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運び屋ヴァン:弾は心臓にはかすりもしなかった。FalloutNewvegas第45話「アトミック・ラングラーにて」目を覚ますとベッドの上だった。全身包帯…それにこの場所は?ああそうだここはオールドモルモンフォートだ。オルガさんの居る所だ。なぜこんな事になったんだっけか?俺はベニーに会うためにストリップ地区入る為の金を稼ぐべくクリムゾンキャラバン社とフリーサイドのアトミック・ラングラーでの仕事をし始めたんだった。ろくな仕事はなかったが徐々に金はたまってきた。そして次の仕事で2000キャップ貯まるというところまで来たんだった。その仕事はガンランナーの設計図を盗むというもの。なんとか忍び込んで設計図を盗み出したのはいいものの出たところでガンランナーの警備に見つかった。殺しをするわけにもいかず逃げてクリムゾンキャラバンに戻って報告。報酬をもらってフリーサイドに向かう途中で待ち伏せしていたレイダーの集団…おそらくバイパー団の残党にアサルトライフルの一斉射撃を受けたんだ。どうにか反撃して奴らを全員始末したが弾を食らいすぎて…こうなったんだ。こんなことならED-Eをアトミック・ラングラーで待たせるべきじゃなかったな。アイツと一緒ならこんな不意打ちは喰らわなかったはずだ。いや、違うそうじゃない。あの時の俺はストリップ地区、ベニーの事、キャスさんの事をを考えて周囲への警戒を怠っていた。気が緩んでいたんだ。そしてこのザマだ。「あ、気がついたわね」モヒカンの女性が俺の顔を見ている。白衣を着ているから医者なのだろう。「あなた丸一日眠っていたのよ」「そうですか…助けていただいてありがとうございます。俺はヴァンといいます」「私はジュリー・ファーカスよ。あなたはオルガの知り合いだって聞いてるわ。スティムパックで傷は塞いだけど痛みでまだ歩けないと思うから食事を持ってくるわね」「何から何まで申し訳ない」俺は体を起こしてみる。脇腹、腹、胸、肩に激痛が走る。「ぐう…」しかし生きている。あれだけの弾を受けたのに俺は助かった。「あなたのレザーアーマー穴だらけだったから修理して置いたわよ。私じゃないけどね。そういうのが得意な人もいるのよ」ジュリーさんがオートミールと水を持ってきてくれた。「それを食べたらMED-Xを打つわね。そしたら少しは楽になるはずだから」「ジュリーさん、いくら位かかりました?」「え、お金?ウチはそういうのもらわないのよ」「でもここまでしてもらって…」「じゃあ薬が欲しいかな。いくらあっても足りないもの」「それなら少し持ってます」俺はRAD-Xとフィクサーをジュリーさんに渡す。「じゃあこれを治療代としていただくわね。今日はここで休んでてね。治療は完璧なはずだけど念の為にね」「はい…」食事を終えたあと俺は寝ていても落ち着かないのでオールドモルモンフォートを見て回る。白衣を着た人らが忙しそうに動き回っている。あちこちに怪我人の姿が見える。わけのわからないことを喚き散らし押さえつけられてる者もいる。「もう歩けるのか、大したものだな」白衣の男が話しかけてきた。俺の手術に立ち会ったらしい。「凄かったよ彼女、あんなのは今まで見たことがない。まるで意思のあるオートドクターだよ。ニューベガスメディアクリニックは良い医者を雇ったものだな」「彼女?医者?」「ああ、あんたの手術をメインでやったのはニューベガスメディアクリニックのKって女医なんだよ。たまたま近くを通りがかったらしいね。全身包帯にグレーのフードに白衣、かなり異様な姿だったけど腕は素晴らしかったね」「そうか…今度礼を言わなきゃな」ニューベガスメディアクリニックは所謂普通の病院だ。治療費はただじゃない。他にも人体改造などの手術をしているとかオルガさんに聞いた。彼女は大怪我をして後遺症で体が言う事を聞かなくなるとニューベガスメディアクリニックで改造してもらっていたらしい。そのせいで蓄えはほとんどないと聞いた。「ストリップ地区で金を貯めたら俺もやってみようか…」こう何度も死にかけてばかりいては身が持たない。改造を受けて生存率が上がるのなら使わない手はない。夕方になり全身の痛みが引いたため俺は宿をとっているアトミック・ラングラーに戻ることにした。ED-Eも待っていることだし。アトミック・ラングラーの仕事はあと一つ残っている。元従業員の男マキャフリーを始末する事だ。ストリップ地区に潜入しているらしい。殺しの仕事はしたくない、なんとかごまかせればいいと考えている。そんなことを考えながら俺はアトミック・ラングラーの二階に借りている部屋にたどり着いた。ED-Eが電子音を鳴らして歓迎してくれた。「Beep!」「ただいまED-E、待たせたな。明日はストリップ地区に行くぞ」「Beep!」「下に行こう、ずっと部屋にいて退屈だったろう」ED-Eをつれて1階のホールに行く。カウンターに座ってヌードルを注文する。酒も注文したかったがストリップ地区に入る前の出費はなるべく控えたい。ヌードルをすすっていると店主のガレットが俺の目の前にウィスキーのロックを置いた。「ん?俺は頼んでないぞ?」「あっちのお嬢さんからお前さんにだとよ」ガレットの示した方向を見ると灰色フード、全身包帯の白衣の女性が居た。「貴女は?」「スティムパックの効きがいいみたい、もう動けるとは」全身包帯で顔は分からないが声は若い。「え?」「わたしが手術した。あなたはわたしの患者」「すると貴女がDr.K!?」「そう、そういうあなたはヴァン。オールドモルモンフォートのジュリー・ファーカスから聞いた。頭の古傷による脳の損傷までは治せなかった」Dr.Kはゆっくりとカウンターの椅子から降りて俺の横に来る。椅子から降りると思ったよりも小柄だった。「その一杯にしておいたほうがいい。飲み過ぎると傷の治りに影響する」「どのみちそんなに飲めないさ。貴女は…強いのかい?」「強いというのがアルコールを分解する力とするのならばそれなりに」「そうなんだ」声の感じからして大人とは思えないが言うのはやめた。俺は奢ってもらったウィスキーに口に付ける。悪くない、氷もきれいな水で作られているしウィスキーの保存状態も良い。店内に流れるBGMが変わった。ジャズからワルツに。店内にいる男女、夫婦やカップル、知り合ったばかりの者同士か分からないが次々と曲に合わせて踊りだす。「…」Dr.Kはその様子をじっと眺めている。「どうかした?」「あの者たちはなぜ楽しそうにしているのか、わたしには解らない」「気を許せる相手だったり、愛するものだったり、興味のある者となら楽しいものなんだよ。触れ合ってお互い相手に合わせて動いて時間を共有する、気分が高揚するんだ」「ほう、ヴァンはよく踊るの?」「まぁ時々ね……Dr.K一緒に踊ってみる?」「それは私に楽しさを理解させるため?」「そうだね、でもそれだけじゃないかな。命の恩人の貴女の事をもっと知りたいんだ」「なるほど」俺はそっとDr.Kの小さな手を引いた。思ったよりもしっかりとしていて驚いた。かなり体を鍛えこんでるしなやかさを感じた。「わたしは踊り方を知らない」「左手を俺の肩に置いて、右手は俺の左手を軽く握る」俺は右手をDr.Kの腰に回し左手で彼女の右手を握る。「お互いの足を踏まないように合わせて…1、2、1、2…」「1、2、1、2…覚えた」「俺の動きに合わせてステップを踏んで」「わかった」Dr.kは器用にすぐに俺に合わせてくる。でもどこか機械的だ。「アドリブに合わせて動くんだよ。