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2016/10/28
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カテゴリ: 病気・医療関連
おはようございます。
いつもありがとうございます。
毎日毎日、多くのステキなことがあり、感謝しています。


今回の記事に取り上げられた 学習療法 が認知症改善や予防にもよいので、私は2013年9月に学習療法士の資格を取りましたが、経費的なこともあって各種施設での導入はあまり進んでいないようです。

学習療法士.jpg

認知症予防には、様々な研究、報告がありますが、認知症予防に効果があると言われているのは、禁煙、運動の習慣化、脳トレ、食事は適度な糖質制限、塩分制限、野菜から食べるベジファースト、品数豊富なバランスのよい魚・和食、社会性ある認知刺激余暇活動、睡眠などのよい生活習慣を総合的に組み合わせることだそうです。中でも効果があると言われているのが息が弾む程度の中強度の有酸素運動と言われています。
しかし、誰もが息が弾む程度の中強度の有酸素運動を習慣にできるわけではなく、 料理教室もおすすめ で、特に料理が得意ではない男性におすすめしたいです。

健康・長寿は教養と教育が必要だ!

・今日、行くところがあること


日本でも認知症は増加し、厚生労働省の2012年調査では認知症患者は462万人、認知症予備軍の軽度認知障害(MCI)患者は推計400万人、合わせると65歳以上の高齢者の4人に1人でしたが、別の調査では認知症患者の高齢者推計は550万人と65歳以上の18%となり、20年で6倍に増えていました。
2025年には認知症高齢者が700万人(5人に1人)に急増し、軽度認知障害(MCI)患者と合わせると軽く1000万人を超えるわけです。
また64歳以下までの認知症を若年性認知症と呼び、まれに10代後半で発症することもあるそうで、若年性認知症の推定患者数は約3万8000人と言われています。

認知症将来推計2014.jpg

英国では20年前に比べ、1年間に認知症になる人の割合が20%減った そうで、社会全体で健康増進を図れば、認知症の増加が抑えられるようです。


ジョギング、ウォーキングなどの有酸素運動を続けることで、脳の血液の流れが良くなり、脳の白質の衰えを抑えることができ、高齢になっての認知能力が衰えを最小限に抑えることができるそうで、インターバル速歩やスローランニング、階段昇降はおすすめです。
筋肉は鍛えることで何歳になっても増やせますので、筋力の衰えが進む40代後半、遅くても50代からインターバル速歩やスロージョギングを習慣にすると健康・長寿にプラス効果が期待できますね。

天皇、皇后両陛下は、皇居御所の庭を約1キロ散策することを日課とされておられましたが、2年ほど前からスローランニングを取り入れられ、50段程度までは階段をお使いになっておられるそうです。

また歩きながら計算するとか、頭と体で2つのことを同時に行うデュアルタスク(2重の課題)がよいそうです。
よい知識をつけて出来そうなことから無理なく生活習慣を改善していくことがポイントだと思います。

遅発性アルツハイマーの爆心地が青斑核と呼ばれる脳の小さな領域だと分かり、この部位は、高齢者における認知機能の維持に大いに関連しているそうです。


認知症予防2.jpg

認知症予防1.jpg

筋力トレーニングは、使っている筋肉に意識を集中して動かすことで、筋肉と脳を結ぶ神経回路が刺激され、脳細胞を活性化でき、認知症予防に役立つそうです。
筋肉の脆弱化を防ぎ、介護予防にも役立ちますので、一石二鳥です。
歩行速度は新しい認知症診断テストの鍵 とまで言われています。運動機能や筋力と認知症リスクに関する研究成果が数多く報告されていますが、適切な負荷、量の運動を習慣にすることは重要ですね。


全国40~69歳の男女1200人を対象とした「認知症予防に関する意識調査」によると、認知症の予防に役立つ情報に関心がある人は6割近くにのぼり、認知症予防に有効だと思われる食事や運動習慣を改善するための情報を望んでいる そうです。

