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2018.10.25
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カテゴリ: メディア
図書館で『偉いぞ!立ち食いそば』という本を、手にしたのです。
そば文化の伝統が生きている地域といえばトウキョウである。・・・
そのあたりを心して、ショージ君の立ち食いそば論を読んでみたい。





東海林さだお著、文藝春秋、2006年刊

<「BOOK」データベース>より
かけそば、チリチリ春菊天、つゆ浸しコロッケそば、サクサクジュクジュク玉ねぎ天…う、美味い!立ち食いそば@サポーターズのショージ君が挑んだ新境地。

<読む前の大使寸評>
そば文化の伝統が生きている地域といえばトウキョウである。・・・
そのあたりを心して、ショージ君の立ち食いそば論を読んでみたい。

amazon 偉いぞ!立ち食いそば


立ち食いそばから話題を変えて・・・
黒川伊保子さんとの脳科学的かつ言語学的対談を、見てみましょう。
p247~251
<ことばの不思議を尋ねてみたら>
■怪獣の名前がガギグゲゴなわけ
東海林: 黒川さんがお書きになった『怪獣の名はなぜガギグゲゴなのか』(新潮新書)を半年ぐらい前に読んだらすごい面白くて、ずーっとお話ししたいと思っていたんです。

黒川: ありがとうございます。

東海林: (付箋で膨らんだ本を取り出して)今日ね、ぼく、すごい勉強してきた(笑)。

黒川: わあ、そんなに分厚くなるまで。嬉しい! 恐縮です。

東海林: この本は、ひと言でまとめると「ことばの音の響きには潜在的に人の心を動かす意味がある」ということを物理学、人口知能、脳科学、言語学の知識を駆使して説明しているんですね。

黒川: はい。ことばには、私の造語で「サブリミナル・インプレッション」、潜在的な印象があると。

東海林: たとえば?

黒川: 簡単に言うと、サシスセソとかシャシュショのSの音には爽やかさを感じ、T音に確かさを感じ、H音で解放され、N音で鼓舞されるんですよ。

東海林: それは認知科学で「クオリア」と呼ばれているものに当るんですね。

黒川: 本にはそう書いたんですけど、あとになって「クオリア」ということばを使って、かえってわかりにくくしちゃったかなあと反省しているんです。

東海林: どの辺を反省しているんですか。

黒川: 「クオリア」というのは、すごく大雑把に言うと、ピアノのミの音を聴いたときとか、レモンの匂いを嗅いだときみたいに、聴覚や嗅覚の五感から脳に浮かぶイメージのことなんですね。だから、ことばの音を聴いたときのイメージを書いたと思われちゃったけど、違うんですよ。

東海林: そうすると、どういうことになるのかな?

黒川: 私が着目しているのは、音を出すときに口の中で起こる物理効果がもたらすイメージ。だから、音じゃなくて、喉や唇の力加減、息の流れ、唾の混じり方・飛び方なんかの物理効果が中心なんです。

東海林: Kの音を例に挙げると…。

黒川: 私たちはKの音を出すとき、喉の奥をクッと締めて、息を喉にぶつけてブレイクスルーしているんですね。そうすると、息が最速で抜けて唾と混じらないから、ことばの中で一番乾いていると同時にスピード感も感じる。

東海林: (確かめるように)カキクケコ…うん、そうですね。

黒川: さらに、締めた筋肉を戻すとき、喉の奥が丸くなるんですよ。だから、K音だけで、硬さ、スピード感、ドライ感、丸さの五つのイメージを小脳が受け取るんです。大脳系の処理よりずっと早く。

東海林: この本は小脳論ですよね。

黒川: はい、そうなんです。だから、「クオリア」みたいな既存の理論を持ち出すべきじゃなかったかもしれません。ちょっと自画自賛になっちゃうけど、考えたことがあまりも斬新だったんですね。

東海林: そうですよ。ことばの音にはもともと意味があるなんて、今まで誰も気がつかなかったでしょ。

黒川: あまり自然で誰も意識してなかったんですね。

東海林: 結論から言っちゃうと、黒川さんの理論では、何で男の子に人気がある怪獣とかの名前にはゴジラとかガメラとかガンダムとか濁音が入ってるんですか。

黒川: ブレイクスルー系のK、T、Pは緊張と放出の動作で出す音で、男性が整理的に持っている意識の質を刺激するんですよ。で、B、G、D、Zの濁音四音は、それにさらに振動雑音を加えて出す音なんです。だから、さらなる力強さと膨張感、飛び散る賑やかさが加わる。

東海林: うんうん。

黒川: つまり、射〇とか放尿の快感があるから、男の子は濁音が好きなんです。それで、怪獣の名前はみんな「ガギグゲゴ」になってるんですね。

東海林: ああー、わかりやすい。本にはそこまでハッキリ書いてなかったじゃない(笑)。

黒川: ちょっと科学っぽく聞こえるように、難しく言おうかなと思って(笑)。

東海林: しかし、何でこんな研究をしようと思ったんですか。
黒川: 私、昔からことばフェチなんですよ。小さな頃からずーっとことばには意味とは別に、音の表情があると思っていたんです。それで、今日はあったかいことばが欲しいと思ったら、ボーイフレンドに「今日、私のことホタルと呼んで」とか頼んで言ってもらってた。

東海林: 夢見る少女(笑)。

黒川: そういうことを人に伝えたかったんですけど、科学で伝えないとただのバカな女で終わってしまうから、口の中で起こっていることを物理的にものすごく細かく精査していって…。

東海林: 理論づけが始まった。

黒川: そうです。人にナメられないために。

東海林: アハハハ。それ、おかしいね。

黒川: 別に誰かに威張ろうと思ったわけじゃないんです(笑)。



ウン 思いのほかアカデミックな対談であり、ショージ君を見直したのです♪

『偉いぞ!立ち食いそば』4 :ショージ君の偉業発案時点
『偉いぞ!立ち食いそば』3 :『富士そば』の丹社長との対談(続き)
『偉いぞ!立ち食いそば』2 :『富士そば』の丹社長との対談
『偉いぞ!立ち食いそば』1





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Last updated  2018.10.25 22:11:16
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