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父が残した蔵書の中で、お薦め名著の一つに「日本名勝写生紀行」という本があります。神田「松村書店」のシールが裏表紙の見開きに貼ってありますので古書として手に入れたものと思われます。 黒田清輝門下で白馬会所属の新進画家たち岡野栄、中澤弘光、山本森之助、跡見泰、小林鐘吉の5人が、日本諸国を旅して歩きましたが、その様子を版画や写真、絵を添えて書き綴った書物で、今となっては5巻揃っていれば40万円ほどする高価な本です。 大貫伸樹氏のHP(装丁の四季-秋「ガイドブックの装丁」)の文章を一部お借りしますと、 <見返しの彩色木版画・京都案内図もまさに圧巻といえる。たかが書物のために5人の画家達に全国写生旅行をさせ、たくさんの絵を描かせるなど、制作費に糸目をつけない太っ腹な企画を断行したのは、当時中西屋の支配人をしていた伊村金之助である。装釘を担当した岡上儀正は、 明治6年に印刷局に御雇教師として洋式製本を伝えたパターソンの直弟子の1人であり、伊村はキャスティングにも鋭い眼を持っていたようだ。 『日本名勝写生紀行』定価4円50銭は、同じ頃に発行された豪華な本として知られる夏目漱石『虞美人草』1円50銭や、明治39年の巡査の初任給12円(『値段の風俗史』朝日新聞社)に比べてもかなり高価で、旅費よりも高かったのではないかと思われる。> 引用が長くなりました。さて、私が感心するのは折り込みや各頁に添えられた版画・絵の類の豪華さに加え、流れる文章に明治時代の良き香りが漂ってくることです。 <暮れ行く春の霄(しょう・ミゾレ)の雨に、明日は如何にと思ひ煩ひつゝも、明くれば空の朝焼鴨川に映りて三十六峰比叡の山、新緑の世と移ろひ行く五月のはじめの青霞、花より明けて花に暮れし京の盛はいつしか過ぎて、保津川のツツジ、長岡の藤も未だ早し、鉦皷(ガンデン)の壬生狂言、京の島原を尋ねんと、中澤山本二子と宿を出づ。> 「何でも鑑定団」の鑑定士じゃないけれど、頁を来る都度目に飛び込んで来る筆遣いに本物の絵師たちの風雅な心と腕の確かさに魅入られて仕舞うのでした。
2012.05.31
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随分暑くなって来ましたね。三月下旬が夢の様。 さて日本で最初にウォーター・シュートがお目見得したのは、明治36(1903)年3月1日。大阪で開かれた第5回内国勧業博覧の会場。当時の新聞記事によれば、<場内余興の中に、装置宏大にして趣向の斬新なるはウォータ・シュートなるべし。工業館の東北部より陸橋をかし、茶臼山に設けられたり。乗客を小艇にのせて、たかさ4呎の台よりながさ314尺の斜面の軌道を走らせて池中におとせば、艇は乱波飛沫のあひだに没して漸次そのかたちをうしなふ。しばらくにして波おさまり水しづまるや、艇は依然として水面にあり、艇中の客は衣料を濡らすことなくしておもむろに着するをうべきなり、まことに壮快のたはむれたり。艇は1隻8人乗りなり。また引上には10馬力の電気を使用し降下5秒、引上40秒、すなわち、1昇降5分間のわりあひなり、入場料は巾0銭、乗艇者には入場料のほかに1回10銭づつ徴収しをれり>とあります。 <出典:「ものしり事典(芸能娯楽編上巻)日置昌一著・河出書房>本書は昭和29年1月15日発刊、定価280円の第2回配本のものです。詳細な説明はないけれど、手っ取り早く古来の芸能を知ることができる良書と言えましょう。
2012.05.30
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例によって、ビックリハウス版「大語海」”から抽出しました。 グチの親よりオダテの親〇九浪のしがいがありましたーーー医学部合格 結婚するって本堂ですか?---仏前結婚 結婚するって本能ですか? 結婚するって面倒ですか 結構毛だらけ猫剥いだら三味線 現役憎けりゃ学生服まで憎い 健康の為、生き過ぎに注意しましょう 健全なる精神は豊満なる肉体には宿りにくい 健全なる精神は健全なる肉体美がダァ~イ好き 現金出してね 月曜労働しよう 恋は盲目ヒラメは寄り目 どの項目を抽出しても笑わせて呉れますね♪愉しい信州の吟旅から昨晩戻り、やや睡眠不足ながら、本日夕刻からは大阪は天王寺のホテルにて、大坂俳人クラブの総会があります。こちらは運営する側でして、総合司会を相務めさせて頂きます。明日はガイドの当番、月末は結社俳誌6月号の発送という運びです。
2012.05.29
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随分前の話ですが、NHKの教育テレビ谷啓さんの「美の壺」を録画しておいたら、沖縄特集で陶器、螺鈿、シーサーなどに続いて、織物の話がありました。男女の会いについては、沖縄では女性の方から男性へプロポーズをするようです。ティーテジという紅花で染めた手ぬぐいを好きな相手に渡し、その女性を気に入った男性は舶来のビーズで拵えたブレスレットを女性に渡してOKの合図をします。すると女性はいよいよ真心を込めて機織り機を使って男性用の帯をつむぎます。その紋様は藍染色に五つの白四角紋様と、四つの角紋様。その心は・・・・(五イ)つの世(四ヨ)も私を可愛がって下さいね。或いは幾久しく愛して下さいね。 (皆様にお願い)私の所属するボランティア・ガイド大山崎ふるさとガイドの会は毎月内容を更新しています。特に行事などを載せている歳時記欄をご覧下さい。
2012.05.28
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俳句結社の編集責任をして居ますと、社員(注・社団法人での会員名称)の皆さんから多くの原稿や玉章を送付して貰うことになります。結社の本部に到着するものもあれば、小生宅のものも。 本日の話題は以前にも紹介した御方で、私よりずっと先輩の女史で、結社と共に歩んで来られました。吉田山を指す神麓(因みに野風呂先師のお住まいは神麓居)を付した句集欄にいつも出典して戴いていますが、その封筒がカレンダーの写真部分を再利用されたお手製のもので、今回は丸いへこみが縦に6個並びその間隔を別の文様でつないだ柄の、深緑の硝子容器で、重厚な蓋も付いています。青葉の季節にふさわしい、瑞々しい図柄の封筒に、狩野派の切手、宛名書きと差出人は別途白い紙にペン習字が施されています。封緘シールは如何にも女史のイメージと合う豪華な紺地に百合と数色の小花のデザイン、縁取りに金色の小数珠つなぎ。 <お変わりなくお元気でお忙しくお過しのことと存じます。 天災人災が毎日のようにニュースになりますが、地球も病人でいるのでしょうか? とは言え、新緑は美しく風もさわやかです。どうぞお体お大切に、>と一筆箋に認めてあります。 この春、結社で永年俳句を続けて来られた妹さんをお亡くしになったばかり。花の名の雅号を持たれたおふたりは、揃ってフランス貴族夫人のような香り高い美形の方。しなやかな中にも芯があって、もう平常心で健吟のご様子。女性は強いなぁとつくづく感心するばかりでした。
