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ぼくはよく感謝に気持ちを態度に示さないと言われます(実は感謝の気持ち以上に謝罪の気持ちが伝わりにくいようです)。そう言われる以上、それを指摘してくれる相手はぼくがちゃんと感謝なり謝罪の気持ちを抱いているということは認識していてくれるようです。態度として明瞭に表現できぬのであれば言葉で表せばいいようなものですが、言葉で表すのはもっと不得手なのです。というかぼく自身はちゃんと言ってるつもりでいるのだけど、どうも伝わっていないようだから思い込みに過ぎぬようです。礼と詫びだけはしっかりせにゃならんといい大人が決意を新たにするのは遅きに失したことであることは分かっちゃいるけど、そういう意識を持ち続けるのは悪い事ではないはずです。って何を言ってるんだ。今ここで言いたいのはもやし農家の皆さんへの感謝なのであります。もやし農家の方たちの不断の努力によってぼくの会計の少なからずが助けられているのだから、どれだけ謝意を表明したどころで諸兄の懐の足しになどならぬだろうし、それ以前にこの文章が諸兄の目に触れるとも思えぬのでした。例え直接には届くことのない感謝であっても巡り巡って諸兄の耳に入って幾ばくかでも励みになれば僥倖なのです。といった訳で感謝しつつもやしを活用した料理を試みたいと思うのです。 もやしの味噌汁は、若い頃は定食屋なんかでよく食べたものですが、煮詰まった汁にくたくたになったもやしが何とも惨めな感じでけして美味しいものではありませんでした。もやしという食材はくったりとしやすいけれど、くったりすると大概は美味しくなくなるという相反した性格を併せ持っています。うえやまとち著『クッキングパパ』には、こうしたもやしの味噌汁にありがちなジレンマを解消するちょっとなるほどの調理法が出てきます。荒岩流 もやしの味噌汁として紹介されたこのレシピ、ごま油もしくはバターで炒めたもやしを味噌汁に加えるというもので、言われてみれば当たり前のようでありながらこれまでやったことのない調理法でありますし、なるほどこれは確かに旨そうです。【材料】もやし・昆布・味噌・塩・胡椒・ごま油 or バター 適宜【作り方】1. フライパンにごま油 or バターを熱してもやしを炒める。塩、胡椒する。2. 鍋に水、昆布を入れてだしを取る。味噌を加える。1.を加える。 思った以上にシャキシャキとした食感が楽しめるとともにごま油の風味が立って、これは定番になりそうなアイデアだと感心させられました。今回はごま油を用いましたがバターも間違いなさそうです。 せっかくなので、同じもやし炒めを用いてかけそばにのっけてみることにしました。【材料】そば(茹でる)・めんつゆ・もやし・塩・胡椒・ごま油 適宜【作り方】1. フライパンにごま油を熱してもやしを炒める。塩、胡椒する。2. 丼にそば、めんつゆを盛って1.をのせる。 そば好きの方には受け入れられないかもしれませんが、ぼくは案外悪くないと思いました。関東式の黒いつゆで試しましたが、これはむしろ関西風のだしの風味が強い旨味の利いたつゆとマッチするんじゃないだろうか汚思いました。 なんと本場イタリアにスパゲッティともやしの組合せのレシピがあるとの情報を得ました。Daily portal Z 「正解の分からないパスタ料理」https://dailyportalz.jp/kiji/140901165058 どうやら現地の料理店のまかない料理として作られたようです。これは試してみたいと色々とレシピを探ってみましたが、なかなか見当たらない。"Cucina Naturale 「Penne con ragu speziato di zucca e germogli di fagioli mung」(スパイシーなかぼちゃのラグーと緑豆もやしのペンネ)https://www.cucina-naturale.it/ricette/penne-ragu-speziato-zucca-germogli-fagioli-mung/" ようやく上記に辿り着きまはしましたがこれはちょっと想像したものと違っています。ならばDaily portal Zで紹介されていた『新パスタ宝典』のものがシンプルで興味をそそられます。スパゲッティのもやし和え[イタリア]【材料】スパゲッティ(茹でる) 250g/もやし(茹でる) 250g/オリーブ油(or バター) 大さじ3/にんにく 1片/塩・胡椒 適宜【作り方】1. フライパンにオリーブ油を熱してにんにくを炒める。もやし、塩、胡椒を加える。 非常に地味な味わいであることは確かです。何かが物足りなく感じられるのですが、少なくとも不味くはないし、確かにまかないとしてガツガツ食べるのならありかもしれないと思いました。もう一度食べたいかと言われれば自分で作るまでではないけれど、出されたりしたら食べてみてもいいかなって感じです。
2022/11/05
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好きな食べ物はカレーだ、とかラーメンだとか色々と語ってきましたが、そばは改まって好きって語るまでもないごく当たり前に「好き」な食べ物です。そういう意味ではぼくにとってごはんに近い存在です。うどんも似たようなもののはずですが、そばほどには身近な食材ではないし、スパゲッティなんかは身近ではあるけれどラーメンに近い存在に感じられるのは日本に渡来して以降の歴史が浅いからなんでしょうか。といったようにそばの身近は、ぼくにとっては他の炭水化物食品に比べてずっと近しい位置にありますが、具体的な言葉で他の食品との差異を説明しようとするとつい口ごもってしまうのでした。そばという食品の特性を重い尾もしてふと気付いたのはそばってそばとかけ汁、つけ汁という最低限の調味料で食べられるって線から検討してみましたがどうもうまくいかない。ぼくにとって仲間の食品であるごはんは塩さえあれば立派な塩むすびとして食せるというのは良しとして、ラーメンだってすラーメンやかけラーメンがあるし、うどんは言うまでもなくそばに準じます。さすがにスパゲッティはペペロンチーノだったり醤油にマヨネーズという椎名誠スタイルもあるけれどそれなりの食材を加えるのが一般的ですが、まあそばつゆに浸したりラーメンスープを注いで食べても案外いけちゃうような気もします。というわけでそば通でもなんでもないぼくのようにそばをごく一般的な食品と見做している者にとっては、そばでなきゃならないっていうことを強く主張する理屈は持ち合わせていないのでした。 長野県伊那市高遠町に高遠そばと呼ばれるそばの食べ方があるらしい。といっても高遠そばと地域名を冠するほどに特別なであるという理由は判然としないのであります(どうも高遠地区で採れる特別な辛味大根があるらしいということを聞いたこともあるような気がするけれど)。同じ長野には、行者そばと呼ばれるものもあってこれも基本的には同じようなそばみたいなのです。まあ美味しけりゃ呼び名などどっちでもいいんですけどね。【材料】そば(茹でる)・味噌(焼く)・辛味大根(おろす/絞る) 適宜【作り方】1. 器にそば、大根おろしを盛って焼き味噌、辛味大根の絞り汁を添える。 そりゃまあ美味しいですよね。味噌ってのがなかなか渋いセンスですが、長野の奥地では醤油が貴重品だったりそもそも入手困難だったからありあわせのものを使ったということなのでしょう。だから当然にそばつゆだって美味しくできるはずですが、ここは最低限レシピを尊重することにします。 futa著『3人分クッキング』から赤きラー映えし氷結ぶっかけそばを作ってみました。ネーミングはものものしいけれど、何のことはない近頃流行りのラー油そばってだけの話ですね。【材料】そば(茹でる)・玉ねぎ(薄切り/冷凍)・卵黄・そばつゆ・食べるラー油・白ごま・のり(千切る) 適宜【作り方】1. 皿にそばを盛ってめんつゆをかけ、玉ねぎ、食べるラー油,白ごまを散らす。卵黄をのせてのりを散らす。 これまた予想通りに美味しく頂けます。しいて言えば冷凍した玉ねぎってのがちょっとユニークではありました。そばつゆにラー油だけだって十分に美味しいと思いますけど。 日本そばを炒めることに抵抗のある方もいるかもしれません。そば好きにも古典にのみ価値を見出すゴリゴリの正統派とそばの可能性に対して柔軟な価値基準を有する進歩派がいるとすればぼくはその間を往復しているように思います。今はちょうど後者に与していますが、そのうちまた前者に立ち戻ることもありそうです。【材料】そば(茹でる)・レタス(千切る)・合びき肉・にんにく・オリーブ油・塩・胡椒 適宜【作り方】1. フライパンにオリーブ油を熱して合びき肉、にんにくを炒める。そば、レタス、塩、胡椒を加える。 レタスの焼きそばです。日本そばは炒めても美味しいことは山口の瓦そばを挙げるまでもなくよく知られるところですが、正統派の人は許さないんだろうなあ。中華麵を使った一般的な焼きそばに加えて美味しい具材なら日本そばにも合うと思ってます。 自宅でもっともよく食べるのが春菊そばです。一般に春菊そばというと春菊の天ぷらやかき揚げをのせたものを指すと思いますが、ぼくが気に入って作っているのが、そばを茹でるついでに春菊も一緒に茹でてそれをそのままのせるというものです。【材料】そば(茹でる)・春菊(5cm幅/茹でる)・めんつゆ・水・【トッピング】鶏胸肉(そぎ切り)・卵・天かす 適宜【作り方】1. 丼にそばを盛って春菊をのせる。温めためんつゆを注ぐ。 天ぷらよりも春菊の風味がガツンと感じられて美味しいなあ。セリもいいですねえ。いずれにしてもこうした青い菜っ葉が安い季節であれば大抵の野菜が使えそうですね。
2022/11/03
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自宅ではお手軽ディナーでも大満足 すっかり酒場巡りから料理レシピブログへと移行しつつありますが、これはこれでまた良しと思っています。以前は、自分も都内を中心にちょこまかと忙しなく駆けずり回っていたし、今でも行きたい場所は数えきれないほどありはしますが、もう前のようには貪欲に行動しなくたっていいんじゃないかと思えるようになってしまいました。これを堕落と言われたら甘んじて受け止めはしますが、口ではそう言っても心では必ずしもこれが堕落とは思っていないのでした。確かに年々呑む量は減っているけれど、呑みに行くペースはさほど変わっていないように思います。ただ、未知の酒場で呑む楽しみと既知の酒場で呑む楽しみの比重が以前は前者に偏っていたのが、今では同等の価値となったのであります。って書けば書く程言い訳めいているような気がしてきました。 ところで話はガラリと変わりますが、これまでもしかするとうどんについて語ったことはなかったかもしれません。いや、伊勢に旅した際に伊勢うどんのことを書いた気もするし,伊香保温泉では水沢うどんなどなど旅先の名物としてうどんを取り上げたことはあったかもしれませんが、確かに飲食店を含む酒場でうどんを食べることはついぞなかったような気もします。じゃあ、お前はうどんが嫌いなのかと問われると激しく否定したい。もう随分言っていないけれど日本のうどんの代表選手である讃岐うどんの本場である香川県を旅した時には朝から晩までうどん三昧ってことも何度か経験しています。いくら食べても飽きないし、案外腹持ちも良くないからいくらだって食べることができたものです。しかし、いつの頃からか知れぬけれど、冷凍うどんがとんでもなく高品質化しました。これだけ美味しいなら表で高い金を払ってまで食べる必用はなくなったと見切ってしまったのです。だからといって家で食べるかというと余り食べた記憶はないのですけど。どうしてもぼくは蕎麦とかスパゲッティの方が好きなのです。そのそばも十年ほど前に乾麺のレベルの向上に驚かされて以来買い求めるようになったのですが、果たしてうどんの乾麺はどの程度進化したのか。それを確認したくて数袋を買い込んでいただいてみることにしたのでした。 麺類でもう何度も語ってきましたが、思いつく限りの大部分の食材と麺類は相性がいいというのがぼくの考えで、うどんだって例外ではありません。ってかもしかすると最も汎用性のある麺類はうどんじゃないかって気がしています。だからもう意外性や驚きなどは期待するのが無理というものです。まずはあんかけおろしうどんです。【材料】うどん(茹でる) 1人前/だし汁 300ml/みりん 大さじ1/醤油 小さじ1/塩 適宜/大根(おろす) 10cm/片栗粉・水 大さじ1/生姜 適宜【作り方】1. 鍋にだし汁、みりん、醤油、塩を入れて沸かし、大根おろしを加える。水溶き片栗粉を加える。うどんを丼に盛って汁をかけて生姜をのせる。 実に素朴でありますが、うどんってのは素朴な位が美味しいのです。たまにデロンデロンの汁で出されることもありますが、ぼくはマイルドにトロミが付いてる程度がちょうどいいかな。それと乾麺のうどんの感想としてはやはり面が細身にできていることもあって、いまひとつうどんっていうのとは違ったもののように思えてしまいます。うどんの乾麺はまだまだ発展途上のようです。 うどんが食べたくなった本当の理由は名古屋の長命うどんで食べられるうそ中がもっとも大きな理由です。うどんだけでなく、中華麺、そば、きしめん、冷麦、そうめんといった各種麺類を一緒の丼に盛り付けてみようっていうもので、先に書いた通り麺類はあらゆる食材と相性がいいというルールに則しているはずです。【材料】うどん(茹でる)・中華麺(茹でる)・そば(茹でる)・きしめん(茹でる)・冷麦(茹でる)・そうめん(茹でる)・めんつゆ・ねぎ(小口切り) 適宜【作り方】1. 皿に3種の麺を盛ってねぎをのせ、つゆを注ぐ/添える。※かけ(麺(温かい)/つゆ(温かい))/ゆつき(麺(湯付き)/つゆ(温かい))/ぬる(麺(温かい)/つゆ(ぬるい))/ころ(麺(温かい)/つゆ(冷たい))/冷やし(麺(冷たい)/つゆ(冷たい)) 正直なところ、全く違和感なくてちょっとガッカリしました。これは店で食べても一緒だろうなあ。こういうハイブリッド料理は言葉で語るか、こうして文章の一部を写真で見せる方がずっと意外に思えるのでした。 大阪でうそ焼き呼ばれたり大阪でちゃんぽん焼する、これまた麺料理のハイブリット料理です。【材料】うどん・焼きそば麺(電子レンジで600W1分加熱) 1人前/豚バラ肉(一口大) 150g/サラダ油 小さじ1/塩・胡椒 適宜/キャベツ(一口大) 1/8個/玉ねぎ(くし型切り) 1/4個/もやし 1/3袋/乾燥エビ 小さじ2/天かす 大さじ2/胡椒 適宜/ウスターソース 大さじ2/中濃ソース 大さじ3/鰹節・紅生姜(みじん切り)・青のり 適宜【作り方】1. フライパンにサラダ油を熱して豚バラ肉を炒める。玉ねぎを加える。キャベツ、もやしを加える。塩、胡椒する。うどん、そばをのせる。乾燥エビを散らして蓋をし、弱火で2分蒸らして炒める。ウスターソースを加える。中濃ソースを加える。皿に盛って鰹節、紅生姜、青のりを散らす。2022/8/3 ごく標準的な焼きそばとい同じ味です。各段焼きそばの風味はほとんど感じられず、目をつぶって食べたら気付かぬうちに食べ切ってしまいそうです。でもだからってこれがけして口に合わぬとか美味しくないとかってことではないので一度はお試しを。
2022/11/01
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ぼくの炭水化物に関する考え方は、大体定まってきました。炭水化物は大抵の食材と相性がいい。それこそ炭水化物同士、例えばごはんの上におかゆをのせたり、ラーメンの上に焼いた中華麺をのせたり、かけうどんに焼きうどんをのせたって美味しく食べられそうなのだ。炭水化物であればうどん、そば、米のどれでも変わらないけれど取り換えが可能である。先の礼に加えるとうどん、そば、そうめんなどを一緒に盛ったり、いなり寿司をパンで包んだり、ラーメンの具材にマカロニをのせてもいいってことになります。そして炭水化物の味付けは甘かろうが辛かろうがどっちも旨い。これは先入観を放棄することと若干の慣れが必要でありますが、好き嫌いがあるのは仕方ないにしても少なくともぼくはどんな食材が炭水化物と組み合わされても驚くことはないと思うのです。だから世間に出回るありとあらゆるレシピを眺めてみてもぼくを驚愕させるような料理などありはしなかったのです。正確に書くと食べることができる/食べることができないではなく、食べたい/食べたくないといった区分しかあり得ないのであります。それなりに腕のある料理人が一定数以上の人が食べてくれるだろうと考えて作った丼料理であれば、ごはんの上にあんこをのせてそこにカレーのルーを掛けているとなると一応食べることはできるけれど激しく食べたくはないのです。とまあ目ボケ眼で書いてるので全く論理的じゃないかもしれませんが、まあいいか。以下4品の丼料理もそういう訳でちっとも驚きはないけれどまあそこら辺はオリジナルのレシピ作者にクレームを付けてください。 まずは、久住昌之原作・水沢悦子作画『花のズボラ飯』から豆腐たらこバター丼です。ものすごい安直なレシピでありますし、この組合せで不味いはずもありませんが、たまたまたらこがあったから作ってみることにしただけです。【材料】ごはん 適宜/豆腐(崩す) 1/2丁/たらこ 1本/バター 小さじ2/長ねぎ(小口切り)・醤油 適宜【作り方】1. 茶碗にごはんを盛るって豆腐をのせる。たらこを散らす。バターをのせて電子レンジで600W1分加熱する。ねぎを散らして醤油を垂らす。 これはもう幾らでも変化させることができそうです。卵やマヨネーズはまず間違いなさそう。むしろ豆腐がたらこの味をぼやけさせてしまってる気がするので、豆腐は控えめがいいかも。 油麩はWikipediaによると「登米地方では昔、お盆に精進料理を食す風習があった」と記されている通り宮城県登米市の特産品であります。先の一文の「昔」っていかにも大雑把な気もするけれど正確な起源は不明ということなのでしょう。なんてったって、歴史の浅い油麩丼ですら「1980年代に生まれたとされる」とある位なので起源探しってのは難しいものなのですね。【材料】油麩(2cm厚/湯通し) 10cm/白ねぎ(斜め切り) 1/3本/青ねぎ(3cm幅) 2本/卵 1個/ごはん 適宜/七味唐辛子 適宜/【煮汁】だし汁 大さじ4/みりん 大さじ2/3/砂糖 大さじ1/2/醤油 大さじ1【作り方】1. 鍋に【煮汁】の材料、油麩、白ねぎ、青ねぎを入れて中火で3分煮る。溶き卵を注ぐ。ごはんを盛った丼にのせて七味唐辛子をふる。 うん、美味しいですねえ。これをカツ丼の代わりにってのはさすがに相当無理があるように思いますが、ちゃんと油麩丼として成立しています。よく何某かの料理に似せた模倣料理がレシピとして公開されていますが(例えば鰻の蒲焼きもどきを豆腐やはんぺんなどで再現していますが、似ても似つかないものとなっています)、無理して似せる必用はないんじゃないだろうか。鰻の蒲焼きって言われて豆腐の蒲焼きを食べたって有難くもなんともない訳で、最初から豆腐の蒲焼きを名乗っておけば、これはこれでいいもんだなあってなるものだと思うけれど、いかがでしょう。 信濃川日出雄著『山と食欲と私』からぽんかす丼。丼はともかkこのマンガは愛読しています。出てくる食べ物を見て喉が鳴ったりすることはないけれど、ユニークなキャラクターの造形や女子が一人山に登って美味しいものを食べようっていうシンプルなストーリーラインでありながらちゃんと物語として読めちゃうのがいいのです。【材料】米・天かす・桜エビ・長ねぎ(みじん切り)・ポン酢 適宜【作り方】1. メスティンに米、水を入れてトロ火で15分加熱。タオルでくるみ10分蒸らす。天かす、桜エビ、長ねぎを散らしてポン酢をがける。 ともあれこれはやはり山の上でバーナーでメスティンに火を当てて作るからこその料理なんだろうなあ。家のコンロで作ってもまあ想像した以上の味ではありませんでした。 これまで「蒙古タンメン中本」には行ったことがありません。辛いものは大好物ですが、忙しないラーメン店で汗だくになるのもゾッとしたものではありません。ここで樺太丼なる丼物があるようで、それなりに再現率の高そうなレシピがあったので作ってみました。【材料】ごはん 適宜/豆腐 1丁/タケノコ 100g/豚肉 100g/豚ひき肉 100g/サラダ油・ラード 大さじ1/にんにく 2片/赤唐辛子(砕く) 大さじ2/片栗粉 大さじ2/水 大さじ4/長ねぎ(小口切り)・紅生姜 適宜【調味料】甜面醤 大さじ2/醤油・酒 大さじ1/砂糖 小さじ2/シャンタン 大さじ1/水 300ml【作り方】1. フライパンにサラダ油、ラードを熱してにんにくを炒める。豚肉、豚ひき肉を炒める。赤唐辛子を加える。【調味料】を加える。豆腐、タケノコを加えて煮る。水溶き片栗粉を加える。 2. 丼にごはんを盛って1.をかける。 おお、確かに結構辛みがしますが、それ以上によもやの旨さでした。大雑把な仕上がりを予想しましたが、その数ランク上おに思えました。これはもう低場に理に決まりです。
2022/10/30
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まだ季節には少し早いのかもしれませんが、大根も今年は高値が続いている気がします。大根って似たような野菜は世界中にあるみたいですが、日本の大根とは似て非なるもののようです。それはフランス人の三ツ星シェフだかが日本の潜在力のある野菜として大根を挙げていたように記憶するから少なくともフランス近郊では日本の大根に代替しうる野菜はないってことになるのではなかろうか。ぼくも大根は大好きでおでんやふろふき大根などの定番に加えてミネストローネでも何でもいいけれど西洋料理の食材としても迷わず組み入れています。ところで、西洋では様々な野菜のおろしたものをペーストだったりポタージュだったりにして活用していますが、おろした野菜をそのままで食べることはそうそうないんじゃないだろうか。つまり言いたいのは日本の大根をおろした大根おろしのような食べ方は滅多になされないのではないかと思うのです。同じくここ数年、高値となり庶民の肴から遠のいている秋刀魚の季節が到来しています。先般居酒屋でも塩焼きをいただきましたが、たまたまいい頃合いで秋刀魚が見切り価格で販売されているのを目撃しました。3尾で398円が2割引きになっています、少し瘦せていて小ぶりではありますが、これは買いだろうと手を伸ばしてしまいました。でも秋刀魚を買ってしまった以上、大根おろしはマストです。ところが大根が以前の相場価格を考えても秋刀魚の高額化を凌駕する値段だったのです。たまたま半分サイズのものがこれまた見切り品として売られていました。ということでフライパン焼なので、皮がむけたり見た目は悪いけれどその程度はまあ家で食べる以上は我慢することにしたい。でも大根おろしなしだけは避けたいのです。ということで足りなくなってはつまらないので半分丸々大根おろしにしてしまいました。 秋刀魚塩焼きは、当たり前に美味しいけれど若い頃のようには感動しなくなってしまいました。脂の乗りが悪いとかいうけれどぼくには十分に脂が強く感じられます。つい追い大根おろしをしてしまいます。 それでもまだたくさん残ってしまいました。ということで料理マンガの大御所である土山しげる著『勤番グルメ ブシメシ!』から胡椒飯を作ることにしました。【材料】ごはん・鰹だし汁・醤油・胡椒・刻み昆布・大根(おろす) 適宜【作り方】1. 鍋にごはん、だし汁を入れて加熱する。醤油、胡椒を加える。茶碗に盛って刻み昆布を散らす。大根おろしを添える。 本当ならちゃんとだしを取るべきですが、そこはまあ横着して顆粒のもので代替します。ごはんにも大根おろしにも胡椒の相性は悪くないようです。でも肝心の大根おろしの風味が消し飛んでしまうようでちょっと物足りなく感じられました。 焼き椎茸にも大根おろしは相性が良さそうと適当につくってみことにしました。焼き椎茸の大根おろしのせ【材料】椎茸 10個/バター 小さじ2/塩・酒 適宜/大根(おろす/大葉、塩を混ぜる) 5cm/大葉(粗みじん切り) 2枚/塩 適宜【作り方】1. フライパンにバターを熱して椎茸を焼く。塩、酒をまぶす。皿に盛って大根おろしをのせる。 う~ん、悪くはないのだけどちょっとぼやけた味になってしまいました。単純にバター、醤油で食べた方が美味しい気がします。 もう秋だというのに夏野菜の代表のようなナスとピーマンとかぼちゃをみぞれ煮にしました。【材料】ナス(乱切り) 2個/ピーマン(乱切り) 3個/かぼちゃ(乱切り) 1/8個/サラダ油・酒・醤油 大さじ1/みりん・砂糖 小さじ2/水 50ml/生姜 1片/大根(おろす) 5cm【作り方】1. 鍋にサラダ油を熱してナス、かぼちゃを炒める。ピーマンを加える。生姜を加える。酒、醤油、みりん、砂糖、水を加える。大根おろしを加える。 若い頃にはみぞれ煮などまず食べる機会はなかったけれど、今こうして作って食べてみるとしみじみと美味しいものですね。火を通した野菜をミキサーにかけるのと生のままおろしたものを汁で煮るのとにはこうも違いが出るのだと改めて思い知らされたのです。
2022/10/29
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ザワークラウトは、家庭でも手作りできるみたいで、何度か作ろうと思ったりもしたのですが、まだ試みていません。レシピを見る限り材料もキャベツと塩があれば良さそうですし、作業もキャベツを刻んで塩をまぶしてギュウギュウに絞り瓶に詰めるだけだから少しも面倒ではなさそうです。では、どうして自作しないのか。その理由としては、市販のものでもかなり値段が手頃だということがあります。今年はキャベツの価格が不安定でまあ安価なタイミングもあったけれどそれとぼくの時間的な余裕のあるタイミングが一致するとは限らないのです。また、この漬物はヨーロッパ各地で作られているようですが、現地の風土で育ったキャベツは日本で作られるキャベツとは別物ではないかと思っているからです。カレー屋さんなんかでザワークラウトを謳った漬物がトッピング用として用意されていることもあるけれど(無論、酢で漬けたピクルスとは違っています)、どうも輸入物の味とは別物のように感じられるのです。それはキャベツそのものに起因するのかもしれませんし、乳酸発酵を生じさせる乳酸菌の違いもあるのかもしれません。いずれにしても輸入物がぼくの舌には美味しいと感じられるので常備してあるのでした。基本的にはソーセージなんかに添えてそのままいただくってことになるのでしょうが、ちょっと手を加えるだけでそれなりの料理一品になるから使わない手はないのです。 恐らくザワークラウトというのは冬場の野菜不足を補うための知恵の産物だったのだと想像されます。野菜の不足する季節のビタミンなどの栄養素の補給源としての保存食であったと思われるから、スープにして食べるのは極めてもっともなことです。やはり、ハンガリーにもザワークラウトスープがあります。ソーセージやベーコンと一緒に煮込むシンプルスープがまずいはずがないのです。【材料】ヒマワリ油 大さじ2/玉ねぎ(みじん切り) 1個/ベーコン(拍子木切り) 150g/ザワークラウト 250g/パプリカパウダー 大さじ1/水 1.5L/ソーセージ(デブレッツェニ/一口大) 2本/ローリエ 2枚/固形ブイヨン 1個/サワークリーム 適宜【作り方】1. 鍋に油を熱して玉ねぎをし炒める。ベーコンを加える。ローリエ、ザワークラウトを加える。パプリカパウダーを加える水を加える。デブレッツェーニソーセージを加える。ブイヨンを加えて30分煮る。サワークリームを添える。 パプリカパウダーをたっぷり使うのがハンガリー料理っぽいですね。とさも分かったようなことを書くけれど、これはいいですねえ。煮込むというほどの時間も要しませんが、現地の方は薪ストーブなんかの上でこの料理を煮込んだりするのだろうか。 ロシア版のザワークラウトスープは、チキンスープだったりするようです。同じ肉を使った煮込み料理でもよりシンプルなレシピになっています。【材料】鶏手羽元 2本/水 600ml/オリーブ油 大さじ1/玉ねぎ(薄切り 1/2個/にんにく 適宜/ローリエ 1枚/ザワークラウト 1/2カップ/塩 小さじ1/2/胡椒 適宜/ディル 適宜【作り方】1 鍋に水、鶏手羽元を入れて弱火で20分煮る。鶏手羽元を取り出してほぐす。 2 鍋オリーブ油を熱してに玉ねぎ、にんにく、ローリエを炒める。1.を鍋に戻す。ザワークラウトを加えて10分煮る。塩、胡椒を加える。皿に盛ってディルを散らす。 こんなにシンプルになっても十分に美味しい。ザワークラウトの発酵効果は栄養面ばかりでなく味の面でもとても効果を発揮するようで実に理に適ったいい食材であることをあらためて知らされます。 ポーランドのザワークラウトスープはビゴスと呼ばれるようです。材料をぱっと見ると上の2品と何が違うんじゃいってことになりそうですが、トマトペーストが見栄えだけでなく味にも変化をもたらすようです。【材料】キャベツ(短冊切り) 400g/肉・ソーセージ・ベーコン 適宜/玉ねぎ 250g/ザワークラウト 200g/乾燥ポルチーニ(水で戻す) 20g/赤ワイン 100ml/トマトペースト 大さじ3/キャラウェイシード 適宜/ローリエ 1枚/ディル 適宜【作り方】1 鍋にキャベツと玉ねぎをしんなりするまで炒めます。肉、ベーコンを加える。ザワークラウト、ポルチーニを加える。ソーセージ、トマトペースト、キャラウェイシード、ローリエを加える。赤ワインを加えて煮詰める。 ポルチーニや赤ワイン、キャラウェイシードとよりリッチな風味がいいですねえ。3品ともほぼ似たり寄ったりでありながら、ほんの些細に思える差異でとても仕上がりが違って感じられました。
2022/10/27
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このブログのためということでもないけれど、近頃マメに料理するようになって以前よりは随分料理することの億劫さが減じているように思えます。慣れるのってこういうことなんでしょうね。無論、ぼくに専属の料理人がいるならきっと食べてみたいレシピを渡して調理を託すことにしちゃうんでしょうけど、まあそんな夢のような話がよもや実現するはずもないだろうからやはりこれからも飽きるまではコツコツと料理を続けることになるのだと思います。それはさておき、料理するのはよほど手間が掛からない限りはまあ仕方ないかなって思うのですが、でも調理時間が飲食時間を凌駕するのってすごい理不尽な気がするんですね。時間をそれなりに要するとしても量がたくさんあって消費回数が増すのであればこれまた仕方ないと思える。つまり一品の料理に要する時間÷食事回数=一食当たりの調理時間とするとこれが1食当たりの飲食時間を上回るのは納得し難いのです。ここで料理に要する時間というのは自らの身体を動かして作業に専念しなければならない実労働時間であって、例えばオーブンにかけたり煮炊きしている時間などは基本的にガスコンロにお任せになるから時間に繰り入れる必要はないと思っています。単純化するとぼくにとっては立った姿勢で作業する時間が実調理時間であり、例えばピーマンやズッキーニを数十分掛けて焼くとしてもコンロ前のスツールなんかに腰掛けながらたまにひっくり返したりするような時間は含める必要はないと思っています。ということでぼくは必然的に調理に時間を要する食材もたまには使うけれど基本的には手間の掛からない食座で料理したいと思っているのです。だからこそ今しらすにハマっているのは美味しさはもちろん、その手間なしなところにあるのです。 新玉ねぎとしらすのチーズグラタンは使う食材もシンプルだし、切ってしまえばあとは食材をのせて焼くだけという平日の呑んできた夜にだって簡単に作れるのです。トースターだったりオーブンレンジなら焼いてる間に風呂を浴びるのもありだし。【材料】新玉ねぎ(薄切り) 1個/しらす 50g/青唐辛子(みじん切り) 1本/ケーパー 小さじ2/オリーブ油・溶けるチーズ・胡椒 適宜【作り方】1. ボウルに新玉ねぎ、しらす、溶けるチーズ(半量)を入れて混ぜ、オリーブ油を塗った耐熱皿に移す。青唐辛子、ケーパー、溶けるチーズ(半量)を散らして胡椒をふり、オーブントースターで10分焼く。 これがシンプル極まりないのに案外美味しいのですね。風呂上がりに焼き立てのこれをキンキンに冷やしたビールや白ワインで食べるのもいいですね。 とにかくしらすはごはんにのせるだけでも立派な一品になってしまうから有難い。しらすカアボカドしらす丼はちょっとまったりとしたコクのあるアボカドを追加してさっぱりポン酢とピリッと辛いラー油をかけてみました。【材料】ごはん 1杯分/アボカド(1cm角/電子レンジで600W1分加熱) 1個/しらす 20g/青ねぎ・ポン酢・ラー油 適宜【作り方】1. 丼にごはんを盛ってアボカド、しらす、青ねぎをのせる。ポン酢、ラー油をかける。 当然の如くに美味しく仕上がりました。ねぎを散らすつもりがうっかり失念。刻みのりでももちろんいいし、卵黄なんかのせてボリュームアップしてもいいし、アレンジはいくらだってできそうです。 好きな食材と料理の組合せもオリジナルレシピにトライする場合には定番の方法です。しらすと大好物のカレーの組合せです。しらすのカレーはしらすをルーに混ぜ混んで煮込むか後のせトッピングにするかちょっと迷いましたがより風味を感じるために後のせにしてみました。【材料】ごはん・サラダ油・しらす・ミックスベジタブル(塩水で戻す)・玉ねぎ(くし型切り)・ニンジン(いちょう切り)・カレー粉・カレーフレーク・水・めんつゆ 適宜【作り方】1. 鍋にサラダ油を熱して玉ねぎ、ニンジンを炒める。ミックスベジタブル、カレー粉を加える。水、麺つゆを加えて煮る。カレーフレークを加える。皿にごはんを盛ってかける。しらすをのせる。 う~ん。美味しいのは紛れもないのでありますが、カレーが強過ぎてしらすの味も香りも余り感じられませんでした。改良の余地がありそうです。 チョレギサラダはこの夏しょっちゅう食べましたが、ちょっと変化を付けるためにしらすのチョレギサラダに仕立ててみました。まあいかにも凡庸なアイデアですけどこれはきっと旨いでしょ。【材料】サニーレタス(一口大) 1/2束/きゅうり(縦半分/斜め薄切り) 1/2本/しらす 大さじ2/ごま油 大さじ2/醤油・酢 大さじ1/にんにく 小さじ1/鶏がらスープの素 小さじ1/3/白ごま・韓国のり(ちぎる) 適宜【作り方】1. ボウルに白ごま、韓国のり以外の全ての材料を入れて和える。皿に盛って白ごま、韓国のりを散らす。しらすをのせる。 これは抜群に旨いですね。旨味の相乗効果で想像を上回る美味しさです。豆腐を足すなりいろいろイメージできますが、シンプルさがこの料理の身上だから余り手を加え過ぎない方が良さそうです。
