのは金城の書いた「M87星雲」という草稿を発見することである。現状では誤植説はうわさの域を出ず、学術的な批判には耐えないと見て良い。


 M87星雲には、既に紫藻さんが出してくれた資料にもある通り、「反宇宙」とか「反世界」とかいうイメージが張り付いていた。それゆえプレウルトラマンでは、とてつもない悪い(強い)宇宙人の出身地とされている。
 仮にこのような星を「光の国」として設定したと考えた場合、「光の国」というのは最初から非常に両義的な世界となる。すなわち「光=闇の国」なのだ。私はこの立場をとらないが、「光の国」を両義的な世界とする議論は可能である。

 例えば、ベムラー。ベムラーはプレウルトラマンであり、場合によっては正義の味方であった。しかし「異質なものA」として人間の前に出現し、ウルトラマンすなわち「異質なものB」に倒される。BはAを倒したことによって、人類に味方として承認されていった。「ウルトラマンは怪獣の仲間(種類)だよね」と、うちの4才の子供も主張している。ハリケンジャーとは違うのである。

 あるいは「恐怖のルート87」。周知のように国道は59号線以降欠番だから、40くらい選択肢がある中で、金城は87を選んだ。この87は闇を意味する数字である。しかしヒドラを怪獣化させたものは、自動車という人類の文明であった。作品の末尾は、78と87の和解であり、それは両者が本質的に同じものだからである。

 まあ、こんな感じである。実はこの議論は、78光と87闇の二元論でも可能であり、すくなくともウルトラマンの時点では私はその立場をとっている。





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Last updated  Oct 5, 2003 10:29:33 PM
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