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「何度踏みつけられても「最後に笑う人」になる88の絶対法則」はスマイル党の総裁で各種の選挙に出馬されているマック赤坂氏の手記だった。毎回独特の格好で政見放送をされており一部のマニアでは有名な好人物である。経歴でいえば京大卒・伊藤忠勤務を経てレア・アース専門の貿易会社を興し年商50億を稼ぐやり手社長でもあるのである。この本ではマック氏(本名は戸並誠さん)の生い立ちからはじまり地方エリートが東大を落ち一浪から京大(農学部)に行きそこで反骨精神を実につけ何かにつけて反骨精神で生きてきたそうな。で、選挙の出馬も大手政党批判や東大出のエリート官僚による政治批判かあり、「泡沫」候補者ではなく候補者として真面目に出馬されているのである。一応最後まで読んだが特に「第○条の法則とは・・・」ということもなく、「反骨」・「スマイル」がひたすら文章にちりばめられていた。確かに言っている事は良い事だが、法律で「一日一回はスマイル」や「ノースマイルには罰金を」とかになると「スマイル無理やりやん・・・」と本末転倒になるが・・・本人が極めて真面目に選挙活動に取り組んでいるのがわかるがどーみても「泡沫候補者」扱いだろう。堂々と国家に反骨精神で立ち向かうのは敬意に値するが世間からは「パフォーマンス」にしか見えんやろうなぁ~。反骨精神だけでここまで「行ききる」のはすごい。「実録プロレス裁判」はリング上の「ヤラセ」ではなく、リング外の民事訴訟を紹介していた。厳しい言い方をすれば一流のプロレスラーでも経営に関してはド素人なのでほとんどがオーナー(パチンコ店経営者や堅気でない人など)と経営面でもめ、裁判沙汰になりレスラー側がほとんど負けている。ここに出てくるレスラーさんは高齢者が多く、地道な経営ではなく「どんぶり勘定と莫大な浪費」で億単位のお金を1年以内に使い切るなど経営者としては失格である。2000年以降格闘技ブームが起こり、各種団体が雨後の筍のように立ち上がったブームの終了とともに消え莫大な借金だけが残りオーナーが民事訴訟を起こしこうなったのである。いや~いかに経営のプロが必要かヒシヒシと感じた。「残念な人の口ぐせ」は会社や日常会話でつい言ってしまうダメな口ぐせのその心理を紹介していた。まぁ書かれていることがすべてだろうwww 私は意識的にこーいう口ぐせを出さないようにしているがそれだけ今が世知辛いということか・・・
July 31, 2013
「「モザイク一家」の国境なき人生」はアメリカで知り合ったダンナさん(アメリカ国籍なのにスイス・チューリッヒ住み)と結婚した日本人女性がダンナ一族の家族・親族を中心にドタバタエピソードが書かれていた。よくある日本人女性が書いた「こんな私すごいでしょ?というような自慢本」ではなく編集社勤務だったせいかたんたんと書かれていた。ダンナさんには本当の両親はおらず、義父はイラク・バクダッタト住みのユダヤ人で義母はアメリカユタ州出身のモルモン教徒で教師という構成で義母の姉妹も世界中に住んでおりややこしいのでここでは省略。単一民族の日本人著者からみると○○系○○人の集まりでなかなか興味深く異なる文化や習慣の違いや夫婦の場合はどっちの文化・習慣を優先させるのかなどがエピソードおそえて書かれていた。海外では富裕層でなくても人々が外国から養子をとることが一つの社会貢献らしく、白人がアジア・アフリカ系の子どもを育てることが多々あるそうな。ダンナさんは学校の先生(メイン)と講演(サブ)と兼ねており各国を飛び回り、合間に義母の姉妹に会いに行ったりと多忙な日々を送っているそうな。また夫妻には息子・娘がおり、この子達を「将来何人として育てるか?」という事にも触れており、国際結婚の難しさが書かれていた。いろんな人種が混じり特定のところに住まず、世界各国を転々としていたら「国家に対する帰属意識」はなくなるだろうなぁ~。なかなかおもしろかった。「難読・誤読駅名の事典」は題の通り「これはなんて読むの?」という特殊な読み方をする駅名を紹介していた。北海道はアイヌ語を無理やり当て字にしているので有名な難読駅はいろんな本で紹介されており、実は読める人が多いのだ。ちなみにこの本では日本のJRと私鉄の難読駅が紹介されてますが、まぁ、こんなものだろう。鉄オタさんなら「それ○○駅!」って即答するだろうなぁ~www
July 30, 2013
「さりとて、落語家」は今年65才の月亭八方師匠の半生記だった。大阪の下町に生まれ貧乏ながらチヤホヤされて育ち、おしゃべりな少年だったそうな。ちょうどプロ野球最盛期で野球のおもしろさにハマり野球をするも高校でリアルな現実を知り早々に断念。高卒後普通の会社に就職したまたま見た笑福亭仁鶴師匠の落語に感動し「よし、落語家になろう!」と一念発起し月亭可朝師匠に入門をする。(その時20歳)可朝師匠は「入門は許可する。しかし落語は教えない。自由に活動しろ」ということで2年間の付き人生活を終え、落語家よりもTVタレントや役者(男はつらいよや極道の妻たちに出演)を中心に活躍し、30代で高額な収入を得たそうな。しかし、生来のバクチと女性好きということもあり1億以上の借金を作り吉本興業に頭を下げ、借金を引き受けてもらいそれから真面目にタレント業を続けたそうな。そう、関西では落語家なのに落語をしない笑福亭鶴瓶師匠・明石家さんま師匠などがおり人気を博しているが八方師匠も「落語家なのに落語ができないのはマズイ」ということで今年65歳で本格的な落語修行を始めたそうな。後半は八方一門のお弟子さんや孫弟子をエピソードを添えて紹介していた。息子で弟子の八光さんや山崎邦正から落語家になった月亭方正のエピソードなどなかなかTVで語られないことが書かれていた。いや~おもしろかった。軽い感じで語られていたが、八方師匠はとても躾に厳しいと聞くがますます月亭一門が発展する事を願う。「飲みの席には這ってでも行け!」は最近流行の「若者のコミュ障問題」や「SNS(人脈ネットワーク)」などに触れていたがこーいうような事が本になるなんて世知辛い世だなぁ~と思った。またこーいう本はやたら「人脈が大事!」と呪文のように唱え、同世代の者と繋がるも大切だが大学なら教授クラス(就職対策www)や直接繋がりのないOB(就職対策www)や部活の先輩、会社なら他部署の先輩や取引先の方など四方八方にアンテナを張り「○○で飲み会あり!」と察知するとお酒が飲めなくても出かけ、こちらから話かけてから「聞き役」に徹底し人脈を構築しようという内容だった。その他にもコミュニケーションのテクニックを伝授していたがこーういうのを大学で学ぶのか・・・(著者は明治大の教授・堀田秀吾先生)確かに知り合いが多い方がおもしろいだろうが、案外一人で行動することや考えることも必要だと思うが・・・いざとなったらそんなに他人は当てにならないものだぞ。特にお金と異性の問題はwww 「北朝鮮」は真面目に建国以降の北朝鮮(北朝鮮人民共和国)の歴史や一代目・金日成主席をはじめとする金王朝のやってきたことが書かれていた。感想としては「教科書」という感じ。確かに詳しく北朝鮮という国を解説していたが「ふ~ん・・・」という感じでそんなにおもしろくなかった。ただ事実だけをまじめに書いていた感じだった。
July 29, 2013
「怒れるおっさん会議inひみつ基地」はさぬきうどんブームの立役者で四国学院大の教授兼企業の副社長の田尾和俊氏とジャーナリストの勝谷誠彦氏が勝谷氏の軽井沢の別荘で「地方」について語り合う対談集だった。お互い気心が知れているのでお酒を飲みながら深夜までウダウダと語り合っていた。テーマが地方(いろいろテーマはありましたが最後はなぜか東京(中央)vs地方になっていた)を取り巻く状況について田尾氏(香川県出身)、勝谷氏(兵庫県出身)が非常に手厳しく、なかなか他のメディアでは語れないようなマスコミ批判を展開していた。当然地方にもTV局・新聞社はあるが「ジャーナリズム精神が欠如しており普通のサラリーマン化して市民を見ていない(勝谷氏発言)」と発言し、田尾氏は自身が関わった「うどんブーム」のクソ悪い役所の対応を暴露していた。地方=素朴・健全では決してなく、県会議員や土木建設企業などが幅を効かせ、役所の幹部もホイホイ飛びつきやりたい放題で仕事ができるよりも地縁・血縁を優先する社会でこのままでいくとますます地方は衰退するそうな。そーいう義憤に駆られ(お酒も入っている)2人は盛り上がり、お互い知事選挙に出よう!と盛り上がっていたのがおもしろかった。内容は非常に濃く大手メディアが伝えないような地方のブラックな事情が豊富に書かれていた。いや~おもしろかった。シリーズ化して欲しい。「AKB商法とは何だったのか」は世間でいわれているAKB商法について考察していた。実際に読んでみるとAKBの歴史とAKB商法の説明、なぜか日本における1970年代からのアイドル紹介とその時の出来事集やヒット曲ランキング、AKB商法前のアイドル戦略とAKB以外の今のアイドルのビジネススタイルとは最後に「結局、AKB商法とは?」という感じにまとめられていたがわざわざこの本を読む必要があるかというと微妙でwikiや2chのスレを読むとほとんど解決するような話だった。(実際著者も2chのスレから結構引用してます)よくインターネットで出るような強烈なオタは少なく、女性ファンも多く存在しておりAKBに限らず、別のアイドル(グル-プ)やバンドも一人で複数購入やおまけを付けたりしており、すでに一定の商売として社会に公認されているんじゃーないかと〆ていた。個々の「心根」に問題なので別にいんじゃーないのと思った。
