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~ゆっくりと草を取る~ 日曜日は朝からの好天気。急いで洗濯機を回し、布団を干す。朝食は残り物のドライカレーと野菜の煮物、ピクルス、味噌汁、果物。ささっと新聞を読んでから外へ。この日は気になっていた庭と雑草を抜こうと考えていた。腰痛があるため無理はせずマイペースで。しかも屈まないで済むよう、草取りも出来る鍬を使った。だが、最後はどうしても屈んで抜いた草を袋詰めする作業がある。 シュウメイギクの花が散った後に種が出来た感じ。地下の根で増えるのは知っていたが、ひょっとして種でも増えるのかと心配になって、種の部分だけ刈った。それも結構な量だ。鍬で畑の草取りをしていたら、ジャガイモが幾つか獲れた。これは毎度のこと。収穫期に獲り忘れたものだ。もったいないので外水道で洗い台所へ運んだ。どうやら、その時に蚊が家に入ったようだ。10月下旬にもまだ蚊がいたとは。 箱根駅伝予選会 土曜日は箱根駅伝の予選会も観た。参加チームは41。その中には国立大が4チームと国立大の大学院が1チーム。場所は陸上自衛隊立川駐屯地の周回コースで、ハーフマラソンの距離で各チーム上位10名のタイムで競う。監督やコーチは一切指示が出来ない。410名全員が一斉に走るのだから壮観だ。速いランナーはキロ3分ペースで走り抜く。明治大学以下10大学が本番の箱根に出場することになった。 日本海で合同演習をしていたロシアと中国の駆逐艦10隻が津軽海峡を通って太平洋へ出たことは何日か前に書いたが、その艦隊が鹿児島の大隅海峡を通って東シナ海へ抜けたようだ。その後はそれぞれの母港に帰還するのだろうが、今回の演習では日本をグルリと一周したことになる。まあ決して気持ちが良いものではない。最近は北方領土でロシアの軍事演習が頻発してるのも気懸りだ。 地球温暖化の原因は二酸化炭素の増加によるものであることは周知の事実だが、それは64%を占めるらしい。次いで高いのがメタンガスで17%。永久凍土の消失で発生することは知られているが、何と農業や牛の「げっぷ」も関係してるそうだ。日本はそれに対処する技術を有し、田んぼの水を一時抜いて乾燥させることで土壌内のメタン生成菌の繁殖を阻害したり、げっぷが出ない牛の餌を既に開発してる由。 さて今週は眞子さまの結婚や総選挙など大きな出来事が続く。最高裁判所判事の国民審査もあるが、問題なのが「裁判員制度」。投票権は18歳に下がったが、裁判員の選出年資格も18歳になった由。まさか高校生が殺人事件の裁判員になることはあるまいが、法制上はあり得る。一般成人でも荷が重い話で、これはもっと論議する必要があると思う。人生経験の乏しい高校生が果たして裁判員に相応しいのか。そして精神の面からも厳しい審理に耐えられるのか。どう考えても無理で、再考の必要があると思う。
2021.10.25
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~激変する天候の土曜日は~ 土曜日の朝、シャッターを開けると良い天気。腰の痛みに耐えながら、苦労して布団を二階に運んでベランダに干す。だが30分もすると雲が広がって来るのが見えた。慌てて布団を取り込む。天気は晴れたり曇ったりだったが急に小雨が降り、午後は本格的に降り始めた。電話が鳴って受話器を取ると、総選挙のアンケート調査。もうこれで3度目だが全部途中で切った。内容が信用出来ないためだ。 座っているだけでも腰が痛む。昼食はパンとスープと魚肉ソーセージ。初めて青いトマトのピクルスを食べたが、案外美味しかった。2時から楽天対ソフトバンク戦を観戦。残り試合が少なくなって、その日引き分けでもCS進出。浅村の3ランホームランなどで圧勝し、3位以上が決まった。ソフトバンクは来季監督が代わるようだ。日ハムの監督は新庄との話。巨人は原監督が続投。ふ~ん、勇気がないなあ。 夕方頑張って台所に立ち、ドライカレーと野菜の煮物を作る。またまた写真が取り込めなくなったためネットから借用したが、野菜の煮物は大鍋に一杯作った。使った野菜はタマネギ、ニンジン、キャベツ、小松菜、モロッコインゲン。それと鶏肉。これでしばらくは野菜分は間に合うだろう。動物性たんぱく質としては煮魚と焼き魚がある。いざとなれば簡単に焼肉で済ますことも可能。 土曜夜の定番「ブラタモリ」は「つくば」。筑波に10年間住んだ身としては是非とも見たいテーマだが、国土地理院(左)では地図の話で、産業総合研究所(右)では岩石や地層などの話。国土地理院はまだ30kmの頃の「筑波学園都市マラソン」を3回、フルになってからの「つくばマラソン」を2回走って場所も分かる。産総研の方は場所は分かるが、私がいた頃は建物はなかったが懐かしい名前だ。 その後の番組「突撃!カネオくん」では、アルバイトで経費を稼ぎ、10回以上北極圏に行っている人の話。研究者ではなくボランティアで氷の厚さを計測してる由。多い時は1トンの荷物を犬ぞりに積んで極地を旅行。1週間地吹雪に吹かれたり、シロクマに遭遇したりの危険に遭遇。トイレも1分で済ませないとお尻が凍傷になる由。グリーランドでは1日に数億トンの氷が融けるなど危機が迫っているようだ。 その後は京都の仁和寺で行われていた竜王戦第2局の結果をネットで確認。藤井三冠が先手の豊島竜王に2連勝したようだ。今月末には第3局があり、勝てば最年少四冠に王手となる。とも角エンゼルスの大谷選手と並んで超大物。どちらも歴史に残る天才だろう。さて風呂に入ってゆっくり眠るとするか。
2021.10.24
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~自分も歳を取ったと感じる時~ ミヤコワスレ 腰痛には用心していた積りだが、どうやらかなり痛む。金曜日。それまでの何日かはダラダラしてたので、せめてその日はちゃんとしようと決意していた。まず布団を3回に分けて2階まで運んだ。ここまでは良かった。手すりも濡れておらず、布団の乾燥が期待出来そうなお天気。次にゴミ袋を持って最寄りのゴミ収集所へ。いつもより気持ち良く歩けたほど。灯油用のポリタンクを目立つ場所に置いた。 朝食後は新聞を読み、着替えをしてから外へ出た。この日は草取りをしようと考えていた。かなり雑草が延びていたからだ。動けばどうしても暑くなり、大量の汗をかく。そのためわざわざ薄着したのだ。だが考えを変えて、先ずモロッコインゲンの収穫をすることに。大きく育つと硬くなるためだ。丁寧に探したら結構獲れた。実際はこの5倍はあった。半分を裏のSさんに上げた。 次に雲南百薬の苗を途中から切り、支柱を外すことにした。もう花が咲いて葉が変色しボロボロになっていた。朝の咲いて気温は10度を切るようになった。これでは成長は望めないと考え、食べられそうな葉を摘み、支柱を縛っているビニール紐を丹念に切った。台風も何度かあったため、かなり強固にしていて手間取った。だが、雑草を抜くためにも、支柱は退ける必要があったのだ。 支柱外しのついでに東の畑のトマトを抜いた。もちろんその前に青いトマトを一つ残らず収穫。これは「挿し芽」から育てたもので、まさか10月半ばまで育つとは予想外だった。ネット検索で、青いトマトはピクルスにしても良いとあった。これは嬉しい。そのまま放置するとピンクから赤くなり、十分美味しく食べられるのだが、新しいことにも挑戦する価値はある。抜いた支柱を片付けるのに、かなり時間を要した。 「大きな古時計」の音楽を鳴らしながら、小型のタンクロータリーが路地に入って来た。いつもの青年が「先週は大掃除でしたね」と言う。ガラスなどの清掃に17万円かかったと言うと驚いていた。プロの清掃業者で清掃範囲と数量が多いのでそれくらいはかかると言うと納得。だが原油の急騰で灯油も18リットルで1980円に値上げの由。問題はその後だ。台所の裏まで運んだのだが、多分その時に腰を傷めたのだろう。それだけ歳を取った証拠だ。暫くは騙し騙し行くしかない。 先だって松本清張のことを書いたが、考えてみれば自分も似たようなものと気づいた。あまり専門的な勉強はしてないが、かなり広範囲に本を読んだ。それも半分以上は専門書だった。そして本を読むだけでなく、良く「現場」を訪ねた。美術館、博物館、神社、仏閣、古墳、遺跡、沖縄では誰も行かないような聖地へも数多く。そして旅行もし、全ての都道府県を走った。外国の美術館や博物館も20以上見た。 自分の頭で考えたり推理を重ねた。そして最近はネットで得た貴重な知識や情報がとても役立つ。もちろんTVの学術的な番組も同様だ。つまり学ぼうとすれば、案外身近なところにその材料が転がっていると言うこと。ただ、なかなかそれに気づかないだけの話。耄碌ジジイと巨匠を比較するのはおこがましいが、たとえ話として聞いていただけたら嬉しい。ブロガー冥利に尽きると言うことかも知れない。ともあれすべてに感謝あるのみだ。
2021.10.23
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~風が吹いた日の話~ 木曜日の朝。またまた寝坊してしまった。最近はシャッターを閉めているせいか朝になっても暗く、良く眠れるようだ。慌ててシャッターとカーテンを開けて、先ず掛け布団を2階に運ぶ。ベランダを見ると濡れている。夜中に雨が降ったようだ。タオルで手すりを拭く。敷布団や枕は和室に置いたまま。それから朝食の準備。朝ドラが始まるまでもうギリギリだ。 レタス 味噌汁がない。そこでラーメンの残り汁を使うことにした。具は前日に収穫したレタスの一番外側の葉。外側は堅いので刻んで煮ようとしたわけ。念のため軽く洗った。前夜見た際にナメクジがいたためだ。自家製の葉物野菜には良くナメクジがいる。彼らの棲みかであり、食料にもなる。だが慣れれば可愛いもの。「殻のないカタツムリ」と思えば良い。殺さずに勝手口からポイと捨てる。 ズボンに着いたヌスビトハギの種 この日は月に一度の俳句教室があるため忙しい。日が照ってから布団を干し新聞を読み、早めに昼食を済ませ、干した布団を取り込む。晴れてはいるが風が強く吹くとの予報。念のため寒くない服装をし、手袋をした。俳句教室へは自転車で行くが、終わって帰る夕方には風が冷たくなるためだ。手袋をしていって正解だった。俳句教室には初めての人が来た。コロナを怖れて様子を窺っていた由。 イソギク 講師は案外元気そうだった。今月の兼題(宿題)は「晩秋や」だったが、私が出した作品はあまり高い評価は受けなかった。まあいつものことだが、自分としては最も適切な言葉を選んだ積り。それが長い間俳句と付き合って来た講師の目には、蛇足や見当違いに見えるのだろう。まあ言葉に対する感覚の違いも大きいし、何を優先するかも異なる。まあ、その「各論」については日を改めて書きたい。 その日分かったことは、最長老の受講生が90歳だったこと。これには驚いた。耳は少し遠いが、俳句に対する情熱は誰にも負けず俳誌に毎月投稿しているほど。講義が終わってからは仲が良い受講生が集まって「体調」の話になった。目が見え難い。耳が遠い。病気や手術の話。奥さんを失くした人や夫君に先立たれた人。それは彼らが詠んだ俳句からも分かるのだ。自分ももう少し頑張ってみようか。 帰宅後ファンヒーターのタンクに給油し、夕食の支度に取り掛かった。最近はなんだか面倒に感じて、食事も簡単に済ませてた。だが、先日買った鯛2匹をそのまま放置していた。刺身用とラベルにあるが、刺身が取れるほどの大きさではない。これは煮物にすると即決。鱗、頭、尻尾、内臓を落として2枚に下ろし、大きめの鍋で煮た。煮れば身が縮まるのは仕方ないが、まあまあ美味しく煮つけられた。 阿蘇中岳の噴火しかし阿蘇山の爆発には驚いた。噴煙は凄かったが、火砕流が大したことなくて不幸中の幸いだったと思う。中央構造線上にある阿蘇は地震も多く、昔から大噴火を繰り返して来た。阿蘇神社のご神体は火山そのもの。20代の頃に大分から熊本までバスで「やまなみハイウェイ」を走った際、阿蘇の火口にも寄った。まだ少しだけ雪が残っていた。南国の九州でもやはり高山には雪が降ることを実感したものだ。 大観峰からの眺め 2度目は「阿蘇スーパーカルデラウルトラマラソン」を走った時。もう20年以上も前の話。その時に熊本勤務経験のある先輩が車で阿蘇を案内してくれた。これは「大観峰」から観た阿蘇五岳の雄姿。釈迦が横たわっているように見える由。一番左が顔の部分だ。体調が悪くて50kmの部を走ったが、それでも阿蘇の雄大さと外輪山からカルデラ内に下りる落差の大きさが驚きだった。草千里の放牧風景も懐かしい思い出だ。その風景を思い出して詠んだのが以下の句。 大阿蘇の野火より遠く牛の群 *野火(のび)=野焼きで春の季語
2021.10.22
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~NHK大好き人間のわたし~ 虹1 NHKと裁判してる党(以下略)とか言う長い名の党があって、総選挙にもかなりの候補者を立てているようだ。公約はただ一点。NHKのスクランブル放送(観たい人だけが視聴料を支払い、観ない人は支払い義務なし)を実現することみたい。まあ発想は悪くないが、一体活動資金をどうやって得ているのだろう。さて、私はNHK大好き人間。ニュースにドキュメンタリーに大河ドラマに朝ドラ。 虹2 何が良いと言って、コマーシャルがないのが一番。民放だと観たくもないコマーシャルを次々に観せられるし、その間本来の番組が中断するのが辛い。そしてNHKの良さは経費を無視したかのように番組を創ること。とても民放には真似が出来ないだろう。「シルクロード」や「映像の世紀」、「新日本紀行」、「英雄たちの選択」など、私にとってNHKの番組はとても良い学習の機会。1人暮らしなのに2台分のBS料金を支払っても惜しくない。 先日たまたま松本清張に関する番組を観ていて驚いた。彼が名高い推理小説の作家であることは知っている。重厚な文体かつ緻密な推理で、読者を虜にする魔力を有する作家。彼の半生を追うその番組で、私が驚いたのは、彼の字の上手さだった。あんな字で文章を書けるのは、きっと相当高い教養と頭脳を持っているのだろう。私はとっさにそう判断し、松本清張と言う人物に興味を抱いたのだった。 清張の書 私がその番組で観たのは、毛筆で書いた書簡。驚いたのはその達筆さと流れるような文章力だった。それで初めウィキペディアで調べた。本名はまつもときよはる。書はさる能書家に習ったようだ。その方は俳句も嗜まれていたようで、松本清張もその影響を受けたのだろう。私はてっきり彼が高学歴の人だとばかり思っていた。だが実際はその正反対で高等小学校(現在の中学校)しか出てなかったのだ。 若き日の清張 家も貧しく高等小学校を卒業すると、彼は印刷工などをして収入を得ていたようだ。努力して図工を学び新聞のカットなどを描くようになり、その合間に考古学好きの仲間に触発されて、九州北部の古墳を訪ね歩く。その経験が後に邪馬台国研究に打ち込む要因となったようだ。そして収入を得るため、新聞社だったか雑誌社だったかの懸賞小説に応募して入選。作家井上靖の目に留まるのはさらに後日のことだ。 清張の代表作 彼の知識の源は読書だった。古本を買って読むのが唯一の学習。だが彼は元々考える力が優れ、たくさんの本を読み、苦労しながら著作したことでさらに文章力が磨かれたのではないか。後には考古学関係の専門書も読んだようだが、一流の学者の著書だった。私は清張の本は一冊も読んだことがない。今回たった1回ウィキペディアで履歴を確認しただけだが、彼の偉大さは十分伝わったと思う。 清張と対極にあるのがタモリではないだろうか。NHKの番組である「ブラタモリ」を楽しみに観ているが、毎回タモリの知識の深さと教養には驚かされっ放し。地学や地理学に詳しく、歴史にも強い。地層を観て岩石の種類やその成因を即座に言い当てる。これにはプロの案内人もぶったまげてしまう。どこでそんな勉強をしたのかは不明だが、彼の関心は広範囲に亘っており、天才と言っても過言ではない。 野葡萄 タモリは子供の時から祖母の料理作りを毎日見ていたそうだ。そのせいで一人暮らしになってからも、出汁の取り方や各種の料理を手早く作ることが出来た由。日曜ごとに教会に行ったのは信仰心からではなく、牧師の動作を観察するため。坂道を一日中眺め、通行人を飽きずに観察し、押し入れで中国語や韓国語をラジオで聞くなど、彼は一風変わった少年だった。それが後に芸能人になって全部役立った由。 早稲田の第二文学部に入ったものの、音楽や趣味に浸って授業をサボり中退したが、還暦を過ぎてから大学が特別に「卒業」と認めた由。彼の特異な才能はウィキペディアで確認したら良く分かる。何しろ面白い人物が博多にいると聞き、何とか芸能人にしようとして東京に呼んだた先輩がいたほど。彼の変人ぶりは、誰の弟子にもならないなどの自戒でも理解出来よう。まったく型にはまらないのがタモリの芸風。堅実な松本清張とは正反対の自由闊達さ。「なるべく頭を下げないで金を儲ける」のも彼のモットーだ。 先日NHKの番組で、台湾人のDNAを調べると原住民由来の人が85%もいることが分かったと知った。従来は漢族が85%以上で、原住民はごく少数と言われていたのだ。私は沖縄に3年間勤務し、琉球王朝と中国(清)や台湾との関係についてはかなり詳しかった。後に大阪の国立民族学博物館にも勤務したことから台湾の原住民についての知識もまあまああった。 アミ族 2年前には台湾を一週間旅行し、現地案内人に色んな質問をして色んなことが分かった。原住民の一つであるアミ族の民族舞踊も観たし、台北の故宮博物館では中国の秘宝もたくさん見た。そして日本の統治下にあった台湾の実態は、その後ネットなどで調べて分かった。それでも今回のNHKの報道は私にとってまさに驚愕すべき内容だったのだ。 これは台湾の原住民16部族の分布図。驚いたのは第2次世界大戦後の台湾では3つの階層があったこと。最上部が漢族でその下に「中蛮」最下層が「正蛮」で税金がかなり違っていたそうだ。だが中国化を進めるため、一定期間を置くと直ぐ上の階級に上がれて、税金が安くなる仕組みを作った由。同時に部族間の混血が進んだことも自らを中国人と認識する助けになった。 ところが遺伝子は正直で、本来の台湾は漢民族とは全く違っていたのだ。これは統一を図る中国にとっては不都合な事実。科学は真実を証明する重要な手がかりだ。そんな訳で私にとってNHKの番組は、知識の宝庫となっている。
2021.10.21
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~危険な隣国たち~ 空き家 18日はテレビでの党首討論会。そして19日は衆議院選の公示日。いよいよ14日間の戦いの始まりです。よりによってそんな大事な日に、北朝鮮がまたまた日本海に新型ミサイルを発射。これで9月以降4回目のミサイル発射。そんな狼藉に対して「遺憾」としか言えないわが国。何と悲しい現状なのでしょう。ミサイルは発射出来ても、食べ物もコロナのワクチンもない北。本当に狂ってるんだねえ。 フウセンカズラ アメリカなどの先進国首脳とは電話での対談を終えた岸田総理に対して、南の国民は自尊心を傷つけられたと思い込んでいたようだ。なぜわが国がなかなか相手にされないかと。その韓国は日本のコロナ感染者数が激減したのは、デタラメなデータを発表してるせいと疑っているようだ。そんなひねくれた根性だから相手にされないんだよ。両国合意で決めたことも守らないくせに、困った時はすり寄って来る奴ら。 ユズ 中国はつい先日、自国の宇宙ステーション「天宮」の乗組員を交代させた。今回は初めて女性の宇宙飛行士1名を派遣したようだ。宇宙ステーションは人工衛星を攻撃破壊する基地とも考えている中国。この作戦の指揮を執る軍幹部は、大学院で最先端技術を学んだエリートで防衛大臣も兼ね、かつ軍最高位の「上将」の地位にあるらしい。世界制覇を企む習近平の野望は、身震いするほどおぞましいものがある。 ススキ ところが国民の暮らしは悲惨そのもの。不動産投資に明け暮れたかつての景気は去り、今や中国経済は火の車。株式や「元」の価値が下がりっ放しで、弱り目に祟り目なのが現実。それを追いかけるように、中国全土に停電が広がっている。原因は石炭の価格高騰。貿易戦争でオーストラリアの石炭を輸入禁止にしたが、電力会社は発電すればするほど赤字が増えるため、操業を休止する始末。 ツバキの種 これまで電力料金の値上げを許可しなかった政府もお手上げで、ついに電力料金の値上げを許可したそうだ。それだけに終わらず料金の自由化に踏み切る由。不動産業界の破綻に次いで、エネルギー政策まで破綻したら、宇宙開発どころではないのが普通。だが独裁者習近平に意見する者は皆無。既に「一帯一路」の邪悪な仕組みは全世界に知れ渡った。でも一旦動き出したら止まらないのが現在の中国なのだ。 トウガラシ わが国のEEZ内にある「大和堆」付近で合同演習していたロシアと中国の艦船(駆逐艦各5隻ずつ)が、数日前に津軽海峡を通過し太平洋側へ出たようだ。こんなのは初めてのこと。ロシアと中国の本気度が分かろうというもの。何がそこまで彼らを追い込んだのか。それはもちろん国際世論だ。中国によって自由を奪われた香港や、150機もの新鋭機で脅かされている台湾の現状を観たら誰でも分かる。 タンポポの仲間 良く知らなかったが、10月に入ってから沖縄周辺で日本、アメリカ、イギリス、オランダ、カナダ、ニュージーランドの海軍が参加して大規模な合同演習を密かに実施していたようだ。もちろんこんなことは初めて。中国による台湾侵攻や尖閣諸島への上陸の恐れが迫ったと、各国が認識した結果だろうし、当然ロシアと中国の合同演習へのけん制の意味もあったと思われる。 ギボシの種 アフガンでは、ISによる2度目のテロが起きた。イラクでは反米を唱える政権が誕生した。米軍のアフガン撤退によって崩壊した政治バランスが、米軍のイラク撤退によってさらに困難な状況になるのは目に見えている。それに最近の原油価格の上昇も不安要素の一つ。中南米で反米の動きが加速しているようだ。果たして世界は今後どこへ向かうのか。地球温暖化もさることながら、心配なのが食糧問題だ。 ヤマイモの葉 中国が南シナ海を支配すれば日本のタンカーは、ロンボク海峡へ遠回りせざるを得ず、主要産業や国民生活に大きな影響を及ぼす。TPPも中国が加盟すれば、自由貿易が阻害されるのは火を見るよりも明らか。小室さんの髪形や、どの党がどれだけ金を配るかなどは些末な話。大切なのは国の安全と経済の安定がどうすれば得られるかだ。長い目、大きな目で現実と未来を見つめ投票したいと思う。