2012.05.27
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父が遺した「洋酒天国」(作家・開高健氏が編集発行人)通巻22号(昭和33年2月)には、1958年全日本カクテル・コンクールのノーメル賞グラン・プリの模様が記載されています。審査員19名には淡谷のり子、岡本太郎、徳川夢声、笠置シズ子、左幸子、横山隆一、サトウハチロー、と言った方々も。応募総数は前年より3倍の12772通。数回の予選を経て、最後に20通に絞り、産経国際ホールにて公開審査が開催された。当日の模様はKRT、OTVのネットによりテレビ放映された由。グラン・プリ「赤玉パンチ」、金賞「福寿草」、金賞「マダム」、銀賞「ダーク・ムーン」、銀賞「ポニーテイル・カクテル」、銀賞「枯葉」ほか14の佳作が選ばれました。受賞者の手にはカップや楯のほか、順に5万円、3万円、1万円、1千円の賞金も。次ページには彩鮮やかなカクテル20作品が載せてあり、銀賞までは製法も記してあります。 別の記事では、麻雀教室などの執筆もある五味康祐氏がシリーズの初回に載せられた「酔って件の如し」。締切に追われてヒゲぼうぼうの姿ながら、高笑いしておられる写真や、ママが耳元で囁きかけながら二人して踊っている写真(これは誘惑ではなく、お勘定の話だったよう)、全身の2カ所しか覆っていない踊り子さんが傍に来てもジロジロみない紳士風のスナップも載っています。
2012.05.26
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27日の早朝から1泊2日の俳句の旅。”ひかり460号”で名古屋へ向かい、”ワイドビューしなの7号”(長野新幹線)にて長野駅下車、東京組と合流します。いわゆる”川中島古戦場”、松代城跡にて観光そして句作り。戸倉上山田温泉にて宴会・句会。翌朝早くから出発し、真田一族が活躍した上田城、姥捨長楽寺にて句材を拾い、長野駅近くのホテルにて昼食・句会と言ったスケジュールです。高齢者の参加もありますが、皆さん至って元気。 付け焼刃みたいですが、図書館からの借出書はすべてこれらに関するものばかり。1)「日本史探訪 4巻」(角川書店) 謙信と信玄については海音寺潮五郎・新田次郎氏の対談形式。ほかに伊達正宗も。2)「戦術 名将たちの戦場」中里融司著(新紀元社) 必要な部分はコピーしてバス内で勉強?3)「歴史読本(2011.12月号)」 武田信繁と信玄、真田信之と信繁などをパラパラ拾い読み。4)「日本の合戦 3巻」(新人物往来社) 信玄・謙信の川中島の戦を拾い読み。5)「真田昌幸」柴辻俊六著(吉川弘文館) 斜め読みしないと時間的に追いつかない。 最近、吾ながら納得のいく句が浮かんで来ないのは、作ろうとする意識が強すぎる傾向があるようで、冷静に考えれば、自然と一体化して「無の境地」に自分を置いたとき、初めて本来の句が生まれ出て来るのではなかろうかと思っています。 本日は7月号の原稿を出版社に持参します。ちょうど、6月号の青焼きの頃ですが・・・。
2012.05.25
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物置小屋の段ボール箱を開けたら、処分していなかった父の日記の殆どが見つかりました。これまでに紹介した昭和10年から12年頃の日記帳はとても立派な仕立てになっていて、この3年間の記事は京鹿子の古い時代のことを知る手引きになります。それから住友財閥入社時の空白期間があって、戦前16年から18年頃が残って居、復活後の日記は、昭和36年8月27日から翌年5月6日までを第1巻としています。以降は、2000年の没年までほぼつながります。 小型の大学ノートに綴られた日記に依りますと、大阪市住吉区帝塚山の社宅から長岡京への引っ越しは、日記書き出しの36年の8月27日。3軒斜め先に居を構えることになった同僚のMさん宅のトラックの到着は何かの事情で夕暮れまで遅れたようで、我が家は当日10時就寝した模様。 翌日は大雷雨があって庭には大きな水溜りが出来たとあります。またこの日には住民届。私のおぼろげな記憶では、引越し当初、この地は頻繁な断水騒ぎ。日記にもその旨は記されています。また引っ越し後数日かけて、門のブザーの設置や食卓・応接セットの注文など新居がなかなか落ち着いていません。 引越し数日後の9月3日には親友・新関一家の来訪がありました。6日の日記には阪急古本大会の会場にて吉川一郎さんの「大山崎史」(500円)を発見、大喜びで買うとあります。この名著は私達「大山崎ふるさとガイドの会」発足時のガイド・レジメを興す手本となったもので現在古書としての値は5千円以上もします。亡父は私がガイドになるとは予想だにして居ず、何だか運命的な、不思議な糸を感じました。 昭和41年5月22日、10時18分発の阪急バスで父と出発、国鉄「神足」駅から京都駅へ向かい、駅から貸切バスにて比叡山ホテルへ。この日の「京鹿子500号記念大会」の壇上で、父は募集大作の選考経過報告をしています。8時半会は無事終了。京都の家に寄ってから帰宅したことも解りました。 やっぱり日記って後年顧みるときに便利ですね。記憶の反芻になりますね。
2012.05.24
