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シャリィのニュートラルランプが大分前から点灯していない。乗るのに支障がないので放って置いたが、点灯すべき物が点灯しないのはどうもしっくり来ないので原因を探ってみる事にした。最初にスプロケカバーを外してピックアップの断線を確認したが問題は無さそうである。それでは球切れかと思いヘッドライトを開けて電球ソケットを引き抜いてみると真っ黒になって切れていた。他の電球も調べてみたら、メーターランプ、ヘッドランプ、テール/ストップもいつの間にか切れていた。早速バイク用品店で買い足し交換したのだが、アクセルを煽っている内にニュートラルランプが再び点灯しなくなった。また切れたようである。これはおかしい。何処かに過電流が流れているのだろうか。ネットでいろいろ調べていると、6V時代のシャリィ、ダックス、ゴリラは死んだバッテリーを付けたままアクセルを煽って回転を上げ過ぎると電球に負担が掛かって球切れするそうである。なるほど。当時は現代のバイクのように過電流を防ぐ安全装置が付いていなかったのだ。と、言う事は電球を新品にしても、バッテリーを新品にしない限り球切れはまた起こると言う事か。ここは安物で良いから新品バッテリーを奢る事にしよう。オリエンタルバッテリーZX6N4-2A-4(GSユアサ6N4-2A-4 互換)送料込みで1,728円。電球はニュートラルランプ、メーターランプが6V1.7W。ヘッドランプが6V15/15W テール/ストップが6V10/3Wだ。バッテリーとニュートラルランプを入れ替えて再び始動。キーONでニュートラルランプが緑に光るのは実に気持ちがよろしい。アイドリングでもウインカーがキッチリ点滅する。ホーンも大きな音だ。アクセルを大きく煽って回転を上げながら、ライトON。上下に切り替えてみる。6Vなので今となっては暗いが問題無く前方を照射している。テール、ストップも赤く光りこちらも問題無い。このオリエンタルバッテリーが何時まで持つか心配ではあるが、当分は安心して乗れるだろう。6Vの電球GSユアサ6N4-2A-4 互換だけあってピッタリ収まるオリエンタルバッテリーキーONで緑に光るニュートラルランプ
2016.04.28
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以前修理を行ったマツダの販売店から工作車(ボンゴフレンディー)のリコールの案内が届いていたが、重要な箇所ではないので、そのままにしていたが、段々と忙しくなる前に済ませておこうと修理に持って行った。前回のリコールは前輪を駆動するためのプロペラシャフトの強度不足による交換であったので、部品も大きいし、作業時間も長かったが、今度はパワーウインドーのスイッチの交換だけなのであっという間だ。何でも、パワーウインドースイッチの上から水を掛けるとスイッチの不良で発火する恐れがあるらしい。しかし、スイッチの上から水を掛けるバカがいるのだろうか。この車はキャンピング仕様なので、ドアを開けたままにする事があり、そこに雨が....とか。運転中に飲み物を誤ってスイッチの上にこぼすとか。何れもなかなか遭遇するものではないような。しかも、この車は平成9年式だ。もうかれこれ20年が経とうとしている車のリコールが発覚するとは、遅いのか。事例が少なかったのか。そりゃそうだわな。誰がわざわざパワーウインドースイッチに水を掛けるものか。それにしても車会社は大変だ。20年程前に造った車にもアフターフォローをしなくてはならないのだから。それが信頼されるメーカーになっていく条件にもなるのだろうが....。何れにしてもパワーウインドースイッチは新品になった。バッテリーも2つ共新品。エンジンは絶好調。当分は心配ないだろう。願わくは、ビアンテの後継機種としてハイエースやキャラバンのような縦置きエンジン後輪駆動(4輪駆動)のレイアウトでCX-5の2.2Lクリーンディーゼルエンジンを積んだワンボックスを作ってくれればバカ売れする事間違いないと思うのだが、マツダは逆行しプレマシーもビアンテも製造を止めてミニバンから撤退するようである。何とも残念である。今更新品になったパワーウインドースイッチ
2016.04.22
