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2020.12.14
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​​ セリーヌ・シアマ「燃ゆる女の肖像」シネリーブル

​ 映画の始まりは、絵画教室のようです。女性ばかりの生徒に絵を教えているのはモデル役の女性のようです。生徒の一人が、彼女の作品であるらしい絵について何か言います。それがチラシにあるスカートが燃え上がっている様子の肖像画でした。見たのは ​セリーヌ・シアマ「燃ゆる女の肖像」 でした。
​ そこから、その肖像画について、その画家のモノローグとして物語が始まりました。時代は18世紀のようです、小さな船に乗って女性画家 マリアンヌ が島につきます。​
​​ チラシによれば フランス ブルターニュ地方の島 で、彼女は領主である貴族の邸に呼ばれ、結婚を控えた娘の肖像画を描くためにこの島にやって来たようです。​​

 ボートに乗っている最初の場面から、画材を海に落とした画家が服を着たまま海に飛び込むという、妙に印象的なシーが挿入されていて、屋敷に到着した彼女がずぶぬれなのですが、さて、この「水の女」の運命やいかにというわけですが、本人の回想ということですから、死んじゃったりはしないのです。
​​​​ 面白かったのは、画家の回想という手法の結果、 「部屋」 であるとか、 「海辺」、「草原」、「燃え上がる炎」 といった映像がとても、そしてかなり意図的な印象で、
「絵画的」に美しい
​  ことでした。自然の描写はもちろんですが、部屋の調度や壁の写し方、女性たちの衣装の写し方、映り方は
「絵のよう」でした
​​​​ ​​​​​ もう一つ、主人公が 「画家」 であることによって、映画において強調されていたのが、モデルを拒否する対象を盗み見ることから始まり、一方的に 見つめ続ける 、凝視することによる 「美」の発見 へと至るイメージが強調されてる映像で、 「絵描き」 「モデル」 という関係であればこそのリアルで、わざとらしさが、上手に回避されていました。​​​​​
​​ さて、互いが 「見つめ続ける」 ことによってはじまるのが、例えば、 ​スタンダール​ ​「恋愛論」​ で有名な 「結晶化」 です。​​
​​​​​​​ 見つめ続けることで、そこから 「美」 を生み出していくのが 画家マリアンヌ の仕事ですが、その 画家 が女性であり、自らの 内面に宿る「美」 を形象化していく 画家 を見つめ続ける伯爵令嬢 エロイーズ もまた 女性 であることが、おそらく、この映画の肝心なところなのでしょうね。​​​​​​​
 残念ながら、この二人の間に生まれる ​「結晶化」​ の顛末に関しては、何となくありきたりな印象を持ちました。
​​​​​​​​​​​ とはいうものの、チラシのシーンですが、スカートに燃えうつる炎として描かれる、伯爵令嬢 エロイーズ の、思いがけない 「愛」の発見 の描写と、いったんは結ばれるのですが、結婚によって別れを余儀なくされた ​画家マリアンヌ​ との、偶然の再会の場で、 ​マリアンヌ​ 「眼差し」 を、確かに感じながら、決してふりむくことなく、 「埋火」のように燃え続ける「愛」 ​ビバルディ​ の音楽が強調するラストシーンの エロイーズの表情 には、一種、
異様な美しさ
が宿っていることは確かだと思いました。​​​​​​​
​​​  「水」、「炎」、「絵画」、「音楽」、 ネタは山盛りで、最初に触れた 「水の女」 のネタも誰かが語りそうな、凝った映画だと思いますが、ちょっと型通りだったように思いました。​​

 偏見で言うわけではありませんが、女性しか出てこない不思議な映画で、監督も女性なのだろうと思って確かめると、やはり、そうだったことに笑ってしまいました。


製作 ベネディクト・クーブルール
脚本 セリーヌ・シアマ
撮影 クレール・マトン
衣装 ドロテ・ギロー
編集 ジュリアン・ラシュレー
音楽 ジャン=バティスト・デ・ラウビエ
キャスト
ノエミ・メルラン(肖像画家マリアンヌ)
アデル・エネル(伯爵家令嬢エロイーズ)
ルアナ・バイラミ(召使ソフィル)
バレリア・ゴリノ(伯爵夫人)
2019年・122分・PG12・フランス
原題「Portrait de la jeune fille en feu」
2020・12・08・シネリーブルno76
​​

​​ 追記
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最終更新日  2024.03.09 21:44:55
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