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わたし達が知らず知らずに使っている日本語のフレーズを簡単に説明します。1)まなじりを決する→目頭は鼻に近い方で、まなじり(目の尻)は外側。怒ると上がる。2)手ぐすねを引く→新入社員が入って来る頃になると、先輩OLは虎視眈々となるらしい。 エリート候補は誰にも先がけてゲットしなけらと、親切に近づく。 「くすね」=薬練つまり松ヤニを油で煮て、練り混ぜたもので、弓に 縫って弦を強化するほか、手にも塗り保護する。準備万端の様。3)みぞおち→みぞおち=水落ち。山で水が落ちる所、分水嶺の谷間をさす。胸のあばら骨を 山に喩えれば、その下のくぼんだ場所は谷。人の急所の1つ。4)露骨なもの言い→北宋の学者・邵雍の詩の一行に<木藩山露骨>があって、地肌も露わな むきだしの姿を詠んだ。5)緑の黒髪→やや矛盾した表現ながら、緑=枝先の新芽、新芽のようにつやつやした元気の いい髪のこと。6)色の白いは七難を隠す→法華経では、火、水、羅刹、刀杖、鬼、枷鎖、怨賊を七難と言い 「七難を隠すといふ雪白の羽二重肌」(浮雲)の例えも。7)男はだし→玄人はだしなら、玄人が下駄も履かずに逃げ出すほどのという意味。8)男前→腕前、江戸前と一緒で、前面に出して見せるほどの鑑賞するに足るの意味。9)やにさがる→キセルで煙草をくゆらせる時、雁首を上げて反り身の姿勢が恰好良いとされ その場合ヤニが下がって口中ヤニだらけになるけれど我慢した。気取って 構えることや高慢な態度のこと。転じて、いい気分になってにやけること。 (参考図書:「知っているようで知らない日本語」柴田武著・PHP文庫)
2012.05.23
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例によって、言語心理研究家・永石彊男さんの「文字のパズル」から再び。観察力テストと称して、消えた部分は何かを考え、熟語を完成する遊びです。四文字からできている熟語の最初の一字だけが正しく、残りの三文字は、どこか一部が消えてしまっています。その部分を継ぎ足して、正しい言葉に直しましょう。 例題1)戸昔少木 → 戸籍抄本 例題2)学交合良 → 学校給食 さぁ では問題です。頑張って下さい。1)大子孝受 2)消方寸貝 3)西羊斗里 4)金虫幾門5)名斤日亦 6)実単身車 7)家才首目 8)有交其門9)至心雨幸 10)異吊休貝 11)受馬免弓 12)公血更戸13)秘必敬祭 14)面妾式馬 問題は前回よりも優しくなっていますので、3分の2以上であなたは合格ですぞ。
2012.05.22
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この季は庭木・草花の入れ替わりが激しく、大山崎山荘でもわが庭でも著莪の花は皆無になってしまいました。今美しいのはジャスミン、薔薇、芍薬、野バラ、ミニバラ、ツツジ、岩桔梗、紫蘭、アイリス(紫・白)など。特に芍薬はまるでお釈迦様の御座所の蓮の花のような気品と薄紙で拵えたポンポンのような花びらの妙。少し大きめながら、現在、トイレの一輪挿しになっています。他に、庭石菖、ゼラニウム、ワイルドベリー(苺)など。小判草や三味線草は強い雑草なので早い目に抜いてしまわないと・・・。錦木が元気な若葉を付け、破滅状態まで苛めた夾竹桃も新芽を出し、初秋の庭を侘しく彩り、風の盆恋唄を連想させる酔芙蓉も新芽を付けました。 リフォーム時に一旦地面すれすれまで伐った柿の木は大きく成長、白い花を咲かせています。受粉しなければ、花は意味もなくぽとぽと零れ落ち、仮に青柿として生きながらえても、強風には耐えられず、いくつかの青実は病葉同様、地の肥やしとなって葬られます。食材の残り部分、根に近い部分を再飼育した葱も今や元気なネギ坊主に・・・。ゴーヤの種は余りにも硬く、水に浸しておいても芽が出ません。猛暑への対策、緑のカーテンは早急に準備しないと・・・・。 うっかりして関西での金環日食をこの目でみることはできませんでしたが、テレビ等で見事な画像を見ました。これはひょっとしたら冥途への土産??
2012.05.20
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よ~く考えると掲題はおかしいですね。今月の初旬に立夏を経ているので、第3土曜日の行事に春のという名称は俳句を嗜む者にはしっくりと来ません。只、秋のウォーキングとの対比という意味で「春の天王山ウォーキング」を通しているようです。 春のウォーキングはサントリービール工場にお客様を誘導した時点でメンバーが散会しますので、最終的な参加人数を私は把握していませんが、ビール試飲予約数にほぼピッタリだったので、2百十余名のお客さんを得たものと思います。最近は私がガイド担当責任者をさせて戴いた頃と違って、現在4つの班ごとに役割を分担、順次入れ替わっていく方式を採っていまして、昨日の大会での1班は資料館内部での案内と組編成・送り出しが任務。勿論引率だけの人も。(受付を終えた参加者の)外階段から2階の展示室への誘導、資料館入口や内部の展示物のガイド、それを終えた参加者の<予約済み登山組><予約済み山麓組>そして当日飛び入りの<登山組><山麓組>の4つに分けながら、ビール試飲できる人々の時間ごとの編成・色シールの貼付そして送り出しの業務。 私は資料館入口から内部展示物のガイドを先ずは担当。3人がそれぞれ順繰りにお客様を誘導しながら幾組もガイド。一階の編成コーナーへと送り出します。何組かガイドしていたら、当日組の山麓コースのガイドも頼むとの指令あり。当日の編成は、1時半試飲50名(山麓)を青色シール5組、2時試飲50名(登山・山麓)黄色5組、2時半試飲50名(登山・山麓を予約・当日に細分類)赤色シール数組。3時試飲50名(登山の予約・当日)緑色シール数組。胸や肩に貼ったシールがサントリービール試飲の証なのです。資料館を9時半から20数組が僅かに時間をずらせながらスタート。私の受持ちは当日飛び込みの6名様を離宮八幡、関戸明神、宝積寺、大山崎山荘、観音寺(山崎聖天)を経てビール工場までガイドしながら引率したのでした。 道中、新緑の輝き、フレッシュな五月の薫風、そして贅沢なことにウグイスのバックミュージックを浴びながら・・・。ガイドの押し付けにならないよう、各セクションで何度か笑って頂きながら、楽しいひと日を過ごして頂きました。 押し付けに近い本日の付録です。自作の歌詞に、Macで曲にしたものに下手な声を入れております。平成7年ごろの作です。”京暦”
2012.05.20
