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2018.10.23
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カテゴリ: 歴史
図書館で『世界の眼でみる古墳文化』という大型本を、手にしたのです。
おお 国立歴史民俗博物館の企画展の公式図録ではないか♪
内容は画像が多くて、楽しめる資料になっています。国立という殻を梅棹さんが打ち破っていた伝統が、まだ生きているのかも。

とにかく、表紙のデザイン「眼鏡をかけた戦士の土偶」が斬新で、いいではないか♪






公式図録、国立歴史民俗博物館、2018年刊

<国立歴史民俗博物館>より
このたび、国立歴史民俗博物館(千葉県佐倉市)では、企画展示「世界の眼でみる古墳文化」を2018年3月6日(火)~5月6日(日)まで開催いたします。
日本列島には、3世紀中頃から6世紀までの約350年間、世界史的に見ても稀なスケールをもった先史モニュメントが築かれました。それは現代でも地域の景観を演出し、一部はいまだに国家的祭祀の対象となっています。

<読む前の大使寸評>
おお 国立歴史民俗博物館の企画展の公式図録ではないか♪
内容は画像が多くて、楽しめる資料になっています。国立という殻を梅棹さんが打ち破っていた伝統が、まだ生きているのかも。

rekihaku 世界の眼でみる古墳文化

仁徳天皇陵


日朝の墳墓を見てみましょう。とかく歴史を粉飾する大陸の歴史認識に惑わされないことが肝要であるが。

<ガラパゴス化する墳墓>
 日本列島で古墳が造られたころ、朝鮮半島でも墳墓が発達した。日本列島の古墳も含め、これら東アジアの墳墓は、たがいに影響しあって現れ、終始密接なつながりを保っていた。その中でも、日本列島の古墳の規模がとくに大きくなったのはなぜだろうか。その理由は、いくつか考えられる。

 第一は、朝鮮半島の墳墓は、中国に近い高句麗と百済では比較的小さく、そこから遠い新羅や伽耶で大きいことにヒントがある。先進社会から遠いほど墳墓が大きいというこの傾向は、文字による制度がまだ十分に社会に浸透していないところほど、知覚や感情、人の心にじかに訴えることによって王の偉さを演出するという素朴な社会の形が強く残ったと理解できるだろう。海を越えてさらに遠く離れた日本列島では、墳墓はいちだんと大きく造られたのである。

 第二は、に、朝鮮半島で発達した山城などの軍事施設がみられないことにヒントがある。陸続きでたがいに侵攻を繰り返していた高句麗・百済・新羅と伽耶諸国は、軍備にたくさんの資本や労力を投入する必要があった。かたや海に囲まれた日本列島では、はるかに多くの資本と労力を墳墓に集中できた。このような経済的余力が、日本列島の墳墓の巨大化を許したのである。

 第三に、日本列島の古墳時代に都市が発達しないことも、古墳巨大化の要因を考えるうえで重要である。都市経済が盛んになれば、王の手を離れて市場に流通する財や物資も増える。都市が未発達だということは、それらの流通を王たちが独占していたことを示す。王たちの手持ちの経済力の豊かさも、その墓を大きく造れる条件につながったのだろう。

 海で隔絶されていた日本列島の古墳時代には、城なし、都市なしの特異な歴史的環境が生み出されていたことはまちがいない。このような特異な環境のもと、ガラパゴス諸島の生物たちのように、墳墓はユニークな進化をとげた。それが巨大な古墳だったのである。


『世界の眼でみる古墳文化』1





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Last updated  2018.10.23 00:04:45
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