ほら、周りの男女を見てみて」俺がそう言うと彼女は周りの男女のペアを順番に見ていく。「……そうか、男が主導権を握りアドリブで動きを伝えて女がそれを読んで動く」「そう!」「音楽でいえば即興に合わせる協奏か」「音楽できるの?」「バイオリンなら。でも即興でアドリブの演奏はできない。コピーならできる」「バイオリン…本物は見たことないね」「わたしも本物は持っていない。レプリカしか持っていなかった」「バイオリンの演奏は楽しかった?」「…家族は喜んでくれていた、だから楽しいと言えるのかもしれない」俺の目を真っ直ぐに見て彼女は言った。Dr.Kはどんな家庭環境で育ったのだろう?彼女の表情は変わらない、嬉しそうでもなければつまらなそうでもない。感情の起伏が薄いように感じる。「ダンスを踊ってみてヴァンのことが少し分かった。あなたは思いやりのある優しい人間、ダンスの踊り方でそう感じた」「こんな少しの時間でそう感じた?」「周囲のペアの踊り方を見て他の男と比べた。その結果憶測ではあるけれどそう感じた」「楽しい?」「解らない。新しい事を覚えた喜びはある、これは楽しいと言うよりかは達成感」「新しい事を覚えるのが好きなの?」腰に回した手に少し力を入れてターンする。彼女はそれに合わせて体重を移動させた。「それしか知らない。そうする事しかわたしはできなかった。目的を持つまではそれだけだった」「今は違うの?」「今は違う、覚えることは目的達成の手段。そして忘れるという最適化も覚えた」じっと俺を見ているDr.K目的達成の手段といった所で少し表情が変わった。「あなたは今まで接してきた誰とも違うタイプ。わたしはあなたと仲良くしたい」「うん、仲良くしよう。よろしく!」俺たちはそのまま曲が変わるまで踊り続けた。そして曲が終わるとDr.Kは昼間はニューベガスメディアクリニックで働いていてストリップ地区で寝泊まりしていると言い残しアトミック・ラングラーを出て行った。「個性的な人だったなまた会いたいな」「BeeP」カウンターの上で浮いているED-Eもそう感じたらしい。続く
Dec 29, 2013
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爆殺拳フードファイター・オルガ:なぜか自信満々。アルケイド・ギャノン:冷静に眺めている。レックス:大人しく座ってみている。FalloutNewvegas第44話「フードファイター・オルガ2」「はーいはいはいはーい!!」あたしは思いっきりジャンプして手を上げる。どうよこの跳躍力!「なんとものすごいジャンプだ!いいねーお嬢さん!!一人目は君に決定だ!そして二人目はすぐ後に手を挙げた素敵なドレスのお嬢さん!またしても女性の参加!」横に目をやるとそこには昨日のバラモンを止めたオレンジ髪の女が手を挙げていた。「あー!昨日の!」「は?…ああ、昨日のメガネか」「メガネじゃないよ!オルガだよ!!…いやメガネだけども名前はオルガ!」「うざ…」なんなのコイツ!昨日ちょっとでも凄いと思ったのが悔しい!ステージに上がって席に着く。あたしはオレンジ髪にガンを飛ばしまくる。「オルガ落ち着け」先生の声が聞こえた。そうだ、こんなに怒ってたらペース乱れて沢山食べれないよ、「チッ…まぁいいわ」「なっ!」コイツはじめからあたしを怒らせるつもりであんな態度を!?「カサンドラよ。覚えなくてもいいから」「ふーんあっそ、じゃあもう忘れるよ」「安い挑発ね、ま、イモ臭いものねメガネ。安イモメガネの挑発は買わないわ」鼻で笑いながらあたしを見るカサンドラ。イライライラー!!「外で会ったら覚えてなよ…」「ふん、外でそんな殺気向けたらこっちからやってやるわよ」カサンドラと睨み合いをしていると太った男と刺青の男が席に着いた。「よう女ども!甘いものなら男より食べれると思ってなめてんじゃねーぞ!!」「うっへっへー!俺が買ったらお前たちを買ってやろうか?1000キャップずつでな!」脂ぎった顔と臭い息を吹きかけてくる。脅してるつもりだろうけどレイクルークの方が1億倍怖いから。「黙ってくれない?シロブタと息クサゴミ男」カサンドラが二人に向かって言った。「ぶっころすぞこのアマ!」「よーし、遺言はそれでいいな?」男たちは爆発寸前だ。でも殴りかからなかった。ザ・トップスのメンバー、チェアメンらがマシンガンを構えて見ているからだ。流石に即射殺はないだろうけど場合によっては撃つかもしれない。「おおっと!一瞬即発だぁ!!だが血生臭いのは勘弁だぜ!?決着はフードファイトで着けてくれ!それじゃあ準備はいいか?制限時間は30分、レディー…ファイ!!」青、ピンク、緑、紫の様々な色のカップケーキ。あたしは一個目を口に放り込む。「おいしい!」甘い!いい匂い!ふわふわで最高!…って味わってる暇はないね!あたしは顎を勢いよく動かして口の中のカップケーキをすりつぶして次のに取り掛かる。横を見ると太った男は二個ずつ鼻息荒く食べている。反対の横ではカサンドラが指でちぎりながらもの凄いスピードで食べている。そのとなりでは刺青男がカップケーキをカップから出して手で潰して三つ重ねて食べている。フードファイトに参加するだけあって二人の男は食べ慣れている!?あたしは悔しいので自分の食べ方で進めていく。この感じだと100個はいけそうだけど時間がどうかなぁ…20分経過のアナウンス。二人の男のペースがガクンと落ちた。カサンドラは最初男たちに遅れをとっていたけど変わらないペースで食べ続け今の数は変わらないように見えた。あたしは…途中から握りつぶして小さくして噛む回数減らしてスピードを上げた。美味しいけど50個超えたらどうでも良くなってきたしね。今77個目、胃袋的にはまだいけるし1番少ないって事はないだろうし3人の様子を見てペースを上げていこう。残り5分、二人の男の食べる手が止まっている。限界が来たのかな?カサンドラは遅いながらもまだ食べ続けてる。あたしも渾身の力を込めてできるだけカップケーキを小さく握りつぶしながら無理矢理食べていく。「…3、2、1、終了!!さぁ、勝者は誰だー?」タイムアップ。カサンドラとカップの数は同じくらいだと思うけどどうかなぁ…集計が始まる。白い男の数は81、刺青の男は94。そしてあたしとカサンドラは…100と101!!あたしが100、カサンドラが101だ!うはぁ…一個差で負けたぁ~「くそー…」うっぷ、食べ過ぎて苦しい…「やるじゃないのイモメガネ…ここまで私を追い詰めるなんてね」余裕ぶるカサンドラ、でも強がっているのがわかる。ちょっと声がうわずっている…「だからオルガだってば…おえっぷ」「ちょっと、吐かないでよ?こっちまで吐きそうになるじゃない!吐いたらイモゲロメガネって名付けるからね!?」「大丈夫だよ、ジャイアントラットや虫を食べて鍛えた鉄の胃袋だからね…でもこんなに甘いもの沢山食べたの初めてだからひょっとしたらダメかも…」「本気でやめなさいよ!!殴るわよ?」へへへ…カサンドラ怒ってるね。言いたい放題された仕返しだよ。絶対吐かないけどね、吐く吐く詐欺だよ。「勝ったのになんかスッキリしない…」カサンドラは2000枚のチップを受け取るとホールを出て行った。「惜しかったな。しかし見ていて胸焼けがしたよ」近づいてきた先生が苦笑いで言った。「クゥーン…」「レックスあたし悔しいよ…」さて…フードファイトを引きずるのはこれくらいにして色々見て回らないとね。先生は料理を注文してそのままホールに残った。あたしはお腹いっぱいだから歩き回ってちょっとでも減らそう。ザ・トップスの1階に降りる。