2021.10.20
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~間に合った作業~ ミントの葉 日曜日。植木鉢の取り込み作業を終えて一息。翌朝は冷え込みがきついと聞いて、その夜からシャッターを下ろすことにした。夜具も分厚い「どてら」をタオルケットの上に敷くことにし、石油ファンヒーターを点け、空調機も「暖房」に切り替えた。先日大掃除をした点検と思えば良い。夕食には茹でた「モロッコインゲン」を食卓に。新鮮でシャキシャキし、とても美味しかった初物。 さて、ついにその日がやって来た。大河ドラマ「青天を衝く」で、栄一の隠し子がいつバレるのかを密かに心配していたのだが、意外にもあっけらかんとしていた。栄一が手をつけた仲居を自宅に連れ帰ったのだ。京都で世話になった女性が栄一の子を身籠っていると知った千代が、「お前様のお子なら、一緒に暮らせば良い」と即決の神対応。栄一も仲居も手をつき頭を下げて、礼を言うのみだった。 フユイチゴ 明治の元勲の奥方は芸者上がりの女性が多かったと聞く。激動の幕末期から明治にかけて、武士は命を懸けていたのだろうし、芸者たちもそんな壮士たちを尊敬の目でみていたのだろう。新政府の要人となった彼らが芸者を妻としたのは、人当たりの良さと心配りを重視したのかも。栄一の妻千代も士族同然で、良く出来た婦人だった。その千代亡き後も栄一は、日本の産業発展に全力を尽くす。 月曜日の朝、私が目覚めたのは8時半過ぎ。もう朝ドラ「おかえりモネ」は終わっていた。慌ててシャッターを上げると、外は燦燦と秋の日。気象台発表の最低気温は6度だが、自宅近辺はもっと低いかも。やはり前日のうちに作業しておいて正解だった。カーテンを開けると、直接植木鉢の植物たちに日光が降り注ぐ。早速水やりをした。ファンヒーターと空調機で、土が直ぐに乾燥するのだ。 植木の影 ゆっくり朝食を済ませて新聞を読み、昼近くになってから買い物へ。雨が降ったり大掃除をしたりで、冷蔵庫の中がすっかり淋しくなっていた。何が必要かは分かるのでメモは不要。値段と品物の質を良く吟味し、1週間分の食料を購入。もう慣れたものだ。帰宅後食品の区分を終えると、タイミング良く、朝ドラが観られた。父と息子の気持ちの食い違い。きっと永遠のテーマなのだろう。 午後から小室さんが秋篠宮殿下夫妻に挨拶に行かれ、眞子さまと3年数か月ぶりに再会された由。いよいよお二人の結婚が現実のものとなる。皇族である違和感に中学生の頃から苦しまれていたと言う眞子さま。皇族の身分を離れる日を楽しみに、じっと耐えて来られたのだろう。その長い苦しみを想う。私にもいつか心穏やかな日が訪れてくれたら嬉しい。
2021.10.19
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~雨があがって~ 日曜日の朝。まだ雨は上がっていない。だが傘を差さないまま、新聞を取りに行った。ビニールで包装された新聞。チラシ広告だけ抜いて古新聞入れの紙袋に。テレビのニュースを観ながら、ゆっくりと朝食を摂る。「サンデーモーニング」のスポーツコーナーは、張さんの代わりに東尾が出ていた。嫌味ばかり言っていた張さん。あれだけ問題発言が多いと、クビになるのも当然か。 雨が続いてグータラしていたが、今日こそ気になっていたことをやるしかないだろう。先ずはマットの類を叩いて埃を落とし、ついでモップ掛け。と言っても乾燥した素材で、綿埃を吸着するもの。和室の薄べり、廊下、脱衣所、トイレとキッチンの床、2階の洋間のフローリングと階段。それが終わるとトイレの掃除とキッチンの床の拭き掃除。最後に居間に掃除機をかけ、窓辺にシートを敷いて準備。 それから外へ出て、植木鉢と受け皿の掃除。丁寧に泥や土を落とし、雑草を抜く。そして1個ずつ居間へ移動。これが結構重労働なのだ。シンビジュウム、クンシラン、ゴムの木、ハイビスカス、シコンノボタン、クジャクサボテンと、シャコバサボテンなど全部で12鉢。枝が伸び過ぎたシコンノボタンとハイビスカスは思い切って剪定した。ゴムの木は玄関に入れ、晴れた日は外に出す予定。 これらが窓辺に置いた植木鉢。南側に面して大きなガラス窓なので冬でも太陽が差し込み、とても暖かい場所。それに寒い日はファンヒーターや空調も点けるので、温室代わりなのだ。 これが外から見た植木鉢コーナー。ガラス窓や網戸を掃除したばかりなので、とても気持ち良い。これで冷え込んでももう大丈夫。 久しぶりに畑の野菜の成長を確認すると、ビックリした。白菜の株が大きくなっているのは分かっていたが、なんとカリフラワー(左)が真っ白な姿を見せていた。そして9月に蒔いたモロッコインゲンがたくさんのサヤをつけていた。夢中になってもぎ取り、半分を裏のSさんに上げた。先日いただいた梨のお礼の積り。ご主人が恐縮されていたが、私にすれば「タダ」みたいなもの。エビで鯛を釣ったかも。 最後のトマト 植木鉢は全部取り込んだが、庭と畑仕事はまだ残っている。草取りに4,5日はかかるだろう。タマネギの苗を植える準備と、トマト、雲南百薬の始末。白菜などの間引きと土寄せなど、11月中旬までは外に出る必要がある。それも楽しみだし、体を動かすのは気分転換にも良い。掃除の際に扇風機を片付け、代わりに電気ストーブを出した。寒い日に足元を温めるのにちょうど良い。冬への準備が始まった。 漆紙文書 東北楽天がまた負けた。先発の田中はこれで4勝8敗。グローブを叩きつけて悔しがったそうだが、大事な商売道具に当たるなんて最低だ。地元のニュースをチェックしていたら嬉しいことがあった。多賀城址から発掘された「漆紙文書」が国の重要文化財に指定された由。平安時代の公文書が残ったのは、漆の乾燥を防ぐため「ふた」にした古紙に漆が沁みたため。地方官庁の行政が分かる貴重な第一級の史料だ。
2021.10.18
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~再び寒さが戻って~ 大掃除をやった日の夜、しきりに猫の声が聞こえて来た。恋の季節にはまだ早い。なのになぜ。そして猫は飼い猫なのか、それとも野良猫なのか。わが家の裏が空き家になってから10年以上。ひょっとしたらその床下が棲み家か。でもそのうち鳴き声が止んだ。わが東北楽天はその夜も負けた。大事な時の連敗は痛い。きれいになった風呂に浸かって寝たが、夜中に変な夢を見た。 ある植物の名前を思い出せない夢。白い花が咲き、赤くて小さな実は食用にもなる。中国原産のその木には鋭い棘があり、剪定する度に手を傷めた。あれは何の木だったか。確か近所のあの家にもあったはず。ご無沙汰していたブログを久しぶりに訪ねたら、夫が認知症になったと書かれていた。夫君は確か90歳。昔ならボケるのが普通で、それでも家族が支えていたのだが。 翌朝は雨。PCを開き、気になっていた植物の名前を調べた。手掛かりは童謡「この道」の歌詞。この道はいつかきた道。ああそうだよう。問題はその後で1番は「お母さまと馬車でいったよ」。2番は「ほうら白い時計台だよ」。3番は「さんざしの枝も揺れてる」。そうだ。山査子(さんざし)だった。それにしてもなぜ裏庭に植えた覚えのない山査子が生えたのか。きっと鳥の糞に種が混じっていたのだろう。 暖かかった前日とは一変して、とても寒い。北海道では雪の場所もあり、東北でも高い山は初雪が降る可能性がある由。ファンヒーターの灯油が残り少ない。数日寒い日が続いた時に点けたためだ。物置の中に予備はあるが雨が降っているため、給油が出来ない。暖かそうなスリッパを履いて凌ぐ。いざとなったら掃除したばかりの空調機がある。 それにしても窓ガラスがきれいで気持ちが良い。風呂場も台所もすっかりきれいになったが、使えば汚れて行くのは仕方ない。人が生きるということは汚れるということでもある。南側の大きな窓には、これまで何度か鳥がぶつかった。雀のように家の近くで暮らす鳥は慣れているが、そうでない鳥は透明なガラスに慣れておらず、通り抜けられると思って勢いよくぶつかる。まあそれで死んだことはなかったが。 サンザシの花 さて童謡「この道」は北原白秋作詞、山田耕筰作曲で、藤原義江が最初に歌ったのが昭和2年のようだ。いずれも懐かしい名前ばかり。藤原義江の穏やかな風貌と豊かで良く通る声を思い出す。確か「藤原歌劇団」を作った人だったような記憶がある。サンザシを思い出すのにかなり手間取ったが、そんな風に何かの糸口を手掛かりにして記憶を呼び起こすのはしょっちゅう。それでも何とか生きている。 大量に作り置きしたカレーに安堵してるうち、すっかりおかずが乏しくなった。それでサンマの缶詰を開けた。味噌汁も沢庵もあるし、トマトとキュウリを切れば良い。大掃除の前に片付けた「三角コーナー」が見つからずに探した。だが置ける場所は決まっている。流し台の下の保管スペースの、めったに使わない角の奥に、それは鎮座していた。ハハハやっぱりなあ。俺が置くとしたら、ここしかないもんね。土曜も日曜も雨の予報。月曜日には出来たら植木鉢を室内に取り込みたいが。
2021.10.17
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~決断の後に~ 大掃除をしようと思ったのは確か1か月ほど前だった。離婚して4年半。家の中がかなり汚れていると感じていた。もちろんたまには掃除もするが、後期高齢者の寡がする掃除の範囲は限られている。それにこの家を建ててから24年目。4回ほどリフォームし、一応見た目はきれいなのだ。だが、ガラス窓、網戸、バスルーム、キッチンの汚れが目立っていた。外階段やガレージの汚れも気になる。 もちろん自分では出来ないし、掃除の道具もない。それで専門業者に来てもらって見積もりを取った。ガラス窓大小合わせて44枚。網戸22枚。居間の空調機、風呂場、台所、ベランダ、そして外階段とガレージの高圧洗浄。人数が3~5名なら1日で完了する由。価格は17万円あまり。ちょうど検査入院してそれくらいの保険が下りたので、それを充てたら良いと考えた。自分へのご褒美だ。 その日が昨日の金曜日。ちょうど晴れていて良かった。朝9時にはピンポンとチャイムが鳴って業者の方がやって来た。いずれも若い人。女性が3名と男性が2人。上は掃除道具の一部。私は前もって台所と風呂場の中の邪魔になるものをどけていた。 プロにはプロの手順がある。それぞれの担当を決め、マニュアルに従って作業開始。数が多い窓は、まず網戸を外すことから始まった。私は邪魔にならないよう窓際のデスクや長机を移動し、PCを開ける場を確保していた。その準備がきっと良かったのだろう。だが困ったことが起きた。晴れて暖かい日に窓を開けっ放しにしておくと、蚊がどんどん入ってくるのだ。しかもジッと動かない私は良い標的だ。 空調機は取り付けてからまる9年。さほど汚れていないだろうと思っていたのだが、さにあらず。専門の人が丹念に掃除してくれたお陰できれいになった。オプションで抗菌加工もしてもらったので安全。一人暮らしなのでさほど心配はないのだろうが。 それでもやってもらって良かった。バケツの水がこんなにも汚れていたのだ。お金はかかっても気持ち良く過ごせるのが一番だ。 女性の方もそれぞれの持ち場で大奮闘。脚立を使う場所もあるので、転倒には要注意。お昼は全員外へ出て行った。家人に対する気づかいと同時に、きっと彼らの生理現象対策でもあるのだろう。かっきり1時間後には帰って来て、再び大掃除が始まった。私は彼らがいない間にパンをかじり、コーヒーを飲んだ。とても貧しい昼食だったが、楽をしているわたしに不満はなかった。 左は高圧洗浄中の郵便受け前。乾いた後はとてもきれいに変身していた。右は勝手口の「はめ込み式」の網戸を外す業者の男性。こんな面倒な構造の扉を素人が掃除するなんて到底無理な話。夕方の5時に全作業が終了し、私は全てを点検。書類に確認印を押して渡した。彼らが帰った後は、掃除前の状態に戻した。それからブログを書き始めた。やはり何もしなくても疲れた感じ。暖かいお風呂に入って寝よう。 解散後の岸田総理の記者会見だが、私はとても丁寧で良かったと感じた。菅さんとは違って自分の言葉で、しかも何も見ずにしゃべり、話の内容にも温かみを感じた。これもきっと彼の人柄なのだろう。以前はどこか神経質で弱弱しい感じを受けたが、今では日本を率いる強い覚悟を感じる。人は志を持つかどうかで変わる。それが一国の総理ならなおさらのこと。口だけの人間はすぐに化けの皮が剥がれるだろう。
2021.10.16
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~最近の時世に思う~ 木曜日は朝から晴れた。お日様が出ると気温がみるみるうちに上昇。早速洗濯物と布団を干す。朝ドラ「おかえりモネ」ではりょうちんの乗る漁船が三陸沖で時化(しけ)に遭う話。気象予報士のモネが出来る限りの情報を元に、りょうちんの船が遭難しないよう手を尽くす。気仙沼では昔から遠洋漁業が盛んで、漁師が悪天候と戦う話はつきものだ。だがモネの真心が漁師仲間にも通じた。 ここ数日の間。わたしはやる気が起きずグータラしていた。食事も単調でまとめて作っておいたカレーが専らの主食だった。カレーライスにカレーうどん。それに焼き魚や野菜炒めを加え、後は生野菜と漬物程度。それでも体重が増えるのはなぜだろう。前夜は暖かい風呂に久しぶりに入った。翌日の夕方、つまり昨日になっても、まだお湯が温かい。木曜の夜はその残り湯でも大丈夫そうだ。 全国で殺人事件が多発している。これもコロナ自粛で抑圧された精神のなせる業か、それとも日本人が短気になったのか。きっと経済的な理由もあるに違いない。長い生活苦で精神を病む人が増えたのかも知れない。些細なことで簡単に人を殺してしまう世の中。幼子に熱湯を浴びせて殺すなど最悪、最低だ。 不気味さは子供の世界にも広がっているようだ。新型コロナのパンデミック以前から、学校でのいじめが大きな問題になっていた。その実態を知ろうとしない教師や親。事実を隠蔽する校長や教育委員会。児童相談所、教育委員会、保健所。戦後に出来たそれらの組織が、現代社会で上手く機能しなくなっている。親が忙しく、スマフォを与えられた子供たちは、すっかり「スマフォ脳」になってしまった。 それらに比べたら、私のグータラ暮らしは誰かに迷惑をかけているわけではない。せいぜい部屋に埃がたまり、庭に雑草が生えるだけの話。それでも食事は3食なんとか摂り、洗濯物が溜まれば洗濯機を回す。褒められた話ではないが、かと言ってけなされることでもない。 3日ほど雨が続いた昨今。木曜の夕方畑を見回ったら、レタスの「とう」が立っていた。その茎も食べられないことはないだろうが、ちぎって捨てた。こんなのは初めて。雨と高温続きで一気に成長してしまったのだろう。植物は天候に敏感だ。畑と庭の雑草も一気に増えた。さて、どうしたものか。 上は南の畑の白菜。雨で融けた化学肥料が効いて急成長。苗と苗の間隔が一気に詰まってしまった。間引きをすべきか、それとも少し放置して様子を見るか。実が枯れたシソは種を方々に蒔いた後で抜いた。モロッコインゲンは花を咲かせたが、果たして気温が下がるこれから実が生るかどうかは不明。自然に任せるしかない。 シコンノボタン、ミニバラ、そして山茶花(上)がいつの間にか咲いていた。人はサボっていても、植物たちはちゃんと自分たちが為すべき仕事をしている。今夜(木曜)は、オリックスとロッテの戦い。どちらが勝っても「マジック点灯」が間近。さて先だって南シナ海でアメリカの原子力潜水艦が水中で衝突した「物体」は何だったのだろう。きっと海の中でも米中の火花が散っているのだろう。
2021.10.15
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~寒い日~ いやはや寒かったここ数日。迷わず石油ヒーターを点けた。もうこれだとシャワーでは無理。少し熱めの風呂じゃないと体が温まらないだろう。来週の初めには最低気温が10度を下回るとの予報。そろそろ外に出した植木鉢を居間に入れたいのだが、金曜日に業者が大掃除をする予定なので、それ以降じゃないと無理。しかも週末の土日は雨の予報。まあ植木に何とか頑張ってもらうしかない。 つくば時代の後輩からメールが届いた。彼とはかなり会ってなかったので気になっていた。歳老いた母上も元気とのこと。数年前富山で会合があった際、母上の看病のため欠席だった彼。彼の歳からすると多分母上は90代だろう。ともあれどちらも元気で良かった。独り暮らしの私には、身につまされる想いだ。夜プログラムを更新すると、写真の取り込みが可能になっていた。これは嬉しい。 大阪であったG20 昨日リモートでG20の会合があったようだ。月末開催のはずだが早まったのだろうか。多分議題は色々あったのだろう。今は国際的な問題が山積している。まずはアフガンの人道支援について合意し、EUは1300億円の支援を決めたようだ。日本は227億円の支援を意思表示。中国は少し前に援助を表明しており、「おや?」と驚いた私だった。 ハーバード大学 アメリカのハーバード大学が毎年の夏北京で行っていた「ハーバード北京アカデミー」を今年は開催せず、来年からは台湾の台北で開催して名称も「ハーバード台北アカデミー」と改める由。一頃は国内の多くの大学などに「孔子学院」を開設していたアメリカの変身ぶりに驚く。 日大板橋病院 今度は国内の大学の話。日大医学部付属板橋病院の改築に関して、日大の理事など2人が逮捕された。日大は15の学部を擁する日本で一番大きい私学。文科省からの私学助成金は一頃100億円を超えていたが、あのアメフト部の不祥事で30億円ほど減額された。今回の事件もかなり不審なブラックマネーが動いていたようだ。司直の手があの理事長にまで及べば、かなり明朗な大学運営となるのだろうが。 ワールドカップ最終予選で何とか2勝2敗に漕ぎつけた森保ジャパン。だがA組内の順位は4位。まだ何試合か残しているとは言え、これでアジア代表になるのはかなり厳しいのではないか。さて厳しいのは日本のプロ野球も一緒。セのジャイアンツ、パのソフトバンクが今季は低迷を続けている。わが東北楽天は何とかCSに進出出来そうな位置にはいるが、まだ確定ではない。頑張って欲しいものだ。 岸田新総理の施政方針演説と、衆参両院における3日間の代表質問が終わった。今日は午後から衆議院の解散が宣告され、月末の投開票日まで激しい戦いが繰り広げられる。宮城県は同時に県知事選もあるため、各選挙管理委員会は大変な緊張と作業だろう。まだ告示前なのに、沖縄では既に各候補者の「ポスター」が張られているとか。それが沖縄。ルールを知らないし守ろうとしない島人(しまんちゅ)たち。
2021.10.14
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~秋雨の一日~ 雨に濡れるユズ 火曜日。前日の好天とは一変して朝からの雨。天気予報では10度ほど気温が下がるらしい。こんな時は用心が必要だ。気持ちが萎えるし、運動もしない体は手先や足の先から冷えて来る。外に出している植木は大丈夫だろうか。最低気温はまだ15度以上あるので、寒さで萎れることはないだろうが、そろそろ室内に取り込む準備が必要な時期になった。「青天を衝く」の主人公 日曜日の「青天を衝く」で、ついにその時がやって来た。吉沢亮演じる渋沢栄一と。橋本愛演じるその妻千代の話。千代は近代国家日本建設のために尽力する夫を支え続けるが、まだ40代の若さで亡くなるということを知っている。そして栄一には妻千代以外の女性との間にかなりの数の庶子がいることも知っていた。だが栄一はどんな風にそれらの女性と結ばれたのか疑問だった。 栄一の両親役 その疑問が初めて解けた。新政府官僚に料亭でもてなされた栄一。だが靴下が破れていた。それを目ざとく見つけた仲居が、綻びを繕った。女性は元士族の妻。夫は戊申戦争で死んだと言う。その夫が栄一と生き写しだったと言う仲居。思わず女性の手を取って引き寄せた栄一。その夜帰宅した夫の靴下が繕われていることを知った千代だが、彼女は無言のまま。もちろん咎めることはしない。 ローズマリー あれが当時の日本女性だったのだろう。栄一が妻以外の女性に手をつけたのは、てっきり千代の逝去後だと思っていたのだが、そうではなかったようだ。だが少しも嫌な気持ちがせず、反倫理行為とも思わなかった。あの時代は男も女も、士族も農民も歴史の変動に大きく翻弄された。夫を失った女性を気の毒に感じるのは不自然ではなくむしろ優しい心遣い。栄一が千代を裏切ったとは、思えなかった私だった。 月曜日のドラフト会議で高校の後輩が、西武ライオンズに2位指名された。筑波大学の佐藤隼輔投手。小学校、中学校で野球を続け、高校3年の春の大会では141kmの速球を投げ、決勝で仙台育英に0-2で敗れた由。私が筑波大学に勤務した昭和49年当時。サッカー場、ラグビー場、多目的グラウンド、武道場、合宿所、テニスコート、陸上競技場は完成していたが、野球場と体育館の完成は少し遅れた。 筑波大学構内 キャンバスのそちこちで新しい建物が建設中で、宿舎が出来る3か月間は東京の三鷹市から3時間かけて通勤した。今となっては遠く懐かしい昔話。佐藤投手は高校の55年後輩だから上の孫と一緒。ともあれ母校からプロ野球選手が誕生した快挙が嬉しい。東北楽天ファンの私にとっては同じパリーグの「敵」になるが、今後の活躍ぶりに注目したいと思っている。ガンバレわが後輩。 「ナショナルジオグラフィックジャパン」の記事を読んでいて驚いた。メキシコとグアテマラの国境を流れる川の上流にあるラグーン。「礁湖」は海にあるのが普通。ところが不思議なことに海から170kmも離れた内陸部にマングローブ林があると言う。マングローブは海辺の生態系全体のことで、沖縄だとオヒルギ、メヒルギ、サキシマヒルギなどの海水に強い木が生えている海辺。 標高9mのこの地は、10万年前は海岸だったことが分かった。地下数メートルには大量の砂と貝殻が厚く堆積している由。その石灰分が海水と同様の環境を保っていたようだ。つまり10万年前の海水面は現在より9m低かったわけ。だが場所も海から離れたことでマングローブのDNAは海岸部のそれとはかなり変異してしていたようだ。上の写真。人物から推定すると樹高は20mはありそうだ。 この論文が載った雑誌「ProNAS」の名を50年ぶりに聞いた。直訳すれば国立科学アカデミー雑誌。さて10万年とで大きく環境を変えた地球。だが地球誕生の歴史から見れば、経過時間はごくわずか。でも開発と言う名の環境破壊行為が、かけがえのない地球を滅ぼしかねない。北極海の氷や南極大陸の氷床、高山の氷河が猛スピードで融け出し、永久凍土の溶解でメタンガスが噴出していると聞く。 午後のひと時、フルーツポンチ村上健志の「俳句修行」を読んだ。「プレバト」への出演で有名な彼が、幾つかの俳句の会合に参加して武者修行する話。お笑い芸人としての彼は知らないが、青山学院大学卒の教養と日本語のセンス、そして俳句に取り組む真摯な姿勢を知った。私の俳句修行に大いなる刺激を与えてくれた彼の著書。かなりバラバラな話題のブログも、たまには良いかと。
