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2004.06.26
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カテゴリ: お役所システム
「何が日本をあの滅亡に駆り立てたか」という疑問がこの個人的歴史学シリーズを書き始めた動機ですが・・・・・

明解な論調であり旧陸軍の限界をある面言い当てているように思います。

野口さんは旧陸軍の限界を論じているが、これは長期安定政権下の現在の官僚制度に対するまさしく的を射た病理解剖になっているように思います。
ところで旧陸軍は敗戦によって崩壊したが、我が官僚社会主義は外圧によってしか改革できないのだろうか?
1940年体制を払拭しないどころか、ますます強化している我がアホタレ官僚に傾聴してもらいたい野口さんの弁を以下に抜粋してみます。
(旧陸軍の個所を 官僚に置きかえるとピッタリはまります)

●日本の旧陸軍は、中国大陸などで統制なき暴走を繰り返した。それは結果として、日本の国際的地位を貶め、国家および国民に重大な損失および不利益をもたらした。にもかかわらず、日本の旧陸軍は、それに対する責任を真の意味で問われることはなかった。そして、愚鈍な恐竜のように肥大化し続けたのである。

 丸山は、こうした病理の源を、日本社会あるいは個人の意識における前近代性に由来する「責任倫理の欠如」に求めている。筆者は、丸山が問題への答えをそのような文脈に押し込めたことは、丸山の的確無比な問題提起を自ら矮小化してしまったと考えている。しかしそれは、丸山の限界というよりは、「日本社会の前近代性」という講座派的なドグマと分かちがたく結びついていた、日本の社会科学の限界だったというべきであろう。



 それは要するに、自らに課せられる責任を最小化すると同時に、自らの権益を最大化するということである。責任とは、組織にとっては外在的な制約にすぎないから、それは少なければ少ないほど望ましい。それに対して、組織の権益は、多ければ多いほど望ましい。というのは、組織の権益がより多くなれば、その成員の「分け前」が増える可能性もより高まるからである。旧日本陸軍は、まさしくそのように、組織にとって最も合理的な行動をとったにすぎない。

 いうまでもないが、組織の側におけるこうした「合理的」な行動は、その組織の成員にとっては望ましいことではあっても、その組織の外側の社会全体には膨大な損失をもたらす。だからこそ近代社会は、特定の組織がこのような意味での合理性を自由に追求することがないように、さまざまな装置を制度化してきたのである。民主的法治社会の根幹たる三権分立、あるいは軍隊の文民統制のような原則は、その最も代表的なものである。

要するに、われわれの社会が十分に健全であるためには、どのような組織に対してであれ、「自らが自らを治める」という無責任を許容してはならないのである。外在的な制約なき組織とは、腐敗を運命付けられた組織のことに他ならない。。

●問題はむしろ、「営利を目的にしない組織」にある。それは例えば、公的企業であり、官僚組織である。公的企業がしばしば規律を欠きがちなのは、赤字を垂れ流し放題であった、かつての国鉄の惨状を想起すれば明らかであろう。また、官僚組織が一般に、その本来の責務の遂行以上に「権限」の獲得に熱心なことは、実例を挙げるまでもないであろう。

 これらはもちろん、社会全体の観点からは由々しい事態ではあるが、その組織それ自体にとっては、組織全体にとっての責任を最小化し、権益を最大化しようとする、きわめて合理的な行動にすぎない。したがって、社会は、こうした組織に対しては、組織本来の目的を逸脱することなく適切に果たすように、常に厳しい「規律」を求め続けていかなければならないのである
******************************************************************
なるほど 行政とか改革を官僚任せにしてはいけないということが、よく判りますね。

しかし 外国の軍隊が旧陸軍よりマシだった理由の説明が抜けているので、旧陸軍の限界としては少し説明不足の感があるように思います。
責任から逃走し続ける組織の病理





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Last updated  2004.06.27 12:12:21
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