広いカジノフロアー二つとエレベーターホールがある。エレベーターは客室に行けるらしい。一泊いくら位するのかなー?「いやぁいいねお嬢さん!どう?ウチで働いてみない?」眼帯のチェアメンの一人が声をかけてきた。さっきのショーを見ていた?「ん?報酬は?仕事内容は?」「また参加型のイベントを考えててね、盛り上げ役にお嬢さんのように元気で個性のある子をさがしてたんだ。報酬は1回につき1000キャップでどう?」1000キャップ!これは凄い!!…だけどなー…スケジュールに縛られるのは好きじゃないなぁ。毎週毎週通うのとか面倒だなぁ。「うーん…ちょっと考えさせて」「そうかい、じゃあ来週までに返事を頼むよ!」男は戻っていった。ああやってスカウトしてるんだね。外にいたコメディアンはつまらないから声がかからないんだろうなー大変だ。あ、そうだ。グールの人材のこと聞かなきゃ。「ねぇ、ちょっと待って。人材のことで聞きたいんだけど」「お?心は決まったのかい?」「いやそのことじゃないんだけど。ザ・トップスは優秀な人材ならグールでも大丈夫なの?既に雇ってるとかは?」「グールでもスキルが高いなら大歓迎さ。今はまだ誰もいないけどね」「そっかありがと」ザ・トップスはグールでもOKと。ザ・トップスに入る前に見つけてフリーサイドのために活躍してくれる人と会えないかなぁ。あたしは腹ごなしにスロットマシーンを200キャップ分やってみたけどすぐに終わった。当たりが出ずにあっという間に終了。はぁ、ギャンブルの才能ないなぁ…あっちにあるダーツやろうかな?対戦相手を探さなきゃだけど。ウロウロしているとアルケイド先生が来た。次のカジノに行くらしい。えっとホワイトグローブ協会のウルトラ・ラグジュだっけ。「さぁ行くぞ、ウルトラ・ラグジュではおとなしくしてろよ?」「わかってるよー」続く
Dec 28, 2013
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オルガ・キュリレンコ:たまにはフルネーム。アルケイド・ギャノン:ギャノン坊やとある人たちには呼ばれている。レックス:レックスはレックス。FalloutNewvegas第43話「フードファイター・オルガ」「K?」「そう、わたしの名前の頭文字。名前は訳あって明かせない」そう言ってKはさっと振り向いてテントを出て行った。「あ、ちょっと待ってよ!」あたしはKを呼び止める。ロロ達のことを言わなければ!「まだなにか?」「Kさぁ、ロロ達のこと知ってるんでしょ?あ、ローズ・ローザにメロディにルナにリアね」「……あの子達の知り合いという訳?」「うん、友達だよ!みんな多分あなたを探してるのよ。だから会いに行ってあげて」「嫌だ」「な!?」はっきりと嫌だと言った!ええええええ!?「なんでよ!ロロ達の探してる人物なんでしょう?」「そうだとしてもあなたに指示されるいわれはない。こちらの問題だ」「そんな言い方…」「ところであなたの名前は?」「まだ名乗ってなかったね…あたしはオルガ。オルガ・キュリレンコ」「オルガ・キュリレンコ…覚えた」Kの青い目が一瞬輝いたように見えた。Kがモルモンフォートの門に歩いていく。そこには浅黒い肌、銀髪の男が立っていた。「ったくよぉ…こんなにウロチョロしてたら意味無いじゃないか?名前まで伏せてるのになぁ」「大丈夫、あの子達がここに居ないのは知っていた。それにもう手がかりを掴んだ」「そうかい、んじゃあいつらの調査はオレはもうやらなくていいな?」「やらなくていい、計画を次の段階にすすめる」「そうこなくっちゃな!」よくわかんないけどKと浅黒い男の事はロロ達に教えてあげなきゃ…ヴァンは一命を取り留めた。はーよかった…「しかしのKとやらは何者だったんだ」アルケイド先生がつぶやく。「わかんないね…けどロロ達に関係あるっぽい」「例の探している人物って奴か。しかしあれ程目立つ者をなぜ今まで見つけられなかったんだ?あの風貌にあのスキル、すぐに噂になると思うが…運び屋のヴァンがラジオで有名になってるようにな」「うーん確かに…」そうなんだよね。ヴァンの事はMr.ニューベガスがラジオ放送でよく言ってるもの。Mr.ニューベガスはきっとヴァンのファンなんだと思う。あ、じゃあヴァンがモルモンフォートで助かったというのもラジオ放送でするかな?そしたら流石にKもコソコソしてられないんじゃないかな?関係してるしね。「そっちの問題はひとまず置いておいてだ、俺たちはストリップ地区の調査だ」「お、先生いつになくやる気だねぇ!料理人もアポカリプスの使徒に入ってくれそうな人も探さないとねー」「そういう事だ、人が集まる場所には情報集まるものだ」「昨日会ったオレンジ髪の女とかみたいにすごいのがいっぱい居る予感」「ああ、あそこは欲望の渦巻く街。どんな奴がいても不思議じゃないな」「ウォンウォン!」レックスが走ってきた。やる気十分みたい。ヴァンはジュリー達に任せてあたしたちはストリップ地区の調査に行こう!遅れてきたエミリーを連れて出発する。ストリップ地区のゲートを抜けて中に入る。昨日とは雰囲気が違う。電飾ギラギラじゃなくて落ち着いた雰囲気を醸し出している。明るいから様々な形をした建物の姿がはっきりと見える。メイン通りの横の道は低い建物が続く地区へと伸びている。住宅街っぽい。「あー向こうは住宅街ね。結構色々店が揃ってるわよ。ストリップ地区だけで生活できるくらいわね」「エミリーは何回もストリップ地区に入ってるものね」「そうねー知り合いもいるしこっちでの仕事もたまにあるからね」あたしたちは昨日入ったゴモラを通り過ぎて奥の地区に続くゲートの前まで行く。そこでエミリーが立ち止まった。「うーん…」ゴモラの向かいにある高い塔を眺めている、ラッキー38というカジノ。Mr.ハウスがいるという噂だけど…「どうしたのエミリー?」「どうにかしてMr.ハウスのネットワークに侵入できないかなーって…セキュリトロンを使っての侵入は前に試したんだけど向こうから発信された暗号波をキャッチするのが精一杯でねー…この建物どこからも侵入できなさそうだし」「Mr.ハウスの事は謎だもんね」「誰か一人くらいラッキー38に入ってくれないかなー…」誰一人出入りしたのを見たことがないっておかしくない?中にいるのなら食料とかいる物を運び込むはずなんだけどなぁ。地下とかに秘密の通路があるとか?あるいはMr.ハウスが人間じゃないとか。ロボブレインになってたりするとかね。そんなことを考えながらザ・トップスの前まで来た。店の横にある看板のそばで耳障りな声でコメディをやってる男がいる。内容もとてつもなくつまらない。「売れないコメディアンがアピールをしてるね」「あの声が駄目だな。内容はもっと駄目だ」「あの人前もいたわね」「グルルルルル…」あたしたちに睨まれるとコメディアンは驚いて黙った。「いやぁ……ははは、ビリーナイトをよろしく!」ビリーナイト、コメディアンの名前か。どうでもいいやーザ・トップスの中に入るとゴモラと同じように荷物を預ける。ゴモラと違うのは変な匂いがしないのとカウンターの接客もしっかりとしている。あっちはちょっとやる気無かったもの。中に入ると驚いた、ゴモラでも豪華で凄いと思ったけどここはレベルが違う。清潔感に高級感、客層にディーラーの所作、店内に流れる上品なピアノの演奏。「なるほど、ザ・トップスは正統派のカジノというわけだな」アルケイド先生が言った。そういうことか~。「オルガ、アルケイドさん。私は知り合いを探すからここで別れましょう」「あ、うん。またねエミリー」エミリーは店の奥、エレベーターのある廊下に歩いて行った。