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2013.01.28
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カテゴリ: 気になる本
今回借りた5冊です。
だいたい支離滅裂に借りているけど、今回の傾向は、強いていえば「短編小説」でしょうか。「リヴィエラを撃て」という長編を読んだあとの疲れが出たのでしょうか(笑)

<市立図書館>
・ディアスポラ
・フィッシュストーリー

<大学図書館>
・脳と日本人
・貧困旅行記
・魚河岸マグロ経済学



百田さんはマルチタレントの人であるが・・・先行していた勝谷さんもかなりマルチな人である。
言いたいほうだいの新書をよく出しているが、短編小説まで出していたとは♪

【ディアスポラ】
勝谷

勝谷誠彦著、文藝春秋、2011年刊

<「BOOK」データベースより>
国土を失っても日本人は日本人たりえるのか?“あの事故”で居住不能となった日本。十年前に描かれていたポスト・フクシマの世界。

<大使寸評>
2001年「文学界」初出誌で描かれた勝谷誠彦の世界であるが・・・時代を先取りした感性がすごいではないか。
日本人が亡国の民に陥った経緯は最後まで語られることはなかったが(多分、米中による核戦争後、または原発事故と類推するしかないのだが)チベットに難民として移住させられた日本人グループを国連職員が定期調査に訪れるのです。
日本人、漢人、チベット人、ユダヤ人が登場するが・・・
ディアスポラの先輩とも言えるユダヤ人調査員やチベットの若者が示す悲哀と強靭さが印象的である。

この本は2編構成であって、もう1編は「水のゆくえ」

rakuten ディアスポラ


朝日デジタルに福岡伸一さんの『ディアスポラ』評があったので併せて紹介します。
理系の学者が説く書評にしては異例の感覚が、魅力的ですね。


ディアスポラ

<予言、そして民族の意味問う書:福岡伸一>
 この物語の通奏低音には、私たちの五感をたえず逆撫でするものが流れている。鼻をつく排泄物の臭気。薄い酸素。冷えた空気。肌を焼く紫外線。腐敗物にまみれたゴミ捨て場。そこから先は、高濃度の塩分と苛性ソーダからなる死んだ湖が広がる。空高く禿鷲(チャゴエ)が旋回する。中国政府が受け入れた日本人グループのひとつが粗末なあばら屋に押し込められている。
 チベット・チャンタン高原。「キャンプ」と呼ばれるその場所に、国連難民高等弁務官事務所から派遣された調査員として「私」は訪れている。そう、ここでは日本人は難民となっているのだ。
 「私たちが有史以来くぐり抜けてきた災厄など語るほどのことですらないと思われる、あの出来事」。難民キャンプの人々は、それをただ「事故」と呼んでいる。彼らは、近くに駐屯する中国軍の監視の目を気にしながら、身を寄せ合うように暮らし、元に戻れる日を心待ちにしている。日本列島の惨状からすれば、帰国などあり得ないことを知る「私」は困惑する。
 まもなくキャンプの中で人が死ぬ。遺体は鳥葬にふされる。白く光るカイラス山を遠く見渡す峠で、国土を失った日本人が、切れ切れの断片となって自然に還るこのシーンは研ぎすまされた美しさに満ちている。
 「事故」とは一体どんなものだったのか。日本はどうなってしまったのか。「私」の調査の目的はなんなのか。最後まで、著者はそれを詳らかにはしない。
 おそらくこの小説はもっと大きな構造を持った物語の一部なのだろう。初出は今から10年も前のことである。予言の書であり、民族の意味を問う書である。そして、著者の隠された屈折をうかがわせる物語でもある。それは詩人になりそこねた詩人とでもいうべき屈折である。屈折がなければきっと美しい文章など書けないのだ。


伊坂幸太郎は短編の名手であり、日本のオー・ヘンリーといえば褒めすぎか♪(褒めすぎです)

【フィッシュストーリー】
伊坂

伊坂幸太郎著、新潮社、2007年刊

<「BOOK」データベースより>
最後のレコーディングに臨んだ、売れないロックバンド。「いい曲なんだよ。届けよ、誰かに」テープに記録された言葉は、未来に届いて世界を救う。時空をまたいでリンクした出来事が、胸のすくエンディングへと一閃に向かう瞠目の表題作ほか、伊坂ワールドの人気者・黒澤が大活躍の「サクリファイス」「ポテチ」など、変幻自在の筆致で繰り出される中篇四連打。爽快感溢れる作品集。
【目次】
動物園のエンジン/サクリファイス/フィッシュストーリー/ポテチ

<大使寸評>
ポテチが映画化されたがまだ観ていないのです。で・・・
小説を先に読んで、そのあと観るのも一興かと思ったので、借りたのです。
伊坂幸太郎の小説には、周りの空気が読めない正義、勇気がよく出てくるが・・・
ドンキホーテのようなツッパリがわりと好きである。


rakuten フィッシュストーリー



【脳と日本人】
脳

松岡正剛×茂木健一郎著、文藝春秋、2007年刊

<「BOOK」データベースより>
二人の賢者が夜を徹してここまで語った。人間とは何か? 21世紀の日本人はどこへ向かってゆくのか? 編集工学、脳科学からあらゆる事象にアプローチした豊穣なる対話。