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日本テレビ・頭脳パニック編、掲題の本には、「サビた頭にダイナマイト! 元祖あるなしクイズ」という帯が懸っています。本書にはそのパート・ツゥ第二巻 50問が載っています。 いわゆる〇〇にはあって、〇〇にはない。では左側の列に共通するものは何か?ってぇ奴。初級編から先ず1問。 有る側 無い側 イタチ タヌキ 森 川 チョコ ケーキここで解った人は凄い!解らなかった人も大丈夫。 ヒントです。<頭に何かをつけてみよう>まだ解らない? 倒産 破産 苦情 不満 負け 勝ちどうですか? ひらめいてきたでしょう?付録です。 千葉 埼玉 奈良 京都 姉妹 兄弟そう、おとうさんは倒産??これでお解りでしょう♪中級編です 岩下志麻 十朱幸代 いしだあゆみ 小川知子 鈴木保奈美 千堂あきほ何かがかくれていますよ。 桑田真澄 清原和博 宍戸 錠 小林 旭 渡嘉敷勝男 具志堅用高もう殆どわかったでしょう? 念のため、おまけをつけまひょ。 加勢大周 高嶋政伸 阪東英二 逸見政孝 サバチーニ グラフ 明石屋さんま ジミー大西はい、ずばり出てきましたね。上級編に参ります。 ハム ソーセージ 耳 口 お酢 砂糖ひらがなで書いてみてね。これをサボっていては解りっこないですよ。 砂浜 庭園 骨 肉 継母(ママハハ) シンデレラ そろそろ解るころですよ。 まる しかく なす だいこん極めつけのヒント追加 すなおなぱぱ うそつきとおさん ねばねばのぬるぬる べとべとでどろどろ難しいかった? ひらがなに共通する小さな〇愉しんでいただけましたか?本日は大山崎ふるさとガイドの会、イベントのひとつ「天王山ウォーキング」が開催されます。登山コースと山麓コースに分かれて、およそ2百数十人の方が参加され、終点は長岡京市にある「サントリービール工場」にて、出来たての生ビールを試飲(最高3杯)、今秋には貴方も是非どうぞ。なお、私たちのホームページは「大山崎ふるさとガイドの会」です。では、行ってきまぁ~~す♪
2012.05.19
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昨日校正済みの原稿類を出版社へ持参した折、バスの中で佐賀からはるばる修学旅行で来京の中学生と語らいました。 お疲れさま~~~ 今日はゆっくり寝て下さいね。で、↓のものは2003年5月18日付のブログですが、彼女たちに読んで貰えたらなと思い、掲載します。続きは2003年時代の翌日を見て下さい。方法はね、日記の頁の「一覧」をクリック、次に「もっと読む」という部分をクリックすれば、年代ごとの一覧表がでますので、年号・日付を合わせれば、辿り着きますよ。<私は京都市内で生まれ、小学2年の一学期まで桂という片田舎で育ち、亡父の転勤で九州は佐賀県に引越しました。最初は市内の南ショウタン小路という処で、学校には土俵があって体育の時間に回しを着けて相撲を取った記憶、 そして京都からはるばる一日がかりで汽車に乗り、辿り着いた社宅の門前に、会社の人が出迎えて下さり、綺麗な色とりどりのアイスキャンデーを振舞って戴いた、そのキャンディの黄色を鮮明に覚えています。 桂に居た時分にはきっとキャンディなど食べさせて貰えなかったのではないでしょうか。本来一階の瓦葺でしたが物見櫓(畳一畳分の広さ)が有ったこと、庭には枇杷の大樹があって、籠三個ほど、枇杷の収穫があったことを覚えています。この家には一学期間しか居なかった。学校も変わって水ケ江町に移り住みました。学校は赤松小学校と言い、鍋島藩の城跡が学校の正門でした。太い柱の金具には大砲の弾痕跡が残っていたし、化け猫の話で有名でしたので、真っ暗な櫓には一度も昇ったこともありませんでした。 学校の校庭の端には池が有りました。真冬には蓮根を捕る夫婦が長いゴム合羽を着て、寒空の中、黙々と蓮根を集めていたような記憶があります。黒い菱の実がいっぱい池に浮かんでいました。一般教室から音楽室に行くには長い廊下が有って、壁にはバッハ、ヘンデル、ベートーベンの肖像画が掛かっていました。 第二の故郷、それは佐賀。(2) さて二度目のお家には実のなる植木が沢山ありました。蜜柑の木2樹。桑の木、グミ、隣からその大半が我が家を占める栗の木。 渋柿の大樹。桑の実は口に含みませんでしたが、蜜柑に至っては熟れる前の蒼い頃から木に攀じ登って食べていました。グミの実は赤いほど甘かった。渋柿は米びつに容れて暫く寝かせて、ぐじゅぐじゅになったものを食べていました。 反対側のお隣さんからは無花果を貰った記憶も残っています。私は都会から来た少年と言うことでクラスの女の子が大切にしてくれました。小さかったので抱っこなどされたような・・・。当然男子生徒の妬みを買ったのでした。 当時偏差値が大きかったのでこんなことになったのでしょう。私のハンカチはいつの間にか無くなっていたような・・・。家から百メートル先に原っぱがありました。この原っぱで私は自然の世界と仲良くできたのだと思います。 空の色、耳を過ぎゆく風のささやき、緑一面の原っぱの香り・・・。ちゃんばらごっこもしたし、弓を作って雀を狙ったり、トンボ釣りも楽しかったし・・・。近所のお兄さんが時々幻燈をして下さいました。今で言う八ミリ映画の動きの無い画像でした。
2012.05.18
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例によって、ビックリハウス版「大語海」”き”から抽出しました。 貴様と俺とは狂気の錯乱 北は北大から南は鹿児島大まで全国ネットで受験中〇今日も元気だ タバコ買うまい キックはいっときのダメージ〇聞くは一時の恥 聞かぬは一生の意地 君、加代はチヨに八千代に刺されて死んだ◎禁じ慣れた遊び 京都大原三千院 故意にやつれた女がひとり キスこそものの上手なれ 君のひとみは一ばん劣る 聞いて極楽 見て極悪 紀文ばっかりでせめないで・・・夕食 危険ですので動物の餌をとらないで下さい 金類みな頂戴 キリストごめん・・・踏絵 擬音効果の鐘の音 これから俳句誌の読合せ、第2稿持参、そして現俳協の俳句大会投句受付事務への助勤で間もなく出かけます。本日はこの辺で~。
2012.05.17
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言語心理研究家の永石彊男さんが著した「文字のパズル」という良書があります観察力テストと称して、消えた部分は何かを考え、熟語を完成する遊びです。四文字からできている熟語の最初の一字だけが正しく、残りの三文字は、どこか一部が消えてしまっています。その部分を継ぎ足して、正しい言葉に直しましょう。 例題1)戸昔少木 → 戸籍抄本 例題2)学交合良 → 学校給食 さぁ では問題です。頑張って下さい。1)共生兄貝 2)外玉貝勿 3)入完串日 4)朝羊重舌5)社云門是 6)有斗首各 7)高交予求 8)国祭雨舌9)海氏者巾 10)容次而鹿 11)天右申力 12)職矛言門13)竜豆虫毛 14)美辛鹿口 15)都巾十由 お疲れさま~ 3分の2以上解けたのなら、あなたは合格ですぞ。