「さぁ~てどこから見てまわろうかな~」「2階にレストランとステージがあるみたいだな。そこなら人が集まってるだろう」「ハァハァハァ!」「よし行こう!レックスも行きたそうだし!!」階段を駆け上がると案内の男が扉を開けてくれた。中にはいると大きなホールだった。高級な雰囲気を醸し出すデザインのテーブルと椅子が並ぶ。着飾った人が美味しそうな料理と高そうなお酒を飲んでいる。正面にあるステージには長テーブルが置かれていた。「お、なにか始まるみたいだね!」「あそこの端の席が空いてるぞ」テーブルに着くとサッとウェイターが現れ机のにグラスを置き、ボトルからきれいな水を注いだ。そして「ご注文がありましたら申し付けください」と言い去っていった。うーんサービスも凄いね!「レディース&ジェントルメン!さぁ今夜のショーはスペシャルだぜ!!なんと今回は皆さんに参加していただきます!その内容とは!」スーツを着た男がステージの前でマイクで叫んでいる。「フーーーーーーーーードファイト!!制限時間内にどれだけカップケーキを食べれるかの競争です!なんと優勝者には2000キャップ分のカジノチップをプレゼント!!さぁさぁ今この瞬間から出場者募集です、先着4名様ですよー!」ななななんだって~!!こりゃやるしかないね!!食べ放題でチップまでもらえるなんて美味しすぎる!!続く
Dec 21, 2013
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爆殺拳オルガ:カジノでは完全に素手アルケイド・ギャノン:カジノの様子をじっくり見ているレックス:レックスにとってゴモラの匂いは辛いFalloutNewvegas第42話「緊急手術」「この店で出る食事はかなり質が高いようだ。客をつなぎ止めるのに食事は効果的だからな。カジノやショーで楽しめなくても食事が良ければリピーターは増えるだろう」「そっかぁなるほどね~」「フリーサイドのアトミックラングラーも食事さえなんとかできればもっと繁盛するはずだ。腕のいい料理人をスカウトするべきだと俺は思うね」「料理人ねぇ…同じ材料でも作る人が違えばフリーサイドの食材でも美味しくできるものね、でも料理人ってどこにいるのかな?」「さあな…普通に腕のいい料理人ならフリーサイドなんかで働かずにストリップ地区にいくだろうしな。いや…腕はあってもストリップ地区で働けない事情がある者ならいるかもしれないな」「どういう事?」「グールだよ。彼らは長生きで知識の量も豊富だ。交友関係も広い者が多い、グールの料理人も中にはいるだろうよ」「おお!さすが先生!!」「俺は常々グールはもっと社会に貢献できるのではないかと考えているんだ。俺の受けた教育ではグールは排除すべき存在で一人たちとも生かしてはならないと言われてたがな。父もおそらくそういう考え方だっただろう。俺自身も家族替わりの人たちとモハビで暮らすまではそう考えていたんだ」「それが変わったと?」「ああ、ジュリー達と出会ってアポカリプスの使徒として活動していく中で何が大事なのが思い知らされた」「そっかぁ…あたしは気がついた時からグールと一緒だし気にしてなかったけどね」「NCRもグールを受け入れている。他の勢力は受け入れてないように見える。その点はNCRは評価できるな」「モルモンフォートに帰ったら皆に聞いてみようか?」「そうだな。食の問題を解決できるのは大きいからな」「先生急にそんな事考え出してどうしたの?」前まではタマサボテンでスティムパックを作るとか言ってたけどね。「ローズ・ローザたちの影響かもな。アイツらを見ていると自分ももっと何かができるんじゃないかとな。医術で人を救うだけではなくそもそも病気にさせなければいい。それには良い物を食べるのが一番だ」「意識高いものね、あの子たち」あの子達と一緒にいるとやる気が出てくる。あの子達の母親がそうだったらしい。あたしたちはゴモラを出る。すっかり日は暮れていた。今日は一旦帰ろうかな?「だれかぁ~バラモンを止めてー!!」あたしの目の前をバラモンが猛スピードで走り抜けていった。その後ろには小太りのおばさんが息を切らせながら叫んでいる。「おばちゃん!あたしに任せてよ!!」あたしは全力で走ってバラモンを追いかける。「メガネのお嬢ちゃん!バラモンは大事な商売道具だからね!傷つけないで!!」「わかったー!」レックスも一緒にあたしと走る。バラモンはどんどん南に進んでストリップ地区の奥へと進んでいく。観光客は慌てて避けている。「まてー!あのー皆さんそのバラモンは大事なので銃とか撃たないでー!!」銃を構えるNCR兵やセキュリトロンに向かって叫ぶ。「あぶないー!」バラモンの目の前にオレンジの髪の女とヒゲのスーツの男が!「はっ!」オレンジの髪の女は軽い身のこなしで宙返りしてバラモンの背中に乗った。バラモンは振り落とそうと暴れる。ヒゲの男は周囲の人を離れさせている。一通り暴れて疲れたバラモンはオレンジの髪の女に撫でられておとなしくなった。「パニックになったバラモンを無理に落ち着かせようとしても無駄よ。発散させて疲れさせなければね」あたしを見て言う女。「ありがとう、あなたバラモンの扱いに慣れてるのね」「まぁ牧場やってたしね」あたしに手綱を渡す。周囲で拍手が沸き起こる。バラモンの持ち主のおばちゃんは何度もオレンジ女に頭を下げていた。そのまま女と男は横道に入って消えていった。「見事なものだな」アルケイド先生が頷いて言った。「そだねーあの身のこなしも凄かった。あれは相当鍛えてるよ」「男の方も見事だった」うーん、あたしはひっくり返してどうにかしようと思ったけどそれじゃバラモンが怪我してたかもね。あたし達はモルモンフォートに戻った。ジュリーに料理人のことなどいろんな事を報告する。エミリーも来ていた。留守中にあたしとルナが訪ねた事を気にして来てくれたみたい。「明日は私と一緒にストリップ地区に行きましょう。ちょっと気になることもあるので」「エミリーも?どこに行きたいの?」「ザ・トップスに行こうかと。知り合いと話がしたくて」「ほほー、じゃあ明日はザ・トップスに行こう!お友達のキリエは?」「あの子騒がしいところは嫌いみたい。留守番してるって」「そっか、残念…」一度会ってみたいけどもう体調は戻ったんだしいつか会えるよね?あたしとエミリー、ジュリー、先生、レックスでご飯を食べているとモルモンフォートの門の方で騒ぎがあった。「おーい!誰か来てくれ!!血だらけの男が…!!」慌ててテントを飛び出すあたし。そこには…ヴァンが立っていた!!「どうしたの!?そんな怪我して!!」「はは…ちょっとドジってね。薬を分けてくれないかい?」「いやいやいや!治療だよ!!さぁこっちに来て」あたしはヴァンを肩で支えてテントまで運ぶ。アルケイド先生とジュリーが処置にかかる。「コイツはひどい…いったい何発の銃弾を浴びたんだ…」「出血がひどいわ、血液型は分かる?輸血しないと」ヴァンの状態はかなりひどいみたい。慎重でクールで腕の立つヴァンがこんなボロボロになるなんて一体何が…「オルガ、スティムパックと包帯をもっと持ってきて!」「うん!」ジュリーの顔に焦りが見えている。あたしは倉庫に駆け込んでありったけの包帯とスティムパックを持ち出す。「私も手伝うわ」エミリーが包帯の箱を持ってくれた。テントに戻るとヴァンの意識は既になかった。「クソ…弾の数が多すぎる…このままでは縫合もできないぞ」「血圧低下、心拍数も下がってるわ…危険よ」ジュリーとアルケイド先生の二人がかりでも危ないの!?そんな!!