2021.10.13
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~言うだけなら誰でも言える~ 暑かったですなあ。昨日の月曜日。新聞休刊日で新聞が読めない。なんだか気合が入らず、食事もいつもより簡単にした。こんな日は動かないため、それで十分。午後からは国会中継を観た。新総理の施政方針に対する各党の代表質問。月曜日は立憲民主党と自民党が質問を行った。立憲民主の辻元さん。迫力がありますねえ。さすが追求するのは上手。 だが同党の生方議員は「北の拉致被害者はもう死んでる」とか言ってるみたいですねえ。無神経なのかバカなのか。横田さんが怒っていたそうでだけど当然だよね。共産党の公約は日米安保の破棄、消費税の5%減税、低所得者への10万円支給を行う由。本当に実現するのかなあ。財務事務次官が「最近はばら撒き発言が多い」とコメントして怒られたそうだけど、俺もそう思う。言うのは「ただ」だけどね。 中国の習近平御大。台湾統一は平和裏に行うと言ってるようだけど、チベットを征服した時も、ウイグル族を抑圧したのも「平和」を口実にしていた。今回も「平和」を唱えて置きながら、台湾の対岸にある福建省の海岸で台湾侵攻の軍事訓練をしてるのが現実の姿。「平和」を唱えて平和になり、「原水爆禁止」を唱えて原水爆が無くなるのなら、何度叫んでも良いけどね。 アメリカとアフガニスタンを実効支配したタリバンが、アラビア半島のカタールで、対面でアフガンの今後について話し合った由。アメリカは今後アフガンを人道支援することで合意したそうだ。先日アフガンの日本大使館やJICAに勤務していた現地人とその家族が来日出来たのも、タリバンと良好な関係があったカタールの仲介のお陰だった。 月曜日の「映像の世紀」では、ナチスによるユダヤ人の虐殺や、ベトナム戦争でのアメリカ軍の殺戮や、イスラエル建国とユダヤ人とアラブ人の戦いの歴史の映像を嫌と言うほど見せつけられた。人間のエゴ、宗教と民族、戦争の長い歴史。そして祖国を失って流浪の民となった多くの人々。島国の日本は災害はあっても案外平和なのかも知れないと思った次第。 韓国の与党「共に民主党」の次期大統領候補で京畿道知事の李在民氏が言うには、「韓国は日本を抜いて世界をリードする」そうだ。その心や良し。だが同氏は大学院生時代は論文作成で不正を行い、前科4犯。現在も土地の不正取得や収賄の疑いをかけられている人物。しかしどうして韓国の大統領(元、現、候補も含めて)には犯罪者が多いんだろう。きっと社会の仕組みが犯罪を生み出す根源なんだろうね。 アメリカの製薬会社メルク社が対新型コロナウイルス感染症の飲むタイプの治療薬製造に成功し、国家機関に使用許可を申請した由。ワクチンでの予防と化学療法(薬)での治療と、これで2つの方法で対処することが可能になる。人類にとってはまたとない朗報だ。 昨日は日本のプロ野球のドラフト会議が、リモートで行われた。今年は注目選手が少なくて、「抽選」になった選手は数人だったようだ。今年振るわなかったソフトバンクホークスは、工藤監督も交代する予定。そしてなんと「育成選手」を14人も獲得するようだ。その中で公式戦に出場可能な一流選手になれる人が何人育つのか。彼らの行く手には厳しくかつ長い道が待ち受けている。ガンバレ若者たち。
2021.10.12
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~ある晴れた日に~ 日曜日の朝は曇り。今にも降り出しそうな空模様だった。それでも前日まとめた古新聞を持って、資源ごみの回収場所へ。次に洗濯物を持って2階のベランダへ行くと、手すりや床がびしょ濡れ。どうやら夜中に雨が降ったみたい。仕方なく部屋干しにし、晴れてから外に干した。みるみるうちに気温が上がり、夕方には一緒に干した布団もふかふかになっていた。 この人の勝負の結果が気になっていた。藤井聡太九段の竜王戦初挑戦だ。棋王、叡王、棋聖の3つのタイトルを取り、豊島9段が保持する竜王戦の緒戦が東京で行われていた。豊島竜王には1勝6敗と分が悪かった。だがAI研究にも取り組んでから。6勝7敗と拮抗するようになった。そしてこの度の7番勝負。後手の彼は圧倒されていたが、中盤から持ち直して勝利したみたい。第2戦は今月下旬。健闘を祈りたい。 大谷選手が攻撃面で最も活躍した「アーロン賞」の候補に挙がっているようだ。そして今年のア・リーグのMVPもほぼ確定と言う噂。大リーグでは様々なデータが記録されているが、大谷選手は色んな記録で「隠れ1位」なのだそうだ。〇ホームラン1本を打つのに要した打数が最も少ない。〇三塁打王(タイ記録)。〇長打率 〇敬遠と4球数。〇盗塁死数 〇勝利への貢献度数 〇パワー&スピード(ホームラン×盗塁×2)こんなのまで記録してるとは、さすが大リーグだ。 今台湾が熱い。左のおっちゃんが台湾統一は必ず実現すると宣言。そしてその暁には「一国二制度」を適用するそうだ。どの口が言うのか。香港の一国二制度は50年守られるはずだったのに。今では法律を改正して中国政府の意向を強制している。 これに対して台湾の蔡総統はただちに反撃し、中国の意向には添わないと宣言。翌日には軍事パレードまで行った。最新鋭の中国人民軍の装備に比べたら粗末な仕様と数量だが、短距離のミサイルなども開発していたことに驚いた。さて、習近平氏が5年後まで中国の国家主席で居られるかどうか。 日曜日にも関わらず新総理は都内の新型コロナウイルス感染症に対応している医療機関の視察に出向いたようだ。荻生田経産大臣は福島原発に出向き、福島原発から出た大量の処理水に関しては、政府が責任を持って対処すると福島県知事に明言したようだ。野党の党首はテレビなどに出演し、来る総選挙向けのアピールに懸命だったようだ。今日から3日間国会での代表質問が両院で行われる。 コロナのワクチンに日本の醤油メーカーであるヤマサが寄与していることを初めて知った。ファイザー社もモデルナ社もメッセンジャーRNAを用いているが、醤油の旨味成分の「シュードウリジン」がmRNAワクチンの原料になってる由。この成分は体内での炎症を抑える効能があり、これが新型コロナワクチンでも有効なのだそうだ。同社では1980年代からシュードウリジンを精製し、試薬として外国に輸出して来た歴史がある由。 旨味成分は「核酸化合物」で、シュードウリジンもその一つなのだとか。醤油メーカーがかなり以前から化学工業分野の研究もして来た訳で、まさかワクチンの開発にも貢献していたとはビックリだ。 ミンククジラの肉 先日は風呂場で滑って転んだ。昨日は調理中に間違って包丁で指を切った。少し減った血液を補えるかは分からないが、早速買って来たミンククジラの刺身を食べた。先日三陸で獲れたミンククジラの肉は高値で取引されたようだが、私が買ったのはアイスランド産の冷凍クジラ肉。解凍するとかなりの血が出たが、とても美味しかった。この日はイワシ10匹も捌き、実に血生臭い一日となった。
2021.10.11
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~鬱陶しい雨の日~ 土曜日の仙台は朝から雨。こんな時は気持ちも晴れないし、体調も良くない。気象が心身に与える影響は決して小さくはなく、悲しいかな歳を取れば気圧や気温の変化にも弱くなる。気を取り直して古新聞を縛った。パソコンに写真が取り込めなくなったのは、Windows11に切り替えなかったためかも知れない。料理中に電話。どうやら総選挙に関するアンケート調査みたい。自動音声を聞いて受話器を置いた。 金曜日の地震に関連した解説を聞いた。わが日本列島が4つのプレートの干渉を受けていることは知っていたが、今後30年以内には首都直下型地震と東海地震が必ず起きると聞いて、改めて災害大国日本の運命を知らされた思いだ。こんな位置に日本があるのも運命。近辺に狂気の国が幾つかあるのも運命か。それでも災害に強い国、国際経済と外交に強い国であって欲しいと願わずにはいられない。 アフガニスタン北部で起きた爆弾テロでは、シーア派の人々が礼拝のために300人ほどが集まったモスクで、イスラム過激派のISが爆弾を仕込んだチョッキを起爆させたようだ。死者は50人ほど、負傷者は130人ほど。そのアフガニスタンから、日本の大使館やJICAに勤務していた現地スタッフとその家族53名が、ようやく第三国経由で日本に来れたようだ。これで少しは救われた思いがしている。 このたびノーベル平和賞を受賞したフィリピンの女性(左)とロシアの男性(右)はいずれも自由な祖国を求めて自ら報道社を興し、長い間記事を書き続けて来た信念の人のようだ。ノーベル財団が大企業ではなくジャーナリスト個人を受賞者とした背景には、きっと世界中に言論の危機が迫っているのだろう。 一旦は2人の受賞を報道した中国の新聞が、直ぐに記事を削除した由。きっと表現の自由を求めて戦ったジャーナリストが「平和賞」を受賞した事実を自国民に知られるのが不都合だったのだろう。2010年に中国の民主活動家劉暁波氏がノーベル平和賞を受賞した。だが中国共産党は直ちに同氏を拘束し、同氏は2017年に事実上獄中死したと言われている。中国にとっては不都合な事実なのだ。 IC化に欠かせないのが半導体(上)だが、その受託生産の最大手が台湾のTBMC。そしてその素材の純度と品質が最も高いのが日本のメーカーだ。そのTBMCと日本のソニーが協力して熊本に新工場を建設する予定だそうだ。そしてTBMCはアメリカにも新工場を建築予定。岸田内閣が施政方針の一つとして掲げた「経済安全保障」そのもの。さて、狂気の国家と正気の国家。どちらの戦略が優るだろうか。 鬱陶しい雨の同曜日。何も出来ずにモヤモヤしていたが、古新聞をまとめ、3合のご飯を炊き、野菜炒めと焼き魚とピクルスを作れた。それで何日かは飢えずに済むはず。午後から俳句関係の本を少しだけ読めた。一人住まいの爺のささやかな日常。特別な話題はないが、翌日用のブログが何とか書けたことにも感謝したい。
2021.10.10
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~本気か、それともポーズか~ あれは7日の夜何時ころでしたっけ。何だか揺れてる気がして、直ぐにTVのスイッチを入れた。関東地方の地図が大写しになり、震度が表示されていた。震源地は千葉県の北西部らしい。最高震度は5強程度。首都圏だから驚くだろうが、東日本大震災では日に何度もあのくらいの余震があり、初めて「地震酔い」を経験。絶えず体が揺れているような気持ち悪さだった。マグニチュードは9。地獄だった。 翌日のニュースでは電車が止まって、帰宅困難者が出たようだ。そして多数のエレベーターがストップしたとか。政府は緊急対策本部を設置したようだが、これが首都直下型地震ならどうだっただろう。私は翌日の新総理の所信表明が心配だった。不眠のままで国会に立つのは厳しいだろうが、初っ端から試練を与えられた思いだ。だが所信表明は立派で、先日の討論会の論旨がさらに肉付けされていた。 項目だけだが、〇新型コロナ感染症対策では、パンデミック抑制のために法改正を行うことを表明したようだ。〇新しい資本主義を追求し、さらなる成長と富を再分配して好循環を実現すること。〇科学・技術立国を実現するために学部や大学院の再編拡充を図り、科学技術分野の人材育成を促進すること。〇クリーンエネルギー戦略を策定すること。〇デジタル化を推進すること。 〇戦略物資の確保や技術流失の防止など、経済安全保障を諮ること。〇全世代型社会保障を図り、中間層の所得拡大と少子化対策を推進すること。〇国民を守り抜く外交と安全保障を目指し、このためにも改正された「国民投票法」を使用して憲法改正を諮ることなどについて表明したようだ。それらの方針に対し、今後国会において代表者質問が展開されるだろう。 別の情報によれば、菅前総理が再任を拒否した日本学術会議の6名の会員を、岸田総理も再任しない方針のようだ。また今後の総選挙で自民党の公約を取りまとめる立場にある高市政調会長としては、台湾のTPP参加に協力する立場を明確にするようだ。 それとも関係するが、米軍は台湾軍と合同で中国の台湾侵攻を想定した軍事訓練を密かに1年間も行ってたようだ。米国海兵隊も参加する本格的な訓練だが、参加人数は決して多くはなかったようだ。それでも中国人民軍の侵攻に備えた具体的な訓練を米台合同で行っていたとは意外だった。いや、決して「意外」とは言えないのが今、台湾が置かれた状況なのだろう。そしてそれはわが尖閣にも言えるのだ。 昨日の午後、岸田新総理と中国の習近平総主席が、30分間の電話会談を行った由。両国は引き続き良好な関係維持のため、今後も前向きな協議を行うことで合意したそうだ。だがこれだけ中国を取り巻く国際状況が厳しい現在、わが国が中国の強硬姿勢に理解を示すことはないはず。これに対してインドのモディ首相との電話会談は終始和やかで、同盟国としての関係強化について話し合われたようだ。 今年のノーベル平和賞が昨日決定した。一人はフィリピンのマリア・レッサさん(左)で、もう一人はロシアのドミトリー・ムラトフ氏(右)で共に記者。両国には独裁的な大統領が権力を振るっているが、2人はそれを恐れずに批判する記事を書いて不正を暴いて来たそうだ。実に勇気ある行動。フィリピンのドウトルト大統領はついに政界からの引退を表明したようだ。 最後に冗談のようで冗談でない話。例の事件で詐欺罪で有罪判決を受けて控訴中の鴨池醇子さんが、次の衆議院議員選挙で、大阪5区から出馬する意向があるようだ。この人本気なんだろうか。夫婦そろって正気とは思えないが、マスコミと野党におだてられ自分たちが犯した罪を忘れてしまったようだ。ただし息子さんだけは常識をわきまえておられるのが唯一の救いだが。
2021.10.09
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~事実は小説よりも奇なり~ 上下で似たような色彩の世界地図がある。これは先日ノーベル物理学賞を受賞した真鍋淑郎博士らが開発した気候変動モデルによる研究の成果。左から1901年~1950年。1941年~1980年。1971年~2000年の地球の気象。そして下部が気候変動モデルで計測された気象で、上半分は世界各地で生じた実際の気象の記録。比較すると驚くほど良く似ていることが分かる。膨大なデータは高速のコンピュータによって計算され、モデルが導き出された。 左上は地表と大気の気象に関する因果関係。右上は地球規模の地表温度。気温上昇が砂漠化を速め、氷河や永久凍土を急速に溶かし、大規模の山火事を頻発させ、海水温の上昇が海流をも変えて生態系に大きく影響している。これまでノーベル物理学賞は、地球科学や気象学などを対象としなかった。だが今回モデルが地球全体に大きな影響を及ぼす事実が確認された。同時に人類への警告であり、今回科学は私たちに恐るべき事実を突きつけたのだ。 日本領の竹島(上左)は2つの岩礁から成る。戦後日本が国連に加盟出来なかった時期、韓国の李承晩大統領が国際法を無視して引いた「李承晩ライン」によって韓国領とされ、実効支配されている。右図はその正確な位置。日本は江戸時代からここで隠岐の島島民が素潜り漁をしたり、日本アシカを狩猟していた。イギリス海軍が作成の海図にも日本領であることが明記され、日本の古図も正確だ。だが韓国はそれをっ認めず、日本によって奪われたと主張。だがなぜか国際司法裁判所には訴える様子はない。 今回「も」また竹島が日本領であることを示す地図が「再発見」された。これは第二次世界大戦で日本が負けた後、国境を画定するために米軍が作成したもの。太い線が韓国が勝手に引いた「李承晩ライン」。赤い矢印が竹島の位置。その左側(西側)の小さな二重線が国境で、竹島が日本領であることを示している。今回イギリスとオーストラリアでも同じ地図が見つかった。韓国にとっては不都合な事実だ。 上左は中国の新疆ウイグル自治区の地図で、右上は「職業訓練所」に収監されたウイグル族。最近ヨーロッパに脱出した中国人の元警察官が恐るべき証言をした。中国全土から漢族の警察官30万人が新疆ウイグル自治区に派遣され、ウイグル族を手あたり次第拘束して「職業訓練所」に収容した由。もちろん「職業訓練」は名ばかりで、実際は監獄。警察官らは昼夜を問わずウイグル族の男女を乱暴して連行。 理由は不要で、収容所では妊娠している女性は人工的に流産させられ、男性には不妊手術を施し、強制労働させていた由。同自治区は綿花栽培が盛んだが、ここに進出した外国企業の下請け作業も強制労働のうち。日本のユニクロやアメリカの某スポーツメーカーも名前が挙がっている。 法輪功への弾圧も相当激しい。法輪功は吉林省出身の李洪志が1990年代に始めた気功集団。だがあっと言う間に信者が広まり、中国共産党や人民軍へも浸透し、信者は7千万人にも上ったと言う。これに危機感を抱いた江沢民が「邪教撲滅」を宣言して取り締まりが厳しくなった。収監者数は数千万人、殺害された信者は数千人とも言われている。 2年前に台湾一周旅行をした際、日月湖の文武廟前で署名活動をしていたのが、法輪功だった。私も気楽に署名したが、その後殺害された彼らの死体から臓器を摘出して売買や移植手術をしていたことを知った。アメリカの大統領選の前後に良く観たyoutobeの「大紀元時報」は法輪功が提供していたことを今回初めて知った。情報が迅速で正確。私は素晴らしい媒体だと素直に感じていた。なるほどねえ。 昨日岸田新総理とロシアのプーチン大統領が初めて電話会談をした由。プーチン氏は岸田氏へ総理就任の祝意を、新総理からプーチン氏へは誕生日(昨日)の祝意を述べ、今後未解決の「平和条約」締結に向けて協議することで合意したようだ。総理は外務大臣を長く務めたためこれまでの経緯は全て知っている。簡単に経済協力はしないはず。プーチン氏は憲法を改正し、2036年までは大統領のままで居られる。手強い相手だ。 日本共産党は「日米安保条約」の廃棄と、自衛隊の解消を党の規則で謳っている。今回の総選挙を前に、立憲民主党などと日本共産党は選挙協力を行い、政権奪取の暁には共通の政策を採る可能性があるが、この国際状況下でも考え方を変えないのだろうか。それでは泥棒が入るのに「戸締り」をしないのと同じで、到底信じられない。ゆめゆめ「無税にする」とかの甘言に釣られてはいけない。
2021.10.08
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~わが貧しき日常と気になるニュース~ 日常のニュースは何もない。半年ぶりに溜まったプラゴミを出し、昼はお好み焼きを作ったくらいだ。ほかの家ではプラゴミは小さな袋で出されていた。だがわが家は45リットル用の一番大きな袋。レジ袋が有料になってからはレジ袋さえ節約して、直接プラゴミ用の袋にギュウギュウ詰めにして押し込む。お好み焼きの粉はかなり前のもの。刻んだキャベツ、ベーコン、ツナ缶を混ぜたが体に悪かったか。 昨日のニュースに関する思い出は書ける。和歌山市の水道橋破損事故だが、紀ノ川は何度か渡った。大阪勤務の時奈良の吉野山に桜を観に行った。往きは上流の橋を、帰路はかなり下流の和歌山県の橋を渡った。3年ほど前ツアーで高野山からの帰路に渡った橋は、今回の水道橋の付近だと思う。「和歌山城ー高野山往復ウルトラマラソン」(110km)では一部紀ノ川に沿うコースも走った。 この度ノーベル物理学賞を受賞された真鍋淑郎博士の故郷である愛媛県「四国中央市」(上の赤い星)は何度か通った。合併前は川之江市や伊予三島市。JR予讃線では8度は通過したはず。原付での四国一周(約900km)では反時計回りで通過し、松山市から徳島県鳴門市へ自転車で往復(440km)した際は2度通った。「中央構造線」のため、県境の峠は案外楽だった。若い頃の楽しい思い出だ。 日本のEEZ内にある「大和堆」付近での動きが気になる。海底が浅いこの周辺は好漁場で、日本のほかに北朝鮮や韓国の漁船、最近では中国の船までやって来る。先日は北朝鮮がミサイルを発射し、昨日も北朝鮮の艦船が接近した由。6月末にはミサイルを搭載した北朝鮮の艦船がEEZ内を航行したことが確認されている。ロシア軍がこの域内での訓練を通告するなど、日本海にもきな臭い匂いが漂い出した。 米軍普天間飛行場 フランス軍事学校戦略研究所(IRSEN)が最近発行した中国の戦略に関する報告書によれば、在外中国人を使った中国共産党の宣伝工作や、国連機関への浸透、インターネットでの情報操作が激しくなっている由。日本で言えば沖縄で独立運動を煽るとか、米軍基地反対運動を支援する、憲法9条改正反対運動、自衛隊施設近辺の土地購入の動きが顕著のようで、日本政府も警告し、対抗措置を取っている。 <那覇市内の孔子廟(左)と明治橋の龍柱(右)> 琉球王国時代に中国の柵封体制下にあった沖縄では、今日でも中国に対する警戒心が薄くて、県職員を研修のため北京に派遣したりしている。また日本学術会議会員の研究者が、中国共産党と密接な関係のある機関との共同研究をしている実態、逆に自衛隊との共同研究に応募した北海道大学の研究を中止させるため日本共産党の関係団体が北大学長に抗議した事実がある。 先日は「昼おび」で日本共産党に関する政府の見解を述べた八代弁護士の発言が誤っているとして、TBSに抗議した事実。また数年前に安全保障に関する法律が制定された際、日本共産党は街宣車で「日本に徴兵制度が復活する」などトンデモナイことを吹聴していたことが思い出される。 10月1日の中国共産党100周年以来、延べ150機の中国最新鋭機(左)が台湾の防空識別圏内(右)に侵入している。矩形の中の斜線が中国と台湾の中間線だが、さすがにここを突破して台湾上空に侵入することはないが、台湾の国防部長が国会で、このままでは2025年には中国による本格的な侵攻の怖れがある旨答弁している。 恐らくそれらのことが背景にあるのか、フランス議員団、オーストラリアの元首相らが相次いで台湾を訪問しているようだ。一方岸田新総理とバイデン大統領との電話会談では、同盟国として共同歩調をとることや、尖閣諸島の防衛に関する再確認がなされている。何度も言うが中国、ロシア、北朝鮮、イラン、アフガンなどのイスラム強硬派は、今必死の状態。日本の平和ボケの方が異常なのだ。 間もなくの衆議院解散総選挙を前に、与野党とも必死だ。野党は発足間もない岸田政権を切り崩そうと血眼状態。だから政策論争よりもあら捜しに懸命。特に「脛に傷」を持つ人に目をつけている。だがわたしはこの人は偉いと思っている。最後にアメリカが脱退したが、5年にもわたってTPPをまとめたのは大変な功績。それをむざむざ中国や韓国の加盟で荒らされたくない。
