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2022.12.06
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​​ ​​ 檀一雄「檀流クッキング」(中公文庫)・檀太郎「新・檀流クッキング」(集英社文庫) 「100days100bookvoters」 と題して、学生時代のからの友人と、コロナ最盛期(今でもかな?)流行った 「ブックカバーチャレンジ」 という、本の紹介ごっこをして楽しんでいます。 1冊目 2020年 5月 に始まって、 2022年 10月の末 で紹介された本が 90冊 に到達しましたが、90冊目の紹介が 檀ふみ という女優さんが、お父さんのことを書いた 「父の縁側、私の書斎」(新潮社) というエッセイ集でした。
 で、マア、名を成した作家の娘が父のことを書くというパターンについて、フェイスブックのコメント欄で、あれこれ、ワイワイ言いながら、この二冊の本を思い出して、探したところ出てきました。
 で、 1冊目 檀一雄 自身のお料理エッセイで、 サンケイ​
新聞 に連載していたのが本になって、その後、文庫になった 「檀流クッキング」(中公文庫) です。​
2冊目 檀太郎 という人の​
「新・檀流クッキング」(集英社文庫) です。​ ​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​ 檀太郎 は、 檀一雄 の長男です。女優の 檀ふみ の兄さんですね。
 今となっては、2冊とも古本屋さんの棚をさがすほかない本かもしれませんが、わが家の棚には生き残っていました。
 早速ページを繰ってみました。本家の 檀流クッキング はこんな感じです。​
ショッツル鍋
 そろそろ、なべ物の好季節がやってきた。
 秋のモミジの色づく頃に、土地土地の様々の流儀の鍋をつつく時、まったく日本人に生まれた仕合わせをしみじみと感じるものだ。
 フグチリよし、タイチリよし、沖スキよし、北海道の石狩鍋よろしく、九州のキビナゴ鍋よろしく、水戸のアンコウ鍋も結構だ。
 新潟のスケソウダラの鍋もだんだんおいしくなってくる頃だが、今回はひとつ、ショッツル鍋といこう。
 ショッツル鍋というのは、秋田のショッツルで鍋の汁をつくった、味わいの深い鍋物である。
 ショッツルはおそらく塩ッ汁の転訛であるに相違なく、主としてハタハタを塩して、アンチョビー化した、いわば、魚の醬油である。
 秋田では、ハタハタの大量の頃、そのハタハタに塩をまぶして、自家製のショッツルを作っていたものらしい。そのショッツルを自分の口に合うような塩からさに薄めて、ホタテガイの貝の鍋に入れ、さまざまの魚や、野菜を煮込みながら鍋物にしてつつくわけである。
 しみじみとおいしいものだ。 ​​
​ 律儀に書き写しながら残念なのが 「ショッツル鍋」 そのものについて、 ぼく 自身が何にも知らないことなのですが、文章はいかにも立派な作家による 昭和の新聞コラム ですね。 
昭和44年 から サンケイ新聞 紙上での連載で、本になったのが 昭和45年 1970年 のことで、高度経済成長の始まりの頃ですからね。 檀一雄 は最晩年、といっても、 昭和51年、1976年、 没後、 読売文学賞 で讃えられた 「火宅の人」(新潮文庫上・下) を書き上げて、 63歳 という、今考えれば、とても若くしてなくなっているわけですが、その、まあ、多分、今読んでもきっと問題作であろう、だって 「火宅」 ですからね、と同時に文壇随一の料理人として、お家でつくる 「お料理エッセイ」 で人気を博していたというのが面白いですね。 で、その後、 「檀流」 は受け継がれていて、まずは長男の 檀太郎さん ですが、彼の 「新・檀流クッキング」(集英社文庫) に、同じく ショッツル鍋 のページがありますから、ちょっと引用しますね。
ショッツル鍋 寒さ吹っ飛ぶ 秋田名物ハタハタ料理
 先日友人から、金沢の市場から直送されて来たばかりのハタハタをいただいた。それは見事なハタハタで、姿はプリプリしていて、いかにもショッツルにしてくださいというような風情であった。
 ハタハタ、ショッツル鍋といえば、父も僕も大好物で、肌寒い季節になると、
「今日はショッツル鍋にします。タロー、ショッツルを買って来なさい。」
「ハーイッ」(新・檀流クッキングP27)
​  あのー。すごいですね。何がって、お父さん、当時、 「火宅の人」 を書いていらっしゃる最中で、息子さん、 「ハーイ」 なんですから。思いません? 「すごいなあ!」 って。
 そういえば、 津島佑子 という、 太宰治 のお嬢さんが 「山猿記」 という、母方の祖父の家をモデルにした作品を書いていらっしゃって、そこに登場する 太宰 は、とてもいい人なのですよね。マア、ほかの人の奥さんと心中しちゃうんですけど(笑)。
 マア、そんなことを考えながらこの本を読む人はあんまりいないかもしれませんね。こちらの本は、文庫ですが ビジュアル・ブック の趣で、ページがみんな写真版です。 昭和58年 ですから、 1983年 の文庫化ですね。 檀流クッキングの系譜 は、 檀太郎さん が、 「読んで見る」 料理本としてたくさん出しておられて、続くのですが、 系譜の継承者 として、最近も頑張っておられて、なおかつ、文章が素晴らしいのが、実は、 檀晴子さん なのですね。 太郎さん のお嫁さんです。つい最近も、 「檀流 スローライフ・クッキング」(集英社) という本をお出しになっていて、これが素晴らしいですね。今日はとりあえず表紙だけ案内して、内容はまた後日ということで、今日のブック・カバーの番外編は終わりますね。いやはや、 檀流クッキング 、おそるべしでした(笑)。


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最終更新日  2022.12.06 00:29:36
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