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クラブマンの電装品のチェックを行ってみた。ライト、ポジション、ウインカー、ストップ、尾灯、セルのどれも正常に作動したが、一つだけ忘れていた。ホーンだ。車体に組み付けてから鳴らしていなかったが、結線も単純だし当然鳴るだろうと試してみたら、これが鳴らない。外して端子を磨いてスイッチを入れるが鳴らない。ホーンは錆も無く綺麗だし、ホーンがそうそう壊れるとは思われないので、スイッチかそれとも断線か。また、面倒な事になってきたと思いつつ、まさかと思いホーンを外してコードを繋いでバッテリーに直付けしてみると、これが鳴らない。ホーンが壊れているようだ。早速、ヤフオクで検索。945円の上物を競合無く落札した。メッキのホーンカバーも磨いてみると現物より綺麗だったので満足である。車体に取り付け端子を繋ぎ、鳴らしてみると、少し低めの大きな音がする。流石HONDA、V7ドンキーより遙かに良い音である。クラブマンのホーンはホーンカバーのデザインを含め初期型から変わっていないようなので、どの型のホーンを付けても大丈夫である。従って中古の量が多いのが良い。中古ホーン(左)と不良ホーン(右)車体に取り付けた中古ホーン
2016.04.20
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フロントサスが直り走ってみたくてしょうがない。そんなとき陽気に誘われふらっと出かけた。今日は奥吉備街道を全部走ってみよう。いつもの総社から空港、宇甘渓、よく通行止めになる県道71号線はokだった。建部町から奥吉備街道に入る。春の陽気ときれいな青空、3-4速を多用した4000回転あたりのエンジン、まことに気持ちがよい。人間もBMWもそこそこの年齢なので無理、無茶はしない。ソメイヨシノはもう散ってしまったが、八重桜がまだ楽しませてくれる。(写真1)社外品のレギュレターや、ダイオードボードも問題なく動作しているようだし、遠出も大丈夫だろう。いや、身体がもたないか。帰ってきてからちょいと部品交換。先日のビーマーではもう少し部品を仕入れていた。まずはバッテリーケースのクッションゴムだ。バッテリーケースは5個のゴムで吊されている。これが経年変化でひび割れてくる。(写真2)そのうちちぎれてしまうので早めの交換が必要になる。5つ全て外したら3つが割れていた。(写真3)次はチェンジベダルゴムだ。コイツはいつも品質がよくない。早めに割れてくる。切れてしまわないうちに手当(写真4)をしながら使っていた。あまり目につくことはないがいささかぶさいくなので新品を2つ購入、ようやく交換となった。さぁ、いつでもツーリングに行けるぞ。(写真5)(藤)写真1写真2写真3写真4写真5
2016.04.18
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ブレンボのディスクプレートにはやはりブレンボのパッドか、とEBC製はやめてブレンボを組み付けた。(写真1)コイツの効き具合も含めて試乗だ、と出かけたのが太さんたちのプチツーリングの日の午後。目的地はいつもの奥吉備街道、北房まで。今回は奥吉備街道40キロを全て走ることなく、途中の円城から街道に入る。北房までは25キロほどだ。途中でいろいろなことを試す。強めの加速でフロントサスが伸びるか、ブレーキングのあとのサスの動き、あるいはコーナー手前の段差の連続でのサスの動き、などなどどれも明らかによくなった。BMWのクランクは前からエンジンを見て時計方向に回転している。当然反動が車体に出てくる。BMWにまたがってアクセルをふかすと車体が右にぐらっとする。左コーナーでアクセルをあけると車体は起きようとするが、サスが伸びることによって路面をしっかりとらえる。右・左コーナーでアクセルオン・オフを使い分けながらの旋回が気持ちよくなった。現代のサスに及ぶべくもない(現代のバイクに乗らないので分からない)が、BMW本来の柔らかいがしっかりしたサスが戻ってきた。さらにブレンボディスク+ブレンボパッドもいい仕事をする。ガツンと効くことはないが、以前のソリッドディスク+EBCパッドに比べるとかなり改善された。でもディスクはすぐにキズだらけだ。(写真2)途中、満開の桜の下でパチリ。(写真3)勘違いと思い込みで回り道をした今回の修理だった。一車種を長く乗り続け、他のバイクを触ることが少ないことは、こんなところに落とし穴があるのだろうか。北房の道の駅で好物の揚煎餅を久しぶりに手に入れニコニコ、動きの戻ったサスにニコニコしながら帰路につく。本日の試乗170kmなり。(藤)写真1写真2写真3
2016.04.15