2021.10.07
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~ニュースとわたし~ 久しぶりの曇天でなんだか気が重い。だが早朝からゴミを出し、朝食後は歩いて郵便局へ行き、ある書類を出した。料金が分からないため切手を買う必要があった。どうやら定型みたいで84円。途中のゲートボール場で、競技に興じる老年の男女。まだ元気が良かった頃はバカにしていたが、この歳になると、仲間と一緒に体を動かしたり、話すことも身心の健康に役立つと思えるようになった。 朝ドラ「おかえりモネ」は、話の舞台が地元の宮城だけに、楽しみに観ている。決して明るくはないストーリーだし、ヒロインの清原果那も今時の娘とは感じが違う。でもスローテンポの展開も、鬱屈したような若者の心境も、良く分かるような気がしている。きっとあの3.11の傷みが心の片隅に居ついているせいだろう。それがコロナ自粛や一人暮らしと相まって、わたしに親近感を抱かせるのだろう。 これが10年前の気仙沼の姿。全部津波で気仙沼湾に流出した家屋。だが「モネ」にこんな場面は出て来ない。あの時漂着した遺体の一部の小さな骨、それも2か所で別々に発見された方の身元が10年以上も経って、海流の推定とDNA鑑定で、90km以上離れた石巻市の老婦人のものであることが判明した。あの美しい話の陰に、こんな現実が潜んでいる。県内の行方不明者はまだ2千人近くもいるのだ。 その東北の海に異変が起きている。八戸では有名なスルメイカが全くの不漁。三陸沖ではサンマが獲れず、代わって南の海で獲れるタチウオ、サワラ、ガザミ(ワタリガニ)が最近のトレンドのようだ。宮城県の海ではコウナゴ(イカナゴ)が獲れずに、シラスが獲れている。海水温が上がったのと、海流が以前と違ってしまったのが原因だろうか。さかなクンに聞いてみたいものだ。 今月に入ってから撮影した写真がパソコンに取り込めていない。月の初めにこのような現象が出るようになった。きっとPCの時刻認知とデジカメの時刻認知に時差があるのだろう。だが5日間もずれがあるとは異常。来年半ばにはWindows11に切り替わるようだが、きっとその際も写真の取り込みが出来なくなる可能性が強い。そろそろパソコンの替え時か。だがわたしの頭が着いて行けるかは不明だ。 和歌山市の水道橋崩落事故には驚いた。突然橋のアーチと水道管が破損して落下。和歌山市の北部では給水がストップして6万世帯が影響を被っている由。崩落の原因は不詳だが、直径90cmの水道管2本が、水道橋の躯体となってるそうだ。橋脚を少なくするための工法なのだろうが、設計に無理があったとのではないか。もちろん経年劣化もあったはず。物はいつか古びて故障する。人間も然りだ。 岸田総理が昨日、アメリカのバイデン大統領、オーストラリアのモリソン首相と相次いで電話会談を行った。どちらも「自由で開けたインド太平洋」を守る「クワッド」の同盟国。暴走する中国やロシア、北朝鮮、イランやイスラム原理主義テロリストとの長くし烈な戦いが続くことだろう。今日は副大臣と政務官が発令の予定。いよいよ岸田丸の船出。ひと皮剥けた新総理のお手並み拝見と行きたいもの。 夕方、嬉しいニュースが入った。プリンストン大学上席研究員の真鍋叔郎氏(90歳)が、ドイツ人研究者及びイタリア人研究者と共に今年のノーベル物理学賞を受賞した。受賞の対象は「二酸化炭素の増加が地球温暖化につながる関係をモデル計算で示したこと。地球温暖化の原因は二酸化炭素の増加ではないと言われたこともあったが、それが否定されていたんだねえ。どうもおめでとうございます。 同氏は東京大学博士課程を修了し、1950年代に渡米、当時の気象庁(現在の海洋大気庁)に勤務。コンピュータを使用した気候変動を分析する手法を確立した先駆者。また科学技術庁(当時)でも温暖化研究チームに入るなど日米両国で研究に従事した。その後アメリカ国籍を取得している。出身は愛媛県四国中央市。90歳にしてなお研究者であり続けていることに驚く。脳がまだ若いんだろうねきっと。
2021.10.06
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~早速衆議院解散も~ 昨日、仙台での新型コロナ感染症患者の発症は7か月半ぶりに0となった。でもまだ旅行に行く気にはならず、ツーリストのパンフレットはすべて資源ゴミとなった。エンゼルスの大谷翔平選手は、ようやく第46号ホームランを打った。打点は100に達し、元NYヤンキースの松井選手以来の記録となった。今年のノーベル賞医学生理学賞はアメリカの2人の科学者が受賞した。 道東(北海道の東海岸)で異常現象が起きている。サケやマス、バフンウニが大量に死んでいるのだ。原因は赤潮の発生。北海道では初めての現象らしいが、サンマの不漁は海水温の上昇が原因と言われている。日本周辺の海中でも確実に異変が進行しているのは確かだ。 国会の衆議院と参議院で首班指名が行われ、自民党の岸田総裁が第100代内閣総理大臣に指名された。これを受けて岸田総理は早速組閣に入り、新たな閣僚が誕生した。 岸田新内閣の閣僚20名中13名が初入閣と言う新鮮さ。そして「経済安全保障」など新たに誕生した部署もある。党務も含めて女性の登用が目立った。認証式の際の写真がないが、上の写真をネットから借りて代用した。 中国の不動産バブルが崩壊しかけていることは何度かここに書いた。その後恒大グループの株式が、香港市場で取引停止になった。また経済的な不安定さと相まって、最近習近平氏の身辺が慌ただしい。どうやら最近約3千人の警察と公安関係者が粛清された。原因は習近平政権打倒を図ったことにあるようだ。「新型コロナ感染症」のウイルスが例の研究所から発症した証拠を、彼らが持ち出したとの噂もある。 アメリカのバイデン政権が、中国との貿易協定の見直しを閣僚レベルで再開することに合意したようだ。ますます中国経済が厳しくなるのか、それとも関税などが改善されるかが注目だ。習近平氏は早速岸田氏に新総理就任の祝電をかけた由。だが中国を取り巻く国際状況の厳しさに変わりはなく、日本が中国のTPP参加を認めることはないはずだ。 中国経済の不調が韓国経済にも大きく影響しているようだ。その上不動産投資に関する政府高官による不正が露呈している。さらに疑惑は大統領自身にも及び、今回は与党「共に民主党」の次期大統領候補者が巨額の賄賂を隠匿していたことが判明。文氏に解任された元検察庁長官が野党の大統領候補者として当選した場合は、文氏の逮捕もあり得る。彼も歴代大統領と同じ道を辿るのだろうか。文氏も岸田氏あてに祝意を示す手紙を書いたようだが、岸田総理は外務大臣時代に韓国と「慰安婦合意協定」を結んだ当事者。両国の関係修復は到底困難だろう。 さて政局は急速に動き始めた。8日が新総理の所信表明と質疑応答。21日の衆議院議員任期終了を前に14日衆議院解散。19日衆議院選公示。31日投開票。月末にイタリアで開催されるG20(先進20か国首脳会議)、11月初旬イギリスで開催されるCOP(気候変動に関する国連の会議)には共にリモートでの出席になる可能性が大。前途には来年度予算編成などの激務が待っている。まず総選挙で国民に訴えて盤石な政権を維持し、さらに発展させて欲しいものだ。
2021.10.05
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~青天の日曜日~ 月の第1日曜日は町内会の草刈デー。天候不良と体調不良とで、8月と9月は行けなかった。今はまあまあ体調が戻ったので何とか行こうと、起きて直ぐに物置から鎌と軍手を取り出して玄関に置いた。そうすれば忘れないからだ。わが班の担当はバス停前の花壇。普段からKさんが手入れしてるので、さほどでもないがやはり雑草はあった。先日降った雨で、草は抜きやすかった。帰宅後は外階段とガレージを掃き掃除し布団を干した。 朝食後は新聞を読み、それが済んでから買い物へ。A店で買ったのは石鹸と飴だけ。安いB店では大量の食料品。今月から値上げするものがあると聞いていたが、まだ目立たない。野菜は一頃よりかなり安くなって来たし、高いのは見切り品で我慢。冷蔵庫がかなりスカスカ状態だったので、背中には大きなリュックを背負い、自転車の後ろの荷台には重たくてしっかりした物、前の籠には軽くて壊れにくい物。 帰宅後、購入した品物の仕分けと調理に1時間半ほどかかった。170円の魚が半額だったが、捌いて刺身にし、刺身にならない部分は煮つけにした。野菜室と冷凍室の半分がほぼ食品で埋まった。多分これで1週間は持つはず。昼は肉そばとパンと果物。ここまではまだ良かったのだが、午後からTVで楽天対ロッテの試合を観戦。楽天の先発はマー君だが、テレビを点けた時は初回に2点を取られていた。 結局はその初回取られた2点が両チームの得点の全てだった。折角の日曜日で、しかも中継放送があり、このところ楽天も好調だったのだが、勝てずにまた上位との差が開いてしまった。首位まで5ゲーム差で、2位とは3ゲーム差。メジャー帰りのマー君はまだ本調子でなく、4勝7敗と不調。残り17試合で、貯金はわずか4つ。これからの1試合1試合がとても重要。もちろん他のチームも同じだ。 夕方大河ドラマ「青天を衝く」を観ながらの夕食。刺身は明日に取っておき、煮魚、野菜炒め、トマト、キュウリ、ピクルスで簡単に済ませた。もちろん果物と薄い焼酎も。明治新政府に入って「改正掛」となった渋沢栄一の活躍を観る一方、なるほど藩閥政治の弊害とはこんなものかと、明治維新の実態を知った思いだ。それに栄一の父母の心境や、妻千代の支え、引退した徳川慶喜の想いも良く分かった。 前島密が提案した「郵便制度」の場面を観て思い出した。「郵便」の文字を初めて観た人々が「垂便」と誤解し、ポストの前で便をしたり、ポストの中に便を入れたと言う笑えない話。また後年電信が敷かれると、電線に荷物をぶら下げたと言う逸話。面白おかしくそんな話を作ったのかも知れないが、新橋ー品川間の鉄道敷設の話や、絹の輸出のための養蚕振興の話などを改めて思い起こしたのだった。 19時のニュースでは、岸田政権の閣僚人事の概要が分かった。「老壮青」のバランスを取るのと、若い議員の抜擢を語っていた通り、20名中13名が初めての入閣。きっとあれが精いっぱいの組閣だったのだろうが、新たな組織も立ち上げたみたいで期待したい。いよいよ今日の国会で首班指名があり、その後宮中で認証式がある。新閣僚の記者会見もこれまでとは違って1回だけになる由。良いのではないか。 さて、いよいよ今日から各分野のノーベル賞受賞者が公表される。下馬評に上っている日本人も数人いるようだが、実際はどうなるか期待して待っていよう。大リーグのMVP公表は来月になってからのようだが、エンゼルスの大谷翔平選手はかなり高い率で選ばれるとの予想があるようだ。こちらも楽しみに待つことにしたい。眞子さまのご成婚は、静かに見守ろうと思っている。
2021.10.04
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~軽薄な時代~ 台風一過の好天となった日の朝。私は真っ先に洗濯機を回した。それから靴を持って2階のベランダにに行き、手すりや物干竿をタオルで拭いた。台風16号の大雨でずぶ濡れのサンダル。乾いた別の靴が必要との判断。次に布団を2階に担ぎ上げ、洗濯物を干し朝食を済ませてから布団を手すりに干した。その頃にはすっかり手すりは乾いていた。だから最初に何から始めるかが大事。 ここ数日テレビを観て思うところがあった。一つは「眞子さまと小室さんの結婚問題」。今月末に結婚して戸籍を作り、皇族の身分を離れ「持参金」も固辞。26日にはお二人で共同記者会見をされる由。それは良いのだが、眞子さまがお二人の結婚問題に関する報道が原因で、長く「複雑性PTSD」に苦しんで来たことや、中学生時代から皇族であることに強い違和感を感じて来られたと知って大変驚いた。 小室報道は異常だと感じ、私はブログでもほとんど取り上げなかった。プライベート情報が、垂れ流し状態で良いのだろうか。週刊誌やワイドショウでの過剰な報道と、それを信じた国民の反応がネット上に溢れる社会。それらをご覧になって、眞子さまが心を傷められた姿が容易に想像出来る。ご両親の秋篠宮殿下と妃殿下の反応や家族内での反対など、考えただけでも最悪だ。 活発で明朗で誰からも愛される佳子内親王に対して、内向的な性格の眞子さまは皇族としての暮らしに疑問を抱き、高校まで通った学習院から大学はICUに進学された。そしておそらくは皇統を絶やさないため歳の離れた悠宮親王を産まれた紀子妃殿下。ICUの同じ学科で出会った小室さんは、眞子さまにとって心安らげる存在になっていったのだろう。だがそこへ週刊誌などの執拗な報道が続いた。 考えてみれば民間から初めて宮中にお輿入れされた上皇后の美智子さま。どれだけご苦労があったのか、心因性の「失語症」になられたこともあった。同じく民間から皇太子妃となった雅子さまは、皇統を継ぐ男子(親王)に恵まれなかったこともあって、適応障害に長らく苦しまれ今なおその影響が残っている。恐らく紀子さまにもプレッシャーがあったはず。紀子さまは都営アパート暮らしでもあった。 しかし週刊誌の記事や、ワイドショウからもたらされた「情報」は果たして正確だったのか。小室母の元婚約者は、恐らく週刊誌に情報を売って莫大な対価を得ていたのだろう。性生活を含め過去の結婚生活を一方的に曝すのは、ルール違反と同時に内容の正確性をも疑わせる。眞子さまと小室さんの結婚が現実のものとなるにつれて、元婚約者がもたらす「情報」の対価は上昇していったのだろう。 週刊誌の報道が明らかになって、お二人の結婚は一旦停止状態となった。眞子さまは確かオックスフォードの大学院で博物館学を学ばれて、東京大学の附属総合博物館などに勤務され、一方の小室さんは一橋大学の大学院で学んだ後、単身渡米し3年かけてロースクールで法律を学び、弁護士資格取得のため受験。現在はニューヨークの弁護士事務所で勤務している。それでも口さがない日本のマスコミ。 しかし2人とも良くこの激風に耐え抜いたと思う。ニューヨークから帰国するに際しても、パパラッチが執拗に写真を撮ったり取材を試み、勤務先のビルが判明したことで、会社の住所やメールアドレレスまでが曝されたと聞く。これは妨害であり、個人のプライバシーを侵害する犯罪行為そのものだ。 また自民党総裁選関係のワイドショウを観ていて不愉快になったのが、多数の芸能人が無責任な意見を述べていること。そこにどんな意義があるのだろう。視聴率を稼ぐための構成かも知れないが、全く不見識極まりなく、電波の無駄遣いだ。眞子さまの結婚報道と言い総裁選と言い、ワイドショウの低俗性は呆れるばかり。 眞子さまと小室さんにはさっさと下らない話は忘れ、ニューヨークで新たなスタートを切り是非とも幸せになってほしいと願っている。
2021.10.03
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~波乱含みの世界情勢~ 台風16号の影響で、仙台の空はとても暗い。それでも照明を点けずに、窓際のデスクで日課のブログを書いている。今日は10月1日で公開日は翌2日。私は前日あるいはそれより以前に、予約機能を使って書くのが常。多少のタイムラグはあっても、その方が安心。さて、この雨で先日撒いた追肥が融け、天気の回復と同時にぐんぐん野菜が成長するはず。 国連安保理事会の審理が混迷している。原因は9月28日に北朝鮮が発射した超音速ミサイル。日本は国連決議違反として即刻抗議。米国、英国、フランスの常任理事国は北朝鮮に対して「安保理決議の順守を求める動議を出したが、ロシアと中国は北朝鮮の態度を見守るべきとして、賛成しなかった。北のミサイルは距離的にはアメリカ本土に達し、しかも軌道が捉えにくい最新型の開発に成功した模様。 北は30日にも対空ミサイルを発射した。28日は刈り上げ将軍がテレビに映ったが、顔に「いぼ」があったので、11人もいると言う影武者の1人だろう。本人は心臓発作で死亡し、現在は集団体制で政権を保っているとネットの噂。妹の金与正副部長が声明を出していたが、米国、日本、韓国に対する威嚇と様子見だろう。韓国は来春大統領選挙だし、日本は総理が変わり、間もなく衆議院議員選挙がある。 中国は「一帯一路」構想に基づき後進国のインフラ整備を行って来た。だが、スリランカやアフリカの諸国では、いわゆる「債務の罠」による中国への無償譲渡が横行している。インドネシアの高速鉄道整備では日本と中国が競合した。ジャカルタからバンドン間の高速鉄道(上の黄線部分)は当初日本が請け負って路線の決定や測量も済んでいた。だが当時のインドネシア政府は、無償で工事を引き受けると言う中国の甘言に乗って日本との契約を反故にした。 だがその工事は未だに完成せず、莫大な工事費を請求されたインドネシアは日本に泣きついて来た。日本はその後請け負ったジャカルタ・スラバヤ間の準高速鉄道を完成させただけでなく、3つのプロジェクトも定額のODA(政府開発援助)で実現。インドネシアは中国と契約した高速鉄道も改めて日本へ依頼したい意向だが、高額の開発費を投じながら破棄された経緯があることから、静観しているようだ。 つい最近、中国はメキシコ、マレーシア、ブルネイ、ベトナム、ニュージーランドと相次いで電話会談を行っている。用件はTPP参入に対する協力依頼。先に台湾がTPPの正式メンバーになると困るためだが、日本、カナダ、オーストラリアが中国の参入を認めることはない。知的生産物の保護や政府による企業への過剰な援助の禁止を中国が守る保証がないからだ。私たちの目には見えない場所で、今激しい「戦い」が繰り広げられている。 アメリカでは9月末にようやく12月までの暫定予算が成立し、政府機能が維持されることになった。詳細は不明だが、きっと共和党の抵抗が強かったのだろう。一方ロシアでは、近く日本のEEZ内(先日北朝鮮のミサイルが着弾した「大和堆」北方)で軍事訓練することをわが国に通告した。ロシアはこの夏北方領土でも軍事訓練を繰り返している。クワッドやAUKUSへの対抗意識だろう。世界は国益の保持を優先し、どこも戦っている。日本のマスコミや野党の意識は、それらとはかなりずれている。 自民党の総裁選が終わり、岸田新総裁による党内の人事などが少しずつ明らかになって来た。「論功行賞人事」などの批判が目立つが、そんなのは当たり前。党を二分し、これから総選挙を戦うためには党内の融和と人心の一新を図る必要があり、協力した派への配慮は当然。「世論」に踊らされた「小石河勘違いグループ」の妄動が今回の選挙を複雑化し、野党もマスコミも着地点を見誤った。 岸田政権は2Aの傀儡との酷評があるが、傷ついた党を長老が収拾するのは当然。特に「勘違いリベラル派」の増長を抑え、党本来の保守政治に立ち還ろうとする動きは健全と言えよう。党人事もだが岸田さんがどれだけ人事で抵抗したかは、組閣を観れば分かるはず。これまでが順調過ぎた河野さんには、初めての党務も良い修行。調子こいた石破、小泉両氏にはきついお灸が必要。それが組織の論理だ。 さてこの人の引退と年寄襲名問題も順調とは行かなかった。日本相撲協会の「年寄資格員会」(9月29日開催)では、10年間は部屋付き親方として修行すべきとの声が上がり、理事会(9月30日開催)では、「相撲協会規則、ルール、マナー、相撲界の習わし、しきたりを守り、そこから逸脱した言動を行わないことを誓約する条件に年寄「間垣」襲名を認めることとなり、白鵬は誓約しサインした由。やれやれ。 一方大リーグエンゼルスの大谷翔平選手は、今シーズンの投手としての出番は終わったが、投打の活躍で「クワドラブル100」の記録を達成しそう。これは100安打、100投球回、100奪三振、100得点で。二刀流でなければ達成不可能な記録で、大リーグで初めてのこと。また45ホームラン、25盗塁は大リーグで6人目の記録。大した若者。彼はわが日本の誇りだ。
2021.10.02
