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2010.12.04
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カテゴリ: 本のある生活
7、結論 まとめ(「朝の読書」がもたらしたもの)

 朝八時三十五分、校舎内はシーンと静まり返って物音ひとつしない。生徒たちが読書に集中し始めたのが分かる。クラス担任も一緒に読んでいる。職員室でも、私をはじめ、教頭先生、副担任の先生たちが静かに本を読んでいる。10分間が意外に長く、予想より頁が進む。八時四十五分、学校の鐘がなった。とたんにがやがやするかと思ったが、ちょっとの間、朝のあいさつをするための椅子の音がするだけで、すぐ静かになり朝のホームルームが始まる・・・。

「朝の読書」は、教育の現場に一石を投じた。単に一石を投じただけでなく、その波紋が大きく広がっている。「朝の読書」がもたらしたものには、

1、 静寂と集中の時間の確保
2、他の活動への波及効果
3、本を読む能力の伸長
4、学力の向上
5、日常生活の変化

7、人間的な成長
8、教師に与える影響

などが挙げられる。まだ半年に満たない実践活動ではあるが、この実践を通して初めて、これまでの読書指導の一つひとつが、うまく噛み合わさり―まるでゼンマイ時計の歯車のように―生徒たちの「心」と「頭」の成長へと自然に結びついているのを実感する。「朝の読書」がもたらしたものに、「教師に与える影響」と記したが、この実践は何よりも、実は教師を元気にしてくれるものなのではないか。

 <みんなでやる・毎日やる・好きな本でよい・ただ読むだけ>

 教師にとっての「朝の読書」の最大の長所は、教師も生徒と一緒に自分の好きな本を読めばいいという点にあることは疑いようがない。それは、生徒にお手本を示すとか生徒を管理するとかいう側面よりも、たとえ10分間とはいえ、毎日教師自身が学べる、自分自身を見つめ直すゆとりが持てる、自分の心の学習ができる、自分の生きる力を伸ばすことができるという側面の方がはるかに重要な意味を持っているのだ。今後も「朝の読書」を見守りながら、一年の終わりに、長い目では、学生たちの三年間の学校生活の終わりに、アンケート調査を実施し、その成長ぶりを見届けたい。


 <読
それに比して、読書は書き手の「情」も込みで、生き方全体が伝わってくるよさがある。そして、読み手も自分の好みに応じて、早く読んだり遅く読んだり、自分の主体をそこにかかわらせることができる。
 「朝の読書」を考え出した人は実に素晴らしい。読書は大切だが時間がない、などと言う人に、「十分間でも大いに意味がある」とはっきりとわからせることになったからである。わずか十分間の読書によって、子どもたちは自ら考え、自ら感じ、そして自分の読書時間をさらに増やしてゆくのである。
 子ども自らが読む本を選べるのもいい。十分間という枠だけ与え、そのなかで子どもは自由や自主性を体験するのである。人間は感動したり、感心したりしたことは誰かに話したくなるものだ。十分間の読書は、子どもたちお互いの間の、そして、子どもと大人の間の意味深い対話に発展しているはずである。
 切り売りの知識や、外から押しつけられたものはすぐ消え去ってしまう。しかし、自らの力で獲得したものは長く残り、その人の人格形成に大いに役立つのである。この運動のさらなる発展に期待している。>

 (臨床心理学者 河合隼雄)


※ 参考図書、およびホームページ

・ 中島克治『小学生のための読解力をつける魔法の本棚』(小学館 2009年)
・ 樋口裕一『「本を読む子」は必ず伸びる!』(すばる舎 2005年)
・ 山中伸之『できる教師のどこでも読書術』(さくら社 2009年)

・ 林公『朝の読書実践ガイドブック―一日10分で本が好きになる』(メディアパル 1997年)
林公、編著『心を育てる朝の読書』(教育開発研究所 1999年)
・ 大塚笑子『朝の読書はじめの一歩―生徒とともに歩みながら』(メディアパル 1999年)
     『朝の読書希望への一歩―教育に生かす朝の読書』(メディアパル 2000年) 
・朝の読書推進協議会HP(http://www1.e-hon.ne.jp/content/sp_0032.html)





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最終更新日  2010.12.04 16:09:11
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Re:「朝の読書」の普及のために(6)  
kyohagi さん
Twist先生、素晴らしいです。
実践が大事なんですね。“朝”が大事なんですね。 (2010.12.05 19:49:40)

kyohagiさんへ☆  
コメントありがとうございます。励みになります。
たったの10分、されど10分。月に200分、約3時間。
継続は力なり、これからも続けて行きます。 (2010.12.05 22:13:45)

Re:「朝の読書」の普及のために(6)(12/04)  
Riemiサン さん
はじめまして
「はるか124号」を見ました。
「はいくないきもの」「なずな」を図書館で借りて読んでみたいと思いました。谷川俊太郎
文・大竹伸朗絵「ん~ぐ ま~ま」も Riemiサンには理解できませんが、子どもたちに人気です。これからも 「朝の読書」をよろしくお願いします。 (2017.04.18 21:17:21)

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