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2019.01.16
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カテゴリ: 経済
『お金のために働く必用がなくなったら、何をしますか?』という新書を、読んでいるのだが・・・
この本はベ-シックインカム導入を題材にして、望まれる社会保障制度を論じているわけです。

・・・ということで、ベ-シックインカムについて集めてみます。

・「ベーシックインカム」実験 疑問の声も(2019.1.15デジタル朝日)
・国家で実験ベーシックインカム(2018.12月デジタル朝日)
・『お金のために働く必用がなくなったら、何をしますか?』(2018年刊)
・與那覇潤著『中国化する日本』(2011年刊)
・ミヒャエル・エンデ著『モモ』(2005年刊)


R1:『「ベーシックインカム」実験 疑問の声も』を追記

<「ベーシックインカム」実験 疑問の声も>
 大使は北欧の「ベーシックインカム」実験をフォローしているのだが、1/15デジタル朝日に最新記事が載ったので、紙のスクラップとともにダブルで残したのです。


「ベーシックインカム」実験 疑問の声も


 隣国フィンランドが模索するのは「ベーシックインカム(BI)」。生活保護のように特定の人が対象ではなく、すべての人に一律の現金を配る仕組みだ。

 「いまのシステムは、企業に勤めない人への支援が難しい。どんな手法が可能か、実験の一つ」と首相府のマルクス・カネルバ専門官は説明する。ランダムに選んだ失業者2千人に、月560ユーロ(約7万円)を無税で2年間支給。その間に就職しても支給を続け、収入申告などの手続きは不要だ。

 雇用が不安定でも、一定の収入が担保されれば、起業や新しい仕事にも挑戦しやすい。全員一律なので、申請や審査のコストも削減できる、といった狙いがある。

 BIには「働く意欲をそぎ、怠け者をうむ」という批判もつきまとう。今回の実験には、「失業者以外も対象にしなければ本当のBIとはいえず、人々の行動にどんな影響があるかの実験としても意味がない」(タンペレ大学のペルッティ・コイスティネン教授)と、BIを支持する専門家にも疑問の声がある。

 実験は昨年12月で終わった。対象者は「怠けた」のか。これから本格的な分析が始まる。

若者と社会保障 北欧の「全世代型」:中 2019.1.15

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<国家で実験ベーシックインカム>
 ベーシックインカムに関心があって調べていたのだが、およそ1年前の朝日新聞スクラップからフィンランドの実例を見つけたので紹介します。
(新聞からの転記になるが、転記すれば頭に入るというアナログ人間の大使でおます)


北欧フィンランドで、政府が無条件で一定額のお金を配る「ベーシックインカム」の実証実験が進んでいる。現状の失業保険などの社会保障制度が国民のニーズに対応できておらず、抜本的な見直しが必要ではないかとの問題意識からだ。導入には賛否があるが、欧州では他の地域でも実験を始める動きが続いている…

■月7.5万支給 職探し前向きに



 「自由を与えられた感じがします」。フィンランド西部ユルバ近郊の村で暮らすユハ・ヤルビネンさん(39)はそう言って喜ぶ。政府は昨年1月から2年間、25~58歳の失業者2千人を対象として、失業保険の代わりに、無条件で月560ユーロ(約7万5千円)のお金を給付する実験を始めた。ヤルビネンさんもその一人に選ばれた。

 フィンランドの失業率は8%台と高止まりが続く。政府の狙いは、ベーシックインカムの制度が失業者の働く意欲を高め、雇用増につながるかを調べることだ。政府の担当者によると、世界でも地方自治体レベルによる実験は過去にもあったが、国として取り組むのは初めてだという。

 ヤルビネンさんが経営していた窓枠の製造会社は6年前に倒産。5~16歳の6人の子どもを抱え、看護士の妻の収入に、子ども手当や月640ユーロ(約8万6千円)の失業保険を合わせ、計3千ユーロ(約40万円)の収入でギリギリの生活が続いた。1日8ユーロ(約千円)がもらえる教会の手伝いなどもしたが、地元に就職先がほとんどなく、再び起業を目指した。

 ところがネックになったのが失業保険だ。一定以上の所得があえwば、失業保険の受取額は段階的に減らされる。「売上高が少ないと、生活が苦しくなるだけだ」とあきらめていた。それが、所得に関係なく毎月安定して入るベーシックインカムに変わったことで、売上額の多寡を気にしなくていい。

 昨夏に手作り太鼓などを販売する会社をつくった。「試験期間の2年間で軌道に乗せて、税金もしっかり払えるようにして見せる」と意気込む。

 南部タンペレでIT企業で働き出したミカ・ルースネンさん(46)は、従来の失業保険だと、社会保険事務所に臨時所得の有無や求職活動の状況などを定期的に報告せねばならず、「政府にすべてコントロールされている感じがする」。ベーシックインカムなら「そのストレスから解放され、前向きになれる」と話す。

