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2014.01.13
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カテゴリ: 気になる本
慶大渡辺教授が古い紀行文の魅力を、いみじくも「リアルに追体験」と表現している。
うまい♪・・・大使がイザベラ・バードの「日本奥地紀行」読んだときの感想が、まさにそのとおりだった。

昔の、はたまた現代の人類学的紀行が興味深いのであるが、そんな本を集めてみました。
・日本奥地紀行1
・モゴール族探検記
・構造・神話・労働
・トクヴィルが見たアメリカ―現代デモクラシーの誕生
・中国が海を支配したとき

<追加>現代の冒険も含めて追加しました。

・空白の5マイル

********************************************************************************

イザベラ・バードが文明開化時の日本を探検しているような紀行文です。

【日本奥地紀行1】
日本
イザベラ・バード著、平凡社、2012年刊

<「BOOK」データベース>より
イザベラ・バードの明治日本への旅の真実に鋭く迫る初版からの完訳決定版。正確を期した翻訳と丹念な調査に基づく巨細を究めた徹底的な注で、初めてわかる諸発見多数。

<大使寸評>
イザベラ・バードの見た文明開化後の日本も興味深いが、治安がいいとは言え、秘境の奥地まで1人で旅するイザベラ・バードの好奇心も並外れているわけで・・・
当時の日本と、それを見る旅人ということで紀行文の醍醐味が味わえるのです。

Amazon 日本奥地紀行1


戦後初の大規模な海外長期フィールドワークが、京大カラコルム・ヒンズークシ探検であったが・・・
梅棹忠夫の探検記は、その人柄を反映して魅力にあふれている。

【モゴール族探検記】
モゴール族
梅棹忠夫著、岩波書店、1956年刊

<内容紹介>より
13世紀初頭ジンギスカンが樹立したモンゴール帝国の版図は、遠く東欧から南ロシアにまで及んだ。その末裔とおぼしき蒙古族の一部がアフガニスタン奥地のどこかにいる――。この地図にも記録にも残されていない民族を探し求めて、遂にこれをつきとめ、その風習、言語を調査した京大カラコルム・ヒンズークシ探検隊人類学班の貴重な記録。

<大使寸評>
民族学の若き研究員は、アフガニスタンで隠れて暮らしているモゴール族を探し出す旅を始めた・・・・戦後初とも言える海外長期フィールドワークだったようです。

梅棹が後に「中洋」と名付けた過酷な乾燥地帯で、モンゴルの末裔たちが身を潜めるように暮らしていた。
このモゴール族は、農耕生活で定住していたが・・・・パシュトウーン人に脅かされた生活ですっかり覇気を失い哀れでさえある。当然として、訪問者を歓待するなど期待できなかったようです。
とまあ・・・・
この本を読むと、地図の空白地帯に踏み込んで行くような、高揚感があるんですな~

Amazon モゴール族探検記
地図の空白地帯 byドングリ



【構造・神話・労働】
構造
クロード・レヴィ=ストロース著、みすず書房、1979年刊

<「BOOK」データベースより>
1977年、レヴィ=ストロースは、国際交流基金の招きにより初めて来日し、6週間滞在した。本書は、滞日中に行った講演、対話をすべて収録し、非公開のシンポジウムの記録を加える。民族学がはらむ問題を語った「民族学者の責任」ほか、「構造主義」「神話論」という、構造主義人類学の方法論をわかりやすい言語で語る。

<読書途中の大使寸評>
初来日時の講演で、日本に対する見方が的確なところが、さすがに世界的な民族学者ですね。
「構造主義」はよくわからないけど講演の内容は分かりやすいので、図らずも良質のレヴィ=ストロース入門書になっています。

Amazon 構造・神話・労働


今のアメリカは「民主主義の帝国」と揶揄されるように・・・・・・
瀕死の民主主義を抱えているが、民主主義誕生時のアメリカはどんなだったか?
当時のアメリカを探検でもするような、興味深い本ですね。