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~マックス爺のあんなこと、こんなこと~ 先日の買い物は、特に重たい物が中心。醤油、出汁醤油、食酢はいずれも1.8リットル。味醂1リットル、味噌1kg、マヨネーズ500g×2、ケチャップ500g。ポン酢360ミリリットル。それにリンゴ、オレンジ各1袋。ナス、キュウリ1袋。豆腐、牛乳1リットル。それらを背負って自転車で。 翌日は自転車で郵便局へ。当面の生活費を下ろすのと通帳への記帳。そこから街へ出て大型ショッピングモールの駐輪場に自転車を置き、地下鉄で中心街へ。こちらは都市銀行の支店で通帳への記帳。もう一つ区役所の用事があったが止めた。「敬老パス」へnチャージだが、まだ間に合う。これで現時点での預金額と、今後の入金予定が確認出来た。今日から10月。今月は大型出費の予定あり。 台風16号の襲来を前に、気になる作業を済ませた。第一はトマトの苗の処分。先ずは支柱を解体。次に苗8本を抜いて、それぞれ4分の1ほどに切り、裏の腐葉土積場に積む。その後はこの夏3度目の草取り。燃えるゴミと一緒にすると、45リットル用のゴミ袋がずっしり。燃えるゴミの日に出す。先日捌いた「イナダ」の頭や内臓などが腐って臭い出していた。ついでにキッチンのシンクと下水の掃除。 台風襲来に備えて、タマネギのケースを物置にしまう。その際、芽が出始めたのを幾つか拾い出す。タマネギは自ら腐ることによって水分を出して発芽する。そのまま放置すると他のタマネギも腐るので、時々チェックが必要。腐った部分は取り除いて腐葉土積場へ捨て、残りはちゃんと料理に使う。どんなものも無駄にはしない。特に自分が育てた野菜には愛着がある。 畑の野菜に化学肥料を追肥。台風では結構まとまった雨が降るとの予報。その前に肥料を撒けば、直ぐに効果が出るからだ。左の白菜はもうかなりの大きさに育った。発芽して暫くはすぐ萎れそうで、朝夕の水やりが欠かせなかったが、今では間引きと移植が必要なほど。右はモロッコインゲンの花。9月に種を蒔いたのは初めてだが、この分だと莢(さや)も豆もきっと食べられるはず。 大根(左)は早めに種を蒔き、発芽した後も早めに間引きしたお陰で、1本1本がしっかり育っている。雲南百薬(右)は花が咲き始めた。こうなると花に栄養が取られて葉が萎れ、食べられなくなる。それで花穂を切り落とした。ブロッコリー、カリフラワー、レタス、キャベツは順調に成長中。シソは種がしっかりして来たら畑に適当にばら撒き、その後抜く予定。まあシソの実も香ばしくて美味しいのだが。 なぜか酢飯が食べたくなって、ご飯を炊いたついでに「すし太郎」を活用。ポロポロ卵やみじん切りにしたピクルス、キュウリ、梅干し、梅酒の梅の実などを混ぜたら、立派なちらし寿司(左)になった。右は丸ごと1匹購入したイナダを捌いた刺身。390円で4皿分となり、刺身にならない部分は煮物に。イワシはサンマと違って脂が乗り、とても美味しい丸干しが出来た。 窓際でパソコンに向かっていると裏のSさんのご主人が私を呼んだ。サンダルで出て行くと、袋を渡してくれた。先月病院に行った私を心配していたのだ。中には立派な梨が3個。これは大事に食べないとね。右は庭に1株だけ残っていたホトトギスソウ。間違って抜いたと思っていたのに、数年ぶりに特徴ある花を観られた。さて台風の進路と被害が心配。皆さまの所でもどうぞ被害がありませんよう。
2021.10.01
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~ある一日~ 昨日は朝から晴れ。外の植木鉢に水やりをし、2階に布団を運びベランダの手すりに干す。朝食後はじっくり新聞を読み、ネットで情報を得る。午後には自民党総裁選挙の投票と開票。それがこの日最大の関心事だった。その時電話。生命保険から先月検査入院した際の、保険金が振り込まれた旨の通知。歩いて郵便局へ行ったが未入金。帰宅すると水が出ない。近所の水道工事が原因だが、断水の連絡はなかった。 昼食はうどんとパンと果物でささっと済ませ、13時からはテレビにくぎ付け。まさにドラマだった。下馬評とは全く違って河野票が延びず、議員票は高市候補にも敗れてまさかの3位。これには笑った。マスコミが命名した「小石河連合」が全く機能せず、党員票で辛うじて2位に滑り込み。上位2名による決選投票でも大差の2位に終わった。最初から冷ややかに見ていたが、まさかこんな結果になるとはねえ。 野党は強気なことを言っていたが、私は全く信用してなかった。なぜなら彼らの本音が「菅総理のままの方が衆議院選挙で勝てる」だったからだ。馬鹿な連中だ。自分の都合を優先させるのは日本のマスコミと同じ。ところがネットの世界では高市候補の評判がうなぎ上りだった。政策も主張も一貫して「ぶれ」がない。そして国を想う情の深さ。彼女は日本のサッチャーを目指し、長い間勉強して来たみたいだ。 同じ党に所属するご主人とは政策の違いから、離婚したほど。だが離婚後も変わらずに義母を大事にされた由。そのため元夫の山本拓議員は所属派の二階幹事長に、「今回は高市候補を支援したい」と申し出、二階氏も「それなら2,3人連れて行け」と応じた由。総選挙で自分の当選ばかり気にする議員とは、心構えが違った。2人の女性候補者が堂々と持論を述べたのも、自民党の評価を上げたように思う。 北朝鮮がまたまた新型ミサイルを発射した。米国や韓国に対する威圧であることは間違いないが、外貨の貯えもなく食料に事欠く国が、なぜ最新鋭の兵器を開発出来るのか。サイバー攻撃による仮想通貨の搾取と専らの評判。日本がサイバーセキュリティ強化の対象として、ロシア、中国と並んで北朝鮮を上げたのも頷ける。北は韓国の動向を軽視しているはず。悲しい構造だ。 中国恒大グループの危機については先日も記したが、9月23日に続き、29日も新たな利払いが迫ったため、子会社が保有する銀行の株を売却した模様。どちらも30日以内に解決しない場合はデフォルト(債務不履行)となる。巨額の債務を重く見た中国共産党は、国内企業に対して恒大グループの株を買うよう強制している。全国的な停電が発生し、日本企業も商品生産が不可能な中国。まさに瀕死状態だ。 さて、横綱白鵬の引退と年寄「間垣」襲名がほぼ決まったようだ。問題はこれまで協会に預けていた「積立金」(勝った際にもらった懸賞金の一部)が白鵬の場合は4億円にもなることと、退職金及び報奨金の支給。協会はコロナ騒動が続いてかなり資金が苦しい状態。白鵬は将来日本橋に部屋を創設する予定で土地を確保し、上位で活躍している内弟子が数名いて安泰。相撲協会はどう決着をつけるのか。 夕方郵便局へ行くと生保会社からの保険金が振り込み完了。病院へ支払った額の約10倍。今春新しい保険に切り替えたためだろう。契約時に誕生日が過ぎていて損したが、それを取り戻した形。断水も解決。既に予約していたブログを新たに書き直した。今後は党人事と首班指名後の組閣が楽しみ。野党は何かと難癖をつけるだろうが、そんなの関係ねえ。菅総理1年間の激務、お疲れ様でした。
2021.09.30
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~マックス爺の写真展へようこそ~ クモの巣に捕まった!! 良かったら手相を観ましょうか? 夏の忘れ物 秋はなんだか淋しいな <ヘクソカズラ> 囚われた樹 (1) 囚われた樹 (2) 囚われた樹 (3) 小さな獅子 赤い獅子が飛び出した 抹茶かき氷美味しいよ <コキア> おばあちゃんの吊るし雛 <ホオズキ> 三途の川に架かる橋 ワニさんの姿今日はまだ見えないね 森のタトゥー <樹陰> 新型コロナウイルスの変異株 <秋の紫陽花> 近所の正倉院 <アサガオの棚> 正倉院御物 <コムラサキの実> 小さい秋見つけた <シャラの紅葉>
2021.09.29
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~私が気になったニュース~ 仙台市近郊のダム湖で、先日奇妙な物体が見つかった。長さは約80cm。寒天のようにブヨブヨしてとても気味が悪い。この物体の正体はオオマリコケムシ。小さな虫が集まって粘液を出したのが、こんな形に成長したみたい。鳥の足に引っ付いて外国から来た由。日本の数か所で発見され、中には調理して食べた勇気ある人がいた。味付けを工夫すれば、食感はなかなかみたいだけど。 大相撲秋場所では新横綱照ノ富士(上左)が13勝2敗で優勝を飾った。怪我と病気で大関から序二段まで転落しながら幕内で優勝し、大関から横綱に昇進した場所での優勝。場所中は重さ6kgの横綱を締めての土俵入りもこなしつつ見事横綱の貫録を見せつけた。ただし2人の大関がいずれも8勝7敗と言う酷さ。出場停止中の朝の山と言い、今後の大相撲を支えるべき力士がこの体たらくではねえ。 一方前人未踏の45回の優勝を誇る横綱白鵬(上右)が引退の意向を表明した。数々の大記録を打ち立てた横綱ではあったが、その取り口や土俵の内外での行動が横綱審議会や評議会で論議されるなど、評判は地に落ちた。日本への帰化は認められたが、親方として認可されるかは今後の審議によろう。既に一代親方として活躍している誠実な鶴竜とは好対照だ。 さて、新型コロナ感染症で自粛生活が続くと、人間は濃い味付けを好むようになるらしい。ひょっとして私もその傾向があるかも知れない。独り暮らしだとさらに不安が募ることもある。目下発動中の「緊急事態宣言」は30日に解除されるが、引き続き気を引き締めて暮らそうと思う。でもたまには息抜きが欲しい。その辺を上手にコントロールして、健康で余生を楽しみたいものだ。 大リーグエンゼルスの大谷翔平選手の活躍が凄い。103年ぶりにベーブルースの記録を破ることが目下の話題だが、彼の実績はそんなものじゃない。投手としての10勝目まで後1勝だが、ホームラン45本。打点、得点共100に近い。盗塁は24個、奪三振記録など投打にわたる活躍で、今年のMVPは決定との評判。あまりの強打者ぶりに4試合で13個の敬遠。残念だがそれも大打者の宿命か。 日米豪印による「クワッド」へ参加した菅総理が国連で演説し、北朝鮮のミサイル発射、核開発、拉致問題などを非難した。これに北朝鮮が反応し、政治家としての資質に疑問を抱くなどと論評したが、とんでもないこと。また韓国の文大統領が「朝鮮戦争の終結」について演説したが、バイデン大統領は全く反応せず。北朝鮮の国連決議違反行為を顧みない文大統領。相変わらず異常な国際感覚だ。 カナダバンクーバーの自宅で拘束されていた中国ファーウエイの孟副会長がアメリカ司法省との法取引に応じて「イランへの不正輸出」を認め、3年ぶりに母国に帰国した。このことで、中国はスパイ容疑で逮捕し懲役10年の刑に服していたカナダ人2人を釈放した。中国外交部報道官(右)は得意気にアメリカの不当性を論評したが、バイデン爺さんは結局中国の圧力に負屈した訳だ。 アフガンのタリバン政権は、このほど国の南部の県でイスラム法に基づき、理髪業者に男性の髭剃りを禁止する命令を発動した由。また首都カブールで犯罪を犯したタリバンの兵士4人を、見せしめのためクレーンでその死体を吊るした。外貨が凍結し、経済が行き詰まったアフガンでは、今後タリバンがアヘン栽培で活動資金を得る懸念と、中国による資金援助の影響が憂慮される。 27日政府はサイバーセキュリティ戦略本部(本部長は加藤内閣官房長官)を首相官邸で開催し、今後3年間の「サイバーセキュリティ戦略案」を協議した。ロシア、中国、北朝鮮を脅威として初めて記載し、近く閣議に諮る運び。さて、デジタル庁の平井大臣らがNTTからの接待に応じていたことが判明。最近は官民の接待が閣僚や政府高官の間ではびこっている。一体何を考えているのだろう。 自民党総裁選の投開票が明日に迫った。4人の候補者の集票が取り沙汰されていたが、どうやら決選投票に持ち込まれそうだ。当初は圧倒的な勢いだった河野候補だが、実弟が経営する企業が中国の複数の営業所で巨利を得ている事実や自身の言動が問題になり、急激に旗色が悪化した感じ。台風16号同様、前途に暗雲が立ち込めた。まさに口は禍の元だ。 <アメリカの新型原子力潜水艦イリノイ> オーストラリアへの原子力潜水艦技術提供が原因でこじれていたアメリカとフランスの関係が、イギリスの仲介で修復された。オーストラリア、イギリス、アメリカ国名の頭文字を採った軍事同盟「AUKUS」は、中国の横暴をけん制するための結成。インド洋や太平洋にはフランス領も多いため、関係が悪化すればこの同盟影響が出る。問題は今後の中国の動き。先日は台湾領空に最新鋭機24機が侵入した。恐らく日本の総裁選の結果を注視しているはず。平和ボケの日本国民よ、しっかり目を覚ませ。
2021.09.28
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~花の写真の在庫一掃 その1~ クレマチス 去年の暮れ以来、撮った写真がパソコンに取り込めずに困っていた。このパソコンを買った近所の電器店の息子は、特約店のメーカーがパソコンを生産しなくなったので責任は持てない。生協のパソコン教室で相談してくれと。仕方なくパソコン教室へ行った。すると何とか取り込むことは出来たが、ブログには載せられないまま。悪戦苦闘、試行錯誤の結果、ブログへの掲載に成功。 タチアオイ その間、ネットから写真やイラストを借りた。それでも用は足りたが、たとえ下手でも自分が撮った写真は格別。嬉しくて手あたり次第写真を撮った。最初の対象は近所の花壇の花。向かいのKさんが愛情込めて育てたものだ。古い写真は6月ころ。それを古いのから順番に載せようと言う魂胆。つまり在庫一掃だ。しかも名前を知らない花も多い。そんなシリーズに果たしてどんな意義があるのか。 どちらも名前を知らない。そして既に姿を消した。花壇は元々石ころだらけの荒地。それを花好きのKさんが苦労して石を取り除き、土質を改良し、花の種や苗を購入して、今では見事な花壇に大変身。昔の状態を知る人にとっては信じられないほどの変わりよう。バスを待つ人たちは季節ごとの花を愛で、通行人は笑顔で通り過ぎる。まさに花の力は偉大だ。 ヒルサキツキミソウ 私がこの花と初めて出会ったのは、確か沖縄の石垣島。名前を知らないが何だか夢みたいな花。それが第一印象だった。その後この花を近所でもみかけるようになり、名前も分かった。やはり夢みたいな花に相応しい名前だった。 この花も名を知らない。野草であれ、園芸種であれ、大抵の植物には名前がある。それを私が知らなかったり、忘れただけの話。最近は良く名前を忘れ、何かの拍子にふと思い出す。きっと記憶の配線が切れかかかっているのだろう。それが偶然つながることがある。その程度の関心だが、良いじゃないの。美しい花が慰めになるだけで十分。 ここからは9月に撮影したもの。6月末からの長雨。7月の梅雨明けからは猛暑が続き、あまり外へ出なかった。急激な気温の変化が体調悪化に繋がったのだ。そして8月中旬からは、早朝のうちの草取と、植木の剪定と畑の整備。その激務で検査入院と相成った。写真はいずれもマツバボタン。茎と葉が「スベリヒユ」に良く似ている。どうやら仲間みたい。山形では畑のスベリヒユを食用にする由。 白花のシュウメイギク。わが家の庭でも一斉に咲き始めた。花が咲く茎だけが高く延びて大変。それで花のない茎をバッサリ切ったらかなりスッキリ。 これもバス停前の花壇のコスモス。花びらが「プリーツスカート」みたいで、隙間がない。コスモスも早いのは6月から咲いていた。今は色んな園芸種があるようだ。 ナス紺色の鮮やかなアサガオ。朝顔は中国原産の植物でシルクロードを伝ってヨーロッパに渡り、観賞用として大ぶりのセイヨウアサガオに品種改良された。日本へは奈良時代に遣唐使船で渡った学僧らが種を持ち帰ったと聞く。貴族らが愛したようだ。 オキザリスは片喰(カタバミ)の仲間で、園芸品種として改良されたもの。地下の球根で増え、結構繁殖力が強い。私もきれいだからと思って移植したが、今では増え過ぎて困っている。 百日紅(サルスベリ)は夏の真っ盛りに花をつける。幹の樹皮が剥げると、その下はツルツル状態で、木登りの上手な猿も滑り落ちるだろうとの意からの命名。むろん夏の季語である。 寺もまたいくさにほろぶ百日紅 石田勝彦 <続く>
2021.09.27
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~ニュースは謎に満ちている~ 病気のトマト わが国の新型コロナウイルス感染者数が、このところ急激に減少している。喜ぶべきことなのだろうが、戸惑いもあるのが正直な話。ウイルス学の研究者によれば原因と考えられることの1つ目が、ウイルス自体の作戦とのこと。あまりウイルスが強くなり過ぎて人間が死ぬと、人間を感染の媒体としているウイルス自体が生き残れなくなる。そこで賢いウイルスは少し休み、今は様子を窺っていると言うのだが。 2つ目の理由はウイルスがあまりにも変容し過ぎて、増殖機能が破壊したのではないかとのこと。どちらにせよ、ウイルスが「トンデモナイ」存在であることは間違いない。そんな特質を知らず、日本の危機管理は最悪だ、初期のPCR検査が少な過ぎたと不安を煽った日本のマスコミ。そして一喜一憂していた多くの国民。ただし、それはウイルスの一面で、「共存」から逃れられないのも厳然たる事実なのだ。 おかしな話が2つ続いた。1つは北海道での話。若いロシア人が国後島から泳いで北海道へ来たと言う。樺太の旧泊から対岸の標津までは約18km。だが男の体は濡れておらずに元気だった。オホーツク海の海水温は低く、たとえ夏でも裸で3時間も海に浸かれば、心臓麻痺を起こすだろう。警察の取り調べに対して、青年はロシア中央部の出身で、日本に憧れゴムボートで脱出したと告白した由。 もう一つは中国大陸から台湾への密航。これが2件あって、1件目は四川省出身の男が、大陸に近い台湾領の島にボートで上陸。ここには金門島や馬祖島という小島があり、中国が住民を脅す目的で浚渫船で今年の春、浜辺の砂をほとんど吸い上げる嫌がらせをした。2件目は福建省の港から台湾の台中市に直接渡航したもの。これは距離も遠くボートも本格的で、台湾当局は中国の偵察行為と見てるようだ。 中国の不動産デベロッパー大手の恒大グループがデフォルトを起こしたことは既に書いた。負債は日本円換算で33兆円と言う巨額。社債の利払い時期が次々迫っていることから、世界各地の市場で同時に株価が下落した。元建て分は何とか支払っているようだが、建設現場の工事が各地でストップしたまま。国民に金が戻ることはなく、他にも行き詰まった不動産グループが多いため政府も見殺しにする模様。 TPPへの参加を巡って、中国と台湾の動きが激しい。最近中国が正式参加を表明。だがTPPでは「知的生産物の保護」と「国家による企業への援助の禁止」を厳格に規定しており、中国が規範を護るのは至難。議長国日本は加盟反対を表明。加盟11か国全ての賛成を要し、中国には荷が重いはず。台湾はTPP参入のため、5年前から国内法を改正して来た。日本は賛成する意向。先に台湾の参加が認められれば中国の参加はさらに厳しくなる。理由は全加盟国の賛成が必要だからだ。 29日に行われる自民党の総裁選挙だが、9月18日開催の日本記者クラブ主催の候補者討論会でトンデモナイ事態が生じた。何と特定の候補者に誰も質問しないと言う珍事。これは珍事と言うよりは予め計画された露骨な嫌がらせ。主要マスコミがこんなことで、果たして日本の自由と民主主義が本当に守れるのだろうか。 質問者は左から坪井ゆづる氏(朝日新聞編集委員)、佐藤千夜子氏(毎日新聞元政治部長)。橋本五郎氏(読売新聞特別編集委員)、小竹洋之氏(日本経済新聞上級論説委員兼編集委員)。全員記者出身の重役だ。こともあろうにこの4人は日中関係、日韓関係、拉致問題関係、憲法改正関係に関して、河野、岸田両候補にはそれぞれ20分以上質問したが、全員高市候補にだけは誰一人質問しなかったことが明らかになった。 そればかりかうっかりしゃべった声を高性能のマイクが拾った。「あっ、4人全員に聞いてしまった」というもので、その内容が「もしも総理になったら、1年で辞める気はありますか」と言うバカなもの。 化けの皮が剥がれてしまった。日本を代表するジャーナリストが、口裏を合わせて高市候補には重要な質問をぶつけなかった。彼らが口を噤んだ質問は、彼女が最も先鋭的な意見を有する論客だったためだ。ここまで日本のマスコミが腐っていたとは驚きだ。これが日頃から「自由」や「民主主義」を声高に唱える新聞社の実態だ。 似たようなことがテレビでも起きたようだ。元NHKのアナウンサーで、現在はフリーでTBS専属の膳場貴子アナウンサーやバラエティー番組「バイキング」の坂上忍が、高市候補への質問時間をほとんど取らず、何も発言出来ない状態で番組を終えたと聞く。その事実はyoutubeで知り、もしもそれを観なかったら、全く知らないままだった。 多分当人たちの意図ではなく、予め局から指示されていたのだろう。なぜなら高市候補は電波を管理する総務大臣を務めテレビ局の実態を知っていたからこその措置だろうし、何事に対しても正論を貫く「マスコミの敵」だったからであろう。 そんな不公平で不誠実な会に対して、自民党青年局と女性局主催の「公開討論会」は違った。こちらは全国の地方議員や学生部メンバーらとオンラインで質疑応答するもので、質問者はどの候補者に対しても自由に質問することが出来、候補者も真剣に質問に応えていた。討論会は数日間開催され、公募で選ばれた100名の中には小学生もいて、これからの政策について質問した。 4人の候補者に対する評価も聞くが、敢えて記さない。ネガティブなことを書いても何の意味もない。誰を総裁に選ぶかは、自民党員と自民党に属する国会議員だけが有する権利。私たち国民は誰が何を唱え、今後どう実行するかを監視するだけ。そのためにも次の衆議院議員選挙でしっかり権利を行使したい。ますます感性と判断力を磨く必要がある所以だ。
2021.09.26
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~床屋と2つの公園~ 秋の彼岸。兄に線香を上げに行った際義姉が言った。「健康のため、1日4千歩は歩くようにしてる」と。それを聞いて甚(いた)く反省した私だった。元気だった頃は40km走っても疲れを知らなかったのに、喜寿を過ぎた今では一日中パソコンに向かい、腰も痛む。俺も少しは歩いてみようか。ああそうだ。2つの公園を通って床屋へ行こう。そうすれば運動にもなるし、何かブログネタもみつかるだろう。 そんな訳で、首にデジカメをぶら下げて家を出た。だが立秋を過ぎてもまだ暑い。いわゆる残暑だが、その日の仙台は26度の夏日になると言う。腰にはタオルハンカチ、頭には帽子。そして半袖、半ズボンのスタイルで。足元は安物のズック。これがぶかぶかで歩きにくい。写真は結構撮れ、その夜のうちに整理。翌日写真中心のブログを書こうとし、途中で気が変わった。折角なので俳句も載せようと。 コスモスの頼りなげなる空の碧 *あお コスモスや寡婦となりたる女の庭 *かふ *ひと 秋暑しイヌサフランのフラダンス *あきあつし=残暑(季語) 散髪へ休み休みの残暑かな 散髪へ急ぐ小径や萩の花 *こみち 秋の沼番の鳥の動かざる *つがい 沼の水静まり映す秋の雲 秋めくや風に諾ふ桂の木 *うべなう=したがう 田舎道歩み疲れて男郎花 *オトコエシ ミズヒキソウ(細い赤い花) 床屋の待ち時間を利用して「旧かな入門」を読んだ。有名な俳人も古語の文法を間違って句を詠むことがあると知って驚いた。文学部の国文科で勉強した人ならいざ知らず、俳人も知らずに間違うと聞いて、少し安心した。床屋の後、裏道を通ってM公園に行った。5か月ぶり。赤いミズヒキソウが咲いていた。 水引の花の揺れをり丘の径 ツリガネニンジン 公園の広い芝生は全て造園業者が草刈をして、すっかりきれいになっていて、とても残念。本来ならツリガネニンジン(上)などの野草がたくさんの花をつけているのだ。中には貴重な野生植物もあるのだが。 草の花岡にも迫る住宅地 *くさのはな=野草の花=秋の季語 踏まれたり折られたりして草の花 いわし雲蔵王は遠き西の果て オミナエシ 女郎花少しはなれて男郎花 <おみなえしすこしはなれておとこえし> 星野立子(ほしのたつこ 高浜虚子の次女で初の女性主宰誌「玉藻」を創刊 1903-1984) 晩秋や思案有り気な樹下の人 邸宅に取り残されて秋の薔薇 大きな庭園のあったお宅。今ではその大部分から花が消えていました。きっと高齢になってお世話が出来なくなったのでしょう。ピンクのバラがたった一輪だけ咲いていました。薔薇(バラ)な夏の季語ですが、「秋の薔薇」や「冬薔薇」(ふゆそうび)とすると、他の季節の季語になります。最初の意図とは違った散歩でしたが、ブログネタと作句の良い機会を得ることが出来たことに、感謝しています。