「エミリー、呼吸器をお願い!オルガ、あなたは手の空いてる人を呼んで来て!」「わかった!」あたしは手の空いている医者の皆に声をかける。3人が来てれた。合計5人でヴァンの治療を始める。あたしは医学の知識はほとんどない…手伝えない。「ちょっといいか」後ろから声をかけられた。振り向くと白衣の小柄な女が立っていた。グレーのフードに全身包帯、白衣。………これってロロ達が探している人物!?「医者を探している声を聞いた。わたしは医学の心得がある」「あ、あ、…ね、ねぇ聞いていいかな?」「あとにして欲しい、一刻を争うのではないのか?」「そ、そうなの!来て!!」あたしはこのグレーフードの人物をテントに案内する。「わたしも手伝おう。何をすればいい?」「ありがたい、弾を取り除いて傷を塞いでいる最中だ」「任せてくれ」そう言うとグレーフードは両手にピンセットを持つ。ヴァンに近づくとものすごい速さで弾丸を取り除き始めた。そして片手で傷を縫いながらもう片方で次の傷の処置にとりかかっている。全ての指が動き医療器具を操っている。「弾は取り除いた、血管、神経もつないだ。あとは縫合だスティムパックを打って」あっという間に手術は終わった。ジュリー、アルケイド先生をはじめ皆ため息をつく。「ありがとう助かったわ。私はジュリー、ここオールドモルモンフォートの代表よ」「わたしは…Kとでも呼んでくれ」続く
Dec 19, 2013
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爆殺拳オルガ:ワックワクドッキッドキ!オルガの足は軽いFalloutNewvegas第41話「ゴモラ」次の日の朝、シスターズとデスクロー先生、マーカス、リリーばあちゃんらに見送ってもらいジェイコブズタウンを出る。レックスはすっかり元気になってあたしに走って着いてくる。さぁ、全力でフリーサイドに戻るよ!山道を走って下り、アポカリプスの隠れ家で休憩したあたしたちは一気にそのままフリーサイドに向かった。夕方になる前にモルモンフォートに到着。缶詰を食べて水分補給をしてすぐにザ・キングにレックスを会わせにいく。「戻ったか。おお…レックス!見違えるようになったな。なんと礼をいっていいか…そうだ、お前をキングスの一員として受け入れよう。これからはなんでも困ったことがあったら相談しに来るといい。これは俺からの餞別だ、最高に洒落たジャケットだろう?それとセルジオに頼めばいつでも髪の手入れをしてくれるように言っておく」「いやいや~どういたしまして!暖かそうなジャケットまでもらっちゃって~」このジャケットは防寒着としていいね!洒落てるかどうかはあたしにはわかんないけどストリップ地区に入るならこれ着といたほうがいいかな?あたしのレザーアーマーボロっちいからなぁ。「そうだオルガ、レックスはお前にとてもなついているようだ。好きな時に連れて行ってもいいぞ?俺は忙しくて散歩に中々連れて行ってやれないからな」「いいの?えへへ…ここ数日レックスと一緒にいたからあたしも愛着わいてさ、離れ離れになるのちょっと寂しかったんだ」「そいつは良かった。ではこれからもよろしく頼む」「うん、じゃあねザ・キング!」あたしはレックスを連れてモルモンフォートに戻る。ジュリーにストリップ地区に行くことを伝える。アルケイド先生にも伝えると…「お前とレックスだけでは何が起こるかわかったものじゃない。俺もついていこう」と言った。うん、先生がいたほうが安心できるしね。あたしとレックス、先生でストリップ地区に向かう。ミック&ラルフで作ってもらったパスポートをついに使う時が来た!ストリップ地区のゲートまで行くとセキュリトロンが4体あたしたちに銃を向ける。正面のセキュリトロンがゆっくりと近づきパスポートを見る。「パスポートを確認。ストリップ地区へようこそ」行けた!連れは2名までOKらしくてレックスと先生は何の問題もなく通れた。さぁいよいよ欲が渦巻くストリップ地区へゴー!金属のゲートがゆっくりと開かれる。あたしの目に飛び込んできたのはこれまで見たこともないような量の電飾、そして建物!違う、何もかもがフリーサイドと違う。雑誌で見た戦前の姿そのものの世界が広がっていた。「あまりキョロキョロするなよ。小汚いレザーアーマーを来た女がそんな事をしていたらたちまち厄介な連中に絡まれるぞ?」「おっとそうだザ・キングからもらったジャケット着よう!先生さぁ、あたしのレザーアーマー小汚いっていうけどこれは働いてる証拠なのよ?」「分かってるさ、ジョークだよ。つまらない男のつまらないジョークだ。俺が言いたかったのはこういう場所でも隙を見せるなという事だ」「心配性だなぁ…でもまぁ先生のおかげで浮ついた気分を引き締められたし」「ウォンウォン!!」レックスが吠えてる。んー?NCRのベレー帽かぶった人に向かって吠えてるね。そういやザ・キングが言ってたっけ?レックスは帽子が嫌いって。「で、ストリップ地区に来たのはいいがどうするつもりだ?」「とりあえずは…三大ファミリーのカジノとやらを見たいかな。情報収集だね」「カジノか…俺の持ち合わせに期待するなよ?」「え、マジで…?あたし500キャップだよ?足りるかなぁ…」「俺も似たようなものだ。ゲームに熱中しすぎなければ大丈夫だろう」まず最初は…ゴモラかな?ここから一番近いしね。NCR兵の姿をやたらと良く見る。…ああそうだモノレール!モノレールでマッカランとつながってるんだったね。「NCRはこんなところで遊んでいる暇はあるのか?リージョンとの戦争中だというのに」先生が難しい顔をしている。千鳥足のNCRの団体が居る。「放っておこうよ。ストリップ地区はこういう場所なんでしょ?」「そうだな…」ジャケットを格好良く羽織ったあたしは堂々と道の真ん中を歩く。どうよこの堂々たる姿!始めてストリップ地区に来たとは思われないかな!「ヘイ!お嬢ちゃん!!」白地にグレーのストライプの入ったスーツを着たチャラそうな男が話しかけた来た。「なに?」あたしはパワーフィストを構える。「おっとそいつは勘弁だぜ!どこに入るのか迷ってるならゴモラにしなよ?めくるめく快楽のカジノ!他のカジノにはない刺激を味わえるぜ?」「いいねぇ!ちょうどゴモラに行こうとしてたんだよ」あたしたちはチャラ男に着いて行く。大きな派手な電飾看板にゴモラと書かれた店は周囲の店とは格が違った。「さぁ2名様と1匹ごあんなーい!!」ゆっくりと分厚いドアを開けるチャラ男。中に入ると煙草と香水と薬品と色々混じった匂いがしてきた。絨毯はきれいで天井にはシャンデリアが吊るされている。赤や金といった派手な装飾で快楽刺激にふさわしい内装だった。「ようこそゴモラへ。危険物はこちらで預からせていただきます」カウンターの女が言った。セキュリティの為らしい。まぁあたしは武器がなくてもあんまり不安はないかな~「防犯対策というやつだな。ゴモラを取り仕切っているオメルタの連中は普通に武装しているがあれは暴れだした者を制圧する為、客は皆丸腰で逆らえないって構図か」「中に入ろうよ先生、ゴモラはカジノだけじゃなくて他のお楽しみもたくさんあるって書いてあるし」「そうだなとりあえず中を見て回るか」ピカピカのスロットマシーン、ルーレット。ドレスやスーツを着た客。ゴミひとつ落ちてない店内。アトミックラングラーとは全然違う。あたしは店内に吊るされた大きなカゴに目を釘付けにされた。中には筋肉質な男が紐のようなレザーの衣装を着てクネクネと踊っている。何かを塗っているのか肌はつやつやしている。「うわぁ…見てよ先生、凄いね~」「…ダンサーか」「ねぇ、パンツにNCR紙幣が挟まれてるけどあれはチップかな?上げたらサービスしてくれるかな?」「俺に聞くな。それに無駄使いは控えろよ?まだ他にもカジノは回るのだからな」「ちぇ~…見てるだけで楽しいからいいけどさ」店の奥に進んでいくとカジノチップの交換所があった。何もしないのも怪しまれるし取り敢えず50キャップ分のカジノチップを買う。カードゲームは苦手だからルーレットに挑戦!勝って軍資金アップ狙うよ!!「さて、俺とレックスはあっちのテーブル席でショーを見てくる。ゴモラの食事も気になるしな」あれ?先生が食べ物に興味って珍しくない?それとも医者的に気になることでもあるのかなぁ?まあいいや、あたしはルーレットに集中!………………負けたー!!しかも全敗って!!赤と黒ぐらいは当てようよあたし…あーあ…チップもなくなったし次の店行こうかな。「なんだもう負けたのか?じゃあ次へ行こう」ステーキの最後の一口を口に放り込むと立ち上がる先生。レックスも口を動かしている。続く