2022/10/23
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先日、カレーのことを書いたのでもう一つの鉱物であるラーメンのことも書いておくことにします。ぼくにとってのラーメンというのはもっぱら外食するという点が3大好物の残りであるカレーや麻婆豆腐との最大の差異ということになります。基本的にラーメンは町中華などの外食で食べる料理であり、自宅で食べることもあるけれど、本格的なものを作るのはハナから諦めているのです。自作ラーメンマニアの方たちが豚骨や鶏ガラなどからスープを作り、麺打ちまでして2日掛かりとかで1杯のラーメンを拵えるのを見たりしますが、ぼくにはそこまでの料理に対する情熱はありません。それでもまあたまにはインスタントのカップ麺や袋麺が食べたいと思うこともありますし、生や冷凍の中華麺を勢いで買ってしまうこともあるのです。特にコロナで飲食店の営業が自粛傾向にあった頃には少しでも町中華風のラーメンに近いものを食べたいと思いこれまでにない位に中華麺に手を出したものです。でもぼくが一番好きなラーメンは昔風の中華そばなんですけど、これを作ろうにもチャーシューやメンマは買ってくるくらいならそこらで食べた方が安くつくし、作ろうと思えば作れるけどさらに手間が掛かるのは避けたいところです。というわけで時折変わり種のラーメン風のものをせっせと拵えて多少なりともラーメン欲求を満たしてるわけです。 高崎の「大恵鮨」というお店で塩タンメンというのが提供されていることを以前黄色いカレー作りで参照した絶メシリストで知りました。絶やすな! 絶品高崎グルメ 絶メシリスト「寿司屋なのにタンメンが大人気! 大恵鮨」https://zetsumeshi-takasaki.jp/list/archives/66 見た目と店主の発言から推測してまだ食したことのないこれを作ってみることにしました。【材料】生ラーメン(塩味/茹でる) 1人前/キャベツ(一口大)・もやし・コーン・ニンジン(短冊切り)・豚肉(一口大)・油・塩・胡椒 適宜/【スープ】水 100ml/添付のスープの素 1袋/豆乳(くるみ、ピーナッツとミキサーにかける) 100ml/くるみ・ピーナッツ 大さじ1/豚骨スープの素 小さじ1【作り方】1. フライパンに油を熱して豚肉、ニンジン、キャベツ、もやし、コーンを炒めて塩、胡椒する。 2. 鍋に【スープ】の材料を入れて加熱する。 3. 丼に麺を盛って2.を注ぎ1.をのせる。 マイルドな担々麺といったところで、これのいいところは普通に冷蔵庫にある材料で作れるところです。一般的に醤油ラーメンと違って塩ラーメンや味噌ラーメンは単純に野菜炒めをのせるのが普通だから家では塩味や味噌味にしがちです。これはそこに濃厚な風味が入ってなかなか美味しいですねえ。 「元祖ニュータンタンメン本舗」のタンタンメン、好き嫌いの評価のブレがあり過ぎて気にはなるもののこれまで食べる機会を逸していました。案外価格も強気なのも影響しています。なので適当にそれらしいものを作ってみることにしました。【材料】中華麺(太麺/茹でる) 2玉/水 600ml/鶏がらスープの素 大さじ2.5/豚ひき肉 50g/塩 小さじ1/2/味の素 小さじ1/4/醤油 小さじ1/2/酒 大さじ1.5/ごま油 小さじ1/2/韓国唐辛子 大さじ1.5/にんにく 10片/卵 1.5個【作り方】1. 鍋に水、鶏ガラスープの素を入れて沸かす。豚ひき肉を加える。塩、味の素、醤油、酒、ごま油を加える。ごま油、韓国唐辛子、にんにくを加える。溶き卵を加える。丼に麺を入れてスープを注ぐ。 高崎のタンメンは辛みはなかったけれどよほど本場の担々麵に近いかも。こちらは濃厚さを捨てて辛さとにんにくの風味を前面に立てています。思ったよりおいしい。本物を食べてみたくなりました。 またも似たような担々麵風のレシピです。台湾のタンツーメン風になります。【材料】中華麺(茹でる) 大さじ2/【ニラミンチ】豚ひき肉(みりん、醤油、粉唐辛子を混ぜる) 60g/みりん 大さじ2/醤油 小さじ2/粉唐辛子 小さじ1/2/にんにく・生姜 大さじ1/サラダ油 大さじ1/ニラ(4cm幅) 1/2束/【スープ(沸かす)】水 360ml/酒 大さじ2/鶏がらスープの素 小さじ2/とんこつスープの素 小さじ1/砂糖 小さじ1/醤油 大さじ1【作り方】1. フライパンにサラダ油を熱してにんにく、生姜を炒める。豚ひき肉を加える。ニラを加える。器に中華麺を盛って【スープ】を注ぎ、【ニラミンチ】をのせる。 これまた悪くないです。ニラとミンチのトッピングは当然ごはんや豆腐なんかにのせても美味しいでしょうからまとめて作るのもありかも。 奈良県の天理のご当地グルメでもある天理ラーメンはタンツーメンに白菜も入ってるところ位かなあ。これまた手早く作れるのもいいですね。【材料】中華麺(茹でる) 2人前/豚肉(一口大) 100g/白菜(一口大) 1/8個/ニラ(3cm幅) 1/3束/【スープ】湯 900ml/鶏ガラスープの素 小さじ5/めんつゆ 大さじ5/甜麺醤・砂糖 小さじ2/【調味料】豆板醤 小さじ1/牛脂・にんにく 大さじ1/【作り方】1. フライパンに【調味料】を入れて炒める。豚肉を加える。白菜を加える。ニラを加える。2. フライパンに【スープ】の材料を入れて沸かす。丼に麺を入れて【スープ】を注ぎ、1.をのせる。 で、味もやはりなかなか美味しいのでした。そればっかりだけど、自分で作るならこの程度のレシピが慌ただしくなくいいですね。
2022/10/22
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毎度お馴染みで恐縮ですが、カレーを食べる日々は相変わらず継続しています。カレーってもともとが定義が困難な料理で、例えばコリーン・テイラーセン著『カレーの歴史』(原書房, 2013)では、「スパイスを効かせた肉、魚、または野菜の煮込み料理で、ライス、パン、コーンミールなどの炭水化物が添えられた食べ物」とし、広義には「汁気のあるなしに関わらずカレー粉で味付けしたすべての料理」と定義していますが、素直に首肯するには説得力が欠けるように思えるのです。特に広義の定義には異論があるのには、きっと日本で生まれ育ったぼくには、漠然としたカレーなるものに対するイメージがあるのだと思っています。狭義の意味であっても炭水化物など添えられていなくてもカレーはカレーであるというのは、酒場好きにとってはちっとも違和感のない主張だと思うのです。カレーの頭でもカレールーでも呼び方は何だって構わないけれど、酒吞みというのはカレーの汁だけでも存分にカレーを堪能できるのであります。だからもう自由な発想であらゆる食材をどんな風に料理しても構わないということになるのでありますが、これまで様々なレシピを見て作ってきたけれど、これはとんでもなく創造性を駆使したカレーであるなあと感動したことはないのです。食べてみて驚きの味に感動することはあっても、奇想天外なアイデアで感動させられることは未だかつてなかったのです。大体においてぼくは学生時代からかなり攻撃的なカレーを作ってきたという大して誇れるわけでもない自負があるのです。そんな中でこれはちょっとイマイチだったなあと思わされたのが豆腐カレーであります。普通のルーのカレーに単に豆腐をぶち込んだだけのシロモノでありまして、それにはさすがに違和感を覚えたのであります。しかし、今回、ちょっとした工夫で驚く程にカレーと豆腐をペアリングすることに成功したのであります。 それが麻婆カレーライスです。ぼくの好物3種のうちの2種をかなり強引に融合させた料理でありますが、がっちり正統派に麻婆豆腐を作ったところにカレールー(実際にはフレーク)を投入しただけであります。カレー粉を使うことも考えたけれど、それだとカレー風味の麻婆豆腐にしかならないと考えて、より濃厚なルーを加えることにしたのです。【材料】ごはん 1人分/合びき肉 70g/木綿豆腐(水切り/1cm角) 1/2丁/サラダ油 大さじ1/にんにく・生姜・赤唐辛子(砕く)・甜面醤・豆板醤・豆鼓(みじん切り)・醤油・酒 小さじ1/玉ねぎ(くし型切り) 1/4個/カレーフレーク 大さじ2/水 150ml/花山椒 適宜【作り方】1. フライパンにサラダ油を熱してにんにく、生姜、赤唐辛子を炒める。玉ねぎ、合びき肉を加える。甜面醤、豆板醤、豆鼓、醤油、酒、水を加える。豆腐を加える。カレーフレークを加える。皿にごはんを盛ってかける。花山椒を散らす。 これが驚く程見事に調和が取れているのです。カレーと麻婆豆腐が主張し合ったり、いずれかが出しゃばったりすることなく手を結び合うのでした。カレーの本場中の本場であるインドとそれを日本に紹介した英国、そして麻婆豆腐の本場の中国が仲良く手を取り合っているのだから、この融和は人類の歴史にとって喜ばしいことなんじゃないでしょうか。 そういう意味では中華料理店のカレーライスも世界平和に貢献するのではないだろうか。以前も作っていますが、今回は神保町の有名店「北京亭」風に仕上げてみました。【材料】ごはん 1人前/豚肉(一口大) 100g/玉ねぎ(5mm幅) 1/2個/ニンジン(2mm幅半月切り) 1cm/オリーブ油 小さじ2/水 300ml/カレー粉・砂糖 大さじ1/醤油・オイスターソース 小さじ2/豆板醤 小さじ1/香味ペースト 10cm/片栗粉・水 小さじ3【作り方】1. フライパンにオリーブ油を熱して豚肉を炒める。玉ねぎ、ニンジンを加える。水を加える。カレー粉、砂糖、醤油、オイスターソース、豆板醤、香味ペーストを加える。水溶き片栗粉を加える。皿にごはんを盛ってかける。 う~ん、調味料のバランスがイマイチなのか少しぼんやりとした味になってしまいました。もう少し野菜を増やして甘味を付けない方がよかったかもしれません。中華式カレーは手っ取り早く作れて野菜も取れるいい料理なので、もっと精進して納得のいく味を目指します。
2022/10/20
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またもやアボカドです。アボカドを調理しているといつもワニのような皮と大きな種が残ります。皮はもう捨てるしかないにしても種は捨てるにはもったいないと思わせる位に立派なので時々、昼めしでお邪魔する町中華があるのですが、そこでアボカドが水耕栽培されています。水を張ったガラスコップの浮かべるようにして飾られているのすが、それがなんとも可愛いのです。しかも案外元気にすくすくと伸びているからこのまま伸び続ければもしや……。以下のサイトで育て方が書かれています。GARDEN STORY 「捨てないで! おいしく食べたアボカドのタネから、アボカドを育ててみよう[PR]」https://gardenstory.jp/plants/18865 あら、残念。庭やプランターに植え替えても種からでは美味しい実はならないみたいですね。そりゃまあそうか。まあ食用出来なくてもいいけれど、前回書いたようにアボカド栽培には大量の水と栄養豊富な土が必要らしいからその世話が面倒です。その場限りの面倒なら対処するけれど、後々引き摺るようなことになるのは敵わんのだ。 そしたら、種の活用法として食用するというのが近頃話題になっているらしい。しかも青簿価殿栄養の7割が種に含まれているとのこと。でもあの固い種をどうやって食べるというのだ。ネット情報では包丁で種をスライスして茹でてから電子レンジでチンすればいいというのです。確かに包丁を当てると思った以上にサクサクと切れちゃうじゃないか。なんだなんてこともないですねえ。ということアボカドの種のチップスです。【材料】アボカド(種/輪切り/茹でる)・塩・オリーブ油 適宜【作り方】1. 耐熱皿にアボカド(種)をのせてオリーブ油、塩をまぶす。電子レンジで600W1分加熱する。長崎ふく子でございます! 「アボカドの種チップスを作ったらマズくて苦くて食べられなかった」https://www.amofeli.com/cooking/avocadotips/ といったような意見もありますが、確かにちっとも旨いものではありません。でも食えないとかいったシロモノでは全くなくて、もう少し工夫を凝らしさえすれば普通に食べることができそう。いずれにせよこれはこれ自体を主役として食べるような食材ではないですね。さらだにトッピングするなどの使い方が向いてそうです。 続いてはエクアドルのロクロデパパスという料理。濃厚なクリームシチューにアボカドを飾ったものです。【材料】じゃがいも(皮を剥く/2cm角/茹でる) 2個/水 250ml/ズッキーニ(拍子木切り) 1/4本/サラダ油 小さじ2/アチョーテ 適宜/玉ねぎ(みじん切り) 1/4個/にんにく 1片/牛乳 100ml/クリームチーズ 30g/塩 小さじ1/3/顆粒コンソメ・白胡椒 適宜/アボカド(薄切り) 1/4個【作り方】1. 鍋にサラダ油。アチョーテを熱して玉ねぎ、にんにくを炒める。じゃがいも、茹で汁、ズッキーニ、牛乳、クリームチーズを加える。塩、白胡椒を加える。皿に盛ってアボカドをのせる。 特別なスパイスなど用いていないせいか、極めて馴染みやすい味です。でも、それがかえって単調になってしまうようです。作り過ぎは避けた方が賢明かも。 アボカドを甘じょっぱくして食べるときっと美味しいだろうなあと思っていました。このアボカドのバターソテーはぼくのそういう意向にピッタリハマっていました。【材料】アボカド(4等分) 1個/ミックスナッツ(炒る/砕く/塩をふる) 50g/メープルシロップ 適宜/バター 15g/植物油 大さじ1/塩・胡椒 適宜【作り方】1. フライパンに油を熱してアボカドを焼く。バターを入れてからめ、塩、胡椒をふる。皿に盛る。ミックスナッツを散らしてメープルシロップをかける。【備考】dancyu 「甘じょっぱさがワインを呼ぶアボカドのバターソテー」https://dancyu.jp/recipe/2021_00004243.html バターとチーズの中間のような濃厚さにカリッとしたナッツの食感としっかりした甘味とほんのり舌に感じられる塩味が実にいいです。ナッツを焦がし気味にキャラメリゼするとなお贅沢な感じになりそう。確かにワインがとても合います。
2022/10/18
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アボカドは日本のみならず世界中で人気のある果実で年間100億個以上が作られているというから来月には世界人口が80億人を突破するそうだから1人1個以上を食べているという計算になります。豊富かつ多くのビタミン、ミネラル類を踏んでおり栄養価が高く、カロリーは非常に高いけれど肥満の人には有効な食品とのことです。一方で、生育には大量の水が必要とされ、土地を枯らし、二酸化炭素の排出量も多いという深刻なデメリットも抱えているようで、今後、今のように比較的安価に食べ続けることは難しくなるんじゃないかと気が気でない現状もあります。とまあいかにもそこら辺から引っ張ってきた知識はともかくとして、ぼくも好きな食材の一つであります。周知のとおり果実といってもほとんど糖分を含まない果実で日本では醤油とわさびの組合せで刺身のように食べられることも多いのです。ぼくも初めて食べたのはわさび醤油を付けて食べた記憶があります。世界一の生産国であるメキシコではワカモレのようにディップとして食べることが多いようですが、世界中で食べられている割にはその料理のヴァリエーションが少ないように思えるのです。もっとユニークなアイデアの料理が存在しても不思議ではないように思うのだけれど、ぼくが寡聞にも知らないだけなのでしょうか。さて、ぼくはアボカドをとても好きなんですけど、1個だとちょっと多いのです。なので2等分して食べることになりますが、できれば続けて同じ料理で食べたくはない。そんな時に適当なレシピが思い当たらぬので毎度困ってしまうのですが、今回まとめて気になるレシピを数品作ることにしました。 まずはアボ玉。料理名そのままのオリジナルであります。オリジナルって書けば聞こえはいいけれどあえて書きとどめるまでもない安直発想に基づく料理です。炒める際にはバターを用いたいところですが、アボカドと卵という栄養満点食材の組合せにバターはヤバいと尻込みしましたが、あまり気にしてもつまらないから、やはり今度はバターを使うことにしよう。【材料】アボカド(4等分/1cm幅) 1個/長ねぎ(斜め薄切り) 1/2本/【卵液】卵 2個/酒 大さじ1/塩 小さじ1/4/胡椒 適宜/サラダ油・塩・胡椒 適宜【作り方】1. ボウルに【卵液】の材料を入れて混ぜる。フライパンにサラダ油してねぎ、生姜、アボカドを炒める。塩、胡椒して【卵液】に加える。フライパンをサラダ油を熱して焼く。 思ったより淡泊な感じに仕上がってしまいました。これは丼飯にのせてバター、醤油でアボ玉バター丼とするのが良さそうです。 次の料理はアボカドとスモークサーモンのディップサラダで、アボカドとサーモンは次の料理で使ったエビと同じく相性のいい材料となります。ディップは好きですがいつも持て余しちゃうので近頃余り作っていません。【材料】アボカド 1個/クリームチーズ 36g/スモークサーモン(粗みじん切り) 1枚/オリーブ油・マヨネーズ・生クリーム・レモン汁 大さじ1/塩・胡椒・エスプレット唐辛子 適宜/チコリ・葉物野菜 適宜【作り方】1. ボウルにクリームチーズを入れてフォークで潰しす。アボカド、オリーブ油、マヨネーズ、生クリーム、レモン汁、塩、胡椒を加えて混ぜる。スモークサーモンを加えて和える。チコリ、野菜を添える。【備考】dancyu 「辻 仁成のパリ・サラダ|第八回アボカドとスモークサーモンのディップサラダ」https://dancyu.jp/recipe/2022_00005514.html" アボカド、サーモンにチーズ、生クリーム、マヨネーズまで加えるからどんだけ濃厚なんだと思いきや案外さっぱり頂けました。むしろもうちょっと濃厚でいいと思ったくらい。 次また定番のアボカドとエビのパスタです。これはどこかで見掛けたレシピですが、ソースの材料がアボカドとエビの組合せに会ってそうと思って作ることにしました。クリームベースのものだったり、トマトベース、今回のものよりもっと和食寄りのベースでもいけそうです。【材料】スパゲッティ(茹でる) 100g/エビ(2等分) 3尾/アボカド(1cm角) 1/2個/オリーブ油 小さじ1/2/にんにく 小さじ1/胡椒・パセリ 適宜/【ソース】レモン汁小さじ1/2/醤油 小さじ1/オリーブ油・牛乳 大さじ1/塩 小さじ1/2/マヨネーズ 小さじ1【作り方】1. フライパンにオリーブ油を熱してにんにく、エビを炒める。アボカド、【ソース】を加える。スパゲッティ、茹で汁を加える。皿に盛って胡椒、パセリを散らす。 あっ、これは美味しいなあ。アボカドとエビの組合せはこれまで単におーそらソースで和えるというマンネリな食べ方をしてましたが、パスタと組合わせた方が旨味が広がりそうです。
2022/10/16
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若い頃、沖縄料理にハマっていた時期があります。本土各地の郷土料理にもその土地ごとの特色があるわけですが、それでも沖縄料理には他の日本料理とは随分違うなあという印象を抱きつつ食べていました。しかし、亜熱帯地域に特徴的な香辛料を多用するということもなく、豚肉や山羊を多用したり、ゴーヤーやナーベーラーなどの野菜など本土ではかつては余り出回らない食材が使われたりはするけれど、アジアの他国の料理と比較するとずっと日本料理寄りな気がします。と沖縄料理はぼくにとって初めて食べて以来、今に至るまで常に曖昧で不可思議な存在であり続けました。地元の人に言わせれば沖縄料理と一括りにされるけれど、島ごとに違いがあるのだなどと効かされたりもするからますますよく分からない。まあ分からないからこそ未だに飽きることなく食べ続けているのだお思うのです。ぼくの知り合いの沖縄好き(毎年複数回は訪れるような人)は、どういうものか悉くが立派な体格(端的には肥満体、しかも相当なる肥満体)なのですが、大食漢の彼らはやはり沖縄料理が好きみたいなのです。デブをも魅了する沖縄料理の正体を何とか究明できればと思っています。今回は数種のチャンプルを作ったのでその報告を。 チャンプルっていうのはインドネシア語で混ぜるを意味するチャンプールが語源となっているなど様々な説があるみたいですが、各種野菜と豆腐(島豆腐)を炒めたものをチャンプルと呼ぶようです。でも都内の沖縄料理店などでもポピュラーなソーミンチャンプルなんかには豆腐が入っておらず、これはソーミンタシャーと呼ばれたりもするようです。フーチャンプルもフーイリチーと呼ぶべきとの意見もあるようです。何にせよそこまで厳密には用いられてはいないのもかもしれません。 まずは大定番のゴーヤチャンプルから。沖縄の現地のレシピも含めて様々なレシピを試してきましたが、ようやくしっくりとくる味に辿り着きました。本場であればオイスターソースは使わないと思いますが、これを加えることでぐっと旨味がアップした気がします。自分的にはこれで納得できてしまったので、今後沖縄料理店に行ってもゴーヤチャンプルを頼むことはほとんどなくなりそうです。一般消費者がゴーヤを入手するのが難しい時期にどうしても食べたくなった時位かなあ。【材料】豚肉(一口大/塩、胡椒する) 150g/塩・胡椒 適宜/木綿豆腐(2等分/1cm幅) 200g/ゴーヤ(縦2等分/5mm幅) 1本/卵 2個/鰹節 1袋/【調味料】酒 大さじ1/醤油 大さじ1.5/オイスターソース・ごま油 大さじ1/顆粒だし 小さじ1/2【作り方】1. フライパンにごま油を熱して豚肉、豆腐を炒める。ゴーヤを加える。【調味料】を加える。溶き卵を加える。皿に盛って鰹節をふる。 続いては、オリジナルのししとうチャンプルです。沖縄でししとうがどの程度食べられているか分かりませんが、きっと現地では季節ごとの旬でお手頃な野菜なら大概のものがチャンプルにして食べられているんじゃないかなあ。今年はししとうが大袋入りで安価に売られているので登場の機会が多くなりました。【材料】豚肉(一口大/塩、胡椒する) 150g/塩・胡椒 適宜/木綿豆腐(2等分/1cm幅) 200g/ししとう 30本/もやし 1/2袋/卵 2個/鰹節 1袋/【調味料】酒 大さじ1/醤油 大さじ1.5/オイスターソース・ごま油 大さじ1/顆粒だし 小さじ1/2【作り方】1. フライパンにごま油を熱して豚肉、豆腐を炒める。ししとうを加える。もやしを加える。【調味料】を加える。溶き卵を加える。皿に盛って鰹節をふる。 夏も終わりに時期になってようやく大好きな茗荷を安価に購入することができました。ということで茗荷チャンプルを作りました。茗荷は生のままで薬味で食べる物との先入観がありましたが、藤沢の名居酒屋「久昇」(一度閉店してまた再開したとの噂をきいていますが、その後訪問の機会がありません)で食べた際に大いに感銘を受けた料理です。以降、何度も再現を試みましたがその際の感動には遠く及びませんでした。今回、ゴーヤチャンプルで身に付けて調味料使いでチャレンジしました。【材料】豚肉(一口大/塩、胡椒する) 150g/塩・胡椒 適宜/木綿豆腐(2等分/1cm幅) 200g/茗荷(縦2等分/斜め切り) 20本/もやし 1/2袋/卵 2個/鰹節 1袋/【調味料】酒 大さじ1/醤油 大さじ1.5/オイスターソース・ごま油 大さじ1/顆粒だし 小さじ1/2【作り方】1. フライパンにごま油を熱して豚肉、豆腐を炒める。茗荷を加える。もやしを加える。【調味料】を加える。溶き卵を加える。皿に盛って鰹節をふる。 ゴーヤ、ししとう、茗荷、いずれも抜群に美味しい。特に馴染みの薄い茗荷のものはゴーヤに匹敵する美味しさです。いずれの野菜も大好物なので、チャンプルの意味するごちゃまぜに準じていっそのこと3種を合わせて作ろうかと思うのですが、恐らくこの料理は野菜の数はせいぜい2種程度に留めてシンプルに食べるのが正解だと思います。代わりではないですけど、近頃お気に入りの仙台の油麩を加えています。これが何だかよく分からないけど実に効果的なんですね。あといろいろ試しましたが肉は案外豚ひき肉がを使うのが正解じゃないかなあ。
2022/10/15
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ぼくはきのこが好きでよく食べる方だと思っていて、カロリーも低いみたいだから冷蔵庫に何もないと寂しいからと買い過ぎてしまうことがあるのですが、きのこってマリネやバター炒め、鍋にしたりといった程度しか食べ方がなくってたまにダメにしちゃったりすることがあります。特に好きなきのこを選ぶことになったら、ぼくはマッシュルームを選ぶと思うのですが、マッシュルームもたまに大きな袋いっぱい入って298円といったような値段で売られているのを買って帰るはいいものの大事にし過ぎてなかなか使いきれない場合があったりするのです。スライスするなりして冷凍してしまえばいいのでしょうが、冷凍庫はいつだって埼京線の通勤時以上に混み合っているのです。なので大概は適当にスライスするなどして、玉ねぎのみじん切りなどと一緒にバターで炒めて白ワインやらブランデーやらで風味付けし塩、胡椒したものをミキサーにかけてピュレ状にしたものを冷凍するのです。生のまま冷凍するよりはかなりサイズダウンできるからです。このピュレは生クリームや牛乳なんかで伸ばしてポタージュにしたり、さらに煮詰めて肉料理や魚介料理のソースに仕立てたりするのです。斯様にマッシュルームは便利食材でありますが、マッシュルームに生ハムを詰めるなど好きな料理もありますが、主役としては使いこなせていない気がします。しかも料理の仕方ではガッカリさせられる場合もあってなかなかうまくいきません。 スペインのバル料理(?)、シャンピノーネス・アラ・セゴビアーナはマッシュルームを主役に据えた料理です。実に簡単なスピード料理でもあるのですが、果たしてその味はどんなものでしょうか。【材料】マッシュルーム 2パック/にんにく 2片/赤唐辛子 1本/白ワイン 大さじ4/レ モン汁 小さじ2/塩 適宜/オリーブ油 大さじ4/パセリ 適宜【作り方】1. フライパンに油を熱してにんにく、赤唐辛子を炒める。マッシュルームを加 えて白ワイン、レモン汁、塩を加えて煮る。2. 皿に盛ってパセリを散らす。 う~ん、期待していたんですけど思ったほど美味しくないですねえ。恐らく何ですが、ぼくは丸々のマッシュルームってそこまで好きじゃないようなんですね。半割でも4等分でも薄切りだってとにかく切ってありさえすればいいのです。焼いて者であれば断面が茶色く色づく程度に火が通っているのがいい。生食する場合であればスライスしたいところ。ということでこの食べ方はぼく的にはいただけないものでした。 続いてはマッシュルームのデュクセルです。デュクセルってのはきのこと玉ねぎ、ハーブを炒めてペースト状にしたもので、マッシュルームを用いるのが定番のようです。マデイラ酒や生クリームなどを加える場合もあって、そのままディップとして食べてもソースとして使うこともあります。【材料】マッシュルーム(みじん切り) 500g/エシャロット(粗みじん切り)200g/無塩バター 100g/白ワイン 50ml/塩・白胡椒・バゲット(トースト/オリーブ油を塗る)・オリーブ油 適宜【作り方】1. フライパンにバターを熱してマッシュルーム、エシャロットを炒める。塩、白胡椒をふり、白ワインを加えて20分煮る。バゲットに塗る。 久々にエシャロットを使って作りました。ぼくはこれに生クリームを加えてもう少し濃厚にした方が好みですが、その場合はきりっとした味わいのエシャロットよりも炒めると甘味の出る玉ねぎを加えるのが良さそうです。 佐々木善章原作・森尾正博作画『肉極道』で照会されたチキンソテークリームソース(きのこ入り)です。食材をギリギリまで切り詰めた料理で、正直単純すぎやしないかいと思わぬでもないけれど、こういうのは騙されていると思っても試してみないと分からないものです。【材料】鶏胸肉(塩をまぶす) 1枚/塩・バター・オリーブ油 適宜/パセリ 適宜/【ソース】マッシュルーム・にんにく・生クリーム 適宜【作り方】1. フライパンにバター、オリーブ油を熱して鶏胸肉を弱火で焼く。アルミホイルに包んで休ませる。もう一度同様に焼く。マッシュルーム、にんにく、生クリームを煮る。皿に薄切りした鶏胸肉を盛って【ソース】をかけ、パセリを散らす。 おおっ、こんなシンプルでこれだけ濃厚な料理が仕上るのだなあ。これを食べて改めた思ったのがマッシュルームを始めとしてきのこっていうのは主役より脇役にいた方がその存在が際立つのではないかということです。この料理は極めて手軽に作れるので定番入り間違いなしです。
2022/10/13
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ぼくの作る料理って、どちらかといえばバタ臭い洋風の料理が多い感じを抱かれると思っていますが、けして和食が嫌いって訳じゃないのですね。和食の食材っていうのがどうも食べ方だったり使い方が画一化されていて、マンネリになるので登場の機会が少ないだけです。このオリジナリティの乏しいレポートで料理1品ではきっと退屈させてしまうと思うので。で、今回は納豆を使った料理を3種取り上げてみたのですが、う~ん、いかにも凡庸でつまらないですねえ。美味しい/不味いと面白い/つまらないは別物ですから。ぼくとしては是非ユニークな料理を作ってみたいし、食べてみたいのだけれど納豆の場合、そのものがそれなりに個性がある食材だからうっかり思い切ってはとんでもないものが出来上がってしまいそうです。世間には納豆を練り込んだりトッピングしたりしたアイスクリームやかき氷もあるみたいだけれど、食べられないことはなさそうと思いつつもあえてそれを作ってみようとは思わぬのです。納豆を軽く練って糸を引かせたところを液体窒素で固めて糸に何らかの液体を伝わらせて補強すればそれなりにユニークな造形も実現できそうです。とまあ思い浮かべれば色々とアイデアも出てくるのですが、取っ掛かりとしては穏当かつ冒険度の低いものから慣れていくことにします。 ということで、すでに一定の市民権を得ている納豆トーストから作ってみます。ぼくも昔作った記憶がありますが、容易にその味が想像できるのです。シンプルな食材の組合せですが、タレも含めて全ての材料が好相性だから不味くなり様がないはずです。【材料】食パン 2枚/バター 適宜/納豆(タレを入れて混ぜる) 1パック/溶けるチーズ 適宜【作り方】1. 食パンにバターを塗って納豆をのせる。溶けるチーズを散らしてトースターで焼く。 あれっ、思ったよりぼやけた味になってしまいました。もちろんそれなりに美味しくはありますが、練り辛子の量を増やすなどもう少しインパクトが感じられる方が良さそうです。先般取り上げたしらすはもちろん、仕上げに大葉やのりなども散らしてみてもいいかもしれません。 続いてもイタ飯ブームの際に一躍人気に火のついた納豆スパゲッティです。このところいつも書いているので指にタコができそうですが、一応断っておくと大抵の炭水化物はほとんどの食材と相いれるだろうということです。【材料】スパゲッティ(茹でる)・ごま油・にんにく・赤唐辛子・豚ひき肉・セロリ(5mm幅)・納豆(付属のタレ)・長ねぎ(みじん切り)・練り辛子・塩・胡椒・めんつゆ 適宜【作り方】1. フライパンにごま油を熱してにんにく、赤唐辛子を炒める。豚ひき肉、セロリを加える。残りの材料を加える。 今回は、無難に和風の味付けとしましたがペペロンチーノ風にしても構わないし、ミートソースに混ぜてもきっと美味しいはず。カルボナーラなんてすごく馴染みが良さそう。とまあ想像しただけでも美味しそう。もしかするとごはんよりもパスタの方が納豆と相性がいいんじゃないだろうか。 三つめはキャベツ納豆です。もうちょい気の利いたネーミングなら良かったのですが、思い浮かばぬからこれで構うまい。料理名を書けば食材や調理法など不要かもしれぬと思いましたがまあせっかくなので記録しておきます。【材料】キャベツ(1㎝角/塩茹で) 3枚/納豆(付属のタレを加える) 2パック/付属のタレ 2袋/のり(千切る) 1/2枚/白ごま 小さじ1/塩 適宜/【タレ(混ぜる)】醤油 小さじ1/2/ごま油 大さじ1/2/練り辛子 小さじ1/3【作り方】1. ボウルに全ての材料を入れて混ぜる。 キャベツもまた炭水化物同様にあらゆる食材と親和性が高いと思います。悪く言うと個性がさほどないのでしょうね。今、キャベツの価格が高騰していると聞きましたが、キャベツは保存性も高いから安い時に買っておけば、冷蔵庫に入れて起きさえすれば1カ月はもつので重宝しています。
2022/10/11