トクヴィルが見たアメリカ―現代デモクラシーの誕生
トクヴィル

<旅と思索の軌跡、リアルに追体験:渡辺靖(慶応大学教授・文化人類学) >
 1831年春、仏貴族出身の判事修習生トクヴィルは友人ボモンと共に9カ月間の米国旅行に出発した。弱冠25歳。刑務所視察というのはあくまで口実。市民が大国を統治するという、人類初の試みから40年余りを経た米国の実情を探るのが真の目的だった。
 そのときの観察記『アメリカのデモクラシー』は高評価を受け、1841年には仏知識人の殿堂アカデミー・フランセーズの会員に選ばれた。
 米国でも自国の本質を捉えた不朽の名著とされ、今でも保守・リベラル双方が主張の箔付けに好んで引用している。
 (文字数制限により後略) 

    ◇

レオ・ダムロッシュ著、白水社、2012年刊
<「BOOK」データベースより>
初めての大衆的な大統領ジャクソンの治世、西へと膨張を続ける一方、はやくも人種問題が顕在化して分裂の兆候を示すアメリカ。1831年、この地を旅したトクヴィルは何を見たのか?デモクラシーを生きるためのアメリカという実験。

<読む前の大使寸評>
大使がイザベラ・バードの「日本奥地紀行」読んだときの感想が、「リアルに追体験」だったが・・・渡辺教授が説くこの本の書評には、そそられるのです。


尖閣沖で緊張が高まっている昨今ですが、「中国が海を支配したとき」というタイトルが気になったわけです。

【中国が海を支配したとき】
鄭和

ルイーズ・リヴァシーズ著、新書館、1996年刊

<「MARC」データベース>より
大航海時代に先立つこと数十年前に、ヨーロッパ艦隊とは比較にならないほどの大艦隊が世界の海を牛耳っていた。中国に出現した鄭和の艦隊の大航海と、蜃気楼のように歴史の舞台から姿を消すまでを描く。

<読む前の大使寸評>
1996年刊のこの本のタイトルが、今日的であることが気になるのです。

ところで、著者のルイーズ・リヴァシーズさんであるが・・・
猛烈なフィールドワーク、歴史学者のような掘下げがあり、たいした女性ジャーナリストであると思うわけです。
amazon 中国が海を支配したとき
中国が海を支配したとき1
中国が海を支配したとき2
中国が海を支配したとき3
中国が海を支配したとき4


ラクダ1頭を友ととして異文化に突き進む著者の無鉄砲さが、すごい♪

【サハラ横断砂の巡礼】
ラクダ

前島幹雄著、彩流社、1989年刊

<内容紹介>より
古書につきデータ無し

<大使寸評>
砂漠とラクダは西域フェチの大使をくすぐるし、なんといっても「ラクダと歩いた四八七日」という副題に惹かれるわけです。
大きな図体でねばり強いリズとの一心同体ぶりが、泣かせるでぇ♪

大使のラクダについての拘りは「 地図の空白地帯 」でもふれています。

Amazon サハラ横断砂の巡礼


著者の冒険への人なみはずれた拘りが、すごい♪

【空白の5マイル】
空白

角幡唯介著、集英社、2010年刊

<内容紹介>より
その空白地帯を埋めんとする古今の探検家たちの旅を追い、やがて筆者も谷を踏破。もう一度訪れたいと仕事をやめて挑むが、想定外の出来事の連続に、最後の旅は必死の脱出行の様相を帯び始める。第8回開高健ノンフィクション賞受賞作!

<大使寸評>
友人を救うために、ツアンポー川本流に漕ぎ入った武井という人物の描写が、ええでぇ♪
1日分の食料を減らし、脂肪や筋肉を消費しながら、雪中の四つん這いの脱出行が過酷である。
「リスクがあるからこそ、冒険という行為の中には、生きている意味を感じさせてくれる瞬間がある」とのこと。

shueisha 空白の5マイル







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Last updated  2014.01.13 00:02:16
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