2012年内閣府・高齢者の健康に関する意識調査によると、健康管理の行政への要望の1位が認知症でした。


アルツハイマー病につながるリスク.jpg

認知症には、アルツハイマー型以外に、血管が破れたり、詰まったりする脳卒中により神経細胞が壊れる血管性認知症も知られています。両タイプの認知症には共通の危険因子として動脈硬化の原因とされるメタボがあり、若年期からのメタボの積極的な管理、予防が、認知症予防に有効だそうです。そのためには、食生活や運動、禁煙など日常の生活習慣を改善することが大切だと言われています。


最も罹りたくない認知症は何種類かあり、その一つの アルツハイマー病は世界経済危機をもたらすと警告 されたり、 国際アルツハイマー病協会から認知症増大予測で対策強化の政策提言 が出るほど増えていますが、よい治療法がないので高齢化国を悩ませています。最もよい対策は個人が取り組む的を射た認知症予防策の習慣化です。

そんなことから厚生労働省は2012年に「 認知症施策推進5か年計画(オレンジプラン) 」が発表されたり、2013年12月に「主要国(G8)認知症サミット」、2014年11月5日6日には「G8認知症サミットの後継国際会議」が日本で開催され、 認知症対策は重要な国家戦略 として2015年1月に「 新オレンジプラン 」が発表されています。


一番多いアルツハイマー病は、一言で言うと「脳内にゴミがたまる現象」で、そのゴミとして比較的知られているのが、βアミロイドと呼ばれるたんぱく質ですが、数年前くらいから注目を集めているのが、「タウ」と呼ばれるたんぱく質で、βアミロイド以上に悪さをすることが分かったそうです。


運動で得られるメリットはたくさんあり、いくつになってからはじめても遅すぎることはありませんが、やらない人はやりませんね。

日本は平均寿命こそ世界一ですが、国民の約7割は岩盤のような健康管理無関心層(筑波大大学院・久野譜也教授)で、2014年厚生労働白書によると 健康管理は「何もしない」派が46% もいるそうです。そんなことから 日本人の主観的健康度は主要36カ国中36位(2015年OECD調査)と最下位 で、驚くほど低率です。
健康的な生活習慣を無視して好き放題の人は、やらない理由を探すのが得意だったり、「一寸先は病み」の現代で将来の健康がいかに蝕まれるかの想像力が乏しいとか、根拠のない自信を持ち過ぎの傾向などがあるようです。

世界23カ国の健康意識調査 で、健康的な食生活は23カ国平均は59%が意識しているのに対して、日本は半分以下の29%・最下位で、十分な睡眠をとる:54%(ワースト3)、定期的な運動:39%(最下位)という世界一の健康オンチ国です。

厚生労働省の調査によれば、運動など健康増進の習慣がある人は男女とも3割にとどまり、 健康のために出費してもよいと考える金額の平均はわずか月3000円と驚くほど低額 です。


終末期医療専門医の著書「 死ぬときに後悔すること25 」によれば、後悔の1位は「健康を大切にしなかったこと 」で、死ぬ時に気がついても後の祭りで間に合いません。
また、55~74歳の男女1060人に聞いた「リタイア前にやるべきだった後悔」の健康部分の第2位が「スポーツなどで体を鍛えればよかった」なので、後悔するなら今からやっても十分間に合います。

・人生で今日が一番若い。
・他人と過去は、変えられない。自分と未来は、変えられる(カナダの精神科医・エリック・バーン)
・予防に1ドル投資すると医療費が3.27ドル減り、生産性が2.73ドル向上する。(ハーバード大学)
・やる気よりやること。やる気があるだけではやらないのと同じです。行動こそが勝負です。(百寿医師・日野原重明先生)
・運動をする時間がないと考えている人たちは、遅かれ早かれ病気のための時間を見つけなければならなくなる。(エドワード・スタンリー伯爵)
・健康こそ最大の資産であり、史上最高の投資である (リチャード・ブランソン:ヴァージングループ会長)
・健康な身体を維持する意志力がないということは、人生を左右する重要な状況において、積極的心構えを維持する力にも欠ける。(ナポレオン・ヒル)