July 28, 2013
「主戦か講和か」は旧日本陸軍の派閥対立を若い学者がまとめていた。陸軍も戦争末期になると主戦派(この本での代表は服部卓四郎)、中間派(主戦派に同調しながら、影で終戦派と連携していた日和見派 本では梅津美治郎中将)、早期講和派(松谷誠・酒井鎬次中将)と分かれており各派が陸軍中央部と参謀本部の作戦指導課(班)で鎬を削っていたそうな。実は主戦派がリードしておらず中間派が主導権を握り、時局に合わせ右往左往し頼みの綱であるドイツが敗北し、一気に早期講和派に加担し終戦になったそうな。この本では講和派の松谷誠にスポットをあて東条英機総理に発覚しないよう、近衛文麿元総理や海軍勤務の高松宮、吉田茂と連携し講和の道を付けた流れが非常に詳しく書かれていた。当然、主戦派は天皇陛下に「まだ戦えます。最強の関東軍がおります」と力説するもすでに陛下は不十分な戦力で勝てる見込みはないことをすでに知っており早期講和を急ぐよう鈴木貫太郎総理に申し付けたそうな。この本にも書いていたが日本軍の悪い(負けた原因)ところは「エリート意識と年次人事」であるとしていたがまさにその通りだろう。陸軍でいうと幼年学校→士官学校→陸大が真のエリートコースでもう一つのルートである中学卒業→士官学校→陸大では花形部署への登用や人事面でも幼年出身より遅かったそうな。それと年次人事という官僚型人事(いくら優秀な後輩がいても無能な先輩が先にいいポストに就く)で、部下から意見具申ができなく組織が硬直化してしまったそうな。後半は戦後の各派の動向も書かれており主戦派のメンバーは警察予備隊(後の保安隊→自衛隊)はほとんど採用されず、早期講和派のメンバーの多くが幹部に採用され大出世しているのである。この裏で吉田茂、松谷誠らが「先の大戦を指揮し敗戦に追い込んだ主戦派を幹部にするのはよくない。また戦争をする気ですか!」とGHQにつめより、主戦派を排除したそうな。(主戦派だった服部卓四郎氏はいろいろ裏工作をしたがあまりに敵が多く、失意の中59歳で亡くなったそうです)若い先生が書いた本だがよく調べておもしろかった。こーいう良書はなかなかない。一読あれ。「「反日思想」歴史の真実」は韓国のねつ造歴史についてその反論を日本人の方が書いていた。世界の笑い話で日本の歴史は「ヒストリー」中国の歴史は「プロパガンダ」韓国の歴史は「ファンタジー」といわれてるそうだがまさにその通りだ。国定教科書でもウソやねつ造が書かれており、不利な事は「日本が・・・」と日本のせいにしており韓国人はそれを正しい事だと思い込み日本人に挑んでくるが日本人はそんなに日韓の歴史に興味がなく「あぁ、そうですか・・・」と簡単に謝ってしまうのが実にキケンであること知らしめていた。(この本は中国のことにも触れてます)韓国の近代化に日本刻は非常に貢献しているのにそれはなかったことにされているのがなんとも言えんなぁ~。当時の朝鮮半島や中国が「日本国・日本人大好き!」とたくさん書いているがおもしろかった。
July 27, 2013
「卍とハーケンクロイツ」は今でも欧米ではタブーとされているハーケンクロイツ(右旋)とアジアを中心に幸福・吉祥のシンボルとされている卍(左旋)について、ニューヨーク在住の浄土真宗の僧侶である方が「卍とハーケンクロイツ」の違いを紹介していた。この話だが日本にるとなかなかピーンと来ないが、欧米ではポスターやミュージックビデオ・雑誌とかに使用されていると猛烈な抗議を受けるそうな。なので日本でも最近、お寺の卍を見た外国人からクレームが届くそうな。僧侶である著者はちゃんと卍とハーケンクロイツの違いを明確に説明していた。卍は英語で「スワスティカ」と言うそうだが、ヒトラーは終始ハーケンクロイツと常に発言しておりこの時点でまったく違うもだし、卍は古来より幸運・吉祥のシンボルでハーケンクロイツのアーリア人優越主義・反ユダヤ主義とはまったく別なものなのである。(この本では非常に詳しく歴史や時代背景から違いを説明してます)非常にこまかくわかりやすく解説してあるのでサクサク読めるが、日本人のように歴史的タブーに疎い人が読んでも「な、なんでここまで複雑なの?」と疑問を持つだろうがぜひ読んで欲しい1冊である。おもしろかった。「採用基準」はマッキンゼー(コンサルティング業)に入社を希望する「一流名門」大卒者をどように採用するかを紹介していた。普通の大卒者や転職向けではなく、「一流名門大卒者限定」といういうことを肝に銘じ読了した。成績や流行の「地頭」も必要だが、コンサルティング業にもっとも必要なのでは「リーダーシップ力」だそうな。入社希望者の履歴書・成績証明書だけではリーダーシップ力がはかれないので集団面接やグループトークをさせて決めるそうな。なぜそんなにリーダーシップが必要かというと経営者向けのコンサル業なので積極的にアプローチをかけ、百戦錬磨の経営者を納得させないといけないので若くてもリーダーシップ力を最重要視するそうな。後半は採用後の研修でさらにリーダーシップ力を引き上げる方法を伝授していたが、さらなる研鑽だった。研鑽でリーダーシップ力がさらに高めることが十分可能だそうな。まぁ、この本は一流名門大卒者限定なので私は枠外なので「ふ~ん・・・」という感じで読了したが、こーいう超大手企業に入ってもすぐに転職するだろうしそんなに良いとは私は思わんが・・・一流名門大卒者の人は一読あれ。
July 26, 2013
「グローブトロッター」は慶応~明治初期に観光目的で日本にやってきた外国人を「グローブトロッター(旅行鞄)」と呼び、日本各地を観光し母国で本にまとめ出版し欧米で「日本(観光)ブーム」を巻き起こしたそうな。今風にいうと旅ブログだろうか。このグローブトロッターにも2種類あり、日本語と母国語ができる通訳を高額で雇い、日本人商人の言う金額をちゃんと支払う大名旅行タイプとガイドを雇わず今でいうバックパッカーというスタイルで本当に一人で各地を巡って、それを書籍化し本国で儲けた人もいたそうな。日本側もたびたびやってくる外国人の対応に考慮しなんと今放送されているNHK大河「八重の桜」に出てくる八重さんの実兄・山本寛馬と後の旦那さんになる新島襄の義兄弟コンビで外国人向けの京都観光のガイドを作製したのが初らしい。外国人の日本の感想としては町並みが恐ろしくキレイと町人衆がニコニコしていることなど鉄板ネタから夜の旅籠の日本人のドンチャン騒ぎがうるさくて眠れないのとノミの夜襲が大変というなかなか知られていないエピソードもかかれておりとてもおもしろかった。また京都・奈良や関東方面の旅行も一般化され、旅なれた外国人は未開の北海道や離れ小島など特殊な場所にも探検と称し活動したそうな。来日した外国人は記録を書籍化し本国でぼろ儲けし、その資金で再度来日し新しい行程を開発し書籍化と無限ループで儲けたり、外国で日本観光ツアープランを販売するなど明治初期から「観光国・ニッポン」だったそうな。この本では日本語訳にされている当時の旅行作家ら日記解説やあまり知られていない日本人通訳者を紹介していた。いや~旅行好きの私からするとほんとう胸躍る内容だった。当時から日本人の大らかさがあふれており、多くの旅行者が「あぁ、(楽しくて)日本から離れたくない。またやってくるぞ!」と日記書いているのがうれしい。「おやじ女子図鑑」今年40歳になる独身女性著者(フカザワナオコさんイラストレータ兼漫画家)が年齢や独身を考えさせらる日々のネタを自虐マンガで紹介していた。男性40歳独身と女性40歳独身とでは微妙に社会的な目線は違い、その部分をゆる~く描いていた。薄いマンガなのでサクサク読めたがなかなかおもしろかった。ちなみに私も41歳独身男です。「未盗掘古墳と天皇陵古墳」は日本における古墳調査や天皇陵の扱いについてわかりやすく解説していた。内容的にはそんなに難しい専門的なことは書いておらず、非常にわかりやすく解説してあったがまだ未開発や未盗掘の孤軍が日本中に埋まっているそうな。盗掘済みの古墳でもさらに奥深く掘ると未盗掘の棺・甲冑・宝玉類が出土する事のあり、なかなか調査が終わらないそうな。で、天皇陵のことだが法律の関係で天皇陵の発掘調査が一切できないが実のところほとんどの天皇陵が「埋葬者=天皇ではない」ということがわかっているが宮内庁も法律を盾に許可せず考古学者たちはやきもきしているそうな。(例外的に過去、勝手に進入し盗掘未遂をした人々はいます)最近では○○天皇陵とは表記せず、○○古墳(○○天皇陵か)とするのが多いそうなそれは知らなかった。著者も書いているが発掘調査と言いながら実際やっていることは墓破り行為なので倫理的にどうかと思う」というのが何か切なかった。確かに天皇陵を発掘調査し、全然違うモノが出土するとそら宮内庁や考古学者も困るだろう。天皇陵はそのままの方がいいかもね。なかなか興味深くおもしろかった。