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ズッキーニが日本で食べられるようになったのは、1970年代になってからとその歴史はけして古いとはいえません。といいつつもすでに半世紀を経ているわけで、当初はちょっと気取ったオシャレな食材だったのかもしれませんが、今では小さなスーパーでだって入手できるようなポピュラーな食材となりました。恐らくは実際に多くの日本の家庭で普段の食材として認知されたのはここ20年ほどのことのように思えます。その淡泊で日本料理に取り入れやすく、さらにはこれだけ短期間で日本の食事にも馴染んだというのにどうして普及に至るまでに歳月を要したのでしょうか。韓国では厳密にはズッキーニではないけれど、これとよく似た韓国かぼちゃがずっと以前から食べられていたようです。ズッキーニの普及はともかくとして隣国である韓国でメジャーであった韓国かぼちゃが日本に渡ってこなかったのはどうしたことだろう。似て非なるといえど黙って食卓の上ったらきっと区別が付かないと思うのです。もしかするとぼくが初めてズッキーニを見たのか定かではないけれど、その際には単純にもその見た目からきゅうりや瓜の仲間と思ってしまったからその味もそちら寄りと思い込んでしまったのかもしれません。そういう意味では韓国料理の韓国イタリア料理としてズッキーニと初めて接したからこそ、先般、韓国料理のジョン(チヂミ)で作ったズッキーニを食べてすんなりと受け入れられたのかなあ。ともあれズッキーニレシピを3品試してみましたのでその報告です。 一応は、イタリア料理のズッキーニ・リピエノを作ってみます。ズッキーニに溝を掘って詰め物をする料理は何もイタリアに限らず世界各地にみられるもので、ズッキーニボートなんて呼ばれたりもするようです。色んな料理を作っていて大概の料理がやってみたら案外面倒ではないということを体感しているけれど、今でも億劫に思うのが捏ねるという作業の入る調理過程なのです。これもそう大量のタネを練る訳ではないですけど、どうも面倒に思えるのです。【材料】ズッキーニ(縦半分/くり抜く/塩をまぶす/中身:みじん切り) 2本/牛ひき肉 100g/パン粉 10g/牛乳 10ml/パルミジャーノ 20g/卵 1個/にんにく 1片/ナツメグ・イタリアンパセリ・オリーブ油・塩 適宜【作り方】1. ボウルに牛ひき肉、ズッキーニ(中身)、卵、パルミジャーノ、パン粉、にんにく、パセリ、ナツメグ、塩を入れて混ぜる。ズッキーニに詰める。2. 耐熱皿、ズッキーニの皮目にオリーブ油を塗ってパルミジャーノをまぶす。オーブンで180℃40分焼く。 やってみるとどうってことのない作業でしたね。しかもシンプルながらすごく美味しい。詰めて焼いてものせて焼いても似たようなものだと思っていたのだけれど、口に含むとズッキーニと肉タネが一体化してずっと奥深い味に感じられます。 ズッキーニのフランです。これまた非常にシンプルな料理で色んな野菜でも作れそうですね。以前、ねぎのフランを書きましたが、欲張って具材の種類を増やし過ぎないのが当たりのようです。【材料】ズッキーニ(2mm幅輪切り) 2本/オリーブ油 大さじ1/溶けるチーズ・塩・胡椒 適宜/【アパレイユ(混ぜる)】生クリーム 50ml/牛乳 150ml/卵 2個/粉チーズ 大さじ3/塩・胡椒 適宜【作り方】1. フライパンにオリーブ油を熱してズッキーニを炒める。塩、胡椒する。【アパレイユ】を加えて耐熱皿に移し、溶けるチーズを散らす。オーブンで180度20分焼く。 想像どおりの美味しさです。ズッキーニのフランはこの切り方が定番のようですが、切り方次第で食感だけじゃなく風味まで変わって感じられるのがズッキーニの面白いところです。 今回特筆すべき料理は、もはや料理とも呼べぬ程にシンプルな蒸しズッキーニであります。蒸すといってもラックでくるんでレンチンするだけ。【材料】ズッキーニ 1本/塩・オリーブ油・レモン汁 適宜【作り方】1. 電子レンジでズッキーニを600W5分加熱して皿に盛り、塩、オリーブ油、レモン汁をまぶす。 こんな簡単なのに無茶苦茶美味しいのですよ。生だったり焼いたり、煮たりと様々な調理法に応じてくれる便利野菜のズッキーニですが、蒸し(的な)調理でこれほどにトロっとするとは思ってもいませんでした。パルミジャーノを散らしたりとアレンジも自在ですが、まずはシンプルに食べてみていただきたいと思います。
2022/10/09
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ちょっと前にもある食材を使った料理あれこれのことを書いたことがありましたがその第2弾です。わざわざ第2弾と打って出るのは、それだけその食材にハマっているからです。といってもその食材は特段、新顔だったりとか日本では入手が難しいとかはたまたずっと苦手だったのに急に好きになったとかいうような特別のものではありません。もったいぶってしまいましたがその食材はしらすであります。ホント、今ならコンビニでも簡単に入手できる日本人にとっては平凡な食材でありますが、これまで十分に使いこなしておらずその便利さを知らずにやり過ごしてきてしまったと思っているのです。しらすおろしが定番ですが、冷奴にのせても美味しいし、ほうれん草などのお浸しにのせたり、和えたりしてもそれだけで美味しいのだけれど、ちょっと火を通すとさらに旨味が増すように思えます。野菜炒めにちょっと混ぜるだけでも一気に料理としての格が上がるように感じられるし、そうそうオムレツにしても美味しいですねえ。ちなみにしらすとちりめんじゃこは似て非なる食材というほどには差異はないようで、乾燥の度合いがより強いのがちりめんじゃこということで、まあ想像していた通りの調査結果となりました。なので、仮にレシピにちりめんじゃことあればしらすをフライパンで炒ってもいいし、それが面倒ならレンチンすればまあ近いものとなるはずです。ちりめんじゃこを水煮浸してもしらすのふっくらとした食感は戻らぬことは確認済みだからぼくは基本的にはしらすを使ってちりめんじゃこ風に利用するようにしています。 ということで、安直ですが、しらすトーストを数種。吉田秋生著『海街diary』にも登場しましたが、まずはオーソドックスな同作のレシピから。【材料】食パン(トースト) 1枚/しらす 適宜/刻みのり・バター 適宜【作り方】1. 食パンにバターを塗ってしらすをのせる。刻みのりを散らす。 上がしらす後のせヴァージョン、下が先のせ(しらすを焼く)ヴァージョンです。どちらもありですが、しらすの風味を直接感じたいなら後のせが良さそうです。 続いては、ネットで見掛けた絶品ちりめんトーストなるレシピを作ってみました。広田奈都美著『ママの味・芝田里枝の魔法のおかわりレシピ』という書籍で照会されているようです。【材料】食パン(8枚切)・マヨネーズ(顆粒だし、醤油を混ぜる)・顆粒だし・醤油・ちりめんじゃこ 適宜【作り方】1. 食パンにマヨネーズを縫ってちりめんじゃこを散らしてトーストする。 なるほど、これもありですね。しらすとマヨネーズが合わないはずがない。これまた凡庸ですが、溶けるチーズとも相性が良いはずだし、卵黄をのせるのも旨そうです。いくらでもヴァリエーションは広がります。 以下は珍しくオリジナルレシピ。オリジナルというほどのアイデアではありませんが、予想通り美味しく仕上がったので紹介しておきます。料理名もないので、適当に甘長とうがらしとしらすのアヒージョとでも名付けます。【材料】甘長とうがらし(2等分) 8本/しらす 50g/オリーブ(千切る) 10個/ケーパー(粗みじん切り) 5粒/オリーブ油 大さじ2/にんにく 1片/赤唐辛子(砕く) 1本/塩 小さじ1/4/胡椒 適宜【作り方】1. フライパンにオリーブ油を熱してにんにく、赤唐辛子を炒める。甘長とうがらしを加える。しらす、オリーブ、ケーパーを加える。塩、胡椒する。 いやはや、こんなに簡単にワインと相性のいい料理になるなんてねえ。なんとなく分かってはいたけれどやはり思い付いたらやってみるべきですね。アンチョビ代わりにしらすを使ってといった程度の発想で作った訳ですが、アンチョビと違うまったりとした旨味が感じられます。 しかし、甘長とうがらし以上に相性のいい野菜があったのでした。セロリですね。余りにも美味しかったので連日で食べてしまいました。これまた料理名がないのでセロリとしらすのペペロンチーノ風とでもしておきます。【材料】セロリ(3cm幅) 2本/しらす 50g/オリーブ(千切る) 10個/オリーブ油 大さじ2/にんにく 1片/赤唐辛子(砕く) 1本/塩 小さじ1/4/胡椒 適宜【作り方】1. フライパンにオリーブ油を熱してにんにく、赤唐辛子を炒める。甘長とうがらしを加える。しらす、オリーブを加える。塩、胡椒する。 2日目はオリーブ無しで作ったのですが、これは有りの方が美味しかったです。その後、キャベツ炒めやもやし炒めなド色んな野菜で試してどれも美味しかったのですが、酒の肴としては今のところセロリがベストです。
2022/10/08
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以前も書いたことがあるけれど、ぼくの知人にはこの世の中できゅうりが一番好きな食べ物であり、それで栄養面で事足りるのであれば一生きゅうりだけを食べ続けても苦ではないと語っています。実際にきゅうりだけで人生を過ごしているわけではないはずだからこの言葉の真偽を確認することはできないけれど、どうやらそう言わしめるだけの美味しい食材であるというのはあながち間違いではないのかもしれません。しかも彼はきゅうりの食べ方として特に好んでいるのが、水洗いしたものを味噌すら添えず、塩揉みすらせずに食べるというのです。ぼくもきゅうりは好きでそれなりによく食べる方ではあると思っていますが、さすがに洗っただけのきゅうりを齧るというのは受け入れがたいのです。別な知人にも相当な卵好きがいるのだけれど、彼もまた茹で玉子を何の味付けもせずに食べるのです。考えてみればぼくは大概の食材で味付けされていないものを食べるのができないらしいのです。確かに炊いただけの白いごはんをそのまま食べられちゃう人もいるみたいだし、蕎麦屋の主人はそばそのものの風味を味わうためにそばつゆをくぐらせることなく食べることを推奨したりもする。もしかすると何にでも味を加味しないと食べることのできないぼくこそ味覚的に難があると考えるのが自然なのでしょうか。まあ、食の嗜好など誰かからとやかく言われて簡単にどうにかなるものではないから、当面は自分の食習慣を見直すつもりはないけれど、なんだか素材そのものを嗜める人たちの方が味覚が鋭敏な感じがして悔しい気持ちにさせられるのです。 と、悔しがってみせたところで、ぼくはばっちり調理されたきゅうりが好きなのだからカッコつけるのは諦めることにします。まずは全く捻りのない安直メニュー、麻辣きゅうりです。【材料】きゅうり(板摺/麺棒で叩く/千切る) 3本/糸唐辛子 適宜/にんにく 小さじ1/2/豆板醤 小さじ2/醤油 小さじ1/花椒 小さじ1/2/ごま油 大さじ1【作り方】1. 全ての材料をビニール袋に入れて揉む。冷蔵庫で冷やす。 至って平凡なメニューですが、ちょっと一品欲しい時なんかに簡単に作れるし、食材も調味料以外は単品でもそれなりに様になるのがいいところです。 さて、きゅうりを炒めると美味しいのは知っている。けれどそれと焼きそばを合わせるというアイデアが芽生えることはありませんでした。しかし近所のスーパーで焼きそば麺のみ購入しようと立ち寄ったところ、3袋入りの塩味の焼きそばが半額で売られていたので当然こちらを買い求めたのでありますが、結局塩だれのみ残ってしまい、これがもったいなくて捨てられないのでネットで調べてみたらきゅうりと合わせるレシピに辿り着いたのでした。果たしてきゅうりの塩焼きそばやいかに。【材料】焼きそば麺 2玉/きゅうり(4等分/拍子木切り) 1本/ごま油 小さじ1/鶏ガラ スープの素 小さじ1/2/水 50ml/塩・胡椒 適宜/酒 大さじ1【作り方】1. フライパンにごま油を熱してきゅうりを炒める。焼きそば麺を加える。酒、 鶏ガラスープの素、水を加える。塩、胡椒する。 おっ、なんてことだ。塩味の粉末たれがきゅうりと焼きそば麺を何の違和感もなく繋げてしまうのでした。材料もとてもシンプルだし調理も簡単、しかも肉や卵なども使わないから非常にヘルシー(であるように思えるの)です。呑んだ後にちょっと小腹が空いたなんて場合に良さそうです。ぼくが実際にそうして食べたから間違いなし。 ぼくは子供の頃から冷たい味噌汁が好きで、特にナスの冷たい味噌汁を好んで食べていました。だからずっと冷や汁には興味があって、間違いなく美味しいと分かっていたけれど、鰺の干物など魚介の旨味を用いるのが定番と思い込んでいて、ならば味噌汁は味噌汁、干物は干物で食べる方がお得な気がして試せずにいたのです。鯖缶を使った冷や汁も同様。そしたら伊藤理佐著『おいピータン!!』に載っているキュウリとナスの冷や汁が魚介の代わりとして魚醤を用いていたのです。なるほど、そりゃそうだ。ということで試してみたのです。【材料】だし汁(あご)・合わせ味噌(焼き目を付ける)・きゅうり(薄切り/塩揉み)・ナス(薄切り/塩揉み)・茗荷(千切り)・大葉(千切り)・青唐辛子(粗みじん切り)・すりごま・魚醤(しょっつる) 適宜1. 全ての材料を混ぜて冷蔵庫で冷やす。そばを入れてみました。何か汚らしいですね。でも美味しいからいいのだ。こういう風にしょっちゅるを用いる調理法は応用範囲が広がりそうで参考になりました。
2022/10/06
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この記事がアップロードされる10月には食料品を中心に数多くの商品が値上げとなるようです。今朝のテレビで識者が語るところでは平均的な家庭で年間約7万円の支出が増加すると見積もられているようです。世間を眺めてみると将来の不安などどこ吹く風と旅行してしまう人がいてそれがマスコミの報道の仕方もあるのだけれど、けして少数派と思えぬから7万円程度、支出が増えたとしても世の多くの人たちには大した打撃ではないのではないかと感じられるのです。でも以下を見る限りにおいて日本人で経済的に豊かといえる人たちは約2.5%ということで、色々と諸条件を加味してもせいぜい20人に1人程度が将来安泰って位なんじゃないでしょうか。https://magazine.aruhi-corp.co.jp/0000-5299/ もしかするとその20人に1人たちもその何割かは親族関係だったりするようにも考えられるから、さらにその割合は少なくなる気がする。となると現在遊び惚けているかに見える彼らはこれからの人生に何らかの勝算を持っているもしくは先のことなど考えても無駄と割り切っているのだろうか。いずれにせよ、お金持ちはもちろんのこと、なるようになるさと思える強い気持ちの持ち主たちにもなれぬ身たるぼくは、節約できるところは節約するにやぶさかでないのです。だから異常気象(異常から常態化しつつあるようにも思えますが)と円安などの諸々の要因によって野菜価格も高騰していますが、白菜だけは手頃であるとアキダイ社長が語っておりました。もとより白菜は大好きだし、それが安いのならば食べない手はない。でも白菜って癖がなくて食材としての面白味には乏しいから案外冷蔵庫の片隅で仕舞いっ放しになってヘタすると悪くしちゃうことがあるのですね。ということで、そういう無駄をせぬようせっせと調理することにしたのでした。しかし、まだまだ秋の気配すら稀薄なのでできれば鍋物は避けておきたい。というか白菜って冬場の野菜と思い込んでいましたが、夏の終わりのような季節でも収穫できるんですね。 さて、定番の洋風レシピ白菜のグラタンを作ることにします。フランス料理であればチコリ(アンディーブ?)を用いるところなのでしょうが、まだまだ日本ではお高い野菜です。安く済ませることを主眼とした料理で高価な食材を用いるのは本末転倒であります。(写真は探せど見つからぬので諦めました)【材料】白菜(短冊切り) 1/4個/ハム(2等分) 3枚/バター 大さじ1/水 300ml/コンソメ顆粒 小さじ1/2/白ワイン 大さじ2/塩・胡椒 適宜/生クリーム 80ml/溶けるチーズ 大さじ4【作り方】1. フライパンにバターを熱して白菜を焼く。白ワインを加える。水、コンソメを加えて汁気がなくなるまで煮る。2. 1.を耐熱皿にのせて塩、胡椒をしてハムをかぶせるようにのせ、生クリーム、チーズを振ってオーブンで焼く。 ということで、作ってみました。ちょっと水っぽいのが難点でそこがチコリとの差、価格の差といことでしょうか。 以下中華料理2品。醋溜白菜なる白菜が主役のシンプルな料理とのことで作ってみました。【材料】白菜(そぎ切り) 500g/塩 小さじ1/醤油 大さじ1/酢 大さじ3/赤唐辛子(斜め切り) 6本/ゴマ油 小さじ1/2/水溶き片栗粉 大さじ2/ねぎ(5mm厚輪切り) 1本/砂糖・サラダ油 大さじ2/万能ねぎ 適宜【作り方】1. フライパンにサラダ油を熱して赤唐辛子、ねぎを加える。白菜を加える。酢、醤油、砂糖、塩を加える。白菜の葉を加える。水溶き片栗粉を加える。 う~ん、箸休めにはなりそうですが、いかにも頼りのない味ですねえ。白菜って鍋物が定番なのは、いろんな食材の旨味を吸い上げて自らの旨味になるところにあると思うのですが、吸収すべき旨味がちょっと足りていない気がしました。 やはり、同じ食べるなら八宝菜の方がぐっと白菜を活かせるように思います。【材料】豚肉(酒、醤油をまぶす) 100g/酒・醤油 小さじ1/エビ(卵白、酒、塩、胡椒、サラダ油をまぶす) 6尾/卵白 1/2個分/酒 大さじ1/塩・胡椒 適宜/サラダ油 大さじ1/2/白菜(そぎ切り/湯通し) 2枚/ニンジン(短冊切り/湯通し) 1/4本/タケノコ(薄切り/湯通し) 50g/ヤングコーン(2cm幅/湯通し) 2本/絹さや(斜め2等分/湯通し) 4枚/キクラゲ(水で戻す/湯通し) 5g/マッシュルーム 適宜/にんにく・生姜 1片/ごま油 小さじ1/サラダ油 大さじ1/【調味料】酒・醤油 大さじ1/砂糖 小さじ1/鶏ガラスープの素 小さじ1/2/塩・胡椒 適宜/片栗粉 大さじ1/2/水 100mls【作り方】1. フライパンにサラダ油を熱してにんにく、生姜を炒める。豚肉、エビを加える。白菜、ニンジン、タケノコ、ヤングコーン、キクラゲ、マッシュルームを加える。【調味料】を加える。絹さやを加える。ごま油を加える。 うん、間違いない美味しさです。でも不思議なのが町中華などで八宝菜もしくは中華丼などを食べた際の濃厚な旨味には至っていないことです。具材などそこらの中華屋さんより余程贅沢に使っているのにどうしてなんだろうなあ。あと、この料理、材料が多い割に中途半端な量を消費することになるので、残った材料の使い道に迷ったりするんですね。そういった意味でもこれは外食向けの料理なのかもしれないですね。
2022/10/04
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カレーっていう料理は、日本においてどうしてこうも定型化してしまったんだろうか。無論,日本のカレー屋さんでは世界各地のカレーが食べられるし、日本においても蕎麦屋などで食べることのできる和風だしの利いたカレー丼だったり、町中華の中華風などのヴァリエーションはある。しかし、一般家庭で食べられるカレー、つまり母親が「今晩はカレーよ」といった場合に想起するカレーと言うのはほぼ決まっています。肉(牛か豚のいずれかが一般的)、玉ねぎ、ニンジン、じゃがいもを煮たところに市販のカレールーを溶かしたものを白いごはんにかけたものが我々がカレーライスとして認知している一般的なイメージではないでしょうか。蕎麦屋式のカレー丼は存在は知っていてもそうそう登場する過程は稀だろうと思うのです。日本は様々な世界の料理を取り込んで自家薬籠中の物としてきたけれど、その完成度の高さの故なのかは定かではないけれど、ほぼ自家薬籠中の物となって時点でその展開可能性に蓋をしてしまってきたのではないかと思うのです。洋食というのはすでに完成された料理の形式であってさらなる洗練可能性はありこそすれ、大幅な食材や調理方法の見直しは期待できない料理なんじゃなかろうか。ぼくにはそんな風にどうにも膠着て感じられるのです。日本的なカレーはカレー丼のようなマイナーなポジションに甘んじなければならないのか。もっと日本人向けのカレーというのがあるのではないか、今回はそんな可能性の風穴を開けるためのレッスンの取っ掛かりなのであります。 まずは食材のヴァリエーションを見直すことから始めます。日本的な食材は数ありますが、納豆もしくは類似した食材はアジア各地で食べられているようだし、それをスパイスと混ぜて食べることもけして珍しくないようです。実際、特に北海道のスープカレーでは納豆をトッピングするのが主流となりつつあるようです。といったことを思いつつ冷蔵庫を覗くと半端なごぼうが残っています。ああ、ごぼうは日本以外でほとんど食べられることのない食材(西洋ごぼうは全く別物)であるからこれほど日本的な食材はないかもしれない。ということでごぼうカレーライスを作ってみます。【材料】ごはん・ごぼう(縦2等分/斜め薄切り)・玉ねぎ(くし型切り)・ニンジン(半月切り)・豚肉(一口大)・にんにく・生姜・サラダ油・カレー粉・小麦粉・だし汁・醤油・カレーフレーク 適宜【作り方】1. 鍋にサラダ油を熱してごぼう、玉ねぎ、ニンジン、豚肉、にんにく、生姜を炒める。カレー粉、小麦粉を加える。だし汁、醤油を加える。カレーフレークを加える。皿にごはんを盛ってかける。 あえてベーシックなカレーにごぼうを加えてみました。想像はしていましたが、実にしっくりとルーに馴染んでいます。ごぼうは泥臭いとか言われたりしますが、それこそカレーにすればスパイスでその臭いも消し飛ぶわけでもっとカレーの具材として当たり前に使われて良さそうに思えます。 続いては、うえやまとち著『クッキングパパ』から田中流スペシャルミソカレーを作ってみました。こちらは食材はベーシックな代わりに、調味料や香味食材に工夫がみられます。スパゲッティにかけて食べるのは日本式とは程遠いところがありますが、オリジナルレシピに敬意を表してそのまま調理しました。【材料】スパゲッティ(茹でる)・豚肉(塊/2cm角)・ニンジン(一口大)・玉ねぎ(くし型切り)・じゃがいも(一口大)・にんにく・赤唐辛子(輪切り)・サラダ油・塩・胡椒・カレー粉・水・固形ブイヨン・白味噌・生姜・七味唐辛子・ごま油・白ごま・練り辛子、醤油、インスタントコーヒー適宜【作り方】1. ボウルに白味噌、にんにく、生姜、七味唐辛子、ごま油、白ごま、醤油を入れて混ぜる。2. 鍋にサラダ油を熱してにんにく、赤唐辛子を炒める。豚肉、ニンジン、玉ねぎを加える。塩、、胡椒、カレー粉を加える。水、固形ブイヨン、じゃがいもを加えて30分煮る。1.、練り辛子、醤油、インスタントコーヒーを加える。3. 皿にスパゲッティを盛って2.をかける。 日本的な食材となるとやはり味噌になるのかなあ。東海林さだお氏にも味噌のカレーレシピが紹介されたエッセイがありますが、味噌だけじゃないところがミソです。ごまや辛子はそれこそ本場のインドでも普通に使われる材料ですが、この3つが合わさるとぐっと日本的に思えるから不思議です。このカレーの隠し味の定番を寄せ集めたようなこのレシピ、食べてみると日本的というよりむしろちゃんと美味しいカレーだったりしたのでした。 最後もやはりマンガ飯ではあるけれど、マンガというよりはカレー本として読むのが正解と思われるカラスヤサトシ著『カラスヤサトシのびっくりカレー おかわりっ!! カラスヤサトシノビックリカレー』から和カレーであります。ここでカラスヤ氏は日本で古くから用いられてきた各種食材を用いて輸入物のスパイスに頼ることなくカレーに近い料理を作ろうという野心的な試みをしています。【材料】ごはん・玉ねぎ・にんにく・鶏肉・ニンジン・じゃがいも・茗荷(みじん切り)・白ねぎ(みじん切り)・大葉(みじん切り)・梅干(包丁で叩く)・生姜(みじん切り)・ししとう(細切り)・青唐辛子(細切り)・椎茸(細切り)・山椒・白ごま・桜エビ・青のり・練り辛子・鰹節・みかんの皮(みじん切り)・水・わさび・辛味大根(おろす)・りんご・にんにく・生姜・かんずり・柚子胡椒・一味唐辛子・赤唐辛子・ウコン・本葛(代替:片栗粉)・水・醤油適宜【作り方】1. 鍋にサラダ油を熱して玉ねぎ、にんにく、鶏肉、ニンジンを炒める。じゃがいもからウコンまでの材料を加える。皿にごはんを盛ってかける。 う~ん、頑張っているしけして不味くはないのだけれど、これが日本的なカレーってことになるなら無理して食べようとは思わないかなあ。いかにもカレーの具材である玉ねぎ、にんにく、鶏肉、ニンジン、じゃがいもを入れずに具材をごぼうにして、さらに味噌を加えたら別な意味で案外美味しく仕上がりそうな気もするけれど、もう一度これだけの材料を揃える気力はないかなあ。
2022/10/02
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書き溜めたブログ記事のストックの残り少なくなったので少しばかりスピードアップをしなくちゃならないのですが、どうも相変わらずの夏のような気候であるためか未だに夏休み気分が抜け切らずにいるのでした。休みの日にはブログ書きなどという面倒なことは避けたいですからね。その割には休みの日といっても少しも休んでいる気分にならないのはどうしたことか。出掛ける予定もなく一日家で過ごす場合であっても何だかそれほどまでには休んだ気にはなれないのです。といっても遅寝遅起きしているわけではありません。休みだからと夜更かししてしまうと休み明けが辛いし、寝坊を決め込むとそれはそれでただでさえ短く感じられる休みの半分を潰してしまうことになってしまいます。だから休みの前後は多少の夜更かしはするけれど、朝は普段(平日)と同様に目覚ましをセットしています。それで顔を洗って歯磨きしてその他いくつかのノルマを片付けるのですが、そうこうするうちに午前中は終わってしまうのです。以前書いたようにぼくは基本的に朝食は食べませんが、それはダイエットなどの理由もありますが、朝の慌ただしい時間に慌てて食べても美味しくないし、いつだって決まったメニューになりがちでそれでは詰まらないからというのが主な理由です。でも、残りの人生食事回数をカウントダウンするようになると休みの日の朝くらいは手間取らない程度に簡単ででも仕事のある朝には味わえそうもないようなものを食べたいと思うのです。ということで今回は朝食で食べた食パンを使ったあれこれをご報告します。 喫茶店好きなら外すことのできないのりトーストは、神田の「珈琲専門店 エース」で提供されていることで知られています。料理と呼べるほどのものではありませんが、これが不思議と癖になる。まあ、だからこそ定番として愛され続けているんでしょうか。【材料】トースト(8枚切) 4枚/のり(2等分) 1/2枚/醤油・バター 適宜【作り方】1. 食パンを4枚並べてS字を描くように醤油をかける。のりをのせて食パンで挟む。トースターで3分焼く。トーストの片面にバターを塗る。耳を切って斜めに切る。 うん、やはり美味しいけれど、自分で作っていると他の食材を色々挟みたくなる誘惑に負けそうになります。これは朝食で食べるというよりおやつ時間などに小腹が空いた時にこそ適当なトーストのように思えます。『名探偵コナン』のポアロのサンドイッチ(ハムサンド)というのがやけにレシピサイトで引っ掛かるのは、原作マンガの人気のためかはたまたこれが意外や思った以上に美味しいからなのか、確認するために作ってみることにしました。【材料】食パン(8枚切/蒸す) 2枚/ハム(オリーブ油を塗る) 1枚/レタス(湯洗い) 2枚/マヨネーズ(味噌を混ぜる) 大さじ1/味噌・オリーブ油 適宜【作り方】1. 食パンにマヨネーズを塗ってハム、レタスをのせてマヨネーズを塗った食パンで挟む。 まず、これは思いがけず美味しかった。単なるハムサンドではあるけれど、いくつかのちょっとした工夫(①食パンを蒸す、②ハムにオリーブ油を塗る、③味噌の風味を付ける)が想像を超えて美味しさに貢献しているようなのです。特に驚いたのがパンを蒸すという作業で、これが相当に重要に思えました。即ち、このサンドイッチは作ったその場で食べることを前提としているようなのです。 早川光原作・松枝尚嗣作画著『ダシマスター』のウェールズ式海苔トーストというのを作ってみました。若干のアレンジ込みです。【材料】食パン(トースト/バターを塗る)・バター・水・ダシダ・鶏がらスープの素・のり(水で戻す/ほぐす)・塩・砂糖 適宜【作り方】1. 鍋に水、ダシダ、鶏がらスープの素、のりを入れて加熱する。塩、砂糖を加える。食パンにのせる。 昔からのりの佃煮とトーストはよく合うと言われていて実際、これまでも何度か試してそれなりに気になっていますが、それの洋風ヴァージョンといったところでしょうか。日本人的にはちっとも意外性のない料理ですが、海藻を食べる外国人は極めて少ないらしいから彼らに食べさせるとどういった反応をするか見てみたいものです。 何か意外性のある食材で食パンを食べたいなと思い、冷蔵庫を覗くと使い掛けのもやしがあったので,思い付きでもやしトーストを作ってみることにしました。【材料】食パン 1枚/もやし 1/4袋/溶けるチーズ 適宜/マヨネーズ・マスタード 小さじ1/【トッピング】胡椒・醤油・しらす・刻みのり 適宜【作り方】1. 食パンにマヨネーズ、マスタードを塗ってもやしをのせ、溶けるチーズを散らしてトースターで焼く。 これが案外トーストされた食パンにハマって美味しかったのです。シャキシャキとムチムチの食感のコントラストが楽しく、その差異を焼けて溶けたチーズが繋いでくれます。これは試した人は少なかろうとネットで検索すると何たることか実に多くの検索結果が表示されたのです。ぼくが思っている以上に多くの人はもやしという食材を使いこなしているようです。
2022/10/01
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食への興味というのは、様々な取っ掛かりがありますが、ぼくの場合は基本的には読んで知ることから始まったように思います。子供の頃、年に一度だけ家計簿がおまけに付いていた婦人誌を母親が買い求めていました。そこには大概、おせち料理のレシピが特集されていました。それを眺めるというよりは、しっかりじっくりと読み込むことが楽しかったのです。その後、テレビの料理番組なども見るようになったのですが、実際の調理する様子を見ているよりも最後のまとめの調理行程を要約した部分を読む方が楽しかったのです。ぼくが村上春樹氏の小説を読むのもそれが最大の理由だと考えています。エッセイだと東海林さだおや椎名誠もいいなあ。いちいち名は挙げませんが調理シーンの描写に定評のある高名な作家たちのものは、実際にはとんでもなく旨いのかもしれませんが、旨そうかどうかというより料理してみたくなるようないかにも作者が嬉しくて仕方がないような描写にぼくは楽しみを見出すのです。だから子供の頃は婦人誌の生硬な文章でも喜べたのが、今では全く無味乾燥に思えるのでした。レシピが退屈になったのはいつのことからなのか。「戦前、主に昭和初期の料理本や婦人誌に掲載されたレシピを、実際に作って食べて昔の日本をプチ体験。」をコピーに掲げる以下のページでは懐かしいけれど古めかしくて、しかし今読むとつい笑みがこぼれてしまうようなレシピが紹介されています。温故知新で食べてみたhttp://nawomayo.jugem.jp/ とつらつらと書いてきたけれど、今回書きたかったことが何だったのか失念してしまったので、ここまでにして、今回は唐突ではありますが、しらす料理のレシピです。 西ゆうじ原作・ひきの真二作画の『華中華』と書くと愛読者の方はすぐにそのレシピを想起できるんじゃないでしょうか。ペペロンチーノしらすチャーハンであります。似たようなことを書いたかもしれませんが、この連作マンガに出てくるレシピは非常にシンプルです。というかぼくなどはあれこれ食材を加え過ぎてしまう傾向にあるのですが、このマンガのレシピは引き算のセンスがよろしいようでギリギリまで食材数が減らされているのがいいところ。冷蔵庫にあるものですぐに作れちゃうものが多いのです。【材料】オリーブ油 大さじ2/にんにく 1片/赤唐辛子(輪切り) 1本/塩 小さじ1/2/しらす 50g/バジル(半量:ざく切り) 20枚【作り方】1. フライパンにオリーブ油を熱してにんにくを炒める。赤唐辛子、塩を加える。しらすを加える。ごはんを加える。バジル(ざく切り)を加える。皿に盛ってバジルを飾る。 まったく想像通りの味に仕上がるのですが、これが全てぼくのオリジナルで作ったとしたらこうはすっきりした出来栄えにはならなかったはず。学ぶべき点であります。 続いては豆腐のしらす和えです。出典は不明ですが、和洋折衷のレシピだからオサレ系の婦人向け総合誌辺りでしょうか。もっとシンプルに引き算してもきっと美味しく作れると思います。【材料】しらす 30g/木綿豆腐(水切り/崩す) 1/2丁/ディル(ちぎる) 適宜/オリーブ油 大さじ1.5/にんにく 1片/醤油 小さじ1/2/白ごま・茗荷(斜め薄切り) 適宜【作り方】1. フライパンにオリーブ油を熱してにんにく、しらすを炒める。2. ボウルに1.、木綿豆腐、ディル、醤油、白ごまを加入れて混ぜる。茗荷をのせる。 これまた思い描いたままの味です。豆腐を崩して洋風白和え風になっていますが、崩さずにそのまま同じ食材で調理しても悪くなさそうです。 豆腐と同様にじゃがいもも穏やかな味わいで相性が良さそう。しらすの焼きじゃが麺。卵無しでもちゃんと固まるか懸念しましたが簡単に焼くことができました。【材料】じゃがいも(皮を剥く/チーズおろしでおろす/電子レンジで600W1分) 2個/片栗粉 小さじ1/しらす 30g/塩・胡椒 適宜/めんつゆ 小さじ1/大葉 2枚/刻みのり 適宜【作り方】1. ボウルにじゃがいも、片栗粉、しらす、塩、胡椒、めんつゆを入れて混ぜる。フライパンで両面を焼く。皿に盛って刻みのり、大葉を散らす。 デンプン効果でもっちりしています。お好み焼き風にソース、マヨネーズで食べてもいいしトマトソースで洋風もありといろいろ使えそうなレシピでした。 最後もマンガ飯からレシピを拝借。エッセイ系マンガ家の伊藤理佐著『おいピータン!!』に載っている緊急食のしょっつる卵かけご飯です。これは料理ではないなあ。ぼくには料理ってのは調理が伴うものを指すものであって、そういう意味ではこれは料理ではないのかもしれません。これを料理と呼ぶなら茶碗のごはんにごはんですよ!をのせたり、食パンにバターを縫ったものも料理ってなっちゃうから。【材料】ごはん・しらす・卵黄・しょっつる 適宜【作り方】1. 丼にごはんを盛ってしらす、卵黄をのせる。しょっつるを垂らす。 でも安直単純な食べ物ではあるがとても旨いし、しかもなるほどねえ、しょっつるを垂らすと確かに旨味が増すような気がするのでした。刻みのりなんかも散らしたくなりますが、いやイカンイカンその思考がぼくの料理を輪郭の緩いものにしているのだから。