2021.09.25
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<尾崎放哉(おざきほうさい)の巻> 尾崎放哉(おざき ほうさい 1885-1926)鳥取県鳥取市出身で本名は尾崎秀雄。旧制一高俳句会当時「層雲」の荻原井泉水に師事し、自由律俳句に目覚める。東京帝大経済学部を卒業後東洋生命保険(現在の朝日生命保険)に入社。大阪支店次長を務めるも辞職して「無所有」を信条とする一灯園(香川県小豆島)に住まい、俳句三昧の生活を送る。一灯園隣の廃寺で極貧の中で病死。享年41歳。 よき人の机によりて昼ねかな 咳をしても一人 *せき すき腹を鳴いて蚊が出るあくび哉 *かな 今日一日の終りの鐘をききつつ歩く 子供等さけび居り夕日に押合へる家 *おしあえ 渚白い足出し *なぎさ 墓の裏に廻る 貧乏して植木鉢並べて居る 雨の中泥手を洗ふ 一つの湯呑を置いてむせてゐる *ゆのみ 入れものがない両手で受ける こんな大きな石塔の下で死んでゐる 淋しい寝る本がない 底が抜けた柄杓で水を飲まうとした *ひしゃく 冬川にごみを流してもどる 犬よちぎれるほど尾をふってくれる 犬をかかへたわが肌には毛が無い 朝早い道の犬ころ 迷って来たまんまの犬で居る 山茶花やいぬころ死んで庭淋し すさまじく蚊がなく夜の痩せたからだが一つ *やせ 絵は3点とも山下清(上1922-1971 放浪の画家でペン画やちぎり絵細工が得意)の作品です。彼の半生は芦田雁之助主演の「裸の大将」のタイトルで映画にもなりました。<完>
2021.09.24
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~マックス爺の視点から~ キャベツの葉 天気が良いと気温が上がる。洗濯物が早く乾くし、布団はフカフカで気持ち良い。だが困ったことも起きる。どこからともなく蝶々が飛んで来て、畑の野菜に卵を産み付けるのだ。やがてそれが孵化して小さな黒虫となり、次第に葉っぱを食い荒らして太っちょの青虫になる。油断しているうちに穴は巨大化し、野菜の成長に大きな影響を及ぼすことになる。そうなると噴霧式殺虫剤の出番。出来るだけ使用したくないのだが。 クチナシの葉 S先輩の姿を観ていない。恐らく見かけなくなってから半年以上は立つだろうか。最初の職場と2番目の職場で一緒だったS先輩。部局は違ったが縁があり、私が長い転勤暮らしを終えて仙台に帰って来てからも近所のスーパーで良く見かけた。すい臓がんの手術をし、「もう長くはない」と言っていた彼。顔見知りの奥さんは認知症と聞いた。そう言えば奥さんの姿も3年以上見ていない。さて、どうなったのか。 雨上がりのシュウカイドウ 仙台市が市内の支援団体と協力して、ホームレスの人たちへの新型コロナワクチン接種計画を進めている由。76人中48名分のワクチンを確保し、近く開始する予定だそうだ。副反応が出ても困らないよう、暫定的な宿泊施設も準備したと聞いた。仙台がホームレスの人たちにとっては北限らしい。それ以北の場所は冬の寒さが厳しく、野外での生活は無理らしい。仙台でもマイナス5度にはなるけどなあ。 照明灯 北朝鮮が先日列車から中距離ミサイルを発射した。経済制裁を続けるアメリカに対する威嚇や、気に食わない韓国への嫌がらせの積りかも知れない。だがミサイルは日本のEEZ(排他的経済水域)に着弾した。場所は日本海の好漁場である「大和堆」の北側。そこには日本の漁船だけでなく、中国の違法漁船も出漁することがある。危険極まりない国際法違反行為。総裁選真っ最中の日本への警告の意味もあるか。 花の種 その北朝鮮が9日の建国記念日に行った軍事パレードと舞踏会で、新型コロナのクラスターが発生した模様。同国は新型コロナのパンデミックを怖れて中国との国境線を封鎖し、そのためもあって経済的に行き詰まり、自然災害で食糧不足にも陥っていた。だが雨の中発熱のあった民防衛大学学生らを参加させたのが原因と伝わる。金正恩の激やせぶりにも驚いた。40kgほど体重が減って、まるで別人みたい。 梢 中国が新疆ウイグル自治区と四川省の奥地に、大陸間弾道弾の地下基地を400か所ほど建造したことがアメリカのスパイ衛星の画像で明らかになった。そのうち半分は「ダミー」と言われている。ウイグル族への人権侵害を世界から非難されていることへの反発や、強硬姿勢を取るアメリカに対する威嚇なのは間違いないだろう。習近平の独裁と孤立主義がもたらす弊害は甚大。異常な軍備拡大は野心の証だろう。 暗い部屋 香港選挙委員会選挙に立候補出来る「愛国者」の審査がこのほど終わり、これまで自由香港をリードして来た「民主派」はほとんど立候補出来なくなったみたい。そのせいもあってか、香港市民の約2割が外国への永久脱出を希望している由。元の宗主国であるイギリスは香港市民の受け入れを表明しており、今後国際経済都市香港の自由度が急速に崩壊し、中国に及ぼす影響も大きくなると想定される。 だがそれらをよそに、このほど中国は中国共産党創立100周年を記念して、5164機のドローンを駆使して、空中に大掛かりな模様を描いた。不鮮明だが上の写真がその一部。またこの度中国はTPP(環太平洋戦略的経済連携協定=議長国は日本)への参加希望を、ニュージーランドに伝えた。だが加盟11か国の賛成を得るのは至難で、中国経済の行き詰まりを物語るよう。実際国内大手不動産の恒大グループの莫大な債務超過で、世界同時株安が始まった感じだ。 一方アメリカの足取りもどこか覚束ない。アフガンでは爆薬を満載したとされるタリバンの乗用車を無人偵察機で爆破したが、後日これが誤爆だったことが判明した。遺族らはアメリカに対して損害賠償と外国への移住を要求している。バイデン爺さんは何を思ったか最近突然習近平氏と電話で会談し、両国の関係改善について協議したと伝わっている。 またオーストラリアとの原子力潜水艦提供に関しても、フランス政府に疑念を抱かせた。フランスはかねてよりオーストラリアと原子力潜水艦に関する技術提供の協定を締結していたが、突然アメリカが割り込んだため激怒し、アメリカとオーストラリアに厳重に抗議した。カマラ・ハリス副大統領は外交のど素人で、ほとんど役に立たないと専らの評判。バイデン爺の迷走は果たして認知症の表われだろうか。 キダチベコニア 上皇さまが昭和天皇と並んで歴代一位の長命となられた。それが先日の発表なので、もう単独一位になられたはず。「記紀」によれば150歳を超える天皇もいたがそれは神話で、実在は証明されていない。さて、わが国のワクチン接種率はアメリカ合衆国に並び、近く抜くと聞く。オリンピックやパラリンピック同様マスコミや野党が政府批判はしても、成功を称賛した例を聞かない。外国が称賛して初めてわが国の偉大さを知る間抜けさ。だがそれでも地球は変わらずに回っている。
2021.09.23
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~月はどっちに出てる?~ ピンポーン♬ 中秋の名月の前夜、向かいのKさん宅のチャイムを鳴らした。名前と用件を伝えると、ほどなくご主人が顔を出した。「あのねKさん。ショッピングモールは24時間営業してるの?」。「前は24時間営業だったけど今はどうかな。でもなぜ?」。「お彼岸で訪ねる家にお菓子を買いたいの」。そう言うと、「じゃあ車で送るよ」。とKさん。私は自転車で行く気だったが。夜は危ないと言って。 <月と木星 ネットから借用> 「それじゃお願いします」。そう言って財布を取りに戻り戸締りをした。車のエンジンをかけ終えたKさんが言う。「人工衛星が見える」と。中秋の名月前夜の月は煌々。その右側に大きな星がはっきりと見える。だが人工衛星なら動くはず。ともあれ店は開いていて、無事地元名産の最中を買えた。帰宅後カメラを持ってベランダに行き、月と大きく見える星を撮った。両肘を物干し竿で固定して。 私のデジカメではこれが限界。月は扁平で何の面白みもなく、木星と思われる惑星はなぜか歪(いびつ)に写った。「今見える大きな星は」とPCで検索すると、9月の今の時刻に南東に見えるのは、やはり木星。もちろん「縞」は見えないが、たとえ歪でも自分のカメラで木星を捉えたのは初めて。まあ眼鏡でも見えるけどね。今年の冬は水星と木星が月を挟んではっきり見えた。確か「惑星直列」だったかで。 翌日は布団を干してから自転車で出かけた。半袖半ズボンで寒くはなく、風が心地よく感じるほど。リュックに詰めたのは最中と自家製の梅干し。そして「寸志」。義姉は前日も隣のN市にある本家や親戚の家を訪ねていた。兄が死んだからと言って急に行かなくなったら悪いと言う義理堅さ。「寸志」はそのお礼でもある。私がトイレ入ってる間に、きっとその金額を確かめたのだろう。 私が帰ろうとすると、「これ持って行って」と言って無理やりくれた。私なら何でも自分で出来るから良いよと言っても聞かない。それではと有難くいただいて来た。「ホイコウロウ」と「チンジャオロースー」の素。そしてサンマとシーチキンの缶詰。まあこれなら腐らないし、ちょっと手を加えるだけで、立派なおかずが出来るだろう。ありがとう義姉上。手を振って帰途に就いた。 1) 2) 3) 4) 1)は「業務スーパー」で買った「お手軽味噌汁の素」で540円。2)以下は近所のスーパーで買った。3)のシイタケは見切り品で1パック50円。小松菜98円でトマトは1個140円だが、かなり大物。4)の冷やし中華は賞味期限直前で2食入りで38円。これは良いぞと3袋をお買い上げ。 a) b) c) d) 実は帰路最初に寄ったのはK國屋で、4冊の本を買った。いずれも俳句の本。a)はNHK出版の本で「NHK俳句・俳句づくりに役立つ 旧かな入門」。通読するものではないが。言葉のルーツや旧仮名遣いを調べるのに役立つ。b)もNHK俳句で、「俳句上達9つのコツ」。「帯」には俳句初心者を長年指導して来た経験を含め云々とある。 c)は角川書店で「俳句のための文語文法実作編」。「帯」には「うまい俳句は文法で決まる!」とある。以上旧仮名遣いや文語文法は学校で習っては来ず、しかも俳句を詠むためには必携の書。d)は春陽堂書店刊で、「プレバト」に出てるフルーツポンチ村上健志の「俳句修行」。若者の感性と彼の俳句学習の歴史を、随筆として読もうとしている。 4冊合計で7150円の俳句の本を買ったのは、「俳句教室」の講師を依頼されたため。自分勝手に句を詠むことは出来ても、文法や作句の技法、俳句の歴史や言葉の変遷などは全く知らない自分。それが曲がりなりにも他人を指導する立場となるのだから、いい加減な気持ちではたちまち行き詰まるはず。図書館から借りた本ではダメ。自分の本なら重要な箇所には書き込みも出来る。まあ構えずに行くさ。 「中秋の名月」とは旧暦8月15日の月を言う。だが満月とは限らず、十三夜や十六夜のこともある。今年はたまたま満月だったが、仙台は雲が多く夕方のひと時だけ姿を現したようだ。だが今はすっかり雲に隠れている。名月なのに雲で見えない状態を俳句では「無月」と呼び、季語の一つとなっている。さて、私の俳句の旅はこれからどこへ向かうのだろう。先ずは健康第一。俳句は二番目でも良かろう。 さて義姉がくれた料理の素を使って早速おかずを作った。今回使ったのはチンジャオロースー(青椒肉絲)の素だが、野菜は手持ちのものだし味付けも「素」以外のものも混ぜた。折角の中華料理も私の手に掛かると「日中融合」の味と変わる。私はそれで良いし、十分に美味しい。俳句も然り。初心者の私が講師と同様の指導は不可能。私なりに誠心誠意を尽くせば十分ではないか。人生もその通り。ワハハ。
2021.09.22
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<明暗・影絵であそぼう>
2021.09.21
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~久しぶりの晴天~ 月曜日は「敬老の日」だが。サンデー毎日の身にとって、曜日はさほど関係なく、お天気の方が大事。日曜日の朝起きるとカーテンの外が明るい。これは晴れと確信し、洗濯物の籠を持って2階へ。ベランダ用のサンダルは、前日の雨でグショグショ。慌てて玄関からシューズを持参し、手すりや洗濯竿の雫を丹念に拭う。だが拭いても拭いてもびしょ濡れになるタオル。次に布団を担ぎ上げる。 シソの花 朝食を済ませ、先ずは洗濯物を干す。それから一通り新聞に目を通す。そして布団干し。青空の輝く太陽で手すりは乾き、気持ち良く布団が干せそう。1階に下りてブログのコメントに返事を書く。つくばのNさんが心配して、書き込みをしてくれていた。ありがたいことだ。あまり楽しくないこの日のテーマだが、老人にとっては避けて通れないもの。良いじゃないの。たとえ暗いプライベートな話でも。 ピンポ~ン♪チャイムが鳴って誰かが来た。慌ててマスクを着けてドアを開ける。町内会の役員が立っていた。敬老の日のお祝いを届けに来てくれたのだ。お礼を言って受け取る。小さな包みはタオル。ご祝儀袋の中に3千円。70歳の古希、77歳の喜寿、80歳の傘寿と88歳の米寿に該当する方にささやかなお祝いを贈るのがわが町内会の規則。そのお金を財布にしまって、早速買い物に行った。 サンマの初物(左)とサバの味噌煮の缶詰(右=1個110円) 先日は初物のサンマを買った。1尾100円だが、やせて小さくて全く脂が乗ってない。一夜干しにして焼いたが、不味そうなので佃煮に。それでも美味しくなかった。それで今回はイワシ3匹とサバの味噌煮の缶詰2個とカツオ半身と野菜などを買った。野菜はまだ目玉が飛び出そうな値段。だが大玉のトマトと小松菜などを補充。帰宅後カツオを捌いて刺身にし、イワシは一夜干しにした。 クジャクサボテンの蕾 先日、ご飯を入れたポリ容器を探したがどこにも見当たらない。確かそこからご飯を出して「ドライカレー」を作ったが、まだ残りはあったはず。懸命に探すと冷蔵庫の上の右端に容器があった。中にはご飯が入ったまま。きっとご飯を全部使い果たし、洗った容器をルールに従って所定の場所に置いた。ところがまだご飯が残っていたのをど忘れしたのだ。まあ腐らないで良かった。それにしてもドジな自分。 インゲンの葉 自民党の総裁候補がそろった。4人中2人が女性。良いんじゃないの党の内外にも刺激があって。小泉大臣が河野さんを担いだり、石破さんを巻き込む若手の応援グループを結成したりと、少々「調子こいてる」感じ。自分が流れを作っていると勘違いしてるんじゃないの、きっと。だが変化が起きるのは自民党にとっても良いことだ。今後採るべき政策が論じられることを、心から期待したい。 ホウセンカ 眞子さまと小室さんの結婚が来月に執り行われるようだ。眞子さまは皇族の身分から離れて一市民となり婚姻届けを出し、初めてパスポートを作られて渡米される運び。例の「支度金」の支給を辞退されても困ることはない。これまで皇族である彼女に支給されていた分の「貯金」が1億円はあるとのこと。渡米後も何かと苦労は尽きないだろうが、それも彼女自身が選んだ道。ぜひ幸せになって欲しいものだ。 ヒガンバナ 秋の彼岸に合わせたようにヒガンバナが咲き始めた。彼岸に咲くから彼岸花。昔は「曼殊沙華」(まんじゅしゃげ)とも言った。田のあぜ道などに植えて、飢饉の時は救荒食(きゅうこうしょく)とした。球根に強い毒性があるが、それを無毒化して食べる智慧を日本人の祖先たちは持っていた。沖縄には黄色の彼岸花が、西日本には白花の彼岸花がある。この花が日本に渡ったルートを推定出来るようにも思える。
2021.09.20
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~金木犀の咲くころ~ キンモクセイ 何日か前。西の通路のキンモクセイが咲いたことに気づいた。まだ彩も香りも薄くて、金木犀本来の姿ではない。だが近所の金木犀もどれもわが家と似たようなものだった。それが数日すると白っぽかった色が金色に変わり、馥郁たる芳香を放つようになった。やはりそれぞれの樹木は、いつ花を咲かせたら良いかを知っているのだろう。自然の摂理のなんと偉大なことか。 ノブドウ 先だっての俳句教室。私が教室に入るなり講師が手招きした。受講生のいない談話コーナーで彼が言う。体調が悪いのでもし自分が教壇に立てなくなったら、後をよろしく頼む」と。「前にも聞きました」。私は答えた。「今日は私が皆の句をどう直すか観ていてほしい」。「これまで渡したプリントはあるよね。なければ持って来るけど」。私は何も言わなかった。 ホオズキ 2か月前初めて依頼を受けた時から、私の覚悟は決まっていた。自分の俳句塾とこの教室で30年以上も俳句を教えて来た講師。それに対して俳句教室の受講生になってまだ4年目の私。受講生の中には私よりも年配の方、俳句歴の長い方、地元紙の俳句欄に作品が載ったり、俳誌に毎月投稿してる方もいる。それらの先輩を差し置いて私を後継者に指名した理由が何かは知らないし、敢えて尋ねもしない。 ヘクソカズラ 男が一旦引き受けたからには、責任を全うするのが当然だ。そのことで新たな心労が増えるのは間違いないが、誰かが引き受けなければこの教室は消滅する。歳老いてからも俳句を学びたい人はいるはず。その灯を消すようなことはしたくない。だが、私は私のやり方でしか教えることが出来ない。いや、一方的に教えるのではなく、共に俳句を学び合うのだ。苦労を共にする覚悟。それが私のやり方だ。 トウガラシ 先日行った病院でドクターが私に言った。「人生観があるんだろうけど」。私が庭仕事などで疲労し、救急車で病院に担ぎ込まれた時のことだ。私は反論はしなかった。シルバー人材センターの予約が来年3月まで一杯だったこと。敷地内が雑草で蔽われたら、誰かが草取りするしかない。それが独り暮らしの苦しさなのだが、そんなことをドクターに話しても何の解決にもならない。 アケビ 何年か前ドクターに言われた。「もしも体調に不安があったら、施設に入ると良いですよ」。そりゃあるさ当然。だが施設に入るには、この家を売る必要がある。だが、それでもたぶん入るのは無理。私は要介護でも要支援でもないし、第一家を売った代金と私の年金では不足するはず。それに何とかギリギリまで元気に過ごし、幾分でも息子たちに遺産を分けてやりたいのだよ。それが私の心の中の声。 不明 先日来宅した民生委員のHさんが私に言った。「先ず茶飲み友達から始めたら」。私が「嫁さんが欲しい」と漏らした時だ。私が死んだ際の連絡先を彼女には告げてある。だが、息子たちは家の鍵を持ってないし、死亡届の提出や葬儀の段取りや財産の処分や、死亡後に必要な手続きの一切を知らない。この家には1か月しかいないし、コロナ下の東京で自分の命と暮らしを護るのがせいぜいだろう。 キウイ 前妻と別れた後のこと、義姉に「嫁さんが欲しい」と言ったら鼻で笑われた。多分「今時そんな苦労を買って出る女の人はいないよ」とでも言いたかったのだろう。それが世の中の常識なのか、私の望みが叶うことはなかった。「70も過ぎて嫁さんが欲しいなんて気持ち悪い」。同じ走友会の女性会員にはそう言われた。そうなのかねえ。私は自分が望む葬式を出してくれた女性に、この家をやろうと思っているのだが。 ウメモドキ だから頑張って庭の草取もすれば、18万円もかけて近々家の大掃除を依頼する予定。条件は仙台に住み、一緒に暮らしてくれる人。穏やかで常識的な人が私には似合うはず。保険会社への請求手続きが終わった。清掃は来月の15日に決まった。台風14号は、思わぬ軌跡をたどって日本列島を西から東へと横断中。草取りは暫し中断。デデッポッポー、デデッポッポー山鳩のくぐもった声が近くで聞こえる。 青いトマト 「お父さんは女に騙される」。そう言い捨てて家を出た前妻。確かにそうだ。40年以上も連れ添った俺を騙してくすね続け、大金を持って行ったのだから。だが俺はこう考えた。地獄にまで大金を持って行けない。妻の死亡後は多分長女が公平に遺産を配分するはず。俺は残り少ない俺のお金をしっかり管理するさ。だがそれは甘いか。「お父さんとは親子の縁を切った」と言った娘。この母にしてこの娘あり
2021.09.19
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~荻原井泉水の思想と俳句~ 荻原井泉水(おぎわらせいせんすい 1884-1976) 俳人、評論家。東京生まれ。東京帝国大学文学部言語学科卒業。在学中からゲーテに親しむ。俳人の河東碧梧桐(かわひがし・へきごどう)の新傾向運動に参加し共鳴するも、後に袂を分かち自然のリズムと無季俳句を提唱。俳誌「層雲」を碧梧桐から引き継ぐ。門下に種田山頭火や尾崎放哉がいる。独特の雅趣ある俳画をたしなむ。 <荻原井泉水の書と俳画> 力一ぱいに泣く児と啼く鶏との朝 みどりゆらゆらゆらめきて動く暁 けふはいちにち光なき海が悶え寄る *きょう *もだえ かなかな鳴きつぐかなかなはなくてふと暮るる 空を歩む朗々と月ひとり 妻の追憶のすっぱい蜜柑を吸うてゐる <ミロの絵> 自分の茶碗がある家に戻ってゐる たんぽぽたんぽぽ砂浜に春が目を開く 月光しみじみとこうろぎ雌を抱くなり はっしと蚊をおのれの血を打つ 月光ほろほろ風鈴に戯れ うつくしこつつぼぼたんかわられている <美し骨壺牡丹代わられている 絶唱=辞世の句>
2021.09.18