July 25, 2013
「刑務所なうシーズン2」は長野刑務所に収監されていた元ライブドアの社長・堀江貴文氏の獄中日記。懲役2年6ヶ月の実刑判決を受けて収容され、刑務所でなれない生活を送っていた先の本(刑務所なう)からの続きで、日々の食事メニューとふとした出来事、新聞で知った時事ネタについて書かれていた。(日記ばかりではなく、マンガや編集担当との面会記もあります)堀江氏は入る時は95キロ近くあったがこの収監中で30キロ獄中ダイエットに成功しその軌跡も詳細に書かれていた。刑務所は規則にがんじがらめの単調な生活を送るのでたまのおやつや慰問に一喜一憂し娑婆で優雅な生活をエンジョイしてた堀江氏でも「今日のおやつはガリガリクンだ~ヤッホーイ!」と小躍りするくらい喜べる「甘味」の魅力エピソードはおもしろかった。こーいうエピソードだけでなく経済事件への突っ込みや政治談義、自身のロケット開発会社の様子なども塀の中限られた情報だけで解析し感想を書いていたがこの人、ほんと「地頭」が良いのがよくわかるなぁ~。すでに仮釈放され娑婆に出てきているが今後の活躍がとても楽しみだ。非常に分厚い日記だがおもしろかった。「アナウンサーの日本語論」は元NHKアナウンサー・松平定知氏のエッセイ。まだアナウンサーの地位がそんなに高くない時代の新人アナ時代のエピソードからはじまり、「ニュースセンター9」や朝の全国ニュースに出演するようになった以降のアナウンサーの使命感などが書かれていた。今はアナウンサーという職は花形職業ですごく人気商売だが、人気に浮かれるのではなく、舞台裏では正しい日本語を学び自身で原稿や一言コメントを考え、学び続けないとしていた。この本は「日本語とは・・・」という教育本ではなく松平アナの自分史のような本だった。まぁ、こんなものだろう。
July 24, 2013
「トラウマ映画館」はカリフォルニア州に住んでいる映画評論家の町山智浩氏が少年期にTV放送で見たトラウマ映画をたくさん紹介していた。この本で取り上げたトラウマ作品の多くは1960年代に製作され、日本のTVで放映されており、当時はほとんど規制(エロとグロ表現)もなかったのでそのまま子供達が見ることができたそうな。個々の映画紹介はしないが、町山少年の目にボカシなしの残酷な○○や○○シーン、いろんな差別問題、閉鎖病棟などのシーンを見てかなりの衝撃を受けたそうな。この時代の日本映画は任侠モノや青春モノが中心でアメリカ映画のようなグロくて社会をえぐるような作品はほとんどなかったそうな。親も「こ、こんな映画見るな!」ということなく親子で見ていた町山家もすごいが・・・。この本に出てくる映画は全然知らなかったが、当時のアメリカ映画はこーいうテイストが本当に好きだったと言うのがよくわかった。原作本を読みたいと思ったが多くが絶版や日本語訳されておらず笑ってしまった。なかなかおもしろかった。映画を見てみたい。「トルコで私も考えた」は日本人女性(著者・高橋由佳利さん)とトルコ人のダンナとハーフの息子がおりなす日本トルコ比較文化論マンガだった。この本は文庫サイズの漫画で文字もフォントではなく著者の文字なのでとても読みにくかった。内容は日本でのエピソードは少なく、トルコでの結婚式事情やトルコの社会ネタ(宗教やお墓話)、たくさんいる兄弟や姻族とのやりとりなどがマンガで書かれていた。トルコは日本と同じで保守的(一族のしきたりが最重要)かつ家族主義(一族みんなで喜怒哀楽を分かち合う)なのでことが大きくなり、日本社会では味わえないようなトンデモ出来事に遭遇したエピソードが描かれていた。ダンナ一族側から見ると著者は「ガイコクジン」なので歓迎され(トルコは親日国です)楽しめたが・・・他の一族との結婚などでは「我々の一族のしきたりでは・・・」が呪文のようにささやかれ、著者がブチ切れ敵の一族を引かせるなどなかなかおもしろかった。日本とトルコは同じアジア人で似たような習慣や言葉など共通点も多く私もいつか行ってみたい国の一つでこういう比較文化論はとても参考になった。「覚悟の磨き方」は吉田松蔭先生の語録を一つづつ176個紹介していた。吉田松陰先生は長州で松下村塾でをひらき主に下級士族子弟の教育をしていたが実際の教育機関は2年ほどだったそうな。松蔭先生は幕府批判を繰り返し最後は処刑されたが教え子達が維新の立役者となったのである。いや~おもしろかった。早熟の天才とは彼のことをいうのだろう。松下村塾に行ってみたい。
July 23, 2013
「芸術起業論」は村上隆氏の手記。日本では売れているが欧米ではほとんど売れておらずその原因は「プレゼン能力のなさ」だと指摘し、欧米で売れるためのプレゼン方法を紹介していた。「自分がこの芸術で楽しめたらいい」と言っているレベルでは到底売れることはできず、商業芸術家ならがむしゃらに売り歩き、アドバイスをもらうと真摯に受け止めそれ以上の作品を作り続けろ!と激を飛ばしていた。内容はさておきあくまで感想だが村上氏はなりの偏屈で職人タイプの人だと文章から感じ取った。商業芸術家は「売れてナンボ」の世界なので、町工場の社長と同じなので大企業の協力会社に成り下がるのではなく自社で商品を開発し大手と対等に立ち向かうやり手社長であるべきとしていた。非常に厳しい内容で書かれいるが世界で通用するレベルになりたいのならぜひ読んで欲しい1冊だ。日本では商業芸術については「あまりお金のことは・・・」という感じで隠そうとするそうだが欧米では堂々と「○○万ドル」と堂々と値付けされており、「金のために商業芸術品を作る」という著者のスタンスには好感が持てた。ただ文章にクセがあるなぁ~。「長く働いてきた人の言葉」は北尾トロさんが市井の人にインタビューするもんだった。出てくる人物も誰一人有名人ではなく民事専門の弁護士・ラジオ局のラジオ技術者・喫茶店マスター・個人タクシードライバー・廃品回収業など「その道のプロ」で仕事の話を中心にインタビューしていたが「まぁ、そうだろうなぁ~」という感じだった。長年同じ仕事をしているのでその道のプロなのだが、特に奥深い話もなく上っ面だけをサラッとなめたようで薄い内容だった。インタビューアーの聞き方が悪いのか出てくる方々の口が重いのか・・・まぁ、こんなものだろう。
July 22, 2013
「エースの覚悟」は広島東洋カープのエースピッチャー前田健太選手の手記。私はTVで著者を知り読んでみたが、なかなかしっかりした文章でおもしろかった。著者は野球に興味はもともとなくサッカー少年で周りに友達が野球をはじめたので「つきあい」でやってみるとうまくハマり、そのまま続け名門PL学園に入り甲子園出場を果たしカープに1位指名で入団したが高卒とプロの差をまじまじと知らされ2軍で修行を重ねエースになったまでのエピソードが書かれていた。親が「プロ野球に行け!」と言いそのままプロになった選手が多いが前田家では一切そういうこともなく、のんびりしていたそうな。この本は少年期~PL学園時代~カープ新人時代→エースになった今~WBCに参加した時の話と書かれていたがどの章もおもしろく一気に読了した。阪神・巨人のような強豪チームでなくカープで頑張っている著者に注目したい。「日本は負けたのではない」はドクター中松こと中松義郎さんの微妙な本だった。本人はきわめて真面目に書いているようだが、内容は世に言う「トンデモ本の一歩手前」というレベル。この本で著者は最後の帝国海軍生徒で最後の東京帝大卒とうれしそうに書いていたがどうでもいいことでただ単に終戦直前の日本軍(陸軍・海軍)の各師団や現存する船・特攻兵器などを延々と紹介していた。最後はなぜか軍歌や当時の流行歌の歌詞が掲載されていた。う~ん・・・全然内容がなく東大での人が書いたようなレベル?というモノだった。中松氏はこの本で何を主張したかったのかとても気になった。読むほどの価値はありませんね。