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フロントフォーク如きで一月も悩んでいるうちに太さんはクラブマンを完成させてしまった。さて、再び分解、リング7を取り外した。コイツが悪いのか、新品とどう違うのだと新旧を見比べる。(写真1 左新 右旧)切り欠きの大きさ以外に何かあるのか、と今度は拡大鏡を手に比較しているうちある違いに気がついた。このリングがインナーチューブ内側と摺動するか所、つまりリングの外側の形状だ。入っていたリング断面(写真2)、今回買った新リング断面(写真3)、新リングは少し丸い!これか!以前買って使うのをやめたリングも断面を見ると四角い。入っていたリングはこすれて摩耗し四角くなったのだろうか、分からない。確信はないが動きを改善するにはこれを交換するしかない、と分解作業を進める。一度ばらしてから日がたっていないので作業は慣れたもの。向きや順番を間違えないように慎重に組み立てる。また、ストップブッシュ2は入れる場所を変えてサスが伸びきったとき当たる位置に入れ直した。再度オイルを入れ、スプリングを入れない状態で伸縮してみる。おっ、明らかに以前と違う。最も縮めた位置でインナーチューブ上端を持ってぶら下げてみたら、以前はアウターチューブは引っ張らないと降りて来なかったが、今度は自然に静かに降りてくる。明らかにスムーズだ。縮めてみても以前よりは小さな力で縮む。これは良いかも、ともう一本も作業を行った。はやる心で組み付けるが最後の三つ叉、ピンチボルト締結はトルクレンチの出番だ。(写真4)(藤)写真1写真2写真3写真4
2016.04.14
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直ったかどうかは全て組み立て試乗してみないと分からない。組み立てた後車庫内でメインスタンドを外す。サスは数センチ下がるもののブレーキを握り車体を揺すってみるもやはり動きは渋い。近所を少し試乗してみてもやはり動きが悪い。このBMWは以前サイドカーをつけていたときもあり、強化スプリングが入っている。それが悪さをしているのだろうかとノーマルの柔らかいスプリングを試してみることにした。再びビーマーで注文するも純正は欠品。社外品だが純正よりもよい、と言うふれこみのスプリングがあるようでそれを手に入れた。スプリングは案外安い。BMWのスプリングはノーマル黄色、強化白のペイントが塗ってある。外したスプリングは白。手に入れたのは純正ではないので色は無し。(写真1)線材の太さは変わらないが、巻き方が違うようだ。早速組み付け前回と同じように車庫内で揺すってみるも多少柔らかくなったかな、と言う程度。試乗もしてみたがやはり動きは悪い。カタログをくれたBMWに長く乗っていた人に聞いても分からない。フジイに聞いてもモノに触らず電話だけではなかなか解決しない。ただ、この年代のサスはかなりいい加減なのでちょっとの組み立てミスが作動に悪影響は与えにくいらしい。さて、困った。通常フロントサスはブレーキをかけて車体が止まったあと伸びる。(我がBMWは伸びない)、壁などに軽く当てて縮んだ後伸びる。(同 伸びない)、また、BMWはシャフトドライブなので加速するとリヤサスはもちろんフロントサスも伸びるのだが、これが伸びない。コーナーは”伸びる”サスを利用し、加速状態で駆け抜けるのが鉄則だ。バンク角も深くとれるので伸びないサスはいただけない。分解図、ばらしたときの写真、記憶を基に縮んだときの図、伸びたときの図を描き、悩む事数日。図の13はパイプであり、図では分からないがあちこちに穴が開いている。9と14はスプリングで押され、フォークオイルの流れを一方方向に制限するバルブの役目をしている。頭の中だけではこのオイルの流れがなかかか理解できないのだが、バルブが悪さをしているとは思えない。車体を揺すったとき、サスの動き始めに引っかかりを感じる。もうこれはリング7に原因があるとしか思えない。(藤)写真1
2016.04.13