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~「シネマの神様」を観て想う~ 9月上旬のある日。私は映画を観に行った。おそらく映画を観たのは2年ぶりくらい。映画館の「ポイント」はとっくに無くなっていたし、映画館に通じるショッピングモールも、内装が変わって初めて見る店ばかりだった。そして閑散としたホール。同じ映画を観たのは全部で7人。それもかなり離れた席で、コロナに感染する心配はほとんどないはず。ガラガラのシアターで、私はそんなことを感じた。 映画は松竹映画創立100周年を記念した作品。かつて人生の全てを映画にかけた人がいた。今では遥かに遠い昔々の話。そんな悲しくかつ笑える懐かしの昔話を、今年88歳になる老監督が撮った。恐らくは執念なのだろう。自分以外に撮る人はいないとの。主演の俳優は前から決まっていた。だが彼が映画に出ることはなかった。撮影前に新型コロナに感染し、亡くなったためだ。 そのこと自体がドラマと言えよう。人生2度目の映画出演に、きっと大きな夢を抱いていたはず。松竹映画創立100年の記念作品で、喜劇を撮らせたら右に出る者がいない山田洋次監督だったからだ。主演男優自身が根っからの喜劇役者。恐らく胸に期すものがあったはず。だがクランクイン前に主役があっけなく死んだ。新型コロナで突然に。これは悲劇だろうか、それとも喜劇なのだろうか。嗚呼。 山田洋次監督と言えば「寅さんシリーズ」が代表作だ。だが60作以上ものそのシリーズを私は観たことがなかった。観たのはたった1回、説明に窮した添乗員が観光バスの中で点けた「寅さん」。それも時間が来て、中途半端なシーンで終わった。まさに不完全燃焼そのもの。 山田作品で私が観たのは「東京家族」(左上)と「家族はつらいよ」(右上)のシリーズ。どちらも小津安二郎監督の名作「東京物語」を下敷きにしているが、味わいは似て非なるもの。山田作品は全てが喜劇に変わると言っても良い。悲劇と喜劇が背中合わせになっているのだ。テーマがたとえ家族であっても。恐らく「寅さんシリーズ」も同様なのだろう。笑いの底に潜むペーソスは、人生そのものだ。 かつて映画監督を志すも夢破れ、今やギャンブルに明け暮れる借金まみれのゴウ。妻や娘にもすっかり見放されている。 右は代役の沢田研二 そんな中、幻となったゴウの初監督作品の脚本を読んだ孫の勇太はその内容に感銘を受け、脚本賞に挑戦することを提案。 小林稔侍(映画館主) ゴウは自身の作品と向き合いながら、映画への愛を確認して行く。 娘が成長し・・ 若き日に愛した食堂の娘は、やがて妻となってゴウの傍らにいた。 <あの人を愛したからその神様に出会えました> 予期せぬ代役で主人公を演じた沢田研二は何を得、何を考えたのだろう。妻であった「ザ・ピーナツ」の長女伊藤エミと離婚した時、彼は時価数億と言われた豪邸を彼女に渡した由。若き日の志村けんは付き合っていた女性を妊娠させ、200万円を持参して彼女の両親に侘び関係解消を依頼した由。もしそれがなければ、志村もパパやジジイになっていた。だが人生に「もし」はない。人生はたった1回だけだ。 さてゴウの妻役を演じた宮本信子の夫伊丹十三は、映画監督だった。だが、やくざ映画を撮影中にトラブルに巻き込まれ、やくざに殺害された。もし、やくざ映画さえ撮らなければ死ぬことはなかったはず。だが人生にも映画にも「もし」はない。たった1回だけの勝負なのだ。 若い食堂の娘を演じた永野芽郁が、「半分、青い」の鈴愛(すずめ)だったことに、帰宅後気づいた。役者は成長し変貌する。若き日、ゴウと共に映画界で頑張っていた友が夢破れ、故郷に帰り映画館主になった。ゴウは「脚本賞」を受賞したニュースを、旧友が経営する場末の映画館で知る。人生の末路を知るのは神様だけ。ゴウの魂はキネマの神様に招かれて昇天する。<一部「ネタバレ」より借用> 人生に「たら」も「れば」もないが、出来たら志村けん主役の作品を観たかった。もしも彼が主役の映画なら、観客はもっと泣きかつ笑い転げていたはず。だからこそ山田監督も最初に志村けんを選んだのだろう。あの世で「シネマの神様」を観た志村けんが言ったはず。「もしも俺が主役だったら、もっと笑わせていたのになあ。ああ残念。」と。合掌
2021.09.17
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~最近のニュースも交えて~ 月曜日の朝、ゴミを出しに行こうとして気づいた。もうゴミは前夜のうちに玄関に置いていた。そうすれば出すのを忘れることはない。だが私が忘れていたのは曜日だった。てっきり火曜日と勘違いしていたのだ。新聞休刊日だが、前日から大相撲秋場所が始まったことを思い出したのだ。とすればその翌日は月曜日。まあそのままゴミを出しに行ったとしても、ゴミが出てないのを見て気づくはず。 新横綱照ノ富士は強かった。明治神宮で新横綱の土俵入りを奉納し、国技館でも連日土俵入りを披露する。きっとそれだけでも疲れるはず。正代、カド番の貴景勝と大関は2人とも初日を飾れなかった。首を負傷した貴景勝は頭から当たれず、おっかなびっくり相撲を取っていた。3日目まで3連敗、暗い出だしとなった。正代は2日目は勝ち、照ノ富士は新進気鋭の豊昇龍を全然問題にしなかった。 わが東北楽天はロッテに3連敗し、首位に大きく水を開けられた。大リーグエンジェルスの大谷は10勝目はならず。44号ホームランを打ったが、その後2位の選手に追い抜かれたようだ。残りゲーム中ホームゲームが10試合あるのが有利と言えるだろうか。それにしても大記録。もし後1勝したら、102年ぶりにベーブルースの大記録に並ぶ由。しかし44本のホームランは圧巻。恐るべき選手だ。 将棋の藤井聡太9段が、またまた新記録を作った。「王位」と「棋聖」のタイトルは防衛していたが、今回2勝2敗だった「叡王」のタイトルを豊島叡王から奪ったのだ。10代での三冠奪取は堂々の新記録。そして豊島9段が持つもう一つのタイトル「竜王」にも挑戦予定なので、四冠奪取も夢ではない。勝率の凄さも相変わらずで、彼の記録を破る勢いのある棋士は当分出ないだろう。 内科医へ行った。内服薬が切れかかっていたためだ。それと先日の検査入院の報告もあった。救急車を呼んで検査入院したことを報告し、その時カテーテルで撮影した心臓の冠動脈の写真を見せた。早速コピーするドクター。2週間ぶっ通しで庭仕事をしたことを告げると呆れた顔。歳なんだから無理はしない方が良いよとでも言いたかったのだろう。来月からは1.5km麓に下り、わが家から近くなって便利。 帰宅早々、ホームセンターから電話。注文していたソーラーライト(右)用の充電池(左)が入荷した由。2個で602円だが、「直ぐに切れるんですよ」と係の人。それでは困るんだよなあ。ついでに食器洗い用の洗剤を購入して帰宅すると。別の店で買ったばかりだった。まあ、腐らないから良しとしよう。早速照明塔に充電池を装着し、庭に吊るした。外階段は左右2つの照明があると足元が明るくて安全だ。 カワウソ 自民党総裁選挙の動きが活発だ。岸田、河野両候補は当初力説していた持論を修正しっ放し。派閥の領袖の協力が得られないと判断して忖度した感じ。3人の候補者が立ってだけでも、自民党は大揺れ。当選3回までの議員が「党風一新の会」を立ち上げて呼びかけたところ、90名の同志が集まった由。派閥の締め付けと今後どう戦うか見ものだ。でも派閥が所属議員をがんじがらめにする時代でもないだろう。 あなたはだあれ? 河野氏が石破氏に協力を求めた由。石破氏は立候補に必要な20名の推薦が得られるのは困難で、最終的には河野氏の応援に回るのでは。河野氏は導入予定の迎撃ミサイルを、突如独断で計画破棄するなど乱暴な所があって不安定。それでも何とか当選したい若手議員は、河野氏の勢いに賭けたいのだろう。そうなると高市さんの支持者はなかなか増えないかもなあ。当初の主張を曲げないのは彼女だけなのだが。 差し芽したトマトが青い実をつけたよ 16日木曜日の俳句講座の準備はとっくに済ませた。このブログが公開されるのはその当日。今回の兼題(宿題)は「秋時雨」。庭仕事やその後の入院などで時間がなく詠んだ句数は少なかったが、しっかり推敲は重ねた積り。果たしてどんな評価が下るか楽しみだ。だが受講生の参加状態はどうか。そして肝心の講師の体調はどうか。まあ、私はベストを尽くすのみ。虫の音がすだく。草野心平の詩を思い出す。 「秋の夜の会話」 草野心平 さむいね ああさむいね 虫がないてるね ああ虫がないてるね もうすぐ土の中だね 土の中はいやだね 痩せたね *やせ 君もずゐぶん痩せたね 腹だらうかね 腹とったら死ぬだらうね 死にたくはないね さむいね ああ虫がないてるね <くさのしんぺい 福島県いわき市出身の詩人 1903-1988>
2021.09.16
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~パラリンピックが終わっても・・~ 本文とは直接関係ない写真が一部含まれています。 パラリンピックが終わってから10日も経つが、なかなかブログに書くことが出来なかった。その理由については述べないでおこう。さて、パラリンピックのシンボル「スリーアギトス」(上)だが、なぜか私には「心」という字に見えてしょうがない。ラテン語で困難に打ち克って前進すると言うのが本来の意味だが、それが「心」と通じるようにも思える。 正直言ってパラリンピアンたちの勇気に感心した。重度の障害を持つ選手が少なくなかったからだ。先天性の障害を持つ選手、事故で不自由な肢体となった選手。視覚を失った選手。義手や義足を装着した選手。その姿をテレビで観、声を失うこともしばしばだった。パラリンピックに出場するまでの間に、彼らは一体どれほどの困難と闘って来たのか。考えただけでも気が遠くなるほどだ。 意地悪や嘲笑や無視などは日常茶飯事だったことだろう。そんな中でも生きる意欲を失わず、スポーツを通じて秘められた各自の運動能力が少しずつ開花して行ったのだろう。今回の東京大会は新型コロナウイルス感染症のパンデミックと相まって、障害のクラス分けの審査会への参加すら困難だったに違いない。事実感染の怖れがある障がい者の中には、審査会をパスせざるを得なかった方もいたと聞く。 本来はもっと重い障害のクラスなのに、軽いクラスで出場した選手。祖国の政治情勢悪化のため一時は出場を諦めたアフガニスタンの選手が、その後何とか遅れて参加出来たことも。来日後に不祥事を起こして、参加資格をはく奪された選手、新型コロナに感染した選手や関係者。多くの困難の中にあっても、滞ることなくゲームが進行し、無事最終日を迎えることが出来たのは幸いだった。 競泳や陸上競技では、オリンピック同様に男女混合の種目が今大会から採用された。男女の選手が協力し合うゲームは、困難に負けずに前進するというパラリンピック精神に相応しいと思う。ただ障害のクラス分けの中で「知的障害」と分類され表示されるのはいかがなものか。ただ救いはそれらの選手がインタビューに対して明るく答えていたことだ。 さて今大会で特に印象に残ったことを幾つか記したい。一つ目は自転車競技の杉浦佳子選手(上50歳)。彼女はまだ健常者であったころバイクレースで転倒し、落車の際に重傷を負った。右半身の麻痺と記憶障害と言う高次脳機能障害。それでも負けん気が強い彼女はパラリンピックに出ようと気持ちを切り替え、今大会では女子個人ロードタイムトライアル(16km)で銀、40kmのロードレースで金と2個のメダルを手にした。確かに上の写真でも足が細く、障害の重さが分かる。 女子フルマラソン視覚障害の部では、道下美里さんが優勝した。全盲の彼女は確か20代からフルマラソンに挑戦し始めたはず。視覚障碍者には伴走するランナーが必要だ。徐々に実力が上がる彼女を今回サポートした伴走者は2人。前半の20kmは女性の伴走者が、後半はフルを2時間10分台で走る実業団レベルの男性市民ランナーが担当。 30km過ぎで2位の選手が給水したタイミングで、彼が「行けるか」と聞き、彼女が「行ける」と答えてスパート。3分差をつける堂々の金メダルだった。道下さんは2時間台の世界記録を持ち、今回は3時間ちょっとだった。障がい者と伴走者を繋ぐロープは「絆」(きずな)と呼ばれ、文字通り2人を結ぶきずなだ。 パラ陸上女子200m視覚障害T11の予選終了後にハプニングが起きた。30歳の伴走者が大会スタッフに預けていた小箱から指輪を取り出し、ペイラセメド選手(32歳)にプロポーズしたのだ。彼女は喜んでこれを受け、周囲の選手たちも気づいて祝福した由。彼女は4組の4着で準々決勝には進めなかったが、もっと大切なものを得た。2人の祖国は西アフリカ沖にある大西洋の島嶼国家カーボベルデ。 車いすテニスの国枝慎吾選手(上37歳)はグランドスラム車いす部門ではシングルスとダブルスで合計45回の優勝を果たし、史上最多記録を持っている。今大会でも金メダルを取り、パラリンピックで金5(シングルス4,ダブルス1)となった。大会後所属のユニクロから報奨金1億円が贈られた。 その後全米オープンの車いすの部に出場し、こちらでも優勝した。その渡米の際に乗った全日空機では、パラリンピックでの活躍を祝ってファーストクラスをプレゼントされた由。 その他、車いすバスケットやボッチャでも日本チームの活躍が光りましたね。本当に勇気をもらえたパラリンピックでした。批判もありましたが、私は東京で開催出来て良かったと思っています。批判するのは簡単だし自由。だが困難に打ち克った時、本当の喜びが得られるように思う。ありがとうパラリンピック。そして世界から集まったパラオリンピアンたちよ。次のパリ大会でも頑張ってね。
2021.09.15
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<<静謐と暮らす>>
2021.09.14
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<種田山頭火の巻> 種田山頭火の名前は知っていた。自由律俳句を追求したことも、破天荒な人生を送ったことも、彼の作品もいくつか諳(そら)んじてもいた。たまたま先日ネットで彼のことを調べ、彼の作品を十句ほど読んで、私の記憶が曖昧だったことを知った。思った以上のインパクトだった。そして画像と組み合わせて彼の俳句を紹介したら面白いと考えた。ひょっとしたら、3回ほどのシリーズになる予感もする。 へうへうとして水を味ふ *ひょうひょう *あじわう まっすぐな道でさみしい どうしようもない私が歩いている 鈴をふりお四国の土になるべく 生死の中の雪ふりしきる また一枚脱ぎ捨てる旅から旅 霧島は霧にかくれて赤とんぼ うしろすがたのしぐれてゆくか 音はしぐれか 鉄鉢の中にも霰 *てっぱち *あられ 分け入っても分け入っても青い山 おちついて死ねそうな草萌ゆる 種田山頭火(1882-1940) 種田山頭火<たねださんとうか>は明治15年山口県の資産家の長男として生まれた。父の放蕩が原因で資産のほとんどを失い生母が自殺。後に弟も自殺する。結婚後は放浪を繰り返し、自由律俳句の荻原井泉水(おぎわらせいせんすい)に師事。熊本で寺男となり俳句を詠みながら、旅を繰り返す。自由律(五七五)の定型を取らないばかりでなく、季語や季節感を伴わない自由奔放な作風。酒が好きで体を壊し、旅先の松山で脳溢血のため昭和15年死亡。享年58歳。 私はたまたま松山勤務の経験があり、職場から自宅へ帰る際に寄った寺の中で、偶然彼の墓を見つけた。その時は俳句への興味も、彼がどんな句を詠んだのかも知らなかった。彼のことを知ったのは早坂暁(はやさかあきら)原作のテレビドラマ「花へんろ」ではなかったか。早坂暁は松山市の生まれ。 さて、正岡子規、夏目漱石、高浜虚子など松山に因む文学者は多く、市内のいたるところに「俳句ポスト」が設置されている。ある夜ふらりと入った居酒屋で、突然店の女将に俳句を一句詠めと言われた時には狼狽(うろた)えた。振り返れば私は案外俳句とも松山とも縁があったのかも知れない。松山市は昭和20年代の父の夜逃げし先で、小学生の時から句碑を眺めていたのだから。 春や昔十五万石の城下哉 はるやむかしじゅうごまんごくのじょうかかな 正岡子規の句で、句碑は松山城下の東堀端にある。市電(イヨテツ)が通る市役所のすぐ傍だ。
2021.09.13
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~仙台市「国際センター」と博物館周辺の風景と造形~ 先だって仙台市博物館で開催された「古代エジプト展」を観に行った際に、その周辺を撮影しました。今日はその時に撮った写真を載せます。 仙台市地下鉄東西線の「国際センター駅」の東端から見た地下鉄の線路 地下鉄東西線の架橋と下を流れる広瀬川の清流 旧仙台城二の丸(現在は東北大学川内地区キャンパス)から広瀬川に流れ落ちる小川 国際センター構内 広瀬川沿いの高台に続く遊歩道 旧追廻住宅跡地に整備中の「公園センター」から青葉城を見上げたイメージ図 史跡仙台城跡の石標と旧三の丸の濠 旧仙台城案内図(一部)赤い点線の右端付近に、大手門と隅櫓(すみやぐら)が再建される予定です 旧二の丸奥の池水が流れ込む五色沼で、わが国のアイススケート発祥の地 旧三の丸の石垣。構内には現在仙台市博物館と茶室が建っている 旧三の丸跡の森林 博物館の裏道は旧仙台城(通称青葉城)に続いている 博物館の裏庭に設置された藩祖伊達政宗公の胸像 最近の地震で損傷したのを修理した アイススケート発祥地「五色沼」の傍に建つフィギュアスケートの銅像 正面から見た「国際センター」 その前は県立の武道場があり、戦後間もなく川内地区には米軍の住宅があって部外者は入れず、このセンター敷地の前にMP(軍警察)が常時2人で立哨していた。 国際センター構内に設置された彫刻(1) 国際センター構内に設置された彫刻(2)
2021.09.12
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~マックス爺の「暮らしの手帳」~ 左から米10kg2800円。焼酎4リットル4kg1700円。イナダ40cm4kg390円。これだけで合計18kgほどあり、新しく買った30リットル用リュックには入り切らない。他にも荷物はあるので、電動アシスト付き自転車でもフラフラだ。よほど注意しないとバランスが崩れて事故につながるので。 晴れた日は何と言っても布団干し。そして洗濯。先日は夏用の薄べりとタオルケットを洗濯し、醤油で汚れたTシャツ(中)の染み抜きに挑戦。続いた農作業で汚れたシューズ(右)を洗った。汚れたお風呂の蓋の溝、台所の外の下水の固まった脂を除去し、階段下の物置の蝶番(ちょうつがい)に機械油を噴射して錆を落とした。 古新聞と古雑誌類を束ねて整理し、資源ゴミの日に出す。(上左)居間は「はたき」をかけた後、掃除機で丹念に掃除。終了後は掃除機の掃除。フローリングや階段、廊下、和室の薄べりは左下のレンタルモップで埃を吸着。その後はトイレ、キッチンの床を雑巾がけ。風呂やキッチン、トイレのマットは時々洗濯し、普段は叩いて埃を落とす。 眼科の帰り道、薬局でキッチンやトイレの洗剤などを購入(左)して詰め替え、洗濯用洗剤(右)も詰め替えた。布団の襟に汚れ防止のためのバスタオルを「安全ピン」で止める。 郵便受け付近の鉢物の花が枯れたため、新たに買って来た秋の花を寄せ植え。(左)早くも届いた正月の「おせち料理」の見本から選んで発注。年賀状の見本(右)も届いたが、これからじっくり選ぶ予定。もう枚数は少なくて良いはず。 先日入院した病院から、ようやく請求書が郵送で届く。早速その日のうちに支払いを済ませ、保険会社にも連絡した。支払った額は2万円ちょっと。後期高齢者医療保険で1割負担。保険会社からは多分2万円が下りるはず。先日見積もりを取った窓ガラス、網戸、キッチン、バスルーム、空調機の掃除代金は18万円余。今後は清掃部分と頻度を再考し、できるだけ自分で掃除する積り。 再び夏日が戻って、シコンノボタンとハイビスカスが咲き出した。全く正直なものだ。 暑さを感じるのは花だけでなく、蚊も一緒。油断すると家の中に入って来たり、薄着で庭に出た際に直ぐ飛んで来る。従って蚊取り線香(左)はまだ仕舞えない。扇風機もまだそのままにしている。今年は良く使用したせいか、かなり綿埃で汚れていたため、「ふた」を外してプロペラやネットも丁寧に掃除した。 <太刀魚の塩焼きとミニトマト> こんな風に一人住まいのマックス爺は結構忙しい日々を送っている。それに加えて私にはブログと俳句があるため、孫悟空に習って「分身の術」を使いたいほどだ。だが凡人の悲しさ。術は使えずに上手に時間を使うことで凌いでいる。そろそろ秋の虫が鳴く季節。そしてまた雑草が伸び始めた。マックス爺が安心して休めそうな日は、どうやらあまりなさそうだ。やれやれ。
2021.09.11
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~「古代エジプト展」を観る その2~ 仙台市博物館で開催された特別展「ライデン国立古代博物館所蔵古代エジプト展」を、昨日は1枚のパンフレットの写真を中心に紹介した。それだけでは物足らないため、今日は「ライデン国立博物館」でヒットしたネットの画像を紹介したい。そのほとんどが仙台市博物館と同様に国内各所の博物館で開催された同じ内容の展示物。著作権所有者は不明だが、フリー状態のためブログに転載させてもらった。感謝。なお、詳しい説明はありません。画像をご覧いただくだけです。m(__)m ミイラを収めた木棺を、このように立てて展示してありました。 死者の内臓を収めた木箱のようです。内臓は壺に入っていました。 パンフレットにもあった木棺です。内部にも色鮮やかな装飾が施されています。恐らくは死者の生前の肖像なのでしょう。女性のように見えますね。 ずらりと立ち並ぶ木棺。その数と本物だけが持つ荘厳さに震えます。 昨日紹介した壁画の全体像。冥府の王や、ハヤブサの頭部を持つ神像などが描かれています。断片からはパピルスに描かれたように見えますが、壁画を切り取ったのでしょうか。 女性の貴人を収めた木棺と、死者の容貌。アイラインがきちんと引かれています。眩しさを防ぐためと聞いたことがあります。 黄金の顏を持つ貴人の頭部。 豊かな頭髪はひょっとしてかつらなのかも。 うら若きツタンカーメン王でしょうか。素材は花崗閃緑岩のようです。 船と乗組員の模型で木製です。当時は紅海を渡って、領土のシナイ半島などへも行き来していました。 以下は仙台市博物館のミュージアムショップ(売店)で販売されていた、同展関係のお土産(記念品)を私が無断で撮影したものです。 恐らくは記念品を取り扱う業者の方が描かれたイラスト。とても上手ですね。国内の各博物館で開催された同展にもきっと同じものが巡回していたのでしょう。 同展の展示物目録(冊子体で2400円)を購入すると、この特製のビニール袋に入れてくれるようです。冊子体の目録があればもっと詳細な説明と鮮明な画像を得られたことでしょうが、今の私にとって2400円は高過ぎました。多分ブログを書くために1度見るだけでしょうから。 どれもみな洒落たデザインばかりですね。でも見るだけで、何一つ買いませんでしたが。 さて、昨日書いた「大谷探検隊」の補足です。大谷光瑞(おおたにこうずい1876-1948=左)は浄土真宗本願寺派(西本願寺)第22世法主で探検家。明治33年(1900年)から大正3年(1914年)まで教団活動の一環として3次に亘る西域探査を実施、インドで仏蹟の発掘などを行った。中央はその探検隊の様子。 右は探検隊が発掘した菩薩像頭部で、東京国立博物館が所蔵している。西洋のヘレニズム文化との融合が観られますね。同探検隊の記録としては「菩薩が来た道」などがあるようだ。 私は昨年訪れた中国大連市の旅順博物館(上)で、大谷探検隊が中国奥地で発掘したミイラを観た。撮影禁止のため映像はないが、最新技術で復元された容貌や身に着けていた衣装など、まさに生きているようだった。 なお同館は旧満州国の満鉄が経営した博物館で、当時の学芸員が中国各地で取集した一級品の美術品や考古資料(上)が多数所蔵され、敗戦後はそのまま中国に引き渡された。現在も中国の歴史や文化を伝える貴重な存在で観光の目玉となっている。戦前の日本が収奪を繰り返した他の先進国とは異なり、積極的に文化学術活動を行っていたことを明記しておきたい。<この項 完>