2022/09/29
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詰まらない先入観というか偏見に近いものかもしれませんが、酒呑みにパンは馴染まない気がするのです。パンなどというのは×××の食べ物であって、大の××たるものが口にすべきものではない。とパンを好んで食べる酒吞みには、思わず伏字したくなるような罵詈雑言が浴びせられるように思われるのです。でも酒もパンもどちらも似たような材料で作られるものだから本来的には相性が悪いかろうはずがないのです。上記の印象はぼくが子供の頃のごく限られた種類のパンばかり食べられていた時代にはそこそこ通用したかもしれません。ぼくの子供の頃にはハード系のパンなどほとんど見掛けることもなく、そこらで手に入るのはコッペパンに、ロールパン、食パンといった程度だったのです。確かにいかにもな呑兵衛が左記のパン類を肴に呑んでもいかにも様にならない。酒もビールに日本酒、焼酎、ようやくウィスキーも家呑み用として普及してきた頃でしょうか。柔らかいふわふらパンにこれらの酒では相性が余り良くなさそうです。いやまあ実際にはそれはイメージ的に合わないだけでサンドイッチにウィスキーとか全然ありにも思えるのです。白身魚フライの挟まれたコッペパンなんかには日本酒だって合わせられなくもなさそうです。しかしまあ近頃のライ麦や全粒粉などで作られたハードなパンの方が様々な料理と馴染む気がします。でもそれでもたま~にこういう素朴なパンが無性に食べたくなることがあるのです。魚焼きグリルでカリリと焦がし過ぎな位に焼いた(うちにはトースターを置くだけのスペースが確保できぬし、オーブンレンジでは時間が掛かり過ぎる、フライパンで焼いてもまたけれど、これまたじれったいのでいつからか魚焼きグリルを使って焼くことが多くなりました)食パンにたっぷりとバターを塗って食べてみると案外どんな酒にだって合わせられるじゃないかなどと感じてしまうのです。でもまあ毎度それだと面白くないからちょっと変わった、でおかず感の強い食パンも食べたいものです。そんな食パンを使った単なるトーストにちょっと手を加えた簡単レシピを作ってみることにしました。 大阪に「レストランシルバー」って店があってそこで「ジャンボトースト」なるメニューがあるのを知りました。単なる卵サンド風と思いきや最後にメープルシロップで甘味を加えるのがポイントです。しょっぱ甘いものに抵抗のある人は少なくないけれど、それが気にならないぼくにはとても旨そうに思えたのです。【材料】食パン(4枚切り) 2枚(1枚をくり抜いてさいの目切り)/卵(茹でる) 2個/マヨネーズ 50g/メープルシロップ・胡椒・ドライバジル・レタス 適宜【作り方】1. くり抜いたパン、卵、マヨネーズを混ぜてペースト状にする。2. 食パンを重ねてくり抜いたところに1.を詰め、オーブントースターで焼く。メープルシロップをかけて胡椒、ドライバジルを散らす。皿に盛ってレタスを添える。【備考】大阪の民泊 神路イン 「伝説の卵パン「ジャンボトースト」を再現」https://kamijiosaka.jp/inn/recipe/d/?id=21041605 4枚切りを2枚はボリュームがあり過ぎるので、6枚切りを使ったのかな。一見するとパンをくり抜いたりなんだか面倒臭い感じですが、作ってしまえばあっという間ですね。想像を上回る美味しさです。定番にしたいところですが、カロリー面など気になってしまいます。4枚切りだろうが2枚切りだろうがぺろりと平らげてしまえそうです。 「丸福珈琲店」には、卵の黄身でコクを足した「チーズトースト」があるそうな。チーズと卵を混ぜ合せて塗る、一見すると物珍しい気もしますが、考えてみると目玉焼きのせのトースト(『天空の城ラピュタ』でも知られる)などで知ってはいる味です。【材料】食パン(4枚切) 1枚/卵黄 1個分/塩 適宜/溶けるチーズ(電子レンジで600W40秒かける) 2枚/バター 適宜【作り方】1. チーズ、卵黄、塩を混ぜて食パンに塗る。フライパンにバターを熱して焼く。魚焼きグリルで表面に焼き目を付けてバターを塗る。 バターを溶かしたフライパンで焼くのがアメリカ風ですね。確かに単なるチーズパンと違ってこれは酒の肴になります。 「ジョイフル」で「マヨコーントースト」なんてメニューがあるんですね。簡単すぎてわざわざ外食して食べるのはもったいない気がします。ケチャップ無しの方が好みに近い気もしますが果たしてどうか。【材料】食パン(4等分) 1枚/コーン缶 30g/トマトケチャップ 10g/マヨネーズ 15g/溶けるチーズ 20g/タバスコ 適宜【作り方】1. 食パンにケチャップを塗る。マヨネーズをかける。コーン、チーズをのせてトースターで3分焼く。タバスコを添える。 おっ、単なるコーンパンだと思ったらケチャップがいい仕事をしています。これもタバスコをたっぷりかけて、バーボンなんかを合わせても旨いだろうな。 ロバート・ベントン監督の『クレイマー、クレイマー』(1979年)にフレンチトーストなんか出てきてたんですね。ちっとも覚えがない。ここではメープルシロップなどで甘くないスタイルのフレンチトーストが作られていますが、確かにこれも悪くないなあ。【材料】食パン 1枚/卵 1個/牛乳 50ml/にんにく 小さじ1/塩・胡椒・ハーブソルト・バター 適宜【作り方】1. ボウルに卵、牛乳、にんにく、塩、胡椒、ハーブソルトを入れて混ぜる。食パンを浸す。フライパンにバターを熱して両面を焼く。 と書きましたが、最後のメープルシロップ掛けてしまいました。掛けたものも無論美味しい。にんにくにメープルシロップはちょっとドキドキしますがなんら違和感がありませんでした。 ああ,そうやく思い至ったことがあります。パンってのは食べてる最中にはずっと物足りない気がするものだし、食べ終えた後、すぐは満腹感を覚えてもその後には強烈な欠乏間に満たされるのです。
2022/09/27
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近頃、マンガ飯が気に入っています。マンガ飯っていうのはマンガに登場する料理を再現することで、世間に出回っているそうしたマンガ飯の再現サイトなどは正直これまではちっとも面白くなかったのです。というかぼくもこれまでこのブログでマンガに登場する酒場や喫茶店などを引用して好き勝手なことを書いてきましたが、現実に存在するのとさほど変わらぬ店はあまり面白いと思えなかったのです。マンガで描くのであれば園山俊二氏のような大昔の石器時代であったり、松本零士氏の描くような近未来だったりSF的な空間であったりするのがマンガ的な想像力を反映していると思っていたのです。料理についても一緒でやはりマンガらしい奇想が含まれていて欲しいと思うのです。園山氏にしても松本氏にしても酒場なりの建築の造作は奇想に溢れていてもそこで提供される酒や肴は現在の常識からそう遠からぬのです。だからそれこそ料理にテーマを特化したマンガにはさほど興味を抱いていなかったのです。でも改めてじっくりとそのレシピをいくつかのマンガ飯サイトで眺めなおしてみると奇想とは呼べぬまでも意表を突いた調理法や異常な食材の組合せなどが散見されるのでありまして、マンガ作品としての出来栄え云々はともかくとしてちょっと変なレシピが埋もれていることを知ったのです。なんて書いてきましたが本当は半分本当で半分噓なのです。実際には『包丁人味平』から『美味しんぼ』、土山しげる氏のマンガなど大量の料理マンガを読んできたし、今でも読み続けているのです。一方でそうした対決もの、ウンチクもの、人情ものといったサブジャンルに食い足りなさを感じてきたことは事実であります。まあ、余り奇想が過ぎてしまって人類どころか地球上の生物の食用としがたい料理が登場してそれが奇想に満ちていても美味しそうに思えないようではやはりそれも詰まらないってことになりそうで、両者を同時に描くのは実際には難しいのかもしれません。ってことで今回はぼくが滅多に買うことのないちくわを使った料理マンガのレシピから3品です。以下のサイトを大いに参考にさせていただいております。気合を入れてマンガ飯に取り組もうというお方であればぜひそちらをご参照ください。本がないならブログをお読みhttp://luckyclover7.blog27.fc2.com/ ほしのゆみ著『おいしいオット・ライフ』に「ごはんですよ!ちくわパスタ」というレシピが登場するようです。このマンガはもちろんのこと、ほしのゆみ氏というマンガ家さんも寡聞にも存じ上げぬのですが、ちくわとのりの佃煮という組合せがいかにも美味しいだろうと思って作ることにしました。【材料】スパゲッティ(茹でる)・キャベツ(千切る/茹でる)・オリーブ油・にんにく・赤唐辛子(輪切り)・ちくわ(1cm幅)・ごはんですよ!(のり佃煮) 適宜【作り方】1. フライパンにオリーブ油を熱してにんにく、赤唐辛子を炒める。ちくわを加える。2. フライパンにスパゲッティ、キャベツ、茹で汁、1.を加えて混ぜる。ごはんですよ!(のり佃煮)を加える。 魚介類の食材の組合せだから相性はいいはずです。スパゲッティなら大概どんな食材でも美味しく作れるはずです。案の定、ちゃんと美味しいのですが、ちくわものりの佃煮もまず自宅にはない食材なので、この料理のために買い求めるかというとないかもしれないなあと思うのです。 広田奈都美著『ママの味・芝田里枝の魔法のおかわりレシピ』の「ちくわちーずトースト」です。これまたマンガ家さんも作品も存じ上げません。でちくわとトーストの組合せということですが、世の中にはちくわパンが現実に存在しているのだから少しも意外な料理とは思わぬのです。でも間違いなく美味しいはずだから迷わず作ってみることにしました。【材料】食パン(8枚切)・マヨネーズ(顆粒だし、醤油を混ぜる)・顆粒だし・醤油・ちくわ(輪切り)・溶けるチーズ 適宜【作り方】1. 食パンにマヨネーズを縫ってちくわ、溶けるチーズを散らしてトーストする。 うん、当然ながら美味しいですね。顆粒だしが効いているようです。以前食べたちくわパンではマヨネーズ、醤油に鰹節という組合せがありましたが、考え方は一緒ですね。でもむしろこちらの方が食べやすいです。 ようやく知ってるマンガが出てきました。コナリミサト著『凪のお暇』から「ちくわ天かすのぼにぎり」です。テレビドラマ化もされている気がしますがそちらは不明。マンガは読んでいましたが途中で断念。もしかするとこのレシピまで到達できていないかも。【材料】ごはん・ちくわ(輪切り)・天かす・塩 適宜【作り方】1. 全ての材料を混ぜる。ラップに広げて巻く。上下を捻ってリボンを巻く。 棒状のおにぎりです。手早さという意味では『クッキングパパ』で世に知られるようになったおにぎらずより上かもしれません。でも肝心のちくわと天かすの組合せはまあそこそこ旨いのだけれど、ちょっとぼやけた味に思えました。醤油をまぶすのもありかと思いますが、塩味というのが肝に思えるので、下手な小細工はしないのが正解と思います。
2022/09/25
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生まれてこのかた、一体どれだけの量のもやしを食べてきたことだろう。学生の頃のように毎日もやしばかり食べるってことはないけれど、それでも今年のような天候不順かつ円安などの影響による野菜価格の高騰時にはもやしは強い味方になってくれます。年齢をひた隠しにしているから例になりますが、仮にぼくが60歳で毎日1袋食べてきたとする。もやしのサイズを20cm×20cm×4cmかつ250gとするとサイズは3,504立方メートル、重量は5,475kgとなります。改めて計算すると思ったほどではない気がしてきましたね。競泳用プールの国際規格は、長さ:50m、幅:25m、水深:3m(推奨)とのことなので水を溜めると3750立方メートルとなるからようやくプール1杯分に届くかどうかって程度なんですね。目方で考えるとそれなりにありそうに思えるんですけどね。成人の水分摂取量が1日2.5リットル程度が推奨されているらしいのですが、水で5,475kgを摂取するとしても2,190日=6年掛かる計算になりますね。と下らぬ計算をしてみましたが、すればするほど思ったほどには食べていないのかもしれないなあ。某ラーメン店の常連はヤサイマシマシだったかの呪文を唱えるようですが、彼らの方がぼくよりずっと多く消費してきたんだろうなあ。 ということで、もやし料理です。まずはもやしのポタージュです。大概の野菜はポタージュにすると美味しいことは知っています。でも初めてもやしでポタージュを作ると聞いて、正直食べたいとは思えなかったのです。もやしってねえ、炒めても茹でても何だかうすぼんやりとした味でそんなに旨味があるように思ってなかったですから。【材料】もやし(粗みじん切り) 1袋/玉ねぎ(粗みじん切り) 1/2個/オリーブ油 小さじ1/牛乳 300ml/バター 10g/顆粒コンソメ・塩・白胡椒 適宜【作り方】1. 鍋に油を熱して玉ねぎ、もやしを炒める。蓋をして弱火で5分蒸し焼きにする。豆乳(100ml)を加えてミキサーにかける。豆乳300mlを加えて温める。バターを加える。白胡椒をふる。 でもやっぱり試してみないと分かんないものですね。しっかり火を通してピュレにすると思いのほかに濃厚な旨味が感じられます。生クリームでコクを加えなくても十分です。 ニラともやしの組合せはニラレバ炒めなんかでも定番の相性の良いカップリングですが、この2品だけではさすがにちょっと寂しい気がします。でも韓国料理のナムルにすれば大抵の野菜もコクが出ます。もやしとニラのナムル【材料】もやし(蒸し茹で) 1袋/ニラ 1/2束/ごま油・酢 小さじ2/塩 大さじ1/2/にんにく 適宜/すりごま 大さじ1 【作り方】1. 全ての材料を混ぜる。 ぼくは酸味のあるのが好きなのであまりナムルのレシピで目にしない酢を加えることにしています。濃厚でさっぱりが好みなのです。手軽で汎用性も高いのですが、さすがにしょっちゅうだと飽きてしまうかも。 ということで他に良さそうなレシピはないか探していると以下のレシピが見つかりました。ELLE 「にらともやし、厚揚げのブラックペッパーソース炒め」https://www.elle.com/jp/gourmet/gourmet-recipes/a51676/gco-2510/ ブラックペッパーソースとは聞きなれぬ名前です。調べてみると以下のサイトがありました。これなら簡単と作ってみました。楽食マガジン 「シンガポールの定番!ブラックペッパーソースの作り方やレシピを紹介」https://kakakunara.com/rakusyoku/kosyou-peppersauce/ で、厚揚げはなかったので油揚げでアレンジしました。【材料】ニラ(4cm幅) 1束/もやし 1袋/油揚げ(横2等分/1cm幅) 1枚/ブラックペッパーソース 大さじ3/ごま油 大さじ1.5 【作り方】1. フライパンにごま油を熱してニラ、もやし、油揚げを炒める。ブラックペッパーソースを加える。 おお、これだけ濃厚なソースだと淡泊になりがちなニラもやし炒めがぐっとおかず感が増しますね。ナムルはサイドメニューというか箸休め的な料理って感じですが、これはメインにもなりそうです。 もっともよく食べるもやし料理となると沖縄料理のマーミナウサチになりますか。これはナムル同様に主役級の料理とは言えませんが、時折無性に食べたくなります。今回の全ての料理がそうですが、手っ取り早く作れるから重宝しています。きゅうりはあった方が美味しいですが、なくてもちゃんと美味しいです。【材料】もやし(茹でる) 1袋/きゅうり(細切り) 1本/油揚げ(湯抜き/細切り) 1枚/すりごま 大さじ2/酢 大さじ1.5/砂糖 大さじ1/醤油 小さじ2【作り方】1. 全ての材料を混ぜる。 もやし農家の苦悩などが報じられていますが、この先も何とか安価で安定した価格を維持してもらえると嬉しいのですが。でも小売業者が農家さんにあまり無理させてしまうのは双方にとって不幸な未来を招きかねないので、上手く折り合いをつけていってもらえるといいですね。
2022/09/24
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最近、ぼくの好きな食べ物は突き詰めるとカレーとラーメンに尽きるといったようなことを確たる根拠もなく言い募ってきたけれど、大事な食べ物のことをすっかり失念しておったのです。きっと実はまだまだ取りこぼしている物がかなりあるんでしょうねえ。一先ず世界が終末を迎えた際に食べる物のリストに加えておくべきものが増えてしまった訳です。もったいぶるつもりはなかったのですが、取りこぼしていた料理とは麻婆豆腐なのです。なので今回は麻婆豆腐を作ったのかというとそうではないのです。ぼくは麻婆豆腐をアレンジした料理の場合は色んなレシピを試してみようと思うけれど、あくまでも麻婆豆腐そのものを食べるとなると無駄な努力はかなぐり捨ててレトルト食品を使うことに躊躇はないのです。ヤマムロ 陳麻婆豆腐の素 <大辛> 50g×3袋 1箱 定番は、ヤマムロの「陳麻婆豆腐」です。これに出会ってからはもう下手に小細工するのをやめました。難点は豆腐、ひき肉、ねぎを追加する必要があることで、横着メニューとまでは認められないことです。新宿中村屋/本格四川 辛さ、ほとばしる麻婆豆腐 155g そんな場合は中村屋の「本格四川 麻婆豆腐」を使うことにしています。これは基本的には豆腐を加えればいいからかなり楽チンです。職場の人にはこの商品と豆腐を職場に持ち込んで丼に豆腐を一丁置いて軽くレンチン、さらにパウチからソースを絞り出しチンするというやり方で昼食代わりにしています。これも難点があって単価が安くはない点がそれです。何はともあれ色んな料理との相性がいいのもこの麻婆豆腐の特徴であります。丼飯にのせての麻婆丼は捻りも何もないド直球の料理ですが、ラーメンにのせると麻婆麺になりますし、焼きそばにのせたり、うどんやそばとの組合せも見たことがあります。カレーライスに麻婆もありじゃないかなんて思って調べてみたら案の定ズラズラとレシピが見つかりました。今回作ったスパゲッティとの組合せはそう多くなかろうと思ったのですが、何のことはない幾らだってレシピが出てきたのです。なので、そういう意味でも麻婆豆腐は色んな料理のベースとして使うことができそうです。それこそマカロニと混ぜてグラタン風なんてのも良さそうだし、いっそ荒く崩してパンに塗って食べたってまったく違和感なく美味しくなりそうです。そんな麻婆豆腐の万能性の基盤になっているのが麻婆タレですが、これを使った料理をいくつか作ってみました。 麻婆ナスピーマンなる料理を作ってみました。まあ麻婆茄子は定番でありますが、それにピーマンがたまたま残っていたので加えただけの無個性レシピであります。【材料】豚ひき肉(塩をまぶす) 50g/鶏ひき肉 50g/塩 適宜/ナス(縦6等分) 3本/ピーマン(縦6等分) 2個/水 200ml/片栗粉 小さじ2/水 小さじ4/サラダ油 大さじ3/【A(混ぜる)】豆鼓・甜面醤・酒・オイスターソース・砂糖 大さじ1/豆板醤・にんにく・生姜 小さじ1/長ねぎ(みじん切り) 大さじ4/鶏がらスープの素 小さじ1/4/【B】ごま油 小さじ1/胡椒 小さじ1/4/白ごま 小さじ2/ラー油 適宜【作り方】1. フライパンにサラダ油を熱して豚ひき肉、鶏ひき肉を炒める。ナスを加える。ピーマンを加える。水を加える。【A】を加えて煮る。水溶き片栗粉を加える。【B】を散らす。 しかしまあ個性があろうがなかろうが旨いものはどうしたって旨いのです。ところがこの料理、先述のヤマムロの「陳麻婆豆腐」を使って作ってみたことがあるのですが、不思議に味が決まらぬのです。回鍋肉も試しましたがやはりそれも今一つ。このレトルト食品はあくまでも麻婆豆腐もしくは麻婆豆腐を味のベースにした料理に呑み圧倒的なパワーを発揮するようです。 続いては、西ゆうじ原作・ひきの真二作画『華中華』に登場する麻婆チャーハンであります。これまた豆腐はなしのレシピで、強いて言えば豆腐代わりに玉子チャーハンが用いられているといったところでありますが、これはもう不味いはずがないし、独創性という点ではいささか物足りない気がします。【材料】サラダ油・生姜(薄切り)・豆板醤・鶏ひき肉・豚ひき肉・豆鼓・甜面醤・長ねぎ(みじん切り)・花山椒(砕く) 適宜/ごはん・サラダ油・卵・塩・長ねぎ(みじん切り)・胡椒・醤油 適宜【作り方】1. フライパンにサラダ油を熱して生姜を炒める。豆板醤を加える。鶏ひき肉、豚ひき肉を加える。豆鼓、甜麺醤を加える。長ねぎ、花山椒を加える。2. フライパンにサラダ油熱して溶き卵を注ぎ、ごはんを加える。塩を加える。長ねぎ、胡椒、醤油を加える。1.を加える。 うん、なるほど想像通りの味でありました。このチャーハンを題材にした連作マンガには「麻婆餡のぶっかけチャーハン」も出てきますが、これは玉子チャーハンに麻婆あんかけをかけたものですが、これにも豆腐は使われていません。豆腐入りの麻婆チャーハンは町中華でもたまに目にしますが、この方のチャーハンはあまりごてごてと食材を重ねないレシピが多いようです。でももし次に作るとしたら今回の麻婆チャーハンに豆腐を加えたものを作ると思います。チャーハンに水分は禁物とか言われていますが、近頃はベチャ系のものも見直されているようにぼくもベチャ系チャーハン大好きだから絶対気に入ると思うのです。 さて、実は上記の2品はベースには同じ麻婆タレを使っているのでした。それがまだ余っていたので、発作的に豆腐、水、水溶き片栗粉を加えたものを茹でたスパゲッティにかけてみました。【材料】スパゲッティ(茹でる)・サラダ油・生姜(薄切り)・豆板醤・鶏ひき肉・豚ひき肉・豆鼓・甜面醤・豆腐・長ねぎ(みじん切り)・花山椒(砕く) 適宜【作り方】1. フライパンにサラダ油を熱して生姜を炒める。豆板醤を加える。鶏ひき肉、豚ひき肉を加える。豆鼓、甜麺醤を加える。豆腐を加える。長ねぎ、花山椒を加える。2. 器にスパゲッティを盛って1.をかける。 あとで調べてみると愛媛県松山市にある「中国料理 梁山泊」なるお店の麻婆スパゲティと実に近いものであることが判明しました。新・愛媛さすらい日記 「『中国料理 梁山泊』麻婆スパゲティ(松山市)」http://ehimesasurai.blog.jp/archives/44762669.html にしてもこれまた想像通りの味でしかし想像以上に美味しかったなあ。麻婆麺よりは落ちるけど、麻婆焼きそばよりはずっと好みだったなあ。
2022/09/22
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ぼくは基本的に外食と家で食べる場合では、料理として別物と切り離して考えるようにしています。例えばそばであれば、自宅ではもっぱら乾麺を愛用しています。通常の蕎麦店では手打ちなどの生麺もしくは立ち食いそばなら茹で麺が主流で乾麺を出すのは居酒屋なんかに限られるように思われるし、大体において居酒屋の〆でそばを食べることはまずないのです。これらはぼくにとっては同じようなそばといえども別物の料理と考えているのです。ラーメンは若干状況は異なっていて外で食べる麺やスープは全部自家製が基本としても店によっては市販の業務用を使っていたりするもそうです。そりゃまあ客が良ければいいだけのことですが、家では市販の生麺も冷凍麺も乾麺も使っていて、さらには即席麺がもしかすると最も主流なのかもしれません。それぞれ全てがぼくにとってはそばならそば、ラーメンならラーメンのサブカテゴリ―であって別物なのです。例外的にカレーは家でも店と同等にかなり近いものを作ることができそうですが、余り範囲を広げると収集が付かなくなってしまいそうです。ということで、ラーメンに話を戻しますが、ぼくは自宅でラーメンとなると基本は即席麺と思っていましたが、近頃家で色んなレシピを試す関係から生の中華麺を購入することが多くなりました。でもぼくにとっては即席のものがもっとも馴染み深いのです。だから色んなところで即席麺のレシピを見てもちっとも驚くことがなかったのですが、それを知人に話すととんでもない料理がマンガで紹介されていることを教えてくれたのでした。いきなり大本命だと後が霞んでしまうので現実の時系列は無視してインパクトの薄い方から先に紹介です。 まずはちっとも驚く余地のないカップヌードル炒飯であります。好みのカップヌードルを粉々にして水で浸してふやかしたものを卵とごはんと合わせてフライパンで炒めたものになります。実はこれ、若い頃にやっていたことがあって、当初こそネットで流布されているように厚手の袋に移して麺棒なりでガンガン叩いて砕くということを行っていたわけですが、やがて袋に移すことすら面倒になって来ていきなりカップのままフォークで砕くスタイルとしました。満遍なく砕くことは難しいけれど、時折砕き損ねた眺めの麺が残っていたりする方が食感的にも楽しいことを知りました。【材料】カップヌードル(砕く/水を入れる) 1個/ごはん 1杯分/卵 1個/サラダ油 小さじ1【作り方】1. フライパンに油を熱して溶き卵、ごはんを炒める。カップヌードルを加える。 ということで久し振りに作ってみました。こういうのをいい年のオッサンが旨いとか書くのもどうかと思うのだけれど、やっぱり旨い物は旨いから仕方がなかろう。しかし、以前であればペロリと平らげたこの料理(?)でありますが、久々に食べると結構満足度が高かったことに気付かされました。そりゃまあそうかもね。なので定番にしたりせず年に1度のお楽しみという程度に留めるのが良識ある大人といえましょう。 さて、試してみたかったのがコンブ特製五目ヌードルすしという料理。出典は、かみやたかひろ著・秋元康企画・監修による『OH!MYコンブ』というマンガなのであります。Wikipediaによると「子どもたちが考え子どもたちがつくりだす新しいグルメ」をリトルグルメと称して、それらのアイデアは読者から募集されたりもしたようです。リトルグルメの天才少年料理人であるなべやきコンブが海外に料理修行で留学するまでを描いているそうな。なんと昨年に『OH!MYコンブ ミドル』として続編がスタートしたようで、前作の30年後が描かれているそうです。衝撃の幕開けを切ったらしいが果たして読むに値する作品なのだろうか。ともあれ作ってみることにします。【材料】カップヌードル(食パン、溶き卵、湯を入れて2分47秒置く) 1個/食パン(8枚切/ちぎる) 1枚/卵 1個/のり 1枚/ごはん 50g【作り方】1. カップヌードルをザルで濾す。2. 巻きすにのりを敷き、ごはん、1.をのせて巻く。一口大に切る。スープを添える。 果たしてこれがこれだけの手間をかけて食べるべきものかどかを問うことはしません。いくら何でものり巻きとするには量が多かろうということでカップヌードルのライトを使用しましたが、これでもはみ出してしまってきっちりとは巻き切れませんでした。って全部挟む必要はなかったのかも。これじゃさすがに指示通りにのり巻きを濾したスープに浸して食べるのは難しい。でもこれが不味いはずもないのであって、美味しく頂けました。不思議なことにカップヌードルを普通に作って例えばおにぎりをぶち込むなんて食べ方をしていたこともありますが、それとは何かが違ってました。まあ汁気が少ないからそこが明らかな違いではあります。 スープはせっかくなのでカップヌードル茶碗蒸しとすることにしました。余ったスープの追い卵してレンチン。日清食品のHPで以前、アビディ井上著『社卓のグルメ』が掲載されていたようですが,今では読めなくなっているようです。【材料】カップヌードル(残り汁) 1個/卵 1個【作り方】1. カップヌードル(残り汁)に卵を加えて混ぜる。マグカップに注いでラップをして電子レンジで600W3分加熱する。 まあ、美味しいけどちょっとしょっぱいなあ。これこそこれをごはんにのっけてカップヌードル茶碗蒸し丼にしちゃっても良さそうです。ライトのカップは神の素材に思えたので、そのまま横着して加熱してしまったけれど、レンジ加熱不可でしたね。まあいいか。
2022/09/20
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このところ休日の昼にはなるべく目新しいレシピを試そうとして本当に食べたいものよりもこれまで作ったことがないということを理由に料理している、つまりは本心を押し込めて食べたいものより、このブログのためというだけではないけれどレシピをコレクションすることを優先しすぎていたのではないかと、いつだって極端に走りがちな自身を強く自戒したのです。もう若くないんだから一食一食が大事なのだ、その時もっとも食べたいと思うのが何かを見極めて迷うことがないようにせねばならない。とさもいかにも食べたいものに迷っているように思わせてしまいましたが、ちっとも迷いはしないのです。カレーかラーメンがあればいいのだ。ラーメンは自宅では難しいからカレーとするのです。と基本的にカレーを食べていればぼくは幸せなのですが、黄色いカレー問題を終結させてしまった今となっては、面倒なレシピを作るだけの余力は残されていはしないのでした。実際にインド風の本格的なカレーは簡単なようで面倒で、毎日食べたくもあるけれどそうすると徐々に飽きてくるなど、年齢を重ねるとどうもルーやカレー粉を使うことに躊躇いがなくなるのです。しかもそれで作ったカレーは各種スパイスを自身の勘と経験に頼った味とは違った安心かつ定番な味となるのであって、そうなると似たような味でも調理法や加える調味料で味のヴァリエーションを増やすことになるのでした。 中華料理式のカレーライスは、手早い事では蕎麦屋のカレーと並び立つお手軽料理です。「北京亭」って中華料理店があってそこで出される中華式カレーライスが人気とのことであるけれど、なかなか食べに行く機会もないので、いくつかのレシピを参考に作ってみることにしました。【材料】ごはん 1人前/豚肉(一口大) 100g/玉ねぎ(5mm幅) 1/2個/ニンジン(2mm幅半月切り) 1cm/オリーブ油 小さじ2/水 300ml/カレー粉・砂糖 大さじ1/醤油・オイスターソース 小さじ2/豆板醤 小さじ1/香味ペースト 10cm/片栗粉・水 小さじ3【作り方】1. フライパンにオリーブ油を熱して豚肉を炒める。玉ねぎ、ニンジンを加える。水を加える。カレー粉、砂糖、醤油、オイスターソース、豆板醤、香味ペーストを加える。水溶き片栗粉を加える。皿にごはんを盛ってかける。 片栗粉でトロミっていうのがどうも邪道という印象がずっと付きまとっていたのですが、慣れてくると案外これはこれでアリと思えてくるから不思議なものです。以前のぼくはサラサラカレーが好きでほぼこれと似たようなレシピで片栗粉抜きで食べていて満足していましたが、やはりこれはトロミがあるべきでしたね。シンプルだけど飽きのことないいレシピです。 愛読という程ではないけれど、気軽に読めるからよく読んでいた高尾じんぐ著『くーねるまるた』に刻みらっきょうキーマカレーというのが登場していました。普通はカレーライスの添え物であるらっきょうをそのままカレーのルーに加えてしまおうというアイデアが実は気になっていました。【材料】ごはん・サラダ油・にんにく・生姜・玉ねぎ(みじん切り)・合びき肉・らっきょう(みじん切り)・カレールー・水・ウスターソース 適宜【作り方】1. フライパンにサラダ油を熱してにんにく、生姜を炒める。玉ねぎを加える。合びき肉を加える。らっきょうを加える。カレールー、水、ウスターソースを加える。 たまたま知人に貰ったらっきょうが美味しいのだけど、ぼくには甘味、塩味、酸味ともに控えめ過ぎてちょっと物足りなかったので加えてみることにしました。これが想像通りではあるけれど実によかった。それにしてもらっきょうってのはにんにくや生姜よりもずっと風味が強いのね。カレーのルーよりも目立ってます。福神漬け入りや壺漬け入りのカレーもいけそうかな。 うえやまとち著『クッキングパパ』に登場したシーべジトンカレーを作ります。この料理名で材料が分かるとしたらすごいけれど、何でも略しゃいいってもんでもないと思うのだけど。名付けるのが面倒だったんだろうなあ。【材料】ごはん・サラダ油・ミックスベジタブル・シーフードミックス・塩・胡椒・とんこつラーメンの素(水で溶く)・カレールー 適宜【作り方】1. フライパンにサラダ油を熱してミックスベジタブル、シーフードミックスを炒める。塩、胡椒する。ラーメンスープを注ぐ。カレールーを加える。皿にごはんを盛ってカレーをかける。 正直シーフードカレーってあんまり好きじゃないし、ミックスベジタブルも個別の食材は好きなのにこうして3種混ざったのはどうも美味しいと思えないのです。ところが、このレシピだと不思議と混然となってそれぞれの食材の癖がさほど抵抗なくなっています。トンの濃厚なコクがそれに寄与しているのかなあ。何にせよ、今回のレシピでも飛び抜けて安直ながらなかなかの仕上がりだったのです。
2022/09/18
