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2014.12.02
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カテゴリ: アート
朝日の文化欄で「はじめての藤田嗣治」を見つけたが・・・ええでぇ♪

日本画壇からは冷たくあしらわれ、フランスに帰化した藤田であったが・・・
日本での評価が落ちたわけではなかったようですね。

藤田


はじめての藤田嗣治 より
 おかっぱ頭にヒゲと丸眼鏡の奇抜な外見と、美しい乳白色の裸婦像が印象的な画家、藤田嗣治(つぐはる)(1886~1968)。パリでの成功は一見華やかだが、戦争の影と歩んだ人生でもあった。

 「ふらんすへ行きたしと思へども/ふらんすはあまりに遠し」と萩原朔太郎がうたった1913年、藤田は26歳でパリへ渡った。

 ピカソが活躍し、シャガール、モディリアニら様々な国の画家が個性を競う「エコール・ド・パリ」の時代。初めて見る前衛美術に驚きつつ、交流を深めた。

 渡仏翌年には第1次世界大戦が勃発する。創作でも私生活でもフランスに根を張る努力の結果、西洋の画家と対等に渡り合い、美術史に名を残す成功を収めた。

 他人の手法の「反対反対と狙って」(『腕〈ブラ〉一本・巴里〈パリ〉の横顔』)、和と洋の融合に行き着いた。日本画の面相筆で細い輪郭線を描く。透明感のある下地をつくり、浮世絵のように下地をあえて残して、肌として見せる。それが20年代以降、藤田の代名詞「乳白色の下地」となった。

 私生活では、日本に残した妻と離縁してフランス人画家と結婚。奇抜な扮装で舞踏会に出没し、目立つおかっぱ頭やヒゲも手伝って社交界の花形となった。

     *
 裸婦の代表作の一つ、22年の「ジュイ布のある裸婦(寝室の裸婦キキ)」。画家の奈良美智さん(54)は20歳の時、パリの市立近代美術館で見た。「どっしりと量感を持ちつつ、繊細で気品があり、価値あるものという光を放っていた。習っただけの西洋絵画ではない独自のスタイルがあった」

 藤田は下地の作り方を隠していたが、近年は研究が進む。

 00年に調査した東京芸術大の木島隆康教授によると、下地の上層は鉛白(シルバーホワイトの絵の具)とカルシウム化合物の混合。さらに、ベビーパウダーなどに使われるタルク(滑石粉)をこすりつけて風合いを出していた。土門拳が撮った藤田の写真に「シッカロール」の缶が写っていることが、タルク使用の傍証となった。

     *
 29年の世界恐慌を機に、16年ぶりに帰国。日中戦争、次いで太平洋戦争が始まると、軍部の要請で戦線を取材し、戦争画にのめり込んだ。そのため、後に戦争責任を追及されたが、単純な戦意高揚と思えない作品も。例えば43年の「アッツ島玉砕」。暗い画面に敵味方も生死もわからない兵士が折り重なる。

 大原美術館(岡山県倉敷市)の林洋子・特別研究員は「記録や報道を超えて普遍性を備えた芸術」と評価する。「反戦・厭戦画とみる人が増えた。新たな視点での審判が待たれます」

 終戦後は妻・君代と渡仏して仏国籍を取り、カトリックに改宗。戦争協力者扱いされ、故国に絶望したという見方もあるが、林さんは「フランスへ戻りたい気持ちは絶えずあったのだろう」とみる。

 晩年は世間と交流を絶ち、空想上の子供の絵と宗教画に没入した。激動の人生の終わりに、愛らしいもの、聖なるものに心ひかれたのだろうか。(安部美香子)

 <読む> 人物を知るには自筆エッセー集『腕一本・巴里の横顔』(講談社文芸文庫)、近藤史人『藤田嗣治「異邦人」の生涯』(講談社文庫)を。絵を見るには、林洋子・内呂博之『もっと知りたい藤田嗣治生涯と作品』(東京美術)は代表作を網羅。作品と時代に踏み込むには、林洋子『藤田嗣治作品をひらく』(名古屋大学出版会)が充実している。

 <見る> 東京・銀座のポーラミュージアムアネックスでは28日まで、「フジタ、夢をみる手」展(無料)を開催。「校庭」ほか第2次大戦後の子どもの絵など約40点を展示する。秋田県立美術館では来年1月18日まで、「藤田嗣治と土門拳の交差」展を開催。写真約50点、常設の壁画「秋田の行事」ほか油彩4点も展示する。

藤田

■いかに目引くか考えた 俳優・オダギリジョーさん
 来春完成予定の小栗康平監督の映画「FOUJITA」で藤田を演じます。藤田は絵、僕は芝居ですが、自己表現という点では共通点を感じる。自分を理解して、その自分を使って、いかに作品に投影するか。もっと言えば、自分をどうプロデュースするか。

 僕もアメリカで俳優の養成学校に通っていたころは、げたをはいたり、ランドセルをしょったりした。ビジュアル的な、日本的個性みたいなものを通して、自分をアピールしたかったんでしょうね。

 藤田の場合、世界中の画家が集まるパリの中で、注目されて初めて、作品を見てもらえる。みんなの目をいかに引くかを、すごく考えたんだろうなと思います。

 パリに行ったのは結婚後、20代後半ですよね。一人で行ってしまって帰って来ない。なぜ結婚したのかわからない。でも、絵に関してはとても真面目に向き合って、自信もある。夢も希望も、すべて絵を中心にあったのでしょう。

 なぜ戦争画を描いたのかは、一番ひっかかったところです。国に背くことは考えられない時代だったのと、それを利用して自分の表現の場を作ろうとしたのでしょうか。そういう藤田の太さ、強さを描き切れればいいと思います。


オダギリジョーが演じる映画「FOUJITA」は、個人的には必見でんな♪

オダギリジョー、日仏合作映画で初欧州 より
オダギリジョー(38)が、日本フランス合作映画「FOUJITA」(小栗康平監督、来年秋公開予定)に主演することが21日、分かった。1910年代後半からフランスで活躍した画家、藤田嗣治を題材にした作品。世界的にヒットした01年のフランス映画「アメリ」を手掛けたプロデューサーが本作を担当。オダギリの本格的な欧州進出をバックアップする。


この記事も 藤田嗣治アンソロジー に収めておきます。





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Last updated  2014.12.02 07:51:25
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