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2017年12月07日

フロアボール?(十二月四日)





 なんだか見たことはあるけど、よくわからないスポーツの試合が放送されている。体育館に設置されたコートの中を、プラスチックぽいホッケーのスティックみたいなものを手にした選手たちが、走り回っている。足元はローラースケートではなく普通の靴、ユニホームもアイスホッケーのような防具は着込んでいない。選手たちは小さな丸いボールをボールを追いかけている。ホケイバルとか、インラインホッケーとか、いくつかあるホッケータイプのスポーツの一つ、フロールバルとか何とか言う奴だ。
 日本語で何というんだろう。英語のつづりっぽいからフロアボールとでもいうのかな。いや、日本でこんなスポーツ行なわれているのだろうか。なんてことをぼんやり考えながら画面を見ていたら、日本チームが試合をしていた。相手は同じアジアのタイである。アイスホッケーとは違って凍りのリンクの必要のないフロアボールは、南国のタイでもプレーできるんだろうけどさ。このときには、グループステージで、弱小国であるはずの日本とタイが同じグループで対戦していることの不思議さに気づかなかった。


 頭がぼんやりしていたので、この試合が現在の試合を中継していたのか、録画中継だったのかも確認しなかった。午前中という時間から考えると録画中継かなあ。試合数が多いから午前中から試合があってもおかしくはないような気もするけど。とまれ、ずっと1−1の同点で拮抗した展開が続き、日本チームは型にはまりすぎていて意外性がないから、タイのディフェンスに対応されるんだなんて解説を聞いているうちに、またまた居眠りをしてしまって気がついたら、試合終了間際で、日本チームが5−2で勝っていた。これでグループ3位に入ったということになるらしい。

 フロアボールの世界選手権のフォーマットはちょっと不思議なもので、出場チームは全部で16チーム、まず上位の8チームと下位の8チームにわけ、それぞれ4チームずつのグループを作る。上位のABのグループの1位と2位のチームは、そのまま準々決勝進出が決まり、3位と4位のチームは、下位のCDグループの1位、2位のチームと準々決勝進出をかけたプレイオフを行う。残ったCDグループの3位と4位のチームは、13位から16位までの順位を決めるための試合が待っている。
 つまりDグループで3位に入った日本は、グループCで4位のオーストラリアと、13位決定戦進出をかけた試合を行なうのである。グループCの3位はシンガポールなので、すべてアジア圏のチームということになる。準々決勝のプレイオフにまわった非ヨーロッパの国もアメリカだけしかないし、やっぱりヨーロッパのスポーツなのである。そのわりにはアイスホッケーと違ってアジア、オセアニアから全部で4チーム出場しているから、普及への意思はあると見ていいのか。ヨーロッパでも盛んではない国が多いと言うことなのか。

 とまれ、日本でいろいろなスポーツが盛んになることはいいことである。野球、サッカーばかりがスポーツではあるまい。文部省には、放っておいてもお金のあつまるスポーツよりも、選手たちが身銭を切って活動を続けているようなスポーツへの支援を願いたいところである。高校、大学の無償化よりはずっと有用だと思う。経済的に恵まれない子供たちが、放課後にスポーツできるような環境を整えるのも国の仕事であろう。それとマイナースポーツへの支援を組み合わせると、いろいろなことができそうな気がするんだけどねえ。
2017年12月5日17時。







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