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正直なところ高校野球などには少しの興味もないのであります。いや、高校野球どころかインターハイなど学生スポーツになど全く関心を抱いていないし、そもそものところスポーツ全般に対して好奇心がくすぐられることなどほぼないのであります。そんな全否定にも近いことを書きながらも「ほぼ」という辺りに注目して頂きたい。そう例外的に関心を持つ場合もあるのです。それが甲子園大会の場合は身近な(であった)チームが出場して、しかもそこそこに勝ち上がったとしたら多少なりと好奇心が呼び起こされるのでした。久し振りにほぼ通常通りに今年の大会は開催されました。注目校や注目選手もいたようであります。そんな程度の関心しかないのです。しかし日々、多くのチームが脱落していく中、ぼくがどうしても関心を寄せざるを得ないチームが混じっていたのです。それは出身校なんじゃないのって指摘は残念ながら当たらぬのであって、まあもったいぶらずに高校名を述べるとします。そう、この夏の優勝校である仙台育英高校には、それなりの思い入れがあるのでした。まずぼくとの関係でいえば多賀城校舎、宮城野校舎のいずれもその近所に住んでいたのであります。だからどうしたって声も上がろうかと予想しますが、両校舎ともに近所であったという人は現住民でもそうは多くないのではないか。加えてぼくの両親は東北の片田舎生まれで育ちでもあるし、ぼくもその地で生まれてはいるのだ。そこにほぼ住んではいないけれど、一応は東北生まれ(数か月)で多賀城及び仙台育ち(4年弱)でもあるのだ。これは私見としては仙台育英高校を応援するに十分な根拠なのであります。そのまま仙台住民として成長していたらもしかすると仙台育英高校に進学することになったかもしれないのだ。という理屈で実はぼくには肩入れする学校が5、6校ばかりあったりして、しかもこの夏に3校が出場しているのだから、なんだ結局高校野球ファンじゃないかと誤解されるのであります。 と下らぬ前振りをしてしまいましたが、だからということではないけれど、先日、池袋にあるみやぎふるさとプラザというアンテナショップに行ってきました。中央区に多く店舗を構えるアンテナショップでは異色でありますが、何かやんごとなき理由があるのでしょう。その際、仙台麩を購入しました。今回はこれを使った料理を作ったのですが、これが思っていた以上に好みに合ったのです。 まずは料理と呼ぶのもおこがましいけれど、仙台麩とナスを具とする味噌汁を作りました。メーカーのHPを見ると水で戻す及び油抜きする作業は料理次第であるというので、ナスには油分が相性がいいと考えてそのままざくざくと切り分けて仙台味噌の味噌汁に放り込んでみました。【材料】ナス(いちょう切り)・仙台麩(1cm幅)・仙台味噌・だし汁 適宜【作り方】1. 鍋にだし汁を沸かしてナス、仙台麩を煮る。味噌を加える。 う~ん、旨い。もとよりナスの味噌汁は大好きだけれど、明らかにコクが加わっています。ナスの旨さが割増されます。通常の麩も好きだけど明らかにこちらの方が旨味が増します。白味噌仕立てには合わないだろうから田舎味噌とか赤味噌に合わせるのがまあ穏当だろうと思われます。 メーカーのHPにアップされていたレシピ、仙台麸じゃがを作りました。肉じゃがも肉代わりに仙台麩を用いたという安直レシピです。【材料】仙台麸(1.5cm厚/水で戻す) 8枚/じゃがいも(乱切り) 3個/玉ねぎ(くし形切り) 1個/ニンジン(乱切り) 1本/さやえんどう(斜め切り/下茹で) 4枚/サラダ油 大さじ1/【調味料】砂糖 大さじ1/2/醤油 大さじ2/酒 小さじ1/みりん 大さじ1/水 400ml【作り方】1. 鍋にサラダ油を熱してじゃがいも、玉ねぎ、ニンジンを炒める。仙台麩、【調味料】を加えて煮る。さやえんどうを添える。 肉の代替品として麩などを用いるレシピって正直大嫌いなんですが、この料理だと肉代わりなどでなくしっかりと仙台麩としての存在感で美味しく頂けます。久し振りに和風の煮物を作りましたが実に美味しくいただけました。というか珍しく丁寧に調理したことも仕上がりの良さに繋がったのかな。 今年は久し振りにゴーヤチャンプル―にハマっています。それじゃあチャンプルーの定番食材のひとつである麩も入れてみよう、せっかくなら仙台麩を入れてみようという捻りなしの直球料理を作りました。【材料】豚肉(一口大/塩、胡椒する) 150g/塩・胡椒 適宜/木綿豆腐(2等分/1cm幅) 200g/ゴーヤ(縦2等分/5mm幅) 1本/卵 2個/鰹節 1袋/【調味料】酒 大さじ1/醤油 大さじ1.5/オイスターソース・ごま油 大さじ1/顆粒だし 小さじ1/2【作り方】1. フライパンにごま油を熱して豚肉、豆腐を炒める。ゴーヤを加える。【調味料】を加える。溶き卵を加える。皿に盛って鰹節をふる。 余りの旨さにすでに3度も作ってしまいました。肉は一般的に豚バラ肉や三枚肉、ポークランチョンミートなんかを使ったりしますが、ぼくにはこの合びき肉がもっとも好みに合っているようです。物価高騰の折にお手頃な舌に生まれついて良かったと思うべきか。
2022/09/17
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これまでも散々書き散らしてきましたが、ぼくはゲテモノ(ここではゲテモノとは何かということは定義しません)以外であれば基本的に嫌いな食べ物はなくって、むしろ大概の食材を好んで食べます。となると苦手だったりあえて避けている食材について書く展開が自然なのでしょうが、そうはならないのです。逆に最も好きな食べ物、死に目に食べたい食べ物について語りたいわけです。ってこれもこれまで耳にタコができちゃう位にしょっちゅう語っているのでここはもったいぶるつもりはないのです。答えはラーメンとカレーでありまして、どちらか一方を選べと言われてもそう安直に決断することはできぬのです。でもそうそうカレーラーメンがあるじゃないか。これならカレーとラーメンを同時に食べられるから死の間際の食事としてこれほど適当なものもあるまい。と書いたけれど、実はここには大きな落とし穴があります。ここまでカレーと書いたのは正確にはカレーライスのことでありまして、小ライスを付ければ済む話だけれど、それだとカレーライスとラーメンの2品を頼むのと同様に2品になってしまう。どうでもいいことではあるけれど、それはルール違反ではないだろうか。打開策があります。豊橋の「勢川 本店」などで提供されている豊橋カレーうどんの安直アイデアを踏襲して丼の底にごはんを埋め込むことで一品の料理としてしまえばギリギリルールの範囲内になろうかと思うのです。ただ豊橋カレーうどんの場合には上部のカレーうどんとごはんを仕切るのにとろろを用いているけれど、ラーメンだとちょっとミスマッチな気がします。だとすれば薄焼き卵もしくは目玉焼きを裏返して黄身のトロトロ面をごはんに重ねてそこにカレーラーメンを被せればいいんじゃないか。こりゃきっと美味しいだろうなあ。って思い至ったのでありますが、自分ちで作るならやはりカレーライスとラーメンは別々に食べたいなあと思ってしまい実現には至っていないのでした。 ということで今回はカレーラーメンを3種。まずは北海道苫小牧市の「味の大王」のものを踏襲したというレシピです。とんこつ風味を利かせるのが特徴とか。【材料】中華麺 1玉/【スープ】ラード・カレー粉・スープの素(とんこつ:鶏ガラ(8:2))・オニオンパウダー・ガーリックパウダー・コリアンダーパウダー・クミンパウダー・胡椒・砂糖・塩・醤油・片栗粉 適宜/【トッピング】もやし・ねぎ・わかめ・チャーシュー 適宜【作り方】1. 鍋に【スープ】の全ての材料を入れて沸かす。水溶き片栗粉を加える。丼に麺を盛って【スープ】を注ぎ、【トッピング】を飾る。2022/7/15 チャーシューがなかったのでひき肉で誤魔化したみたいです。どうもしっくりとこないですね。もう少し改良の余地がありそうです。個人的な好みでは具材に関してはラーメン寄りよりもカレーライス寄り、つまりはじゃがいもや塊肉が入ったものの方がしっくりきます。 続いては新潟県三条市「正広」風のレシピを作ってみました。こちらは玉ねぎ、豚肉、ニンジン、じゃがいもとカレー寄りの具材となっています。【材料】醤油ラーメン(茹でる) 1人前/【カレースープ】ラード・にんにく・生姜・玉ねぎ(くし型切り)・豚肉(一口大)・ニンジン(一口大)・じゃがいも(一口大) 適宜/水 200ml/添付スープ 1袋/鶏ガラスープの素・ウスターソース・めんつゆ・カレーフレーク・ねぎ(小口切り) 適宜【作り方】1. 鍋にラードを熱してにんにく、生姜、玉ねぎを炒める。豚肉、ニンジン、じゃがいもの順に加える。水、カレーフレーク以外の材料を加えて煮る。カレーフレークを加える。2. 丼に麺を盛って1.をかける。 う~ん味はイメージに近くなりましたが、ちょっともったりし過ぎかなあ。ルー(ここではフレーク)を使うのはいいけれどカレー粉と半分半分にするなどもう少しサラリとしたスープが合うんじゃないかなあ。まあ、以前現地で食べたら美味しかったから、そこはプロの料理との差が出てしまいますね。確か安孫子で食べたカレーラーメンもこのスタイルだったかな。 青森県の青森味噌カレー牛乳ラーメンです。料理名だけでその材料の大方は知れてしまいますね。カレーに味噌と牛乳って並べて書いてあると際物っぽい気もしますが、隠し味で使うことも多い食材ですね。でもカレーラーメンでは果たしてしっくりとくるのだろうか。 なぜか写真が見つかりません。もっとも好みだったのに残念。【材料】中華麺(味噌味/縮れ太麺/茹でる) 1玉/ラーメンスープ 1袋/水 指定の半量/とんこつスープの素・和風だしの素 小さじ1/2/牛乳 500ml/カレー粉・バター・ラード 小さじ1/もやし(茹でる) 1/3袋/チャーシュー 2枚/わかめ(水で戻す)・メンマ 適宜【作り方】1. 鍋にラーメンスープ、水、とんこつスープの素、和風だしの素、牛乳、カレー粉小さじ1、バター、ラードを入れて沸かし、丼に注ぐ。麺を入れてもやし、チャーシュー、わかめ、メンマ、バターをのせる。 これが実に旨いのです。かなりジャンクかつシンプルな材料で作れてしまいますが、こんな簡単にこれだけの味が出せるとは。難を言うとやはり具材で、つい後日カレー寄り具材で作り直してしまいました。美味しかった。定番入り決定です。
2022/09/15
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不思議なことに夏になるとエスニックな料理が食べたくなります。ぼくは汗をかくのが大嫌いな汗っかきだから、刺激的な辛味の摂取での発汗作用で気化熱を放出することで身体の冷却を図ろうなどという意図などさらさらないのです。となると辛いものが苦手であるかの印象を持たれると心外なのでお断りしておきますが、辛い物は大好きなので食べる時にはガンガンに冷房の効いた部屋で食べることにしているのです。パクチーやココナッツミルク嫌いの人が日本人に多いように思われますが、これまた大好きで夏になるとこれら独特の風味の食材に誘惑されるんじゃないか。ってなこともなくて年中好んで食べております。今回取り上げたのはフォーなんですけど、暑さでぐったりして食事するのが面倒な時や食欲減退気味の場合でも麺類ならツルツルっと食べられるからだろうか。と書きながらぼくの場合は暑かろうが寒かろうが食が細ったり、食事をするのが億劫になったりすることなどまるでなくていつだって楽しく頂けるのです。結局のところ夏場にエスニック料理と呼ばれる料理が食べたくなる理由がはっきりしないのでありました。ところで、エスニックという語が民族を意味するのであれば世界中の多くの民族に特徴的な料理をエスニック料理の本来の意味であるかと思うのですが、現実には特定の国だったり民族で食べられている料理を表す語となっているようです。中南米や中近東、アフリカの料理もそう呼ばれることがありますが、東南アジアこそがエスニック料理を代表しているように思います。どうもフランス料理や中国料理など日本人に馴染みのある国々の料理は国名を冠して周知される一方で日本での紹介が遅れた地域や国の料理はひとからげしてエスニック料理と呼ばれるようです。今回作って食べた料理はそれぞれベトナム、シンガポール、ラオスのレシピでありまして、ラオスの料理屋は知らぬけれど、他の2国の料理はすでに日本でも多くの店があるのだからもうエスニック料理という言葉は撤廃した方がいいのではないかと提言する次第です。 さて、フォーはベトナム料理としてよく知られる料理ですが、麺の呼び名をそのままに料理名とするだけあって、実によく工夫されています。様々な香味野菜やスパイスが複雑に絡まり合って七味の要素も併せ持つ相当に完成した料理であるのに、トッピングのヴァリエーションや量の加減でさらなる進化も期待できるとても良い料理だと思うのです。材料を眺めるとやたらと量が多いからこれを見てウンザリしてしまうけれど、作ってみると何のことはない簡単に作れてしまうのですね。【材料】フォー(30分浸水) 80g/鶏胸肉(塩をふる) 200g/オリーブ油 小さじ1/塩 適宜/玉ねぎ(5mm厚) 1/8個/水 300ml/鶏がらスープの素 小さじ1/ナンプラー 小さじ2/カルダモンパウダー・クローブパウダー・シナモンパウダー・コリアンダーパウダー・胡椒・生姜・砂糖 適宜/【トッピング】玉ねぎ(薄切り) 1/8個/小ねぎ(小口切り)・葉野菜・ハーブ 適宜/青唐辛子(小口切り) 1本/レモン・サテ・トム(エビラー油) 適宜【作り方】1. フライパンにオリーブ油を熱して鶏胸肉を炒める。玉ねぎを加える。2. 鍋に湯を沸かして鶏がらスープの素、ナンプラー、カルダモンパウダー、クローブパウダー、シナモンパウダー、コリアンダーパウダー、胡椒、生姜、砂糖を弱火で煮る。1.を加える。鶏肉を取り出して薄切りにする。3. 皿に玉ねぎ、小ねぎ、青唐辛子、葉野菜、ハーブ、レモンを盛る。丼にフォーを盛って鶏肉、玉ねぎ、小ねぎをのせ、2.を注ぐ。レモン、サテ・トムを添える。 実は、発作的に購入したサテ・トム(干しエビ入りラー油)を消費したくて作ったのですが、無論これなしでもさっぱりして実に旨い。大好きな野菜が豊富に取れるのも嬉しいですね。途中サテ・トムを加えてみるとこれがまた濃厚な味わいでちょっとでもすごい変化が楽しめました。生食できる野菜ならなんだって合いそうだから冷蔵庫の整理にも向いています。 シンガポールのラクサはシンプルな材料でいかにも作り易そうです。東南アジアのシンガポールに相応しく南アジア・インドのカレー味と東アジア・中国のピリ辛ラー油風味が融合したとてもそそられる料理です。【材料】フォー(茹でる) 2人分/ココナッツミルク 1缶/シーフードミックス(水で戻す) 適宜/にんにく 大さじ1/生姜 大さじ1/2/サラダ油 適宜/カレー粉 小さじ1/トマトペースト 大さじ2/サテ・トム(エビラー油) 大さじ1/油揚げ 1枚【作り方】1. 鍋に油を熱してにんにく、生姜、カレー粉を炒める。シーフードミックスを加える。ココナッツミルクを加える。エビラー油を加える。トマトペーストを加える。油揚げを加える。丼にフォーを入れてスープを注ぐ。 想像通りの濃厚で刺激的なウマウマ料理でありました。調理も簡単なので朝に食べたのですがこれ一杯で元気が漲るようです。ただし食べていると段々単調に思えてくるので、これにも適当な香味野菜などをどっさりトッピングするのも良さそうです。これも定番入り。 ラオスのカオソイという料理は、単純にいえばトマト入りマーボーで絡めたフォーになります。これまた非常にシンプルな食材で作れるので一日頑張りたい朝に食べるのもありかな。【材料】フォー(茹でる) 100g/にんにく 2片/オリーブ油 大さじ2/味噌 大さじ3/豆板醤 小さじ1/2/合びき肉 80g/トマト水煮 1/4缶/水 50ml/鶏がらスープの素 小さじ1.5/熱湯 300ml/ハーブ類・砂糖・塩・レモン 適宜【作り方】1. 鍋にオリーブ油を熱してにんにくを炒める。味噌、豆板醤、合びき肉を加える。トマト水煮を、鶏がらスープの素を加えて弱火で2時間煮る。2. 丼にフォーを盛って熱湯を注ぎ、1.をのせる。ハーブ類、砂糖、塩、レモンを添える。 もう少し深い味わいになると思っていたのですが、思っていたより淡泊でした。麺そのものがボリュームがあるのでベトナムのフォーのようにあっさりいくか、逆にラクサのようにこってりでいくかのどちらかで攻めるのが好みです。もしかするとこれにココナッツミルクを加えたら相当良くなるんじゃないかなあ。
2022/09/13
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両親が東北生まれ、東北育ちのいなかっぺ(かくいうぼくも生後3か月程度までではあるけれど両親の故郷で生を受けたし、成人するまでの3年半程度東北で過ごしたことがあるから、その意味では東北生まれ、東北育ちであることに変わりはないのでした)でありますから食卓には3食365日、誕生日やクリスマスなどのイベント料理が並んだ時だって必ず漬物が並んでいたものです。漬物だったらなんだって好きでした。いや、子供の頃は奈良漬はあんまり得意じゃなかったかも。それはともかくとして数ある漬物で子供の時分にぼくが最も好きだった漬物が青しその実漬けなのでした。当時はさすがに漬物を酒の肴というよりはめしの友として食べていたから、ちょうど飯粒サイズに切り揃えられたこの漬物が飯と一緒くたに食べることができたということもあったのかもしれません。沢庵とか梅干しだとめしと噛み切ったりのワンクッションが必要となりますから。それに引き換え、しその実漬けはしその実そのものが飯粒サイズなのに加えて大根、きゅうり、生姜などが丁寧にみじん切り(当然チョッパーなどの機械で処理されているのでしょうが)されていてワンステップで摂食嚥下出来てしまう訳です。加えてしその実の得も言われぬ風味は何か怪しい薬物のように作用するように思えたのです。しかし年を重ねて酒を呑むようになるとしその実はぼくの食生活からは一掃されてしまいました。肴とするにはちょっとばかりチマチマしすぎていて摘まみにくいのは塩分の過剰摂取予防に効果がありそうですが、酔っ払ってからメシの友とすると逆効果になります。しかも市販されているものは醤油漬けというのにやけに緑の発色が良すぎやしないか。そんなこともありしその実を見るのは刺身に穂じそとして遭遇する位になってしまったのです。ところが、とある町で酒を呑んで帰宅時にさる高級スーパーを通り抜けたところ穂じそが見切りで販売されていたのですね。1パック50円とあります。きっと結構お手頃だろうとうっかり買い求めはしたけれど、はてさてどう処理したものか。何しろ穂じそを敢えて買い求めるのは初めてのことだし、下処理の段階から無知なのです。 何事につけ初めての食材を扱うのは億劫なものです。でも見切り品だから早めに処理せねばならぬ。ということで、まずは定番の塩漬けにすることにしました。下処理は塩水に一晩浸す方法とさっと塩茹でする方法があるようです。これでアク抜きをするんですね。刺身の添えられたのはアク抜きなどしていないと思われるからそのままでも構わないかと思ったけれど、まあ最初は言いつけに従うことにしよう。前者は彩りはイマイチになるけれど風味が落ちにくいらしい。後者は風味は落ちても鮮やかな色となり何より手っ取り早く処理できるそうだ。ならばぼくの性格は後者を選択するのです。さっとゆでた実を水切りしてしっかりとキッチンペーパーなどでふき取ってみるとなるほどかなり茶色く濁った汁がしみ出しています。塩漬けはその水気をしっかり取ったしその実の10%以上の塩で漬けるだけのようです。【材料】しその実(実をしごき取る/塩茹でor一晩浸水) 適宜/塩 しその実の10%~【作り方】1. しその実に塩をまぶして2日漬ける。 ついでなので、梅酢漬けも作りました。これは塩漬けに梅酢を加えるだけだから全くの手間いらず。しその実の梅酢漬け[日本]【材料】しその実(実をしごき取る/塩茹でor一晩浸水) 適宜/塩 しその実の10%/梅酢 浸る程度【作り方】1. 保存瓶にしその実、塩、梅酢を入れて漬ける。 これらは当然、メシの友にも最適だし、試していないけれどチャーハンはもちろんパスタ料理に加えても絶対旨いだろうな。 で、最も食べてみたいと思ったレシピがシソの実キーマカレーです。うえやまとち著『クッキングパパ』で登場するレシピだそうです。趣味系料理レシピにマンガ飯というジャンルがありまして、ぼくも面白がってあれこれ調べたことがありました。でもマンガ飯というのはぼくにとっては想像上の食材だったり、机上の調理法だったりとこの世で再現するのが困難なものを対象としたレシピを好きだったのであって、料理マンガで紹介されるような現実にその気になれば再現できるようなレシピにはちっとも興味が持てませんでした。でも近頃たまたま数品料理マンガを参照して作ってみたら存外に意外性のある味を知ることができて、これは馬鹿にしたものではないと見直し始めたのです。『クッキングパパ』の料理も実にあり触れたものも多いけれど、時折、トンデモな調理法や食材の組合せで驚かせてくれることを知り、このしその実を使ったドライカレーも見事にぼくの意表を突いたのでした。【材料】ごはん・しその実・玉ねぎ(荒みじん切り)・オリーブ油・生姜・牛ひき肉・カレー粉・塩・胡椒・醤油・ウスターソース・トマトケチャップ 適宜【作り方】1. フライパンにオリーブ油を熱して玉ねぎを炒めて取り出す。生姜、牛ひき肉を炒める。しその実((半量)、玉ねぎを加える。カレー粉、塩、胡椒、醤油、ウスターソース、トマトケチャップを加える。火を止めてしその実((半量)を加える。皿に盛ったごはんにかける。 仕上がりは、しその実の風味が薄まっている感じはしたけれど、思った以上にルーにしっくりと絡んでいてこれはアリだなあ。プチプチとした食感もよく知るドライカレーのそれとは違いまくりでした。これをパンに乗せてもいいし、パスタにのせても旨いだろうし、大概の炭水化物と好相性な気がします。なんならカレー味じゃなくたって、例えばトマトソースとだって全然違和感ないかも。 キャベツとじゃがいものしその実炒めはどこで見掛けたレシピだったかなあ。これは淡泊な野菜と芋の組合せだから、炭水化物同様に間違いなさそうです。【材料】オリーブ油 大さじ1/にんにく 1片/じゃがいも(皮を剥く細切り) 1個/キャベツ(1cm幅) 5枚/しその実塩漬け 大さじ2/顆粒だし 小さじ1【作り方】1. フライパンにオリーブ油を熱してにんにくを炒める。じゃがいもを加える。キャベツ、しその実、顆粒だしを加える。 特に出典なしのまあオリジナルといえばオリジナルのレシピとしてしその実のパスタを作ってみました。【材料】スパゲッティ(茹でる)・にんにく・赤唐辛子(輪切り)・オリーブ油・しその実塩漬け・大葉(千切り)・顆粒昆布だし・塩 適宜【作り方】1. フライパンにオリーブ油を熱してにんにく、赤唐辛子を炒める。残りの全ての材料(含茹で汁 お玉1杯)を加える。 まあ、これはいかにも間違いがないですね。あらゆる麺者、ごはん物に合いそうです。大葉も使いたかったのですが、野菜価格高騰の折、端折りましたがしその実だけでも十分に風味を堪能できました。 うん、和洋折衷の料理ではありますが、しその実のもたらす和風のイメージをあっさり裏切って、和でも洋でもないユニークな風味で楽しめました。まあ野菜炒めに混ぜたって美味しいだろうし、調理法はかなり広範で汎用性がありそうです。
2022/09/11
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近頃、やけに蕎麦について書いています。思い起こしてみても蕎麦屋で呑むことや蕎麦を茹でる機会などが確かに増えている気がします。そんなぼくではありますが、蕎麦の有名店はごく限られた程度しか知りはしないのであります。そんな数少ない本当の蕎麦屋体験で最も馴染みがあったのが雑司ヶ谷の「和邑」です。すっかり落ちた偶像と化した食べログではありますが、その百名店として長く評価されていた名店であります。残念ながら先般選外となったらしいのですが、飲食店検索サイトとしての地位の凋落ぶりは著しいようですから百名店だからといって必ずしも信用するにはあたらないかもしれません。ともあれ食べログの書き込みを見ると選外になってすぐに閉店の貼り紙がされたことはどうやら事実のようです。ぼくとしては、むしろそうした名店扱いされて下手に混み合ったり、待たされたり、要予約なんてことになったりするよりも思い付いたらフラリと出掛けていつでもゆったりと食事できる方が望ましかったから残念というしかありません。その一方でここから徒歩5秒の場所にあったもつ焼きの名店「高松屋」に変化を遂げようとしています。数年前に店を畳んでしまったきり店舗跡はそのままにこの先ここはどうなってしまうのかずっと気になっていたのですが、とうとう再始動の兆しがみられるのです。かつての雰囲気を活かして欲しいと思っていますが、すでにかなりの改装が進んでいるようでそれはもう望めないようです。オヤジさん亡き今となってはかつてのもつ焼きを頂けることはなさそうですが、今後を見守りたいと思います。さて、話が脱線しましたが、本格的な蕎麦もいいけれど、乾麺を茹でただけのお手軽なものだって捨てたものではありません。でもせっかくだからなかなか食べられないような変わった食べ方にトライしたいのであります。ということで前回とは逆に実際に提供されているらしいかなり尖ったアレンジ蕎麦を自宅で再現してみることにしました。 そば般若なる日本酒を使ったそば料理があるようです。提供する店はそう多くはないものの数店舗はすぐに調べがついたので今回は佐倉にあるという「房州屋本店」のものを謎って作ることにしました。【材料】そば(茹でる/酒をまぶす) 1人前/酒・そばつゆ・ねぎ(小口切り)・わさび 適宜【作り方】1. 皿にそばを盛って酒、そばつゆ、ねぎ、わさびを添える。 贅沢にそれなりの量の日本酒をそばにまぶすとともにそばつゆの半量近くを日本酒で用意しました。酒に弱い人はむせ返るばかか酔っ払ってしまいそうな量です。果たしてそこそこの呑兵衛なぼくにはどうか。うん、ほんのりと日本酒の風味が口中に広がってこれはこれでありかも。でも結論だけを述べるとすれば酒は酒で嗜みつつ蕎麦はそれそのもので食べた方がより美味しいかも。まあ一度は試したかったか良しとするか。 練馬にある「大村庵」なる蕎麦屋に胡椒そばがあるそうです。すでに諸外国におけるそば料理を試みているからそばと胡椒の相性が思ったほど違和感がないことは知っています。ただし、それらの味付けは和風とは程遠いものなので、多少なりとも意外性があればと試してみました。【材料】そば(茹でる) 1人前/豚肉(一口大) 50g/ねぎ(5cm長/短冊切り) 10cm/片栗粉 小さじ2/水 大さじ1/胡椒 小さじ2/ねぎ(小口切り) 2cm/【だし】だし汁 200ml/みりん・砂糖 大さじ1/醤油 大さじ2【材料】1. 鍋に【だし】の材料を沸かして豚肉を茹でる。ねぎを加えて水溶き片栗粉を加える。2. 丼にそばを盛って1.を注ぐ。胡椒をふってねぎをのせる。 おお、これは思っていた以上に相性がいいですねえ。ちっとも違和感がない。というかそこらの蕎麦屋で単なるかけそばを頼んでも七味唐辛子の代わりにふってもちっとも違和感を感じない気がします。中華そばを置いているような昔ながらの蕎麦屋なら胡椒も備えているでしょうが、そばを頼んで胡椒をふったら店にいる人全ての注目を集めることになりそうですし、この場合の胡椒はS&Bのテーブルコショーではなくホールの黒胡椒を挽いたものの方がきっと合いそうなので、世間一般に普及するまでは自宅でも秘かな愉しみとするのが穏当そうです。ELLE 「バジルソースのそばサラダ」https://www.elle.com/jp/gourmet/gourmet-recipes/a50089/gco-1380/といったレシピがありました。これまた少しも違和感がありませんが、試してみることにします。バジルソースのそばサラダ[日本]【材料】そば(茹でる) 1100g/生姜 大さじ2/【ソース(ミキサーにかける)】バジル 3束/オリーブ油 大さじ4/松の実 大さじ2/にんにく 1片/塩・胡椒 適宜【作り方】1. ボウルに全ての材料を入れて和える。【備考】 うん、まあ想像通りの味で悪くないですね。でもちょっぴり塩味など物足りなかったので、途中そばつゆを追い掛けしたらより一層美味しくなりました。先入観を取っ払えばそばの可能性はまだまだ広がりそうです。
2022/09/10
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そばで酒を呑むのが好きです。具も何も入っていないかけそばだったりもりそばでも十分酒の肴になります。そばがきだってそばきりだってシンプルなことこの上ないけれど美味しいんですよねえ。でもそれはすごい高品質なものに限られる訳でつまりは手打ちのちゃんとした職人が厳選したそば粉を使って丁寧に打ったものだからこその旨さなのであって、そこらのスーパーで買ってきた安い乾麺では素のままのそばだけで食べるといかにも味気ないものであります。だから色々とトッピングしたり調理を工夫したりして味に変化を付けるっていうことになるのでありますが、そのヴァリエーションは限界を迎えているんではないだろうか。ぼくにとってはトーストした食パンをトッピングするという奇抜なアイデアを嚆矢としてこれ以上の驚きは期待できぬと思っています。甘い食材との組合せに可能性の余地がありそうではありますが、そば饅頭もあることだし余程のものが出てこぬ限りは驚きはなさそうです。ガレットにすれば生クリームだってチョコレートだってフルーツだってどんとこいってことになりますし、もはや際物食いには見切りを付けて、本当に食べたいものを食べた方がいいのかもしれません。なんてことを言ってはみるけれど、まだまだぼくの食への探求心は止みそうもないことを自覚しているのであります。でも今回は比較的オーソドックスなメニューを作ってみました。 福田宏・島崎とみ子著『江戸料理百選』という本があるようで、まだ手に取ってながめたことはありませんが、古い料理本というのはとても興味があります。それこそ歴メシなんていう古代のものからこうした江戸時代のような近世のもの、第二次世界大戦の前後の婦人雑誌なんかのレシピも面白いですねえ。世間では豆腐をのせたそばが珍重されていたりするけれど、江戸時代から霙蕎麦(みぞれそば)として親しまれていたようですね。【材料】そば(茹でる) 1人前/豆腐 1/2丁/だし汁 1/2カップ/醤油 大さじ1.5/塩 小さじ1/5/【薬味】 ねぎ(小口切り)・大根(おろす)・わさび 適宜【作り方】1. 鍋でだし汁を沸かして豆腐を崩し入れる。塩、醤油を加えて丼に盛ったそばにかける。【薬味】を添える。 ただし、これはハナから豆腐はペースト化されているのでありまして、ぼくも丸のままの豆腐がのっていても最終的に崩すことになるけれど、自分で加減しながらいろんな食感を楽しめる方がいいように思います。これは冷たいそばですが、当然温かくても美味しそうです。「大坂屋 砂場 本店(虎ノ門 砂場)」風の納豆そばを目指しましたが、なかなかうまくいきません。卵を泡立ててもすぐにヘタッとなってしまいます。まあビジュアル的にはふんわりこんもりしていた方が愉快ですが、さほど味には影響ないかな。【材料】そば(茹でる/冷水で冷やす )1人前/納豆[たれ付き] 1パック/卵 1個/みつば(10cm/結ぶ) 1本/めんつゆ 大さじ2/水 大さじ6/ねぎ(小口切り)・わさび 適宜【作り方】1. ボウルに納豆、付属のたれ、卵を入れて混ぜる。器にそばを盛って納豆を注ぎ、みつばを飾る。猪口にめんつゆ、水を入れて混ぜる。小皿にねぎ、わさびをのせて添える。 いやいや、もしかするとこのふわふわが案外重要かもしれません。ぼくはもともと納豆にさほどの臭さを感じない方ですが、こうすると全く納豆臭が感じられないのです。でも納豆ってそんなに味はないから臭う位でちょうどよいかも。「上野藪蕎麦 総本店」には何度かお邪魔していますが、なめこそばは食べたことがないなあ。なめこも納豆と同様に味というよりは舌触りだったり歯触り、喉越しにこそ妙味があると思われます。なめこっていう食材は味噌汁にするかなめこおろし程度、せいぜいのっぺい汁などに入れる位しかレシピが思いつきませんが、もしかすると舌触り、歯触り、喉越しを最大限に楽しむレシピが生まれる余地があるかもしれないですね。ジュンサイなんかもそうですね。【材料】そば(茹でる) 1人前/なめこ(茹でる) 1袋/のり(焙る) 1/4枚/かいわれ 20本/大根(おろす) 大さじ1/ねぎ(小口切り) 1cm/【だし】だし汁 200ml/みりん・砂糖 大さじ1/醤油 大さじ2【作り方】1. 丼にそばを盛って【だし】を注ぐ。のりを浮かべてなめこをのせ、かいわれを添える。大根おろし、ねぎを添える。 味という意味ではむしろのりとカイワレ大根がいい効果を発揮していますね。のりはあられ蕎麦なんてのがありますが、カイワレ大根をメインに据えてみるのももしかするとありかもしれないなあ。
2022/09/08