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フロントフォークオイルシールの打ち替えは難なく終わる。(写真1)ギャグに比べてあっけない。普通ここにはオイルシールが抜けないためにクリップが入っているのだが、BMWにはそれがない。従ってオイルシールの交換は簡単である。パーツリストの図を参考にインナーロッド13を組み立て、リング7を入れてインナーチューブ内側に入れるのだが、ここでプラスチック部品2を入れる場所に悩む。(図1)を見ると2はスプリングの下に入っているように見える。確かに2の内径はスプリングベアリング8の上部外径にぴったりだ。でも名前は「ストップブッシュ」。サスが最大伸びきったときはインナーチューブ下部、リング3の上部とインナーロッド13の太くなったところの下部が当たる。そのクッションと考えれば13のロッド部分に入れなければいけない。でもそれだとロッド13の外径はブッシュ2の内径に比べて細すぎてグサグサだ。悩みつつスプリングの下、スプリングベアリング8の上部に入れることにして組み立てた。インナーロッドを組み立て、リング7を注意深くインナーチューブに挿入、更にアウターチューブに組み付け、オイルを280cc注ぐ。スプリングは入れないで何度か伸ばしたり、縮めたりしても特にざらつきなどは感じられない。縮める力より伸ばす力の方がかなり大きい。ただ動き始めが少し引っかかる。他の正常なBMWのサスを知らない私は「こんなものか」。もう一本も同様の作業を行い左右の差は感じられない。(藤)写真1図1
2016.04.12
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フロントフォークを全てばらすとこんな部品から構成されている。(写真1)左上部3枚のピストンリング状部品が取り外したリングであり、その下部6枚が新品である。新旧リングをフリー状態で計測すると直径、厚み(摺動面と内側)とも変わりない。ということはすり減っていないということか。しかし合口の隙間は新品のほうが少ない。実は以前行った”作業ミス”のときも新品リングを用意していて、今回と同様のことを考えたのだがその時は実際組んでみたのである。すると合口の少なさ故インナーチューブ内径に対し、合口の少ないリングはどうにも固すぎてうまく入らなかったのである。そこであきらめて古いリングをそのまま組んだのである。今回、前回の失敗を思いつつも再度新品リングを6枚買いちょっと見比べただけで「前回購入リングと一緒か」と落胆しつつ、摩耗していないこともあって旧リングを再利用したのである。これがまたまたミスを招く。ちなみにサークリップの下にある大きめの黒いドーナツは、フルボトムしたときのクッションで、アウターチューブ最下部のキャップの内側に付く。(写真2)(藤)写真1写真2
2016.04.11
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一番中心にあるロッド13を抜き、部品を並べてみるとこんな感じだ。(写真1)左端に太くなった部分8があり、そこにピストンリング状の部品7が3枚重ねて入れられている。(写真2)以前組んだときに、この3枚の組み付け方を間違えたのかもしれない、と考えたのである。このリングはインナーチューブ内側のオイルを掻きおろすための部品であるが、サービスマニュアルには「この3枚のリングの切り欠きを揃えていれよ」とあった。それを読まず(英文だったので・・・)ピストンリングの常識で切り欠きを120度ずらして入れていたのである。切り欠き、というだけに揃えて入れると当然隙間ができる。ピストンリングには当然隙間はないほうがよい、という常識で組んだ間違いなのか、それが動きが悪い原因なのだろうか、こんなのが関係するだろうか、などなど考えを巡らしオーバーホールに至ったのである。4サイクルエンジンのピストンリングは動作中に回転する。いくら揃えて入れてもだんだんずれてくるはずだ。揃えることに意味はあるのだろうか。でもサービスマニュアルにわざわざ書いているのだからやってみよう。(藤)写真1写真2
2016.04.10
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いよいよフロントフォークの修理に取りかかる。R90/6のフロントフォーク内部はこんな部品から成り立っている。(図1)BMWR/5シリーズやBMWR/7シリーズの初期モデルもよく似た感じだ。このうち2,4,7,9,11(図1中の番号:以下同じ)を交換する。但し4と11は同じ部品でアルミ製。10はBMWR90/6には設定無し。また、分解して分かったのだが5は物理的に入らない。(3と3で挟まれた間が狭く、4と5両方を入れるのは不可能。)但し4と5はよく似た部品なので区別がつかない。日本のメーカーは必ずパーツ番号が印刷された袋に入ってくるが、BMWはそうとも限らないので困るときがある。必要であろう部品を取り寄せた。(写真1)プラスチックの部品を中心に交換し、オイルシールも交換しよう。まずはフォークを車体から取り外し万力に固定。ボトムケース下部の36ミリ巨大ナットを緩め外すと(写真2)インナーチューブの下部が現れる。ここにドーナツ状の特殊なリングが2個ねじ込まれている。これが3だ。緩めるためには特殊工具が必要なのだが、そんなものは持っていない。そこでステンレスの板をグラインダで削り工具を作って緩める。(写真3)(藤)図1写真1写真2写真3