2021.09.10
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~「古代エジプト展」を観る その1~ 9月の最初の日曜日に仙台市博物館へ行った。 やっていたのはこの特別展。もっと前に行きたかったのだが、庭仕事を続けた後に体調を崩してこの日になった。実はこの日が閉幕の日。何とか最終日に間に合ったわけだ。 そのせいで館内は大いに混んだ。2階の入場口に行くまで20分ほど待たされ、やっと2階に上がっても40分間は待った。退院翌日の病み上がりの身には、立ったまま待つのは辛かった。そして展示物は撮影禁止。 さてどうやってこの特別展をブログで伝えるかと悩んだ。もっと早く行っていれば、地元紙の特集号がもらえたはず。そこでない知恵を何とか絞る。 出来ることは決まっている。唯一もらえたパンフレット(上)にしわが寄らぬよう、折れぬよう持参した新聞に包み、大事に持ち帰る。それをデジカメで丹念に撮れば何とか雰囲気は伝わるだろうと。ところが夜は照明が反射して画像が光る。そこで翌日も何度か撮り直した。舞台裏の話だ。 この特別展は、ライデン国立古代博物館(上)の所蔵品を借りてのもので、全国何か所かで開催されたようだ。パンフレットには「美しき棺(ひつぎ)が立ち並ぶ圧巻の立体展示!」とある。事実展示物は246点と質量ともに内容があり、言葉で表現するのは到底無理。それなのに紹介出来るのがパンフレットの中の写真しかない。因みに同館はオランダの大学都市ライデンにある由緒ある博物館。 ライデン国立古代博物館の建物の写真はネットから借りたが、同館に関する説明はない。あったのは各地で開催された特別展の案内のみ。不思議な話だ。上は展示場外にあった紹介文を撮影したもの。急いで撮ったため部分的になったがそれでも、概要は分かるだろう。オランダは東インド会社での活動を通じ、17世紀前半から、古代エジプトを含む東方の美術品を収集していたことが分かる。 左はフランスのパリにあるルーブル博物館に設置された古代エジプトのオベリスク(尖塔)で、ナポレオンがエジプト遠征時に収奪した通称「クレオパトラの針」。 右は有名な「ロゼッタストーン」で大英博物館所蔵。最上部が古代エジプトのヒエログラフ(神聖文字)、中段は庶民が用いた文字、下段が古代ギリシャ語で、同じ内容の文章が記されている。大英帝国時代にエジプトを占領していたイギリスが収奪したもので、この3種類の文字からなる碑文を翻訳して、古代エジプトの神聖文字を解明した極めて学術性の高い一級の考古資料。 やがてヨーロッパの列強は東方への関心をさらに深め、古代ギリシャ、古代エジプト、中央アジア内部のシルクロード各遺跡などへ探検隊を送った。当時は最初に探検調査した国が、遺物を自由に持ち帰った。日本も明治初期に「大谷探検隊」を中国奥地に送り、学術調査を行っている。 上はオーストラリアのメルボルンにあるビクトリア博物館。私も見学したが古代エジプトの考古資料がたくさんあったことに大変驚いた。博物館の建設に際して国民へ展示品の寄付を募った由。大英帝国国民の末裔がオーストラリアに移住したため、祖先から伝わる貴重な考古資料が大量に寄贈されたのだろう。全てかつての収奪品のはずだが、中には代金を支払って収集したコレクションがあるかも知れない。 前置きが長くなったが、パンフレットの中央に大きく写ったのがこの3体の棺。材質は木。恐らくは古代エジプトの支配下にあったレバノン産だと思う。その中に丁寧に包帯で巻かれた貴人のミイラが眠っていたのだろう。木棺の表面は丁寧で美しい装飾が施されている。このような棺が何十も展示されて、実に壮観だった。ちゃんと紹介出来ないのが悲しい。 左の棺の下部 中央の棺の下部 右の棺の下部 3枚の写真は上の3体の棺の下部の装飾を拡大したもの。左の棺の文様は不鮮明だが、神聖文字が線刻されているみたいだ。中央の棺の文様は神殿とさまざまな神像が描かれている。右の棺の装飾は羽を広げたスカラベ(フンコロガシ)か。スカラベは太陽の象徴でもある。古代エジプトでは太陽は船に乗って移動し、翌日東の空に現れると信じられていた。スカラベの下の三角模様は恐らく「太陽の船」と思われる。 壁画(左) 壁画(中央) 壁画(右) 壁画(右)の全身緑色をしたのは冥府(めいふ=あの世)の王か。壁画(中央)は神に飲み物を捧げる王。当時ワインやビールがあり、ピラミッド建設のための労働者たちも毎日ビールを飲んでいた。壁画(右)はハヤブサの顏をした神で、右手には護符を持っている。 1) 2) 1)は護符(下)とビーズの首飾り(新王朝時代 前1539-1077頃) 2)は王の書記であるバウティの「ピラミディオン」(ピラミッドの模型)新王朝時代第19王朝セティ1世の治世(前1290-1279頃) 3) 4) 3)はネヘメスウのカルトナージュ棺(部分)第2王朝(前934-746年頃) 4)は説明あり a) b) a)は不明だがカワウソの姿をした神像か。b)は猫の像 調査1 調査2 神聖文字(ビデオ) 1)と2)はかつての学術調査時の写真で、出口のパネルを撮影した。最後の神聖文字は流れていたビデオを撮影したもので過去の調査か。 2019年。ライデン国立古代博物館で最新型のCTスキャンにかけて、ミイラの包帯を解かないまま撮影した際の写真。(パンフより)なお同館では、1980年代半ばにイギリスの研究機関と共に、エジプトで調査活動をした由。明日はさらに鮮明な映像を紹介予定。どうぞお楽しみに。<続く>
2021.09.09
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~手早く体と財布に優しい料理を作るために~ いやはやたまげた。あれほど暑かった日が去り、一気に秋が訪れたかのような天気の仙台。見事に咲き続けるハイビスカスの鉢を観賞用にと郵便受けの前まで運んだのは良いが、このところの悪天候で全く咲かなくなった。花はおろか蕾まで落ちてしまう始末。ここ数日20度以下の気温は、南国生まれの植物にはまるで「冬」のような寒さだったに違いない。さて、秋の花を買って植え替えをしようか。 ある日の昼食 ともあれ、季節に関わらず元気に過ごすためには先ず食事だ。生きるために食べるのか、それとも食べるために生きるのかの論はさておき、人間生き続けるためには欠かさずに食べ続けることが課せられる。大金を持った妻に逃げられ、年金分割の身となった独り暮らしの後期高齢者としては、とも角毎日の食事を摂ることが即ち生きること。さて前置きはそれぐらいにし、早速貧乏料理を披露しよう。<お手軽料理の部> 1) 2) 1)はピクルス。と言えば聞こえは良いが、とどのつまりは野菜の酢漬け。ニンジン、タマネギ、大根、キュウリなどその時手元にある材料を、安物の穀物酢、レモン果汁、ポン酢を混ぜた液に数日間漬けるだけ。大根は皮も利用し、ニンジンは皮を剥かないまま。それに生のトマトやキュウリを添えた一品。 2)は野菜と安い鶏の胸肉をケチャップ、「ピクルス」の残り汁で味付けし炒めたもの。ここで使った野菜はタマネギ、ナス、ピーマンくらいか。タマネギは自家製で、腐った部分を切り落とし、正常な部分だけを用いる。若干の手間を惜しんでは、とうてい「正統派貧乏料理」とは言えないので、ご注意あれ。 3) 4) 3)は若鶏レバーのキュウリ和え。鶏のレバーは大抵2割引きの見切り品を購入。それを適当な大きさに切り、胆のうは半分に切り熱湯で数分煮る。脂分が多い残り湯は裏の腐葉土に掛けて処理。キュウリは千切りにし、ポン酢とごま油を少量。これでお手軽かつ栄養豊富な一品となる。食感も味もグー。 4)は見た目通りのカレー。自家製のジャガイモとニンジンは圧力鍋で予め煮ておく。タマネギと肉類は油を引いた鍋で炒め、そこに残り湯を入れて具材を煮、火が通った頃合いを見てルーを投入し、さらに弱火で加熱。カレーライスも良し。カレーうどんも良し。パンに添えるも良し。冷蔵庫内で4,5日は持ちなかなか重宝だ。 5) 6) 5)は自家製ゴーヤ、シシトウ、さつま揚げの佃煮。味付けは出汁醤油、醤油、ピクルスの残り汁、七味唐辛子を適当な比率で。ゴーヤは中の「綿」をスプーンで取り除いてあるが、小さなゴーヤはそのままでも可。今年収穫したゴーヤのうち40本以上は自分で食べたが、チャンプルー、カレー炒め、野菜サラダ、佃煮と工夫して全て腹に納まった。栄養豊富で便秘知らずの優れものだ。 6)はカツオの土佐作りの血合いがあり、小骨がたくさんあって売り物にならない部分で当然見切り品。刺身として食べた後の残りを、出汁醤油とピクルスの残り汁で煮た。まあカツオの佃煮と思えば良い。この残り汁も簡単には捨てず、次の煮魚用に取って置く。調味料の無駄遣いにならない。 7) 8) 7)はカボチャの煮物。カボチャは1個200円の小さな安物で、見かけは良くないが中身は変わらない。これを適量の醤油、出汁醤油、味醂でことこと弱火で煮る。今年初めてホクホクに煮ることに成功した。 8)は普通のソース焼きそば1袋3玉入り88円ほどの品を使用。私は油で炒めることはせずに、フライパンで煮る。この日はうどんの残り汁で自家製タマネギ、ピーマンの千切り、カレーと一緒に煮た。余分な脂分を摂取せず、調味料の節約にもなる。ソースの袋は取っておき、ソース味の野菜炒めやカレーのルーに混ぜたりして使用。お手軽貧乏料理は、体にも財布にも優しいのでR。 9) 10) 9)は山芋をすり下ろし生卵と醤油を入れたいわゆるトロロ汁。暖かいご飯にかけて食す・山芋の表面を金属たわしで洗うと「ヒゲ」が落ちる。それを皮ごとおろし金でおろす。簡単だが栄養価が高い一品。 10)は自家製の健康野菜雲南百薬(うんなんひゃくやく)の葉を摘んで熱湯で茹でたもの。つまり「お浸し」だ。粘り気があって食べ応えがある。茹で汁は緑色で灰汁が強く、さすがの吾輩も残り湯は黙って捨てる。 11) 12) 11)は1匹100円のアジを購入し、自分で捌いて塩を振り一夜干しにしたのを焼いたもの。面倒だが慣れるとさほどの手間でもない。もちろん出刃包丁や刺身包丁も持っている。右は出来合いの「しめ鯖」。脂がのった上物で、酢が強くて美味しかった。しめ鯖は作るのが大変。徳島勤務の頃、私が釣ったサバを前妻がしめ鯖にしたが、その夜強烈な腹痛。当たったのは私だけ。生魚には寄生虫もいて危険なのだが案外知られていない。 13) 14) 13)はモズクの酢の物で出来合いのもの。時々安い出来合いの食品を買うことがある。時間の節約もその理由だが、プロの味を味わいたくなることもある。 14)の上半分はポテトコロッケ(半分)と、アジフライ(半分)でコロッケは3枚で120円。アジフライは2枚で240円の出来合い。油を使う揚げ物はレンジを汚すため自分ではしない方針。この店のは安くて美味しい。下半分は付け合わせのナスの油炒め(味噌味)で私が作ったもの。ナス、ピーマン、シシトウ、鶏のすり身が入っている。こんな風にして自分なりに栄養のバランスを考えている積り。 果物の積りで買ったハックルベリーが実は「ナス科の野菜」だったと言う話は以前ブログに書いた。あれから10日ほど、冷蔵庫の中に放置していた残り物。先日食べたら少しはフルーツのような食感に変わっていた。リンゴ、バナナ、オレンジなど果物は良く買う方だ。それも糖度の低い安物ばかり。でもそのせいか便秘知らず。入院した時はヨーグルトのお世話になった。食事は大事。そして独り暮らしのせいで、キッチンに立つのが億劫でなくなった。この調子でこれからも頑張りたいと思っている。
2021.09.08
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~つれづれなるままに~ ニラの花 日曜朝のどんよりとした空。今にも降り出しそう。7時半からの町内会の草刈をすっかり失念していた。と言うよりもたった一晩の入院のための「時差」で、土曜と勘違いしていたのだ。土曜日に退院したのに、翌日も土曜日のような錯覚。月曜日向かいのKさんに聞いたら、人が集まらずに中止した由。まあまだ体調が十分でなかった身としては、休めて良かったと感謝。 シュウカイドウ(秋海棠) 日曜日の夜、東京の次男に電話しても出ない。暫く後にかけ直しても出ない。出たくないのだろうと解釈し受話器を置く。電話が鳴ったのは30分後くらいか。次男だった。電話に出なかった理由は聞かなかった。私が電話した趣旨。急な体調不良で救急車を呼び、病院に入院したこと。検査の結果は良好だったこと。近況や私が考える「終活」の概要を短時間で伝えた。 先月中に散ったタカサゴユリ 彼にとっては伯母に当たる私の兄嫁の、私の体調への心配を伝え、コロナ下での東京暮らしの彼の苦労を尋ねた。父としては同じく東京暮らしの長男とたまには連絡を取り合って欲しいことも。自宅の処分、遺産相続の考え方、私の希望もごくごく簡単に。次男が電話してくれ、久しぶりに話せたことがとても嬉しいと。多分父の気持ちは伝わったはず。3人の子供の中で唯一心が通ずると感じる彼に感謝あるのみ。 萎れたバラ 月曜日。消化器内科に行く準備をしていたが、結局行かなかった。雨がパラついていたこともあったが、胃の症状は多分心因性と考えたためだ。夜中に不整脈が出た際に伴っていたげっぷ。また救急車の中で急激に上がった血圧や、救急隊員の電話のやり取りを聞いてストレスが頂点に達し、異常に興奮した脳がホルモンを分泌し、一時的な糖尿病状態をも惹起したのではないかと。 シュウメイギクは真っ盛り 最近の「げっぷ」も、搬送先の病院の救急部での異常な喉の渇きも、ストレスから来る一時的な現象との自己診断。それに長時間パソコンに向かう窮屈な姿勢が、肩や頸部、下肢の血液循環不良を招き、手足の「冷え」に繋がったと。窮屈な姿勢が胃を圧迫し続けたことは確か。さらに最近の天候不順や気温の大きな変化も、高齢者の身体に過大な負担となったはず。こう考えると、不調の原因の半分は自分の生活慣習にあったと思える。 そもそもパソコン用デスクの机は元々小さな整理台で、姿勢が悪くなる要素を秘めていた。時々手を休めてストレッチ体操や家の中の散歩をしていたが、ブログに集中して4時間連続でデスクに向かうことがままあった。そして重労働だった庭仕事。一旦やり始めたら最後まで頑張る傾向がある自分。それはウルトラマラソンランナーの習性でもあった。私の中には「ランナー魂」がまだ生きているのだ。 コムラサキ わがブログは予約機能を使って公開前日に書く。パラリンピックが前夜終幕。先ずは良かった。オリンピックも含めて、わが日本だから無事開催出来たと改めて思う。様々な障害を持つパラリンピアンがそれを乗り越え精いっぱいの力を発揮して戦った日々。あまりライブで競技を観戦出来なかったが、それでも十分に感動を味わえた。もし機会があれば、パラリンピックの印象を改めて記したいものだ。 <栃の実と殻 仙台城三の丸付近にて> 自民党総裁選のドタバタ劇を冷やかし半分に見ている。菅総理は「番頭」に過ぎなかった。番頭の力はあったが、所詮首相の器ではなかった。彼の醜聞は今後も出るはず。経験不足の小泉大臣に意見を求めたり、諭されているようでは論外。蛮勇を奮って名乗りを上げた岸田氏は称賛に値する。河野大臣の評判は良いが、表と裏の顔が違い過ぎ。裏でネチネチ官僚を苛めるのは、野党と一緒。まだ雑巾がけが必要か。 ウメモドキ(梅擬) 石破氏の一般の受けは良いが、党内の評価は低く、推薦者が集まるかどうか。高市さんは言行一致の人。女性には珍しくまともな「国家観」を持つ稀有な存在。さて総理の退陣を迫っていた野党が、退陣を知った途端「政権を投げ出すのは無責任」と言い出した。まさに矛盾そのもので、政権を握っても果たしてまともな政治が出来るか不明。共産党のきれいごとは、声高に民主主義を叫ぶマスコミと似ている。 ヤブラン(藪蘭) 眞子さまご結婚のニュース。良いじゃないの、煩いこと言わないで。私もあの母子は大嫌い。でも純情一途な眞子さんが惚れたんじゃ仕方ない。「支度金」は本人が断っても関係法で放棄出来るかは不明。それよりも、新型コロナワクチンを接種すると遺伝子や胎児に影響するとか、不妊になるとか、そんな嘘を垂れ流すんじゃないよ。犯人が誰かは知らないが。 名前不詳 そんな嘘を信じる方にも問題ありかも。偽情報を信じるのはワイドショウに振り回されるせいか、科学的思考が欠けてるのか。自分で考え判断する癖をつけないと、近々実施される衆議院議員選挙でも後悔するよ。って、書いてる俺の方が痛い目に遭ったりして。ではまた明日ね。ご機嫌ようバイチャ。
2021.09.07
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~マックス爺の緊急一泊旅行その3~ ようやく遅い昼食を食べたものの、何か物足らなかった。そこで病院内の売店へ。飲むヨーグルト、ピーチ入りのヨーグルト、週刊誌を買って病室へ戻り、早速食べかつ飲んだ。それから遅ればせながら「カテーテル検査同意書」の注意書きを丹念に読む。夕食は6時過ぎ。それまでは椅子に座って週刊誌を読んだ。5時過ぎ、太った男性の看護師さんが来た。夜勤の担当の由。確か以前入院した際もいましたね。 事務の人がやって来た。明日の土曜に退院となるが、土曜は会計が閉まっているため請求書は後日自宅に送付する由。そして明日の9時半に着替えし、全て片付けて食堂へ来るよう案内あり。また義姉から明日車で迎えに行くとの連絡があったので、夕食後にでも私の方から連絡して欲しいと。夕食は6時過ぎに部屋に届いた。納豆なしで1800キロカロリーの普通食。ヨーグルト2個食べた後だが、何とか完食。 夜の分の薬を飲み歯を磨き終わったころ、主治医のO先生が病室にやって来た。今日の検査結果を知らせに来たのだ。カテーテル撮影の結果冠動脈に異常は見られず、心電図に現れた不整脈は通常の人でも出るもので、心配はない由。血糖値もさほど高くなく特に問題なし。軽いランニングもOKとのこと。ただし「げっぷ」の原因は分からないので、心配なら消化器内科を受診して欲しいと。 わが心臓の冠動脈 心臓の血管で細くなってる箇所はなく、私が通院してるM内科には「心臓は全く異常なかった」と伝えてほしい旨。これは嬉しい。ドクターが持っていたカテーテル撮影写真のコピーを頂いた。心臓に問題なしとなれば、後は脳と胃か。げっぷは以前の不整脈手術の後遺症と考えていたのだが、別の理由かも知れない。先ずは消化器内科へ行くか。腰も痛いので整形外科にも行きたいし、眼科に行く日に入院した。 今回入院したK病院 脳の方も心配だが、一度には行けない。病棟の公衆電話から義姉に電話した。そして驚いた。今ではもうテレフォンカードが使えないことを発見。確かにそんなことを何年か前に聞いた覚えがあった。心配なのか検査結果が気になるようだ。それで何事もなかったことを報告。翌日は最寄りの地下鉄の駅まで歩いて帰ろうとしたが、義姉は自宅まで車で送ると聞かない。雨だったし、傘も持って来なかった。 土曜日。退院の朝は6時起床し、ナースステーション前で血圧測定。暇なので窓辺で週刊誌を読んでいた。外は雨。これじゃ歩いて帰るのは無理。7時半には着替えし、入院着と枕カバーを所定の場所へ。トイレを済ませ、男の看護師さんに左腕のカテーテル装着口、右腕の採血痕、胸の心電図装着用のテープを全部剝してもらう。最後の朝食も1800キロカロリー。食後にいつもの薬を服用。 食堂でのミーティングを終えると、義姉がナースステーションまで迎えに来てくれていた。外は肺然たる雨。車中で色々と話し合った。看護師には「もう80なのに」と口説いていた彼女。だから世話になりたくはないのだが、止むを得ないこともある。旧O廻し住宅で公園化の工事が進んでいた。無事帰宅し、義姉に謝意を述べる。前日早朝に救急車にのったため、家は一晩中カーテンを開けたままだった。 それから猛烈な勢いで荷物の整理、家の片付け、畑の見回り、新聞に軽く目を通し、昼食、2日分のブログの公開と予約、新聞、テレビ、パソコンでニュースのチェック、おかず2種を作って夕食。深夜近く風呂を沸かして入浴。翌日の朝義姉から電話。私の次男に電話しても出ないと愚痴。母親の認知症発症と両親の離婚だけでも動転しているのに、父親の体調不良と聞けば、自分が喪主になる覚悟が出来てない息子たちは狼狽えるだけ。 それでなくとも、コロナ感染者数が激増する東京のど真ん中で神経をすり減らしている彼らの心中を察すれば、先ずは手紙を書いて当方の近況を知らせ、今後の考え方などを記して少し安心させるのが先決。それがずっと離れて暮らしていた家族の苦しさ。そして独り暮らしの高齢者の定めでもあろう。私が電話しても出ない次男。きっと親父が危篤と誤解し、ビビっているのだろうけど。<この項完>
2021.09.06
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