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2016.09.20
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カテゴリ: 中国
図書館で『中国壊死』という本を手にしたのです。
あまた出てくる嫌中本には食いつかないようにしているのだが・・・
目次にもある「いやでも中国人と戦う時代」なんかを見ると、つい手が出たのです。



中国

宮崎正弘, 宮脇淳子著、ビジネス社、2015年刊

<「BOOK」データベース>より
転んでもただでは起きない嫌われ者の中国人が雪崩込む!歴史捏造と漢字支配の恐怖。いやでも中国人と戦う時代がやってきた!
【目次】
第1章 強盗国家の常識/第2章 漢字支配と歴史捏造の実態/第3章 中国を動かす客家コネクション/第4章 中国は大分裂するのか/第5章 「習王朝」権力闘争の行方/第6章 経済大崩壊の末路/第7章 いやでも中国人と戦う時代

<大使寸評>
あまた出てくる嫌中本には食いつかないようにしているのだが・・・
目次にもある「いやでも中国人と戦う時代」なんかを見ると、つい手が出たのです。

rakuten 中国壊死


最初に宮脇淳子さんの「まえがき」を、見てみましょう。
p3~6
 『真実の中国史』で、私はこれまで通説とされてきたことがいかに誤りであったかを、いろいろあけすけに書きましたが、なかでも注目を浴びたのが、孫文がじつは大言壮語の大嘘つきで、どのようにして日本と日本人を裏切ったかを暴露したことです。だから、この本を台湾人が翻訳したいと言ってきたことにビックリしました。

 孫文を国父と仰ぐ台湾人の人までが、本当の中国史を知りたいと思うようになったということは、まことに喜ばしいことです。台湾で繁体字本が出さえすれば、香港はじめ、大陸の知識人も必ず読むことでしょう。政府のみならず、中国人が書くことがいかに嘘ばかりかということは、中国人すべてが自分たちでも自覚していると思うのです。

 右の本が、1949年の中華人民共和国誕生で終わっているのは、私は中国現代史の専門家ではなく、中国共産党の真実の歴史を書くことはとてもその任ではないと思ったからです。私の専門はモンゴル史で、なかでも、17、18世紀に中央アジアを席巻し、清朝とロシアに脅威を与えた最後のモンゴル遊牧帝国ジューンガル史で博士号を取得しています。それでもモンゴルに関係のあることは何でも調べているうちに、満州史や朝鮮史に興味が広がり、19世紀末から朝鮮や満州に深く関係した日本の近現代史にも首をつっこむことになりました。もともと東洋史学科の出身ですから、シナ通史にも普通の人よりは詳しいつもりです。
(中略)

 中国の文化やその他の諸事情に関する宮崎先生の見方は、私と完全に一致します。意見が不一致で激論になる部分がなかったことが、読者にとっては残念なところかも知れませんが、中国に対するわれわれの見方は、一般の日本社会ではまだまだ少数派ではないでしょうか。でも、中国の将来を考えるとき、このまま無事で行くわけがないと思います。中国に大波乱が起きたとき、日本人はどのような覚悟で対処すべきかを、日本人全員に考えてほしいと思うのです。

 宮崎先生に現代中国について教えていただいた私の結論は、「真実の中華人民共和国史」を書くことは当分無理ということです。なぜなら、中国人の出す統計が嘘ばかりで、書いたものの中に真実がないのに、そんなものを史料として、どうやって真実の歴史が書けるでしょう。歴史学というものは、ものごとが終わったあとで結果から遡って因果関係を明らかにする学問であって、進行している最中のことを描写できるものではないからです。


お二人の対談で、内モンゴル自治区のオルドスあたりの歴史とか、漢族が思い描く「中華」の概念を見てみましょう。
p23~27
<名前を漢字で書けばすべて「中華民族」>
宮崎: 内モンゴルにはチンギス・ハーン陵がありますね。中国の内モンゴル自治区のことで、モンゴル人はあくまで「南モンゴル」と言ってますが。

宮脇: オルドスですね。黄河の屈曲のなか。オルドというモンゴル語は帳殿(巨大なテント)のことで、チンギス・ハーンが死んだあと移動式の御陵となり、それを祀る遊牧民と一緒に黄河を越えて南下したので、あの土地をオルドス(オルドの複数形)と呼ぶようになったのです。中国が固定式の建物にしてしまいました。
宮崎: パオトウ(包頭)からオルドスへ行ってオルドスの南に、世界でも悪名高き百万人の幽霊都市がある。カンバシ新区という。そこからさらに15キロぐらい南なんでうよ、砂漠の真ん中にチンギス・ハーンの墓陵と称するものがあって、山のように中国人観光客が観にきている。それでね、非常に不思議に思ってそのへんにいた中国人にこう質問しました。「これは異民族がお宅を支配したんじゃないの、それなのに漢族であるあんたたちが異民族の英雄を尊敬して御陵にしているわけですね」。すると「あれは中華民族だから一緒なんだ」と答えた。

宮脇: チンギス・ハーンは中国の英傑にされています。なぜなら名前が漢字で書いてあるから。それから孫のフビライが建てた元朝の太祖と死後に呼ばれた。元朝はシナ王朝の一つで、その創始者だからいいんだ、と。もう一つは、モンゴル族はいま現に中華民族だからという理由です。