2016.04.09
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昨年11月藤さんが持って来てくれたGB250クラブマン。メッキ類は青錆が浮き、埃で汚れていたが、右のサイドカバー以外は欠品もなく、オプションのシングルシートまで付いた極上品であった。調べて見ると希少な初期型(E型)である事が判明。年が開けて少し温かくなった3月に入って本格的な修理に突入。重要なキャブのオーバーホールは特に慎重且つ念入りに行った結果、調子はすこぶる良い。アクセルワイヤー欠品に付き、自転車用ブレーキワイヤーを代用した以外は大きな問題もなく完成を迎える事ができた。キャブレターのパイロットジェット類に一部廃番が出ているが、H型以降のモデルについては岸田精密工業http://www.keyster.jp/index.htm で燃調キットがHONDA純正より安く販売されている。初期型のE型など、燃調キット一覧にない物については可能な限り対応するとの事であるので、頼もしい限りである。ギアの入り具合やブレーキの調製、回転の上がり具合など乗って見なければ分からない事も多くあるので、その辺を乗って見た。クラッチワイヤーが延びているのかエンジン側を限界近くまで調製して何とか収まった。アクセル全閉から開ける時、瞬時に回転が付いてこないのが少し気になるが、回転が上がった状態では問題無いので、こんな物かもしれない。このバイクは単気筒にしては回転の上がりが早く、良く回るエンジンである。低速トルクもそこそこあるのでゆっくり走れなくもないが、5,000回転以上回してブンブン走るのに向いているバイクである。良く回るのでゆっくり走ろうと思って見てもついつい回して走ってしまう。そんな味付けのバイクである。同じエンジンを積んでいるCBX250RSはスポーツモデルなので、クラブマンも基本的には同じである。あの、クラッシックスタイルに騙されてはいけないのである。ただ、V7ドンキーに乗り慣れている事もあり、パワー不足は否めないし、車体が軽いので、ふらつく。一般道はまだ良いだろうが高速重視のツーリングなどでは辛い物があるだろう。全体のスタイリングはクラッシックのカフェレーサータイプで好感が持て、思い切ったメッキパーツの多用なども質感が高まって所有欲を満たすものがある。詳細に説明すると、初期型のもっさりしたタンク形状はこのシリーズの中では一番良い。当然の事ながらスポークホイール。メッキカバー付きの2連メーター、スチールメッキにガラスのヘッドライト、オプションのシングルシート、両方から見え安定感のある2本出しマフラー、一文字ハンドルはセパハンに変更すればスタイルはもっと良くなる。乗らなくても飾って置くだけで、酒が飲めると言う事だ。
2016.04.08
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4月5日快晴、気温19°の予報が出た。このところスッキリしない天気が続いていたが、久し振りの朗報である。急に走りたくなって福さんにメールすると、あっさりOKが出た。5日は忙しい筈だが....まあいいか。午前9時福さんの家近くのセブンで待ち合わせ。春休み中とあって次男とタンデムでやって来ていた。今日は、近場の地道を走りのんびりと桜を満喫する予定である。笠岡への海岸線の道は初めて通るので福さんが先導する。少し狭い所もあったが、車も少ないし快適に飛ばす。寄島からは、西大島に掛けて海岸沿いの道も広くなりカーブと景色が美しい。笠岡へ着くと神島大橋を渡って神島(こうのしま)へ以前は島であったが笠岡湾干拓により今は陸続きになっている。この最先端に神島なびっくLANDなるキャンプ場があるとの事で今度はV7ドンキーが先頭で防波堤が続く海岸線を走る。なびっくLANDはお休みのようなので歩いてキャンプ場まで行こうとしたら、福さんの携帯に悪魔のメールが入っていた。「キュウヨウニツキスグカエレ」仕方なくここでお別れとなる。さて、どうするかソロツーリングになってしまった。このまま帰るのも勿体ないので、取り敢えず鞆の浦まで行って見ることにした。その前にキャンプ場を見ておく、このキャンプ場は有料だけあって海岸から続く芝生が美しく、良く整備されたキャンプ場である。