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2008.09.15

領海侵犯の潜水艦事件－「あたご」の度重なる失態

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テーマ：気になったニュース(30423)

カテゴリ： Opinion

海上自衛隊のイージス艦「あたご」が漁船衝突事故に続き、又失態を惹き起こしてしまいました。領海侵犯の潜水艦を発見したのですが、政府に報告しての危機管理体制を構築することも無く、追尾出来ずに見失ってしまったのです。
最新鋭のイージス艦ですから、探知・追尾機能は優れていた筈ですのに、訓練航行をしていたとは言え、探知・追尾も出来ず、国防を揺るがす失態となりました。
海上自衛隊は、国民・漁民に対しては傲慢ですが、中国へのイージス艦情報漏洩もあり、対外的な国防意識の欠如・士気の低下は驚く程の状態になって来ている様に思われます。

9月14日午前7時頃、国籍不明の潜水艦が、高知県足摺岬沖の豊後水道周辺で領海侵犯しているのを、海上自衛隊のイージス艦「あたご」が発見した。現場は日本の領海（12海里）の内側約7kmで、あたごが追尾したが約1時間40分後に見失った。P3C対潜哨戒機や護衛艦を派遣して、周辺海域の捜索を続けている。

軍事アナリストの小川和久氏は「こういうことをするのは中国海軍」と指摘。領海内に入られるまで察知出来なかった海自には「潜水艦の探知・追尾能力は米国に次ぐとされ、日本列島周辺に対潜水艦網を築いているのに突破されたのは深刻。能力を回復する必要がある」とした。潜望鏡確認から官邸への連絡まで約1時間半掛かった点も「発見と同時に情報共有すべき、戦争ならとっくに攻撃されている。あたごの漁船衝突事故の反省が生かされていない」とした。
防衛研究所の元室長平松茂雄氏も「領海内に入られたのはお粗末。事前に察知できず、追尾もできなかったとすれば問題。たるんでいるとしか言いようがない」と批判、「日本の周辺海域は中国の潜水艦が何処にいてもおかしくない。中国の潜水艦は音が大きく探知しやすいと言われて来たが、能力が上がっている。海自の探知能力を試したのかも知れない」とした。

今回は、中国海軍の潜水艦しかあり得ませんし、着々と東シナ海から日本沿岸までの海底地形を調査され、天然資源探索に加え、万が一の事態の中国軍による仮想敵国「日本」侵攻作戦をも準備しつつある様です。
日中友好機運が高まっているとは言え、中国は国際標準の200海里排他経済水域も認めず、大陸棚沿岸は中国の排他経済水域と歪曲主張する国ですから、国防警戒を緩めることは愚の骨頂になると危惧されてなりません。

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