 自身もベーシックインカムを受けるジャーナリストのトーマス・ムラヤさん(44)によると、取材した実験参加者5人全員が「職探しに前向きになれた」と答えた。ベーシックインカムだけで生活するのは難しいため、「社会に出るのを後押ししてくれる」と言う。政府から無条件でお金をもらえることで、「怠け者になるのでは」との見方は当らないとの考えだ。

 政府は実験終了後、参加者から生活の変化などの聞き取り調査をする予定だ。社会保険庁事務所のマルユッカ・ツルネン部長は「現段階では一切評価していない」と話す。

■国の費用負担 課題
 導入を巡っては国内でも賛否が割れる。懸念の一つは費用負担だ。実験にかかるのは約2千万ユーロ(約27億円)。政府は当初1万人で計画したが、負担増への批判が出て規模を縮小せざるを得なかった。国全体に広げると、国内総生産(GDP)の約5%の費用が必要との試算もある。

 国と企業との責任分担を巡る懸念もある。フィンランド労働組合中央組織の労働政策責任者のピリヨ・バーナネンさん(45)は、政府がベーシックインカムで国民の所得保障に大きな責任を持つようになれば「企業が賃上げに後ろ向きになるなど、逆に不安定な仕事を増やすことにつながらないか」と心配する。

 一方、導入に前向きなタンペレ大学のペルッティ・コイスチネン教授は「新しい時代の社会保障の一つに解決策になれる」と話す。
(中略)
 コイスチネン教授は「不安定な仕事につく人が増えているが、今の制度では蚊帳の外に置かれている。そうした人のリスクを減らす制度になりうる」と話す。

ウン ニッポンでは拙速で新移民法案が決まったりするけど、北欧ではこんな地道な福祉制度の実験が行なわれているのか・・・国の規模の違いがあるが、政治の質の違いもあるんでしょうね。

この記事も一応 朝日のインタビュー記事スクラップR9 に収めておきます。

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【お金のために働く必用がなくなったら、何をしますか?】


エノ・シュミット, 山森亮著、光文社、2018年刊

<「BOOK」データベース>より
 2016年5月、スイス・ジュネーブの広場に巨大なポスターが現れた。そこには「What would You do if Your income were taken Care of?」(お金を稼がなくてよくなったら、あなたは何をしますか?)と書かれていた。

 これは、世界で初めてベーシックインカムを求める国民投票を実現させたアーティスト、エノ・シュミットらによる「世界最大の問い」だった。世界各地で導入の具体的な動きが広まるベーシックインカムは、社会や人間のあり方に何をもたらすのか。
 2017年4月に同志社大学で開催されたシンポジウム「エノ・シュミットと語るコモンズ、フェミニズム、ベーシック・インカム」をもとに、四人の執筆者が「世界最大の問い」を考える。

<読む前の大使寸評>
「お金のために働く必用がなくなったら、何をしますか?」と大きく問うた経済的コピーにひかれて中身をみたら・・・
ベーシックインカムにからむ本であり、つい衝動買いになったのです。

rakuten お金のために働く必用がなくなったら、何をしますか?

『お金のために働く必用がなくなったら、何をしますか?』2 :山森さんの提言
『お金のために働く必用がなくなったら、何をしますか?』1 :「働かざる者、食うべからず」ではないか?



【中国化する日本】
中国化
與那覇潤著、文藝春秋、2011年刊

<内容紹介>より
日本の「進歩」は終わったのか──ポスト「3.11」の衝撃の中で、これまで使われてきた「西洋化」・「近代化」・「民主化」の枠組を放棄し、「中国化」「再江戸時代化」という概念をキーワードに、新しいストーリーを描きなおす。ポップにして真摯、大胆にして正統的な、ライブ感あふれる「役に立つ日本史」の誕生!

<大使寸評>
歴史を今の政治経済にまで引き寄せる與那覇さんの着想が鮮やかであり・・・
それをまた、読みやすく書く文才が並の歴史学者と違うのかもしれませんね。

Amazon 中国化する日本

『中国化する日本』8 :郡県化する日本:真説政治改革p247~248、ベーシック・インカムをまじめに考えるp275~278

与那覇先生が、これしかないというベーシック・インカムであるが・・・・
too little too lateが信条ともいえる日本の官僚制度がベーシック・インカムを取り込むとはとうていあり得ないでしょうね。
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エノ・シュミットがミヒャエル・エンデ著『モモ』を引合いに出してベーシックインカムを語っているので、読んでみようと思うのだが。


【モモ】


ミヒャエル・エンデ著、岩波書店、2005年刊

<「BOOK」データベース>より
町はずれの円形劇場あとにまよいこんだ不思議な少女モモ。町の人たちはモモに話を聞いてもらうと、幸福な気もちになるのでした。そこへ、「時間どろぼう」の男たちの魔の手が忍び寄ります…。「時間」とは何かを問う、エンデの名作。小学5・6年以上。

<読む前の大使寸評>
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rakuten モモ





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Last updated  2019.01.16 00:13:42
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