アフィリエイト広告を利用しています
<< 2024年02月 >>
1 2 3
4 5 6 7 8 9 10
11 12 13 14 15 16 17
18 19 20 21 22 23 24
25 26 27 28 29
検索
リンク集
最新コメント
チェコの銀行1(十二月二日) by ルイ ヴィトン 時計 レディース hウォッチ (03/20)
メンチンスキ神父の謎(四月卅日) by にっしやん (12/30)
メンチンスキ神父の謎(四月卅日) by にっしゃん (12/30)
メンチンスキ神父考再び(七月卅日) by にっしゃん (12/30)
カレル・チャペクの戯曲残り(二月朔日) by K (08/16)
最新記事
カテゴリーアーカイブ
記事ランキング
ファン
タグクラウド










ブログランキング・にほんブログ村へ
にほんブログ村

広告

posted by fanblog

2020年02月17日

チェコ語の疑問詞2(二月十四日)





 この「kolik」はチェコ語の勉強を始めて最初に習う表現の一つ、「Kolik to stojí?」から、「いくら」という意味だと思われがちだが、本来の意味は「いくつ」で、「いくら」の意味になるのは、通貨であるコルナがいくつというところから来ている。5以上の数詞と同様、1格で使う場合には、後ろに来る名詞が複数2格になって、全体として中性単数扱いになるので、過去にすると「Kolik to stálo?」となる。いくつかの通貨が意識される場合には、通貨を省略せずに「kolik korun(何コルナ)」「kolik jen?(何円)」としなければならない。

 もう一つ例を挙げておけば、時間を尋ねる「Kolik je hodin?」も「Kolik」のせいで、時間が複数2格「hodin」になり、動詞は三人称単数「je」が使われている。これも過去にすると、「Kolik to bylo hodin?」と中性の語尾が出てくる。数詞と名詞は、しばしば泣き別れになって、離れたところに置かれることがあるので、ちょっと長い文になると名詞を複数2格にして、動詞を三人称単数にするのを忘れがちである。

 さらに厄介なことに、5以上の数詞のところでも説明をしたが、名詞が複数2格になるのは、1格、2格、4格の場合だけで、それ以外は、複数の該当する格を使用しなければならない。複数2格の意識が強すぎて、いつでもどこでも複数2格にしてしまうのが困りものである。間違いを避ける方法は、1格、2格、4格以外では使わないことぐらいしかない。チェコに住んでいるとそんなことも言っていられないので、頑張って使えるようにはしたけど、今でもたまに間違えている。

 では簡単な格変化を。

1 kolik
2 kolika
3 kolika
4 kolik
6 kolika
7 kolika


 この「kolik」と対応する言葉に「tolik」があって、意味が違うだけで、格変化も使い方も全く同じである。「そんなに」という意味なのだが、数えられるものが大抵は「そんなにたくさん」あるときに使う。物の値段を質問して、予想よりも高かったときに、驚きの気持ちを込めて「tolik」なんて言うこともできる。

 また例文を。

・Kolik k vám p?išlo host?? ?ádný nep?išel.
(何人のお客さんが来ましたか?/一人も来ませんでした)

・Od kolika a do kolika hodin pracujete? Od jedné do dvou.
(何時から何時まで仕事するんですか?/1時から2時までです)

・Kolika lidem jste poslal pozvánku? Padesáti. Tolik?
(招待状を何人の人に送ったんですか?/50人です。/そんなに?)

・Za kolik let se vrátíte do Japonska? Nikdy se nebudu vracet.
(何年後に日本に帰ってきますか?/二度と戻らないつもりです)

・Po kolika dnech jste vyšel ven? Po dvou týdnech.
(何日ぶりに外に出ましたか?/二週間ぶりです)

・S kolika ?echy jste u? mluvil ?esky? S mnoha.
(何人のチェコ人とチェコ語で話したことがありますか?/たくさんです)


 それから「kolik」と「tolik」を組み合わせると次のような文もできる。

・Dám ti tolik, kolik pot?ebuješ.
(お前が必要とする分だけ、くれてやろう)


 ところで、チェコ語には数えられない名詞と言うものがあって、たとえばビールや水などは、直接「ビールを二つ」なんて言い方はできず、入れ物である瓶やグラスを数える形で表現しなければいけないと、初学のころに、もしくはチェコ語の会話集なんかで勉強したはずだ。だから注文するときにも「dv? sklenice piva」とか「dv? láhvi piva」と言わなければいけない。コーヒーも「jeden šálek kávy」というのが正しいことになっている。ということは、いくつと質問するときも、「Kolik láhví piva(何本のビール)」、「Kolik šálk? kávy(何杯のコーヒー)」になる。気をつけなければならないのは、ビールもコーヒーも単数2格で後ろからつけることである。
 それから、どんな名詞を使うかわからないときには、2以上の数詞に「krát」を付けることで、同じものがいくつなのかを表現できるというのも勉強したはずだ。この場合は名詞は2格にする必要ななく4格を使えばいい。こちらの方が使いやすいので、同じものをいくつか注文するときには、よく使うのだけど、こちらが、ビールを2杯たのむのに「Dvakrát pivo prosím」と言っても、お店の人から「Dv? piva」と返ってくることがあってびっくりする。本来複数はないはずなのに、「Kolik piv」なんて質問されることもあるし。

 それはともかく、数詞と同様「kolik」に「krát」をつけた「kolikrát」という疑問詞が存在する。「k」が一つになっているのに注意。これはビールなどを何杯というのにも使えるが、「krát」は回数を表す、チェコ語には珍しい助数詞なので、何回という意味で使うことが多い。「Kolikrát jste byl v Japonsku?(日本には何回行きましたか)」なんてね。
 このことからも「kolik」は数詞に近いといえるのである。数詞といえば形容詞型の順序数詞というのもあるのだけど、その疑問表現についてはまた次回。
2020年2月15日23時。










この記事へのコメント
コメントを書く

お名前:

メールアドレス:


ホームページアドレス:

コメント:

この記事へのトラックバックURL
https://fanblogs.jp/tb/9639444

この記事へのトラックバック
×

この広告は30日以上新しい記事の更新がないブログに表示されております。

Mobilize your Site
スマートフォン版を閲覧 | PC版を閲覧
Share by: