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2023.05.01
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​100days100bookcovers no89(89日目)
​​ 嵐山光三郎「漂流怪人・きだみのる」(小学館文庫)​
シマクマ君 に回ってきた、 ブックカバー・チャレンジ89日目 は嵐山光三郎「漂流怪人・きだみのる」(小学館文庫) です。
 イラストレータの 南伸坊 が、腰巻の文章を引用しながらこんな解説を書いている本です。
きだみのる ファーブル「昆虫記」 の訳者で、戦中 「モロッコ紀行」 を書いたブライ派の学者である。 雑誌「世界」 に連載した 「気違い部落周遊紀行」 はベストセラーになり、映画化され、大ヒット。 嵐山 雑誌「太陽」 編集部員 であった 28歳 のとき、 きだみのる(75歳) と、 謎の美少女ミミくん(7歳) と一緒に取材で各地をまわった。フランス趣味と知識人への嫌悪。反国家、反警察、反左翼、反文壇で女好き。果てることのない食い意地。人間のさまざまな欲望がからみあった冒険者。きだ怪人のハテンコウな行状に隠された謎とはなにか。」(本書腰巻)​
​​ 28歳の青年が、75歳の怪人と運命的に出会う。そしてそこに少年のような7歳の少女。これは ​「きだみのる」の評伝​ であり、しかも ​嵐山光三郎の青春記​ でもある。​​
​​ ​「嵐山は73歳になった」​ と、 嵐山さん は書いている。​​
​  きだみのる は、名著をものした学者にして、すこぶる魅力的な怪人だが、私はその名著を未読である。​
​ いま猛烈に、 きだみのる の本を読んでみたいと思っている。​
​ まちがいなくこの本は 嵐山光三郎 の最高傑作である。(P281)​
​​ どうです?面白そうでしょ。まず著者の 嵐山光三郎 ですが、 怪しい探検隊 椎名誠 が流行っていたころ、ともに 「昭和軽薄体」 と呼ばれて登場した人だったと思いますが、ぼく自身は 「素人包丁記」(講談社文庫) とか 「文人悪食」(新潮文庫) とかの、​​ 「くいしんぼ」エッセ とか、 「温泉」エッセイ ​​でお世話になってきた人です。伝記(?)では 「桃仙人小説 深沢七郎」 (中公文庫) 「 悪党芭蕉」(新潮文庫) とかが評判になりました。​
 もともとは 平凡社 「太陽」 という名雑誌の 編集長 だった方です。 平凡社 といえば百科事典です。で、 「百科事典の巨人」林達夫 というとんでもないインテリが思い浮かんでくるのですが、先日、一緒に 本読み会を やっている、ほぼ同世代の本好きの方に名前を言ったところ 「誰、それ?」 という返答だったわけで、この記事をお読みになっている方にも、今や、あんまりピンと来ない名前なのかもしれませんね。
 今回、紹介している本の中で主人公である きだみのる 山田吉彦 という本名で 「ファーブル昆虫記(全10巻)」(岩波文庫) を訳していますが、その 昆虫記 で、共訳者といて名前が出てくるのが 林達夫 です。 中公文庫 「共産主義的人間」 という小冊子ですが、名著が、たぶん、今でもあります。
 まあ、話は戻って、その 嵐山光三郎 の最新作が 「漂流怪人・きだみのる」(小学館文庫) です。
 紹介ついでに 「きだみのる」 についてですが、ぼくは ファーブル昆虫記 の訳者で本名 山田吉彦 の方は  
中学生のころから知っていましたが、 「気違い部落周游紀行」 (冨山房百科文庫) の人だということを知ったのは、ずっと後のことです。
 実は、先だって、 YAMAMOTOさん 「土佐源氏」の宮本常一 を話題になさったときに読み直そうと思いついた人でした。で、元あった棚から取り出したのはいいのですが、それをどこに置いたのかわからなくなって、さがしていて見つけたのが 嵐山光三郎 のこっちの本というわけでした。
きだみのる 「気違い部落周游紀行」 (冨山房百科文庫) は敗戦直後の八王子の山村のルポルタージュで、 1948年 第2回毎日出版文化賞 受賞作です。戦後すぐの、ニッポンの村社会を描いた名著です。 
1957年 ​渋谷実​ が監督で、松竹で映画化していて 伊藤雄之助 とか 淡島千景 が出ていて、大ヒットしたそうです。
 著者の きだみのる は、戦前、ソルボンヌで マルセル・モース に学んだフランス帰りですが、帰りに立ち寄った モロッコ について、後に、 岩波新書 「モロッコ」 として再刊されている 「モロッコ紀行」(日光書院) という本を出したのが社会学者としてデビュー作で、日中戦争の最中のことです。
