パトンビーチでのぉーんびりビールを飲んでいると、 「そんなもん売れねぇよ!」
と突っ込みたくなるシロモノを抱えた (1メートルはある木彫りのハーレー、変な風に吹流しが出る笛、センスの悪いハンモック、自分の時計)
物売り、意外とかわいいアイテムぞろいのコットンワンピース売り、酒飲みだと狙われたら最後。
ストーカー級にビールを売りつけるビール売りなど、様々な人間に会うことができる。
犬だってそうだ。でも
タイの犬って日本の犬よりキャラが濃い気がするので、そのへんは人間と同じなのかもしれない。
今まで出会った犬で一番強烈だったのは、日本ではなくプーケット在住・坂道にある バイク修理屋の人間みたいな犬。
上目遣いに背中を掻けと要求するわ、座っている椅子にこっそり隠れて絶妙なタイミングで出てきて、あたし達を驚かせて勝ち誇ったような顔をしたり、おやじにタイヤをかけられて、「ね、見て見て!俺面白いでしょ?」とタイヤをかけたままあたし達の周囲をぐるぐるまわった奴・・・あれっつ? 犬みたいな人間だったかな?
こんなやつ、
日本はおろか世界中にもなかなかいない。
おまけに
タイ犬って顔がまぬけだ。動かない。無関心。目が憎めない。
今日ご紹介するのは、 一応首輪つきの、黄土色ぶちクン。
飼い主のまっくろいおじさんの後ろから、うれしそうな微笑を浮かべて登場。ほっ、ほっ、ほっと呼吸も聞こえるご機嫌ぶり。
ぶちクン、いきなり波打ち際を走り出し、そして、深いほうへ。
四足をすべて浸す深さに到達すると、なぜか 熟練の漁師よろしく沖をにらみつけている。さながら兄貴が漁に出て帰ってこず、兄弟舟に乗り損ねた弟のよう。
どうした、
山川豊・・・鳥羽一郎は帰ってこないのか?
次の瞬間、 犬は波に向かって「わほぉおおおん」と叫び、斜めに突撃 していく。
どっ、どうしたんだ!
波ってのは無限に来るわけで、ぶちクン、そのたびにそれを繰り返し、ひたすら波にほえながらつっこむ。彼は遊んでいるのではない、 ぶちクンは波に本気でほえているのだ。波が生き物だと思っているに違いない。 そして、 波に突っ込むことで海に戦いを挑んでいるという自らの勇ましさに酔っているのだ!
見よ、 この勇ましい顔を! 彼の中の大きな大きな敵との戦いなのだ。
こんなに真剣な顔をして、本人、 もとい本犬、大真面目 なのだ。
ここまでくると、まっ黒でロン毛でみずぼらしい飼い主がどんなにブチ君を呼んだところで、振り返るわけもなく、えんえんと波と戦い続ける。
実家で昔飼っていた 雑種2匹(すごくみすぼらしい)
などは、たらいの水すら、ホースの水すら嫌がり、風呂に入れるときは兄弟3人でおさえつけてたらいで洗ったもんだが、
人格、いや犬格によってここまで違うとなると、犬も人間並みに個性があるんだろう。
海で遊んでいる犬は沢山見た事があるけど波と真剣に戦っている犬はあんまり、いや見たことなかったっす。
それにしてもタイ犬、かわゆすなあ。
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