海外旅行紀行・戯言日記

海外旅行紀行・戯言日記

2014.12.01
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カテゴリ: Books
本来は人との付き合いを出来るだけ避け、理工学の道を追求するのが目標でしたが、企業に入ると集団の一員でしかなく、況して海外駐在を命じられて「セールス・エンジニアとして活動して来い」との業務命令を受けるとそんなことも言っていられなくなりました。
そんな経緯もあって、企業人の生き方を学ぶため、城山三郎と清水一行の企業小説をよく読むようになりましたし、駐在生活の糧ともなりました。
特に城山三郎氏の伝記小説、石田礼助、石坂泰三、本田宗一郎編等には、企業人以上の人間の生き方として傾倒出来るものがありました。しかし、昨年末に我が家の書棚からは1000冊以上の書籍をBook-Offに売却整理してしまいましたので、もう残っていません。

城山三郎(1927年 - 2007年3月)は、経済小説の開拓者であり、伝記小説、歴史小説も多く著している。
愛知県生まれ。愛知県立工業専門学校(現:名古屋工業大学)に入学。理工系学生であったため徴兵猶予になるも海軍に志願入隊。特攻隊である伏龍部隊に配属になり訓練中に終戦を迎えた。
1946年、東京産業大学(現:一橋大学)予科入学、1952年、一橋大学を卒業。
1957年3月、名古屋市の城山八幡宮付近に転居、同12月神奈川県茅ヶ崎に転居。
1963年、日本作家代表団)参加による訪中を機に、作家業に専念、ペンネームの“城山三郎”は、城山八幡宮に3月に引っ越して来たことから付けた、と本人は語っている。
晩年は治安維持法が悪用された経緯から佐高信らと共に個人情報保護法の成立に反対する等の活動をした。
2007年(平成19年)3月、間質性肺炎のため、茅ケ崎市内の病院で死去。


城山三郎氏は人生の相棒と死別してから、7年クリスチャンとして相棒への愛を忘れずに貫き、ストーリーテラー業にも邁進していたことも、人生の生き方として参考になります。
今回の「特攻」をテーマに描いた晩年の作品の取材メモや創作ノート展示は、特攻予備軍として過ごした青年時代を想い起こす特別な資料である気がします。

7年前、79歳で亡くなった作家の城山三郎氏が晩年の作品、「指揮官たちの特攻」を執筆する際につけていた自筆の取材メモや創作ノート等で、資料寄贈を受けた横浜市の神奈川近代文学館が資料を整理するなかで見つけ、一般公開されている。
城山氏が特攻隊の基地があった大分県を訪ね、出撃前の隊員が切りつけた柱の刀傷を目にした時のメモには、「どうして死ななくちゃいかんのだ.なぜ.なぜ.」、「痛々しくてもう何も言えない.ただ撫でるだけ.ごめんね」等と、怒りや悲しみが率直に書き留められていて、多くは、そのまま作品に生かされ小説の核心の一つになっている。






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Last updated  2014.12.01 16:22:19
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maki5417 @ Re:ユネスコの世界遺産に登録されているシャルトル大聖堂(06/05) 電車で十分日帰り可能ですが、残念でした…
カーク船長4761 @ Re[1]:6月オスロ・フィヨルドで白夜体験(06/01) オジン0523さんへ 26年前に修正致します!
オジン0523 @ Re:6月オスロ・フィヨルドで白夜体験(06/01) 私も2011年7月に男二人で北欧の旅を楽しみ…
カーク船長4761 @ Re[1]:クレジットカード情報の漏洩(05/30) maki5417さんへ 不甲斐無いのですが、末尾…
七詩 @ Re:クレジットカード情報の漏洩(05/30) 毎日のようにそういうメールが来ます。と…

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