60代といえば、取扱説明書を読んで色々な物を操作しないと納得しない年代です。
最近は、「IoT住宅、IoT賃貸・分譲住宅」なんていうCMも見かけるようになりましたが、そもそも「IoT」という文字列にはどんな意味があるんでしょうか。
「IoT」:Internet of Things ってどんなこと?
「I」はインターネット、「o」はofの略、(による)接続語での(による)(での)。
「Things」はThingの複数形で、(有形は)物、事物、無生物、物体、飲食物、生き物、動物、人をさし、地上のあらゆるものとでもいいましょう。
したがって、「IoT」とは、インターネット経由であらゆるものが繋がるということではないかと思います。
家電などは直接インターネットに繋がりますが、これまでインターネットに繋がっていなかったものでも、センサーと通信機能で、環境や生物でも間接的にインターネットに繋がり、それらの情報が様々な形で繋がり活用されるようになるということです。
経済産業省「エネルギー革新戦略」より
住宅に関していえば、家電はもちろん住む人の状態などあらゆるものがインターネットで繋がり、より快適で安全な、新しいライフスタイルが広がると表されています。
「IoT住宅」ってどんな住宅?
経済産業省「エネルギー革新戦略」より
■住宅家電はスマホでコントロール
エアコンやLED照明、給湯器はスマホで遠隔操作が可能になります。
外出先から夏や冬でも快適な温度になるよう遠隔操作、ペットがいても安心、さらに給湯器の操作を遠隔でコントロールすぐにお風呂に入れます。
LED照明は、帰宅前に点灯、一人暮らしの防犯にも役立ちます。
■外出中も施錠確認、インターホンとスマホでかいわ接続
外出中でも施錠確認、忘れてもロック、不意の楽客や宅配もドアの開錠や施錠、インターホンとスマホで画像確認・会話、もちろん荷物も受け取れます。
「IoT住宅」を実現するHEMS(ヘムズ)
HEMS(ヘムス)とは「Home Energy Management System(ホーム エネルギー マネジメント システム)」の略です。
そもそも、インターネットに接続する必要性が特に求められたのは、電力管理のようです。
日本はエネルギーのほとんどは原子力と化石燃料でまかなっていますが、原子力エネルギーの諸問題もあります。
よって、自然エネルギーへとシフトする必要性や、よりエネルギーを節約するための管理システムとして、政府はHEMS(ヘムス)を2030年までに全ての住まいにHEMSを設置することを目指しています。
HEMS(ヘムス)と家電を繋ぐためには共通の言語が必要で、その言語はインターネットを介してクラウド上で処理、コントロールする必要があります。
「IoT住宅」実現する「ECHONETLite」
そのHEMS(ヘムス)で使っている言語が「ECHONETLite」で、多くの各種家電製品にも組み込まれています。
経済産業省「エネルギー革新戦略」より
住宅内でもWiFiなどの無線LANが普及したきた現在、スマートフォンや各種機器から、家電製品をコントロール、制御、監視したり、電力の無駄遣いを抑えることなどが求められてすます。
「ECHONET Lite規格」は、2012年2月に経済産業省が設置したスマートハウス標準化検討会においてHEMS(ヘムス)の標準インターフェースとして推奨されている規格です。
どのメーカーの様々な機器でも共通に理解できる言語(通信プロトコル)として「ECHONET Lite規格」がこれからの役割を果たすのではないかと思います。
「IoT」「IoT住宅」って何?のまとめ
「IoT住宅」って、家電製品や色々なセンサーでネットにつなぎコントロールできる住宅かなと思っていましたが、さにあらず。
「IoT住宅」の行きつく先には、社会全体として、エネルギーを効率的に、便利に利用するための住宅と言えるのではないでしょうか。
社会の中の生活者にとっては、エネルギーをより効率的に安く利用し、安全で快適な暮らしを目指す住宅といえます。