宮本常一 柳田民俗学 の異端だったとしたら、 きだみのる は戦後の 社会学、文化人類学 の異端といっていいかもしれません。戦後社会を 「漂流した」 怪人物です。
 本書は、上に引用した 南伸坊 の解説にある通り、 1970年 代、 「太陽」 の若き編集者として 「きだみのる」 と仕事をした 嵐山光三郎 「思い出の記」 です。
きだみのる と彼の幼い娘を巡るスキャンダルについても、彼ら親子を利用して 「子育てごっこ」 というインチキ作品で一世を風靡した 直木賞作家、三好某 のスキャンダルとともに暴露されています。
 いろんな、意味で、読みごたえというか、暇つぶしに最適というか、面白さ満載です。
DEGUTIさん 88日目 チママンダ・ンゴズィ・アディーチェ「半分のぼった黄色い太陽」(くぼたのぞみ訳 河出書房新社) 、アフリカの女流文学でした。いや、アメリカ文学でもあるかもです。何しろ、アメリカ、カナダの英語の短編小説に与えられる 「オー・ヘンリー賞」 受賞作家ですしね。バトンをいただいたのは2022年の7月の末でした。
​​​​​​​​ 作家の 西加奈子 が、 KOBAYASI君 が紹介した ルシア・ベルリン の翻訳者 岸本さちこ とのラジオ番組の中で紹介していたというのが、まあ、いわゆる付け筋のようですが、
​「なるほどなあ、そういう繋がりでお読みになっていらっしゃるのか。」​
​  と、まあ、皆さんの紹介を読みながら、いつものことではあるのですが、今回も感心することしきりで、
「じゃあ、ぼくも読んでみようかな…」
​  というわけで、早速、借り込んできた 「半分のぼった黄色い太陽」(くぼたのぞみ訳 河出書房新社) とか 「アメリカーナ」(くぼたのぞみ訳 河出書房新社) とかをパラパラしながらそのあまりの分厚さにちょっとたじろぎました。両方とも 2段組み 500ページ を超えるのです。​​​​​​​​​
「こりゃ、すぐに読むのは無理やな(笑)。じゃあ、 89日目は何にしようかな?」
 で、 89日目の付け筋 ですが 「半分のぼった黄色い太陽」 をラジオ番組で紹介していたという 西加奈子 という作家は 1977年 、父の任地 イラン で生まれた人で、いったん帰国しながら、小学生時代には エジプト に渡り、帰国後、 通天閣の街 を描いた 「通天閣」(ちくま文庫) 織田作之助賞を とって登場したのが 2007年 です。
 その後、 イランやアフリカの暮らし(?) をネタにして書いた 「サラバ」(小学館文庫) 直木賞作家 になった人ですね。まあ、云ってしまえば
​「アフリカから帰ってきた女」​
というわけで、ぼくのこじつけですが、本書の主人公 きだみのる
​「アフリカから帰ってきた男」​
​  というわけです。ハハハ、こじつけです。 嵐山さん が帰ってきたわけではありません。で、いいわけですが、 コロナから帰ってきたシマクマ君 は、少々不調でして、文章の脈絡が整理できていません。なにを書いているのか、実は、よく分からないのです(笑)
 まあ、そういうわけで、とりあえず、バトンをお渡ししたい一心の紹介でした。 YAMAMOTOさん 、よろしくね。(笑) ​(2023・08・31・SIMAKUMAくん)​


追記2024・04・05
 ​100days100bookcoversChallenge の投稿記事を ​​​100days 100bookcovers Challenge備忘録 ​ (1日目~10日目) ​​  (11日目~20日目)  ​​​ (21日目~30日目)  ​​​ (31日目~40日目) (41日目~50日目)  ​ ​(51日目~60日目)) ​​  (61日目~70日目) (71日目~80日目) ​という形でまとめ始めました。日付にリンク先を貼りましたのでクリックしていただくと​備忘録が開きます。​​​​​​​​​

​  追記

 ところで、このブログをご覧いただいた皆様で 楽天ID をお持ちの方は、まあ、なくても大丈夫かもですが、ページの一番下の、多分、楽天のイイネボタンを押してみてくださいね。ポイントがたまるんだそうです(笑)​​ ​​​

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最終更新日  2024.04.18 22:28:18
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