Dec 15, 2013
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爆殺拳オルガ:コードネームに憧れる。メロディ:シスターズ18号ローズ・ローザ:シスターズ22号ルナ:シスターズ51号FalloutNewvegas第40話「空からの訪問者」ジャイコブズタウンには使っていない小屋があるのでそこで4人で寝ることに。こんなこともあろうかとマーカスが掃除をしておいてくれたらしい。ロロたちはしばらくここに泊まることになるのかな?「なんだか人の縁て不思議よね~…」「どうしたのメロディ?」「マーカスと話してたんだけど彼ってすごい人の繋がりが広いのよ。Chosen-Oneとも知り合いだって言うし…正直Chosen-Oneの名前を聞いたときは驚いたよ」「誰それ?」「エンクレイヴが潰れる原因になった人物ね。あたしたちのファーザーが死んだ原因でもあるのよ」「そうなんだ…父親の敵の知り合いがマーカスって事?」「うーん…でもね、エンクレイヴが潰れてなかったら私たちは生まれてないのよ。マザーはエンクレイヴから抜けざるを得なくなって独立して私たちを生んだからね」「そっかぁなんか複雑だね…」「あたしたちは生んでもらって感謝してるんだけどねー…」「もしね、今エンクレイヴが復活したらどうする?メロディたちは入るの?」「どうかなぁ?エンクレイヴはマザーの居場所ではあったけど私たちは直接関係ないからなー目的次第かも。前みたいに『いらない人間は皆殺しだー!』って主義なら参加しないかな」「ルナとロロは?」ベッドで寝転んでいるルナとロロに聞く。「私は自分の才能をいかんなく発揮できて人類の発展に貢献できるのなら参加したいです。最先端の機材と優秀なスタッフに囲まれて切磋琢磨したいです」「ロロは~マザー位すごい人がいるなら参加します~」ふーん皆意見が違うんだね。何故か一瞬アルケイド先生の顔が浮かんだね。エンクレイヴと関係ないのになんでだろ?「モハビではさ『NCRは絶対正義!リージョンは敵!BOSはクソだ!エンクレイヴは関係者も根絶やしにしろ!』っていう感じだけど、みんなはどこかに入りたいって思う?」「そうね~東の人間だしってのもあるけどNCRってしっかりしてないしなぁ…軍には入りたくないかな。リージョンは女ダメなんでしょ?論外だしBOSとかメンドクサイし」「私はNCRにもBOSにもリージョンにも入りませんね。意味があるとは思えません」「ロロはマザーと同じくらい尊敬できる人がいれば考えます~」うーんNCRはあんまりいいイメージないみたい。実際あまり良い噂も聞かないしね。食料支援とかを考えて動いているNCRの人らもいるんだけど…アルケイド先生の評価は高い。人数と規模が大きいという事はできることも多くなるとか。ストリップ地区を支配しているMr.ハウスは凄いらしいけどあたしはピンと来ない。核からストリップ地区を守ったり荒くれ者達をまとめて戦前のストリップ地区を復活させたりとかなんだけど、モハビ全体で見たらう~ん…Mr.ハウスは勝者は勝者であり続け敗者は敗者のままでいいと言わんばかりに格差に目を瞑りフリーサイドには目もくれない。セキュリトロンで治安を守ってくれるだけで大分違うのに…金儲けばかりで医療施設も設置しないのはちょっとなぁと思う。ロロ達がアポカリプスに入ってくれたらなぁ…でも東に待ってる人たちがいるんだよね。ジュリーがもし倒れたらモルモンフォートはヤバイ。アルケイド先生は優秀だけど人をまとめるタイプじゃないしあたしなんて到底無理。モハビのごたごたを解決してがっちりとまとめてくれる救世主的な人が現れればいいんだけど。ロロ達の話に出てくる困難に負けずに戦い続け人々の希望だった妹とか、性格は最悪だけどものすごい勢いで勢力図をひっくり返した101のアイツとか、ロロ達のお母さんのような天才とかそういうのが出てくれば変わると思う。あたしは何ができるだろう?今のままジュリーを支え続けるのも悪くないけどもっとできることがあるんじゃないだろうか。例えば格闘技術。NCRのケイシー少佐に負けた…だからもっと強くないといけない。それに近接戦闘だけじゃなくて中距離もなんとかしないと。投げナイフとかいいかも。爆発物の勉強をして扱えるようになるのもいいかもしれない。医学とか工学を学ぶのもありかな?アルケイド先生やエミリーに相談してみようかな。…あたしはロロ達の生き方に刺激を受けたのかもしれない。明日からもっと考えて生きよう。あ、でも妄想小説はやめないね。これはこれ。「そろそろリアが到着する頃かな?夜の方がベルチバード目立たないって言ってたし」メロディが腕時計を見て言った。「え?真っ暗なのに大丈夫なの?」「大丈夫、あの子の目は真っ暗でも見えるのよそういう能力なの」「へぇ~…」しばらくすると外から大きな音が聞こえてきた。ベルチバードが着た?小屋の外に出ると真っ暗な空からものすごい風を吹き付けて降りてくる物体が見えた。ジェイコブズタウンの湖の横に着陸した。スーパーミュータントたちが建物から出てきて眺めている。ベルチバードから誰かが降りてきた。それを見たマーカスが出迎える。「ようこそジェイコブズタウンヘ。私はマーカス、ここの代表だ。話はルナ達から聞いている、まぁゆっくりしていってくれ」「あ、どーも。私はリア、しばらくご厄介になるけどそのかわりなんでもできることはやらせてもらうね!マーカスさん、ちょっとお願いがあるんだけど…」金髪おかっぱの眼鏡っ子。ロロたちと違ってコンバットスーツみたいなのを着てる。「どうした?言ってみてくれ」「知り合いも連れてきたんだよね…それがその人間じゃなくてさぁ…」「ん?そうなのか?」「まぁ説明するより会ったほうが早いかも…おーい、先生でてきてー」リアがそう叫ぶとベルチバードの扉が開いて…「ふう…わたしの図体では狭すぎたよ。リア君、この方が町の代表者なんだね?」デスクロー!?えええええええっ!!しかも喋ってるし!!「おお…これは…生き残りがいたのか」あれ?マーカスはそんなに驚いてない?懐かしそうにしてるけど…「私はアル、デスクローだ。リア君にはデスクロー先生と呼ばれている」「マーカスだ。君のようなデスクローはフランク・ホリガンに絶滅させられたと思っていたが…」「マーカス…ほう、あのマーカスと会えるとは!元マスターズアーミーのスーパーミュータント。Chosen-Oneの相棒だね。私はあの時たまたま外に出かけてて難を逃れたのだ」「ははは…ここで立ち話もなんだ、入ってくれ」そう言ってマーカスとデスクロー先生は建物に入っていった。