July 21, 2013
「75年目のラブレター」は一時期メディアでよく取り上げられていた女性の半生記だった。この女性は貴島テル子さん(御歳97歳の現役小児科医)で先の大戦中、たった75日だけの夫婦生活をされそのまま戦死されたご主人貴島政明(海軍軍人で輸送機パイロット)との間で交わされた150通のラブレターを紹介し当時の思い出を語っていた。もともとご主人の妹さんと知り合いだったのが縁で文通を4年近く交わしそのままプロポーズするも、海軍のパイロット(とてもキケンな仕事ね)ということもあり、両親から反対されるもそれを押し切りゴールイン。しかし、すでに外地と内地を行き来していた主人と一緒に暮らすことは不可能で体調不良のため帰国した際に看病をした間だけ新婚生活を送り、昭和17年に南方で戦死されたそうな。未亡人になった著者はこの戦時になんと医師を目指し、未亡人の状態で医大を受験し合格し、インターンを経て故郷宮崎の県立病院で長年働きその後貴島小児科病院を開業し、小児医療と障害者医療を中心に今も従事されているのである。メディアで結構取り上げられているので大体の話を知っていたがこのテル子さんはすごい。テル子さんの父親は外務大臣・小村寿太郎といとこということもあり外務省採用の外地警察官でラトエンペラー溥儀の警備責任者という高官で著者はいわゆる「お嬢様」として育てられ若くして未亡人→医大受験・医師になる→県立病院で長年勤務→個人病院開業。今も97歳というお年で働かれているのには頭が下がる思いだ。こういう戦争の話だけでなくテル子さんの長寿の秘訣や趣味である旅行話なども語られており気軽に読める1冊です。とてもよかったです。「京都奇才物語」は聖徳太子の偉業やそのブレーンだった秦河勝の活動、和気清麻呂・桓武天皇・小野篁(おののたかむら)・安倍清明・世阿弥元清について業績や生き方について書かれていた。非常に奥深く書かれており、知らないエピソードも多く知的好奇心がくすぐられた。特に秦河勝にページを割いており、忠臣蔵でおなじみの赤穂(あこう)に移り住み、この地で持てる知識をフル活用し開墾、清酒・製塩技術、申楽(さるがく。ひいては芸能事)などマルチに活躍し、死後神に祭り上げられ「大避神社(おおさけ)」の祭神となったそうな。いや~とても興味深くおもしろかった。
July 20, 2013
「悪童殿下」は昨年薨去された(三笠宮)寛仁親王殿下の思い出記だった。著者の工藤美代子さんが数回インタビューをしており、そこで垣間見た「人間・寛仁殿下」について書かれていた。宮家公式の伝記ではないので堅苦しいこともなく、殿下も結構きわどいエピソードを披露していた。殿下は積極的に皇室離脱宣言やアル中告白、皇位継承問題など「物言う皇族」として名を馳せていたが、そう真実が語られていた。学生の頃クラスメイトに「おまえはオレたちのお金(税金)で暮らしているくせに!」となじられ、「(何か)社会に貢献しないと!」と目覚め、障害者福祉やスポーツ振興に取り組まれた半面、女性にも積極的で結婚後も「お友達」がたくさんおられたそうな。妃である信子妃(麻生太郎氏の実妹)と結婚したが諸事情で早くから別居生活を送り、今の皇太子妃雅子様の現状を憂いていた。感想としては典型的な皇族っぽくなく会社を一代で築き上げたやり手社長のような一代記でとてもおもしろかった。殿下は常に皇室の将来のことをとても真剣に考えていたそうだが、「皇族」というストレスで浴びるようにお酒やタバコを飲み若くしてアル中とガン治療を繰り返し若くして亡くなったのはとても残念である。「コミュニケイションのレッスン」は演出家・作家・コメンテーターをしている鴻上尚史さんのコミュニケイション方法について書かれていた。インターネットや携帯が広く普及し、昔のように人と人が直接話し合う事が少なくなり若い世代を中心に「コミュニケイション障害(略してコミュ障)」が増えており、改めて「コミュニケイションのいろは」を教授していた。感想としては非常によくできており、とても参考になった。コミュ障でない人でも読むことをおすすめします。鴻上さんが世間と社会の違いを明確にわかりやすく説明しており目からウロコが落ちた。それ以外にも他人との距離のとり方や大勢の前で緊張せずしゃべる方法(心構え)など普通に役立つ情報掲載されておりしゃべることの多い職業の方は一読あれ。
July 19, 2013
「諦める力」は元オリンピック陸上選手だった為末大さんの手記だった。「諦める」というと敗退的なイメージがあるが為末氏はそーじゃなく「勝てないなら勝てる場所に移りそこでベストを尽くせ! そこでも勝てないのなら辞めてもいいんだよ」ということが書かれていた。いくら日本で才能があったとしても世界レベルになると全然太刀打ちできない場合も十分あり、無鉄砲に挑戦せず「ダメな場合は潔く諦める」に越した事がないしていた。どんなスポーツでも一流選手になればマスコミやファンが期待をし「次は金!とか世界新を出せ!」と言われるが無理に答える必要もなく、出せる力を出し切り負ければ仕方ないと諦めるのが良いそうな。まぁ、スポーツははっきり結果が出るのでいくら血のにじむような練習をしても結果が伴わないと意味がないので、負けそうならランクを下げたり距離を変えたりして勝利に近づける努力をした方がいいのである。(格闘技なら体重の上下ね)そういう為末氏がこれまで体験してきたことがいろいろ書かれていた。勝負は「運」が作用することも多く、いくら努力しても勝てない場合もあるのである。いや~一流の元選手から「諦めも必要」と言われると納得してしまうなぁ~。「カレーライス!! 」は日本の国民食となった日本式のカレーについて文化人がエッセイに書いており、それらを集め書籍化していたものだった。紙も黄色でなかなか凝っていた。たくさんの文化人が書いていたが個々のこだわりがありおもしろかった。実は私、カレーがそんなに好きじゃーないのです。一度も外で食べた事はありませんwww
July 18, 2013
「僕の島は戦場だった」は沖縄戦で亡くなった民間人の遺族や孤児として戦後を生き抜いた方々のインタビュー集だった。日本で唯一地上戦を展開した沖縄県では老若男女の民間人が戦時徴用され多くの方が戦病死し、戦後日本国政府は靖国神社に彼ら合祀し遺族にお見舞い金を今も支給しているそうな。遺族の中には積極的に合祀して欲しい派と絶対合祀して欲しくない派が対立しており、合祀して欲しくない派が裁判闘争をくりかえしており当事者らの話を聞き悲惨な戦場と戦後の苦労話をインタビューしていた。たくさんの遺族や元孤児たちのインタビューを掲載していたが、多くの民間人を巻き込む地上戦はほんと悲惨だな~としか言いようがない。ただ、その後の「思想的影響」で合祀して欲しい派と合祀して欲しくない派にわかれるというのが何とも言えなかった。一読あれ。「ココロの美容液」は精神科医の香山リカ先生の身の上相談ラジオを書籍化したものだった。まぁ、内容でいうとそんなに深刻なこともなく「部屋の掃除が苦手です」、「他人がうらやましい」、「婚カツに疲れました」、「何でも中途半端で終ってしまう」というような緩い相談本だった。香山先生も厳しい回答をせず「マイペースでしたら」、「他人と比べるのはようそう」とかわかり易い回答をしていた。まぁ、こんなものだろう。「ナチス親衛隊装備大図鑑」はナチスの親衛隊の制服・制帽・勲章・儀式刀・各部隊の名称などを当時の写真満載で紹介していた。ナチスの親衛隊の制服は非常に格好よく惚れ惚れする。この図鑑は高級幹部の各種の制服・制帽の紹介がメインだったが手の込んだ刺繍た縫製技術など技術の高さを感じた。ドイツ人の体格も良く非常にデザイン性に富んでおり非常に格好良いです。
July 17, 2013