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昔、とあるレシピを見ていてびっくりしたことがあります。今にしてみるとそんな些細なことに驚けていた自分の初心さが恥ずかしくもあり羨ましくもあるのです。いったい何にびっくりしたかというと料理にビールを使うことです。日本酒、紹興酒、ワイン、場合によってはブランデーなんかが料理に使われることは知っていたし、知っていたからこそレシピにそれが記載されていても少しも奇異に感じなかったのです。でも先般も書いたようにウォッカを料理に使うとなると話は違ってきます。やはり驚きを禁じ得ませんでした。沖縄料理とかで焼酎を使うのにも驚いたことがありますが、酒、いやもっと端的にアルコールを料理に用いるのは味や風味に及ぼす効果のみを期待しているわけではないのですね。そう思ってみると様々な酒類が料理に使われたって不思議じゃないわけだ。昔初心だった頃の僕がビールを料理に使うと知って驚いたけれど、それを最近知ったとしたら当時ほどに驚けただろうか。きっとへえそうなんだっていう程度のリアクションになったような気がします。ということでビールを使ったレシピ3種を作って食べてみました。ちなみにビールを料理に使うことに驚いたのは、貧乏根性からではありません。って言いながら随分前に賞味期限切れのビールをもらったのでそれを使ったんですけどね。 子供の頃にNHKの「きょうの料理」だったかなあで見たのがオニオングラタンスープでした。その頃、見様見真似で作ったことを思い出します。衝撃的な美味しさに定番化するかと思いきや、なぜかそうはなりませんでした。スープは酒の肴として適当ではないという思い込みが長く続いたからです。今ではスープもぼくにとっては立派に酒の肴となりえます。ということでふるさと納税で頼んでいた玉ねぎが大量に届いたのでその消費と古いビールを入手したことが重なったのでご無沙汰ぶりに作ることにしたのでした。ところでオニオングラタンスープってどこの料理なんでしょう。料理の印象はフランスですが、ビールを使うセンスはアメリカのものかなあと漠然と思っていましたが、Wikipediaのオニオンスープの説明によると「フランスのスーパ・ロニョン・グラティネが最も有名である。他にはドイツのツヴィーベルズッペ、イタリアのズッパ・ディ・チポッレ・アル・フォルノ、カラバッチャなど」だそうで、オニオングラタンスープというわれわれが良く見知ったものは日本で改良された料理なのかもしれません。【材料】玉ねぎ(薄切り) 2個/バゲット(トースト) 4枚/グリュイエールチーズ 100g/にんにく・小麦粉 小さじ1/2/ビール 1/3カップ/水 4カップ/固形ビーフスープの素 2個/バター 大さじ1/サラダ油 大さじ2/塩・胡椒 適宜【作り方】1. 鍋にバター、サラダ油を熱してにんにくを炒める。玉ねぎを加えて茶色くなるまで炒める。小麦粉を加える。ビールを加える。水を加える。固形ビーフスープの素を加えて弱火で20分煮る。塩、胡椒する。2. 耐熱容器に1.を注いでバゲットを浮かべる。グリュイエールチーズをのせる。オーブンで250℃5分焼く。 いやあ、美味しいですねえ。このシンプルな食材でこれほどの満足感が得られるとは実によくできたレシピです。でもレシピ上はビールの使用量が少なくて残ったビールはどうするんでしょうねえ。やっぱり呑んじゃうしかないのかなあ。ぼくは他の2品に使い回ししましたが、酒の種類によっては(例えばシャンパンやシードルとか)使うか呑み切らないとならないものも少なくないだろうけど、皆さんどうしてるんでしょう。ともかくこのスープは絶品で酒が進みます。今度こそ定番化しそうです。 続いては、エクアドルのポークシチューのレシピです。フランス料理にも牛ほほ肉のビール煮込みなんてレシピがありますが、肉とビールの相性は良さそうです。で、大概の場合、材料がシンプルなんですね。ビールを使った料理は一流のレストランで提供されるような料理というよりは家庭料理で用いられるものなのかもしれません。【材料】ラード 大さじ1/豚塊肉(3cm角) 500g/玉ねぎ(みじん切り) 1個/にんにく 1片/トマト水煮 1缶/赤ピーマン(みじん切り) 1個/カイエンペッパー 小さじ1/固形ブイヨン 1個/パクチー 適宜/クミンパウダー・オレガノ 小さじ1/2/水 100ml/塩・胡椒・砂糖 適宜/ビール 100ml【作り方】1. 鍋にラードを熱して豚肉を焼いて取り出す。にんにく、玉ねぎを加えて炒める。トマト水煮、赤ピーマン、クミン、オレガノ、カイエンペッパー、水を加えて蓋をして弱火で10分煮る。2. 1.、ビール、固形ブイヨンを加えて蓋をして弱火で2時間煮込み、塩・胡椒と砂糖で味を調える。3. 皿に盛り、パクチーを散らす。" うん。これもビールの苦味がほんのり感じられるようで美味しいですねえ。話は戻りますが、このシンプルな材料と手順から考えるともしかすると世間のパパさんたちが休みの日に料理するのに向いたレシピなのかもしれません。で、残ったビールは料理しながら呑んじゃうと。確かにこの2品は手間はさほど掛からないけれど、時間はそれなりに要するからちょっと一杯引っ掛けながらというのに向いている気がします。 それに比べるとイギリスのパン料理、ウェルシュ レアビットは朝食向きのメニューですね。レシピを見るだけで栄養面に配慮が感じられぬ何ともワイルドなものです。きっと本場のものはもっとチェダーチーズが大漁でドロッドロしてるんだろうなあ。朝からこんなハイカロリーな料理を食べるのは今回限りにしておこうかな。【材料】食パン(トースト) 1枚/チェダーチーズ・ビール・牛乳・バター・ウスターソース・マスタード・ガーリックパウダー・パプリカパウダー・塩・胡椒・ドライパセリ 適宜【作り方】1. 鍋にパン以外の材料を入れて加熱する。パンにかける。 う~ん、悪くはないですが、想像通りですね。この場合のビールは前夜の吞み残しってことになるのかなあ。でもこれを作るためにあえてビールを残すなんてことをするのはなあ。ぼくはきっとしないだろうな。
2022/09/06
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日本のパスタ料理ー例えばその代表であるナポリタンーは、本場イタリアの人に言わせるとパスタ料理としてとても容認できないらしい。イタリアの国民性として伝統を重んじる傾向があり、アルデンテの原則を無視した調理法やレディメイドなケチャップのような調味料を用いることがどうにも我慢ならないらしいのだ。それはそれで分からぬでもないし、自国の文化に誇りを抱くことが大事であるという価値観もあるということは理解できます。しかしまあ、それと知らせぬままにナポリタンを食べさせた際のイタリア人の反応を確かめた人がいるらしいけれど、多くの人が美味しいと認めたようであります。でもこの調査はほとんどテレビ番組のモニタリングのような悪意が感じられてどうも不快な気分にさせられます。イタリア人は出来上がったナポリタンに対して異議を申し立てているんじゃなくてそれが出来上がるに至るプロセスやそもそもの食材に対してオリジナルへの敬意を欠いていることに対して物申しているらしいのです。しかしまあぼくは伝統を貴ぶ姿勢に対しては敬意を払うにやぶさかでないけれど、それ以外を認めに姿勢にも与したくないという立場なので、まあ日本には日本のパスタ料理の文化が根を下ろすことに期待したいのでありますが、どうも日本のパスタ料理はそこまでのオリジナリティを持つには至っていないように感じられるのです。 愛知県は、日本における特異な食文化の代表的な発信基地として時には熱い支持を受ける半面、嘲笑の対象とされてきたけれど、ぼくには少なくともパスタ料理に関してはまだまだイタリア料理の殻を脱し切れていないように思うのです。様々な種類のパスタ料理を提供しているという「スパゲティハウス じゃんご」というお店の一品というポテトクリームスパゲッティもごくごく凡庸な輪郭に留まっているように思われます。【材料】じゃがいも(皮を剥く/茹でる/1cm角) 1個/ベーコン(1cm幅) 50g/水 100ml/塩・胡椒・ガーリックパウダー・コンソメ顆粒 適宜/牛乳 200ml/生クリーム 50ml/スパゲッティ(茹でる) 150g/パセリ・胡椒 適宜【作り方】1. フライパンを熱してベーコンを炒める。じゃがいもを加える。塩、胡椒、ガーリックパウダー、コンソメ、水を加える。牛乳、生クリームを加える。スパゲッティを加える。皿に盛ってパセリ、胡椒を散らす。【備考】食べログhttps://tabelog.com/aichi/A2304/A230402/23029734/ 確かにね、美味しいのは美味しいに決まっているわけよ。でもこれは正直言ってぼくのようなオリジナリティという思考傾向に恵まれぬ者ですらこれは作れると思う。というか何ならもっと奇抜なものすら実際に作って食べてきたのであります。嫌いじゃないけど、これはもう例えばクリームシチューを作って余ったのを用いて作るといった範疇の全くここに思い至ることに何ら不思議ではない料理に感じられました。 それは高崎の「カフェ・ド・プランタン」も同様。近所の某大学の学生に向けて作られたという激辛スパゲッティもまたぼくの想像の範疇を全く超えるものではなかったのです。高高スペシャルという料理でありますが、家庭内にあり触れている材料で思い立ったら作れるという点を押しにすべきではないかと思う程に分かり易い料理です。【材料】スパゲッティ(茹でる) 150g/オリーブ油・バター 大さじ1/玉ねぎ(くし型切り) 1/4個/ベーコン(1cm幅) 1枚/にんにく 1片/トマト水煮 1/2缶/赤唐辛子 3本/一味唐辛子・豆板醤・水・顆粒コンソメ・塩・胡椒 適宜【作り方】1. フライパンにオリーブ油、バターを熱して玉ねぎ、ベーコン、にんにくを炒める。トマト水煮、赤唐辛子、一味唐辛子、豆板醤、水、顆粒コンソメを加える。スパゲッティを加える。塩、胡椒で調味する。【備考】絶やすな!絶品高崎グルメ 絶メシリスト No.34「名門校の生徒が食べ繋いできたマグマのような激辛パスタプランタン」https://zetsumeshi-takasaki.jp/list/archives/34 やはりというか当然というか予想通りの味わいと美味しさなのでした。これを敢えてレシピ化するのすら躊躇う程のシンプルさで、このレシピに拘らず、もっと自由にその日の体調に合わせて様々な辛味調味料を加えればいいんじゃないかなあ。そういう意味ではまだまだ以下ようにもアレンジ可能な開かれた料理なのかもしれません。 横浜市にかつて存在したという「喫茶レインボー」のスペシャルナポリタンを再現するレシピに出会ったので、作ってみることにしました。このレシピの面白いのはトマトソースにあって、生のトマトに加えて3種の加工品を混ぜるというもので果たしてこれがいかほどの効果をもたらすものやら。【材料】玉ねぎ(1cm幅) 1個/ハム(1cm幅) 80g/マッシュルーム(薄切り) 4個/ピーマン(5mm幅) 1個/スパゲッティ(2.2mm/茹でる/冷水で冷やす)/チキンブイヨン・バター・塩・胡椒・粉チーズ・パセリ 適宜/【ソース】トマト(湯剥き/ざく切り) 2個/トマト水煮 200g/トマトペースト 10g/トマトケチャップ 60ml/にんにく 10g/玉ねぎ(みじん切り) 1個/ローリエ 1枚/オリーブ油 適宜【作り方】1. 鍋にオリーブ油を熱して炒める。玉ねぎを加える。トマト、トマト水煮、トマトペースト、トマトケチャップ、ローリエを加える。20分煮る。2. フライパンにバターを熱して玉ねぎ、ハム、マッシュルームを加える。スパゲッティ、チキンブイヨンを加える。ピーマンを加える。1.、塩、胡椒、バターを加える。皿に盛って粉チーズ、パセリを散らす。 まずいつものナポリタンよりリッチな味になったのは間違いありません。いつものナポリタンのチープさを愛することに引けはとらぬけれど、これはこれでありと思います。今回は初めてなので贅沢しましたが、今は生のトマトがお高いから生トマトが高い時期には端折るなどしても似たように美味しくなりそうです。 と3種のパスタ料理を試しましたが、やはりまだまだぼくを未知の味と驚愕させるには至らぬのです。デザート系パスタはイタリアにもあるらしいけれど、その方面は日本が先んじているのかもしれぬけれど、少なくともぼくはそれを酒の肴としたくないからそっち方面以外のパスタ料理をこれからも探ってみたいと思います。
2022/09/04
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若い頃は丼物を好んで食べました。ぼくにだって当然若い頃はあったわけで、その当時は食べることに時間を費やすのがとてももったいなく感じられたのです。いつからとはここに記すことは憚られますが、食べることに時間を掛けるようになったのは酒を呑み始めてからのことです。でも今のように酒場でぼんやりと何を考えるでもなく時間を過ごすtいうことはまずなかったのです。飲食している最中にも読書をしたり、映画(映画館ではまず見ることのできないような映画はテレビやビデオで見ることはやむなしとしていました)を見たり、その気力がない時はテレビを見たりしてとにかく飲食という行為はそれ単独で行使されるものではなかったのです。きっと多くの人にとって時間だけは持て余すほどあると思っていた時代にあくせく余裕なく過ごしてしまうもので、残りの人生をある程度見極めて初めてゆとりある時間を送れるようになるんでしょうね。ぼくはまだそこへの移行途上にあるということのようです。ともあれぼくの学生時代にの丼物っていうのは、かつ丼とか親子丼といった立派な名称を付けられるようなシロモノではなかったもので、冷蔵庫の余り物の古い漬物や豆腐だったりもやし炒めなどなんだってよかったわけで、ごはんの上に味気のあるものが乗ってさえいればそれで十分なご馳走であり、酒の肴になったのです。日本の安価な食べ物の代表である牛丼ですらぼくには滅多に口にすることのできない贅沢品だったわけで、今でも丼物で酒を呑むことは変わらずとも少なくともそれなりの料理名を持った丼物が食べられるようになっただけでもぼくにとっては大いに幸福なことなのです。 和歌山という関西地方でも場末のような土地で7年ほど暮らしたことがあります。当時、口にしたことはなかったけれど、関西人が丼物が好きらしいことは何となく感じていました。今こうして調べてみるとなるほど、日本各地に丼物はありますが、関西に独自のものが少なくないようだから子供の頃の見立てはそうは間違いではなかったようです。京都には衣笠丼というのがあるようです。そのネーミングの由来は食材を眺めていて何となく想像が付くから敢えて調べることはしません。それにしても地味な料理だけどこれが本当に美味しいのかねえ。【材料】油揚げ(油抜き/横半分/1.5cm幅) 1/2枚/ねぎ(斜め切り) 1/2本/だし汁 100ml/濃口醤油 小さじ2/酒・みりん 大さじ1/2/砂糖 小さじ1/2/卵 1個/ごはん 1杯/山椒 適宜【作り方】1. 鍋にだし汁、濃口醤油、酒、みりん、砂糖を入れて沸かす。油揚げを加える。ねぎを加える。溶き卵を注ぐ。丼にごはんを盛ってのせる。 いやあ、しみじみと美味しいですねえ。実に質素な材料のみで仕上げられていますが、これだけでも美味しくなるもんなんですね。これなら学生時分にも予算内に収めることができたはずです。簡単に各地のレシピが知られる時代になって今の若い学生が少し羨ましい気もします。まあ、今の若者の少なくない人たちが学費や生活費の確保に躍起になっているらしいからこんな呑気なことを書くのは不適切なのかもしれません。 木の葉丼も関西で食べられている丼物です。こちらは具材にかまぼこが使われているだけで後はほぼ先の丼と一緒です。【材料】ごはん 1人分/油揚げ(縦半分/3cm幅) 1/4枚/かまぼこ(5mm厚/半月切り) 1/4個/干し椎茸(水で戻す/そぎ切り) 1個/白ねぎ(斜め薄切り) 1本/卵 1個/三つ葉 適宜/【だし】だし汁 100ml/みりん・砂糖 大さじ1/2/薄口醤油 大さじ1【作り方】1. 鍋に【だし】の材料を沸かして油揚げ、かまぼこ、干し椎茸、白ねぎを加える。三つ葉を散らして溶き卵を注ぐ。丼にごはんを盛ってのせる。 なのに、これはこれでまた別種の味わいで美味しいんですねえ。かまぼこなんて蕎麦屋で板わさで食べるとか正月のおせち料理として食べる位で普段冷蔵庫に入っていることなどまずありません。そば屋だったり町中華で各種料理にちょこっと混じっているとちょっと嬉しかったりするのですが、それだけじゃ使いきれませんしね。ちょこっと使いたい時に余ったのをこの丼に回せば無駄にすることなく食べられそうです。 北海道の帯広市では中華ちらしなる丼物が知られているそうです。ちらしといってもちらし寿司とは全くの別物で、炊き込みご飯ですらないのです。食材も調理法も全くもって中華丼のそれでありまして、これはまあ当然に美味しいに決まっているのです。中華ちらしで知られる(発祥のお店?!)「割烹 松竹」のものを模倣したというレシピをちょっとアレンジしました。【材料】ごはん 1人分/豚肉 70g/エビ 5尾/イカ(1cm幅) 適宜/アサリ 10粒/卵 1個/玉ねぎ(くし形切り) 1/6個/白菜(細切り) 100g/もやし 1/3袋/ニンジン(細切り) 1/6本/キクラゲ(水で戻す) 大さじ1/サラダ油 小さじ1/片栗粉 小さじ1/2/水 小さじ1/紅生姜 適宜【調味料】酒・砂糖・酢・オイスターソース 小さじ1/顆粒だし 小さじ1/4/醤油 小さじ1.5/胡椒 適宜【作り方】1. フライパンにサラダ油(半量)を熱して卵を半熟状に炒める。サラダ油(半量)を熱して豚肉を炒める。エビ、イカ、アサリを加える。玉ねぎ、ニンジンを加える。白菜、もやし、キクラゲを加える。【調味料】を加える。水溶き片栗粉を加えて卵を戻す。丼にごはんを盛ってのせる。紅生姜を添える。 う~む。旨い。それも予想以上に旨いですねえ。これは和風の顆粒だしが思いのほかいい効果をもたらしているように思われます。鶏ガラメインの中華スープとしたいところですが、ここは和風だしで伸ばしてみるk十をぜひお勧します。それとお酢が実に効果的なんですね。和風だしと酢というのはちょっと組合せとしては難しい気もしますが、食べながら追い掛けしてしまいました。中華丼もいいけれど、この中華ちらしもレパートリーに加えます。
2022/09/03
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世間には少なからず功名心を満たすことに心血を注ぐことに執心している人がいるものです。親類縁者、友人知人を裏切ることになろうとも何としても成り上がって自身の存在を世に知らしめようと躍起になるのです。どうもぼくには彼らのような人たちの考え方というか生きざまがよく理解できないのですね。例えば成金になって(なんだかへんてこりんな文章ですか)、金満生活をエンジョイするってのは分かるのですよ。分からないのが金も欲しいが自分の名前を歴史の片隅でもいいから刻み付けたいってところです。孫子がいるような時代ならそうした子孫に向けてのメッセージだったり彼らの人生を有利に遅らせるための布石だったりといった考えがあるのかもしれません。でも例えば長年国の最高位のポストにしがみついて数多の批判、中傷などものともせず不慮の死を遂げた方がいましたが、彼なんぞは生前から称賛よりも批判を多く浴びていたわけで将来に亘ってもその評価が覆ることはなさそうに思えるのです。しかしまあ彼位になると歴史的な尺度でその相対的な評価を図る対象と成り得るのかもしれませんが、ほぼ全ての功名心を満たすことに人生の多くを注いでいる人たちはその歴史というステージにすら立つことは叶わぬはずなのです。先の彼にしたところで先々高だか数十年でその成果なり成果の逆だったりも忘れ去られてしまい、辛うじて何者か知れぬだけの固有名詞のみの存在と成り果てると予想されるのです。それが果たして人生を賭してまで得る価値のあるものなんだろうかと疑問に思うのです。でもぼくのように日々をちょっとした快楽で漫然と過ごすよりは余程まともなのかもしれないなあなんて思ってみたりもするのです。 とまあどうでもいい独り言を呟きつつ,その実以下はまったくそれとは関係がないのです。今回は焼きそばさん連発。まずは島根県出雲市で知られる大社焼きそばなる【材料】焼きそば麺(電子レンジで600W1分加熱)1袋/鶏ガラスープの素 小さじ1/水 小さじ1/塩・胡椒・ラード 適宜/豚肉(塊/5mm幅短冊切り) 3g/玉ねぎ(2cm幅くし型切り) 1/4個/青ねぎ(5cm幅) 1本/かまぼこ(3mm幅銀杏切り) 2枚/ニンジン(短冊切り) 3cm【作り方】1. フライパンにラードを熱して焼きそば麺、鶏ガラスープの素(小さじ3)、水、塩、胡椒を焼き目を付けるように炒める。2. フライパンにラードを熱して豚肉を炒める。玉ねぎ、青ねぎ(白)、ニンジンを加える。かまぼこ、鶏ガラスープの素(小さじ1)、塩、胡椒を加える。1.を加える。青ねぎ(青)を加える。皿に盛ってウスターソースを添える。 あっ、わざわざそのためにかまぼこ買ったのに加えるのを失念してしまいました。ソース後掛けというのが異色なだけの食材だけ見るとオーソドックス極まりないものですが、これが案外美味しいのです。色々と変わり種の焼きそばを試してはいてそれなりに食べられはするのですが、ならば一般的なマルちゃん焼そばに肉、キャベツ、もやし程度を加えるのがよほど美味しい気がするのです。ここのソースがジャンクで美味しいんですよね。昔どこかの居酒屋でどっさりと分けてもらったことを覚えています。 岡山県で食べられているというひるぜん焼きそばを作ります。味噌ダレていうのがちょっと珍しいのかな。日本のあちこちで存在しそうですけど。【材料】焼きそば麺1人分/鶏もも肉(一口大) 60g/キャベツ(ざく切り) 2枚/塩・白胡椒・紅生姜・粉山椒 適宜/【味噌ダレ(混ぜる/1分煮る/冷蔵庫で2週間寝かす)】焼肉のタレ 大さじ2/味噌 小さじ1/すりごま・ウスターソース 小さじ1/2/砂糖 小さじ1/4【作り方】1. フライパンに油を熱して鶏もも肉を炒める。キャベツを加える。焼きそば麺を加える。【味噌ダレ】を加える。 なるほど。これは確かにアリかもしれません。想像を上回るような驚きや感動は少しもありませんが、これなら粉ソースなしの麺だけを買ってきて作るのはアリそうです。 会津若松市では会津カレー焼きそばが食べられているようです。いかにも安直な想像力で分かり易ような料理に思えます。ぼくにしたってたまたまカレーが余っていたら同じことをやってしまったかも。【作り方】焼きそば麺(電子レンジで600w2分加熱)2玉/豚肉(塩、胡椒する) 100g/塩・胡椒 適宜/キャベツ(一口大) 100g/サラダ油 大さじ1/中濃ソース 大さじ3/ウスターソース 大さじ1/オイスターソース・砂糖 大さじ1/2/福神漬・らっきょう 適宜/【カレー】豚ひき肉 200g/玉ねぎ(みじん切り) 1/2個/にんにく2片/生姜 1片/サラダ油 大さじ1/水 500ml/カレーフレーク 100g/カレー粉 小さじ2/中濃ソース 大さじ2/塩 適宜【作り方】1. フライパンにサラダ油を熱してにんにく、生姜、豚ひき肉を炒める。玉ねぎを加える。水を加える。カレーフレーク、カレー粉、中濃ソース、塩を加える。2. フライパンにサラダ油を熱して豚肉を炒める。キャベツ、焼きそば麺、サラダ油を加える。中濃ソース、ウスターソース、オイスターソース、砂糖を加える。3. 皿に2.を盛って1.をかける。福神漬、らっきょうを添える。 うんまあ思ったよりはずっといいい感じでした。ただし、調味料が多いので案外手間と時間を食ってしまいます。これは結論からすると仕上がったものに手間と所要時間が折り合っていないように思えました。
2022/09/01
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このところここで報告している料理がどれもこれもが主食級のものばかりで、日頃食が細くなったとかボヤいてばかりの割にはよく食べるじゃないかという思いを追い炊きの方も少なからずおられることと拝察いたします。その想像は誤りではありません。実は平日の夜は酒を呑んでの帰宅後に好んで麺類を食べているのです。たまに平日昼に外食すると麺類を食べることが多いし、休みの日のお楽しみの朝食も麺類が多いのです。とにかく麺ばっか食べています。無論、それが嫌だということではないし、むしろ嫌いだとこんな食生活は耐えられないはずです。でもやはり気になるのが塩分摂取量の増加でありまして自分で作る場合はとにかく塩分を控えめにすることに注意を払っておるわけです。長生きするかどうかはともかくとして、生きているうちは可能な限り美味しく食事を摂りたいのであります。食に限ったことではないけれど、ぼくの願うところはまあ極めて凡庸かつ小市民的なのでした。その一方で色んなものを食べてみたいという欲望もそこそこ強い方でありますが、珍味だったりゲテモノ系にも興味がないかと言われあらまあ多少はあるけれど(例えばアサギユメ著『アタマの中のアレを食べたい』というマンガでは野毛の「珍獣屋」などで昆虫や動物のキン×マだったり×みそなんかを食べているけれど、ぼくのような保守的な食傾向のある者には抵抗のある料理もあるのです)、どちらかというとぼくはありきたりの食材がちょっとした組合せや調理法で驚くべき変貌を遂げる……ってなものの方により強く惹かれるのです。といったところでなんだか急にこの話題について興味が失せてしまったので、本題に移ります。 ご存じのとおり今年の夏は猛暑が珍しくなくなった昨今にあっても例外的に暑い夏です。まあ、この先毎年のように同じような発言を繰り返すことになりそうな予感もあって、正直熱いそばより冷たいそばが恋しくもなるのですが、変わり種のそばとなるとどうしても熱いものが主流のようであります。近頃は毎食ごとにちょっとでも差異を持たせるため、違ったレシピを試してしまうのです。ということで今回は大阪名物(?)のシチューそばを作ってみることにしました。以前だったら抵抗感もあっただろうけど、世界各国のそば料理を試してくるとああ、これは旨いだろうなってことが直感的に分かっちゃうもんですねえ。 ということでまずは、クリームシチューから作ることにします。昔は面倒だなあと思っていたこの料理も今は超簡単に思えてしまいます。慣れってあるもんですねえ。余り余計なアレンジは加えずに努めてオーソドックスに仕上げてみました。【材料】鶏もも肉(一口大/塩をまぶす) 1枚/塩 小さじ1/2/じゃがいも(一口大) 2個/ 玉ねぎ(くし型切り) 1個/ニンジン(乱切り) 1本/薄力粉 大さじ3/牛乳 2.5 カップ/水 2カップ/固形コンソメ 1個/ローリエ 1枚/塩 小さじ1/胡椒 適 宜/白ワイン 大さじ1/バター 大さじ2/サラダ油 大さじ1【作り方】1. フライパンで鶏もも肉を炒めて取り出す。鍋にバター(半量)、サラダ油を熱 して玉ねぎを炒める。じゃがいも、ニンジンを加える。薄力粉、牛乳、水、固形 コンソメ、ローリエを加えて15分煮る。鶏もも肉を戻す。白ワイン、バター(半 量)を加える。 さて、ここからがシチューそば作りの本番です。【材料】そば(茹でる) 200g/クリームシチュー(半量:具材を潰す) 150g/水 100ml/顆 粒だし 小さじ1/2/塩・胡椒 適宜【作り方】1. 鍋にクリームシチュー、水、顆粒だしを入れて加熱する。そばを加える。 塩、胡椒する。 ということで実食。なるほど、これは想像以上に相性がいいなあ。軽い二日酔いの朝なんかにもちょうど良さそうです。ただし、麩かい二日酔いの際は避けるのが賢明かと。これはもう下手なアレンジ不要でポタージュ状の優しい舌触りが草臥れた胃腸を労わってくれるようです。 続いても大阪です。「阪急そば 若菜 十三店」で提供されていた(?)ポテそばです。一般的にポテトフライを汁でべちょべちょにするところがこの料理の容認派と否認派の分かれ目となるのでしょうが、この点についてはぼくにはまったく障害にはならぬのです。例えばフィッシュ&チップスを食べる場合に、ぼくの場合はモルトビネガーをふるとか掛けるという表現が適当ではない。つまり浸るとか浸かるといった量を用いるからぐっちょりしたポテトフライは全く抵抗がないのです。【材料】そば(茹でる) 1人前/ねぎ(小口切り) 3cm/かまぼこ 1枚/ポテトフライ(揚げ る) 適宜/【つゆ(全ての材料を熱する)】だし汁 200ml/醤油・みりん 小さじ 1/塩 適宜【作り方】1. 丼にそば、【つゆ】を盛ってねぎ、かまぼこ、ポテトフライをのせる。 まあ悪くないんですねどねえ。どうも関東風の醤油の風味が強い汁とはしっくりこない気がします。鰹節でもなんでもいいけれど出汁の風味が強めの醤油より塩の加減が多めの汁の方が美味しくなりそうです。もう一度くらいは試してみてもいいかな。 「名代 富士そば」では、ポテトフライよりもよりジャンク度の強いポテトチップスそばが販売されていたようです。これらも手っ取り早く作れるので試してみました。【材料】そば(茹でる) 1人前/じゃがいも(薄切り/揚げる) 80g/【つゆ(全ての材料を熱 する)】だし汁 200ml/醤油・みりん 小さじ2/青のり・わかめ・ねぎ(小口切 り) 適宜【作り方】1. 丼にそば、【つゆ】を入れて青のりを散らしたポテトチップス、わかめ、ね ぎをのせる。 う~ん、不味いって訳じゃないんだけどねえ。わざわざつゆに浮かべて食べるまでもないかなあ。これは汁の種類でどうにかなるものではなさそうです。これはもういいかなあ。
2022/08/30
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コロナ禍やウクライナ情勢に加えて超円安の流れは当分止みそうもありません。物価上昇も歯止めが掛からず毎月のように値上げ商品のリストは伸び続けています。一方でもはや温暖化と呼ぶのも憚られるような熱帯化の様相を呈しつつある世界各地にあって日本だけが例外とはいかぬ訳で、これがもたらす酷暑や豪雨などの気象条件などもさすがにのんびり者のぼくも見過ごしていることはできぬのでありました。とにかくこうした幾重にも重なる不穏な状況が野菜の価格に影響を及ぼさぬはずもないのでした。ぼくが近頃、世界で最も愛されている野菜の一つと思い始めているものにナスがあります。その証左として世界のあらゆる地域でナスは食べられているらしく、各国に似ていたり全く似ていなかったりと様々なレシピが存在するのでした。このナス、多少の気温上昇があってもすくすくと育つらしく多少の値段の上がり下がりはあるけれど比較的安定して供給されているように思われます。家庭菜園でもナスは定番らしくこの栽培の容易さも世界で愛される所以ではなかろうかと考えるのです。ところがこの愛すべきナスも子供からの愛には恵まれないようです。大人にとっての好きな野菜としては、概ねレギュラー陣として安定した地位を確保しているのに子供にとっては嫌いな野菜の常連なんですね。ただ、このリストを見る限りでは2021年にはランキング外に漏れてしまったから状況は変化しつつあるのかもしれません。よろず堂通信 「好きな野菜&嫌いな野菜ランキング2021/大人と子どもの調査結果まとめ」https://yorozu-do.com/sukina-yasai-kiraina-yasai/ でもぼくは子供の頃はどうもメリハリのない食感と味が嫌いと感じていたはずで、今どきの子供たちと似たような評価を抱いていたように記憶します。しかし、ババガヌシュというトルコ料理のナスのペーストをもっと早く試していたらこれまでの苦労はなくて済んだかもしれません。【材料】米ナス 1個/にんにく 2片/タヒーナ(白ゴマペースト)(白ゴマペースト) 1/4 カップ/レモン汁 1個分/塩大さじ1/パセリ 2茎(みじん切り)/オリーブ油 適宜【作り方】1. ナスを中火で焼く。焦げてきたら火を弱め、中まで火を通す。皮をむき、水分をしぼり、細かく切る。2. レモン汁を2/3程加えて混ぜる。タヒーナを少しずつ加える。3.にんにくを加え、塩を加える。オリーブ油、パセリを加える。 この料理も今ではすっかり定番となりつつありますが、随分以前に作って食べた際にはどうもしっくりせずかなりの歳月をこの料理から無縁のままに過ごしてしまいました。でも改めて作ってみるとどこかぼんやりと柔らかな味わいのこの料理に好印象を抱くようになりました。 たまたま先般ハバネロの酢漬けを購入したもののこれといった活用法もなかったのでしばらく冷蔵庫に眠らせていましたがこのメキシコ風の焼きナスはいい活用の仕方だと思いました。【材料】ナス(焼く/粗みじん切り)・ピーマン(みじん切り)・トマト(みじん切り)・玉ねぎ(みじん切り)・にんにく・ハバネロ酢漬け・ライム汁・塩 適宜【作り方】1. ボウルに全ての材料を入れて混ぜる。 でも色々と焼きナス料理を食べてみましたが、結局は日本の焼きナスが一番ですね。茗荷や大葉などの薬味たっぷりも魅力だし、今回のようなおろしポン酢でというのもこれはこれで夏らしくて素晴らしい。これとナスの味噌汁がぼくにとっての夏らしい料理の最重要な品であることが確認できました。
2022/08/28