2012.05.16
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徒然草の作者・吉田兼好と当時の四天王と賞賛された頓阿との歌のやり取りには謎の会話が詠み込まれています。先ずは兼好の よもかヽし ねざめのかりほ たまくらも ま袖に秋に へだてなきかぜに対して、頓阿が応じた歌は よねはなし ねたくわがせこ はては来ず なほざりにだに しばしとひませふたつの歌は、それぞれ5・7・5・7・7の頭の1字だけをつなげば、よねたまへ せにもほし → 米給え 銭も欲し と兼好が無心したのに対してよねはなし せにすこし → 米は無し 銭は少々ある と返事した訳です。 また毎年暮を彩る「仮名手本忠臣蔵」という出し物は、いろはにほへとちりぬるをわかよたれそつねならむうゐのおくやまけふこえてあさきゆめみしゑひもせすフレーズの1番最後をつなげば、47の字(四十七士)だけでなくとかなくてしす → 咎(トガ)無くて死す主君の仇討をした家来全員切腹という処置への無言の抗議ともとれます。また同じ戯曲作者の竹田出雲の「菅原伝授手習鑑」もいろはのことだから、無実の罪で左遷され大宰府にて憤死した道真公への手向けとも。しかし乍ら最近の学説では、無実の罪で処刑されようとするときに怨念をこめて遺した柿本人麻呂の暗号歌とする詩人・篠原央憲(ヒサノリ)とそれを一笑に付すべき妄説とする小松英雄氏との対決も興味ありますね。(参考図書・村上通典著「『いろは歌』の暗号」)
2012.05.15
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先週の土曜日(12日)の午後の当番として天王山中腹にある「アサヒビール大山崎山荘」に行ってきました。明治21(1888)年、大坂北浜の両替商の子として産まれた加賀正太郎は、12歳つまり1900年には、父親を亡くしています。それから間もなく加賀家の商売を一旦休止、財産整理し日銀に預けた額が、当時で100万円。今なら100~180億円にも相当する額ですが、東京高商(現・一橋大学)を卒業する前にロンドンで開催された「日英大博覧会」をみる為にシベリア鉄道にて渡欧。途中、4千メートル超のユングフラウに登頂。彼の装備類が以後、日本山岳界の手本となりました。正太郎氏についての説明は後日に譲る事として、印象派・モネーの作品を多数所有する当山荘美術館の今回のテーマは104種類1セットの「蘭花譜」作品のすべてを公開しています。池田瑞月に描かせた図を基に、88枚の浮世絵画法・擦りの絵(実物大)88枚、親友の中村清太郎の蘭の絵9枚、写真7枚合計で104種類の蘭を鑑賞できる訳です。 クジラの鰭が発条(ゼンマイ)となっている大時計、2階への階段を登った場所で鳴らされるドイツ製の大オルゴール。喫茶室やその他の部屋の壁に埋め込まれたタンス類、美しい照明器具、材質を変えたドアや壁の美。2階から見下ろす三川の景色と甘くて美味しい風などが来客のこころを癒してくれます。この日も福岡や奈良からのお客様、近辺からの小団体など・・・多くの人々に補助的なことを笑いを交えながら・・・。多くの方にお礼の言葉を頂戴しましたが、お礼を申し上げるのはこちらガイド側です。素敵な笑みを届けて下さり、こころからお礼を申し上げます。この土曜日の来館者は6百人を超えていたとか?なお、6月6日以降、新しく建てられた美術館でもいろんな作品展が催されますので、是非お越しください。なお、本日の拙作の付録(MACによる曲)は、”東洋の秘境”では、また明日。
2012.05.14
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時間の流れは傾斜地の水の勢いと変らないほど速いもので、先日庭を賑わせていた著莪の花はいつしか消え、赤紫の紫蘭が散在し、また葉桜の手前には小ぶりなオランダあやめ、樹下にはこれからその黄色が咲かんとしています。玄関先や洋間の前にはドイツ・アイリスの臙脂・黄色の大花も。 そうそう、父母健在の折にあった花の幾つかは今は見られないものもあって、真っ赤なサルビア、京鹿子草、金魚草、それだけでは済まないでしょう。豊かな太陽のもと、幾つかの薔薇、ガザニアが笑っていますが、櫻の傍に群れる蛍袋やこの寝室の壁際のゼラニウムたちはスタンバイ状態。西側の壁際には立派な芍薬がこれまた明日にでも咲きそうな風情です。 トイレの一輪挿しは、目の醒めるような紫蘭の花。本日の拙作の曲は、華やかな雰囲気を譜面にしました。”ショータイム” メロディとハーモニィとリズムが溶け合った我ながらお気に入りの曲です。
2012.05.13
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先日借出し書として紹介した藁谷久三さんの「教養が試される 知らない漢字 練習帳」は、実に役に立つ参考書です。1.筆忠実 2.砌 3.匆匆 4.訃音 5.未通女 6.三下半 7.妻問8.後朝 9.媾曳 10.刀自 11.湯女 12.嫂 13.阿婆擦れ14.蒲魚 15.御? 女性の美しさを飾る言葉は、柳眉、秀眉、蛾眉、尤物(ゆうぶつ)、嬌羞(きょうしゅう)、嫋娜(じょうだ)、妍姿(けんし)、雲鬢(うんぴん)、翠黛(すいたい)、艶冶(えんや)、婉然など。けなし言葉には、埴猪口(へなちょこ)、盆暗(ぼんくら)、鈍間・頓馬(とんま)、屁放腰(へっぴりごし)、素寒貧(すかんぴん)、惚茄子(ぼけなす)、薄鈍(うすのろ)、素頓狂(すっとんきょう)、安本丹(あんぽんたん)、表六玉(ひょうろくだま)、頓珍漢、破落戸(ごろつき)、吝嗇坊(けちんぼう)、没分暁漢(わからずや)、売僧(まいす)、老耄(おいぼれ)、面白いのは、素人の逆さ読みに近いことから藤四郎(とうしろう)、花の名、着物関係、装束、加工食品、おかず、一字で物を表す字、建築、生活用具、文学・文芸の教養、美術用語、茶道、書道、相撲、神社・仏閣、宮中、仏教など、広い範囲に渡って網羅されています。俳句を詠む材料にもなります。 最初の部分の読みを付録にします。意味はお調べ下さい。1.ふでまめ 2.みぎり 3.そうそう 4.ふいん 5.おぼこ 6.みくだりはん7.つまどい 8.きぬぎぬ 9.あいびき 10.とじ 11.ゆな 12.あによめ13.あばずれ 14.かまとと 15.おきゃん9番の字は清潔感がしません。14、15が面白いですね。余談ながら本日午後から大山崎の「アサヒビール大山崎山荘」にて、定点ガイドの当番です。邪魔にならない程度に館内をご案内しています。では、またネ。
