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2023.05.09
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カテゴリ: 気になる本
図書館で『GAFA vs.中国』という本を、手にしたのです。
GAFAと中国は真っ向勝負に追われているが、日本はどう動けばいいのか・・・と思ったりする(なんの力にもならないが)




渡邉哲也著、ビジネス社、2018年刊

<「BOOK」データベース>より
世界市場を制覇する巨大「プラットフォーマー」GAFA(グーグル・アップル・フェイスブック・アマゾン)と超監視国家・中国の「ビッグデータ」争奪戦が始まった。米中貿易戦争が全面対決を迎えるさなかにもGAFAは中国市場を狙い、欧米はGAFAの規制に走る。二大大国米中と巨大企業GAFAが席巻する世界激変に日本が生き抜く道を提言。

<読む前の大使寸評>
GAFAと中国は真っ向勝負に追われているが、日本はどう動けばいいのか・・・と思ったりする(なんの力にもならないが)

rakuten GAFA vs.中国



「第3章」で台湾問題が語られているので、見てみましょう。
p108~113
<米台接近と台湾旅行法>
「一つの中国」政策をかかげる中国にとって台湾は、米国に対して絶対に譲れない一線です。中国に見せつけるかのように台湾に接近しているのがトランプ政権です。

 米国は2018年3月に「台湾旅行法」を成立させて、米国高官が公式に台湾へ訪問できるようになりました。それにともない、台湾の大使館にあたる在台事務所が新設されて、開所式に米国はロイス国務次官補が出席し、米台両国の蜜月ぶりをアピールしました。

 ボルトン大統領補佐官は、以前から台湾に米国海兵隊を駐留させると発言しています。おそらく、台湾旅行法と米高官の開所式への参加は、海兵隊が台湾に駐留することを見越したうえでの動きなのでしょう。

 台湾の農業団体が大量に、中国による報復関税で価格が下落した米国産の大豆を、購入することを決めたという報道がありました。中国に輸出できないため、米国産の大豆価格が15%ほど下落していたところを、台湾の農業団体が18年~19年に1750億円相当を米国から輸入することを決めました。これは従来計画の3割増しです。

 また台湾は、米国からF16戦闘機の交換部品など、計3億3000万ドルの武器を購入も決めたようです。同様に日本も米国のLNG(液化天然ガス)を買ってあげればいいでしょう。

 一方、中国は台湾を孤立させるために、台湾と外交関係を結んでいる国に対して、投資などカネの力をエサに断交させることに成功しています。

 たとえば07年に断交させたコスタリカには、3億ドル相当の同国国債購入を条件にしていました。今年8月に断交させたエルサルバドルはプロジェクトのエサで釣り上げました。

 16年12月のサントメ・プリンシペを皮切りに、パナマ(17年6月)、ドミニカ共和国(18年5月)、ブルキナファソ(同)、前述のエルサルバドルとこの2年間で5ヵ国の外交承認を、台湾から中国へと変更させています。
 そして中国が次に狙っているのが、小さな太平洋の島国パラオです。そのパラオをめぐり台中が対立しています。中国の圧力により、いまや台湾と外交関係を結んでいる国は17ヵ国しか残っていません。パラオはその貴重な1国ですが、台中対立の板ばさみにあった格好です。

 台湾外交部はホームページ上で「深刻な外交的脅威に直面しているが、台湾政府は北京からの圧力には屈しない」と表明し、パラオとの関係を維持しようとしています。

 パラオおよびミクロネシア連邦、マーシャル諸島の3ヵ国をめぐっては、中国は米国とも競合しています。米国はこれらの国と自由連合盟約を締結しており、年平均で約2億ドル(約220億円)の財政支援を提供し、防衛をになっています。また、3ヵ国とも国際連合に加盟しています。
 中国は、「一帯一路」をパラオにも広げようとして、数十億ドル規模の資金をミクロネシアや周辺地域における貿易や投資、援助や観光に注ぎ込み、瞬く間に太平洋の主要経済勢力となりました。

 米政府報告書によると、太平洋諸島フォーラム参加国に対する17年の貿易額は、中国は82億ドルに達したのに対し、米国は16億ドルにとどまっているといいます。こうした中国による無利子融資も急増しているのです。
 私も18年9月に台湾に取材にいき、政府高官の方とお会いして、貴重な意見交換ができました。また、台湾の工業地域である台中も見学させていただきました。
 すでに台中では中国進出製造業の国内回帰が始まっているとのことです。ただし、問題はその撤退に関するリスクです。

 中国から撤退しようとすると、中国政府は、膨大な退職金と中国政府から過去に受けた優遇処置の全額返還、製造設備等を中国に置いて帰ることを要求してきます。これが撤退の大きなハードルとなっていたのですが、米中貿易戦争激化で、損をしてでも中国から撤退を考える企業が急増したといいます。
(中略)
 その一方で、中国は国内半導体産業を成長させようと、台湾から上級エンジニアを引き抜いています。これは14年から始まっていましたが、米中貿易戦争がエスカレートするなかで、いっそう加速しているとのことです。

 中国人からすれば、韓国人やASEAN諸国よりも台湾人がいちばん接しやすいということから、台湾人がターゲットにされているようです。

<台湾海峡で高まる米中対立とフィリピン>
 朝鮮半島、東シナ海、南シナ海と中国が国境をめぐり他国と衝突している地域において、習近平政権が軍事侵攻する可能性がもっとも高いと言われているのが台湾です。
 台湾国防部(国防省)が18年8月31日に公表した「中共軍事力報告書」によると、中国はいまだに台湾に対する武力行使を諦めておらず、2020年までにその全面的な侵攻作戦能力の完備を目指していると警戒します。

 中国が武力に踏み切る可能性として挙げられているのは、①台湾による独立の宣言、②台湾内部の動乱、③核兵器の保有、④中国との平和的統一を目指す対話の遅延、⑤外国勢力による台湾への政治介入、外国軍の台湾駐留などが起きた際だと分析しています。

 運用する戦術・戦法については、台湾海峡をはさむといった地理的な環境の制限により、上陸用舟艇や後方補給能力が不足しているため、現段階では軍事的脅威や封鎖作戦、制圧射撃などの可能性が大きいと予測します。

 また中國軍が近年、台湾を周回する形で飛行したり航行しており、それらのいずれも対台湾作戦を想定したものと台湾は言及しています。また、軍事科学技術と兵器の研究開発に力を注ぎ続けている戦力の増強に警戒感をあらわにしました。

 危機感を高める台湾ですが、米国を中心とした中国包囲網を揺るぎはありません。
 現在、「航行の自由作戦」に参画する多国籍部隊の哨戒機(日本のP3Cと兄弟機)が、普天間に大集合しており、表向きは北朝鮮の瀬取り(船から船へ積み荷を移すこと)対策となっていますが、実際は南シナ海における中国への監視行動の一環です。


『GAFA vs.中国』1 AI:チャットとか





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Last updated  2023.05.09 00:11:04
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