「バカ学生に誰がした?」は近年の大学進学事情と問題のある大学運営について書かれていた。日本ではこれだけ不況といわれていても四年制大学の進学率が50%近くあるが、大学と志望学生とのミスマッチだらけの「進路選び」について論じていたがとてもおもしろかった。大学をはじめ高校・中学・小学校・文部科学省・保護者までが無責任に「○○が悪い」と責任逃れをし結局どこが悪いかわからないまま進学し、中途退学してしまう学生や理想ばかりの就職活動、世間体ばかりを気にする保護者などの問題をしてきていた。学生・保護者のせいではなく大学(ここでいう大学とは私立大で微妙なランクにある大学を指します)や進路指導のセンセイにも責任があり、大学は「欠員がでたら困るので推薦で山のように採る」、センセイ方は「自分の実績作り」と自らのために動いているそうな。また昨今の高校生は進路を自分が決めるのではなく、進路指導のセンセイが合格が確実なところや大学の条件で一方的に決め保護者に連絡するそうな。その中で生徒が決めて受験するするそうな。う~ん・・・私が学生の頃は自分と親で相談しその結果を担任に伝え勝手に受験したが・・・今は(一流や名門大を除き)地方の中・下位の大学なら入り易くなっていると聞くがここまでお膳立てし入学後「この大学はオレには合わなかった!担任責任を取れ~」と言ってくる親子がいると聞くがほんと日本って「おこちゃま国」なんやなぁ~と思った。そんなもん、自分で決め自分で人間関係を構築しないと・・・。「裏ベスト「事件王」ランキング」は殺人事件以外のトホホな事件(罪状)を各カテゴリーごとに分けて紹介していた。ありとあらゆる犯罪集なので個々の罪状は紹介しないが、う○このバラ撒き事件ランキングや無銭○○シリーズ・ランキング、こども限定の遠くまでの徘徊ランキング、○○泥棒ランキングとトホホな罪ばかりを集めランキングにしていた。いや~ある意味まったくムダな調査だと思うが、これが案外重要で「だれが一番下着を多く盗んだか?」とか話のネタになるしなかなか興味深くおもしろかった。
July 16, 2013
「諜報憲兵」は旧満州国で諜報(スパイ工作)専門の憲兵を体験した著者(工藤胖(ゆたか))の伝記だった。日本軍の諜報機関は米英に比べかなり遅れていたといわれているがこの本では昭和7年の段階でアメリカ人高官のカバンから暗号本の情報を抜き取ったり、二重スパイを利用しソ連の情報を引き出したりちゃんと活動をしているのである。ただその貴重な情報を上手く利用できなかったのは軍上層部の問題だが・・・。著者は新兵教育を終えた段階で憲兵に採用され旧満州国で首都憲兵隊で対ソ連スパイ工作の専門家として活動し、多くの情報や赤軍の無線基地や重要人物の居場所、武器の流れなどをスパイを使い探っていたそうな。おもしろいのは元ソ連側のスパイ(満州人・朝鮮人がメインでまれに日本人)を捕らえ、厳しい拷問をかけるのではなく地道な寝返り説得を繰り返し、捕らえたほとんどを二重スパイに仕立て上げる事に成功したそうな。「えらく簡単に寝返るんやなぁ~」と正直思った。それ以外には尾崎秀美によるソルゲ事件のことやノモンハン事件のソ連と関わる出来事について触れていた。なかなか興味深い内容だった。「チーズと文明」は古代(チーズの発祥)からはじまりヨーロッパ地域に個性豊なチーズたちの歴史を紹介していた。実はチーズの発祥地ははっきりしておらず、あらぶ商人がヤギの乳を水筒に入れ移動し、飲もうとしたら固形物と水分に分裂しておりこの固形物こそチーズの元祖とされているが近年の研究ではポーランドでチーズ製造の痕跡が発見されており、こっちを人類最古のチーズとされているそうな。ヨーロッパ各地で山羊や牛が飼われており、早い段階からチーズ製品は開発されており各地に「○○チーズ」が生まれていたそうな。この本では各国・各地域・修道院で開発されたチーズを紹介していた。時代が下り安定した酪農ができるとチーズは食事のキーアイテム(日本でいうと味噌・しょう油)となり庶民にも広く普及し、EU各地からアメリカに移民した際も各地からアメリカに持ち込まれたそうな。しかし、最近は工場で大量に作られるように古典的な手作りチーズの製法が失われつつあるそうな。ヨーロッパの方ならではの文明論だ。日本でいう味噌・しょう油の類になると思うがなかなか興味深くおもしろかった。
July 15, 2013
「東壮遊歌」は朝鮮通信使の書記官として来日し一部始終をしたためていた金仁謙(57歳)の日記を日本語に訳し公開していた。時代は1763年で徳川家治公の将軍就任のお祝いを申し上げる使節団として公州の自宅からソウル→プサンと南下し船で長崎入り、瀬戸内~東海道を経て江戸入りこの間8ヶ月、王様に復命するで約11ヶ月かかったそうな。著者・金仁謙は科挙に合格した優秀な書記官で漢詩が得意で日本滞在中、日本の風流人が大挙して金氏を訪れ添削を依頼したそうな。内容でいうと日記だが、正直公州の自宅からプサンの朝鮮国内移動編はおもしろく、来日編は非常にテンションが上がっているのがわかるくらいワクワクしているのである。日本の進んだ様子(整備され清潔な街道、キレイな町並み、水車技術(朝鮮半島では作れなかったそうな)、庶民がお医者にかかれるなど)を克明に書いており、「わが国も見習わないと」と書いてる。しかし、この金氏は非常にプライドが高く通信使の一員なのに「朝鮮国に劣る日本の将軍に頭など下げたくない。江戸城には行かない」とゴネ謁見しなかったそうな。さりげなく日本人をバカにしているが整備された町並みや身分差別のなさ(朝鮮はとても厳しい身分差別あり)、庶民や子どもがにこやかで良いと記しており、日本人のレベルの高さがよくわかった。(左巻きの先生方は江戸時代を(庶民にとっては)暗黒時代」らしいが全然ウソというのがわかる記述である。なかなかおもしろい記述があるので日本編だけ読んでもいいだろう。まぁ、こんなものだろう。「コン・ティキ号探検記」は1947年(昭和22年!)に古代ペルーのいかだを復元した「コン・ティキ号」で太平洋を横断したトール・ヘイエルダール氏の探検記。ヘイエルダール氏はノルウェー出身の人類学者・海洋生物学者・探検家でポリネシアの人々を研究対象としており、奥さんを連れフィールドワークを展開していた時、ポリネシアの石像とペルーの石像が非常に似ているのを発見し古代のいかだを一から作り5人のなかまとオウムを連れ出航したが・・・100日後ゴールとしていたイースター島ではなく別の島に座礁したそうな。(一応ここがゴール地)一応、太平洋をいかだで横断できた事が証明された後にこの「コン・ティキ号探検記」を執筆し世界中で人気を博したそうな。その後もエジプトの葦を利用した「ラー号」を作り大西洋を横断したそうな。しかし、学術的にはポリネシア側からペルー航海は可能でも、ペルー側からポリネシア航海は証明されていなので「決定的な証明にならない」とされているそうな。確かに相互交流じゃないと同じ石像はできんわなぁ~。私はこの航海実験が戦後2年しか経っていない時期にやっていることである。内容は多少の盛りもあるだろうが、ごく普通の日記だった。まぁ、こんなものだろう。
July 14, 2013
「流転の魔女」は芥川賞を受賞した中国人作家・揚逸さんの小説で「お金」にまつわることが書かれていた。あくまで私の考えだが豊かな日本に来た中国人留学生(主人公)が著者である若き揚逸さんだと思う。内容は居酒屋で低賃金バイトをしていた中国人女性がふとしたきっかけで弁護士の通訳のバイトをしたらあまりに高額で普段の懐事情では買えない商品を買いまくるという話だった。これだけなく日本にいる中国人も出てくるし、主人公の話があるが(私的には)そんなにおもしろく感じなかった。ごく普通の留学生とお金の話だった。やっぱりたくさんお金を持つと心が豊になるし欲しいモノも出てくる。どーんと高額商品を買いあとで「あぁ、やっぱりこれでよかったか?」と後悔してしまう心もあるし「お金は魔物」というのに納得した。「切腹の日本史」は切腹事件で有名になった人物を紹介していた。あくまで公式に記録に残っているものを出していると思うが戦国~平成(平成時代にも切腹事件があるのですよ)までの事件が掲載されていた。たくさん掲載されていたので全部紹介できないが家康の長男である松平信康からはじまり、豊臣秀次、赤穂事件の浅野長矩と赤穂浪士、桜田門外の変の元水戸藩士たち、新撰組、武市半平太(土佐藩)、西郷隆盛、乃木希典・静子夫妻、三島由紀夫・森田必勝、杉田智(彼が平成の切腹)などの切腹までのエピソードが書かれていた。まぁ、おなじみの人物から「そーいえば彼もそうか・・」という人物まで書かれておりとてもおもしろかった。最後の杉田智さんは平成生まれの大学生で護国神社の境内で切腹をされており、「平成の世代にこんな青年がいたとは・・・」と感心した。
July 13, 2013
「突撃!貧乏ライター戦記」は危ない現場に取材に行きその様子をレポしていた。しかし、実際はそんなに危ない現場(取材先)はなく、ごく普通のライターさんが行くようなところばかりだった。それもちゃんと協力者が存在しておりそういう方を通し取材しており極めて「安全は取材」に見えた。まぁ、扱っているのは原発関連(下請けの会社や労働者)、生活保護者を対象とする違法サラ金屋さん、危ないアルバイト集、なぜか連合赤軍事件40周年の総括(どーいう意味で危ないか知りたいです)など中途半端な小ネタ集だった。小ネタ集にせず、大ネタひとつをドーンと取り上げる方が良かったと思うが・・・薄っぺらな内容だった。「チャーチル」はあのチャーチルの伝記。まぁ、伝記なのでどの本を読んでも同じ内容なのでどーこー言えないがあとがきでちゃんと「チャーチルに関する手紙や記録がまだまだ現存しており表に出ていないのでこれらは発見されると伝記も代わります」と書いてありそこは好感が持てた。私のイメージですがチャーチルは「狡猾」です。純粋な伝記なのでこんなものだろう。
