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2013.01.27

アベノミクスで円安株高はどこまで進むか

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テーマ：気になったニュース(30370)

カテゴリ： Opinion

遂に91円/ドルを越えて円安が進みつつあり、金曜日には日経ダウも年初来高値をつけて、円安株高の基調が変わりませんが、日本経済に対する妥当な為替レートは100円/ドルと思っておりますので、奇異な感じはありません。

日本経済新聞が外為市場の関係者20人に今後3～6ヶ月間の円相場の見通しを聞いた処、過半数が95～100円/ドルを視野に入れた。
相場の先行きを予想するうえで関係者が注目するのが、4月に任期を迎える日銀総裁の後任人事で、新総裁が率いる日銀が一歩踏み込んだ政策手段を打ち出すとの期待から「新総裁には大胆な緩和が期待できる」として100円/ドルも視野に入れるとの意見も多い。
一方、総裁人事などのイベントを通過した4月以降、円高方向への揺り戻しを予想され、「新総裁のもとでも2%物価上昇率の達成は難しい」と指摘。期待先行で進んできた円安・株高が息切れする可能性もあるとして80円/ドルまでの円高もあると予想する意見もある。

極端な円高で競争力を弱めた日本企業が、円安で再び勢いを取り戻すと言うパラダイムチェンジを認めたくない諸国からは、少なからず安倍政権に対して円安誘導策批判が出ている様ですが、極端な円高是正と言うことで説得すれば問題は無いのだと思っています。

但し、競争力を取り戻しつつある基調に対して、低下し過ぎた労働分配率の回復と言うパラダイムチェンジに対して、経団連は春闘姿勢として「ベースアップ拒否、定期昇給停止」を原則とすることを表明しているのは経営者の資質を問わなければなりません。
何時から労働力を負債コストとしか見ず、資産価値として認識しない企業経営方針がパラダイム化されたのでしょう！　将に此処にも改革チェンジを実現させなければならないと思っているのです。

ドイツのメルケル首相は24日のダボス会議で「為替操作は敏感な問題になりつつあり、日本に対する懸念が出ている。政治が中央銀行に圧力をかけるべきではない」と批判。
キング英中銀総裁や韓国政府による通貨安競争への懸念も伝わる。2月のG20財務相・中央銀行総裁会議で、日本の円安政策を議題にする動きも出ていると言う。

こうした批判に甘利経財相は「2%物価上昇率目標は国際標準。政府と日銀が頑張るのは世界標準から逸脱していない」と反論、さらに「15年もデフレと円高に悩まされている。デフレ克服・少子高齢化対応は世界が経験したことのない困難な課題で、他国に先んじて処方箋を示して世界に貢献する」と各国に理解を求めた。
ダボス会議の出席者からは日本への擁護論も出た。カナダ銀行総裁は「政府と中銀が物価安定で約束するのはカナダも同じだ」と指摘、日本政府と日銀の共同声明に理解を示した。OECD事務総長は「日本の成長は大歓迎だ」と語り、日本の経済政策を支持した。

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