なびっくLANDからUターンして福山を目指す。干拓の道は信号もなく一直線だ。北海道を走っているような錯覚に陥る。あっと言う間に県境だ。広島県に入り、日本鋼管(JFE)がある鋼管道路を通り入江大橋を渡って、南詰の信号待ちをしている時だった。前に乗用車が1台。赤信号から右折可の矢印が出たので、乗用車と共に右折しようとすると、突然前方の対向車が前を塞ぐように突っ込んで来た。前を行く乗用車はすり抜けたが、こちらは無理だ。そこで突っ込んで来た対向の軽ワンボックスが急ブレーキを掛けながらも、道を譲れとの手で合図を出す。何が道を譲れじゃ阿呆んだら〜。車に乗っていたのは老夫婦で婆さんが運転していた。交差点の真ん中で老父婦の車を止めて怒鳴り上げてやろうかと思いつつ、軽の前に立ちはだかり渾身の睨みを効かせたが、それでも老父婦は止まる事無くバイクを避けながら、完全なる赤信号を強引に突破したのである。この騒動のお蔭でV7ドンキーを含め3台の車しか右折する事ができなかった。最近の年寄りは交通ルールを守らない、走るのが極端に遅いなど目に余るものがある。右折中のバイクに前を塞ぐように赤信号で突っ込んで来られたら逃げようがないのだ。もしもドンキーに接触でもしていたらと思うとゾッとする。ブチ切れて軽のワンボックスをボコボコにしていたかも知れない......。カッカして事故でも起こしたらつまらないので、気を取り直して沼隈方面の看板を左折、芦田川を渡っていると右手に草戸稲荷神社の派手な社殿が見えて来たので、桜見物に寄ってみる。神社の桜は満開だ。参拝の後、花見をしながら福山の先輩に電話をしてみると、今日は休みなので家で町内会の回覧板の名簿作りなどをやっているとの事。昼にはまだ早いので鞆の町並みを見学して昼過ぎに向かう事にして電話を切った。予定では鞆にはグリーンラインを通って行くことにしていたが、先輩が言うに確かグリーンラインは二輪車通行止めだったような....との情報を貰うが、昔に比べ二輪乗りも激減した昨今、二輪車を通行禁止にしている道などあるのだろうかと思い入口まで行って見た。撃沈である。二輪車通行禁止の表示板が掛かっていた。仕方なく一般道を鞆まで走る。この町は道幅が狭いので有名である。従って町中に四輪を駐車するスペースはない。しかしバイクなら何とかなる。路地を物色していたら小さな神社を見つけた、境内には車がビッシリと駐めてあったが、隙間を見つけて駐車する。賽銭を投げて御礼をした後、カメラを手に町並みの散策を開始する。鞆と言えばやはり沼名前神社(ぬなくまじんじゃ)だろう。町中から石畳の参道が曲がりながら社殿まで続く。参拝の後、ここでも満開の桜の下でゆっくりと花見をして過ごす。古い町並みを歩くが、今日は観光客もまばらだ。有名な保命酒は少し離れているのでバイクで向かう。保命酒は薬膳酒で非常に甘い。小さい頃、保命酒の酒粕をよく食べた記憶が甦る。鞆の浦の港に出て、仙水島を見ながら福山へ折り返す。昼少し回っていたので先輩のおごりで福山で一番のお薦めラーメン八福神で醤油豚骨を注文する。店は狭く8人で満席となるが、九州風の硬麺で美味い。その上1杯500円とリーズナブルだ。替え玉100円を追加注文したのは言うまでもない。その後、場所を移動。コーヒー店で1時間位積もる話しをして早めのお開き。今日は同業者が山口の銘酒「獺祭」を持って来るというので、お好み小屋での夜桜宴会が待ち受けているのだ。はやる気持ちを抑えて、高速に乗って30分で到着。食材を用意し、いざ宴会。草戸稲荷神社満開の桜とV7ドンキー鞆の町並みと石の社号標ベランダに突き刺さる鳥居の貫沼名前神社HONDAベンリー125?保命酒とV7ドンキー鞆港
2016.04.06
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タペット調製はエンジンの冷間時に必ず圧縮上死点で行わなければならない。その為にはエンジンの左側にあるクラックシャフトホールキャップとタイミングホールキャップを外して圧縮上死点であるTマークと合わせマークを合わす必要がある。小さなタイミングホールキャップはマイナスドライバーで直ぐに緩んだが、クラックシャフトホールキャップはビクともしない。キャップがマイナスの溝のみであるので、他の工具は使用出来ないのである。ドライバーをタガネ代わりにしてハンマーで叩いて回そうとするも、動かない。アルミなので余り大きな力で叩くと割れる恐れがあるので此処は慎重にならざるを得ない。