<大使寸評>
編集工学という領域があるのか。
こんな言葉を勝手に造語してくれるなよ!と思わないでもないが・・・松岡正剛の特質を表すキーワードなのかも。

松岡正剛と茂木健一郎との取り合わせが、いいですね♪
松岡正剛ひとりの独演では何かしら鼻につくわけです。その何かはいわく言い難いけど。
rakuten 脳と日本人
松岡正剛の世界



【貧困旅行記】
つげ

つげ義春著、新潮社; 新版、1995年刊

<「BOOK」データベースより>
日々鬱陶しく息苦しく、そんな日常や現世から、人知れずそっと蒸発してみたい―やむにやまれぬ漂泊の思いを胸に、鄙びた温泉宿をめぐり、人影途絶えた街道で、夕闇よぎる風音を聞く。窓辺の洗濯物や場末のストリップ小屋に郷愁を感じ、俯きかげんの女や寂しげな男の背に共感を覚える…。主に昭和40年代から50年代を、眺め、佇み、感じながら旅した、つげ式紀行エッセイ決定版。

<大使寸評>
人類学的紀行も魅力的であるが・・・漂白願望が濃く出た、つげさんの貧困旅行も捨てがたいですね♪
冒頭の「蒸発旅日記」が面白い。顔も知らない文通相手との結婚をもくろんで小倉を目ざして漂白の旅に出るわけで・・・
わりと行動力があるというか、人生をなめきった面もあるようです。
写真も多く、つげ義春旅マップなど地図も豊富で、ビジュアル的にもいい味でています。
もちろん、鄙びた温泉宿とか侘しさなど、つげさんの基本を押さえています。

rakuten 貧困旅行記



【魚河岸マグロ経済学】
マグロ

上田武司著、集英社、2003年刊

<「BOOK」データベースより>
日本人が大好きなマグロ。これはまた世界経済の縮図でもある。マグロの大消費地である日本をめがけ、北はアイスランドからアメリカ、ヨーロッパ、南はバリにアフリカと、各地からマグロが集まってくる。そして「黒いダイヤ」と呼ばれる超高級品の生のクロマグロ。なかでも人気の青森・大間産をはじめとする高級マグロを扱わせたら築地一と言われる男がいる…。築地に生きて四十余年、仲卸『内藤』の主、上田武司。マグロの裏も表も知り尽くした名仲買人が江戸っ子の闊達な口調で明かす、マグロのすべて。マグロを見れば経済がわかる。そしてグルメ話や河岸の内緒話もたっぷり。

<大使寸評>
正月の初セリで、1億円のマグロが登場した・・・ついに来るものが来たか。
マグロ経済を学ぶ必用があるようですね、笑ってる場合では、ないで!

2003年刊行の本なので、正月初セリのご祝儀相場は1匹、2000万円になっています。
それが今年は1億円とは。
アホな中国富裕層目当ての相場のようだが…メンツ命の富裕層とは言えマイド!(アホやで)

今では世界中から日本目当てのマグロが輸入されているが…高値があるところ、放っといても経済は回るわけで、イタリアではマフィアの利権が絡んでいるとか。
rakuten 魚河岸マグロ経済学

*************************************************************
とまあ・・・・
抜き打ちのように、関心の切り口を残しておくことも自分史的には有意義ではないかと思ったわけです。

1/08 図書館大好き21
12/24 図書館大好き20

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Last updated  2013.01.28 08:46:41
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Re:図書館大好き22(01/28)  
久保寺 進 さん
「日ーユ同祖論」を伏線にして、聖なる槍ロンギヌスの行方を追う物語=「ロンギヌス迷宮」をご紹介します。第二次大戦期から西暦2000年まで、60年に及ぶ聖槍の追跡劇。軍事技術の前半から歴史観、宗教観、それに現代日本と日本人を語る後半部。ややミステリアスな感じだが、取材に力がにじみ出た「凄い」と感じた作品でした。荒唐無稽で幼稚な「ロンギヌス物」とは明らかに異なる、ややアカデミックな・・・う~ん「嘘話なのかドキュメンタリーなのか?」迷いました。そんな不思議な、凄い本。この場をお借りしてご紹介させていただきなした。 (2013.01.28 22:49:01)

Re[1]:図書館大好き22(01/28)  
Mドングリ  さん
久保寺 進さん
>「日ーユ同祖論」を伏線にして、聖なる槍ロンギヌスの行方を追う物語=「ロンギヌス迷宮」をご紹介します。第二次大戦期から西暦2000年まで、60年に及ぶ聖槍の追跡劇。軍事技術の前半から歴史観、宗教観、それに現代日本と日本人を語る後半部。ややミステリアスな感じだが、取材に力がにじみ出た「凄い」と感じた作品でした。荒唐無稽で幼稚な「ロンギヌス物」とは明らかに異なる、ややアカデミックな・・・う~ん「嘘話なのかドキュメンタリーなのか?」迷いました。そんな不思議な、凄い本。この場をお借りしてご紹介させていただきなした。
-----
<情報提供いただき、ありがとうございます。
でも、どうも私の好みとは合わないようですね。
支離滅裂のようでいて、一応好みというものがありますから。 (2013.01.29 07:47:03)

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