July 12, 2013
「ロビンソン・クルーソー」はまさにあの「ロビンソン・クルーソー漂流記」の原作本で著者はジャーナリストのデフォー。古典の名作と言われるようで実際に4年4ヶ月孤島で一人暮らしをしたアレキサンダー・セルカークから体験談を聞きこの本を書いたとされる。(※いろいろ調べるとデフォーとアレキサンダー・セルカークには直接の接点はないそうです。しかし、何らかな形で接触していたのだろうと今ではされてます)まぁ、内容は漂流中の孤島生活のエピソードが500ページ近く書いてありとても読み応えがあった。孤島なので飲み水や食糧がなかなか入手できず右往左往する話や後に家僕となるフライデーとのやり取りが書かれていた。ただこれだけでなく当時の価値観や人種の話なども書かれており「へ~っ、そうなのか・・・」と感心した。今読むと「命を掛けたエコライフ」だが、便利だが都会のど真ん中でストレスを抱えながら、ヒイーヒイー言いながら生きるのとどっちが幸せか考えてしまった。ちなみに漂流したアレキサンダー・セルカークは帰国後、都市で暮らし始めたが都市生活になじめず、再度船に戻り船で病亡しました。なかなかおもしろかった。「無駄に怒られない社会のツボ」はプロデューサーのおちまさとさんによる自己啓発本だった。内容でいうと「上司・先輩に怒られてもクヨクヨするな」ということだった。上司・先輩は新人クンに対し注意をするが、その注意の7割はどーでもいい話で気にせず残りの3割に重要なヒント(上司の真意)があるのでそこを見逃さず、そこさえ注意していれば怒られないよということだった。この本は社会に出た「ゆとり世代」たちに向けて書かれていたが、とても参考になる。ただこの本図書館で借りてきたが、途中のページに「鼻毛」と思われる毛がたくさん挟み込まれておりうんざりした。デリカシーのない人が読んだようだ。
July 11, 2013
「命のビザを繋いだ男」は俳優の山田純大さんが先の大戦時、ナチスの迫害を恐れ出国したユダヤ人の日本滞在を助けた小辻節三氏ことを追い、彼の人生を調べあまり知られていない彼の人生にスポットを当てていた。ユダヤ人といえばリトアニヤの領事だった杉原千畝氏がとても有名だがその先の「日本滞在」を最後まで支援し続けたのが宗教学者(ユダヤ教専門)だった小辻節三氏だったそうな。日本では杉原氏のドラマが度々放送されているが小辻さんのことはほとんど知られていないだろう。(私も初めて小辻氏のことをこの本で知りました)山田純大氏は役者さんなのに仕事ではなく個人的にこの小辻氏の足跡を尋ねエルサレムまで出向き彼を知っている人物や遺族に会いエピソードを聞くなど精力的に取材をしていた。小辻氏は戦後、ユダヤ教の改宗し晩年は「ユダヤ人」として過ごし亡くなったそうな。この本では小辻氏の実娘さんたちから話を聞いたりユダヤ教に関する人物などとの面会やインタビューが豊富に掲載されており、とても内容が濃かった。いや~個人でここまで調べ海外にまで飛ぶのは勇気がいることだと思う。小辻氏も戦中、憲兵隊に邪魔されながらユダヤ人の世話をし続けたのは大変素晴らしい行為でこういうことがもっと世間に知ってもらいたい1冊だった。「クビでも年収1億円」は大学卒業後、大手カメラメーカーに就職していたが趣味でしていた音楽活動が人気になりプロシンガーとして活動したり、株投資をして大穴をあけたり趣味でしていた副業のインターネットビジネスが大成功を収め年収1億!を稼いでいたが会社にバレであっさりとクビになり、今はこっちを本業に活躍されている方の人生訓だった。しかし、結論からいうとインターネットオークションやアマゾンとかで(安定的に)不用になった本やゲームや日用品を売ったり、インターネット上の転がっているビジネスをまずにやってみようという内容だった。それと会社の不平不満を上げ、フリーで働くことによるいろんな自由がどんなに大切かを説いていたが…もうひとつピンとこかなった。感覚的なものなのだろうがどーも内容が薄かった。文章に「深み」がなく、会社員=社畜でかいわいそうな奴隷、フリー=すべてにおいて自由できわめて人間的という二元的な考えに疑問を持つ。みんながみんなフリーで生きる事など無理でフリーランスで働いているが食えない人も当然いるだろう。私的にはハズレです。「こころ満つる宿坊の旅」はBSで放送されていた番組で女優さんが宿坊に宿泊し、1日お寺で過ごし2日目に感想を語るという番組で時々こっそりと放送されていたそうな。まぁ、お寺の宿坊なので質素な作りで普段華やかな生活を送られている女優さんからみると「こ、こんなところで1日過ごすの?」という顔をされているが、お寺で掃除・食事作りや座禅(各種の修行)を体験し、住職とおしゃべりをした後はポロポロ涙を流していた。このムックでは宿坊の紹介をはじめ女優さんのフォトが豊富に掲載されており、TVを見なくても様子がわかる作りになっていた。しかし、男性が1人で宿泊できる宿坊が少ないのに驚いた。私も宿坊に一度泊まりたい。
July 10, 2013
「悪韓論」は韓国で特派員経験のある著者(室谷克実氏)が日本では語られない韓国の悪い所を紹介していた。日本の進歩的な学者・文化人・一般の方もが「韓国は素晴らしい!」と褒め称えているが実際はほとんどのデータが歪曲や情報操作がされており、どうあがいても日本には勝てないと書かれていた。韓国人の方は平気で嘘をつきバレると逆切れしなぜか謝罪しろになるそうな。なかなか日本人にはないメンタリティーである。それと「韓国サイコー他のアジア人種はサイテー」という今も極端な人種差別意識を持っており国際的な視野が開けないそうな。この本ではそういう就学や就職の本当のデータや韓国人のメンタリティーをきちんと説明していた。進歩的な学者・文化人・親韓派の一般人が読むと「こ、こんなことはない!これはねつ造だ!」と怒り狂うだろうがこれが真実なのである。非常に真実を書いており、おもしろかった。「向き合う仕事」はNHK「ニュースウォッチ9」のキャスターをしている大越健介氏の「インタビューを通して見る人物像」について語っていた。芸能人として沢尻エリカさん・堂本光一さん・蜷川実花さん政治家として麻生太郎さん・野田佳彦さん・小沢一郎・安倍普三さん後はスポーツ選手・国際的に活躍されている方々をインタビューしていた。NHKのニュース番組ということもあり、まじめにやらないといけないが真面目すぎれば視聴者が飽きてしまうので、若いゲストを知らないご老人でもわかるよう噛み砕いて質問し、答えてもらう手法やゲストを上手く乗せてしゃべらす方法を書いていた。まぁ、インタビューをするにあたりゲストとのオフ・トーク(放送に乗らない部分)を大切にし、上辺だけの質問ではなく本格的に「ズバッ」と聞く方が話が膨らむそうな。なかなか参考になった。「京都の平熱」は京都市内の東西南北の方向ごとにある名店(食べ物屋さん)や工芸店、大学や名所を紹介していた。イラスト・写真は少なく、ひたすら文字だけで紹介していた。豊富なイラスト・写真・地図に慣れている観光客さんたちにすれば物足りないと思う。読み物として読むのなら十分可能です。
July 9, 2013
