一回目の副作用はほとんどなかった。注射の針を刺された部分は、痛くはないのだが、右腕を上げると痛みを感じそうな予感があって、実際に上げてみるとほとんど痛くないという拍子抜けな感じだったし、腰痛などの関節の痛みは普段よりちょっときつくて、風邪の引き始めのような感覚もあったのだが、一晩、二晩寝ているうちに何事もなかったかのように元に戻った。一回目よりも二回目のほうが副作用はきついというから、こんなものなのだろう。
6 接種(二回目)
一回目から三週間後、八月の中旬に二回目の接種を迎えた。一回目と同じような時間にうちを出て同じような時間に会場に到着した。違いは、接種希望者の数がさらに減って余裕があるのか、受付の人が隣りの部屋にいたり、接種の部屋に担当の看護師さんが不在だったりでちょっと待されたぐらいだった。それで、お医者さんがあれこれ説明してくれたときに、看護師さんがいなかったので、看護師さんの口からも同じ説明を聞かされることになった。
二回目も一回目と同様、ほとんど痛みを感じないままに終了し、待合室で様子見をしていたのだが、次に接種を受けた高校生だと思われる女の子が、最初は付き添いの男の子と並んで座って問題ない様子だったのに、眩暈がすると言い出して、ソファーに横にならされていた。水を飲んだりしてしばらくしたら大分よくなったといっていたけれども、副作用というよりは、注射を打つことに神経質になりすぎた結果のように見えた。お医者さんも朝ごはん食べたかなんて質問していたし。その後、15分たって会場を後にしたのだが、受付の人などは暇そうにしていた。
7 副作用(二回目)
当日は一回目と大差なかった。ただ風邪の引き始めのような関節の痛みは強く熱が出そうな予感はあった。それで、早めに寝たのだが、翌朝ひどい頭痛で目が覚めた。とりあえず検温すると、熱が出ていた。このときは、37度だったのだが、少しずつ上がって、午後には38度にまで達した。ネット上では40度以上の熱が出たなんて人も結構いたから、それに比べればはるかにましなのだろうけど、久しぶりの発熱で結構辛かった。
特にきつかったのが、冷夏といえる今年の夏でも気温がかなり高くなった日だったことで、ベッドに横になっていたのだが、暑さであまり眠ることはできなかった。頭痛もなかなか引かず、チェコで一番一般的な頭痛薬パラレンのお世話になってしまった。普段はあまり頭痛薬は飲まないのだが、さすがに耐えかねたのである。
翌々日は、頭痛も軽いものになり、熱もほぼ引いてかなり楽になった。それでも前身のだるさは残っていたので、半分寝て過ごした。接種当日から四日目になると、ほぼ快復して普段どおりの生活に戻ることができた。ちょうど日曜だったので、だらだらして過ごしたという点では前日と変わらないけれども、PCを使っても眩暈がしなくなったのはありがたかった。
関節の痛みが消えた後も、腰痛はしつこく残っていたが、これはもう、副作用なんかではなく、日頃の運動不足が積み重なった結果としか言いようがない。その運動不足が洒落にならないレベルになっていることは、できれば気づかないままでいたかったのだが、副作用で痛みが強まったおかげで、気づかない振りをするわけにもいかなくなったのである。
2021年9月11日
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