あたしは何も言えずただただ眺めていた。「オルガさん、行きましょう」ルナの声で我に返るあたし。ベルチバードから荷物をおろしているリア。「あたしも手伝うよ」「ありがとう」「あたしはオルガ、ロロたちと友達になったんだ」「私はリアよろしくね!」そう言うとメガネをあげてあたしの足元から頭の先まで眺めるリア。「凄いわねあなた、こんだけ身体改造してるのに全て高いレベルで適合してる。強化人間でもないのに驚いたわ」「え?分かるの?」「『見た』のよ。ごめんね、初対面の人間にはそうしちゃう癖があってさぁ」大きな金属の箱を4つおろして小屋に運ぶ。運搬はPJ&OJとプロテクトロンがやってくれた。運ばれた金属の箱を開けるロロ、メロディ、ルナ。「で、リア。東との通信はできそう?中継器は機能してる?」「いけるわよメロディ。でも暗号化した通信しかしないほうがいいね。誰が聞いてるか分かったものじゃないでしょ」「明日にでも送ってみようか、ローレン達心配してるだろうしね」「ま、テストで一回通信したけどね。あの子自分も行きたかったってさー」「あはは!二代目至高のオーバーロード様は忙しいからストレス溜まってるのかなー?」「子供はできた?って送っておいたけど『聞くな』ってさ!あひゃひゃひゃー!」何なに!?なんか楽しそうな話!!デスクロー先生の事も気になるけど今はこっちだ。「ねぇねぇリア、あたしにも聞かせてよー」「いいよーいっぱい聞かせてあげよう!!」あたしはリアとメロディから東にいる軍人の妹ローレンとその周囲の人たちの話を聞いて夜遅くまで盛り上がった。続く
Dec 10, 2013
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爆殺拳オルガ:今からストリップ地区が楽しみで仕方がない。FalloutNewvegas第39話「レイとレックス」何の問題もなく快適にハイウェイを南下する。揺れないし風が気持ちいいし最高!途中第188交易所で休憩を入れてノバック方面に進む。走るよりずっと速い、日が暮れるまでにギブソンのスクラップヤードにたどり着いた。普通に移動してたら丸一日がそれ以上かかっちゃうものね。「おや、こんな時間に何の用だい?そろそろ店じまいするところだったんだけど」片付けている最中の老婦人が言った。この人がギブソンのスクラップヤードの店主だ。「あの…犬を譲って欲しいんだけど」「ほう。だけどこの子らは家族だ、売り物じゃないよ」「どうしても欲しいの。理由は…」あたしはルナに助けてもらいながらレックスのことを老婦人に説明した。すると意外にもすぐに納得してくれた。ジェイコブズタウンのヘンリー博士の事を知っているからだという。レイという犬を譲ってくれるらしい。「この子は賢くてとても強い犬だったんだよ。怪我をして満足に動けなくなったけどレックスと融合して第二の生を受けられるなら私も満足だよ」「ありがとう」あたしはルナと合わせて700キャップを払ってレイを譲り受けた。700キャップのうち500キャップはルナが出してくれた…うはぁ借金だよ。あたしはリュックにレイを入れてスクラップヤードを出る。ノバックで一泊して明日モルモンフォートに一旦寄ってからルナ、ロロ、メロディでジェイコブズタウンに行くことに。ノバックのモーテルは1部屋空いてたのでそこを借りる。ルナはベッドに寝てもらいあたしはソファで寝る。一緒のベッドで寝たら寝相悪いしルナを落としちゃうしね。あ~アルケイド先生が狭いベッドで美少年と体を寄せ合って一晩中モゾモゾしてる光景見たいな~。少年が人肌恋しくて後ろから抱きついて先生がそっと抱きしめてそのままちょっといい感じになって…とか!「オルガさんどうしました?息が荒いですけど…」ベッドのルナが頭をあげて言う。「え!い、いやぁ~なんでもないよ!おやすみ~…」次の日の朝早くあたしたちはノバックを出発。お昼過ぎにはモルモンフォートにつくことができた。PJ&OJ凄い!モルモンフォートの中心に人だかりが出来ていた。何かあったのかな?「ありがとう!ありがとうー!!」んー?紺色のベレー帽を振ってる手が見える。「あ、おかえりなさいオルガ」ジュリーだ。「ただいまー、ねぇジュリーこの人だかりは何?」「今朝ロロさんの姉妹の方が見えてしばらくみんなと話してたのよ。その後一人芝居をやりだしてね…一人で七役こなして声も違うのよそれで皆の注目を浴びてあんな風に」「へぇ~…」「メロディですね。そんなことができるのは」ルナが言う。人だかりから出てきたのはやっぱりメロディだった。「やぁやぁ、これで三人揃ったねー後はリアと合流するだけ?」「相変わらず騒ぎを起こすのが好きですねメロディ」「いやいや、騒ぎ起こすのが好きなんじゃなくて注目されたいだけだし」「それはそうと今から出発できますか?ジェイコブズタウンに向かいたいのですが」「私はOKよ、ロロはどうかな?さっきまで青緑の薔薇がどうとかいってウロウロしてたけど?」「探してすぐに行きましょう。リアも連絡を待ってますし」モルモンフォートを皆で探したけどロロは居なかった。どこに行ったんだろう?「お待たせしました~」モルモンフォートの扉が開いた。そこには変な生き物に乗ったロロの姿があった。頭に青緑のバラを咲かせた全身蔓で覆われた人型の生き物。両手をついて4つんばで歩いて背中にロロを載せている。「うわっ…なにそれ!!」「移動手段の確保をしました~スポアキャリアージャイアントです~」「だからそれ何!?」「大丈夫ですよ~ちゃんと敵味方の認識できます。オルガさんに前に渡したお薬飲んでますよねー?じゃあ問題ないですー」「え」あの薬ってそういう効果もあるって事?じゃあロロから薬をもらってない人は…うーん、前まで粉をばらまいてたのも気になるなぁ…「あ~…あんまりロロに好き勝手やらせとくとモハビが樹海になっちゃうかもね。ロスアラモスもあっという間だったし」メロディが言った。樹海って…「なんでもいいけどそのキモイのに乗ってくの?」「メロディも乗るのですよ~?PJとOJはルナとオルガさんが乗ってますし~」「絶対嫌だし!私だけ後で行くよ」「ダメですよ~」メロディとロロが揉めだした…しょうがない、あたしがアレにのってOJはメロディに譲ろうかな。「いいよあたしがそれに乗るからメロディはOJに乗って」「え、いいの?やったぁ~」「なんでもいいですが早くしてください。行きますよ」ルナはそう言うとPJを発進させた。あたしは緑の巨人の背中に乗っかる。うはぁ…ひんやりしてて草むらに座り込んだみたい…「ゴボボボボボボゴボオオオ!!!」「!!?」キモイ声で叫んだ!!これは心臓弱い人はダメだよ…巨人の首筋に乗っかってるロロはニコニコ笑顔…出発するあたしたち。緑の巨人は乗り心地最悪!揺れるししがみついてないと落とされそうになるし鳴き声が不快だし…ロロ曰くスーパーミュータント並みに強いから安心していいよってことだけどいくら強くてもなー。ジェイコブズタウンに到着する頃にはあたしはヘロヘロになった。緑の巨人はロロの命令で二本足で直立し、ただの植物のように動かなくなった。パッと見へんな植物に見えなくもない。「あ~疲れた…速かったけどさ…」レイはルナが持っててくれたから大丈夫。これからレイとレックスは手術で同化して新しいサイバードッグとして復活するんだよね。ヘンリー博士の所にレイを連れて行く。ロロ、メロディの顔を見て「双子のようにそっくりだ、まるでクローンだな」と言った。メロディは何故かクスクスと笑っていた。「準備は出来ておる。