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ミッシェル・ルグラン
の特集映画シリーズの中の一本、 ジャック・ドゥミ「ロバと王女」
を 元町映画館
でみました。1970年、今から50年前の映画です。
まあ、何といっても カトリーヌ・ドヌーブ
です。お母さんの 王妃カトリーヌ・ドヌーブ
より美しい、お母さんがなくなると、お父さんの大さまから求婚される娘の、 王女カトリーヌ・ドヌーブ
がいます。
この方ですね。物語が シャルル・ペロー
の童話なので、 「青の国」
の家来たちが顔を青く塗っているとか、「父が娘に求婚する」とかいう話しの展開の理不尽に呆れても仕方がないのですが、一人二役の母より美しいむすめというのが、同じ女優の、同じ顔という所に、 「カトリ―ヌ・ドヌーブ」
という女優さんが、1970年当時、少なくともフランスで、どういう存在だったのかが、あらわれているとは思いますが、ちょっと、想像が及ばないですね。
その上、この映画は「コケタ」わけではなくて、当時の大ヒット作なんだそうです。スゴイもんですねえ。
さて、その王女様ですが、 「リラの妖精」
の力を借りて、金貨とか宝石を生む、超お宝の「ロバ」の皮を被り、お城を逃げ出して、頬っぺたに泥を塗った 「ロバの皮」の娘
の カトリーヌ・ドヌーブ
になって 「赤の国」
で暮らすことになりますが、それが最初の写真です。
そこから、今度は「赤の国」の王子様に求婚されて、復活したのがこの写真です。
で、どれが一番「美しい」のでしょうというのが、この映画が突き付けた「問い」ですね。答えは、当然ひとつで、「どれも同じである。」です。(笑)
まあ、泥を塗っても少しも容色が衰えない最初に載せた 「ロバの皮」
の姿が、ぼくは好きなのですが、皆さんはいかがだったでしょう。
で、このおとぎ話、仕込みはそれだけじゃないんですよね。遊び心というかなんというか、とどのつまりには、王子との結婚式に駆け付けた、王様と新しいお后 「リラの妖精」
は、なんと「ヘリコプター」で登場してチャン!チャン!なのです。
笑わせにかかった、フランス映画って、ホント、際限を知らないということなのでしょうね。英語なら「ウィット」、フランス語なら「エスプリ」というのでしょうか。笑うよりしようがないですね。
追記2020・10・15
この映画から、50年後の カトリーヌ・ドヌーヴ
を 是枝裕和
が撮った 「真実」
の感想はこちらからどうぞ。
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