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2019.05.06
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カテゴリ: 歴史
図書館で『お雇い外人の見た近代日本』という文庫本を、手にしたのです。
明治維新直後の日本を、お雇い外人が見たら、どんなかな?・・・興味深いのでおます。





リチャード・ヘンリー ブラントン著、講談社、1986年刊

<「BOOK」データベース>より
徳川幕府は慶応2年英・米・仏・蘭と改税約書を締結、日本は列国に対して灯台建設を義務づけられた。ブラントンが新政府お雇い灯台技師として日本に着任したのは戊辰戦争(明治元年)終結直後であった。爾来十数年、わが国は漸く封建制から脱皮し、欧米先進国を範とし、試行錯誤を繰り返しながらもひたすら近代国家を目指した。本書は政府役人と近代技術移植の先駆者との人間関係を通じて開化期日本の姿を描いた貴重な見聞録である。

<読む前の大使寸評>
明治維新直後の日本を、お雇い外人が見たら、どんなかな?・・・興味深いのでおます。

amazon お雇い外人の見た近代日本

「横浜吉田橋ヨリ馬車道之図」

日本最初の鉄橋が述べられているので、見てみましょう。
p81~83
<14 日本最初の鉄橋の架設>
 日本人を駆り立てた進歩の精神を象徴するいま一つの例は鉄橋の架設である。
 1870年(明治3年)に見た日本の橋の構造は、前に述べた住宅と同様に非常に原始的なものであった。橋脚は木の皮が付いたままの材木である。

 1番目の橋脚は日本の工法が許す限り岸から離れて地中に打ち込んである。橋脚と橋脚の間には2本の材木が渡してあり、それには日本の橋に特有のアーチ形を造るよう曲がった材木が選んである。橋脚の上部には横に並べて厚い板が張ってある。これは粗雑に造った手すりをつければ橋は完成である。こんな橋は絶えず修理が必要で、また馬車などは通れない。橋は5年毎くらいにすっかり架け替えなければならない。

 横浜から東京への幹線道路にあるこの短命な橋の一つの架け替えを、寺島知事に求められた。彼は旧来の橋に代えて恒久的な橋の架設について私に相談をもちかけた。この架橋は一つの実験の意義を持つものである、と彼は私に説明し、ヨーロッパではどのようにして橋を架設するかを日本人に見せたいのだと言った。

 しかし寺島はこの架設工事に多額の経費を支出する権限は与えられていないので、ヨーロッパから架橋に必用な資財の輸入や、架橋専門の外国人技術者の雇い入れはできないことを表明した。

 寺島のこのような意図を知った私は、仕事の困難なことは分かっていたが、これを断るよりも、何とかして助力者を得て仕事に取組む気になった。イギリスの鉄道で鉄橋の架設工事に若干の経験があったので、かなり条件は異なるが、全くの無鉄砲で引受ける決心をしたのではない。私の設計では石の橋台にラチス橋で橋脚間は長さ約百フィート(約30.5メートル)、橋の幅25フィート(約7.6メートル)のものであった。

 幸運にも横浜で鍛治工の技能者が一人見つかったので、彼の助力を得るため雇い入れた。鉄板を手に入れるため、日本や支那の外国人居留地をくまなく探したところ香港で入手することができた。工場から穴空け機とせん断機を借り、鉄板を所定の寸法にせん断し、リベットを打込む穴を空けた。

 大梁はすべて日本人が組合わせ、リベットを打って組立てた。彼らはかつてそんな工具を使用したことがなかったので、自分たちが扱った仕事の性質についてはまるで知らなかったのである。

 この一つの工事が民衆の心に非常な興味を喚起した。架橋工事の間中、サムライや商人階級の群衆が、唐人(外国人のこと)の新奇なもくろみを見物しようとい集した。人々は工事に使う大きな石に腰を下ろし、日本の小さなパイプで煙草を詰め替えては喫い続けながら、この珍しい見物について議論しながら飽かずに眺めていた。後で知ったことであるが、知ったか振りの連中たちは、私の仕事の成功を疑問視していたそうである。

 しかし諺にも「一事が万事」と言い、一つの事が成就すれば何事もうまくゆくという意であるが、日本においては殊にそうである。日本最初の鉄橋は何の故障もなく架設された。橋の許容荷重をかなり上回る荷重でテストしたが、鋲打ちの弛みから橋の中央部で設計よりわずかに多くたわむ外は満足すべき結果であった。

ウン R・H・ブライトンが賢くて有能な技師であることが分かりますね♪





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Last updated  2019.05.06 00:17:34
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