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2016.08.09
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カテゴリ: 中国
図書館で『中国壊滅』という本を手にしたが・・・・
著者は、2009年に『本当にヤバイ!欧州経済』を出版し、欧州危機を言い当てたそうです。
つまり、この本が説くように中国経済は本当にヤバイということのようです。



中国

渡邉哲也著、徳間書店、2015年刊

<「BOOK」データベース>より
中国経済はついに限界点に達して混乱と大崩壊が始まった。覇権主義へと暴走する中国に、着々と包囲網を狭める日本。欧州危機を当てた著者が、今後の中国と世界情勢の変化を完全分析!

<読む前の大使寸評>
著者は、2009年に『本当にヤバイ!欧州経済』を出版し、欧州危機を言い当てたそうです。
つまり、この本が説くように中国経済は本当にヤバイということのようです。

rakuten 中国壊滅


結論のようなあたりを見てみましょう。
p199~203
<中国にはなぜ未来がないのか>
 本書の最後に、ここからは今後の中国について語ろう。
 日本の高度成長期、日本人には夢があった。「鉄腕アトム」で描かれたような未来都市を想像し、将来は明るいと感じていた。だが、現在の日本はある意味で、すでにその未来を達成してしまった。

 1980年以前には海外旅行に行く日本人は非常に少なかったが、バブル景気によって海外旅行者が急増し、世界各地でブランド品を買い漁る日本人が話題になったものだった。
 つまり、現在の中国とほとんど同じような状況だったわけだ。

 戦後の日本は、欧米に追いつけ追い越せを目標にやってきたが、バブル期には東京都の土地価格だけでアメリカ全土を買えるまでになり、実際に超えてしまったのだ。では、次にどうすべきなのか、日本人はその目標を見失い、壁にぶち当たった。

 ただ、日本が幸運だったのは、中間層が厚かったため、一定の所得があるうちに、この「燃え尽き症候群」に陥ったため、まだ余裕があった。

 しかし、中国の場合は、貧困層である農民が全人口13億人のうち9割を占め、中間層の厚みがない。そして、年金などの社会保障も、インフラ整備なども未完成のままで、すでに燃え尽き症候群に入りつつある。この先、何を中国人が求めるのかということが問題となる。

 日本では高度成長期の昭和30、40年代に公害問題が発生して、大きな社会問題となったが、原因がわかれば日本人は着実に対応策を考え、それらのほとんどはバブル前に解決できた。それが現在の日本の環境保護技術やフィルター技術などに繋がっている。

 しかし、中国はそのようなプロセスを一切踏んでいない。公称で世界第2位の経済大国ではあるが、悪化する公害へコストをかけることをせず、対策も進んでいない。

 2015年6月に、中国で遊覧船が沈没して多くの犠牲者を出したが、この遊覧船のように、見た目は一見豪華でも、中身は古いままというのが、現在の中国であるといえるだろう。

 中国の都市部には、3億人ともいわれる中高所得者がいる。すでに車も持ち、海外旅行も手に入れている。その一方で地方には、改革開放以前のほうがまだましだったと考えるような極貧の農民が9億人存在する。

 北京大学中国社会科学調査センターは2014年7月、格差の度合いを示す中国のジニ係数が0.73に達したと発表した。ジニ係数は0.4を超すと社会が不安定になり、暴動が起こる可能性が高まるとされている。

 そのような2極化のなかで、中国人としてまとまった「夢」というものが描けない状況に陥っているわけだ。

 中国は先進国の技術を摸倣してばかりいるわけだが、日本もかつては欧米の猿マネだと言われた。しかし日本はそこから基礎研究を始め、日本独自のさまざまなオンリーワンをつくり上げてきた。これが現在も日本の製造業が世界的にも大きな力を持つようになった原動力となったのであり、これがなければ、他の新興国などと同じような地位にまで陥っていた可能性がある。

 だが、中国にはこうした独自技術がない。すべてもらい物なのだ。これはある意味で、韓国のサムスンと同じ構造である。一時期、破竹の勢いだったサムスンも、スマートフォン市場での苦戦が伝えられるようになった。最新技術はアップルに押さえられ、下流の安い製品は中国の小米科技などに取って代わられようとしている。

 これは現在サムスンに起きていることだが、やがて中国が辿る道である。すでに軽工業品については、ベトナムやパキスタン、バングらディッシュ、アフリカなどに市場を奪われつつある。

 つまり中国は発展途上のままバブル崩壊を迎えてしまったわけである。日本でも、バブル崩壊時には建設中のまま工事がストップした建物があちこちに見られたが、現在の中国も、ゴーストタウン化している都市が多数出てきている。

 筆者は仕事上、海外にいる中国人と付き合うことも多いが、日本人に対してコンプレックスを抱いている者も少なくない。国(中華人民共和国)としての歴史が短く、お金は持っているがマナーの悪さが世界中に喧伝され、さらに密輸や不正行為も多いため、空港のゲートでは、日本人ならほぼフリーパスのところ、中国人はすべての荷物から身体検査までされる。そういう実態があるため、日本や欧米に対するコンプレックスが非常に強いのだ。

 このコンプレックスの裏返しが、習近平の毛沢東主義、あるいは彼が唱える「中国の夢」という膨張主義なのだろうが、中国人自身が本土から欧米に逃げ出している状況で、誰も中国に夢を見ておらず、アメリカン・ドリームのような憧れるものもない状況で、そのようなものが実現するとも思えない。

 仮に中国がさらなる発展を遂げ、国民の大半が中間層になったとしても、地球には13億人の中間層を満たすだけの資源がない。中国人すべてがいまの日本人と同様の生活を行えば、世界の資源も食料もあっという間に枯渇するだろう。

 現在の中国で発展の恩恵を受けているのは最大でも都市住民4億人(都市戸籍)にすぎない。残りの9億以上の農村部住民(農民戸籍)までが都市部住民と同じ生活をする余地はすでにない。人が生活するうえでの水も空気も限界に達しているのである。この状況でどのように発展するというのであろう。






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Last updated  2016.08.09 03:08:14
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