世界最大の医療研究機関、アメリカの国立衛生研究所(NIH)が提唱した認知症予防のための生活習慣は、

1.運動習慣をつける。
2.高血圧を改善する。
3.人的交流など社会認知活動を増やす。
4.2型糖尿病の改善する。
5.地中海食などバランスのいい食事を摂る。
6.適正体重の維持(生活習慣病の改善)。
7.禁煙する。
8.うつ状態の改善。

の8つをあげ、最大の予防策は運動習慣だと言っています。


国立長寿医療研究センターが認知症予防のために開発した、運動と頭の体操を組み合わせた「 コグニサイズ 」はよい方法だと思います。

ウォーキングをしている人はたくさんおられますが、十分な効果を得るにはインターバル速歩、インターバルスローランニングがおすすめです。
ストレッチ、ウォーミングアップをしてから
・運動強度:70% 3分
・運動強度:40% 3分
この6分を1セットとして繰り返して1回3~10セット、週20セット(120分)がよいそうです。

運動強度は心拍数で管理するのが一番です。 



・70%強度 
 運動している私の場合は134
・40%強度
 運動している私の場合は98


しっかり予防するにはよい生活習慣が最善薬になり、 有酸素系運動が一番重要 と言われていますが、 日本人はWHOから65%が運動不足 と指摘されていますので、さらに患者が増える心配ネタの一つだと思います。


時代は進み、アルツハイマー病の原因と言われている細胞内異常タンパク質をうまく除去することが出来る革命的な発明がされ、これも活用しています。

認知症の予防もむずかしくないと思っていますので予防したい方は、お互いに明るく楽しく元気に笑顔で顔晴(がんば)りましょう。


私のライフワーク:質の高い健康とより幸福・豊かな人生を実現するお手伝い。
私が発明しているのは、「人類を救う宇宙人」であるという可能性です。


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**************************** 【以下転載】 ****************************

認知症は初期の段階で見つかっても完治できる治療法がないのが現状である。薬物療法は認知症の進行を遅らせることを目的としているが、その効果は十分とはいえない。そうした中で、最近は薬などを使わず症状を改善させる非薬物療法が登場し、認知症患者やその家族にとって希望の光となっている。
非薬物療法には回想法、音楽療法、運動療法などいろいろあるが、公文教育研究会の学習療法センターと東北大学の川島隆太教授との共同作業で開発された学習療法もその一つとして最近、テレビや新聞で取り上げられ注目されている。公文の学習療法を通じて、学習療法の可能性について考える。


■「計算・音読」+「コミュニケーション」で前頭前野が活性化

公文の学習療法は、東北大学加齢医学研究所の川島隆太教授と公文の共同研究により誕生した。川島隆太教授は、fMRI(ファンクショナル・エムアールアイ、磁気共鳴機能画像法)という装置で、何をしているときに脳が活性化するのかを調べた。その結果、簡単な計算問題を解いているとき、本を音読しているときに前頭前野を中心とした脳が活性化することが分かった。

また、光トポグラフィーを使った研究から、人とコミュニケーションしているときも、音読や計算をしているときと同様に、前頭前野が活発化することが分かった。

そこで、川島教授は、fMRIや光トポグラフィーなどの装置を使って、「簡単な計算と音読」に、他者との「コミュニケーション」を組み合わせると、脳全体がどう変化するかを調べた。すると、前頭前野を中心とした脳全体がより活性化されることが明らかになったのである。

前頭前野は、人の心をつかさどる機能を持っていて、その働きは、思考する、行動を抑制する、コミュニケーションをする、意思決定をする、感情を制御する、記憶をコントロールする、意識・注意を集中する、注意を分散する、やる気を出すなど多彩だ。また、脳の他の領域がうまく働くように命令を発する「脳の司令塔」でもある。

