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2011.04.10
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カテゴリ: カテゴリ未分類
「福島原発事故で浮上した未来の原発」というサブタイトルの記事があり、中国科学院は、「トリウム溶融塩炉システムを選択した」と述べているそうですね。
元エンジニアの大使としては興味深いが、リタイヤ後ともなると世の流れに疎くなるものです。

4/7 さよならウラン、こんにちはトリウム より
 3・11震災発生までは、中国科学院の発表に対して世界のメディアのメインストリームはほとんど反応しなかった。しかし、3・11以後は変わった。

 日本に設置されている固形燃料ウラン原子炉は時代遅れの技術であり、より安全でかつコストの安い、全く異なった種類の核エネルギーによって置き換えられ、次第に消えていくだろうといった議論がここ数年の間に始まっていた。それが、トリウム液体燃料原子炉である。
 トリウムは連続的にウラン233を作ることによってトリウム自身の燃料を生み出し(=増殖させ)、同じ量の燃料からウランの約90倍のエネルギーを生み出すことができる。ウラン233の核分裂反応によってプルトニウムその他核兵器製造原料を発生することがない。トリウム溶融塩炉方式では、燃料が最初から溶融しているのだから、燃料棒のメルト・ダウンということはあり得ない。そして、核反応は冷却に従って減速される。

 新しい技術は、常に完成するまでに成熟したライバル技術と格闘することになる。しかし、トリウムのライバルであるウランはすでにコスト面で沈没した。


「核兵器生まぬトリウム炉の検討を」 を読むと、かなり期待できる原発であるが・・・・
兵器転用がきかない平和的な原発ということで、アメリカの選択から漏れたのかもしれないが(それは、大使の思いすごしか)・・・・
日本の選択から漏れているのは、現在運用している軽水炉システムの他に手を出す余裕がないだけかもしれない。

「アメリカが出し抜かれた」というセンセーショナルな記述があるが、中国が絡むとなると・・・
最近、世界で顰蹙を買っている中華の民の「資源の囲い込み」がクローズアップされます。

3/3 中国が独占意欲「トリウム原発」とは より
 去る1月25日、中国科学院(the Chinese Academy of Science=CAS)がショッキングな公式発表を行った。
 中国の“戦略的・先導的科学技術特別プロジェクト”としてトリウム溶融塩原子炉の開発プログラムを実施するということだ。

 現在の原子力エネルギーシステムはウラン-235 を燃料としている。その埋蔵量は少なく、石油・石炭など化石燃料と同時期に枯渇が懸念されている。
 わが国はトリウム資源大国。1000年にわたって枯渇の心配がない。(世界のトリウム資源はウラン資源の約4倍)

 この方式は、核燃料(トリウム-232)をフッ化物にして、フッ化物塩からできている溶融塩に溶解した状態で燃やす。地殻の中のマグマに少し似ていて、“ストーブ”の中で燃え続け、絶えず巨大なエネルギーを出す。液体燃料の原子炉ということがほかの原子炉と違うところだ。

 その特徴は構造が簡単で、長期連続運転が可能で、燃料の“雑食性”が強いなどの利点がある。しかも、小型かつ精巧に作ることができ、一定量の核燃料を装入すれば数十年の安定運転ができる。さらに、理論的に、核廃棄物は現在の技術による原子炉の1000分の1しか発生しない。次世代原子炉は世界で研究開発中であるが、我が国がトリウム溶融塩炉の研究を今始めれば、おそらくすべての知的所有権を獲得することになる。

 これまで人々は、“核”に言及すると顔色が変わる。広島・長崎の原爆、チェルノブイリ原発事故など悪夢のように人類の歴史に刻まれている。しかし、トリウム原子力は平和の象徴で、人類を新しい紀元へと導いてくれる。伝統的な原子炉で発生した核廃棄物の中には核兵器に使われるプルトニウム-239が多く含まれるため、核拡散のリスクにつながる。“新しいストーブ”でトリウム-232を燃やすと核燃料としてのウラン-233を出すと同時に不純物としてウラン-232 も出るが核兵器には利用できない。

中国がこの原発を開発する動機が、知的所有権と資源の囲い込みにあることが釈然としないし、手放しで喜べないですね。

平和的な原発ということだが、今となっては繰り言になるかもしれないが・・・・

原子力潜水艦の推進動力には加圧水型原子炉が採用されているが、アメリカはその原子炉を商用発電に取り入れた。(英断というか大胆というか)
軍事技術であれば、多重防護を必要とする原子炉を採用することにためらいはないのでしょうね。

原子力潜水艦
溶融塩原子炉
福島事故を受け、原発大国・中国はどう動くか





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Last updated  2011.04.11 08:18:38
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