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2024.05.06
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ジャファール・ナジャフィ「メークアップ・アーティスト」元町映画館 ​​​​ 神戸の 元町映画館 4月27日 から、ゴールデン・ウィークの前半1週間 「イスラーム映画祭9」 という企画をやっていました。見る気満々だったのですが、 4月29日 に出かけて挫折しました。​​​​なんと、 ​​​​​​
​​ 満員御礼!
​  だったんです。もともと 60席 という ミニシアター ではあるのですが、で、
​​ 「イスラーム映画祭は毎年好評なんですよね。」 ​​
​  という映画館の方の話も聞いてはいたのですが、これほどとは思いませんでした。コロナのせいもあって、映画館存続の危機に見舞われている 元町映画館 には、願ってもない客の入りで、お目出たいのですが、お客のいない映画館に慣れてしまった徘徊老人には
​​ 想定外の危機(笑)
​  の到来です(笑)。​​​​​​
​​​​ 仕方がないので、その日は人ざかりの商店街徘徊に切り替えましたが、 古本 だの、同居人のためのお土産の シュークリーム だの、すっかり 無駄遣い徘徊 になってしまい、
​反省!​​
​  のご帰宅でした。​​​​
​​ で、翌日、
​​​ 「今日は、連休とはいえ、学校とかやってるし!」
​​​ と出かけたのですが、何と、やっぱり盛況で、ちょっと早めに行ったつもりだったのですが、 入場整理券54番 でした。二日続けて挫折するのは癪なので入場して、結果的には、久しぶりに満席の映画館で映画をみました。 ​​​ 見たのは ジャファール・ナジャフィ という、 イラン の監督の 「メークアップ・アーティスト」 というドキュメンタリーでした。​​​
​​ 「なに?メークアップ・アーティストって?」 ​​
​  まあ、いつものように、そういういい加減なノリで見ていたのですが、これが、まあ、
​想定外(別に何も想定していたわけではないのですが)の面白さでした(笑)。
​​  ​​​​​​​ 舞台 イラン という国の田舎で、人々の生活の背景に見える山は一年中雪をかぶっているんじゃないかと思わせる雰囲気でした。登場するのは、その山間にある村で暮らしているのが バフティヤーリー族 というのだそうですが、 遊牧 、だから、羊を飼っている暮らしの 若い夫婦 なのですが、その 夫婦 にカメラは密着して、ぶっちゃけていえば 「夫婦喧嘩」 を撮り続けていたことが、とにかく面白かったですね。​​​​​​​
「お前らが、こんなふうに映したりするから、女房が勝手なことを言うんだ。」
​  ​​ 亭主 ゴルムハンマドさん が、ときどきカメラに向かってそんなことを口走るのですが、まず、その距離感というか、カメラそのものが映画の中にあるというか、そこが面白かったんですね。​​
​ 映画の中で、激高した 亭主 の​ ゴルムハンマドさん ​​​​が ミーナさん に殴りかかろうとするのを、マイクを持っている スタッフ とかが止めに入るシーンまであるわけで、
​​ 「この映画は、いったい、なにをドキュメントしているんだ?」 ​​
​​​​  まあ、そういう、おもしろさの映画でしたね。
​​​​​​​​ で、その 夫婦 なのですが、 ミーナさん が、結婚はして子供も産んだけれど、諦められないと言っているのが、題名になっていますが、
​「メークアップ・アーティストになりたい!」​​
​  ということなのですね。ボクは、この映画を見るまで、 メークアップ・アーティスト というのが、現在では 「美容師」 とか 「ネイリスト」 とかいう職業名と同じ、普通名詞だということを知らなかったのですが、いかにも 現代的な仕事 ですね。​​​​​​​​
​​​​​ たとえば、ボクが 「ネイリスト」 という仕事の名前を知ったのは、もう、かなり昔ですが、高校生に将来の夢を聞いて知ったのですね。そういう専門学校があるって。今回の メークアップ・アーティスト も、おんなじですね、映画の中で ミーナさん が、大学に通ってもその仕事の技術を身につけたいというわけですが、その様子を見ながら、ボクが、驚きとともに感じたのは
​​ 「若い!新しい!現代っ子やん!スゴイ!」 ​​
 ​ ということで、それが、この映画の二つ目の面白さでした。​​​​​
​​​​​​​​​​​​​​  「ネイリスト」 という言葉というか、希望を口にした高校生を、その当時、50代だったボクは、マジマジと見たことを憶えています。何を言っているのか理解できなかったんですよね。
 で、この映画に出てくる、 ミーナさん 以外のすべての人は、当時のボクと同じなんですね。 彼女
​​ 「自分の人生を自分で決める」 ​​
 ​ と主張していることについては、反対、賛成はともかく、理解できているかもしれないようですが、 「メークアップ・アーティスト」 については、おそらく、誰一人理解できていないんです。女性の自立、家族制度、婚姻制度、夫婦の約束、子育て、そのあたりをめぐっての言い争いや、説得、説教が飛び交う中で ミーナさん だけは 現代っ子 なのです。 現代っ子 というのは制度の中に浸って生きている人間を飛び越えるというか、平気で、夫のため、子どものために第二夫人を探しに行ったりするわけで、このフィルムを見ている、自分は先進国に暮らしているつもりで、ちょっとリベラリスト気取りの、まあ、ボクみたいな人間が 「因習的」 とかいう言葉を思い浮かべながら 彼女 の暮らしている 村の生活 や、 彼女 境遇 行動 を理解したがることも超えてしまうんですね。​​​​​​​​​​​​​​
​​​​​  現代っ子 というのは、いつの時代、どこの社会にも登場するわけで、この映画で ミーナさん が、その 現代っ子 として、自分の夢の実現に向けて
​​ ぶっ飛んでいる! ​​
​  そこのところが、ボクにとって、この映画が
​​ 異様に面白かった! ​​
​  ところですね。​​​​​
​​​​​ で、 三つめ はというと、やっぱり、あの キアロスタミの国の映画 だったことですね。ちょっと遠めから撮る風景とか、羊や馬のようすとか、その相手をしたり、それに乗ったりしている人のようすとか、村の人たちの会話、特に、 最後のシーン なんて キアロスタミ そのもので、意味なく 拍手 しそうでした。​​​​​
​​ ともあれ、 ジャファール・ナジャフィ監督 という名は覚えておこうと思いましたね。 拍手! でした。​​
監督ジャファール・ナジャフィ Jafar Najafi
イラン・2021・76分・ペルシャ語
英題「Makeup Artist」
2024・04・30・no062・元町映画館no243





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​​​​​



追記
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​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​





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最終更新日  2024.05.11 22:12:59
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