さっそく手術をはじめるぞ」「お手伝いします!」ルナが白衣を着てマスクをしている。あたしとロロとメロディは邪魔になるので部屋を出て外に行く。「ジェイコブズタウンの土を調べてきます~」「マーカスと話をしてくるね」ロロとメロディは行ってしまった。あたしは…リリーばあちゃんのところで時間潰そうかなぁ。ビッグホーナーの厩舎の寝床の手入れをしているリリーばあちゃん。干した草を敷き詰めている。「リリーばあちゃん、手伝おうか?」「おや、うれしいねぇ」あたしはリリーばあちゃんと一緒に干し草を敷き詰めて時間を潰した。夜になってようやくレックスの手術は終わった。「ウォンウォン!」レックスが飛び出してきた!尻尾を振ってすごく元気そう!!まるで別の犬になったみたい。まぁある意味別の犬になったんだけど。「手術は成功だ。記憶が融合するまで少し時間がかかるが身体的には問題はない」疲れた様子のヘンリー博士が出てきた。「やったー!ヘンリー博士ありがとう!!」すぐにでもレックスをザ・キングの所に返してあげたいけどもう遅いし暗い山道は危険だし今日は泊まることにした。続く
Dec 8, 2013
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爆殺拳オルガ:ジャイアントマンティスの焼き前足はなかなか好き。ルナ:虫系も平気で食べるが生では食べない。FalloutNewvegas第38話「混線」「ここがモルモンフォートなのですね」ルナが顎に手を当てて呟いた。「うん、怪我人病人で溢れかえってていつもみんな忙しいんだよ」「大変ですね…しかも無償でやってるとか」「だね…寄付してくれる人もいるけど活動資金と資材調達が大変だね。あたしは医者でもないし科学者でもないからお金と資材集める係なんだー」「なるほど」PJ&OJを待機させてルナをあたしのテントに案内する。そこにはロロがいた。「あ、ロロ。こんなところで何やってるの?」「おかえりなさい~、あ~ルナです~」相変わらずのんびりとした口調のロロ。「えっとですねーロロの作ったコケを敷き詰めてるのですー絨毯の代わりになるのですよ~空気もきれいになります~」「あ、ホントだフカフカだ!」「リラックスしてぐっすり眠れますよー」ロロが立ち上がる。あたしの横にいるルナが見ている。「相変わらずですねロロ。…人探しはもうやめたのですか?」腕を組んで言うルナ。少し呆れている様子だ。「探してますよ~ロロは見つかった後のことも考えてるのですー」「そうですか。ここはロスアラモスでもVaultでもないのですからほどほどに」「は~い」「まぁまぁ、積もる話は座ってしようよ。せっかくロロが絨毯のコケ敷いてくれたんだしさ、ヌカコーラもあるよ?」あたしは小型冷蔵庫から冷えたヌカコーラを3本取り出す。ロロは木の枝っぽいもので、ルナは触れただけで栓を開けた。あたしは普通に力ずくで指で押し開けた。二人は木箱の椅子に座りあたしはベッドに座る。三人で情報の交換をし合う。「そうでしたか…みんな収穫は無しというわけですね。それならば一旦集まってストリップ地区に行きましょう。ロロ、ジェイコブズタウンに来てくれませんか?」「いいですけど~まだコケの敷き詰め終わってないのですー」「ではギブソンのスクラップヤードに行ってる間に終わらせてください。私とオルガさんでスクラップヤードに行ったついでにノバックでメロディを拾ってモルモンフォートに戻ります。三人揃ってからジェイコブズタウンに行きましょう」ルナははっきりしっかりと言う。リーダーっぽいねー。「ルナ、リアはどうするのです~?一人でベルチバードの番してるのです」「ジェイコブズタウンに集まったら呼びましょう。あそこならベルチバードも着陸できますし人々からも隠せますし。町長のマーカスには私から説明します」「は~い。ねぇルナ~そろそろ無線自由に使ってもいいですか~?不便です~」「今までは警戒して生存確認の合図だけを超短時間で送っていただけですからね。お互い知り合いも協力者もできましたしもう少し通信時間増やしましょうか」「わ~いよかったですー!早速リアに連絡します~」ロロはそう言うとカバンから小さな無線機を取り出す。「こちら22号ー、こちら22号ー。31号聞こえます~?」22号?ロロのコードネームみたいのものかな?『……こちら31号だ。…こうやって話しかけてくるって事は何か動きがあったんだよね?ったく、こっちは毎日毎日退屈だよ。変な仲間は増えたけどね』「集合するのですよ~場所は…えっと」ロロがルナの顔を見る。ルナは無線機を受け取る。「代わりました51号です。集合場所の座標は折り返し連絡します。定時連絡はいつも通りでお願いします」『了解51号。変な仲間と一緒にいくから楽しみにねー』31号っていうのがベルチバードで待機してるリアって子なんだね。その後ルナはメロディと連絡を取る。「18号、今どこにいます?」『プラグンガルプとかいう店がある所よ?丁度ベガスを目指したたんだけどどうしたの?』「ではそのままベガスに入ってください。フリーサイドのオールドモルモンフォートに22号が居ますので合流してください」『わかった。31号はどこか行くの?』「用事でノバック方面に行きます。明日には戻るので待っていてください」『はいはーい』ふーむ。18号はメロディ。22号はロロ。31号はリア。51号はルナなのね。『……ザザッ………たか』「ん?」『来たか…お前たち……さぁ私を探して見ろ』「混線!?でもこの無線の周波数は…」ルナが驚いている。ロロは首をかしげている。『お前たちを驚かせる準備はしてある。楽しみに待っているよ』「ちょっと待ってください!貴女は一体何者なんですか。まさかとは思いますが…」『ふふふ…会ってのお楽しみという事だ。ではシスターズ待ってるぞ』「ちょっと!!」通信は途絶えた。ルナの表情は険しい。ロロは口元に手を当てて考え込んでいる。「わたしたちの無線の周波数を知っているとは…今まで超短時間で通信をしていたのに」「ん~傍受したっていうよりかは~ロロ達と同じ無線機を持ってるんじゃないですか~?」「そんな!ありえませんよ!!」「そうですか~?むしろ持ってるからこそ正体に迫れるというか~」「え…!?そうです…ね。なるほど、ロロの言うとおりかもしれません…」「案外しびれを切らして向こうから会いに来るかもしれませんね~」と、ニコニコ満面の笑顔のロロ。ぼ~っとしてるようで考えてるんだよねロロは。あのキャラに騙されてはいけないね。うーむあのキャラは欺くためにやってるんじゃないかとちょっと思ってきた。この前見せてもらった植物の本に見た目で虫をおびき寄せて食べるっていうのもあったし…わざとやってるんじゃないにしてもそう言う術を自然に身につけてるのかもね。「一休みしたら行きましょうかオルガさん。今日中にギブソンのスクラップヤードに着きたいですからね」「あたしはいつでもOKよ」あたしとルナは水と食料を詰め込んでPJ&OJの背中に乗る。「しっかり捕まってろよ?落ちても文句言うなよ」OJは叫ぶ。あたしはしっかりとハンドルを握った。「出発!!」ルナを乗せたPJが叫ぶ。モルモンフォートを出て東フリーサイドのゲートから出る。スイスイと快適な移動、道行く人が眺めている。襲いかかって来るジャイアントラットやジャンキーはPJ&OJがプラズマで粘液に変えていった。「夜までには着く予定ですルナ様!」「頼むわね」続く
Dec 7, 2013
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