「死なないための生き残り読本」はダチョウ倶楽部の寺門ジモンさんが別名であるネイチャージモン名義で書いた危機管理に関する本だった。ネイチャージモン氏は普段から「何があるかわからないので普段からアンテナを伸ばし危機管理を徹底すべす!」と実体験を踏まえながらいろいろエピソードや危機管理グックを紹介していた。ネイチャージモンは非常に「モノ」に対しこだわりが強く、普段から防災グッズ(30キロ)を持ち歩き、帽子・二重マスク・密閉性の強いサングラス(花粉やチリから目を防護するため)・軍ブーツを愛用し天気・仕事までの順路・コンビニ内の配置やバイトを毎日チェックし「いつも通り違う点はないか?」をチェックして生活しているそうな・・・と危機管理を徹底しているような内容だが、実際は編集者が最後に「それはネイチャージモンだからだろう」・「背広姿のサラリーマンがメルメットを被り営業できないだろう」とか「読者の方は絶対に真似しないでください」などに冷静に「ツッコミ」を入れているのである。ネイチャージモンは極めてまじめに危機管理について語っているが、あまりに奇想天外な内容で編集部がツッコミを入れており、「あぁ、そーいう「てい」で読むのか~w」というのがわかった。ダチョウ倶楽部の他の二人はTVで見かけるがネイチャー(寺門)ジモン氏はなかなか見かけない。雑誌とかで「モノ」についてこだわりを手記を寄稿しているのは見かけるがこーいう活動をしていたのか・・・知らなかった。読み物としては非常におもしろく十分参考になります。「その一言が余計です。」は現代人が意識せず使っている言葉や会話について間違いを正し正確な用法を国語の授業のように解説していた。しかし、この手の本は「読み物」としては良いが、実際に使えるか?ということは別として専門家以外興味がないと思う。「言葉はなま物」なので時代や世代に応じて変わるもので「(学者がなんぼ)本来はこうだから、君らもこうしゃべりなさい!」といっても聞かないだろう。個々の事例のことは書かないが、いわゆる「外食業界の敬語」や言葉尻をあいまいにする言い方、「全然美味しい・全然大丈夫」というような否定に聞こえるようが肯定言葉などを紹介していた。確かに学者先生は「現代の間違った言葉使い」に警鐘を鳴らさないといけないが、言葉はなま物ものなのでいちいち訂正できないと思うが・・・まぁ、こんなものだろう。
July 8, 2013
「93番目のキミ」は山田悠介氏のフィクション小説。山田氏の本はたくさん読んでいるが一番良い作品だった。初期の作品はヘンな言い回しや表現が多く「小説以前の問題」と多くの読者から酷評されていたがこの本はそーいうこともなく最後までちゃんと読むことができた。この話は近い未来の話でスマートフォンが進化し二速歩行のロボットとなり人間をフォローするほどの力を持っておりチャラけたダメ大学生(男子)とすごく美人でしっかりした女性とその小学生の弟(生意気だが病弱)と知り合い、スマート・ロボット(スマロボ)のシロ(ボディーが白色なので・・・)とがおりなす物語だった。小説なので細かく感想は書かないが、おもしろかった。本当に山田さんが書いたの?というくらい上手く書けていた。オチはすごくベタだったがそこまで行く行程もしっかり練られており、成長の後が見られた。こーいうスマロボってヤツは本当に実用化されるだろうなぁ~。「思いやりの心江戸しぐさ」は100万人都市だった江戸市中で庶民が心地よく暮らす術が書かれていた。現代日本は非常にギスギスしており些細な事で相手を殺してしまうなど問題が多発しており、イライラ気味の人はぜひ読んで欲しい。私は古典落語を聞くのが好きで聞いているが落語家さんがさりげなく江戸しぐさを取り入れておりこの本を読み「そーいうことだったのか~」と感心した。この本に書かれていたのが「お互い様精神」・「常に感謝する」・「さりげないサポート」・「笑顔」だった。本当にこういうさりげない心遣いが必要な時代だと思う。「文豪の家」は日本の文豪たちの現存している居宅をたくさん紹介していた。昔々の文豪と呼ばれる職業作家さんは今でいう富裕層(確かに貧しい作家もおりましたが・・・)が多く、都内に大きな豪邸を所有しており、書生を抱え文化人だったのである。作家の多くは家にこだわりを持ち自ら設計(デザイン)し家の外・内部の細部にまでこだわりモダンな居宅を建てていたが関東大震災・空襲で焼失し後に有志らで再建され記念館や資料館としてオープンしているところもあり、見学もできるそうな。まぁ「作家のお宅紹介本」としては非常に豪華なラインナップだった。三島由紀夫邸がなかったのが残念だ(三島邸は所有者が変わり、非公開です)
July 7, 2013
「非社交的社交性」は哲学者であるカントを敬愛している著者(中島義道氏)がカントの著物や「大人になること」について自論を展開していた。題の「非社交的社交性」とはカントの述べた言葉で説明すると「人間は一人で生きていく事はできない。しかし、他人とずっ~と過ごすのもなかなか疲れる・・・。こういう悩ましい「わがまま」をどう大人折り合いをつけ生きていくのかということが書かれていたが、なかなか難しい問題提起だった。カントは「人間嫌い」ではなく、毎夜食にお客さんを招待しワイワイおしゃべりをしていたそうな。(しかし、同業者は絶海呼ばなかったそうな。)昔で言う「大人」と現代人の「大人」は微妙に違っており、自分で判断できることやちゃんと責任を最後までまっとうするなど「社会的な大人」のことを指しており、カントの生きた時代と今は違い、著者が今様の「大人像」を紹介していた。昔は日本でも徴兵制度があり否応なしに軍隊に入り、厳しく鍛えられてきたが戦後の教育で腑抜けになった日本社会で厳しい大人より物分りに良いやさしい大人がもてはやされているので考え方も変わるだろう。なかなか難しい内容だった。「「幸せ」の戦後史」は日本人の幸せについて書かれていると思いきや平成型リストラ(昭和時代のリストラと違うそうな)やリストラ後の再就職話や再就職を諦めた人の行く末(生活保護の話ではなくニートとか)が書かれていた。リストラに合いやすい人物像などが書かれていたがなんでこーいう内容なのに「幸せ」な戦後史とつけたのだろうか?この話だけでなく戦後日本の歴史的出来事やブームにも触れていたがまぁ、こんなものだろう。私は正直「ふ~ん・・・で?」というレベルっだった。
July 6, 2013
「自衛隊の敵」は田母神氏による時事エッセイ。戦後日本はGHQが支配し憲法改正・軍隊の再配備・教育改革などを断行し「戦争をしない左巻き日本」に再生され、左に染まった日本人が日本国の足を引っ張り日本国をダメにしたことが書かれていた。しかし、最近は自虐思想からの脱却が進み、アメリカ製憲法を改正しようとする動きや自衛隊の国軍化、日教組問題などについて田母神氏があたりまえのことを語っていた。現在の自民党や官僚には親米派や左巻き派がそれなりの数おり、政府は必ずしも一枚岩ではなく内部で足の引っ張りあいをしておりそれではいけないと警鐘を鳴らしていた。今は田母神氏は在野に下っているので政府に影響力がないのは残念だが本を書いているだけではなかなか庶民に知ってもらう難しいだろうなぁ~。選挙に出るなどしてもっと世間に向かって主張して欲しいものである。「アレルギーは「砂糖」をやめればよくなる!」は題の通り、アレルギーの原因は「砂糖」だそうな。アトピーのことにも触れていたが、少し前日本の大学が「アトピーの原因は自分の汗」という発表をしていたが・・・。まぁ、それはさておき現代人は砂糖を過剰摂取しているのでやめれば健康になるし、生活習慣病予防に役立つ効果があると書かれていた。この本ではその理由、体に及ぼす影響、やめればどうなるか、砂糖に代わる代用品紹介などの項目に分け書かれていた。この手の「○○は身体に悪い」・「○○は身体を良くする」という本が数多紹介されているが、何年後かに同じ著者が前作と逆の説を堂々と出版している場合もあるもんなぁ~。まぁ、こんなものだろう。
July 5, 2013
「俺は絶対探偵に向いてない」は旅行作家・さくら剛さんによる本格的なフィクション小説だった。25歳ニートの主人公たけしが就職活動の夢破れたまたま見つけた広告で探偵になり、新米探偵となり地味な依頼をドSな美人先輩や暴力団員風の先輩にしごかれながら仕事を完了させる物語が書かれていた。さくらさんは今まで海外旅行に出かけ大下痢になったり現地人に騙されたりしたエピソードをおもしろおかしくセルフツッコミを入れながら書くのが作風だがこの本もそれを周到しており、安心して読むことができた。非常に分厚が最後までだれることなく書かれており「おっ!新しい分野の開拓かぁ~」と深読みしてしまった。アマゾンの評価も高くなかなかおすすめできる1冊だ。「100%好かれる1%の習慣」はACを経てコミュニケーションマナー講師となり、お客様を相手にする商売のマナー研修を請け負っている松澤萬紀さんの手記だった。(松澤さんは関西では有名な講師でたくさんの企業研修や講演をされている著名人です)まぁ、内容としては「お客様の気持ちを先読みし、さりげなく応対しよう」ということがCA時代のエピソードを踏まえ書かれていた。お客様のさりげない要求に対し、できうることをすればお客様はリピーターになり、今後はささいなクレームをつけなくなるそうな。日本の悪しき慣習で「お客さまは神様」という考えが広がっており、接客業をしている人はとてもストレスを感じているそうな。ストレスを感じながら仕事をするのではなく、できることを心を込めてすれ場合必ず良い方向に向かうと〆ていた。まぁ、こうなるだろうがどーして女性ってこういう上から目線で「こうあるべき!」とか「こういう男性は・・・」というような本を書くのだろうか?
