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2014.08.21

時により過ぐれば民の嘆きなり八大竜王雨止めさせ給え

テーマ：ニュース(99726)

カテゴリ： Opinion

近年、降れば土砂降り、降らなければカラカラと、異常気象が常態化して日本の気候が亜熱帯化しているのは疑いがありません。
今年も大雨洪水被害が顕著で、梅雨時での九州南部、中国地方、四国高地高知県で頻発していましたし、梅雨明け宣言後もその勢いが留まる気配はありません。
昨年の伊豆大島の洪水被害を教訓とは出来ずに、昨日は広島市北部の安佐地区での大雨洪水に伴う山崩れで多数の死者・行方不明者が出る事態となりました。

今回の事故は、避難勧告の出し遅れが被害の根本原因ではなく、危険地域での宅地造成のあり方等、快適な生活と災害に安全な生活との兼ね合いが問われているのでしょう！
自然災害は人智を超えた処にあると認識して、地方自治体からの避難勧告の有無に拘わらずに、適切な退避行動を取ることが必要なのだと思わざるを得ません。

鎌倉幕府三代将軍の右大臣である源実朝の時代、1211年にも大雨洪水が多発して多大な被害が生じて如何ともし難く、神頼みするしか無かった様です。

「時により過ぐれば民の嘆きなり、八大竜王雨止めさせ給え」（金槐集）は、建歴元年（1211年AD）7月洪水天に漲(みなぎ)りて土民苦しみしかば、右大臣実朝が詠じた和歌として知られています。

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