解散前争点とは見えなかった「郵政民営化」でしたが、小泉自民党は刺客候補擁立でマスメディアにもニュース話題を提供して、関心を喚起して「郵政民営化 Yes or No」を単純争点と化しその他の争点で争わない戦術が功を奏し、財界・マスコミのみならず無党派層をも引きつけて、短絡的な投票行動で歴史的な勝利となりました。 一方、自民党の内紛で「漁夫の利」がありそうだとしたマスメディアの報道を信じてしまった岡田民主党は社会保障制度改革を中心にして「新マニフェスト」を構築し、争点を複数として「政権交代」を叫びましたが、従来支持層とされた都市部での無党派層も引き付けられず、複雑さを嫌う女性有権者にも逃げられてしまう始末で、解党に近い歴史的敗北を喫しました。 菅代表から岡田代表に代わった民主党は、「菅 or 小沢民主党」に比べて組みしやすしと自民党から揶揄されていたのですが、将にその通りとなってしまいました。