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ご無沙汰してしまいましたが、またもスパゲッティが登場です。もうここでも随分数多くのレシピを作って食べてきましたが、まだ紹介し切れていないものも少なくありません。もうスパゲッティは見たくないって方もおられるかもしれませんが、今回は取り敢えず文章など読まずとも結構なので、ぜひ写真、食材、作り方だけでも見ておいて損はないと思います。なというのも恐らく今回は日本人にも馴染みがあって長く愛されてきた一品(正確には4品)となります。日本的に分かり易く書くといわゆるミートソースになります。ぼくの子供時分にはスパゲッティというとナポリタンかミートソースが定番であってアサリなどの魚介を使ったボンゴレやオリーブ油ににんにく、赤唐辛子の香りを移してそのソースにパスタを和えたペペロンチーノが登場するのはその少し後のこととなります。続けて和風パスタや手打ちの生パスタなども登場してきて飛躍的にパスタ料理のヴァリエーションが増加しました。でも、未だにスパゲッティ・ミートソースは不動の人気は揺るぎもしないようです。ともっともらしく書いているぼくはどうかというと、実はミートソースのことは念頭になかったわけでもないし、当然好きではあったのですが自ら作るということはついぞ途絶えてなかったのです。全くなかったわけではないし、そこらの店には負けないレベルの驚く程に絶品のレシピも持っているけれど、作るのに相応の手間と時間を要するのでありました。それと茗荷谷にあるとあるイタリアンレストランで食べたラグーソースが先のレシピをも遥かに凌駕することを知ってしまい本当に美味しいものは外に食べに行こうと思うに至ってしまったのです。一方で、レトルトパウチの商品の品質が格段に向上を遂げたことは周知のことです。下手なお店の味と遜色ない、いやよっぽど美味しいように思えるようになったのです。でも最近になって久々に各種のレシピでミートソースを作ってみたら、思った以上に手軽でしかも少しずつ差異があるのが楽しかったのです。気張って作る必要などなかったのですね。ということで世界4か国のレシピを参照に作ってみたので、個別にはコメントせず列挙しますスパゲッティ・ボロネーゼ(スパッグ・ボル)[オーストラリア]【材料】スパゲッティ(茹でる)100g/合びき肉 150g/玉ねぎ(粗みじん切り) 1/2個/にんにく 1片/トマト水煮 1缶/オリーブ油 大さじ1/トマトケチャップ 大さじ1/ウスターソース 大さじ1/固形ブイヨン 1/2個/塩 小さじ1/2+適宜/水 50ml/ローリエ 1枚/胡椒 適宜【作り方】1. 鍋にオリーブ油を熱して玉ねぎ、にんにくを炒める。合びき肉を加える。トマト水煮、トマトケチャップ、ウスターソース、固形ブイヨン、塩、ローリエを加える。水を加えて弱火で20分煮る。ローリエを取り出して塩。胡椒する。皿にスパゲッティを盛ってソースをかける。100-most-popular-pasta-dishes-in-the-world(https://www.tasteatlas.com/100-most-popular-pasta-dishes-in-the-world),2022年3月19日現在, 44: PASTA: Spag Bol: AUSTRALIAミートソーススパゲッティ[ギリシャ]【材料】牛ひき肉(orラム肉) 750g/赤玉ねぎ(みじん切り) 2個/にんにく 2片/ニンジン(おろす) 1本/トマト水煮 1缶/水 カップ1/4/トマトペースト 大さじ2/砂糖 小さじ1/赤ワイン 150ml/塩・胡椒 適宜/ローリエ 1枚/シナモンパウダー 小さじ1/4/クローブ 2個/オリーブ油 1/4カップ/スパゲッティ(茹でる/オリーブ油をまぶす) 400g/塩 適宜/オリーブ油 小さじ2/パルミジャーノ 200g【作り方】1. フライパンにオリーブ油を熱して玉ねぎ、ニンジンを炒める。にんにく、トマトペースト、ひき肉を加える。赤ワインを加える。トマト水煮、水、砂糖、シナモン、クローブ、ローリエ、塩、胡椒を加えて蓋をし、弱火で30分煮る。スパゲッティは塩を加えた熱湯でパッケージの説明書通りに茹でる。パスタを加えて混ぜる。100-most-popular-pasta-dishes-in-the-world(https://www.tasteatlas.com/100-most-popular-pasta-dishes-in-the-world),2022年3月19日現在, 61: PASTA: Makaronia me kima: GREECEポルトガルのボロネーゼ[ポルトガル]【材料】合びき肉200g/ニンジン(みじん切り) 1/2本/セロリ(みじん切り) 1/2本/玉ねぎ(みじん切り) 1個/トマト水煮 1缶/にんにく 1片/オリーブ油 大さじ2/赤ワイン 100ml+10ml/水 350ml/ローリエ 1枚/塩・胡椒・ナツメグ 適宜/バター 20g/スパゲッティ(茹でる) 100g/オリーブ油 小さじ1/パセリ・パルミジャーノ 適宜【作り方】1. 鍋にオリーブ油を熱してローリエ、にんにくを炒める。玉ねぎを加える。ニンジン、セロリを加える。合びき肉を加える。赤ワインを加える。トマト水煮、水、ナツメグを加えて煮る。赤ワイン(10ml)、バターを加える。塩、胡椒する。オリーブ油を絡めたスパゲッティを加える。皿に盛ってパセリ、パルミジャーノをふる。シンシナティーチリ[アメリカ]【材料】牛ひき肉400g/水 500ml/顆粒ブイヨン 小さじ1/トマトソース 250ml/トマトペースト 大さじ5/玉ねぎ(みじん切り) 1個/セロリ(みじん切り) 1本/チリパウダー 大さじ1/レモン汁 大さじ1/砂糖 小さじ2/ローリエ 1枚/にんにく 2片/シナモンパウダー 小さじ1/塩・胡椒 小さじ1/2/クミンパウダー 小さじ1/2/オールスパイス・クローブパウダー 小さじ1/4/チョコレート 2片/スパゲッティ(茹でる) 600g/赤いんげん豆 1缶/チェダーチーズ 100g/玉ねぎ(みじん切り) 1個【作り方】1. 鍋に水からクローブまでの材料を入れて沸かす。ひき肉をほぐしながら加えて弱火で30分煮る。ローリエを取り出して皿に盛ったスパゲッティにかける。100-most-popular-pasta-dishes-in-the-world(https://www.tasteatlas.com/100-most-popular-pasta-dishes-in-the-world),2022年3月19日現在, 50: GROUND MEAT DISH: Cincinnati Chili: CINCINNATI, UNITED STATES OF AMERICA どれも多少の差異はあってもほぼ似たように美味しいのです。だからより簡単なレシピが定番化しそうです。この中だとオーストラリアのものが楽に作れそうです。
2022/08/27
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またまたカレーが登場です。こうして記録に留めておくと自分が呆れるほどにしょっちゅうカレーばかり食べていることが改めて確認できてしまいます。まあ今更隠すようなことでもないのかもしれないけれど、つくづく自分が子供舌であることを思い知るのであります。あれこれと節操なく各地、各店の味を真似ていると段々分かってくるのが、その食材と調理方法のほんのちょっとした差異で、仕上がりが大いに変わってくることです。かつては、食材よりも用いるスパイスの種類や量が変化をもたらしているものと信じていて、実際そうした側面も少なからずあるのですが、それ以上にカレー粉を加えるタイミングだったり、炒り加減だったりといった差異が仮に同じS&Bの赤缶カレー粉であってもそうなるのだから不思議なものです。今回のレシピ3種はいずれもこれを用いているのに仕上がったカレーの風味はかなりの差異をもって感じられるのでした。正直赤缶でこれだけのヴァリエーションが持たせられるのであれば、この先滅多に使うことのないスパイスで狭い台所の収納スペースを埋める必要はないんじゃないかとすら思えるのです。ってまあ効果のほどはともかくとして自分で様々なスパイスを配合するのって夏休みの自由研究のような実験めいたところがあって楽しいからそれはそれで残しておきたいのです。そういうところが普段料理をしない日曜料理人のおっさんたちのいい年になっても抜けきらぬ児戯性の典型的なパターンなんだろうなあ。ともあれスパイスをギンギンに効かせた本場のカレーはしばらく距離を置いてカレー粉もしくはレトルトルーで和風でいきたいと思っています。 中華料理店でたまにカレーライスを注文します。中華料理店で食べるカレーライスは大きく3つのパターンがありそうです。カレー粉+小麦粉+中華スープ、カレー粉+中華スープ+片栗粉、カレールー+中華スープといった場合が考えられます。3つ目が割合としては多いでしょうか。これはほぼドメスティックカレーといった趣であるけれどほぼ材料さえ揃えば自宅でだって手早く作れてしまう優れものです。つまりわざわざ外食してまで食べずともそう遜色のない料理となるのでした,だったら一つ目か二つ目のいずれがということになると思いますが、やはり一つ目がより中華料理っぽい感じになります。【材料】ごはん 1人前/油 大さじ1/豚バラ肉(4cm幅) 60g/玉ねぎ(5mm幅) 1/4個/ピーマン(千切り) 1/2個/にんにく・生姜 小さじ1/2/水 250ml/オイスターソース・鶏がらスープの素・海鮮スープの素 小さじ1.5/カレー粉 大さじ1/片栗粉・水 大さじ1/花椒 適宜【作り方】1. フライパンに油を熱して豚バラ肉炒めて取り出す。玉ねぎを炒める。ピーマンを加えて豚バラ肉を戻す。水を加えて煮る。オイスターソース、鶏がらスープの素、海鮮スープの素、カレー粉を加える。水溶き片栗粉を加える。花椒を加える。皿にごはんを盛ってかける。 昔のぼくはとろみの付いた料理が大いに苦手とするところでした,なのでとろみに対しては長いこと抵抗があって店に行ってコース料理で出てきた場合はともかくとして、自ら注文することは余りなかったのです。中華風カレーはとりわけ邪道なもの―カレー風味の肉野菜あん―と認識していたから写真や見本でいかにも片栗粉のとろみと判明した場合はまず頼むことはなかったのです。今回作ったレシピもまさに単なるあんかけに思えて気乗りしなかったのですが、あれあれ、案外するすると食べれちゃうではないか。むしろ小麦粉を使ったルーよりずっとすっきりと食べられて気に入ってしまうのです。 都内を中心に隆盛を誇った「キッチン南海」ですが、神保町の本店をはじめ、池袋の2店舗など相次ぐ閉店でこちらの一風変わった黒いカレーライスがいつまでも食べられると思えなくなりました。それらしいレシピが見つかったので、もし出来が良いようなら現存する店舗に赴いて味比較し、お店の味に近付けていきたいと思っています。【材料】ごはん 1人前/水 150ml/顆粒コンソメ 小さじ1/2/塩・胡椒・クミンパウダー(炒る) 適宜/【ルー】小麦粉・S&Bカレー粉 大さじ2/バター 10g/サラダ油 適宜/【具(全ての材料をミキサーにかける)】玉ねぎ 2個/ニンジン 1本/にんにく・生姜 適宜/トマト水煮 1缶/豚ひき肉 150g【作り方】1. フライパンに小麦粉、カレー粉を入れて濃い茶色になるまで炒める。火を止めてバター、サラダ油を加えて混ぜる。2. 鍋に【具】の全ての材料を入れて炒め煮する。さらにミキサーにかける。1.を少しづつ加える。水、顆粒コンソメ、塩、胡椒、クミンパウダーを加える。冷蔵庫で一晩寝かせる。 いちいちミキサーに掛けるなんて面倒だというイメージがありましたが、案外手早く簡単に作ることができました。もう少し色黒で、サラリと仕上げればそれなりにいい感じになりそうです。もう少し研究が必要なようです。 北海道の夕張にあった「藤の家」というお店ではカレーそばで知られていて連日盛況を誇ったそうです。その人気にあやかってご当地グルメとして夕張カレーそばが大々的に宣伝されるようになったようです。でも、当のそばを見る限りこれといった特徴がないのだけれど、どうして名物になり得たのか不思議であります。立ち食いそば店では一般的なメニューでありますし、町そばとしても例えば麹町にある「角屋」の特製カレー南ばんそばはたまに食べに行ったものです。とまあ因縁をつけても仕方がない。見た目だけを頼りに作ってみることにしました。【材料】そば(茹でる) 1人前/豚バラ肉・玉ねぎ・ラード・カレー粉・そばつゆ・水・片栗粉 適宜【作り方】1. 鍋にラードを熱して豚バラ肉、玉ねぎを炒める。カレー粉、そばつゆ、水を加えて煮る。水溶き片栗粉を加える。丼にそばを盛ってカレー汁を注ぐ。 ちょっと玉ねぎが多過ぎてルックス的には違ったもののように出来上がってしまいましたが、食べた感じは間違いのない出来になりました。もう少しみたらし風の透明度が高い、黒っぽいルックスに仕上げたかったけれど、今後の課題とします。こうやって自分でもそれなりのものを作れるようになると外で食べる時には家で食べられないものを選りすぐるようになっちゃうんだろうなあ。
2022/08/25
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遅まきながらマイク・モラスキー氏の執筆した『日本の居酒屋文化~赤提灯の魅力を探る~』を眺めています。この方がどういった出自でどういう仕事をされているかは存じ上げなかった(今さっきWikipediaで拝見したので少しだけ存じ上げることになりました)けれど、居酒屋好きのアメリカ人であること、国立の「まっちゃん」の常連であることなどはどういう訳か以前から知っていました。アド街か何かで出演でもしていたんだろうか。しかし、著書を読む限りでは当の本人が大のテレビ嫌いなのに番組に出演するとは考えにくい。何にせよアニメーションだったりマンガ、最近では古い歌謡曲が海外でも人気を博しているようですが、世界中どこにでもありそうでありながらも外国の方から見ると特異な日本文化と捉えられるらしい居酒屋という文化に対して理解と好意を寄せて貰えるというのは嬉しいだけでなく少し誇らしい気分にもさせてもらえるのでした。この方は昼酒を好むそうで、赤羽などの朝から営業している何軒かの酒場を紹介する一方で、大衆食堂やそば屋で呑むことを示唆されています。大衆食堂やそば屋での吞みとなるとこの方が居酒屋の最大の美徳と見做す人との関りが希薄になると思えますが、そうした矛盾よりそうした場所で呑む楽しみを理解してくれる異国の方がおられるというだけで嬉しくなってしまうのです。居酒屋に対する価値基準の据え方がぼくとは異なる点も少なくないのですが、それは些細なことに思えてきます。とこの著書については、読了後にもしかすると改めて触れることもあるかもしれませんが、今回はそばを取り上げます。そばっていわゆるそば前で呑むのも楽しみではありますが、やはりそばそのものを肴に呑むのが本来であると思うのです。 鯖水煮の塩焼きそばは、出典なしの全くの思い付き料理です。というかうろ覚えのレシピで作ってみたらオリジナルとは全く異なるものになっていたというのが本当のところなのでした。【材料】そば(茹でる) 1玉/ごま油 大さじ1//にんにく 2片/もやし 1/2袋/鯖水煮缶 1/2缶/小ねぎ(小口切り) 10cm/塩・豆板醤・七味唐辛子 適宜【作り方】1. フライパンにごま油を熱してにんにくを炒める。もやし、鯖水煮を加える。そばを加える。塩、豆板醤を加える。皿に盛って小ねぎ、七味唐辛子を散らす。 そんな出鱈目な幻想レシピで作ってしまったにもかかわらず、しかしまあ食べてみるとそこそこ美味しくなるところが鯖水煮の重宝さですね。この食材は穀物はもちろんのこと、芋類や豆類とも難なく調和が取れてしまう便利な奴だからそばと組合わせても当然に美味しい訳です。 会津の大内宿で食べられているねぎそばを作りました。もう10年以上前のことになりますが、一度現地で食べたことがあります。箸代わりにねぎを用いてそれがそのまま薬味替わりにもなるという点がミソで、考え方としてはウイスキーの水割りのマドラーと同種であります。【材料】そば(茹でる) 1人前/長ねぎ 1本/鰹節・めんつゆ・大根(おろす/絞る) 適宜【作り方】1. 器にそば、大根おろし、鰹節を盛って合わせためんつゆ、大根の絞り汁、長ねぎを添える。 まあ料理するって程のものでもありませんが、案外悪くないのです。1本丸々食べ切るのはちょっと難儀だとは思いますので、予め箸も用意しておくのが無駄がなさそうです。でもこれって旅先とか観光中の非日常で食べるのはありですが、自宅で食べるのは少しばかり馬鹿げて感じられるので、躊躇と無駄な考えはなしに一気呵成に調理を終えるやすぐさまに齧り付くべきでしょう。 下関名物の瓦そばは、テレビなんかでもよく目にしていたけれど、錦糸卵を用意するなど案外に下準備に手間が掛かる気がしてなかなか手出しするのに時間を要しました。やってみるとやはり大根をおろす手間の点だけではなく、これだけの食材を揃えるのもそれなりに予算と調達に擁する時間を確保する必要がありました。【材料】茶そば(茹でる) 150g/卵(砂糖、酒、塩を加える/錦糸卵) 1個/砂糖 小さじ1/酒 小さじ1/2/塩 適宜/牛肉 60g/醤油・酒・みりん・水 小さじ2/砂糖 小さじ1/2/ねぎ(小口切り) 1本/大根(おろす/一味唐辛子を混ぜる) 適宜/一味唐辛子 適宜/レモン(輪切り) 2枚/サラダ油 小さじ1/だし汁 80ml/醤油・みりん 大さじ1/刻みのり 適宜【材料】1. 鍋に牛肉、醤油,酒,みりん、水、砂糖を熱して牛肉を5分煮る。2. 鍋にだし汁、醤油、みりんを入れて煮る。3. フライパンにサラダ油を熱して茶そばを炒める。動かさずに両面を焼く。錦糸卵、1.を中央に盛ってねぎを散らす。2.、もみじおろし、レモンを添える。 まず、茶そばというのは滅多に食べる機会がありません。というかこれまでの人生で食べたことはあると思ったという程度しかないと思われます。これを焼くというのがポイントなのでしょうが、なるほどねえ、軽く焦げ目がついたところから芳ばしい緑茶の風味がふんわり漂ってくるのが良いのでした。ボリュームもあって栄養バランスもそこそこ良さそうで見た目もにぎやかだから、大量に作ってホットプレートで焼けばちょっとしたパーティ料理にもなりそうです。それなりの量を作れば多少の下拵えもそう苦には感じずに済みそうですし。
2022/08/23
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一連のレポートをご覧いただくと、ぼくが麺好きであることは隠しようもないことと思っています。あらゆる麺料理をぼくは好む訳でありまして、一番好きなものを選べと迫られてもきっと大いに困ってしまうことでしょう。その日その時に食べたい麺がその時点で一番好きな麺であると答えるしかなさそうです。ぼくは普段から食べたいと思ったものを食べているし、その時に食べたくないものはどんなに好物でも食べたくないのです。しかし、どんな場合であっても例外的に食べたいと思えるのがカレーと麺類なのです。麺であれば正直どの麺でも基本的に分け隔てなく食べたいと思うのです。もし選択の余地があったとしてもその判断基準は麺そのものの味や風味ではなく、食事時間だったり飲酒を伴うか(じっくり腰を据えて呑むか)に掛かっていて、時間がたっぷりあってゆっくり呑む余裕があるならきっとパスタを選ぶと思います。総じて麺類は調理後すぐに出来る限り短時間で食べ終えるのが原則でありまして、大概の麺料理は時間の経過とともにソースというかスープが麺に吸収されてだらしないことになってしまいます。こう書くとのびた麺が嫌いなんじゃないかと思われてしまいそうですが、ぼくは軟らかめに仕上げられた麺がちっとも嫌いではないのです。特にラーメンなんかで麺がのびているのを極端に嫌がったり、とんこつラーメンをバリカタ、ハリガネ、粉落としなんていうようにほとんど湯を通しただけのような実際には茹であがっていないような麺を好んで通ぶっている人も少なくないけれど、ぼくはそれはそれでありだけど、だらしなくのび切っていてもさほど苦にはならぬのです。というかカップヌードルなど即席のカップ麺なんかはむしろ極端に長く湯に浸けておくことも少なくないのです。パスタも同様でありましてアルデンテもいいけどブヨブヨにはそれはそれでいいところがあるのだ。でもラーメンなど汁に浸かっているものは基本的には暑いままで提供されます。今書いたように麺がのびることそれ自体はさして問題ではないのですが、冷めてしまうのには限度があります。パスタならかなり冷めたって気にならないのです。だからラーメンを食べつつ酒を呑むという場合はそれなりに忙しいことになります。だからラーメンを食べようとして酒を呑む場合には逆にちょっと呑みたいけどゆっくりしているほどには時間がないという際が基本となるのです。 旅の乗り継ぎ時間などでそういう機会が多いようです。房総半島を内房線、外房線と乗り継いでいていた際に途中当時話題になっていた勝浦タンタンメンが食べたくなりました。次の列車まで1時間程度あるなんて場合が起こりやすい。何とも大雑把な料理ですが、時折思い出しては食べたくなるので作ってみることにします。【材料】中華麺(茹でる) 2玉/キャベツ 1/2袋/【具】サラダ油 大さじ2/鶏ひき肉 100g/玉ねぎ(1cm角) 1/2個/水 90ml/醤油 大さじ2/砂糖 大さじ2/ラ一油 大さじ2/ごま油 大さじ1/ニラ(2cm幅) 1束/【スープ】水800ml/白だし 80ml【作り方】1. フライパンにサラダ油を熱して鶏ひき肉を炒める。玉ねぎを加える。水、醤油、砂糖、ラー油、ごま油を加える。ニラを加える。2. 鍋に水 白だしを入れて沸かす。キャベツを加える。3. 丼に麺を入れて2.、1.を注ぐ。 ところがこれが今一つ味が決まりませんでした。さほど旨さ際立つってものではなく、熱々のところを汗をかきつつ食べるのがいいのでしょうが、元の味が決まっていないせいかいくら熱々でも余り美味しいとは感じませんでした。もう少し改良の余地がありそうです。 続いてはじゃじゃ麺です。じゃじゃ麺というともともとは朝鮮料理だと思うのですが、日本では岩手県のものが知られています。今回作ったのは、青森県の八戸市で提供されているものを真似したものとなります。といっても仕上がりの写真を比較すると不思議なことに全く見た目の違ったものが出来上がってしまったのでした。【材料】中華麺(茹でる) 2玉/【具】豚ひき肉 30g/干し椎茸(みじん切り) 30g/ねぎ(みじん切り) 40g/生姜・にんにく 小さじ1/サラダ油 小さじ1/2/【スープ】ウェイパー 小さじ1/2/水 2カップ/三温糖 小さじ1.5/紹興酒 小さじ1/2/白味噌 50g/片栗粉 大さじ1/水 大さじ2/【トッピング】赤唐辛子・白ごま 適宜【作り方】1. フライパンにサラダ油を熱して豚ひき肉、にんにく、生姜を炒める。ねぎ(半量)を加える。水、ウェイパー、三温糖、紹興酒を加える。白味噌を加える。水溶き片栗粉を加える。器に麺を盛ってスープをかける。白ごま、赤唐辛子を散らす。 そりゃまあ見掛けが違う(ってかレシピには一切出てこないニラを加えてますね)位だから味もきっと全然違ったものなんだろうなあ。そのせいもあってか、どうも納得のできぬ仕上がりです。やはり自宅ではそれなりに本気でやらないと美味しいのは作れないんだろうか。そこらの中華屋さんで食べた方がいいのだろうか。 とはいえ中華麺はまだ残っています。お楽しみの昼食や夕食で失敗するのは無念です。なので、週に2回程度のお楽しみの朝食を充てるしかありません。朝食で厄介な調理は避けたいし、余り銀杏にヘビーなのもよろしくない。ということで和テイストの中華麵中料理を試すことにしました。近畿地方でよく食べられているという黄そばです。日本そば風にそばつゆで中華麺を食べるという趣向です。ぼくもそう短くはない期間、近畿地方に住んでいたけれどこれは食べたことはなかったです。【材料】中華麺(茹でる) 1玉/そばつゆ(加熱) 400ml/長ねぎ(小口切り) 5cm/ほうれん草(茹でる/5cm幅) 1/2束/揚げ玉 大さじ2/卵(茹でる/2等分) 1個【作り方】1. 丼に麺を盛ってそばつゆを注ぎ、ほうれん草、茹で卵、長ねぎ、揚げ玉を乗せる。 きわめて安直で味の想像が容易な食べ方ですね。なんて馬鹿にしていたのですが、これがとても好みでした。まあねえ合わないはずはないけれど、ここまで相性がいいとは。逆に和そばをラーメンスープで食べたらどうなんでしょう。案外思った以上に美味しいかも。 山形県の鳥中華も中華麺を用いた和の風味のスープで食べる麺料理となります。すでに和風だしと中華麵との相性の良さは知っているので安心して作りました。【材料】中華麺(茹でる) 2人分/鶏もも肉(親鶏) 120g/長ねぎ(小口切り) 10cm/三つ葉(5cm幅)・揚げ玉・刻みのり 適宜/【スープ】だし汁 600ml/みりん 大さじ1/ざらめ 小さじ1/醤油 大さじ3/胡椒 適宜【作り方】1. 鍋に胡椒以外の【スープ】の材料を入れて沸かす。鶏肉を加えて煮る。取り出して斜め薄切りにする。スープに胡椒を加える。2. 丼に麺を盛ってスープを注ぐ。鶏肉、ねぎ、三つ葉、揚げ玉、のりを飾る。 うん。これもいい。今後年を取るにつれ油の浮いた中華スープよりさっぱりとした和風だしのスープが好きになると思います。これなら本場のものとまではいかぬまでも自宅で作っても十分に美味しく食べられると思います。もう少し中華麺の和風テイストの食べ方を探っていきたいです。
2022/08/21
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日本では米はもっぱら主食となります。米農家の人たちや米屋なんかは米を炊いただけのごはんを口にして旨いとか語ったりしますが、それって本当なのかしら。でも近頃はコロナで試食ってのが自粛されているようですが、物産展とかアンテナショップなんかで地方のブランド米などを試食させる場合、本当にただ炊いただけのごはんを用意していたりするからきっとかなり本気でそう考えているらしいのです。確かにもし人が飢餓状態にあるのであれば炊いただけのごはんに旨いと感じることも可能と思いますが、幸福にも飢餓とは無縁の生活を送るぼくにはほのかに甘味だったり苦味だったりが感じられるだけのそんなに味などないごはんそのものだけで旨いという感想を漏らすだけのナイーブさなどないのです。もとよりごはんに限らずうどんだってそばだってそれ単体ではとても旨いとは思えないはずです。時折、高邁な態度の客あしらいで苛立たせることもある蕎麦職人には、一口目にはそばつゆや塩すら付けずに食べることを求める者もあるけれど、店先にはっきりとその旨を告げることもなくいざ食べようとしたときになってそんなことを言われたりしたら客としては一言モノ申したくもなるのです。主食になるような食材っていうのは基本的にはそれそのものだけで食べるようにはなっていないんじゃないか。おかずや汁物を添えたり、それ自体に味付けすることが大前提なんじゃないだろうか。最低、塩だけでいいんですよね、いわゆる塩むすびなんて確かに美味しいもの。でも頑固に白飯に拘る人っていますね。そういう人は日の丸弁当ですら嫌うのかしら。とにかく、日本における米の利用法って白飯が基本にあるとしても炊き込みご飯だったり、丼だったり、雑炊だったりとにかかく主食扱いなんですね。それって何かもったいない。諸外国では米も他の野菜などと同様に食材の一つとして多様な料理の一食材として活用されています。そんな米を食材の一つとする料理を色々集めてみました。 パレスチナなどで食べられたりするムジャッダラは、ああこれはいかにも主食寄りだから今回の趣旨とは違っていますが、なかなかのせる機会がなかったので参考までに。【材料】米 400ml/レンズ豆(煮る) 200ml/塩・胡椒・クミンシード・カルダモン・クローブ・青唐辛子・ギー 適宜/固形ブイヨン 1個/フライドオニオン 200ml/パセリ 適宜【作り方】1. 米(1割多めの水)、レンズ豆、塩、胡椒、クミン、カルダモン、クローブ、青唐辛子、ギー、、固形ブイヨンを加えて炊く。2. 皿に盛り、フライドオニオン、パセリをふる。 中東料理のレシピを眺めていると炭水化物や豆、芋などを同時に使用する料理が多くて愉快ですね。でも日本人がこんなのばっか食べてたら成人病に一直線ですね。日本人は基本的にごはんはごはん、そばはそばっていう風に単独で調理することが多そうです。よく大阪人がお好み焼きでごはんを食べると笑われているけれど、ラーメンと炒飯、そばとかつ丼などのセットでいくらだって炭水化物を重ねて摂取する場合があるのにね。豊橋のカレーうどんは一皿ならぬ一丼でうどんとごはんを盛り付けているけれど、とろろで仕切っているから単に同じ器上の別メニュー扱いとみていいんじゃないでしょうか。このムジャッダラは日本でいうところの豆ごはんだからちっとも驚くにはあたりませんが、手間いらずのたまに食べたくなる味です。 イタリアに限らず米とか麦っていうのは、豆などと近い用いられ方をしているんじゃないかな。現地でどう呼ばれているか知りませんが、ライスサラダは各地で作られているようです。別にそれは米に限ったものではなくてブルグルだったり、大麦、そばの実などとっかえは自在に可能な扱いのようです。【材料】トマト 2個/きゅうり(皮を剥く/1cm角) 1個/ピーマン(1cm角) 1個/セロリ(薄切り) 1本/オリーブ(2等分) 12個/パセリ 大さじ2/ツナ缶 1缶/塩 小さじ1/2/胡椒 適宜/レモン汁 大さじ2/オリーブ油 大さじ3/米(炊く) 360g1. ボウルに全ての材料を入れて混ぜる。 基本的になるべくレシピに忠実に作りたいところですが、ツナの代わりにアンチョビ、米は玄米で作りました。まあ急遽思い付いて作ったから仕方ないかな。ってかそれでも十分美味しい。穀物をサラダに使うのはまだまだ日本人の感覚にはなじまないのかなあ。不思議な位に味に膨らみがでるのでもっと取り入れていきたいです。全体量を増やしたら満足感もあるし、ダイエットにも良さそうです。 イタリアに限らず中東など多くの地域で野菜の詰め物の具材として米が用いられているようです。この詰め物に関しては粘りのある米が穀物では一番適しているようです。トマトのリピエノはイタリア版の詰め物料理です。【材料】トマト(中身をくり抜く/中身はブレンダーで撹拌) 4個/玉ねぎ 1/2個/米 80g/パルミジャーノ 40g/バジル 5枚/オリーブ油・塩・胡椒 適宜【作り方】1. フライパンにオリーブ油を熱して玉ねぎを炒める。米、胡椒を加える。トマト中身、塩を加える。パルミジャーノ、バジルを加えて塩で調味する。2. トマトの表面と内側にオリーブ油を塗って1.を詰める。トマトの蓋にもオリーブ油を塗ってオリーブ油を敷いた耐熱皿に並べてオーブンで180℃30分焼く。https://bacchetteepomodoro.com/ja/ 上記サイトを参考にしました。こんなにシンプルな食材だけなのになんて美味しいのだろう。不思議と冬場の野菜よりもこのトマトやナス、ピーマン、ズッキーニなどの夏野菜に米は相性がいいような気がします。 イタリア料理で色んな食材を重ねて焼く料理のことをティエッラと呼ぶようです。だから食材次第で無数のヴァリエーションが作れるらしい。今回は比較的よく見るアサリとずっと高値を維持していたイカが安く手に入ったので併せてみることにしました。【材料】アサリ(むき身) 100g/イカ 1杯/米 80g/水 100ml/じゃがいも(薄切り) 220g/玉ねぎ(薄切り) 80g/トマト水煮 1/2缶/にんにく 1片/イタリアンパセリ 適宜/べコリーノ 30g/白ワイン 大さじ3/塩・胡椒 適宜/オリーブ油 大さじ2/パン粉 適宜【作り方】1. 鍋にオリーブ油(大さじ1)を熱して玉ねぎ、にんにく、パセリ、じゃがいも、白ワインを敷いて塩、胡椒する。トマト(半量)、アサリをのせて米(半量)を散らす。イカをのせて米(半量)、にんにく、パセリ、玉ねぎ、トマト(半量)、じゃがいも、チーズをのせてパセリをふる。水、オリーブ油をかける。弱火で10分煮る。火を止めて10分間蒸らす。中火で3分焼く。 ああ、これは美味しいなあ。魚介など食材の旨味をじゃがいもと米が存分に吸い込んでいるからここでは真のご馳走はじゃがいもごはんということになるのかもしれません。米を使った料理は、ワインと凄いよく合うようです。面倒に見えて実はとても簡単な料理なので、今後も食材を変えて楽しみたいと思っています。
2022/08/20
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決して嫌いとかそういったことではないのですが、うどんってあんまり口にすることがありません。そりゃまあ以前、香川に行った際には一日で三食どころか五食、いや六食程度は讃岐うどんを食べたこともありましたし、伊香保温泉に行くと途中寄り道して水沢うどんを食べたり、秋田では稲庭うどんも食べます。福岡は随分訪れていないから忘れてしまいましたが、大阪に行っても名古屋に行っても伊勢でもうどんは食べています。しかし、東京で普段過ごしていてうどんを食べることはまずないのです。ぼくにとってうどんというのは、あまり日常食ではなくて旅先で食べるものという印象が強いのです。つい先達て昼食に出前の鍋焼きうどんをご馳走になったのが久し振りのうどんでした。これが実に旨かった。ぼくはやはりうどんも大好きだったんだなあと思い知らされることになったのでした。で、これがぼくのうどん熱(って程ではないけれど)に火が付いたようです。ぼくはちゃんとした手打ちのうどんも当然好きだけれど、冷凍うどんも驚くほど美味しくなったし、乾麺だったり袋入りの茹でうどんにもそれぞれに良さがあると思っているのです。スーパーで適当に買ってくるなら下手に手打ち風生うどんなどを買うより、ぐだぐだの茹でうどんがいいんじゃないかと思うのです。ともあれ、うどんはうどんがメインの料理でありますが、ぼくの場合、自宅で作るのであれば麺にはさほど頓着しなくて済むのです。というか自宅でうどんを食べるのは手っ取り早いことが最優先だから茹でうどんで十分なのです。それに麺を茹でる用とスープや具材を煮込む用の鍋を2つ同時に加熱すると熱気が半端じゃないですから。 まずは、愛知県の豊橋市で食べられているという豊橋カレーうどんを作ってみることにしました。豊橋には何度も行っているし、何度か「勢川 本店」の前を通ってそのうち食べに行きたいなあと思っていましたが、結構なボリュームがありそうなので躊躇してしまうのです。旅先だとうどんだけならいいけど,ごはんまで食べては多過ぎます。だって他にも色々食べたいですから。【材料】カレールー 1人分/水 400ml/顆粒だし 適宜/醤油 小さじ1/片栗粉・水 大さじ1/長芋(おろす) 10cm/うどん(茹でる) 2玉/ごはん 茶碗1杯分/小ねぎ 2本【作り方】1. 鍋にカレールー、水、顆粒だしを入れて熱する。醤油を加える。水溶き片栗粉を加える。2. 器にごはんを盛って長芋をのせるうどんをのせる。1.をかけて小ねぎを散らす。 おっと、うずらの卵をのせるのを失念してしまいました。こういう麺料理って茹でたてを食べなきゃならんという強迫観念めいたものがあるからどうしても慌てちゃうんですよね。近頃はこのブログ用に写真まで撮ってるからなおさら。カレーうどんにごはんを入れるというアイデアはまあ凡庸ですが、とろろをのせるのがネックになってなかなか作れずにいました。とろろを作ると考えるだけで気が滅入る作業なのです。思い付いてビニール袋に入れて麺棒で叩いてみました。おお、ちゃんととろろになりました。これなら気軽かも。で、実食してみての感想でありますが、それこそこのとろろが不要に思えました。これで白飯をカバーして最後に混ぜるって考えなのかもしれませんが、ぼくにはうどんとごはんが混じってもちっとも抵抗がないので。でもそうしたらちっとも豊橋的ではなくなっちゃいますね。 山形で食べられているひっぱりうどんも一度自宅で作ってみたいと思ってました。記憶違いかもしれませんが、以前、越中島の「川越屋」だったと思うのですが、こちらにお邪魔した際に居合わせた団体さんにご馳走になった記憶があります。大人数で鍋をつつき合うというのが現地のスタイルらしいのですが、鍋料理としてもこれは納豆が入っていて粘るから直箸で手繰り合うというのはどうかなって気もします。【材料】乾燥うどん 2人分/【たれ(混ぜる)】鯖水煮缶 1缶/納豆 2パック/鰹節・刻みのり・七味唐辛子・醤油 適宜/ねぎ(小口切り) 15cm【作り方】1. 鍋に湯を沸かしてうどんを茹で、【たれ】を添える。 一人用で作ってみました。まあ料理って程のものでもないですけどね。鯖缶と納豆という強力な食材を使っているのにちょっとパンチに欠ける気がしました。めんつゆを足してしまいました。今思うとポン酢が正解かな。これは冷蔵庫の残り物の後始末料理としても活用できそうですが、それはそれでオリジナルからは遠ざかりますが、この料理に関してはそれでも良さそうです。 三重県の亀山市では味噌焼きうどんにして食べるんですねえ。醤油の代わりに味噌が入るのと粉の韓国唐辛子を使って辛みを付ける以外は通常の焼きうどんとさほど違いがないですね。びっくりするような仕上がりは期待できませんが、まず間違いのない料理になりそうです。【材料】豚肉 100g/キャベツ 1/6個/もやし 1/2袋/玉ねぎ 1/2個/うどん 1玉/サラダ油 適宜/【調味料(混ぜる)】赤味噌 大さじ2/砂糖・みりん・酒 大さじ1/韓国唐辛子・鶏ガラスープの素 大さじ1/2/にんにく 1片/白ごま 適宜【作り方】1. フライパンにサラダ油を熱して豚肉、キャベツ、キャベツを炒める。【調味料】を加える。うどんを加える。 ところが、なんだかちょっとパンチが不足して感じられますね。心持ち甘味を控えてしまったのが良くなかったかな。赤味噌は砂糖の甘味を利かせた方が味に膨らみが出る気がするからここはカロリーなど気にせずもうちょい思い切って入れるべきだったでしょうか。まあ次また試す機会は、ないかもねえ。概して言えることですが、現地のと比較していないからいつかそれを食べて旨かったらリトライするしかないのかな。