他に何か良い方法はないものかとネットで調べてみたら、500円硬貨をペンチで挟んで緩めたと言うのが見つかった。早速やってみたが、硬貨が曲がっておしまい。撃沈である。エンジンカバーもホールキャップもアルミなので、鉄のような頑固な錆が発生しているとも思えないし、ロック機構も無いのに何故こんなに固いのか。ホールキャップをじっくりと眺めているとキャップが嵌っている廻りに細い隙間があり、その隙間が茶色に変色している。どうやら、ゴミとアルミ腐食で固まっているらしい。極細精密ドライバーで隙間を掘ってみたら茶色いゴミサビが出て来た。そこにCRCを噴射し、マイナスドライバーとハンマーでブッ叩いたら少し回った。やれやれである。突起が無いように安全面とデザインに配慮してのマイナス溝のホールキャップであろうが、もう少し整備性を考えて貰いたいものである。ここが緩まないトラブルが多いようで、改良型のホールキャップと交換している者もいるようである。クランクシャフトに14ミリのディープソケットを突っ込んで左に回転させて行き、タイミングホールから見えるTマークを探すのだが、色々表示打痕があって分かりにくい。懐中電灯で照らすもTの打痕が確認できない。SMを見ても写真が小さく暗いので分からないので、ネットで調べてみたら、クランクシャフトを左に回転させて行き最初に現れる2本線(II)マークがアドバンス(進角)マーク、その次に現れる1本線(I)マークがF(点火)マーク、その次に現れる1本線(I)マークがT(圧縮上死点)マークで横にTの打痕があるとの事。親切なものである。3本目の1本線をよく見てみると、その横にTが横向きに打痕されているように見える。これじゃ分からない訳だわ。圧縮上死点を出したところで、タペット調製に掛かる。SMによるとタペット間隔はIN側が0.05ミリ、EX側が0.08ミリとなっている。タペット間隔の調製はサブロッカーアームの下側にシクネスゲージを突っ込んで行う。10ミリのロックナットにメガネレンチを嚙ませ、調製ネジで調製するのだが、通常このネジの頭はマイナスが切ってあるのだが、クラブマンは四角になっている。SMを見るとタペットアジャストなる専用工具を使用する事になっているが、こんな物買うわけには行かないので、ペンチで摘んで調製を行った。IN側が左右共開き気味であったが、EX側は調製の必要はなかったので、カバーを閉じることにする。新品のガスケットはゴム製でかなり厚みがあり、ガスケットと言うよりはパッキンと言った感じだろうか。恐らくタペット調製などで開ける事が多いので、シリンダーヘッドやカバーの接合面に張りつかないゴム製にする事で再使用出来る事を考えているのだろう。メーカーはその都度新品にして下さいとアナウンスしているが、現にモトグッチなどは毎回の交換は行っていない。念のために液体パッキンを薄く塗って組み立てる。ボルト4本を慎重に軽めに締めて、ブリーザーチューブを繋ぎ、プラグキャップを嵌めて終了である。さて、エンジン音は如何に。エンジンを掛けてみると、打音のような音が全く消えた訳ではないが、少し小さくはなったようである。完璧なエンジン音を聞いたことが無いのでこの音は他の箇所のものかも知れないし、こんな音がするのかも知れない。それにしても、流石HONDA、ゼファーのエンジンと比べれば単気筒と雖も断然靜かである。ドライバーをタガネ代わりに使用するが緩まないクラックシャフトホールキャップホールキャップの合わせ目に付いた腐食汚れクランクシャフトを回しタイミングホールキャップでTマークを合わせるシクネスゲージを突っ込んでバルブクリアランスの調製を行う
2016.04.04
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調子良くセル一発で掛かり、アイドリングも安定しているクラブマンのエンジンだが、エンジンヘッド辺りからの打音が大きく気になる。恐らくバルブクリアランスが少し狂っているのではないかと思われるのだが、クラブマンの場合、カブ系やセローのようにエンジンにタペット調製用ホールが無いためにヘッドカバーを開けての調製となるので、ヘッドカバーガスケットも必要となり、どうしようかと迷っていた。このエンジンはヘッドカバーにオイル通路が仕込んであり、カムシャフトの上部4箇所からオイルが吹き付けられ潤滑するようになっているので、通常のヘッドカバーより丁寧に扱う必要がある。よく、ネット上にこのエンジンはカムシャフトが弱いと書いてあるが、適正なオイル交換をしなかったり、粗悪オイルを使用した為にこの通路が汚れてカムシャフトの潤滑不能に陥った事によるものと思われる。