二郎さん高校時代のクラブ(山岳部)の一つ先輩なんですよ。
ほんとこんな方が先輩だなんて誇りです。

だいたい岩波で本出されてますけど、最近の郊外型書店では新書さえ見ないですもんね。


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2005.01.21
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カテゴリ: お役所システム
今月号の「論座」で山口二郎教授がいいことを言っている。いわく・・・
小泉政権に唯一功績があるとすれば、意図していたかどうかはともかく、戦後システムの崩壊を加速させたことであろう。
・・・

なるほど、そういう見方もできるのか。
山口教授のリベラルで鋭い指摘にいちいち納得し、田吾作としては頭が整理される思いがするので、私自身のためにも以下にその抜粋を載せてみます。

●思えば、戦後システムがあまりに安楽であったことが、この十数年の停滞を生んだとも言える。その中に順応して生きる限り、自己の所属する組織(政党、省庁、会社・・・)や自分自身の生活以外のことを考える必要はなかった。
戦後システムを維持するためには何が必要か、このシステムが耐用年数を迎えたときにこれをどう更新するかといったシステムの原価償却という発想は、政治家にも官僚にも存在しなかった。個々の仕事や生活の場で日本人は知恵を働かせてきたが、システム全体に関しては思考停止状態が続いたのである。

●バブル崩壊に対する公共事業の大盤振る舞い、コメ市場開放に対する巨額の農業補助金、政党再編成の中での自民党と社会党の連立、行政改革という名の省庁合併など、政策や統治主体の質の劣化を量的拡大で補うという対応は各所に見られた。
未曾有の人気の中で登場した小泉政権に唯一功績があるとすれば、そうした量的拡大という弥縫策をやめ、意図していたかどうかはともかく、戦後システムの崩壊を加速させたことであろう。戦後システムはここまで空洞化しているということを、彼は国民に知らしめたのである。

●官僚の劣化も、この十年で明らかになった。九〇年代中頃に続発した当時の大蔵省、厚生省のスキャンダルによって官僚の威信は地に落ちた。特に興味深いのは、最近裁判所がいくつかの事件に関して行政の誤りを認定し、日本官僚制の特徴であった無謬性神話(官僚は絶対に間違ったことをしないというドグマ)がその面からも否定されている点である。水俣病関西訴訟では、最高裁判所が水俣病に関する国の責任を明確に認定した。また、高裁、地裁のレベルでは、ダム建設にともなう灌漑事業の事業認定や高速道路の建設計画決定の手続きにおいて行政に違法行為があったという判決が出された。日本の官僚制は、政策は誤りうるという前提で自己修正の能力を持つという文化変容を迫られているのである。長い間絵に描いた餅であった三権分立、とりわけ司法による行政へのコントロールが、官僚に対する風当たりが強まる中で、ようやく実質化しようとしているということもできる。

●日本において、無際限の対米追従以外のシナリオを書くに当たって、知的な蓄積は存在しない。外務官僚のほとんどはアメリカしか見ていない。現実的な政策提言ができるシンクタンクも日本にはない。その意味で、説得力のある選択肢をすぐに提示することは難しい。要は、政治的意思の問題である。まずは、民主主義において国民が選択した政策はアメリカといえども認めざるを得ないという当たり前の現実をもとに、アメリカのご機嫌をそこねたら日本は終わりだというマインドコントロールを解くことから始めなければならない。

山口教授の絶望と怒り・・・そして希望が見えるような論文です。

今年は戦後60年ですが、次の10年後には“戦後○年”という言い方はしないだろうと山口教授は言っています。
そうかもしれないが・・・
個人的ではあるけど、満州事変のあった昭和6年あたりから現代史のイメージを造っているので(団塊世代としては)、いつまでたっても戦後で数えるかもしれない。

山口二郎オフィシャルホームページ を覗いてみたら、「論座この十年の日本政治」としてこの論文が載っていた。せっかく雑誌から転記したのに・・・・・ま いいか。


けれど 腑に落ちたままで、安全弁が吹いたままでは山口教授の期待にそえないでしょうね。





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Last updated  2005.01.23 11:59:10
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Re:小泉政権唯一の功績(01/21)  
苺1500  さん
山口氏のような明晰な方がきっと他にも大勢いらっしゃると思います。政治やは自らの不明を理解してシンクタンクとしてこれらの人々を組み込んだ政治への提言集団を作るべきだと思います。 (2005.01.22 14:39:40)

Re:小泉政権唯一の功績(01/21)  
巴里雀  さん

Re[1]:小泉政権唯一の功績(01/21)  
Mドングリ  さん
苺1500さん
>山口氏のような明晰な方がきっと他にも大勢いらっしゃると思います。政治やは自らの不明を理解してシンクタンクとしてこれらの人々を組み込んだ政治への提言集団を作るべきだと思います。
-----
<そうですね。
小泉さんの唱える「郵政民営化」にしても・・・
そのスローガンの方向は合っているにしろ、落とし所を族議員と官僚に任していたら、戦後システムが醜く生き残ることになると思います。
言い出しっぺは責任を持って、戦後システムの崩壊させてほしいですね。 (2005.01.22 20:21:13)

Re[1]:小泉政権唯一の功績(01/21)  
Mドングリ  さん
巴里雀さん
>二郎さん高校時代のクラブ(山岳部)の一つ先輩なんですよ。
ほんとこんな方が先輩だなんて誇りです。

<そうなんですか。すごーーい!
なんという高校なんだろう?

>だいたい岩波で本出されてますけど、最近の郊外型書店では新書さえ見ないですもんね。
-----
<欲しい本は都心の本屋とか図書館でしか見当たらないし、ネットで購入するほうが簡単みたいですね。
(2005.01.22 20:26:34)

Re:小泉政権唯一の功績(01/21)  
政治家のなかで、先の見通しをたてられ、今をきわめて冷静に判断できる人がいないものでしょうか。さらに言えばいないのなら、そうした判断ができる方の知恵が生かせるシステムがあるといいですね。 (2005.01.23 21:33:05)

Re[1]:小泉政権唯一の功績(01/21)  
Mドングリ  さん
カーペントリーさと森さん
>政治家のなかで、先の見通しをたてられ、今をきわめて冷静に判断できる人がいないものでしょうか。さらに言えばいないのなら、そうした判断ができる方の知恵が生かせるシステムがあるといいですね。
-----
<小泉さんはポピュリズムの何たるかもよく掴んでいると思うし、見通し、判断はわりと鋭いと思います。
しかし、与野党の誰が首相になっても官僚の抵抗を排してその政策を実行するシステムが無いように思います。
(2005.01.23 23:28:16)

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