この前頭前野が活性化されると、人はいきいきと活発になり、記憶力や集中力も高まることが分かっている。公文が開発した「くもん学習療法」は、この前頭前野に働きかけて、認知機能の改善・維持が期待できる脳のトレーニング療法だ。


■「表情が明るくなる」「意欲的になる」といったケースも

その効果について、川島教授と公文は共同研究を行った。認知症高齢者を、学習療法を行った群と行わなかった群に分けて、学習開始前と、学習開始6カ月後にFAB(前頭前野機能の検査)とMMSE(認知症機能の検査)という脳の機能検査を行ったのだ。その結果、学習療法を行った群ではFABとMMSEのどちらの検査でも数値が改善されることが分かったという。

また、検査数値の改善だけでなく、学習療法を行った人の中には、無表情だった人が笑顔を見せるようになったり、おむつが必要だった人が、自発的にトイレに行くようになり、おむつが取れるなど、日常生活面での変化も数多く見られたという。

2012年に公文が行った「くもん学習療法」を導入している約130施設のスタッフへのアンケート調査によれば、「表情が明るくなる」「意欲的になる」「笑顔が多くなる」「コミュニケーションが取れるようになる」という項目に多くのスタッフが「効果が期待できる」と回答している。


■スタッフのモチベーションもUP

また、スタッフにとっての効果も大きく、学習療法を行うことで、コミュニケーションがうまく取れるようになった人もいれば、利用者をさまざまな視点から観察することができ、変化に気づきやすくなった人もいた。こうした利用者の良い変化が、スタッフのモチベーションも高め、よりよい介護につながっているケースも多いという。同様に、家族や施設にとっても効果は実感されているそうだ。


■1日30分、1対2で行うプログラム

では、実際にくもん学習療法はどのように行われるのか。

くもん学習療法には、認知症になった人の症状の改善を主な目的として高齢者介護施設で導入実践されている「くもん学習療法」と、認知症の予防を主目的として自治体等の介護予防事業として実践されている「脳の健康教室」がある。

どちらも基本的な流れは同じ。1日30分、1人の支援者が、2人の学習者を担当する。症状の重い人や、都合で1人になってしまう場合もあるが、基本は1対2。これは、プログラムを作成する過程で、1対1よりも1対2の方が、効果が高いと分かったためだという。

まず、独自のテキストを使って、「読み書き」と「計算」を学習する。脳のトレーニングが目的なので、一人ひとりがラクに学習できる教材が使われる。これは、あらかじめ脳機能検査を行って、その人のレベルにあった教材を決定しているのだという。

テキストによるトレーニングが終わったら、「すうじ盤」とよばれる作業をする。これは、数字が順番に書かれたシートの上に、同じ数字が書かれた磁石入りのチップを置いていく簡単なゲームである。これも、読み書き・計算と同じように、脳が活性化することが分かっているという。

3つの作業が終わったら、支援者や学習者同士でのコミュニケーションタイム。ここまでで約30分のプログラムである。認知機能の維持・改善を目的とする「くもん学習療法」では、これを毎日続けることが大切だが、デイサービスなどで受けられる日数が限られる場合、週3回以上行い、あとは家庭での学習(宿題)で補ってもらうという。


■認知症の改善だけでなく、予防にも効果

認知症の予防を目的とした「脳の健康教室」の場合は、週1回で、他の日は自宅で宿題を行う。また、脳の健康教室では、30分の学習療法を行う前に、別室の懇談コーナーで一休みする時間が設けられている。時間が来るまで、支援者とのコミュニケーションはもちろん、学習者同士がコミュニケーションを取ることが、脳の活性化に役立つという。

また、友達の輪が広がり、それがきっかけで社会参加の一歩にもつながる人も多いのだとか。例えば、脳の健康教室に数カ月通うことで、受講者仲間から刺激を受けた人が、新しい趣味を始めたり、地域のボランティア活動に参加するようになったりと意欲が向上したケースも少なくないそうだ。

(出典:日本経済新聞)





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最終更新日  2016/10/28 08:46:57 AM
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