走行距離からしてヘッドを開けるには至らないと思われるが、この事もあるので、一度中を見てみる必要があると判断して、ガスケットを発注していたらHONDAから届いた。クラブマンのヘッドカバーはタンクを外すだけで、上部の4本のボルトを緩める事によって外す事ができる。CB750はフレームが邪魔してヘッドを外すにはエンジンを降ろす必要があるようなので、その事を思えば整備性は良い方だ。しかし、この4本のボルトはアルミ製のカムシャフトホルダーに開けられた雌穴に留められるようになっているため、大きな力で締めるとホルダー側のネジ穴が直ぐに壊れてしまうようだ。因みに締め付けトルクはSMによると1.0~1.4kg-m(6ミリボルト)なので、大した力ではない。ヘッドカバーの締め付けトルクはどの車種も大きくはない。過去にオイル漏れにより、ボンゴのヘッドカバーパッキンを交換した事があったが、トルクレンチが無いので、緩めるときの手の力の感覚を覚えておき、締め付けたのだが、その時もかなり軽かったのを覚えている。4本のヘッドカバーボルトを外す前に車体を左右に大きく傾けて、ヘッドのオイルをクランクケース内に落として置かないと、カバーを開けた時にオイルがこぼれる事があるので注意が必要だ。プラグキャップとブリーザーチューブを外すとヘッドカバーが外れる。ヘッド部分は予想通り綺麗なものだ。このエンジンはサブロッカーアームが備わり複雑なヘッドとなっているが、カムシャフトとロッカーアームの当たり面の変摩耗も見受けられず、カムシャフトの潤滑も十分に行われていた。ヘッドカバーの中側には噂通りのオイルラインが通り、噴射用の4つの穴が確認出来た。この穴が予想以上に小さいので、一寸した事でオイルの潤滑不足に陥る事が理解できる。掃除する必要がないくらい綺麗だったが念のためにドレンボルトとブリーザチャンバーカバーを外し、パーツクリーナーと圧縮エアーでオイル通路のクリーニングを行う。ゴム製のHONDA純正ヘッドカバーガスケットツインカムのヘッド部分オイル通路とドレンボルトヘッドカバーの中側
2016.04.03
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クラブマンのバックミラーはメッキ仕上げで振動防止のゴムが付いている高級品が付いているが、これも青錆が浮いているのでボンスターとピカールで磨く。ロッドの部分などの小さな点サビは除去しきれなかったが、他のメッキ部品同様までには回復さすことができた。作りはシッカリした物なのだが、ロッドが麒麟の首のように長く立っているので、カフェスタイルのイメージを壊している。もう少し何とかならなかったものかと残念でならない。車体に取り付けて、ミラー部分を180°回転させてロッドの出を短く見せようとしてみたが、そうするとスタイルは良くなるが、体が邪魔して後ろが見えにくくなる。これでは本末転倒である。ショートタイプのミラーに付け替えてもハンドル幅が狭いため同じように後ろが見えにくくなるなるだろうし、バーエンドミラーはスリ抜け時に気を使うので付けたくないので、当分はこの純正の麒麟ミラーで我慢する事にしよう。青錆のミラーと磨き完了のミラー
2016.04.02
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クラブマンのエンジンはアルミ地金の上からクリアーを吹いているが、経年劣化でクリアーの下から腐食して来ている。30年を超えているエンジンなので腐食があるのは当然なのだが、全体を綺麗にするにはエンジンを降ろして丸ごとブラストを掛けて塗装するか、クリアーを吹くしかない。フレームの痛みが激しかったらエンジンを降ろしてみる事も考えたが、幸いフレームの塗装は当時のままで痛んでいなかったので、エンジンは乗せたまま、アルミサビの激しい所だけ少し磨いて誤魔化す事にした。一番激しいのは、ヘッドカバーであった。ツインカムのカバーはデカく角張っている。外して磨けば良いのだが、ガスケットの入手が必要になるので、取り敢えずボンスター少しでも綺麗に見えるように磨いてみた。続いてクランクケースのサビが激しい所のみ。フィンは細いワイヤーブラシを突っ込んで一枚一枚奥まで磨いて行く。クリアーが残っている所はそのままにしておいた。応急的ではあるが、見栄えは少し良くなった。アルミ腐食が目立つヘッドカバー大まかに磨いたヘッドカバー
2016.04.01
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