宮崎: チベットも中華民族。

宮脇: そう、黄帝(中国の伝説上の帝王)の子孫という神話を根拠としています。

宮崎: だから55の少数民族が全部中華民族にされたわけだ。漢字の読み書きもできない民族まで。それなら、中華民族とはいったい何ですか、と質問したら答えられない。当たり前で、文化人類学的にはない民族名だからね。言ってみれば架空の民族でしょう。話をもとに戻すと、要するに中華民族のなかに異民族の英雄もひっくるめちゃったから、チンギス・ハーンが中国でも英雄になっちゃった。これって史実的にもずいぶんと飛躍している。

宮脇: しかもいちばん遠いヨーロッパまで攻めた英雄です。

宮崎: ヨーロッパのどこ行っても、ハンガリーへ行っても、ヒト、モノ、カネを掠奪して、ウィーンの手前まで行っていますからね。もしウィーンを取っていれば、いまのヨーロッパの言語というのは、義務教育がモンゴル語だったかもしれない(笑)。

宮脇: 当時はまだモンゴル語はありませんでしたけれど、オゴデイ・ハーンがお酒を飲み過ぎなければ(モンゴルにいたハーンが酒の飲み過ぎで急死したので、遠征軍は引き揚げなければなりませんでした)、モンゴル軍は絶対フランスまで行って、ドーバー海峡まで間違いなく達しています。

宮崎: ユーラシアをあちこち旅行していますと、ああ、ここまでチンギス・ハーンが来たのかかって、驚きます。

宮脇: 宮崎さんはこのあいだコーカサスへいらしたし。

宮崎: コーカサスにも、ここまでモンゴルが来たって跡、たくさん残ってましたよ。

宮脇: 1部隊が別動隊としてコーカサスを走り回っています。だからモンゴルとの混血も非常に多い。それから、じつはコーカサスの部隊を内モンゴルへたくさん移住させています。

宮崎: そうでしょ。だってウイグルがそうだ。中国のいう「新疆ウイグル自治区」にはかなりモンゴル人を強制移住で入れているでしょう? いちばん移されたのは満州族だけれど。

宮脇: いえ、ウイグルはモンゴル人が入る以前からもともとコーカソイドです。ヨーロッパ系の人はあのあたりから出発して西に行っています。だからとても古い古墳から、コーカソイドのミイラが出てくる。別にヨーロッパ人が入ってあの顔になったのではなくて、もともといた人たちの上に、東のモンゴロイドがかぶってそうなった。

宮崎: それを言いだすと、2600年前の孔子様は山東の人だけど、あの同時代の人骨をいまDNA鑑定するでしょ、そしたらこれ人種的に漢族ではない。背が2メートル近くあって、目がブルーで、ぜったい漢族じゃないっていう判定も出ています。

宮脇: 陸続きというのは、移動がけっこう簡単で、だから文化的にも、都市国家も中近東のほうが古いから、西方からシナに伝わったという研究もあるんです。人は絶えず移動していました。アジア人種とかヨーロッパ人種というのは後世に言い出したことで、「いったいどの割合で」と言わなければいけないぐらい、じつは混血が盛んで、モンゴル時代はもちろん、東の人も西に行ったし西の人も東に来ているのは間違いないです。

宮崎: そのころから、シルクロードはあっただろうしね。アゼルバイジャンやグルジアの各地には砦のようなキャラバンサライ(隊商宿)が残っています。

宮脇: シルクロードはうんと古くからラクダで行きますけど、紀元前1000年に騎馬が誕生した北のほうは人が馬で移動していました。

宮崎: 中国だって西夏のあった寧夏回族自治区とか、青海省あたりに行くとだいたい砂漠ですよ。日本人がよく行く敦煌なんて、真冬は半年間雪に閉ざされるのに、夏行ったら砂漠でラクダがいる。だから漢族文化に何の関係もない地域だなっていうことがよくわかります。甘粛省の酒泉あたりが万里の長城の最西端です。

宮脇: でも、紀元前の漢の武帝も敦煌には馬を探しに行きました。だから漢字が伝わったところはみんな中国だって主張するんですよ。つまり、漢族とは人種じゃなく、文化概念なんです。漢字の「中華」も。

宮崎: 漢族というのも文化人類学的にいえばモンゴロイド系。漢族は文化概念だよね。

宮脇: そうなんです。出自はなんでもいいけれど、漢字さえ使えば漢族なんです。

宮崎: そもそも、歴代王朝にしたって、隋・唐は明らかに牧畜狩猟民族の鮮卑系です。なんで鮮卑系も漢族になったかというと、漢字を書いて中華料理喰ったから。もう、それで一緒に漢族に飲みこまれちゃった。

宮脇: その時代はまだ文字が漢字以外になかった。そのあといろんな文字が生まれて、いかにも日本人が言う「民族」に見えるけど、違う文字や言葉を持っている人たちも便利だから、当時の国際語である漢字を使うようになります。途中から漢字の名前に変えたことで、漢族にされた。

宮崎: 殷墟のある河南省安陽市に行った際に、甲骨文字の博物館を見たのだけれど、「ここから漢字になった」ということだけを強調していて、他の不都合な歴史はみんな外して展示してある。おしなべて向こうの博物館というのはそんなものなんだけれど、そういう意味でも、中国人の本質というか、歴史に対する解釈が非常によくわかるので、博物館の見学も面白いですよ。






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Last updated  2016.09.20 00:39:57
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