2022/08/18
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韓国料理ではずっと作ってみたいと思っていた料理があります。でも下拵えが大変そうとか、それ以上に材料を揃えるのが厄介だからとなかなか着手できない料理があったのでした。過去形を用いたことからもお判りでしょうが、ようやく実行に踏み切るに至って、しかも大変納得のいく仕上がりとなりましたので、早速に報告したいと思うのです。でもメインディッシュをいきなりというのは味気ないので順番に最近作ったものを並べてみます。 まずはパセリのナムルです。これが正統的な韓国料理であるのかは不明でありますが、まあ韓国は野菜をたくさんたべるらしいからきっとパセリでナムルを作る方もいることと拝察します。これを作るのはパセリが大袋で安価に売られている場合に限られます。今回はとりわけお手頃でなんと1袋25円という特価で販売されていました。みじん切りにして冷凍したいなあなんて思うのですが、この量ではさすがに面倒だし場所も食ってしまいます。でもナムルにすると元は大量にあったのがジップロックコンテナ1個にちょうど収まるのでした。【材料】パセリ 200g/ごま油 大さじ2/【調味料】胡椒 適宜/醤油・酒・砂糖 小さじ2/すりごま 大さじ1【作り方】1. フライパンにごま油を熱してパセリ(茎)を炒める。パセリ(葉)を加える。【調味料】を加える。 実に単純な材料と調理法。この手間なしで短時間で作れるからオーバーサイズの野菜の活用法としてナムルは適しています。青菜類とかね。それなりに日持ちもするのでちょくちょく作りますが、大概の野菜はすぐに飽きてしまうのが難点といえば難点です。ところがこのパセリのナムルはもともとが風味がとても強いこともあって案外飽きずに食べきれちゃうんですよね。健康にも良さそうだから酒の肴としても活躍するのでは。 スンドゥブ(純豆腐)チゲもまたずっと作ってみたいと思っていた料理です。簡単そうなところも良さそうなのですが、難点としては必要な材料が揃っていることがまずなくて、1品2品なら買ってくればいいけれど、それで済まないのです。豆腐は絹豆腐でもいいらしいけれど、アサリはいつでも冷蔵庫にある訳ではない。ここは割り切ってシーフードミックスを用いることで誤魔化します。キムチもピンからキリまで販売されているけれど、これはそこそこ美味しいのを使いたいからそうなるとそれなりの品を買い求めねばならない。コチュカルはまあ赤唐辛子を挽けば良しとしても、煮干粉はどうにもならない。近所のスーパーで見ると結構な量が入って400円とかで売られているけれどそんなにあっても持て余すに決まってる。いっそ煮干しを買ってきてミルに掛けることも考えたのだけれど、もともと煮干しを食べることが少ない以上それでも邪魔になるのは目に見えている。そしたらLAWSON 100で扱ってるんですね。少量なのがありがたい。アミエビ粉は干しアミがたまたまあったからそれをミルに掛ければよい。これは近所のスーパーでも少量を安価で売っているし、しかもそれなりに登板機会もあるのです。ということでようやくに材料が調達できました。【材料】水 1.5カップ/おぼろ豆腐(代替:絹豆腐) 1丁/卵 1個/アサリ 10個/豚肉(細切り/【タレ】に漬ける) 80g/キムチ(粗みじん切り) 60g/椎茸 4個/ねぎ(斜め切り) 10cm/玉ねぎ(薄切り) 1/8個/コチュカル(粉唐辛子) 大さじ1/【タレ】にんにく・生姜 1片/ねぎ(みじん切り) 適宜/醤油・ごま油 大さじ1/【調味料】ダシダ・煮干粉・アミエビ粉・胡椒 適宜【作り方】1. 鍋に水、アサリを入れて沸かし、取り出す。2. 鍋にごま油を熱して豚肉、キムチを炒める。コチュカルを加える。1.を加える。アサリ、玉ねぎ、椎茸、ねぎ、【調味料】の順に加える。豆腐を加えて崩す。卵を加える。2022/7/17 以前、三河島の呑み屋でこれを頼んだら、目の前でしかし流しの付近が死角となっていて確認できないものもあったけれど、女性店主が材料を大雑把に切って調味料を目分量で適当に加えて行ったら出来上がりってな感じでとても簡単に作れそうに思えたのでした。で実際に実に簡単な料理でありました。早い人なら5分程度で準備できそうです。現にぼくは5分で出来ました。そんなお手軽なのにしっかりと美味しいのがいいですねえ。そうだったのか。韓国料理っていうのは数日食べれるようにとか横着なことを考えて作り過ぎてしまうから飽きちゃうんだな。食べ切りサイズで作ればちゃんと美味しく頂けるのだな、と今になって知ることになったのでした。 でスンドゥブチゲ以上に憧れの料理が参鶏湯、サムゲタンでありますね。何がネックとなるかというと食材の調達がスンドゥブチゲ以上に厄介そうなところです。やはりそれなりには本格的なものを作りたいから最低限の材料は用意したいところ。もち米、なつめ、むき栗なんてのは、難なく買えはするけど大抵それなりの量が入っているからたくさん買ってしまっても持て余すのに決まっています。高麗人参となるとネットで見てもそれほど選択肢もないし、第一量と値段が購入を躊躇わせるに十分なのです。ここで大いにブレークが掛かってしまいます。でも調べてみると参鶏湯用のキットなんてものが販売されているんですね。博淑屋/参鶏湯 サムゲタンキット これがあればあとは松の実や銀杏などは自宅にあるから最低限の材料は揃いそうです。あとは丸鶏の処理にちょっと抵抗があります。なんとなく面倒な印象です。FOODIE 「丸鶏で作る本格派! 参鶏湯(サムゲタン)のレシピ。韓国料理店が下処理から丁寧に解説します」https://mi-journey.jp/foodie/74378/ でも上記の処理をするもしないもどちらだって構わないけれど、とにかく実にどうってことのない作業なのでした。こんな簡単なら丸鶏料理にハマってしまいそうだなあ。【材料】丸鶏 1羽/もち米(1時間浸水) 75g/高麗ニンジン 3本/干しなつめ 3個/むき栗 1個/銀杏 2個/松の実 大さじ2/にんにく 3片/生姜 1と1/2片分/昆布(10cm四方) 1枚/長ねぎ(青い部分) 1本/玉ねぎ(横に半分に切って、さらに厚みを半分に切る) 1/2個/胡椒 10個/水 3L【トッピング】白髪ねぎ・薄焼き卵・塩・胡椒・高麗ニンジン酒 適宜【作り方】1. 丸鶏の余分な部位(ぼんじり、手羽の第一関節より先、余分な首の皮)を切り落とす。尾の穴から腹の中(余分な脂を除く/血合いを洗い落とす)を掃除する。首の皮を引っ張って中央に集め、竹串でふさぐ。2. 丸鶏の尾の穴から腹にもち米(半量)、高麗ニンジン(1本)、なつめ(1個)、銀杏(1粒)、にんにく(1片)、もち米(半量)の順番で詰める。尾の穴を竹串で閉じる。丸鶏の足を交差させて竹串で固定する。3. 鍋に長ねぎ、玉ねぎ、丸鶏、残りの食材、水を入れて加熱する。中火で1時間煮る。冷ます。4. 丸鶏を取り出して半分に切り、煮汁に戻して温める。 さて、諸事情で作ったその夜に食べられませんでしたが、翌日温めなおして食べても何も問題がありませんでした。実作業10分程度でこんなに美味しくできるなら定番メニューに加えてもいいなあ。キットも5個セットならそれなりにお手頃になりそうです。 翌日残ったスープでこんなのを作りました。うどんが冷蔵庫にあったのでうどんにしましたが、現地ではラーメンが定番なのかな。
2022/08/16
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韓国のことを語るとどうあっても誤解を免れないのです。韓国を好意的に語っても悪意を込めて語ってもいずれにせよどうにもしっくりとこないばかりでなく、いらぬお叱りを受けてしまいかねぬからです。だから前回がそうだったように無難に韓国の好きな点をあげつらって茶を濁してみせたり、現実に合った韓国人とのエピソードなどを披露する程度のことしか書いてきませんでした。つまりどうしても韓国について言及すると及び腰になってしまうのです。何をそんなに恐れているんでしょうねえ。韓国の人っていうのは、日本人と見た目には結構似ているように思えますが、ことナショナリズムに関しては日本人のそれとは大いに違っているように思えます。でもまあ思想だったり道徳心というのは後天的なものだとしても、先天的にも日本人と大いに異なる点があるようなのです。それはアルコールの代謝能力が日本人に比べてかなり勝っているようなのです。https://www.asahibeer.co.jp/csr/tekisei/health/mechanism.html といってもこのデータを見る限りにおいてはアセトアルデヒドの分解に関わるALDH2の活性が弱いもしくは欠けている人の割合が示されているだけで、日本人の56%、韓国人の72%はALDH2が適正に働くらしいからこの人たちのいずれが酒量が多いかの比較がなされているわけではないようです。なんだ。てっきり韓国人は日本人よりもアルコール分解機能が強いものと思っていたけれどそういうことではないのね。たまに韓国の映画など眺めているととんでもない酒の吞み方をしているのを見たりするからよほど強い人が多いのかと思っていた。以下のデータを見る限りにおいてアルコール消費量は日本を圧倒しているようだけど、たくさん吞んだら強いって訳でもないからね。http://honkawa2.sakura.ne.jp/1970.html まあ、酒が強いからってそれこそ呑まない人からしてみればだから何ってことなんだけど、どうもぼくは引け目を感じちゃうんですね。 さて、それはともかくとしてこの夏はなぜか韓国料理風の肴を拵えて呑む機会アが多くなっているのです。もともと韓国料理って、どうも味のヴァリエーションが限定的で、どれも似たり寄ったりのように思えるのです。コチュジャンやキムチの赤い料理を見るとそれだけで大体味の傾向が凡そ分かってしまうのであって、たまに食べると美味しいのですが食べ進むとすぐに飽きちゃうんですね。赤くない場合は、やはりこれもにんにくとごま油の風味がすぐに脳裏に浮かんできてこれまた美味しいことは美味しいのだけど飽きてしまうのは同様だったりするのです。それはお前が韓国料理のことをちっとも知っていないからだと言われたらそれまでですが、以下の料理はこれまでも食べてきた料理が少なくないから満更知らないってことでもないと思うのですね。 韓国風の肉じゃが、タットリタンです。材料を眺めるだけで大体の仕上がり具合が想像ついちゃうんですよね。【材料】鶏肉(ぶつ切り/茹でる) 1kg/じゃがいも 4個/ねぎ(7cm) 1本/青唐辛子 3本/玉ねぎ(1.5cm幅) 1個/胡椒・塩 適宜/【ヤンニョンジャン】コチュジャン 大さじ2/にんにく 大さじ1/粉唐辛子 大さじ3/醤油・みりん・砂糖 大さじ2【作り方】1. 鍋に鶏肉、じゃがいも、全ての材料を混ぜた【ヤンニョンジャン】、ひたひたの水を加えて蓋をし、15分煮る。玉ねぎを加えて3分煮て塩、胡椒で調味する。ねぎと斜め切りの唐辛子を加え、2分ほど煮る。 やはり想像通りなんですけど、いい具合に想像したままです。いくらでもヴァリエーションが可能そうですが、でもまあ味はほとんど一緒なんだろうなあ。 今年はジョンを気に入って食べています。これも作り方に若干の違いはあっても大概薄力粉をまぶして、卵を通して焼くだけという野菜版のピカタみたいなものです。これは素材をあまりいじらず焼いただけに近いせいかそれなりに量を食べても飽きないし、しかも野菜が多く取れてヘルシーな感じがするのもいいところですね。椎茸のジョン[写真右]【材料】椎茸(薄切り) 10枚/ねぎ(小口切り) 10cm/白ごま 大さじ2/塩 小さじ1/2/ごま油・胡椒 適宜/小麦粉 大さじ3/卵 1個/ごま油 適宜【作り方】1. ボウルに椎茸、ねぎ、白ごま、塩、ごま油、胡椒を入れて混ぜる。小麦粉をまぶす。溶き卵を加える。フライパンにごま油を熱して焼く。えのきのジョン[写真上]【材料】えのき(根元を残して12等分) 1袋/塩・胡椒 適宜/小麦粉 大さじ2/卵 1個【作り方】1. バットにえのきを並べて両面に塩、胡椒、小麦粉をまぶして溶き卵をくぐらせる。フライパンにごま油を熱して焼く。豆腐とキムチのチヂミ[写真下]【材料】絹豆腐(潰す/片栗粉、キムチ、醤油を混ぜる) 1/2丁/片栗粉 大さじ2/キムチ 30g/醤油 小さじ【作り方】1/ごま油 大さじ1/溶けるチーズ 適宜1. フライパンにごま油を熱して絹豆腐を焼く。溶けるチーズをまぶして蓋をし、3分加熱する。 これも大体どんな野菜だって美味しくなりそうです。大根も薄切りしたのを焼いても美味しそうだし、それこそじゃがいもでよくやるようにすりおろしたのに粉を混ぜて焼くのもよさそうです。でもまあこれも食べ過ぎるとそのうち飽きちゃいそうだから食べ過ぎないように気を付けます。
2022/08/14
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常々、ごはん物も酒の肴になり得ると語って憚らぬ者でありますが、さすがに丼物の登場する機会は昼間が多いから昼吞みを極力しないよう努めるぼくにとっては、現実問題として余り丼物を肴にしたことはなかったのであります。無論、休日の昼めし時を少し外した時間帯に蕎麦屋などで丼物と一緒にビールや清酒を伴うことはあるし、珍しくも残業なんかで遅くなってしまい牛丼屋などで大急ぎで牛丼を掻き込みつつビールを呑み干すなんてこともあるのです。で現実的な話をすると夕食時に呑む最初の1杯がいきなりごはん類(ここにはパスタやそばなども含みます)に突入することは稀な訳で基本的には軽めの肴で晩酌しつつ、〆のごはん物となるのが通例であります。この場合、丼物ってなると実はボリュームが問題となってきてパスタやそばなら控えめな量で用意すればいいだけのことでありますが、丼物は丼を用いるだけあって丼に按配良く収まる量の加減をすると必然的に最後の一口が結構キツクなるのであります。なので、丼物を食べるのはゆっくり過ごせる休日の昼、もしくは外で呑んで帰宅した後(酒場ではそこそこお腹が溜まっている気がしても帰宅すると途端に空腹を感じることが少なくない)となるのであります。それはまあともかくとして自宅で作る丼物となると昼間だと親子丼、夜だとたまに贅沢して牛丼だったりと案外レパートリーが少ないのです。という訳で、楽しみを増やすためにもいろんなタイプの丼物を作ってみることにしました。 まずは北海道北見市で食べられているめどんという丼物になります。目丼とも書くことがあるようです。「板門店」なる焼肉店の〆の一品だそうで、やはりここでも〆扱いとなっています。【材料】ごはん 適宜/卵 1個/青のり 適宜/【たれ(混ぜる/電子レンジ600W20秒かける)】醤油・みりん 大さじ2/砂糖 小さじ2/顆粒だし 適宜【作り方】1. フライパンを熱して溶き卵を炒めて、丼に盛ったごはんにのせる。【たれ】をかけて青のりをふる。 何のことはない。単なる目玉焼きをごはんにのっけただけじゃないかとなりそうです。ぼくもそう思ってました。食べる前には準備よくゆかりなども用意して味変を企ててもいたのです。ところがですね、これがもう余計な工夫など無用なことがすぐに分かるのです。甘辛のタレは想像の域を脱しないのですが、ちょいと散らした青のりが実に効果的なんですね。ってホントにそれが美味しさの所以であるのかは不明ですが。ともあれこれは朝昼晩のいつだってイケる万能選手と思いました。タレを常備しておいてもいいとすら思うのです。 続いては、さいたま市の「娘娘」などで出されるスタカレーです。とさもよく知ってるような書き方をしましたが大宮にあった「漫々亭」で一度食べたっきりなのです。発祥などは詳細な系譜図などもネット上で見掛けましたのでそちらを参照してください。で、初めて食べた時には正直言ってこれが美味しいとは思えなかったのです。見た目の安っぽさがそのまま値段に反映されているところが魅力で、そこそこの支持を集めているだけではないか。でも先般テレビで目にすると不思議と食べてみたくなりました。そういう意味では少しは中毒性がある食べ物ということなのかもしれません。【材料】豚ひき肉(生姜、にんにくを混ぜる) 200g/生姜 1/2片/にんにく 1片/ニラ(4cm幅) 1/2束/ごはん 1杯分/ラー油 適宜/片栗粉 大さじ2/水 50ml/【汁(混ぜる)】水 300ml/醤油 小さじ1/砂糖 小さじ1.5/酒 大さじ1/鶏ガラスープの素 小さじ1/2/甜麺醤 大さじ1.5/豆板醤 小さじ1.5【作り方】1. フライパンで豚ひき肉を炒める。ニラを加える。【汁】を加えて5分煮る。水溶き片栗粉を加える。ラー油を加えてごはんを盛った皿にかける。 おやおや、案外美味しいじゃないか。それが店で実際に提供されているものと近いかどうかは不明であります。いやここはむしろ積極的にぼくの作ったスタカレーが少なくともかなり美味しく仕上がったのだと思われます。それを客観的に照明する術は持ち合わせぬけれど、写真で見る限りにおいてもトロトロよりも具材が豊富な点に理由を見いだせるのです。トロトロで白飯をガツガツイケるガキ達はにはトロトロが大半を占めるスタカレーを食わせればいいけれど、大人には具材を多めにするのが正解と思えます。 都内の「八龍」なる中華料理店でも似たような丼物があるようです。台湾丼なるネーミングが付けられているようで、ほとんどスタカレーに卵を回し入れただけの差異でしかないのでした。果たして味はいかがなものか。【材料】油 大さじ1/豚ひき肉 300g/ニラ(1cm幅) 1/2束/卵 2個/ごはん 2杯分/【A】にんにく 1片/豆板醤 小さじ2/【B】水 300ml/酒 大さじ2/シャンタン 小さじ2/醤油・オイスターソース 大さじ1/【C】水・片栗粉 大さじ1.5【作り方】1. フライパンに油を熱して豚ひき肉を炒める。【A】を加える。【B】を加える。ニラを加えて水溶き片栗粉を加える。溶き卵を注ぐ。皿にごはんを盛ってかける。 これが思った以上にグレードが上がったのです。卵の威力は絶大なものがあるようです。ただしここまですると貧乏臭さが感じられぬ余り面白味は感じられぬ一品ではあります。 蕎麦屋のカレー丼に特段の思い入れはありません。自宅でも容易に再現できる自信があったからで、これは以前から何度か試してみて実証されています。唯一の例外が椎名町のかつてトキワ荘に住んでいたマンガ家たちもちょくちょく利用していたという蕎麦屋のカレー丼であり、これは旨くて安いからこれを目標としたいところだけれど、そこに行き着くことを目指しはしないのでした。家で完コピできちゃうと外で食べるのが本当にアホ臭くなりますからね。【材料】ごはん 1人前/カレー粉 大さじ1/豚肉 50g/玉ねぎ(くし型切り) 1/4個/長ねぎ(斜め切り) 5cm/生姜 小さじ1/油揚げ(1cm幅) 1/4枚/ごま油 小さじ1/片栗粉・水 大さじ1/グリーンピース 5粒/【かえし(混ぜる/沸かす)】醤油 50ml/みりん 大さじ1/砂糖・酒 大さじ1/2/【だし(煮出す)】水 250ml/鰹節 5g/昆布 3cm×3cm【作り方】1. 鍋にごま油を熱して豚肉、生姜を炒める。玉ねぎ、油揚げを加える。【だし】、カレー粉を加える。【かえし】を加える。長ねぎを加える。水溶き片栗粉を加える。丼にごはんを盛ってかける。グリーンピースを散らす。 無茶苦茶簡単でしかもしっかりとそれらしい出来栄えが期待できるという点では実によくできた料理です。でもこれほど簡単でややもすればへたっぴな店で食べるよりよっぽどいいものができるのだから、これに700円の値段が付いていたらどんなに食べたくても注文するのは止した方がいい。できれば600円以下が適当な値段であろうと考えます。
2022/08/13
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近頃、様々なタイプのパスタを食べています。マカロニとスパゲッティばっかりでちょっと食傷気味だからパスタの種類で変化を持たせるという魂胆なのです。ところがロングパスタもショートパスタもあれこれと試してみたのですが、口に入れた瞬間の食感は束の間、違った印象をもたらしてくれるけれど、それも一噛み目だけ、もう一度噛むとすでにどれも似たり寄ったりの感触に思えてしまうのです。焼き系パスタは細かったり小さかったりすればそれだけ食感がザクッとかバリっとか異なる気もするけれど、それもはじめだけなのです。さすがにニョッキなんかになると全く別物って気がしますけど、ぼくにとってあれはパスタとは異なる何かなのです。でもたまに贅沢してフェットチーネを買ってみたのです。しかも生パスタ仕立てです。このフェットチーネというパスタ、ぼくの印象だとビーフシチューでも牛肉の赤ワイン煮でも構わぬけれど肉料理なんかの添え物として、肉料理のソースを絡めて食べるものというあくまでも脇役めいたパスタだったのです。もしかすると本格的なイタリア料理店で食べたこともあるのかもしれませんが、記憶には残っていません。ウクライナ―ロシア関係や円安などの影響で慌てて様々なパスタを買い込んだ時にどさくさで買ったはいいものの手持ちのレシピもないのであれこれと調べてみるとなかなかに興味深いレシピが見つかったので当然試してみることにしたのでした。 いっぱしのパスタ好きを自認するのであればアメリカ発祥(アメリカのイタリア移民によって作られたレシピらしい、違ったかな)のこのフェットチーネ・アルフレッドはまず最初に抑えておくべき一品だったようです。【材料】フェットチーネ(茹でる) 300g/生クリーム 120ml/バター 55g/パルミジャー ノ 80g/塩・胡椒 適宜【作り方】1. 鍋に生クリーム、バターを熱する。パルミジャーノを加えて塩、胡椒する。 パスタを加える。茹で汁を加える。皿に盛ってパルミジャーノ、胡椒をふる。 う~ん。このソースはどんなパスタにも合いそうですね。ってかこれにチェダーチーズをわっさわっさとふって焼けばそのままマカロニ&チーズじゃない。まあ、想像通りの美味しさであります。フェットチーネのもっちりむっちりとしていて濃厚な味わいにはそれに負けぬだけの強力な風味をぶつけないといかんようです。シュリンプアルフレード【材料】フェットチーネ(茹でる) 160g/エビ(殻を剥く) 10尾/マッシュルーム(薄切り) 4個/グリーンピース 40g/にんにく 2片/白ワイン 大さじ2/生クリーム 160ml/パルミジャーノ 大さじ4+α/バター 20g/オリーブ油 大さじ2/塩・胡 椒 適宜【作り方】1. フライパンにオリーブ油を熱してにんにくを炒める。エビ、マッシュルーム を加える。白ワインを加える。生クリームを加える。グリーンピース、パルミ ジャーノ、バターを加える。パスタを加えて塩、胡椒する。皿に盛ってパルミ ジャーノ、パセリをふる。 これはさらに贅沢にエビを加えたものです。見るからにカロリーが気になる料理でありますが、近頃不思議なものでいくら食べたってなぜか太らなくなった気がするのです。まあ、食べる絶対量が減ったことも間違いない事実ですが。とにかく見た目にもちょっとご馳走感があって、ために贅沢したいけど料理するのが面倒なんて時に重宝しそうです。 最後の一品がペルーの緑のパスタと呼ばれるフェットチーネを使ったものです。現地ではタジャリン・ベルデと呼ばれるようだが、出展が不明です。【材料】ほうれん草(茹でる) 1束/バジル(茹でる) 1束/玉ねぎ(みじん切り) 1個/にん にく 1.5片/バター 大さじ1/オリーブ油 適宜/エバミルク 300g/カッテージ チーズ 50g/ナツメグ・塩・胡椒 適宜/フェットチーネ(茹でる) 400g【作り方】1. ほうれん草、バジル、、エバミルク、チーズをミキサーにかける。 2. フラ イパンにバターを熱して玉ねぎを炒める。にんにくを加える。1.、塩、胡椒、ナ ツメグをを加える。パスタを入れて混ぜる。 ミキサーにかけたほうれん草とバジルが色鮮やかで贅沢です。ペルー料理はカラフルで見た目が抜群に美しい料理があって、ぼくのように10数分でわっせと調理しちゃうのは本当は適切ではないのかもしれません。今回はレシピにそれなりに忠実に則ったからあまり見栄えも楽しくありませんが、いかようにも可憐に飾ることができそうで、パーティ料理なんかにしても楽しそうです。あっ、材料を見ればいうまでもないことですが、ソースが濃厚でフェットチーネによく合います。
2022/08/11
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近頃、さっぱりパスタについて書かなくなったな、さては食べ過ぎて飽き飽きしたんだろうという憶測を撥ね退けるためってことでもないのですが、最近作って食べたスパゲッティのことを書いておくことにします。確かに最近はそばや焼きそばだったりと日本寄りの料理が主流となっていますが、どうやらスパゲッティに関しても日本のレシピを参照することが多くなっています。ぼくにとっては、何を食べるかというのは旬による食材の流通だったり価格だったりに左右されるだけであって、何を作るかというのはどうも和食、いや日本食、それとも違うなあ、端的に日本の料理それも高度経済成長期以降の日本のレシピに基づく料理とそれ以外を行きつ戻りつしているような感じです。現代日本人の好む味付けと余り現代日本人に馴染みのない料理が代わる代わる食べたくなるらしくて、その頻度が以前よりも日本寄りになってきているように思えます。これもだんだんと味覚が老化してきているということなのだろうか。廊下ってのは矛盾するようだけれど子供舌に戻りつつあるようで、だから日本のジャーナリズムやマスコミが馬鹿の一つ覚えのように決まった語彙しか持ち合わせないのと一緒でただひたすら旨いか不味いばかりを呟いているにすぎぬのでした。 さて、呟きはここまでにして、一品目は、日本オリジナルのスパゲッティとして頂点の一皿に位置するといっても過言ではないレシピから始めます。あんかけスパゲッティです。敬意を表して名古屋の有名店「スパゲッティ・ハウス ヨコイ」のものを模したあんかけスパを作りました。ミラカンというメニューになります。まあ具材の使い分けで料理名を変えるという雑なアイデアが日本のお店らしい出鱈目さが好きです。【材料】スパゲッティ(太麺/茹でる/冷水で冷やす) 80g/【具】玉ねぎ(薄切り/茹でる)・ピーマン(縦に細切り/茹でる) ・マッシュルーム(水煮/茹でる)・トマト(角切り)・赤ウインナー(斜め薄切り/炒める) ・ハム(短冊切り/炒める)・ベーコン(短冊切り/炒める) 適宜/胡椒 適量/水 300ml/油 適宜/【あん】赤ワイン 大さじ2/トマト水煮 1/4缶/ケチャップ 大さじ3/ウスターソース 大さじ1/砂糖 小さじ2/ビーフコンソメ 2個/にんにく・酢・カイエンペッパー 小さじ1/2/白胡椒・パプリカパウダー 小さじ1/2/片栗粉 大さじ1/水 大さじ1【作り方】1. 鍋に湯を沸かして赤ワイン、トマト水煮、ケチャップ、ウスターソース、砂糖、コンソメ、にんにく、酢、カイエンペッパー、白胡椒、パプリカパウダーを加える。水溶き片栗粉を加える。2. フライパンに油を熱してスパゲッティを炒める。皿に盛って2.をかける。【具】をのせて胡椒をふる。【具】 ミラカン:ウインナー・ハム・ベーコン・オニオン・ピーマン・マッシュルーム/ミラネーズ:ウインナー・ハム・ベーコン・マッシュルーム/カントリー:オニオン・ピーマン・マッシュルーム・トマト ということで作ってみたら案外簡単なものですね。味もそこそこオリジナルに近くなった気がします。オリジナルに近いってのは、つまりはいくら白コショーを利かせようともどこかしら味がぼんやりした感じが残るのです。まあそれなりに美味しい事は美味しいのですが、そこまであと引く感じはありません。まあそういうぼんやりした味だからこそまた思い付いたように味を確認するために食べてみようと思うのでしょう。 続いては、パスタの町として俄然脚光を浴びんど地元勢力の猛プッシュを受けている高崎の有名パスタ料理店「ボンジョルノ 本店」の名物メニュー、魚介ベスビオをいただいてみることにしました。【材料】スパゲッティ(茹でる) 400g/トマト水煮・水 300ml/オリーブ油・バター 大さじ1/にんにく 小さじ1/赤唐辛子(砕く) 1本/玉ねぎ(みじん切り) 1/4個/セロリ(みじん切り) 1/4本/シーフードミックス(イカ・エビ・アサリ) 200g/チキンコンソメ顆粒 小さじ1.5/ドライオレガノ・砂糖・塩・胡椒・タバスコ 適宜【作り方】1. フライパンにオリーブ油、バターを熱してにんにく、赤唐辛子を炒める。玉ねぎ、セロリを加える。トマト水煮、水を加えて煮詰める。シーフードミックス、コンソメ、オレガノ、砂糖、塩、胡椒を加える。皿にスパゲッティを盛ってソースをかける。 レシピを見るとこれぼくがレシピなしにシーフードスパゲッティを食べようと思って作ったらこうなるんじゃないって感じです。砂糖は入れないかな。何にせよ本物はここまで安直ではないことを願いたいものであります。 さて、残りの2品はナポリタン寄りのスパゲッティです。一つ目は、大手町の大手町ビル地下2階にある「リトル小岩井」のそのままズバリのナポリタンです。基本的にはオーソドックスなスパゲッティの処理と具材でありますが、調味料に若干の工夫があります。その効果はいかに。【材料】スパゲッティ(2.2mm/茹でる/冷水で洗う/サラダ油をまぶす/冷蔵庫で一晩寝かす) 150g/バター 小さじ2/塩・胡椒 適宜/【具】ベーコン(1cm幅) 1.5枚/玉ねぎ(薄切り) 1/2個/ピーマン(3mm幅) 1個/マッシュルーム(薄切り) 1個/【調味料(全てを沸かす)】酒・みりん・砂糖 小さじ1/トマトケチャップ 大さじ2/にんにく 1/2片【作り方】1. フライパンにバターを熱してベーコン、玉ねぎを炒める。ピーマン、マッシュルームを加える。塩、胡椒する。スパゲッティ、【調味料】を加える。 そうなんですよね。にんにくが入っているのはまあいいとして、みりん、砂糖、酒も多少は作用するのか甘味が忍ばせてあるんですね。この甘味がナポリタンをグンと味わい深くするような気がします。ぼくは本来はナポリタンには潔くケチャップのみの味付けとしていましたが、これは甘味を加えたものに軍配を上げざるを得ません。 続いては、福岡県直方市にあったという「喫茶店 夕やけ」の焼きスパなるメニューです。現在も不定期に当時の店主が提供する機会があるようです。具材はそのまま焼きそばですね。味付けは焼きそばとナポリタンの中間をとったような感じです。【材料】スパゲッティ(茹でる) 150g/豚肉 適宜/キャベツ 100g/もやし 1/2袋/玉ねぎ 1/4個/中濃ソース・トマトケチャップ・醤油・塩・胡椒 適宜/【サラダ】キャベツ(千切り)・きゅうり(斜め薄切り)・トマト(くし型切り)・マヨネーズ 適宜【作り方】1. フライパンに油を熱して豚肉を炒める。玉ねぎ、キャベツ、もやしの順に加える。塩、胡椒する。スパゲッティを加える。ソース、ケチャップ、醤油を加える。2. 皿にキャベツ、きゅうり、トマトをのせてマヨネーズをかける。1.を盛る。2022/6/3 うん、これは焼きそばですね。スパゲッティでもいいけれど、どちらかといえば焼きそば麺の方が合いそうです。まあ、お決まりの結論として、ほとんどの麺類にナポリタン味やソース焼きそば味は合うっていうことです。
2022/08/09
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