July 4, 2013
「不安を楽しめ!」は演出家・鴻上尚史氏による時事エッセイだった。(週刊誌SPA!に書いた物を書籍化したものです)内容は鴻上氏が思った事感じたことをエピソードを添えて書いていたが、こうどうして演劇界に属する人は「反政府・反原発・反戦・左巻きマンセー」の主張をするのだろうか?一般のサラリーマンと違いフリーランスな職業なので自由な発言やtwitterに書き込めるがそれを文章化すると痛々しく感じた。この本は東日本大震災後の事も書かれており、「今の政府は・・・」という話を多々上げていたが、そら叩き易いところを叩くわな~。それ以外は本職である演出業のエピソードや外国人との文化の違い(BS-NHKクール・ジャパンという番組の司会者)を書いていたがそこは興味深くおもしろかった。「にっぽん全国百年食堂」は椎名誠氏が日本各地にある個人経営の食堂(一部ラーメン屋さんあり)訪れも飯をバリバリ喰う内容だった。しかし、この手の食堂は後継者不足や高齢化などでどんどん廃業しており、地方でもなかなか少なくなっているのである。多くの店の開業は昭和初期。まだ若きお祖父さんくらいの方が「安くておいしいもの」と始め昭和時代は十分やっていけたが平成時代になるとやはり外食チェーン・コンビニの台頭や人口減でお客さんが来ない、駅前の再開発という理由で「積極的」に辞めているそうな。食堂も「三ちゃん(じーちゃん、ばーちゃん、とーちゃん・かーちゃん)」方式で昔ながらの味を守っているが、どの店も「跡継ぎねぇ・・・」という感じで当代で廃業というお店が多いそうな。メニューもどんぶりモノ・地味なラーメンが中心で美味しいが「派手さ」は皆無で新興外食チェーン・コンビニに負けてしまっているが現状だが、経営者の人徳や素朴さが人気で二代三代通う家族もおり、そこが個人食堂の良い所なのだろう。うちの地域でも個人食堂はなく、外食チェーン系の食堂がはびこっているが味はごく普通だ。まぁ、こんなものだろう。
July 3, 2013
「10大食品添加物」は「食べてはいけない○○シリーズ」の最新作で今回は添加物だった。まさに外で食べる「食べ物」のほとんどに添加物(食品ではなく薬品)が加えられており、それを毎日食べていればいずれ身体のどこかに不具合が出る可能性があると警鐘をならしていた。コンビニ弁当は長時間保存の為や照りの維持の為、添加物が加えられておりそれを問題視していた。日本では規制されていないが海外ではすでに使用禁止になっている薬品がいまでも普通に使われていることが書かれていた。この本ではコンビニで売っている商品を指摘し「○○という添加物が入ってます。○○という影響が出ます」と指摘していた。これを見る限りではコンビニで食い物は買わないのが一番だ。オカンがにぎるおむすびには添加物が入っていないもんなぁ~。それと添加物に関する国際基準が厳格ではなく、その国の役所が決定するそうな。なので「日本では大丈夫でも海外でダメ」ということになるそうな。(ちなみにEU地域は非常に厳格でアジア地域はゆるゆるだそうな)なかなか興味深く読了した。「工学部ヒラノ教授のアメリカ武者修行」は「工学部ヒラノ教授シリーズ」の新作で若きヒラノ教授の海外留学時のエピソードが書かれていた。若きヒラノ氏はアメリカの名門スタンフォード大学の大学院でバラ色の留学生活を送るはずだが・・・残酷にも雑用係り。それでも最新のビジネス・スクールで学べるということもあり頑張り、筑波大学の助教授にもぐりこみ学者人生を歩む(筑波大のエピソードは先に出版された本を読んでください)この本では「その違い」が丁寧に書かれたがそれは「大学(大学院)のレベルの違い」だ。著者が学んだスタンフォード大(日本でいうと京大。ちなみにハーバード大が東大)はレベルがとても高く、学ぶ事がたくさんありやりがいがありとても成長できたがいわゆる「二流大」に行くとレベルが急激に落ち全然学びがいがないそうな。それと教授の質も違い一流大学に行くにつれて「ユダヤ人教授」がとても多いそうな。そういう日本では知る事ができないことがたくさん書かれていた。なかなかおもしろかった。このヒラノ教授引き出しが多いなぁ~。
July 2, 2013
「伝える。」は日本ハム・ファイターズの監督である栗山英樹さんの人生訓(というよりも想い)がエピソードを添えて書かれていた。「監督とは?」や「選手との距離感」・「選手たちに自分の意図をどう伝えるか?」というお題に栗山監督が答えるというスタイルで書かれていたが正直そんなにすごいことは言っていなかった。ごく普通の社会人としての心構えばかりだった。ただプロ野球選手である以上、日本一が最終目的なので戦う選手たちのモチベーション維持の管理やスランプ時にかける言葉など上司らしいエピソードも書かれていたが最後は「こちらからさりげなく声かけをする」だった。う~ん・・・確かにそうだろう。もっと奥の深い「何か」を期待していたが・・・。まぁ、こんなものだろう。「 消えた国追われた人」は東プロシア地域(ポーランド全土・ポーランドに接する旧ソ連地域の一部)を3回旅行した池内紀先生の史跡巡り記だった。この地域は長年戦争や領土問題に翻弄され続けていたが、文化人を多く輩出しており良い地方だったそうな。しかし、先の大戦時ナチスドイツ軍は一番にこの地に侵攻し一気に占領し秘密裏に秘密大本営を建設していたそうな。この秘密大本営は表向きは国営工場となっていたがヒトラーが指揮を執る最後の基地だったそうな。しかし、この基地は沼地帯に建設したため大量の蚊やカエルが大量発生し、施設は急造したため防水や排気設備がままならずとうとう陸地に木造の施設を建てて職員は事務をしていたそうな。歴史では戦争でナチスドイツが敗北したようだが、実際はヒトラーの側近や幹部の派閥抗争が大きく内部の統制もグダグダだったそうな。この本ではアウトバーン建設についての抗争に触れていたが保守的な鉄道派と新興の自動車促進派とのガチ抗争があり、新興の自動車側が勝ち敗北した鉄道派が表舞台から消え反ヒトラー派と組みヒトラー暗殺未遂事件に発展したそうな。この話だけでなくこの地域出身のカント(ドイツ観念論哲学の祖。純粋理性批判を書いた哲学者)の人生が書かれていた。戦争だけでなく人物・建物にも触れており非常に歴史の勉強になった。なかなか興味深くおもしろかった。
July 1, 2013
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