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2018.06.15
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カテゴリ: 気になる本
図書館で『僕たちの居場所』という新書を、手にしたのです。
内田樹、平川克美、名越さんという朋友が、現状の居場所やニッポンを語っているので見てみようと思ったのです。





内田樹, 平川克美著、KADOKAWA、2016年刊

<「BOOK」データベース>より
自分の居場所を見つけられない人が増えていると言われる時代、それぞれ違う立場で活躍してきた内田樹・平川克美・名越康文の朋友の3人が、自分らしさとは、つながりとは何かについて鼎談。昔話に花が咲いたと思ったら、話は思わぬ方向に…。叡智が詰まった言葉の数々にハッとさせられる1冊。

<読む前の大使寸評>
内田樹、平川克美、名越さんという朋友が、現状の居場所やニッポンを語っているので見てみようと思ったのです。

rakuten 僕たちの居場所論


朋友たちが嫌韓を語っているので、見てみましょう。
p184~187
好き嫌いと価値観の共有
平川: 名越先生に質問したいと思っていたんだけれど、同じように育って、同じような教育を受けて、普通に論理的な思考はこうだって知っているのに、たとえば新大久保で騒ぎ立てている在特会みたいな人たちが、どうして出てくるのかわからないんですよ。

内田: 俺も知りたい。

平川: どうにも不思議なんです。これは在特会のみならず、身近なところにたくさんいるんですよ。嫌韓って人が。

内田: 嫌韓ってどこから出てきたんだろう。

平川: 何か悪いことがあると全部あいつらのせいだ、みたいなね。

名越: そういう人が多いのは事実でしょうね。品のいい、コーヒー一杯1000円のような喫茶店にいても「えっ?」っていうような会話をしている人がいますから。

内田: それって、おじさんたち?

名越: おじさんが多いですけど、若い人たちもいますよ。

平川: それ以外のことでは、まったく普通なんですよね。

内田: その話だけそうなるんだ。諸悪の根源は韓国であるって・・・。

名越: これは僕の完全に先入観ですが、「子ども、早く産めよ」という議員の発言がありましたよね。そのことと、根っこはつながっていると思っています。普通の感覚だとその瞬間に「えっ?」っていうことが起こっているのに、あの人たちの中では「えっ?」っていう感覚ではない。そこの感性が途切れているんじゃないでしょうか。

内田: そういう人たちって、実は圧倒的多数が自分と同意見だと思い込んでいるんじゃないのかな。

名越: ええ。だから感覚的なところはありますよね。教育というよりはたぶん感覚的なところはすごくあると思う。

平川: たぶん、それが何かということがよくわからないと、たとえばヒトラーが優生学みたいなことを持ち出してきてユダヤ人を排斥するじゃないですか。それにみんな、わぁ~と乗ったわけですよね。結果的には。そのメカニズムって、よくわからない。

内田: よくわからないね。僕も反ユダヤ主義についてはかなり集中的に勉強したんだけど、結局のところどうしてある程度知性のある人が、ああいう妄想的な物語をころりと信じてしまうのか、今でもよくわからない。

名越: ほんと、わからないです。僕もヒトラーの本はだいぶ読みましたが、じゃあなぜそういう人が出てくるのかということについては、はっきりとした見解はないと思います。結果として、どちらにも、どこにでも権威主義的パーソナリティーはあるということがわかっただけですかね。

平川: 全体主義的な、悪魔的な人間にフォースを使われているわけですよ。

内田: 笑。

平川: これを言えば、こうなるよ、と。そのロジックはわかんないですよ。

名越: 彼らは、これを言うことを許されているという認識のもとで言っているんでしょうね。勇気を持って言っているというよりは、これを言うとついてきてくれるとか、保護されるという、所属要求の強いひとつのかたちであることは確かだと思います。

内田: わかっているのは、攻撃の標的になるのは社会的小集団で、どれほど攻撃しても有効な反撃がないという保証があること。

名越: ええ。

内田: だから、ヨーロッパにおけるユダヤ人と日本における韓国人というのは、社会的な立ち位地は近いと言えば近い。ひとつには外的な徴候から集団属性がわかること。名前が違うとか、住んでいるところがある程度限定されているとか。それから、ただでさえ差別されていて、ふだんはできるだけ目立たないようにしているので、反撃を手控えること。

 反撃することに対する自制が強く働いてる集団を捜し出して、それを攻撃するということはものすごく卑怯なやり方だと思う。反撃されるとわかっていたらやらないんだから。反撃されないという保証があるから、かさにかかって攻撃する。
 だから、あれは闘いじゃない。絶対反撃してこないということが保証されているからやるというのは、ほんとうに卑劣だと思う。

名越: 内田先生にお聞きしたいのは、ツイッターとかネット上では無記名でものを書くじゃないですか。そういうものがなくなって、みんな自分の名前を明かしましょう、というふうになったら、この嫌韓的なものっていうのは多少というか、かなり収まりますか? それとも全然収まらないですか?

内田: 多少は収まるでしょうけど。

名越: 僕も、かなり収まるような気がします。





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Last updated  2018.06.15 08:51:23
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