2012.05.12
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〇随分前の放送でしたが、東京テレビ”和風総本家”で東貴博さんと打打発止のやりとりを演じている地井武男さんは千葉県出身のひょうきんな方。 某番組ではパンダのぬいぐるみで喫茶に入り、”パンダのチイチイ”さまとアナウンスされたのがきっかけで”チイチイ”の愛称で親しまれています。 また或る時は”椎茸”の着ぐるみで喫茶へ、呼び出しが”しいたけお”さまとあるなど、親しみを醸し出すお人柄です。 彼にテレビ朝日から東京近郊の散歩の案内役のオファーがあった時、散歩の終りには必ず1枚の絵を描かせて貰うことを条件にされたようです。 その集積が新日本出版社による”ちいさんぽ”「地井さんの絵手紙」として平成20年5月に出版されました。 果物屋生まれのやんちゃ坊主はやんちゃを諌めるべくご両親から絵画教室に無理やり行かされた土台もあって、俳優養成時代も手元に水彩画具があった由。 テレビ番組収録は200回を越え、その同じ数の作品が残っているのですが、その内の40枚が上梓された次第です。 何とも言えない味わいのある絵は大評判で、伝統の職人技、古さと新しさが絶妙に調和する街風景などを纏めた第2集も発刊されました。(本日の付録)は荘厳なる鐘の音荘厳なる鐘 ところどころ雑音が入ります。お詫び申し上げます。
2012.05.11
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8日づけ京都新聞朝刊の文化欄・標点には、「一般書でも表紙は漫画」という見出しが・・・。毎月の小遣い銭が少ないから本屋へ足を向けることが稀有に近いもんですから、現在の新刊書には疎い方ですので、この記事を見て世の中の動きを目の当たりにしました。 <出版不況の中、・・・略・・・人気のイラストレーターや漫画家の争奪戦を展開。読者の間では”ジャケ買い”が広まっている。ここは漫画売り場かと、見まがうばかりの本がズラリ。・・・略・・・ひときわ存在感を放つのは東川篤哉さんの「謎解きはディナーのあとで」シリーズ(小学館)だ。・・・略・・・石田衣良さんや森見登美彦さんらの表紙を手掛けたことで知られるイラストレーター中村佑介さん。>などと詳細な記事が5段を埋めています。写真は、前述の東川作品や石田衣良さんの「親指の恋人」それにフロイトの「新版 精神分析入門」(上・下巻)が掲載されています。参考までに http://danatuusinmystery.blog17.fc2.com/?tag=%C5%EC%C0%EE%C6%C6%BA%C8(%A4%D2%A4%AC%A4%B7%A4%AC%A4%EF%A4%C8%A4%AF%A4%E4) 勿論、これはこれで感覚的に女性のハートを仕留めるだけのインパクトがあるのでしょうが、私は昔ながらの贅沢な装丁本を本棚に並べたいと思うのです。http://torinokoen.exblog.jp/i7/http://www.umi-neko.com/book/anno/anno.htmこのブログでも数回書いた記憶があるものの、3千をゆうに超える中から探すのは・・・。 本日は初校の校正分を出版社へ持ち出した後、句会へ参加します。
2012.05.10
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ここふつか、少しのんびり過ごせています。昨日は長岡京記念館の喫茶室にて昼食を摂りました。本日図書館から借出した5冊の本は、1)「『いろは歌』の暗号」・・・村上通典著(文芸春秋) ひょっとしたら一度借出したのかも知れませんが、古歌に隠された暗号などを。2)「平安朝 女の生き方」服藤早苗著(小学館) 副題が「輝いた女性たち」男女の出会いから結婚、子育て、旅などの章。3)「日本語あれこれ事典」多くの執筆者(明治書院) 日本語の素顔、使い方、ことば誕生秘話、本当の意味などの章が。4)教養が試される「知らない漢字 練習帳」藁谷久三著(幻冬舎) いろんなジャンルに分類した上で94項目の各20個、94×20=1880個の漢字熟語。5)「知ってるようで知らない日本語」柴田武著(PHP文庫) 例えば二の腕があるとして、三の腕・四の腕はあるのかな?これも退屈さを感じずに知識が得られそうです。 こんな訳で毎度の事ながら、雑学主義が身から離れません。本日の行動予定は腰痛防止の牽引治療、午後からガイドの班会議、続いて初校の読合せです。付録はS・M氏の編曲を得て、平成4年末、最初にパソコンで作曲した曲です。後日、彼の家でカセット録音したテープを自宅で流し、安物のマイクで録音した地声です。”ネオン華”
2012.05.09
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毎日ではないけれど、月に数回行うちょっと至福の時間、そう耳そうじをする時間です。林えり子さんの「暮しの昭和誌」(海竜社)の234頁が目に留まって、耳かきについて書きたくなりました。 <母の膝枕で耳掃除をしてもらっているのは父である。今にも寝息が聞こえそうな。いいこんころもちの、その顔つきを頬杖ついて寝そべりながらも見守っているのは三歳くらいの私。>この文章から始まっています。父さんの耳掃除のあとは、幼少のえり子さんの番ですが、美濃紙の紙縒りでこちょこちょするだけ。小さかったからだ。 成人後のえり子さんは同居者が猫三匹という独り暮らしなのでわびしい耳掃除の時間のご様子。私も本格的に耳掃除するまでもなく、小指の爪を押し込んで、ゴミをはじき出す作業をテレビを観ながら・・・。そう言えば、幼い頃、母に耳を思いっきり引っ張られ耳掃除して貰っていた記憶が・・・。何でそんなに引っ張るの、痛いやんかと不服を言えば、暗くて見えにくいからと母は答えていました。平たい笠に60~80ワットの電灯のもと、母に甘えることのできた至福の時間・・・。 耳かきの種類はいろいろあります。象牙は見たことがありませんが、鼈甲、金や銀製。父が愛用していたのは銀製のもので、手で持つ部分が撓いで柔らかだったのは合成製品だったのでしょうか。堅い黄楊製などは祖母の愛用品だったような・・・・。旅にゆけば、宿の土産コーナーには決まって竹製の数百円のもが並べてありますね。 ほんのささやかな幸せタイム、・・・新婚当時のように、妻と交代ごうたいという手もありますね。
