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2013.05.11
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購入して5日たつが、『「近くて遠い国」でいい、日本と韓国』を読み終わりました。

で、この本から興味深いところを紹介します。
呉さんが韓国語における日本語の痕跡を指摘してるが…
まさか訓読みの日本語が、音読みを通じて韓国語に生きているとは驚きました。

呉さん談(p80~81)
 韓国では日本語のように、漢字の音読みと訓読みの二通りを使い分けることもないし、西洋渡来の言葉をカタカナで表し、固有語ひらがなで表すようなこともできません。また漢字語とは言っても、中国語だけではなく日本語が相当に多く含まれてもいます。和製漢語(漢語には存在しない西洋の事物を翻訳するために数多く創造された)がずいぶん多いのです。
 そういう言葉もみんなハングルで音読みされますから、使っている韓国人のほうでは、どれが中国から来たものなのか、日本から来たものなのか、西洋から来たものなのか、あるいは本々の固有語なのか、だんだんと区別がつかなくなってしまうのです。「割引」は和製漢語ですが、これを音読みすれば「カツイン」となります。そんな言葉は日本語にはないですが、韓国ではこれを音読みして「ファリン」として導入しています。多くの韓国人はそれを固有語だと思っていて、まさか和製漢語だとは知らないのです。
 また「大売出」が韓国語に入るときには「おおうりだし」で入るのではなく、「ダイバイシュツ」の韓国式の発音で「テメチュル」と入るわけです。なぜ安売りセールのことを「テメチュル」と言うのか、私にしてもそれが「大売出」の音読みだとは、考ええたこともありませんでした。その由来も知らずに使っているわけです。
 また、渡辺さんが「かくて歴史は始まる」(クレスト社)で指摘された、日本人が作った西洋語の訳語である「哲学」も「科学」も「資本主義」も「共産主義」も「帝国主義」も、みんな韓国で使われています。


呉さんは、4月発刊のこの本の「あとがき」で朴クネ大統領の反日スタンスを見定めています。
そこまで言って良いんかい?と心配するほどであるが・・・・

呉さんのあとがき(p282~283)より
 2013年3月、韓国では朴クネ政権が発足した。韓国が今後、どのような政策運営を行うかはいまだ不明だが、日本のメディアのほとんどは朴クネの大統領就任を好意的にみた。「日韓関係は改善が期待できるに違いない」と。
 その大きな要因は、父親の朴チョンヒ元大統領が、日本の陸軍士官学校を卒業しており、63年に大統領に就任後、65年には日韓基本条約を締結して日本との国交回復を果たしたことにあるだろう。この経験から、父親は「親日的だろう」とイメージし、娘の朴クネにそれを重ねて期待するのだと思う。
 だが、これは大きな勘違いである。朴元大統領は16年ものあいだ政権を握り、いわば独裁主義を採ってきたが、韓国ではこの時代に最も強烈な反日教育が行われたのである。たしかに朴元大統領は、個人的には日本が好きだったかもしれない。だが、国内では反日教育を徹底させ、それによって、韓国人の反日感情をが確固たるものとなり、現在に至っているのである。娘ということをいうならば、彼女は当時の一般の韓国人同様に、朴政権による強固な反日教育を受けた世代の一人である。これまでの発言からしても、独自の思想性はまるで見ることができない。そのことをはっきりと押さえ、今後の日韓関係を見定めていかなくてはならないだろう。


ところで、7日のオバマ大統領との会談で、朴クネ大統領は日本の歴史認識について言及し、米からの圧力に期待する旨、表明しましたね。
安部さんの突出する歴史認識もやや危ない感じがするが、禁じ手を弄するような朴クネ大統領にも驚いた次第です。
首相歴史認識 米が懸念 「東アジア混乱」「米国益害する」 に見られるように、情報戦に関しては韓国に遅れをとった感があります。



【「近くて遠い国」でいい、日本と韓国】
韓国

渡部昇一×呉善花著、ワック文庫 、2013年刊

<「BOOK」データベースより>
そうだったのか、韓国人の反日感情。日本は無理して韓国と仲良くしなくてもいい。“君子の交わりは水の如し”、淡々とむしろ突き放したような関係でよい。
【目次】
第1章 日本と韓国は「近くて遠い国」が健全な関係だー中国を父、日本を弟と思っている韓国人/第2章 韓国と韓国人はどこまで変わっていけるのかー反日教育がもたらした大きな弊害/第3章 日本と韓国の決定的な差はどこにあるかー王家が絶えていない国と絶えた国/第4章 「呉善花非実在説」のミステリーーインテリならば母国を非難しない/第5章 古代史論争の最重要ポイントを点検するー「古代日本人の90%以上が韓半島人」という主張/第6章「積み重なる文化」と「古いものを捨て去る文化」-アイデンティティが揺るがないからルーツが語れる日本人/第7章 ウリ民族の排他的な集団主義ーアメリカで分散する日本人と集中する韓国人/第8章 原始の尻尾がついている日本の自然主義ー韓国で見えにくくなった美学が日本で生きている

<読む前の大使寸評>
これでもか!とばかり刊行される嫌韓本の1冊かなと思い、本屋で立ち読みしたのだが・・・
仕事柄、韓国と関わってきた大使としても、お二人が説く「近くて遠い国でいい」というスタンスが良いのではないかと思った次第です。

rakuten 「近くて遠い国」でいい、日本と韓国


呉善花さんはどんなかな?1


<補足説明>
韓国における漢字追放の経緯について 韓国が漢字を復活できない理由 より引用します。

<朴正熙は、なぜ漢字追放に踏み切ったのか>p52~54
 ここで、ハングル派の言い分にも、耳を傾けてみよう。たしかに、ハングル派の努力によって、ハングルは、韓国社会に定着している。韓国は、日本と同様、識字率の高い国だが、日本時代の初等教育の普及と、ハングル教育に負うところが少なくない。ハングル派の言い分は、要約すれば、漢字論者への反論である。
「ハングルは、韓国語の表記に適している。また、文字の機械化にも適している。それにもかかわらず、せっかく定着しているハングルに、漢字表記を加えることは、歴史の歯車を元に戻すようなものである」と、言うのだ。
 これに対して、漢字混用論者は、こう主張する。まるで人体実験のように、韓国語の70%を占める漢字語を排斥した結果、相当数の教養欠落者を出した。教育効果を増進する漢字を、ただちに復活すべきである。
 その後も、折に触れて、日本時代の教養を有する知識人たちは、ハングル至上主義による知識、教養の低下を憂え、漢字復活を建議し続けた。中には、漢字復活を訴え、ハングル至上の国粋派の指弾を受けて、大学の職を追われた教授すらあった。
 韓国中興の祖とされる朴正熙大統領は、いわゆる第三共和国の一時期(1968~72年)、教育カリキュラムから、漢字を追放した。大邸師範学校を卒業した朴大統領自身は、必ずしもハングル至上主義ではなかったのだが、日本統治時代に奨励された漢字・ハングル混じり文が、いわゆる日帝のシンボルとして槍玉に挙げられたのである。
 朴大統領は、日本の軍歴を持ち、日本寄りと見做されることも少なくなかった。朴大統領は、国民の大反対を押し切って、日韓基本条約を締結した。国民のポピュリズムに迎合しない姿勢は、高く評価されるべきだが、その代償のように漢字がスケープゴートにされたわけである。








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Last updated  2013.05.11 07:49:52
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