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2021.08.13
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カテゴリ: 歴史
図書館で『日本人が知らない日本の戦争史』という本を手にしたのです。
この文庫本には、元寇、黒船来航、日清・日露戦争、満州事変、ノモンハン事件等々・・・読みどころが多いのがええでぇ♪






豊田隆雄著、彩図社、2013年刊

<「BOOK」データベース>より
この国は、私たちが知っているよりもずっと多くの戦火をくぐり抜けてきた。歴史の授業では教えてくれない真実の日本戦争史。

<大使寸評>
この文庫本には、元寇、黒船来航、日清・日露戦争、満州事変、ノモンハン事件等々・・・読みどころが多いのがええでぇ♪

rakuten 日本人が知らない日本の戦争史



日露戦争のあたりを、見てみましょう。
p162~165
<日本の命運がかかった大戦 日露戦争>
 1880年代に欧米列強諸国はアフリカの植民地分割を完了し、帝国主義の膨張は落ち着くかに見えた。
 しかし、「日清戦争」で日本が勝利したことによって、再び列強の目の色が変わった。「眠れる獅子」と恐れられていた清国の強さが幻だと知るや、“最後の空白地帯”である中国・朝鮮を巡り、争奪戦が始まったのである。

 日本への賠償金2億両の支払いに困った清は、まずフランス・ロシアの4億フラン共同借款(融資)を受け入れる。それでもまだ足りず、イギリス・ドイツによる1600万ポンドの共同借款をも受け入れざるを得なかった。
 現在と違って、見返りのない借款などあり得ず、列強諸国は融資と引き換えに様々な見返りを要求し、中国は列強にバラバラに分割されていく。

 ロシアも、遼東半島南端の旅順・大連の港を25年間租借地とし、南満州鉄道の敷設権も清に認めさせた。
 ここは「三国干渉」で日本が清に返還した地であり、日本人の対露感情は著しく悪化した。

 結局、ドイツは山東省、ロシアは東三省(奉天・吉林・黒龍江)とモンゴル、フランスは広東・江西・雲南地域、イギリスは長江流域、日本は福建省を勢力圏と確定し、他国に譲らないことを清に認めさせて、ようやく分割は落ち着いた。

 清に跳ね返す力はなく、瞬く間に中国は半植民地状態に陥ってしまったのだ。

■義和団の乱勃発
 列強の横暴な中国進出に対し、国内では外国人排除の気運が高まっていった。1899(明治32)年、白蓮教の流れをくむ民間宗教の義和団が「扶清滅洋」を唱え山東省で蜂起。
 すると、一般民衆も加わって一団は膨れ上がり、北京、天津を支配下に収めてしまった。彼らは教会、駅舎、鉄道を破壊し西洋人を殺害し乱暴狼藉を働いていく。あろうことか、清の権力者・西太后まで義和団を支持した。列強8ヶ国は居留民保護のため軍隊を派遣。

 列強の動きに西太后は「宣戦布告」で応え、暴動は戦争に発展してしまった。もっとも、義和団は数は多いが正規軍の敵ではなく、あっという間に鎮圧されてしまった。

 その後、列強連合軍の占領地では、略奪、暴行、虐殺が横行したというが、日本軍は山口素臣中将が厳しく監督しており、悪事を働く兵はほとんどいなかった。

■心強い日英同盟
 ここで日本にとって、もっとも警戒すべき相手であるロシアが、不気味な動きを見せる。「北京議定書」締結以降も、満州から撤兵しないのである。いよいよ朝鮮半島の「不凍港」への野心をむき出しにし始めたわけだ。

 この動きに危機感を持った外務大臣・小村寿太郎は、イギリスと同盟を結んでロシアを牽制すべきだと主張し、1902(明治35)年1月30日、ロンドンで「日英同盟」が調印された。イギリスは各国と距離を置く「栄光ある孤立」を選んでいたが、南下にひた走るロシアに対し警戒を強めていた。また、アジアにおけるイギリス海軍の負担を減らすためにも、日本の力を必用としていたのだ。

 ロシアは依然として徴兵を行わず、清と韓国の国境付近の河川、鴨緑江沿岸地域へと移動すると、遼東半島の旅順港の要塞化に取り組む。
 イギリスを味方につけたとはいえ、日本に比べ10倍の国力があると言われていたロシアには強く出ることができず、日本は「満韓交換論」を提示して外交的な解決を図ろうとした。

「ロシアの満州での権益を認める代わりに、日本の韓国での権益を認めてもらおう」というものであった。ところが、ロシアが提示してきたのは、「北緯39度線で韓国を分割し、それぞれの勢力下に置く」という案。外交的解決の道は閉ざされた。

■陸軍の日露戦争
 日本はロシアに「交渉中止」と「国交断絶」に関する公文書を提出する。宣戦布告である。
 1904(明治37)年2月8日、仁川沖と旅順港で両軍が衝突し、「日露戦争」が始まった。
 陸軍は大山巌を総司令官とし、第1軍から第4軍までが編成された。

 開戦から半年後、両軍の主力が本格的に衝突したのが「遼陽会戦」だ。日本軍は旅順要塞の攻略に向かった第3軍を除く12万余り、ロシア軍は15万余りという大軍同士が激突する。日本軍は得意の夜襲を成功させるなど善戦し、損害を嫌ったロシア軍は9月3日に総退却する。日本は辛勝して遼陽を占領した。

 損害が大きい両軍は、兵力と弾薬等の補給のため、それぞれ遼陽と沙河付近で睨み合った。一方、旅順港を擁する旅順攻略に力を注いでいたのが乃木希典大将率いる第3軍だった。「日清戦争」ではあっさり陥落した旅順だが、ロシア軍によって難攻不落の近代要塞に改造されており、日本軍はたいへんな犠牲者を出した。

 コンクリート製の頑丈な要塞から放たれる十字砲火は、乃木大将の次男まで戦死させたが、「ニ〇三高地」の攻略をきっかけとして、ついに陥落する。戦闘は155日に及び、死傷者は5万9408人にのぼった。


『日本人が知らない日本の戦争史』1
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Last updated  2021.08.13 11:12:07
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