2012.05.08
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取急ぎ日記にする時や、話題に困った時の神頼みになるのが「ビックリハウス版の「大語海」。 本日は教訓編の「か」から抜粋させて頂きました。応募者は全国から数千人。 買いたい新書ーーー古本屋しか行けない男 可愛さ余って割り切れない 限りある試験を大切に!---共通一次 勝手にしあがりーーーコインランドリー〇壁に耳あり柱に白アリ 勘より証拠ーーー刑事 かわいい子には旅させろ・・・オイラと一緒に かわいい子には食べさせろ 可愛いタコには足袋を八足 金の切れ目がぼくの流し目〇勝手に知ってる他人の家ーーー怖~~〇カツと思うな脂身だけだ 関白制限ーーーさだまさしの妻 家具より高い鯉のぼり~~♪ 鐘とともに去りぬーーー先生 火事は点火の廻り者〇仮免許ライダー! かつお風味のふんどし きょうはこれくらいで堪忍しとぅ~くれやすぅ~♪
2012.05.07
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先日古書店で買ったちくま書房の「中国笑話集」(駒田信二編訳)という文庫本に、「野ざらし」という話があって、<或る人、郊外で遺骸が野ざらしになっているのを見てあわれに思い、これを埋めてやったところ、夜中に戸をたたく音がした。「だれ」と聞くと「妃」という。「妃とおっしゃいますと・・・」「はい、楊貴妃です。馬嵬バカイで殺されて遺骸が野ざらしになっておりましたのを、埋めてくださいましてありがとうございました。つきましてはそのお礼として、一晩お傍に仕えさせていただきたいと思いまして・・・」そして一晩、枕を共にして帰って行った。 隣に住む男、それを聞いてうらやましくてならず、さっそく郊外へ出かけ、さがしまわった末、ようやく野ざらしの遺骸を見つけて、これを埋めてやった。すると夜中に戸をたたく音がした。誰何すると、「飛」ですという。「飛とおっしゃいますと・・・」「張飛です」という返事にその男、ぎょっとして、「どうしてわたしのところへ?」彼もまた野ざらしになっていた。そのお礼に一晩尻をご用立てたという筋書き(駒田氏の文章を若干変えています)>。 張飛とは三国志に登場する劉備の勇猛な武将ですが、この筋書きは日本の落語では、舞妓・芸妓仲居ら総動員で木津川で釣り遊びに興じた若旦那に付き合った太鼓持ち。彼は偶然釣り上げたどくろを寺に奉納し弔いました。寝酒で快く寝入っているその夜、枕許に礼に来た女幽霊は、大阪はなんば島之内の小間物屋の娘・ひなといううら若い女性。両親相次いで流行り風邪で死去、親切ごかしの親戚に、家屋敷を売り払われ、嫌な縁談を押し付けられ、悔しさの余り両親の元へと入水。そのドクロを弔って貰い漸く成仏できたお礼に来た訳で、寝酒を共にして別れました。 長屋の隣家の男はその話を聞いて、大川に舟一艘を借り船頭つきで頑張りますが、肝心のドクロが釣れず、中洲でひと息した折、大きなドクロを見つけ、弔います。そして夜中にやってきたのが石川五右衛門。一夜の礼を尽くすとは、なるほど釜茹で!という”落ち”でした。
2012.05.06
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〇ちょっとした縁から野洲にご在住のS・M氏のお宅に伺い、6畳ほどの彼の秘密基地に入室、背丈以上に大きな左右のスピーカー、整然と並んだパソコン機器類の前で、彼の創作によるパソコンミュージックを拝聴しました。楽譜を作成する時に細密な指令を音符ごとに入力なさっているので、 大きなスピーカーから流れる音楽はデジタルで拵えた曲とは思えないほど臨場感があって、正にオーケストラを前に聴いている感じでした。 これに感化されて平成4年の歳末、京都は三条の”十字屋”さんでマッキントッシュ製の作曲ソフト、パソコンとキーボード、音源機器、その他を一括購入しました。当時で70万ぐらいでしたか・・・。 今後悔していることは、この折、プリンター機器も買って置くべきでした。楽譜さえあれば、いろんな楽団に演奏していただけることも可能だから・・・。 作曲ソフトは18トラックもある五線譜。鍵盤ボードでの入力も可能でしたから楽でした。不慣れな時は、全音符や2分音符などの符合でなく、カラフルな長さで表示する譜面を使っていました。 18トラックのうち、1つはリズム用のトラックでドラムは勿論、いろんな打楽器を選んで複数或いは単一のリズムを入力できる仕組みになっていました。 残り17レーンに、メロディやそれを生かすハーモニィ部分を逐一入力。従って交響曲なども創作できる極めて優れもののソフトでした。 さて本日はバックのリズムの面白さを味わっていただけたら・・・・。 平成5年に書いた歌詞で、曲も同年の作です。 この画面はそのままに残しながら、別途インターネットを興して下のURFを貼り付け、http://voon.jp/a/cast/?id=axnidjt3xz7gw3n3#player歌詞を見比べながらお聴き下されば幸甚ですが、この日記を別途立ち上げたサイトからご覧いただき、一番下の曲名を押して下されば、もっと楽です。 歌詞:「OLです」 世の中クルクル 廻ってる 昨日のニュースは もう遅い 刹那 刹那 刹那的に 生きて行くしか ないのなら 行きずりの恋も 仕方ない ポイ捨て ポイすて 恋の屑 跡も見ないで・・・ 昼は真面目な OLです 世の中結構 狂ってる 歪んだモラルは 戻らない 勇気 勇気 勇気出して 正してくれる 人もない 投げやりな人が 右左 毎晩 毎晩 ハメ外す 将来(さき)が怖くて・・・ 昼はか弱い OLです ・・・本当の恋がしたいのに 本当の愛を 確かめたいのに・・・・ 池に小石を 投げ込んで・・・ 淋しさだけが 残ります・・・ 「OLです」
2012.05.05
