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2021.08.28
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カテゴリ: 気になる本
図書館で『奇書の世界史』という本を、手にしたのです。
ぱらぱらとめくると・・・コペルニクスの地動説、魔女狩り、妄想の台湾誌、スウィフトの提案等々、面白そうである。






三崎 律日著、KADOKAWA、2019年刊

<「BOOK」データベース>より
これは良書か、悪書か。時代の流れで変わる、価値観の正解。ロマン、希望、洗脳、欺瞞、愛憎、殺戮―1冊の書物をめぐる人間ドラマの数々!

<読む前の大使寸評>
ぱらぱらとめくると・・・コペルニクスの地動説、魔女狩り、妄想の台湾誌、スウィフト等々、面白そうである。


amazon 奇書の世界史


ジョナサン・スウィフトの『穏健なる提案』という論文を見てみましょう。
p95~104
『穏健なる提案』とは、正式名称を「アイルランドの貧民の子どもたちが両親および国の負担となることを防ぎ、国家社会の有益なる存在たらしめるための穏健なる提案」という、1729年に発売されたジョナサン・スウィフトによる論文です。

 彼は『ガリバー旅行記』をはじめとする冒険小説の作者として有名ですが、政治風刺作家としても活動し、数多くの政治的な論文を載せたパンフレットを発表していました。『穏健なる提案』もまたその風刺論文のひとつであり、故郷アイルランドが抱えた貧困問題に対して一石を投じるべく、書き上げたものです。
(中略)

<スウィフトはどこまで本気なのか>
 スウィフトのいう「無益な提案」とは、じつはいずれもかつて政治パンフレットに書いた内容です。スウィフトはこれらの、「穏健なる提案」がいずれも「無益な提案」に終わった現状を嘆く形で、この論文を書き上げたのです。

 つまり一見残酷に見える提案の数々は、不在地主や権力者たちに対して、搾取による貧困のなか死なざるを得なかった子どもたちがいる現状、彼らが口にする美食の数々は貧民の血肉を貪っているのに等しい、という強烈な皮肉だったのです。

 なお、『穏健なる提案』のなかでは、食人の習慣をイギリスで紹介した者の1人として、「サルマナザールなる台湾人」を挙げています。偽りの台湾ネタを盛り込むというあたりにも、スウィフトはこの説を本心で述べたものではないことが覗えます。

 そしてその皮肉は、「無益な提案」に耳を貸さなかったアイルランド国民にすら向けられています。
 スウィフトは「この私案を退けたければ、現に存在している10万人のタダ飯食らいたちと、100万人の人間の形をした動物たちへの処遇としてより優れた案を出してくれ」と語っています。
(中略)

■「穏健」ならざる飢饉が襲いかかる
 アイルランドの小作農たちは、不在地主やその代理人によって徴集される税のため、家族のための食糧は自ら所有するわずかな土地で穫れる作物に限られました。
 そんななか面積あたりの収穫量が多く、栄養価も高い「ジャガイモ」が南米からもたらされると、たちまちアイルランド国中の小作農がその栽培を始めました。半分に割った種芋を土に埋めておけば、貧しい土地でも半年後には何倍にもなって収穫できるため、まさに貧農たちとって命綱そのものだったのです。

 しかしジャガイモには、致命的な弱点を抱えていました。同じ種芋から収穫された芋を受け継ぐため遺伝的多様性を欠き、伝染病に非常に弱かったのです。1845年から広まった「立ち枯れ病」と呼ばれる茎が腐る疫病によって、アイルランド国内のジャガイモは壊滅的な打撃を受けます。

 自らの腹を満たす作物をジャガイモだけに頼っていたため、小作農の食糧庫はたちまち底をつきました。一方、小作地で栽培されていた小麦やトウモロコシは疫病を免れ、例年どおり収穫されました。しかし、そおれらはほとんどが税や小作代として不在地主たちに徴収されるのです。

 こうして、アイルランド国内では人々が飢え続けているにもかかわらず、港からは食糧が運び出し続けられるという異常事態が生じたのです。


なんで、スウィフトの記事が気になったかといえば、今、朝日新聞に連載されている『ガリバー旅行記』の影響があるのです。

(ガリバー旅行記:60)
■第3部 ラプータ、バルニバービ、ラグナグ、グラブダブドリブ、日本渡航記


 宮廷で何か官職についたらどうか、と王様は何度も勧めて下さったのですが、何としても母国に帰るという私の意志が固いことをご理解下さり、国を出る許可を下さったばかりか、日本の帝(みかど)宛ての親書も直々に書いて下さいました。

 また、餞別として444枚の金貨と赤いダイヤモンドを賜り、ダイヤの方はのち英国で1100ポンドの値で売れました。

暇な大使は、一面ぶち抜きのこの連載をスクラップしているのだが・・・内容はあまり読んでおりません。

『奇書の世界史』1





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Last updated  2021.08.28 01:31:13
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