この前、DATARTのネット上で注文と支払いを済ませて、お店で受け取るだけというシステムを試したときに、店内であれこれ悩む必要がない快適さに気づいて、ついでに髭剃りも買ってしまえと決意したのだった。銀行のインターネットバンキングで、髭剃りなどの自分の体に使う電気製品に使える割引クーポンがもらえていたのも、その決断を後押しした。
買い物は下手なので、靴なんかを買う際でも、ネット上で目星をつけて買いに行っても、いざ店の中で現物を見ると、買うべきか悩み始めて結局買わずに済ませてしまうということが多い。悩んだ挙句に違うものを買ってしまうこともある。でも、今のDATARTのシステムなら、ネット上で悩むだけ悩んで買うものを決めてしまえば、もう店内で悩む余地はない。営業が完全に再開されてからもこのシステム続けてくれないかなあ。
もともと、そんなに念入りに髭を剃るタイプでもないので、そこそこ剃れればいいから、こだわることなく適当に「これにする」、で決めてしまえばいいのだろうけど、貧乏性なもので1000コルナを越えるような買い物には慎重になってしまう。おまけに、パナソニックとフィリップスの、このぐらいでいいかなと目を付けた商品の値段が全く同じだった。パナソニックは値下げ前の値段で、フィリップスの方は値下げされた後の値段でどちらも1500コルナ。そして、パナソニックはシャントフカの店に在庫があってすぐに手に入るけれども、フィリップスは在庫がなく翌日午後以降の受け取りになると表示されていた。
今まで回転式の髭剃りは使ったことがないのでフィリップスを使ってみたいという気もなくはなかった。日本のネット上での解説では、肌が弱い人向けには回転式がいいなんてことが書いてあるのに、チェコでは逆に回転式は肌に優しくないから肌が弱い人は使わないほうがいいなんて言われているのである。どちらが正しいのか試してみたくもなるじゃないか。
どちらにも選びたくなる理由がある中、そろそろ決めようかと、寝ぼけた頭でDATARTのページを見たら、パナソニックの値段が下がっていた。これはもうこれを買えということだなということで、条件反射的に注文して支払いまで済ませていた。それが9時ごろのことで、15分ぐらいには、準備ができたから取りに来いというSMSが届いた。
シャントフカは、二週間前と比べて、営業していない店の数は変わらない感じだったが、織田シャッターの内側に電気がついている店は増えているような気がした。受け取り窓口というだけではなく、非常事態宣言が終了することを見越して始めた、営業再開の準備を継続しているのだろうと考えておく。ハブリーチェクマルチ大臣が突然来週の月曜日から小売店の営業再開を許可するように政府に提案すると言い出したことでもあるし。
買ってきた新しい髭剃りは、以前のものよりはるかに軽く使い勝手もよかった。これなら、毎日は面倒くさいけど、二日に一回ぐらいなら継続して髭剃りできるかもしれない。最近は特にマスクをしていて無精ひげが隠れることをいいことに、髭剃りの頻度が下がっていたから、これを機に回数を増やすことにしよう。帰宅直後の手洗いうがいが丁寧になったし、髭を頻繁に剃るようになりそうだし、以前よりちょっとだけ清潔な生活になるかもしれない。これもまた、ありがたい中国のおかげである。ちくしょう。
2021年2月18日20時30分。
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