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もう2年ほど前でしょうか、「大山崎ふるさとガイドの会」の有志が参加して、痛みの酷い住宅の草刈や枝払いをしました。大山崎の開かずの踏切を渡ってすぐ左の爪先上りの道を進むと大きくS字型に道がくねって、左手に風雅な佇まいがあって、その階段を昇ったところが「聴竹居」という昭和2(1928)年完成の住居。 私事ながら亡父が学生時代から生涯可愛がっていただいた京鹿子・俳句の先輩余瓶さんのお宅も藤井厚二の設計・建築に依るもので、京都御所西側の金剛能舞台の在る場所にあったのだそうです。余瓶さんのお孫さんにあたる美しい夫人とは、数年前、京都新聞社近くの「松栄堂」において、彼女が高浜虚子と祖父の余瓶さんとの企画展を開催されたときから時折メール・年賀状をいただくお付き合いです。この企画展の模様を日記に「高浜虚子と余瓶展」しています。 さて、今月3日の京都新聞に紹介された記事は、この建物の管理を担う団体・聴竹居倶楽部さんが企画した弁当のことです。 <包装紙には新緑に彩られた聴竹居が温かみのある筆遣いで描かれている。4月中旬に催した特別ツアーでは、たけのこご飯や菜の花、だし巻き、エビやシシトウのてんぷら、ブリやホタテの塩焼きが盛り込まれた。・・・参加者は縁側で三川合流地を眺めながら季節の味を楽しんだ。女性建築士たちが集まったゼミでも好評だったという。1050円。常設販売はせず、?楽部が催す特別企画などで限定的に売り出している。・・・問い合わせは?楽部事務局長荻野さんの携帯電話080(6117)7510まで> 本日も大山崎ふるさとセンターにてガイドの会の当番、午前中の来館者に歴史資料館のガイドを行います。 なお藤井厚二についてはWikipediaでお調べ下さい。参考までに「聴竹居」。
2012.05.04
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この季節の風を薫風と言いますが、一年で私の一番好きな気候です。夜明けが早い。明るい。目に優しい緑色の世界。そして日暮れが遅い。 わが家の庭に咲く草木を幾たびか書いて参りましたが、ここ数日の大きな変化と言えば、牡丹が咲き始めたこと、著莪の花が咲いたこと、ご近所のツツジが美しいこと、濃むらさき色を何重にも積み重ねた”十二単衣”が咲き始めたことなどです。冬場の殺風景さとは雲泥の差、逐一ここには挙げませんが、さながら、いろんな草花や椿の大オーケストラといった風情です。 本日の付録は、「恋狙い」です。少しシャンソン風に仕立てています。曲は一番下の所をね。1)ネェ思わない? 近頃の男って 妙に優しくて はっきりしないの いきなり接吻(クチヅケ) 胸が潰れる程に 強く抱き締める そんな強い男を 私は待っている 2)ネェ思わない? 素直じゃない女って 妙にお澄ましで はっきりし過ぎて 男に肘テツ 憎まれ口たたいて 後で悔やんでる そんな馬鹿な女を 男は振り向かない 3)ネェ思わない? クラスの仲間って 妙に大人びて 自慢話よ あんな人には 負けたくないわ私 早く見つけるわ こんな可愛い女を 男よ 摘んでくれ ”恋狙い”
2012.05.03
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大山崎山荘美術館はこの程一部改築、本館にエレベーターを設置したことや、加賀正太郎が蘭の花を栽培するのに使った温室のあった場所に、新館もできて居て、これは後日開館されます。 ところで最近は、美術品などを鑑賞するお客のマナーが低下傾向にあって、リュックサックを背負ったままでの鑑賞は、こういう施設内では御法度。京都市美術館、サントリーウイスキー山崎蒸留所、サントリービール長岡工場などではローカー室での事前格納が義務付けられています。 リュックサックは多くのものを容れることができ、両肩に均等の負荷がかかることや、両手が自由に使えるという点が長所に挙げられます。登山には必須の道具ですが、やはり人々の混雑する場所や状態では、後ろに目がないので、故意でなくても高級な美術品や歴史的価値のあるものを、時には壊してしまう可能性もあります。もう一点は出っ張りがあるので、人々にぶっつけたり、進路を塞ぐケースもあります。昨日京都市バスに乗ろうとしたら、黒い制服の高校生の団体がびっしり乗車していて、特にバスの乗り口のステップ真正面に大きなリュックを背負った大柄な子が居られ、まるで目前を大きな岩で閉ざされているような錯覚に陥りました。入口を広げるよう頼み、乗れたら乗れたでバスの前方へ詰めようとするにしても、彼らが二条城あたりで先に下りるならそれで現状維持、もし逆なら降りるのに手間取るので何処で下車するのか聞いたところ、私の降りる堀川丸太町よりずっと先の北野天満宮。ならこちらが先に下りるから通して呉れるようお願いしました。しかし30名ほどの彼らの団体の半数以上がリュックないし大きめのバッグを背中側に背負うから出っ張らせていて、バスの左右両サイドが窮屈で先へ進むことが捗らず難儀しました。京都市バスには高齢者が多いので、皆さんさぞやお困りだろうと思い、彼らに背中側の荷物は胸の方に方向転換するよう促しました。「京都は君たち修学旅行生を大いに歓迎しますが、リュック等は前に持つような気遣いをお願いします」と言いました。学生諸君には耳に痛かったであろうけれど、お年寄り達はきっと喜んで下さったのではないでしょうか?
2012.05.02
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このところ京都新聞の洛西版のニュースは嬉しいことばかりです。四月末には乙訓の市民グループが乙訓地域の自然や社寺、旧跡などを題材にした平安期以降の漢詩「乙訓地名詩 第一輯」を刊行したとあります。嵯峨天皇、菅原道真公らの作品135編を掲載。その下欄には国登録文化財の「中小路家住宅」において五月人形や張り子の虎の展示会。今朝の1日には「第4回天王山ファーム&フードマーケット」の模様を報じています。これは昨年春から春秋年2回行われていて、今春は近隣の長岡京市、大阪府の島本町、京都市、はるか滋賀県や岐阜県からも過去最多の20カ店の参加を得たようです。タケノコなどの季節野菜を使ったお惣菜や、パン、ケーキ、スープ、ごま製品、有機紅茶、それに車に積載した石窯のピザまで登場。京の「ボタン寺」として知られる古刹・乙訓寺の牡丹の盛り、これは70年ほど前、奈良県桜井市の長谷寺から贈られた2株が始まりで、今や30種類、2千株にも増えています。そして霧島つつじで有名な長岡天満宮の拝殿では、年2回30年近く続けられている「キリシマコンサート」の模様も報じています。高校3年生の夏から越して以来、長岡京市や向日市、大山崎町が終の地となる幸せに謝しています。本日は初校の持出と句集の校正作業、明日のガイドは晴れて欲しいなぁ~。
2012.05.01
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